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人間環境デザイン学科
2021.12.23
桜井駅前マルシェで使用するベンチと屋台を制作しました!~三井田プロジェクトゼミ
人間環境デザイン学科で最も特色のある2・3回生合同「プロジェクトゼミ」。今回は三井田ゼミの活動をご紹介します。 桜井市において2021年10月29日(金)~31日(日)の3日間にかけて行われた「桜井駅前マルシェ」に、ゼミ生が製作したベンチ5台と小屋を設置させていただきました。 小屋は昨年度に完成しており、解体して保管していたので、現地にて組み立てました。ベンチは1人1台デザインし、組み方も考えました。 まずは、小屋を組み立てている様子をご紹介いたします。 ▲大工さんに指導していただきながら、基礎を柱、梁を組み立て、骨組みが完成しました ▲完成した骨組みに、特注のテントを張った屋根を乗せていきます ▲床と壁を貼っていきます ▲立派な小屋が組みあがりましたがこれで完成ではありません ▲カウンターを設置していきます ▲1日かけて組み立て、小屋が完成しました! ※撮影時のみマスクを外しています。 小さい小屋でも、基礎をつくり柱を立てて、梁を渡す・・・戸建てなど大きな建物と建て方は違いがありません。 通常の授業では、なかなか実物をつくることはできません。 こうして、実際に組み立てることができるのがプロジェクトゼミの楽しみです。 次はベンチ製作です。 ▲加工業者さんから納品された材料を手に触れても怪我のないよう面取りしています ▲ベンチの組み立て風景 この日の為に予め塗装していたものを組み立てています それでは、完成したベンチ(5台)を製作者の感想を添えてご紹介します。 【製作意図】 ちょっと休憩したいなと思ったときに腰掛けることのできる、桜井のまちに馴染むようなベンチをイメージして作りました。アーチを付け、デザイン性を持たせました。 【反省点】 ベンチを一から制作してみて、一番の反省点は、基本的な知識が足りなかったことかなと思いました。どのように組んだらベンチが壊れにくいかとか、木の組み方などベンチを製作するうえで必要な知識がほとんどない状態で製作に入ってしまったので、作り上げるのにたくさんの時間がかかってしまいました。先生方にもたくさん質問してしまい迷惑をかけてしまったなと思います。 3回生 月岡 菜桜 【製作意図】 誰もが気軽に座ることができる見た目を意識しました。また、背もたれを付けないことでどの方向からも座ることができるようにデザインにしました。軽食をとる際に飲み物などを置けるようにゆったりとしたスペースをとれるよう設計しました。 【反省点】 設計段階で座面のたわみを考えるのを忘れてしまい、完成後に座面下部に材木を追加してたわみを解消しました。 今回は比較的小さいものの制作だったのでどうにかなりましたが、今後はそうではないと思うので、どこにどういう力が加わるのかを設計段階からしっかり考えることを忘れないようにしていこうと思います。ほぞを組み合わせる際に、ほぞ同士の大きさがあっていなかったのか材木が割れてしまいました。ある程度の固定する力は必要だと思って無理やりはめ込んでしまったのが良くなかったかなと思いました。 3回生 大森 鈴実 【製作意図】 座面の長さを深く腰掛けられるような長さにしました。それでいて完全に背中を預ける背もたれではなく、腰もたれなので、休憩後に立ち上がるのが苦ではないベンチになっています。 【反省点】 肘掛の高さが足りなかったです。背もたれではなく腰もたれにしようと思い、腰の当たる高さで作り、それと自然に繋がるように肘掛も同じ高さにしましたが、通常より低くなることを忘れていました。端に座った際は少し違和感をおぼえるかもしれません。しかし、ベンチを利用している人を観察したところ、座面と肘掛の距離が近く隙間が小さいため、端に置いた荷物はすり抜けにくく落ちにくいことに気づきました。 3回生 竹田 光花 【製作意図】 ベンチを作るにあたってシンプルかつデザイン性のあるものを作ろうと考えました。そこで材料はできる限り抑え、脚と座面の接合部分にボルト・ナット・鉄の棒を組みあわせることで普通のベンチとは違った固定方法にしました。 【反省点】 0からの制作の中での反省点として、図面ではうまくはまるはずの木材が、実際は反りなどによって合わないことがあり図面の段階で配慮した図面にするなどしておけばよかったと思いました。作ってみてわかることもたくさんあり、ものづくりの楽しさと正確な図面や模型がどれだけ大事かを改めて実感しました。 3回生 山田 茜 【製作意図】 最初おにぎり屋さんに置く椅子だったので、おにぎり屋さんで小さい子が座るような小さめの可愛い椅子になるように作りました。おにぎり屋さんには置かないようになったので小さい子が座るイメージだけ残して作りました。 【反省点】 自分でデザインから設計まで全て一から作るというのは初めてだったのでうまくいかないことが多かったです。 設計、製作両方とも詰めが甘かったです。最終的にみんなに手伝ってもらって完成しました。ありがとうございました。完成したものは私が思っていたようか感じで完成したのでよかったです。潰れないか心配です。 3回生 加藤 二千栞 完成したベンチと小屋には、たくさんの方が訪れ、にぎやかな場所になりました。 もうひとつ・・・・ 今回のイベントには設置できませんでしたが、屋台も製作したので学生の感想と併せてご紹介します。 この屋台は、桜井市にあるフランス料理店の表に設置される予定です。 壁は結束バンドで固定しているので、簡単に取り外すことができます。 柱や梁にもネジなどは使用していないので、簡単にしまうことができます。 ▲屋台が完成しました。コロナ禍でなければ、おにぎりを販売する予定でした。 ▲のれんをつけて完成です。型紙をつくり、絵の具で模様をつけました。 【学生の感想】 私は先輩方の屋台や椅子制作のお手伝いとして三井田ゼミの作業に参加させていただきました。先輩方の指示により作業を進めていたため制作意図などはありませんが、作業を通しての反省をまとめたいと思います。 まず前半の方などが特にそうでしたが、使ったことのない工具などがあり一つの作業に多くの時間を費やしてしまったことです。例えばドライバーを使用した際、何度もビスをなめてしまったり、少し慣れてきたころには力加減を間違えてしまったりと、もう少しスムーズに作業を進められる部分があったのではないかと思いました。木材の切断や墨付けなどでも、時間を多く費やしてしまったと感じています。次からは工具の使い方も少しずつではありますが覚えてきたところなのでスムーズに作業を進めたいと思います。次に木材を切断するなどの際、慣れもあるかもしれませんが前半の方は特に、もう少しきれいに切れたのではないかと思いました。その他の反省点としては先輩に材料の図面を見せていただいた際やこれからどういったことをしていくのか説明をいただいた際、私の中で理解できていなかった場面が何度かありました。自分が作業していない時間でもそれを理解できていることによって、先輩方に指示されてからではなく自分からさまざまな作業にとりかかることができたり、準備することができたりと自分が何もしていない時間を少しでも減らすことができ、先輩方の助けになれたのではないかと思いました。 2回生 増田 昌哉 今回は先輩方の作品の制作を手伝わせていただいたので、屋台の制作で自分自身が主導することはありませんでしたが、作業をしていく中でうまくいかない所があっても先輩方と協力して改善し、制作することが出来たと思います。 2回生 油谷 圭輝 【製作意図】 最初は室内の予定で考えていた案をそのまま屋台に応用しました。お客様側には、一休みできるベンチや荷物を置けるカウンターを設け、お店側には、使いやすい高さのカウンターを横幅いっぱいに設け作業しやすくするなどの工夫をしました。また、和紙やのれんを使用し和の雰囲気のあるデザインにしました。日本ならではのおにぎり屋さんなどに使うと雰囲気も合い良いと思います。 【反省点】 釘をなるべく使わずに組み立てることができるように考えるのが難しく、何回も確認しましたが、実際に墨付けをして加工すると、合わない穴があったり、そもそも穴が開いていなかったりした点が一番の反省点です。その結果作業も大幅に遅れてしましました。ちゃんとした模型を作ることが大切だと感じました。 3回生 武井 穂香 【製作意図】 最初はおにぎり屋さんの屋台をイメージして、制作していました。 制作している途中におにぎり屋さんがコロナの影響で販売できなくなったので、途中からは桜井の人に使っていただきたいと思い制作していました。この屋台はたくさんの人に使っていただきたいと思っています。 【反省点】 墨付けをしている時はあっていると思っていたけど、実際に学校構内に建ててみると墨付けする場所が間違っていて後からほぞ穴を開けたり、ここにも梁が入っていた方がよかったなど問題点がいくつもありました。墨付けを考えている時に気づけたと思うので、模型を作りながら墨付けする位置を考えればよかったと思いました。 また、完成するまでに時間がかかりすぎてしまったので時間管理もしっかりしていかないといけないと思いました。 3回生 門田 真奈 今回製作した小屋やベンチ、屋台は、桜井駅の南口から歩いてすぐにある本町通りに設置させていただいています。近くにお越しの際は、ぜひベンチに腰かけてみてくださいね! 人間環境デザイン学科 助手 中井 千織
2021.11.15
【広陵町×畿央大学】靴下デザインコンテスト動画を公開!~人間環境デザイン学科村田ゼミ
人間環境デザイン学科2・3回生対象科目「プロジェクトゼミ」では、2回生・3回生合同の学年をこえたグループを組み、フィールドワークや学生相互の話し合いを通して、具体的な課題を見つけ出し解決策を考える力を身につける事を授業の到達目標としています。 2021年度後期の村田ゼミでは、広陵町靴下組合主催「靴下デザインコンテスト」に参画しています。 靴下デザインコンテストの動画制作とインスタグラムでの広報にチャレンジ!~人間環境デザイン学科村田ゼミ 11月11日(木)の「靴下の日」に学生が制作した靴下デザインコンテスト動画が大学公式YouTubeチャンネルで公開されました! ▼画像クリックで動画を再生! プロジェクトゼミの2・3回生17名に加え、4回生8名も制作に参加し、学年をこえて活動を進めました。今年で7回目になる靴下デザインコンテストの取り組みですが、昨年はコロナ禍のため活動が出来ていません。中心となる3回生は右も左も分からないままのスタートでした。 例年は靴下デザインコンテストでの受賞作品をかぐや姫まつり内のファッションショーで披露していました。今年はかぐや姫まつりの中止に伴い、動画配信という形で行うことにしました。そして多くの方にアピールできるよう工夫をしました。 一つ目は、動画の内容です。4グループに分かれてアイディアを出し合いました。靴下と服装のコーディネートを考えたグループや、靴下を使ったショートストーリーを考え撮影したグループなど、受賞作品のコンセプトに合わせた動画を目指して作業を進めました。それぞれとても個性あふれた動画に仕上がっています。 二つ目は、「地元広陵町を盛り上げたい!」と有志で活動中の方にも関わっていただくことで、作業進行のアドバイスをたくさんいただくことが出来ました。 コロナ禍の為学生と一緒に作業することは出来ませんでしたが、オンライン会議で繋がり、SNSや動画の素材作成、YouTubeについてのアドバイスをしていただきました。 三つ目は、靴下デザインコンテストを多くの方に知っていただくために、動画配信当日までSNSを通してカウントダウンを行いました。 【インスタグラムアカウント】 広陵町靴下デザインコンテスト(@kio_designcontest) そのカウントダウンには、靴下デザインコンテストでの受賞作品を編んで下さった靴下メーカーさん、広陵町商工会会長様、広陵町靴下組合会長様、さらには広陵町長にご出演いただきました。 広陵町の靴下を盛り上げたいというみなさんの一致団結した想いが、この活動につながったのではないかと思います。 私たちはこれからも靴下デザインコンテストに関わることで広陵町の靴下産業が発展するよう、お手伝いできればと思っています。 人間環境デザイン学科 助手 小松智菜美 人間環境デザイン学科に関する記事はこちら
2021.11.11
畿央大学付属広陵こども園の園児のためにスツールを製作!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」
人間環境デザイン学科の1回生対象「立体表現Ⅱ」の授業では、2009年から本格的な家具づくりに取り組んでいます。密を避けるため、4班制(各班9名)とし、それぞれ登学時間をずらして対面授業を進めています。 2023年4月に開設される「畿央大学付属広陵こども園」に入園する子どもたちのために、今年度から小さなスツールを製作することになりました。本来、子どもと製作者が共同で考えてもらうことが望ましいのですが、今年度はまだ募集を行わないので、脚の長さにもバリエーションを持たせることになりました。 1班から4班まで、250㎜~290㎜と10㎜ずつSH(シートハイ)の寸法を変えて製作します。 授業開始までに教育学部長の前平先生と何度も打ち合わせを行い、子ども達の成長をサポートすることができる以下の条件をふまえたスツールの基本デザインを決定しました。 ① 木の材質をそのまま活かしたシンプルなもの ② バランス感覚を身につけるために背もたれのないもの ③ 一人ひとりの子どもの身体(足の長さ)にあったもの ④ 椅子の高さは両足が床に着く長さ(膝と股関節が横から見て90度)のもの ⑤ 少々乱暴に扱っても壊れないくらいの強度と安全性を保っているもの 学生は1人1脚、子ども達が実際に使用するスツールを全15回の授業で製作していきます。 ●第1回目授業(2021年9月27日) いよいよ授業が始まりました。まずは、前平教育学部長に造形実習室までお越しいただき、子ども用スツール製作への思いをお話しいただきました。 完成したスツールには製作者の名を刻印し、使用する子どもの名入りタグも取り付けます。 自分だけのスツールに愛着をもってもらい、楽しい時間を過ごすこども園にも愛着(帰属意識)を持ってもらいたいことなどお話しいただきました。 ▲はじめてつくるスツールを実際に子ども達が使用することを知り少し不安な様子・・・ 作業にとりかかる前に、基本のデザインを参考にして、子ども達が喜んでくれるデザインを考えていきます。脚や座面の形を工夫して、設計図を書きました。座面の形をお花や動物の形にしたり、持ち運びしやすいように座面に持ち手の穴を開けたりと、いろいろなデザイン案が集まりました。 子どもたちが手に取り、喜んでくれる姿が目に浮かんできます。 ●第2回(2021年10月4日) 担当教員の稲葉先生に授業で使用する工具の紹介をしていただきました。ほとんどの学生はのこぎりやカンナ、のみなど使用するのは初めてなので、手本を見せてくださいました。 ▲海外ののこぎりは押すときに切れますが、日本は引くときに切れ、繊細な作業が可能になります。木の目によって刃を使い分けることも教わりました。 ▲ゆがみなく切るため、のこぎりを使うときの姿勢も大事です。 実際にのこぎりを使い、木材を切る練習をはじめました。まずは、木材の切る位置に墨を入れていきます。スコヤという「直角に線を引ける工具」を使い、1周線を引きます。 ▲本番では0.5ミリのゆがみも許されません。しっかり測ります。 ▲墨にそって、切る位置を確認しながらゆっくり進めます。 ただ切るだけなら簡単ですが、切り終えた断面がガタガタしていたり、引いた墨に沿って切れていなかったりするとスツールの強度や安全性が保てません。何度も練習し、少しずつコツをつかんでいきました。 ●第3回(2021年10月11日) のこぎりの次は、のみを使う練習をしました。 のみは、穴を掘る道具です。今回のスツールでは釘は使わず木を組み接合するので、ほぞ穴を彫る行程で使用します。 ▲危険な使い方は大けがに繋がります。しっかりと説明を聞きます。 ▲ほぞ穴を彫る部分に墨を引き、卓上ドリルを使って穴を掘ります。 ドリルで穴が掘れたら、残りの部分をのみを使って加工していきます。 ▲力がいる作業なので、のみに体重をかけ彫ります。 ▲穴の中もゆがみが出ないよう、垂直に彫り進めます。 皆、のみを使うのは初めてとは思えないくらい上手に彫る事ができました。 ●第4回(2021年10月18日) のみの練習の続きです。穴がだいたい彫り終えたら、穴の中が垂直になっているか確かめます。 ▲棒をほぞ穴に入れ壁に沿わし、目で見てゆがみがないか確認していきます。 ゆがみを確認しては彫ることを繰り返し、全員なんとかほぞ穴を彫る事ができました。 ▲もくもくと作業に没頭します。 ●第5回(2021年11月1日) ほぞとほぞ穴の練習最終日です。自分の手で加工したほぞを組んでみます。本番ではこの加工方法で脚と座面を支える貫(ぬき)を接合します。 ▲ほぞとほぞ穴での木組み ▲組んでみたもの 実際に組んでみると、穴が浅くて隙間があいてしまっていたり、ほぞ穴がまっすぐ彫れていないため斜めになってしまったりと、悩むところがたくさんありましたが、学生たちはとても嬉しそうな表情を浮かべていました。 今回うまくできなかったところをしっかり理解して、次回からは本番の加工に挑みます!!! 人間環境デザイン学科 助手 中井千織 【関連記事】 対面&リモートでマイスツールを製作!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 人間環境デザイン学科学生製作のマイスツールを学内展示
2021.10.25
靴下デザインコンテストの動画制作とインスタグラムでの広報にチャレンジ!~人間環境デザイン学科村田ゼミ
人間環境デザイン学科2.3回生対象科目「プロジェクトゼミ」では、2回生・3回生合同の学年をこえたグループを組み、フィールドワークや学生相互の話し合いを通して、具体的な課題を見つけ出し解決策を考える力を身につける事を授業の到達目標としています。 2021年度後期村田ゼミでは、広陵町靴下組合主催「靴下デザインコンテスト」に参画しています。広陵町は、靴下生産量日本一の「靴下の街」です。靴下デザインコンテストは、今年で7回目を迎えました。今年はコロナ禍にも関わらず1,319点の応募があり、その中から最優秀靴下組合長賞、広陵町長賞など、計18点の受賞作品が選ばれます。受賞作品は、広陵町内の靴下メーカーさんにより忠実に編まれ再現されます。毎年その技術の高さに驚かされます。 村田ゼミでは、受賞作品のお披露目を兼ねて、「広陵町かぐや姫祭り」でファッションショーを開催しています。 【過去の取り組み】 広陵町かぐや姫まつりで「靴下ファッションショー」をプロデュース!~人間環境デザイン学科村田ゼミ 2・3回生が靴下ファッションショーをプロデュース!~人間環境デザイン学科 村田ゼミ 34名で靴下ファッションショーをプロデュース!~人間環境デザイン学科村田ゼミ 今年度はコロナウイルスの影響でかぐや姫祭りは中止になり、ファッションショーは開催できませんでしたが、受賞作品を用いた動画作成に取り組んでいます。動画の内容は、受賞作品の靴下のコーディネート提案や、短編物語を撮影したもの、販売促進につなげる事を目標にしたものなど、学生のアイディアがたくさん詰まっています。 動画作成と同時に、広陵町の地場産業である靴下と、靴下デザインコンテストでの取り組みを広める事を目的に、Instagramにて活動内容の発信をしています。 【インスタグラムアカウント】 kio_designcontest このアカウントでは、動画公開日まで毎日、ゼミ生の写真やカウントダウン動画をアップしています。今後は、この活動に関わって下さっている畿央大学以外の方や、受賞作品を実際に編んで下さっている靴下メーカーさん、広陵町靴下組合の関係者の方も登場予定です。 動画は、2021年11月11日(木)の靴下の日にYouTubeにて公開予定です。11月11日は別名「ペアーズデイ」とも呼ばれ、靴下の日は数字の並びが靴下を2足並べたように見えることが由来とされています。ゼミでの活動が、靴下の日を盛り上げる1つのきっかけになれば良いなと思っています。 コロナ禍の中、活動が制限されることはたくさんありますが、そんな中でも今だから出来ることを探して学生達は日々学習に励んでいます。 11月11日、ぜひチェックして下さいね。お楽しみに! 人間環境デザイン学科 助手 小松智菜美
2021.09.15
地域住民と4大学が参加!「奈良きたまちインターカレッジコンペティション2021」を開催しました~人間環境デザイン学科「フィールドワーク演習」
人間環境デザイン学科では、今年度より『フィールドワーク演習』を開講しました。実際の市町村の課題に基づき、解決につながる提案のプレゼンテーションを対象地域の皆様に行う実践的な授業です。全15回の授業を通して、地域問題を学び分析し、発表に向けた調査を行い、提案内容を検討するものです。 今年度の対象地域は「奈良きたまち」です。近鉄奈良駅の北側に広がるレトロで落ち着いたまちです。転害門や奈良少年刑務所跡など数々の歴史的建造物も残っています。 ほとんどの学生が「奈良きたまち」を訪れたことがないということだったので、地域の皆様にご協力いただき「オンラインまち歩き」を行いました。 手元に番号を振った地図を用意し、事前に撮影した写真や歴史的背景などを地域の方々からご説明いただきました。 ▲オンラインまち歩きで使用した地図 ▲100近くのスライドを地図の番号に沿ってご説明いただきました。 この授業の一つの集大成として、2021年7月17日(土)には、奈良公園バスターミナル レクチャーホールにてコンペを行いました。本学の他に、奈良県立大学、奈良女子大学、大阪経済大学を加え、10グループ計43名の学生が参加し、景観や空き家、まちづくりに関する提案を地域の皆様に向け発表しました。 本学の学生は5グループに分かれて発表を行いました。 ① きたまちらしさ探検Lab きたまちらしさってなんだろう…住民と建築業者を対象にアンケート調査を行いました。 ② カホナナホ ならきたまち法蓮町と東包永町の表構え(伝統的意匠と現代的意匠)を提案しました。 ③ まちと地蔵 お地蔵さんが点在するきたまちに駄菓子屋さんを提案しました。 ④ 店舗による店舗のための店舗設計 長屋改修型店舗「きたまちコンシェルジェ」の設計提案をしました。 ⑤ リボーン計画チーム 空き家を改修し、コインランドリーを併設するコミュニティーキッチンを提案しました。 惜しくも最優秀賞を逃し、悔しさを隠せない学生もいましたが、各グループに地域賞が授与されました。 今年度のみの開催ではなく、来年、再来年と続けて開催することで、その町にあったより良いまちづくりの提案を探っていきます。 人間環境デザイン学科 助手 中井千織
2021.09.01
大和高田『きらきら☆ステーション』完成までの道のり~人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ
人間環境デザイン学科では2・3回生合同の科目「プロジェクトゼミ」で地域の課題解決に取り組んでいます。 今回は大和高田市天神橋筋商店街の空き店舗の調査を進める過程から生まれたプロジェクトへの取り組みをご紹介します。 地域の人たちが集う場を作ろうと、三井田ゼミと清水ゼミの学生が立ち上がりました。 『きらきら☆ステーション』は大和高田さざんかホールにある空きレストランをリノベーションし、2020年3月に完成し、4月にオープンの予定で進めていましたが、新型コロナウイルスの影響を受け準備が整わず、今年7月にようやくオープンを迎えることができました。 この模様は読売新聞にも取材いただき、記事が掲載されました。 学生たちが完成までの道のりを記した活動記録があります。 この記録を見ていただければ、学生たちがどんな思いで作業に取り組んだのかわかっていただけると思いますので、是非ご覧ください。 絵本の画像をクリックすると、PDFにまとめた活動記録が開きます。 現在、きらきら☆ステーションにはいろんな絵本が並び、読み聞かせ会などが行われています。 コロナ過のため、当面は予約制となりますが、多世代の方が気軽に集まり、おしゃべりを楽しんでいただける 楽しい場所になってくれることを願っています。 みなさんもお近くに行かれた際はぜひのぞいてみてくださいね!! オープンセレモニーの様子も次回お伝えいたします。 人間環境デザイン学科 助手 中井千織
2021.08.25
「アパレル構成実習Ⅲ」授業レポート~人間環境デザイン学科
人間環境デザイン学科3回生対象「アパレル構成実習Ⅲ」では平面構成の学びとして浴衣の製作に取り組みました。非常勤講師の三宅恭子先生のご指導のもと、和裁の基礎知識から製作、保管方法や手入れの仕方まで学んでいます。 ▲実習室で行う授業は、十分に間隔を保って実施しています。 衣服の構成方法には平面構成(和服)と立体構成(洋服)があります。平面構成の代表で、日本の民族衣装である着物について基礎知識を学び、あわせて製作を行うことで、より構成についての理解を深めることを目標としています。 先日、15回目の授業を終え、履修生全員が浴衣を完成させることができました。これまでアパレル構成実習Ⅰ・Ⅱで学んできた洋裁との製作工程の違いに開始早々戸惑いながらも、三宅先生のご指導のもと、一つ一つ丁寧に進めていきました。 和裁では、手縫いが中心になります。これまでに習ってきた手縫いの方法とは違ったものである為、学生たちは何度も先生に確認しながら進めていきます。途中、上手くいかず、縫ってはほどいての繰り返し…という日もありましたが、なぜ上手くいかなかったのか、どうすれば上手く出来るのか、この縫い方をする意味を考えながら解決することができました。 完成した浴衣は、学生自身が選んだ生地、それぞれ自分のサイズ、世界に一つしかない作品です。最後まで自分で作った物を大切にしてほしいという想いを込めて、最終授業日にはたたみ方、着付け、手入れの仕方も教わりました。 ▲たたみ方の練習 ▲着付けを教わっている様子 コロナ禍で夏祭りや花火大会などの開催が難しく、浴衣の出番が少ない状況ですが、早くこの浴衣を着て楽しめる日が来るように願っています。 人間環境デザイン学科 助手 小松智菜美 【関連記事】 「建築設計演習Ⅰ」初めての講評会!~人間環境デザイン学科 「服飾史」授業レポート~人間環境デザイン学科 キャンパス内のあちこちでデッサン!~人間環境デザイン学科「デッサンⅠ」
2021.08.24
「建築設計演習Ⅰ」初めての講評会!~人間環境デザイン学科
人間環境デザイン学科の2回生配当科目『建築設計演習Ⅰ』の課題講評会が行われました。 この科目は、建築まちづくりコースとインテリアデザインコースの特別推奨科目です。 1回生配当科目の『建築図学』で学んだ基礎知識をもとに学生自らが考え設計し、図面や模型を制作します。 今年度も60名近く履修しており、2日間かけての講評会となりました。 例年は、履修生全員が集まり、それぞれ作品を見せ合うのですが、このような状況下のため、分散して登学してもらい、1時間に6名ずつの講評会となりました。 課題は「週末住宅」と「戸建て住宅」の2課題です。 週末住宅は課題の縛りが少なく、学生の自由な発想で設計してもらいました。 地下を持つ建物や大きな橋に浮かんだ別荘、大きなテラスのある家など個性豊かな作品が並びました。 戸建て住宅は、プライバシー、日当たり、個室の確保、居心地の良さなど考えることも多く、なかなか計画がうまくいかなかった学生もいたようです。 それでも、具体的な家族像などを思い浮かべ、イラストにしてプレゼンテーションをした学生もいました。 初めての講評会で緊張している様子でしたが、それぞれ自分の作品に自信をもってプレゼンテーションをしてくれていました。 後期の『建築設計演習Ⅱ』では、幼稚園や店舗付き住宅などの課題に挑戦します。 これからどんな作品が生み出されていくのかとても楽しみです。 人間環境デザイン学科 助手 中井千織 【関連記事】 「服飾史」授業レポート~人間環境デザイン学科 キャンパス内のあちこちでデッサン!~人間環境デザイン学科「デッサンⅠ」
2021.08.02
「服飾史」授業レポート~人間環境デザイン学科
人間環境デザイン学科3回生の「服飾史」の集中講義がスタートしました。 この授業では、昔から今日にいたるまでの服飾の変遷を学びます。そして、服飾のはたした機能を知り、その変化の意味を理解することを目標とします。日本服飾史・西洋服飾史・下着の変遷等、各分野の専門の先生にご指導いただきます。 第1回目~5回目は、西洋服飾史の授業です。神戸ファッション美術館学芸員の中村圭美先生にご担当頂き、18世紀から現代までの西洋服飾スタイルについて学びました。 学内での授業では、画像や映像を使って西洋服飾史についての講義をしていただきました。服飾史には、その時代の歴史背景が深く結びついている事、また名前を聞いたことのある有名ブランドのスタイルについても解説していただきました。 ▲7月20日の講義風景 2021年7月24日(土)は神戸ファッション美術館で講義を受けました。 はじめに、普段入ることの出来ないファッション資料室で、美術館のコレクションをご紹介していただきました。 昔の手書きのテキスタイル図案などを実際に手に取り、中村先生の説明を聞きました。 西洋のボタンやリボン、レースなどのコレクションや、神戸ブランドファミリアのコレクション、港の町神戸ならではの軍服のコレクションにも触れることができました。目で見て、手に取り、触れることで当時の技術の繊細さを感じることが出来ました。 棚には軍服や有名ブランドのコレクションが並んでいます。着用できませんが、触れることで素材感を確かめることができました。 また、美術館では現在、『ドレスコレクション展「スポーツの祭展@神戸ファッション美術館」』としてコレクション展示がされています。講義で紹介していただいた各時代のドレスを着たマネキンが、現在でもなじみのあるスポーツを楽しんでいる様子が展示されていました。 当時は実際にこのようなドレスを着てスポーツを楽しんでいたそうです。また、360度全方向から見ることが出来るので、写真だけでは分からないドレスの広がり方や動き方が分かりました。 18世紀~19世紀に作られた衣装は、200年近く時がたった今でも擦り切れや色褪せはなく、驚くほど綺麗な状態で展示されていました。今と同じように、当時にもその時代の「流行り」があり、ドレスのデザインから装飾、髪型やお化粧まで再現されています。ミシンなどの機械がない時代にこんな技が出来るのかと驚くものばかりでした。 ▲18世紀~19世紀の人々が時空を超えてコラボレーションし、スポーツを楽しむ様子 中村先生に分かりやすく解説していただきながら見学することで、時代ごとに少しずつ変化していくスタイルを学ぶことができました。思わず「可愛い!」と声に出るデザインや装飾を見ていると、時代は違えども、人の好みは共通しているのだなと実感しました。 中村先生、神戸ファッション美術館の皆様、普段の座学では経験できない貴重な機会を作っていただきありがとうございました。お話を聞き、自分の目で見て作品に触れることは、一生忘れることのない学びに繋がります。 特別に見せていただいたたくさんの作品、資料を忘れることなく、1年後の卒業研究に活かしてほしいと思います。 服飾史後半は、日本服飾史、下着の変遷についての講義です。西洋の文化との違いや共通点、現代の私達にどのように繋がっているのか、お話を聞くのが楽しみです。 人間環境デザイン学科 助手 小松智菜美 【関連記事】 キャンパス内のあちこちでデッサン!~人間環境デザイン学科「デッサンⅠ」
2021.07.20
キャンパス内のあちこちでデッサン!~人間環境デザイン学科「デッサンⅠ」
人間環境デザイン学科1回生対象の「デッサンⅠ」の授業では、非常勤講師の山本先生のご指導のもと、デッサンの基礎を学んでいます。人間環境デザイン学科に入学し、初めて描く事を経験する学生も多いと思います。しかし、デッサンで使用する道具の理解、描く姿勢、ものの観察の仕方等、基礎から学ぶことができるのが授業の特徴です。 授業の到達目標は、 ■目の前のものを観察・表現する力 ■明暗・質感・空間を正しく認識して物体の形を正確にとらえる力 ■鉛筆を使って物体の形・明暗・質感・空間を平面に正確に描写できる力 を養うことです。 人間環境デザイン学科には建築・インテリア・アパレルコースの3つのコースがありますが、コースに関わらず、ものを正確に捉え、正確に描写する力が必要です。 一生懸命に課題をこなす学生の姿がとても頼もしく、授業回を重ねるごとにどんどん上手になっていく吸収力に驚かされています。 三密を避けるため、学内のさまざまな場所に分散してデッサンを行っています。下の画像は体育館前ですが、エントランスホールなど学内の様々なところでやっています。 ▲暑い中ではありますが、外でデッサンすることもありました ▲講義室の椅子をモチーフにした作品 第13回目の授業では、体育館に集まり、三角コーンのデッサンを行いました。通常教室ではスペースが取れず密になってしまうため、広い場所を確保し、全員で同時にデッサンを行います。 ▲三密を避けるため、間隔をあけて実施しています ▲換気の為窓を開放し、空気を循環させています ▲三角コーンをモチーフにした作品 学生同士の間隔をしっかりと保ち、約3時間、集中して行うことが出来ました。デッサンが得意な人、そうでない人もいるかもしれません。しかし、1つの課題を最後までやり切ることで、必ず上達し、自分の力になっています。自分だけでなく、お互いの作品に触れることも学習の一つです。 ▲お互いの作品をチェックしあう様子 後期には、「デッサンⅡ」を履修することが出来ます。同じく山本先生にご指導していただき、さらに深い自己表現が出来ることを目標とします。1回生のうちにさまざまな表現方法を知り、習得して下さい。これからどんな作品が生まれるのか、楽しみにしています。 人間環境デザイン学科 助手 小松智菜美
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