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看護医療学科

2013.05.22

学生広報スタッフblog vol.67 ~看護医療学科の実技演習

こんにちは! 学生広報スタッフ、きーさんです!   きーさんの所属する看護医療学科には、実技を学ぶ演習科目があります。 2回生には診療過程援助技術という科目があり、ほぼ毎週看護実習室で実技を学んでいます。   診療過程援助技術は、「健康上の問題を有する対象に共通する診療過程に伴う援助技術の理論や方法を学ぶ」(シラバスより)科目で、ここで学習する技術は医療過誤・事故との関連も強く、患者さんの安全に深く関わるものです。 今回は、その中の基本的な技術である「無菌操作」について紹介したいと思います。   例えば、患者さんの身体消毒に使う綿球が汚染されていては何の意味もありません。 そこで、綿球の入ったカップを開け、消毒液で浸し、鑷子(せっし=ピンセットのような器具)で挟んで術者に渡すまでずっと無菌の状態を維持しなければなりません。 こうした技術が無菌操作で、これを徹底する事で院内感染を防ぐ事も出来るのです。   先日には技術確認(実技試験のようなもの)もあり、それに向けて放課後等に実習室で練習を重ねました。 こちらは「滅菌手袋」の着用。無菌状態を保つ為、素手で触れて良い部分とそうでない部分をしっかり意識し、確実に装着しないといけません。真剣そのもの!      こちらは「ガウンテクニック」。ガウン、キャップ、マスク等を装着し、免疫力が低下している患者さんを清潔に近い状態の環境に隔離する事で他者からの感染を予防する(予防的隔離)技術です。 清潔な部分と汚染された部分をしっかり認識しながら、確実に着脱しないといけないので結構大変。 練習しないと上達しません。     こうした技術の会得は簡単ではありません。しかし、実習室が空いている時間帯は申請すれば自習用に使う事も出来ます。時には、先生にもお越し頂き直接ご指導を仰ぐ事も可能☆ 学びを深める環境はとっても良いと思います(^^)   無菌操作やガウンテクニックは、対象が細菌等の目に見えないものであるから本当にうまく操作出来ているか分からず、難しく感じました。自分ではしっかり出来たつもりでも、我流に陥っている可能性もあります。 なので、実習室で同級生や先生に見てもらいながら学ぶのが上達への早道であると思いました☆ 今後も練習を重ねて、技術を磨いていきたいと思います!   最後にちょっとおまけ。1回生で学んだベッドメイキングや血圧測定の様子もご覧下さい! ベッドメイキングの様子。シワを作らないように留意しながら、患者さんにとって安楽な寝床を作ります☆1回生前期で実施。     こちらは血圧測定。1回生後期で履修します。ところで、この写真ではわざと1か所誤った方法で測定しています。どこか分かるでしょうか?       <こたえ> 聴診器をマンシェット(血圧測定で腕に巻く部分)の下に潜り込ませている。こうするとマンシェットを巻いた部分全体に均等な圧力が掛からず、正確に測定出来ない。

2013.05.15

看護医療学科 老年看護学援助論Ⅱにおける高齢者疑似体験をしました。

老年看護学では、3年次の老年看護学援助論Ⅱの授業の中で『高齢者体験スーツ』や『おいたろう』を着用して、高齢者の疑似体験をしています。 疑似体験をすることで、加齢による高齢者の体の変化や気持ちを理解し、援助者はどのように援助したら高齢者が自分の持てる力を発揮しやすいか、また実際に大学内を歩くことで建物の構造や設備にどんな不便があるか理解するなどの目的で毎年行っています。     若い学生が着用しているので、あまり苦痛がないように見えますが、視力や聴力などの感覚機能が制限されたり、手足の関節の運動が制限されるので、装着すると75歳から80歳くらいになった状態を急に体験しているため結構きつい演習です。学生はスーツを脱いだとたん「すごく楽になった」「腰が痛い」などの言葉が思わず口をついて出てきます。     今年は、4月30日と5月7日に実施しました。3人くらいのグループに分け、1人が40分から50分疑似体験し、その間メンバーの2人は体験者に危険が及ばない様に見守りながら一緒に歩き、順番で全員が体験します。 コースのまわり方も幾つか設定していて、同じ場所に重ならないようにしています。階段を上り降りする、トイレの便器に座る、中庭を歩く、ボタンを押しエレベーターに乗る、財布からお金を取り出し、自動販売機で飲み物を買いキャップを開けて飲む、何色かで書かれた壁新聞や小さいめだかのいる水槽を見るなどの体験をしました。     今年は雨で道が濡れていたので、正門の坂の上り下りは中止としました。普段はなんでもない動作が、どんなに大変で時間がかかるか、またどの動作がしにくいか、転倒しやすく危険な動作や場所はどこかなど、多くのことを学ぶことができたようです。 そして同じグループの学生もどのように援助したらよいか、どの位置で見守ったらよいか考えるとともに、疑似体験している本人に確認したり実際に援助したりと、チームワークのよさも見られました。   擬似体験後は、学んだことをレポートにして提出してもらっていますが、本当に多くの学びをしています。教員も気がつかないようなことを学んでいるグループもあり、今回もレポートを見るのが楽しみです。   学生が自動販売機を体験している時、他の学科の学生は順番を待ってくれたり、廊下や階段では横に移動して歩きやすくしてくれるなど、「さすが畿央生」といえるやさしさを実感しました。演習に支障がないように協力してくださった教職員や他学科の学生の皆さん、本当にありがとうございました。 看護医療学科 講師 南部登志江

2013.05.07

学生広報スタッフblog vol.65~高野山宿泊研修に参加

風薫る新緑の5月!皆さんお元気ですか? 看護医療学科2回生の学生広報スタッフ、きーさんです!   4月4日(木)から5日(金)の2日間、看護医療学科恒例の新入生宿泊研修が行われました。 場所は例年通り高野山の宿坊 普賢院。 2回生からは、きーさんを含め10名が支援学生として参加しました。    支援学生10名、普賢院に到着~!!   伊藤学科長からのご挨拶。みんなまだ、緊張の表情。     ●クラス会 まずはじめは、クラス会。4つのクラスごとに円座になって、自己紹介を行いました。 きーさんの担当は1組。クラス代表を決める際にも積極的に立候補してくれて、新入生のやる気が感じられました★   また、クラス会の最後では学歌練習も行いました。ここで、先日のブログ記事でも書きましたが学歌隊で鍛えたきーさんがソロで歌を披露!決して上手ではありませんが一生懸命歌わせてもらいました。その後今度は全員で合唱。新入生の皆さん、学歌はもう覚えましたか? 大学ホームページでも聴けるので、是非卒業までに覚えて下さいね(^^)     ●高野山散策 クラス会の次は今年から始まった新企画!高野山の散策です♪ 抽選で10のグループを編成し、外出して高野山の風景を撮影。 そして、「高野山らしい風景」コンクールで発表し、優勝を目指します。   さあ出発!きーさんの担当は5班。別名「生梅飴」班!     清高稲荷大明神。鳥居がいっぱい☆   案内板の前で。だいぶ親睦も深まって来たようです☆                奥の院参道。高野山らしい風景と言えば、やはりここ!   発表用スライドの作成☆ どんなレイアウトにしようかな              お楽しみの夕食!おいしーい♪   最初は会話も少なく、ばらけて歩いていた班員たち。 一緒に写真を撮ったり、名所を見て回ったりしている間に段々と打ち解け、仲良くなっていました。 今後更にいろんな同級生と交友関係が広がって行くといいですね★   余談ですが、今回きーさんが担当した5班の新入生の1人が、入学前から学生広報スタッフブログを見てくれていてきーさんの名前も知っていたとの事。大学生活の様子が分かったとも言ってもらえて、「スタッフをやってて良かったな~」と改めて思えました(^^)   (さらに…)

2013.04.24

学生広報スタッフblog.64~平成25年度第1回オープンキャンパス

こんにちは! オープンキャンパス(オーキャン)スタッフ&学生広報スタッフのきーさんです★ 少し前の話になりますが、3月31日(日)に今年度第1回目のオーキャンが開催されました。   平成24年度は4回も登板させて頂き、スタッフの仕事にもだいぶ慣れて来ました。 この日の担当は、大学紹介が行われる冬木記念ホール内の誘導とキャンパスツアーの全体総括など。 昨年の同時期を上回る350名以上が来場され、賑わっていました。 ホール内は人でいっぱい!関心の高さを反映しているようです。       受付の様子                                                          集計もしっかりと     キャンパスツアーは人が多く、急遽2つのグループに分けて実施するほど盛況でした。 先輩と語り、大学の様子を知り、そして来年は後輩として再会出来ると良いですね!     アンケート集計の様子。頂いた意見は次回に反映!          後片付けもしっかりと★      スタッフ&入学センター貝賀さん!お疲れ様でした☆     さて、4月12日にはオープンキャンパススタッフ募集の説明会が行われました。 ここできーさんも先輩スタッフとしてご挨拶。 学科リーダースタッフにもならせて頂きました★ これからも、ますます大学の良さを伝えて行けるよう頑張ります!!   説明会の様子                                        2013年版のスタッフTシャツが楽しみ♪

2013.04.15

平成25年度 『看護医療学科 新入生宿泊研修』を開催しました

新入生98名を迎えて、今年度も弘法太子で有名な高野山の宿坊・別格本山普賢院にて宿泊研修を行いました。教員12名と支援学生(2回生)10名が参加しました。   1日目  最初に、集合時間の13時に新入生が遅れて到着し、担任からきつ~い(?)お叱りを受けるというハプニングがありました。新入生全員が集合した時点で、伊藤学科長のお話しから厳かにスタートを切りました。     その後、クラス会が行われました。クラス別に円陣になり、自己紹介や自己アピール(?)を行って、一気に和やかなムードになりました。     <セッションⅠ> 世界遺産にも登録されている高野山の境内を10のグループに分かれて「高野山らしい風景があるところ」を探して散策することとなりました。夕食を挟んで、撮影した写真をパソコンに取り込み、グループごとに発表しました。     「高野山らしい風景」コンクールの始まりです。発表時間が7分でしたが各グル―プごとにオリジナルな感性が感じられ、会場は大爆笑の渦でした。     優勝は「みんなで開いた悟り 高野山散策」をテーマにして、高野山を物語的にレポートしてくれた7班の圧勝でした。     景品は「作って楽しい、食べて美味しい(らしい)」お菓子でした。     その後、「夢を力に」をテーマに作文を書いて、入浴・就寝となりました。学生は寝るのがもったいなく、長~い夜を満喫していたようでした。   2日目  <セッションⅡ> 2日目は、9時から始まりました。高野山大学の山脇雅夫教授が、「悲しみから学ぶ」をテーマに、我が子との別れを体験した親へのインタビュー記事を題材にして、ご講演くださいました。「親や子だけではなく、周りの人がいて(こそ)自分の命が輝いていること」、そして、「愛情を注いでくれる周りの人のために、(本来は弱くても)自分は強くなれる」、ということを学ぶことができました。また、「働く」は「ハタ(周)楽(らく)」と捉えることができ、「周囲を楽に、つまり、楽しくし、感謝される」ことに繋がるので、「働く」において心の交流や心の在り方が大切である。だから、「いろんな心と接すること」や「心は心によって育つ」ことを教えていただきました。       その後、新入生は各班に分かれて、支援学生の基礎実習やふれあい実習の体験談を聴いて、「いのちとこころ」について話し合いました。班毎に話し合った内容を発表しました。発表では、「心のケアが大切だ」「看護師は生きる希望を与える仕事」「看護師が大丈夫と言っただけで、患者さんが感動した」などの発言がありました。既に、しっかりとした考えが芽生えているんだ、と私たち教員は感激してしまいました。       さらに、10名の支援学生の感想、山脇先生のコメントと続き、最後に伊藤学科長がこの宿泊研修を総括し、このセッションを予定時間の12時10分で終えました。       昼食を食べて、ついに解散となりました。食事は精進料理と聞いていましたが、トンカツやちらし寿司など、2日間とも若者向けのメニューを出してくださり、お味も美味で、大満足の2日間でした。       【研修に参加した鷲尾先生のコメント】 山脇先生の1つ1つのお言葉に私自身も感激しました。素直な感性を大切にして、山脇先生がおっしゃった言葉の意味を学生と共感したいと思いました。

2013.03.01

「第10回産学連携のための経営者セミナー」で畿央大学坂田進教授が講演しました。

経営者向けに「今からでも遅くない!メタボ対策」について講演 2013(平成25)年2月28日、奈良県大学連合(畿央大学はじめ奈良に事務所を置く4年制13大学)主催による「第10回産学連携のための経営者セミナー」が幹事校奈良教育大学101教室において開催され、畿央大学健康科学部看護医療学科教授坂田進先生が講演されました。 同連合の賛助会員である奈良県商工会議所連合会、奈良県経営者協会、奈良経済同友会など経済6団体、奈良労働局、奈良県などから約40名の方々が受講されました。   全2講座で、1つめの奈良県立大学伊藤忠通学長による「産学連携と地(知)の拠点としての大学」に続いて、坂田先生は「今からでも遅くない!メタボ対策」と題して奈良の経済を担うみなさんに特に体には留意してほしいという思いを込めてわかりやすく講義されました。   “メタボリックシンドローム”、“生活習慣病”、“動脈硬化”などの言葉は聞きなれていますが、「聞き流して」しまっている傾向にあり、ふだんの生活の中で簡単にできる対策をお話いただきました。受講して頂いた方々に、ぜひ実践して頂きたいものです。

2013.02.26

SPP選定事業「マミポコ・子どもサイエンス ロボットを作ろう!」第10回目授業

真美ヶ丘第二小学校科学クラブ向け「多機能ロゴ・ロボット」最終授業で発表会!   2013(平成25)年2月25日、真美ケ丘第二小学校科学クラブ(4~6年生児童26人)で*SPP選定事業「マミポコ・子どもサイエンス ロボットを作ろう!」の第10回目の最終授業を行いました。(畿央大学指導教員:現代教育学科 奥田俊詞先生、情報センター長 福森貢先生、協力:教育学部学生)   *SPP選定事業:独立行政法人科学技術振興機構(JST)では小学生から高校生の科学分野人材育成のための制度として「サイエンスパートナーシッププロジェクト(SPP)」を毎年募集しており、これに畿央大学が応募・選定された事業です。   科学クラブ部員26人が8チームに分かれてそれぞれ機能の異なるロボット(①ベルトコンベア、②グランドローバー、③ヒューマノイド、④ロボットアーム、⑤スコーピオン、⑥サウンドロボット、⑦トライボット、⑧インテリジェントカー)の組み立てとプログラムダウンロード、動作確認は前回2月18日の第9回目授業で終わり、最終回のこの日はいよいよチームごとの発表会です。自分たちが組み立てたロボットの名前と動き、特徴、苦労した点、センサーの働きなどを他のチームのみんなを前に発表し、実際に動かせて見てもらいました。ほとんど同じようなパーツを使っていながらセンサーひとつでまるで違った動きをするのがわかります。今度はあんなロボットを作りたい、もっと複雑なセンサーで再挑戦したい、など科学に対する子どもたちの夢が膨らんでいるようです。SPP最後の授業には校長先生が来てくださって、目を輝かせ真剣に取り組んでいる科学クラブ部員にエールを送ってくださいました。   昨年5月から始まったSPP選定事業もようやく終了したことに指導教員・協力学生も安堵の気持ちを隠せませんでした。クラブ顧問の丸谷先生、北川先生のご指導のすばらしさのおかげです。本当にありがとうございました。しんどかったけど、また来年もやりたい、と思うのは子どもたちばかりではないようです。TAとして協力してくれた教育学部現代教育学科の学生たちの多くは小学校教諭として子どもたちの教育に携わっていきますので、近い未来の教師像を味わっているようでした。    【関連記事】 真美ケ丘第2小学校科学クラブ向け「レゴ・ロボット」製作活動! https://www.kio.ac.jp/information/2012/05/2-5.html   SPP選定事業「マミポコ・子どもサイエンス ロボットを作ろう!」第3回目授業 https://www.kio.ac.jp/information/2012/05/spp3.html   SPP選定事業「マミポコ・子どもサイエンス ロボットを作ろう!」第4回目授業 https://www.kio.ac.jp/information/2012/06/spp4.html   2012年度SPP選定事業『マミポコ・子どもサイエンス「ロボットを作ろう!」』(香芝市内小学生向け)を開講しました。 https://www.kio.ac.jp/information/2012/08/2012spp.html    SPP選定事業「マミポコ・子どもサイエンス ロボットを作ろう!」第8回目授業 https://www.kio.ac.jp/information/2013/01/spp8.html   SPP選定事業「マミポコ・子どもサイエンス ロボットを作ろう!」第9回目授業 https://www.kio.ac.jp/information/2013/02/post-628.html  

2013.02.21

「香芝市マミつどいの広場」に育児支援活動の一端として参加しました!

○校外教育活動を活用した授業展開について   小児看護の対象は、子どもと家族(同胞を含む)です。看護医療学科の学生はみな3回生後期からの病院における「母子看護学実習」で、子どもの最善の利益を守る小児看護について考え実践します。そのための準備として、2回生前期は「小児看護学対象論」で健康な子どもについて学び、2回生後期は「小児看護学援助論Ⅰ」で健康障害のある子どもについて学びます。3回生前期では「小児看護学援助論Ⅱ」の学内演習を通して健康障害のある子どもの看護に必要な援助技術を学びます。 しかし、私が小児看護学の講義で学生さんに伝えたいのは、テキストに書かれている専門知識だけではありません。対象である子どもに興味・関心を持ち、実際に子どもに触れ合う必要性です。子どもにはテキストや授業では理解しきれない特徴が多々あります。 そのため私は、学生に少しでも子どもに興味・関心を持ってもらうチャッカマンのような授業を意識して心がけています。日頃、子どもに触れ合う機会が少ない学生が多い時代です。私がチャッカマンをただ振りかざしても学生の導火線へは思うように引火しません。学生が「子どもって○○なんだ!」って分かるまで火をつける関わりは、至難の業です。 そこで、香芝市が育児支援事業の一環で取り組んでいる「香芝市マミつどいの広場」に学生を参加させて頂き、広場を利用する母子と関わらせてもらうことを考えました。つまり、授業に校外教育活動を取り入れることで学生の導火線に自然引火する方法です。学生はつどいの広場で実際に五感を通して子どもの特徴を知ることになります。学生自身が体得した子どもの特徴だからこそ、自分が講義で得た情報と結びつけたり、大人の自分とは違う子どもの物の見方や行動が、各機能の未熟性つまり発達過程にあるということが分かったりします。「そういうことか!」と既習の知識と結びついたとき、学ぶ楽しさを知ることでき、理解を深めることができるというわけです。   つどいの広場を利用する母子からも「畿央大学のお兄ちゃんやお姉ちゃんに遊んでもらって助かる」と喜んでいただいています。最近では口コミで利用される母子の数が増え、育児支援活動の一端を担えるようにもなってきています。学生からも「母子が関わる場面を実際に見ていたら、子どもにとっての母親、母親にとっての子どもの存在がとても大きいということが分かった」「母親から育児についていろいろな話を聞かせてもらって育児をする母親の大変さや気持ちが知れて良かった」など、学生の広場への参加が地域貢献につながり、学生にとっても母子の理解を深めるよい学びの場になり、相互によい時間となっています。 今年で、つどいの広場に参加した学生が病院での「母子看護学実習」に臨むのは3度目となりました。学生は皆、子どもに対して優しいまなざしと態度で接し、子どもにとっての最善の利益を考えた関わりができています。とても嬉しく感じています。子どもたちの笑顔が学生や母親を幸せな気持ちにし、学生の笑顔が子どもたちや母親を笑顔にしてくれています。子どもたちと学生両方の笑顔が見られる私はとても幸せです。これからも小児看護学が楽しく学べるように子どもの力を借りながら頑張っていきたいと思います。                                                子どもが大好きな小児看護学准教授 弓場紀子   ○「つどいの広場に参加して」 (学生の声) 私たち看護医療学科の学生は、小児看護学の授業時間に7~8名ずつ子育て支援サークル「マミつどいの広場」に参加しています。「マミつどいの広場」とは、主に0~3歳の幼稚園や保育園に通うまでの子どもと親が自由に参加できる広場です。お母さんだけでなく、お父さんやおばあさんなども子どもたちと一緒に参加しています。たくさんのおもちゃや絵本などが置いてあり、子どもたちが親子や同年代のお友達と一緒に遊んだり、運営スタッフの方と一緒に歌・手遊び・体操などをしたりしています。 私は、夏休みから週に1度ボランティアとして、子どもたちと一緒におもちゃで遊んだり絵本を読んだりして楽しく参加させていただいています。広場では授業で習った子どもの発達の「個人差」というものを目の当たりにできます。同じ1歳でも立つことができる子とできない子がいますし、子どもは好奇心が強いといいますがその程度も性格などによって異なります。小児を看護する際に、年齢だけを見ていてはその子に合った看護はできませんし、発達だけを見ていても看護はできないと学ぶことができました。 また、お母さんやお父さんと話をさせていただくと、子どもの怪我や発達の程度などで多くの不安を持っておられることを知りました。私はまだその悩みを解消できる返事はできませんが、病院に行くほどの悩みではないが悩んでいる方が多いということを知りました。 このように、私たちは「マミつどいの広場」に参加させていただくことによって、小児看護では不可欠ですが座学では足りない、子どもとの接し方を学ぶことができています。                                                                 看護医療学科学生 中川香里                                                             

2013.02.19

SPP選定事業「マミポコ・子どもサイエンス ロボットを作ろう!」第9回目授業

真美ヶ丘第二小学校科学クラブ児童26人向け「多機能ロゴ・ロボット」完成!! 2013(平成25)年2月18日、真美ケ丘第二小学校科学クラブ(4~6年生児童26人)で*SPP選定事業「マミポコ・子どもサイエンス ロボットを作ろう!」の第9回目授業を行いました。(畿央大学指導教員:現代教育学科奥田俊詞先生、看護医療学科福森貢先生、協力:学部生) *SPP選定事業:独立行政法人科学技術振興機構(JST)では小学生から高校生の科学分野人材育成のための制度として「サイエンスパートナーシッププロジェクト(SPP)」を毎年募集しており、これに畿央大学が応募・選定された事業です。   昨年5月から始まった「ロボットを作ろう!」のSPP授業は実質今回で終了します。8チームそれぞれの課題は違った動きをするロボットたち(①ベルトコンベア、②グランドローバー、③ヒューマノイド、④ロボットアーム、⑤スコーピオン、⑥サウンドロボット、⑦トライポット、⑧インテリジェントカー)で、ロボットアームやセンサーを取り付け、組立が完了したロボットにプログラムをダウンロードすることにより“たましい”が入り、思ったとおりの動きをします。やっとの思いで組み立てたロボットを実際に動かすと、子どもたちは目を輝かせながら「やったぞー!」の歓声をあげていました。   このロボットは壁などの障害物を感知するとバックしてまた動き出すプログラムをインプットしています。まるで「お掃除ロボット」みたいだと子どもたちは手をかざしたり自分の顔を近づけたりして動かしていました。今日は3年生の児童が科学クラブ見学に訪れました。4年生になったらクラブ活動ができるのでいろんなクラブを回っているのです。この3年生の中から新しい科学クラブ員がきっと来てくれるでしょう。 ロボットの組み立てと動作確認は今回の9回目授業で終わり、次回最終回は8チームそれぞれの発表会です。組立で苦労した点、自分たちのロボットがどのような動きをするのか、どういうセンサーが組み込まれているのか、そしてそれはどのような役に立てそうなのか、子どもたちなりに考えてもらいます。 最終回をお楽しみに!!   【関連記事】 真美ケ丘第2小学校科学クラブ向け「レゴ・ロボット」製作活動! https://www.kio.ac.jp/information/2012/05/2-5.html SPP選定事業「マミポコ・子どもサイエンス ロボットを作ろう!」第3回目授業 https://www.kio.ac.jp/information/2012/05/spp3.html SPP選定事業「マミポコ・子どもサイエンス ロボットを作ろう!」第4回目授業 https://www.kio.ac.jp/information/2012/06/spp4.html 2012年度SPP選定事業『マミポコ・子どもサイエンス「ロボットを作ろう!」』(香芝市内小学生向け)を開講しました。 https://www.kio.ac.jp/information/2012/08/2012spp.html  SPP選定事業「マミポコ・子どもサイエンス ロボットを作ろう!」第8回目授業 https://www.kio.ac.jp/information/2013/01/spp8.html

2013.01.29

SPP選定事業「マミポコ・子どもサイエンス ロボットを作ろう!」第8回目授業

真美ケ丘第2小学校科学クラブ児童26人向け「多機能ロゴ・ロボット」完成間近! 2013(平成25)年1月28日、真美ケ丘第2小学校科学クラブ(4~6年生児童26名)で*SPP選定事業「マミポコ・子どもサイエンス ロボットを作ろう!」の第8回目授業を行いました。(畿央大学指導教員:現代教育学科奥田俊詞先生、看護医療学科福森貢先生、協力:学部生) *SPP選定事業:独立行政法人科学技術振興機構(JST)では小学生から高校生の科学分野人材育成のための制度として「サイエンスパートナーシッププロジェクト(SPP)」を毎年募集しており、これに畿央大学が応募・選定された事業です。 8グループに分かれた科学クラブメンバーは、2012(平成24)年5月14日の第1回目授業から6月18日の第4回までの間に廊下を走行する比較的単純なロボットを作りました。 11月に入ってからはいろんなセンサーを付けた様々なタイプのロボット(①ベルトコンベア、②グランドローバー、③ヒューマノイド、④ロボットアーム、⑤スコーピオン、⑥サウンドポット、⑦トライポット、⑧インテリジェントカー)の組み立てに挑戦しています。 たとえば、①ベルトコンベアロボットは、ベルトコンベアで運んできたロゴブロックの色識別によって区分け作業を行う複雑な命令をインプットします。⑤スコーピオンロボットは、まるでスコーピオン(さそり)のように近づいてきたものに針攻撃をします。8班がこれら①~⑧の別々の課題に取り組んでいます。 年間10回のロボット組立授業をこなしますが、学校行事や夏・冬休みなどで2か月近く開くときもあり、また小学校での1回の授業時間は45分と短く思うように進行しないのが難点です。しかし子どもたちが真剣に取り組む様子をみていると科学の授業ってこんなに興味深いのかとあらためて感心させられます。次回は最後の組み立てとプログラミング完成の予定。その成果が楽しみです。 【関連記事】 真美ケ丘第2小学校科学クラブ向け「レゴ・ロボット」製作活動! https://www.kio.ac.jp/information/2012/05/2-5.html SPP選定事業「マミポコ・子どもサイエンス ロボットを作ろう!」第3回目授業 https://www.kio.ac.jp/information/2012/05/spp3.html SPP選定事業「マミポコ・子どもサイエンス ロボットを作ろう!」第4回目授業 https://www.kio.ac.jp/information/2012/06/spp4.html 2012年度SPP選定事業『マミポコ・子どもサイエンス「ロボットを作ろう!」』(香芝市内小学生向け)を開講しました。 https://www.kio.ac.jp/information/2012/08/2012spp.html