2023.07.27
回復期リハビリテ−ション病棟で勤務する理学療法士の魅力~理学療法学科 第8回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」
最前線で活躍する卒業生が講演!
第8回テーマは「回復期リハビリテ−ション病棟で勤務する理学療法士の魅力」
理学療法学科では昨年度から新たに「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催しています。
リーダーシップをもった次世代の理学療法士育成を目的にし、臨床現場はもちろん、スポーツ現場や地域リハ、教育機関など幅広い分野の第一線で活躍する卒業生がその魅力や想いを後輩のためだけに語ります。在学生にとっては入学後早期から職業理解を深め、自らのキャリアを考えることやモチベーション向上へとつなげる絶好の機会になります。
他大学に先駆けて理学療法学科を開設した畿央大学にしかできない先進的な取り組みです。
第7回の佐藤秀幸さん(4期生/甲南医療センター)に続き、今年度2回目となる第8回は田津原佑介さん(3期生/貴志川リハビリテーション病院リハビリテーション部 理学療法科長、認定理学療法士)を講師に迎え、「回復期リハビリテ−ション病棟で勤務する理学療法士の魅力」をテーマに講演いただきました。田津原さんは卒業後、東大阪市にある喜馬病院で理学療法士として勤務の後、出身地の和歌山県紀の川市にある貴志川リハビリテーション病院に転職。これまで回復期での理学療法を主に経験され、脳卒中認定理学療法士などの資格もお持ちです。
講演では、理学療法士が携わる回復期リハビリテ−ション病棟のポイントを恵まれている点や難しい点から解説いただきました。また回復期病棟から職業復帰に対する取り組みや、普段理学療法士として患者さんのモチベーションの引き出し方の工夫、企業との機器開発にも取り組まれていることなど多岐に渡る内容を講演いただきました。
また学生にも参考になりやすい日常臨床からの疑問点・発想の重要性、理学療法士の可能性についても説明いただきました。今後、テクノロジーがどれだけ進化しても、人が実施しなければいけない領域がかなり存在していることと同時に、テクノロジーの進化にも対応しなければいけないことが学生さんにも伝わったのではないでしょうか。
田津原さんから後輩の皆さんへのメッセージ
今回、「回復期リハビリテ−ション病棟で勤務する理学療法士の魅力」というテーマをいただき、自分が経験してきたことをまとめ、お話しさせていただきましたが、魅力は伝わりましたでしょうか?
自分自身が回復期で関わってきたことを振り返ると、不幸にも障害を負ってしまった患者さんと悩みながら、苦しみながら、それでも少しずつ回復していくプロセスを経験できることに回復期最大の魅力があると思いました。そして、魅力を感じているからこそ、自分自身が楽しくやりがいを持って働くことができているのだとも感じました。人それぞれ、魅力を感じるポイントは違うと思いますし、その時々の心境や環境、関わる人たちによっても変わってくるところかと思います。ですが、自分自身が主体的に向き合わなければ魅力に感じるポイントを見逃すこともあると思っています。私は患者さんに関わる中での失敗や後悔がたくさんあり、その中で成功体験もあり、全て含めて魅力だと感じるのです。それは向き合わなければ得られない感覚なのかもしれません。
将来に不安を抱く学生さんが多いとは聞きましたが、学生の皆さんは、本当にたくさんの可能性を秘めていると思います。(自分が学生時代に就労支援や企業との機器開発事業をするなんて夢にも思っていなかったです。)しかも、私が理学療法士になった頃よりも遥かに多くの職域があり、働き方があり、成長できるチャンスがあります。
またどこかで畿央生の皆さんとお会いできることを楽しみにしています!! ありがとうございました。
次回は10月4日(水)18:00〜19:30、木村圭佑さん(7期生/(株)アールイーコンセプト事業部長)を講師に迎え「生活期リハビリテーションにおける理学療法士の役割と働き方」をテーマに講演いただきます。
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