2016.11.04 

「奈良県認知症ケア専門士会」第7回研修会が行われました。

10月31日(日)畿央大学で、奈良県認知症ケア専門士会第7回研修会が行われ、67名の参加者がありました。
 
開会にさきがけて、奈良県認知症ケア専門士会会長の山崎(本学看護医療学科教授)が挨拶をして開会しました。
そして、今回の講師は花戸貴司先生です。花戸先生は、滋賀県の東近江市永源寺診療所所長、三方よし研究会(患者よし、機関よし、地域よし)実行委員長を務められています。
花戸先生は地域医療に取り組まれており、今回の講演は「住み慣れた地域で最期まで生活する」ことの意義と日頃から心がけておくことについてエピソードを交えてお話されました。他の人の助けがないとほとんど何もできなかったAさんが、ひ孫が生まれ、その世話をしているうちに元気になり、ほとんど助けなしでも自分で生活ができるようになったこと。はじめての血圧測定を緊張して汗をかきながら行う医学生に「先生、がんばりや」といったBさん、自分が主役の自宅でこそ出る言葉です。
「住み慣れた地域で最期まで生活する」ためには日頃から「ご飯が食べられなくなったときどうしたいか」を家族と話をしておくこと、近所の方とのつながりを大切にしておくこと、地域の連携には診療所や訪問看護や薬局、行政だけではなく「ひ孫」や認知症の方を保護したあと警察署ではなく地域に連絡してくれる「おまわりさん」も入ってもらうことを教えていただきました。
 
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講演の後はグループで話し合ったことを次のグループに伝えていく「ワールド・カフェ」で、地域包括ケア、丸ごとケア、総合事業などのkeywordsを基に意見交換の場を行いました。「元気なときから近所付き合い」・「祭りで地域を盛り上げよう」・「専門家をうまく活用」・「施設ときどき家」など自分の住む地区で自分たちが明日からできることを考えていました。今回は、地域包括支援センターで保健師として働く卒業生(2期生)の参加もありました。また、メッセージの中には「畿央大学良いよ。いつもいい講演をありがとうございます」と私たちを応援してくださるものを見つけました。
 
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現在で認知症ケアに関する研修会の開催も第7回となりましたが、これからも頑張って企画していくパワーをいただいた気がしました。参加者の皆さま、おつかれさまでした。
 
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看護医療学科 寺田美和子

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