2018.10.26 

畿央祭展示「角々庵」~人間環境デザイン学科

人間環境デザイン学科の加藤ゼミです。
すっかりお馴染みになりました畿央祭(学園祭)での茶室展示は今年で8年目を迎えることができました。ここ数年は2つの茶室を加藤プロジェクトゼミで制作しています。学生主導で、発想から制作まで総勢22名によって進められました。
 
今年は「角々庵(かくかくあん)」とネーミングされ、三角と四角の幾何学デザインとなっています。
 
畿央祭・ウェルカムキャンパス企画展示「角々庵」~人間環境デザイン学科1-1
 
今年度の2つの作品はディティールをしっかりと考えたため、完成度が高いものとなりました。
 
▼四角の茶室 制作メンバー
畿央祭・ウェルカムキャンパス企画展示「角々庵」~人間環境デザイン学科2-2
 
▼作品写真
畿央祭・ウェルカムキャンパス企画展示「角々庵」~人間環境デザイン学科3-1
 
【四角庵メンバーのコメント】
「ねじる構造」は、1分の1スケールの難しさから構造的に保てるのか、段ボールの部材同士をどうくっつけるのか、実際に組み立ててみないとわからない点が多くありました。頭の中のイメージだけでは実現することが難しく、完成できるか不安でしたが、チームの皆に助けてもらいながら作り上げることができて良かったです。

(四角庵リーダー)人間環境デザイン学科3回生 青木紗耶

 

この茶室を作るにあたって、一番の課題は強度でした。材料は全て段ボールでしたので荷重に耐えられず、その対策が難しかったです。皆で、継ぎ目に部材を入れる等の意見を出して改良し、なんとか2日間維持できました。全員の知恵と協力があって茶室が完成して嬉しかったです。

人間環境デザイン学科3回生 丸山瑞季

 
 
 
 
▼三角の茶室 制作メンバー
畿央祭・ウェルカムキャンパス企画展示「角々庵」~人間環境デザイン学科4-2
 
▼作品写真
畿央祭・ウェルカムキャンパス企画展示「角々庵」~人間環境デザイン学科5-1
 
【三角庵メンバーのコメント】
華やかな組子のデザインに目がいきがちですが、この茶室の正八面体の構造を製作するのに一番苦労しました。頂点をつなぐ角材の角度が複雑で、何度も計算しなおし、かつ模型で試しながら完成させました。プロゼミでの原寸大のものづくりを通して普段授業で取り扱う1/50や1/100模型とは異なる発見がたくさんあり、より多様な視点で今後の課題に取り組んでいけるのではないかと感じています。完成した茶室を見てたくさんの方々から温かいお言葉をいただきました。ありがとうございました。

(三角庵リーダー)人間環境デザイン学科3回生 森本美里

 
 
子ども達も自由に入れるようになっているため、今年も一部破損するなどアクシデントがありましたが、各リーダーが献身的に補修して事なきを得ました。
 
畿央祭・ウェルカムキャンパス企画展示「角々庵」~人間環境デザイン学科6-1
 

人間環境デザイン学科准教授 加藤信喜

 
【過去の茶室記事】
2011年 浮游庵 fu-you-an(浮く茶室)
2012年 PET庵(ペットボトル茶室)
2013年 「段庵」(ダンボール茶室)
2014年 「蹴鞠庵」(サッカーボール型茶室)
2015年 「ゲル庵」(モンゴル移住民の移動式住居)
2016年 「紙庵」(トイレットペーパーと古新聞の茶室)
2017年 「紐庵」(紅白の毛糸と木材を組み合わせたの茶室)

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