2023.07.20

産婦人科医に学ぶ!会陰縫合理論と縫合技術~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅱ」

令和5年7月3日(月)に「助産診断技術学Ⅱ」の科目で、産婦人科医師でもある健康科学部長の植田政嗣先生に、会陰縫合理論と会陰縫合技術について教えていただきました。     講義では会陰裂傷の原因や会陰切開の適応、会陰縫合の実際について学びました。会陰切開や会陰縫合は、赤ちゃんやお母さんの安全のために行われるものですが、会陰裂傷はお母さんに痛みを与えるとともに、産後の生活や育児にも悪い影響をもたらすこともあります。また、会陰切開や会陰縫合は怖さも伴い、傷は治ったとしてもお母さんの記憶に残り続けてしまうことを学びました。 今回の講義を通して、助産師が会陰縫合の処置の実際を理解し、母親の苦痛を少しでも軽減することが大切であると感じました。       演習では、実際に会陰縫合で使用する縫合糸と針を用いて、糸結びの方法、会陰縫合術を教えていただきました。縫合糸を用いた結び方では、普段使わない結び方だったので、糸と手の使い方が難しく感じました。結び方に苦戦しているときは、植田先生が学生のそばで一人ひとり丁寧に教えてくださり、分からないところなど学生同士で協力しあい、縫合時に使う糸の結び方を習得することができました。     また、縫合の仕方も教えていただき、それらの習得した技術を用いて、最後に1人ずつ裂傷のある会陰の模型で練習しました。コッヘルや持針器の使い方と会陰縫合を安全に実施するための技術を学ぶことができました。     今回の講義や演習を通して、会陰裂傷や会陰切開、会陰縫合技術について学び、それらがお母さんに与える影響について考えました。助産師は、できるだけ会陰裂傷を起こさないように努めるとともに、お母さんの身体と心の負担を軽減するよりよい助産ケアについて学びを深めていきたいと思います。   助産学専攻科 竹田 亜未、丸谷 麻友、小西 美幸   【関連記事】 児童養護施設「飛鳥学院」を見学!~助産学専攻科「ヒューマンヘルス」 産婦人科医に学ぶ超音波診断法~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅰ」 2022年度 新生児蘇生法(NCPR)Aコース講習会を受講しました!~助産学専攻科 第11期生事例研究発表会を開催しました~助産学専攻科 外部講師に学ぶマタニティヨガとベビーマッサージ!~助産学専攻科 災害時の行動をロールプレイで学ぶ「地域母子保健論」~助産学専攻科

2023.07.20

手術を受けた患者をイメージした「患者モデルの作成」と術後看護演習~看護医療学科「急性期看護学援助論Ⅱ」

前期授業のまとめと振り返り、病院実習に向けて   急性期看護学援助論Ⅱは、3年生前期の必修科目として4月から開講しています。この科目では、手術療法を受ける患者とその家族の身体的・心理的特徴を理解することや 患者の回復過程を理解し、患者の日常生活への援助および心理・社会的支援について理解することを目標として、グループワークや実技演習を中心とした授業を展開しています。授業では、後期からの急性期看護学実習を見据えた「手術を受ける患者の回復過程に沿った看護援助」の習得をめざしており、実習で受け持つ機会が多い8事例の手術対象の情報をもとに看護過程を学んでいます。 今回は、4月からの学習のまとめとなる「術後患者の離床への援助」と題した演習の様子をリポートします。   ▲4月から同じ事例に取り組んだグループメンバーで患者モデルを作成しました。   演習では、4月から同じ事例に取り組んだグループメンバーで、自分たちが担当した事例の患者を想定した患者モデルを作成しました。整形外科手術・消化器外科手術・肺切除手術・脳外科手術を受けた患者モデルはそれぞれ、手術を受けたあとに点滴ルートが入っていたり、ドレーンとよばれる手術した場所の近くに入れられた管をつけていたり、お腹や胸・背中などにそれぞれの手術に特徴的な創があります。 この演習では、患者役の学生に看護師役の学生が、創に見立てたテープを貼り、ドレーンや点滴ルートをつけた状態を創り上げます。モデルができ上がったら、看護実習室の「ランウェイ」にモデルを案内し、看護師役の学生は担当事例の手術や術後の状態について、他の学生に解説します。   次の写真は、脳外科手術を受けた事例モデルと担当の学生が解説する様子です。   ▲脳外科手術を受け多くの医療機器や治療のための管をつけた患者モデルです。   ▲手術の特徴や術後の状態を解説しています。   4月から取り組んでいる課題だけに、学生たちは自分が担当した事例の患者に相当な思い入れをもって、実際の患者さんをイメージできるようモデルづくりに取り組んでいました。また、解説後は活発な質問が出ていました。質問されたグループはメンバーで知識を結集して、質問者が理解できるように応答していました。グループメンバー間で協力しあう習慣は、今後の実習でもきっと活かされるでしょう。   ▲4本のドレーンを挿入している手術事例の解説です。   ▲人工関節置換術後の疼痛コントロールについて解説しています。   今回の演習では、それぞれが創り上げたモデルの患者が手術後早期に離床ができるためのケアについても実践しました。この実践は後期からの実習で必ず経験する項目です。学生が取り組んだ8つの事例は、毎年の実習で受け持つ機会が多いもので、先輩たちも授業での学びを実習につなげることで成果を出してきました。演習に参加した皆さんも、事例についてもう一度振り返り、実習を有意義な学びにしてもらいたいと教員一同願っています。感染対策と健康管理を万全に、臨地実習を一緒に乗り切りましょう。      看護医療学科教員(急性期看護学) 林田麗・大友絵利香・菊谷美代子・古井あゆみ   【関連記事】 4回生から3回生へ学びの伝達「緩和ケア病棟の実際―病院インターンシップ実習を経験した上級生とのディスカッションー」~看護医療学科「終末期ケア論」 「臨死期の看護を学ぶ」エンゼルメイクの演習を実施! ~看護医療学科「終末期ケア論」 外部講師による講義「国外における国際看護と国際看護活動に必要な能力について」~看護医療学科「国際看護学Ⅰ」 2023年度 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポート~看護医療学科 外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」  

2023.07.20

1回生が大阪教育大学附属池田小学校を訪問しました~現代教育学科

2023年6月29日(木)に、現代教育学科では教育学部1年次の必修科目「ベーシックセミナー」「キャリア形成セミナー」と「現代教育論」の拡大授業として、1回生全員で大阪教育大学附属池田小学校を訪問しました。その目的は授業参観で指導の実際を学び、過去の痛ましい事件に関する講義を聞いて学校安全を考えることでした。 では以下に学生の声を掲載し、どのような学びを得られたのかを皆様と共有したいと思います。 1.授業参観から学んだこと ①子どもの高い能力 子どもたちからの学びもたくさんありました。誰かが自分と違った意見を言ったとき、「違うよ」ではなく、「なんで」と声をかけて理由を聞き、そのあとで「○○さんの意見はよくわかる。だけれど」と自分の意見を発表していた姿を見て、大人でもその表現はなかなかできないなと驚きました。   ②充実した教育環境 生徒は一人一台Chromebook(クロームブック)を持っていて、(中略)ロイロノートで生徒と同士が鑑賞し合い、感想を書いたり、先生が閲覧したりしていました。写真を貼って、説明文を打ち、装飾も加えている子もいて、パソコンを使いこなしている姿が印象的でした。   ③主体性を大事にする教育 教師と児童がとても対話的であり、児童主体の授業であったことです。教師側の授業の進め方が、教師は物語を知らない前提で児童から教えてもらうような形で、児童が授業をつくるところに、主体性を感じました。 児童が主体となり、自分自身で考え、学び、時に周りと共有する、教え合うことを重要視していると感じました。自分の力で考え、学び、行動していく力が子どもに身についていっていると感じました。これから授業を考えていく際に、役立てていきたいです。 授業が止まる時間がなく、とてもテンポよく授業が進められていました。そして児童の意見が出揃うと新たな疑問やなぜ?が出てきます。次はその児童の意見から出てきた新たな疑問について児童同士で話し合いの時間を確保していて、「児童の考えを中心に授業を展開している」という意図が伝わってきました。 学年によって先生が子どもに伝える内容が異なり、どこまでどう伝えるのが一番子どもたちのためになるのか、答えは言わないがさりげない一言にヒントを交えて答えを導くかなど様々なことを考えて指導されていました。 授業が終わってから先生から少しお話をいただいたのですが、何かをしなさいとやらせるのではなく子どもたちが自分で考えて興味を引けるような授業を行うことが大事だと教えていただきました。   ④新たなる興味・関心 池田小学校の教育方針として「積極性」を大事にされているのかもしれませんが、(中略)中学、高校に進学するにあたってその積極性が低下してしまうのが現状です。(中略)この問題に向き合うためにも、中学校、高校の見学にも行ってみたいなと思いました。       2.教師という職業について考えたこと 教師とはただ勉強を教えるだけでなく、児童の安全を守る責任のとても重い職業であるということも自覚しました。今日得た教訓をいつまでも忘れることなく同じ志を持った仲間と共にお互い高め合い良い教師になりたいです。 「教師」という職業の重さを私は忘れていたように思います。医者や消防士、警察官など「人の命を守る仕事」と代表していわれる仕事はたくさんありますが、教師という仕事も、人の命を、子どもたちの命を守る、重大で立派な職業であるということに再度気づかされました。 普段小学生と関わることがほとんどないので、久しぶりに小学生と時間を共にすると、とても楽しく感じたので、自分は本当に子供が好きなんだと再確認できました。 今回授業を見せてもらったり、昼休みに一緒に遊ばせてもらってさらに小学校教員になりたいと感じたので、学童保育のアルバイトをしたり、子どもと関わることを今のうちから意識して行動に移して学んでいきたいと感じました。 私は高校の英語科の教員を目指していましたが、今後の私自身のキャリアについて深く考える良い機会になりました。(中略)今後の教員としてのキャリアに必ず生きてくると思います。 心理的ケアができるような養護教諭を目指すとともに学校安全とは何かをもう一度考え直していかないといけないと思いました。     3.学校安全について学び、感じたこと ①防犯設備について すごく防犯対策をしている学校だと感じました。授業が始まる時には分厚い壁を閉めていたり、すべてのクラスにバルコニーがありすぐに校庭など外に逃げられるようになっていたり、校門から校舎まですごく距離があったりなどたくさんの対策がなされていました。 教室の設備として、理科室に救急セットがあることに驚きました。私がいた学校ではそのようなものはなかったため、安全に対する意識がよく行き届いていると思いました。 使用時以外は校門を閉めて部外者の不法侵入に対策を講じているそうですが、他の小学校では空いていることがあるように感じます。学校は地域のコミュニティの場になっていることもあります。子どもたちの安全と、地域の学校としての役割を両立することの難しさを感じました。同じ惨劇を繰り返しては決してならないと思います。ですが、閉ざされた学校というのも子供たちにとってもっとも良い学びの場であるのかなとも思います。子どもたちにとって安全で多くのことを学ぶことのできる理想的な学校の実現をしていきたいなと思いました。 学校内がとても開放的だと感じました。窓はモザイクガラスになっておらず、教室のドアは襖のように全開きできることや、学年ごとに小さい職員室があるなど自分が通っていた小学校とは違うことが多く驚きました。事件後に対策として改装されたのだと思うのですが、他の小学校に改善点が反映されていないことが、残念だと思いました。(中略)池田小学校だけでなく、他の小学校も同じような対策をとらなければ、意味がないのかなと思いました。   ②安井義和先生(大阪教育大学学長特別補佐)の講義について (安井先生は)「今後、小学校で事件が起きないために小学校の構造や体制を大きく変えたが、それ以上に教師の意識が事件再発防止において重要である」とおっしゃっており、その言葉が自分の心に深く刻まれました。 事件の実際の犯人の動きやその時の先生方の動きなどを聞いて当時の状況が想像できた。(中略)教育現場は子供たちが安心して学び、成長できる場であらなければならないため、将来教育の現場で働くものとして、この事件を胸に刻んでこれからの勉学に励もうと思いました。 話で聞くだけでは感じることのできない重みを感じ、私も二度とこんな事件を起こさせないように様々なことを学ぼうと深く胸に刻むことができました。今回の訪問で私は児童に安全に学校に来てもらうためには教員一人一人が知識を身に付けることが大切なのだと考えました。 自分が教師になってもし池田小学校のような事件が起こってしまったらどうすればいいのだろうと思いました。訓練など行ったりしていてもやっぱり実際に起こってしまうとパニックになってしまったりするし本当に難しい問題だなと思いました。       以上が受講生たちの感想の一部です。 彼らは今回の訪問で教育者への意欲をさらに高め、本学で充実した学習を続けていくことでしょう。ただ、今回は熱中症の危険性を鑑み、安井先生のご講義は中断するという判断をいたしました。もっと話を聞きたかったという学生の意見もありましたが、今回は奇しくも命の安全について、我々担任教員が判断し行動する姿を学生の皆さんに見て頂くこととなりました。畿央大学で学ぶことで安心できると実感してもらえるように、我々はさらに安全で充実した教育カリキュラムに挑み続けます。学生のことを第一に考える我々ですので、今後の授業展開に期待してください。   現代教育学科 2023年度1回生 担任団   【関連記事】 奈良教育大学と算数・数学教育のゼミ交流!~現代教育学科 椎名ゼミ 1回生131名が「小学校一日見学」に参加しました~現代教育学科    

2023.07.19

4回生から3回生へ学びの伝達「緩和ケア病棟の実際―病院インターンシップ実習を経験した上級生とのディスカッションー」~看護医療学科「終末期ケア論」

「終末期ケア論」は、看護医療学科3年前期に必修科目として開講しています。この授業では、がんで大切な家族を失った遺族の体験を聴く、がん終末期の対象や療養場所やそれぞれの場でのサポートを考えるなど、看護実践の場で終末期ケアを行う医療人として学びを深めることをめざした授業構成になっています。その一つに、病院インターンシップ実習をホスピス・緩和ケア病棟で経験した4回生から、3回生に現場での学びを紹介する授業があります。   2023年7月11日(火)の授業では、4回生の秋山遥香さん、平田優奈さん、三代木洸瑠さん、近澤奈央さん、橋本恵梨奈さん、平田希安さん6名が講師として、6月に実施された「病院インターンシップ実習」での学びについて語ってくれました。その授業の様子を4回生の学生がレポートします。 ◎国保中央病院緩和ケアホーム「飛鳥」実習生から3回生へ 国保中央病院の緩和ケアホーム「飛鳥」で実習させていただいたグループでは、グループワークとして「苦痛のある患者に対しての関わりについて」を話し合ってもらいました。 終末期にある患者さんは、症状による身体的苦痛や、死を近くに感じていることに対する精神的苦痛など、多くの苦痛を感じています。また、患者さんの多くは認知症やせん妄などにより、自身で苦痛を正確に伝えることが難しい状態にあります。様々な状態の患者さんを想像しながら、どのような関わりをすることで患者さんの苦痛に寄り添うことができるのか考える機会になっていれば嬉しいです。       看護医療学科 4回生 秋山 遥香、平田 優奈、三代木 洸璃   ◎市立東大阪医療センター実習生から3回生へ 市立東大阪医療センターの緩和ケア病棟で実習させていただいたグループでは、「デスケースカンファレンスの検討」を実施しました。「デスケースカンファレンス」とは、患者さんへの看護の中で「できたこと」「できなかったこと」を振り返り、次の看護につなげてケアの質を向上させること、死に直面した看護師の精神的なケアとして重要なカンファレンスです。私たちが実際に参加させていただいたデスケースカンファレンスの2つの症例を3回生に紹介し、グループに分かれてディスカッションをしてもらいました。     実施後、患者さんや家族に対して考えたことを発表してもらいました。 講義ではなかなか聞くことのない、実際に臨死期にある患者さんや家族の症例を踏まえて必要なケアを考えるきっかけになったのではないかと思います。また、実際にディスカッションを通して考える機会となったことで、患者さんや家族がどのような想いを抱くのか理解し、看護師としてどのように関わるべきか考えることができたと思います。この学びをもとに、緩和ケアだけでなく一般病棟においても必要となる「患者さんの苦痛に寄り添う看護」とは何かを考え、実習に活かしてもらえると嬉しいです。   看護医療学科 4回生 近澤 奈央、橋本 恵梨奈、平田 希安   【関連記事】 「臨死期の看護を学ぶ」エンゼルメイクの演習を実施! ~看護医療学科「終末期ケア論」 2023年度 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポート~看護医療学科 外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」 3回生10名が「いこまスポーツの日」にボランティアとして参加!~看護医療学科 NPO法人奈良難病連におけるピアサポート事業等の活動と当事者としての思いを学ぶ ~看護医療学科「公衆衛生看護学概論」

2023.07.15

河合町佐味田の居場所計画 「佐味田みんなの縁側」制作・発表~人間環境デザイン学科 陳ゼミ

私たち陳ゼミでは河合町役場と佐味田地区の皆様と協力して『佐味田みんなの縁側』を制作しました。 2022年11月から、私たちは河合町の皆様に新しい居場所計画として、縁側を作り、設置する計画を提案しました。 (河合町佐味田の居場所計画で「佐味田みんなの縁側」“縁台”を提案!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ)   春休みの5日間を使って、ゼミのメンバー14名で制作に取り組みました。今回、制作の縁側には明日香村産の桧を使用し、つなぎ目は釘を使用しない「ホゾ加工」に挑戦しました。作業は以下A、B、Cの3つの班に分かれて進めていきました。   A班:大きい縁台の制作 材料の傷や汚れの有無を確かめ、切る部分、穴をあける部分に印をつけました。つけた印通りにのこぎりで材料をカットしました。枠組みは脚をはじめに作ります。機械やのみを使って「ホゾ穴」を開けました。   ▼木材を切る作業 と「ホゾ穴」を開ける作業です。     ▼パーツは「ホゾ」を「ホゾ穴」に差し込むことで接続します。     ▼木槌を使いピッタリはめ込みました。       立体表現の授業で学んだことを生かしながら進めました。木材が太いので、まっすぐかつ印通りに切ることが見た目以上に難しく感じます。サイズ調整が難しく、 上手くはめることができず苦戦しました。   B班:小さい縁台の制作 まず、材料の寸法や傷の有無を確かめ、切る部分や穴をあける部分に印を付けました。つけた印通りにのこぎりで材料をカットし、パーツ同士の接合部分はホゾ加工をして、「ホゾ」を差し込む「ホゾ穴」は機械で開けました。   ▼縁台の寸法に合わせて材料をカットした様子です。       ▼接合部分の「ホゾ」と「ホゾ穴」を制作しました。     ▼パーツごとに鉋とやすりをかけ、角をとってつるつるにしました。     ▼ホゾ穴にホゾ部分を差し込み、実際に椅子の脚部分を組み立てていきました。ホゾとホゾ穴の大きさが上手く嚙み合わなくて、ミリ単位の微調整をするのが大変でした。     ▼組み立てた脚部分に、座面の板を張り付けました。脚部分と座面の板の裏側にドリルで穴を開け、ダボを入れて接合しました。     C班:光箱の制作 まず、材料に寸法を書き込み、傷の有無を確かめ印をつけました。付けた印を元に、ノコギリで材料をカット、接合部分のホゾ部分とホゾ穴部分の位置を何度も確認し、ホゾはノコギリで、ホゾ穴は機械であけました。組み合わせる部分が本当に正しいのか、C班のみんなで討論し、図面から組み合わせる部分を理解することに苦戦しました。       ▼確認した資料を元にホゾ穴にホゾを差し込み、フレームを組み立てていきました。       ▼次に、光箱の正面と側面に貼る、和紙を制作します。雨にぬれても劣化の心配がない、プラスチックの和紙を使用しました。絵柄は春夏秋冬をイメージしたデザインです。油性のマジックペンで書いたら完成です。       ▼できたフレームに、「夏のテーマ」の和紙を貼り付けました。最後に、防水・防腐として柿渋を2回塗装して完成です。     現地設置、最終調整 発表の2週間前の4月28日に現地を訪れ、高さの調整やライトの設置などを行いました。高さの調節では、設置場所に傾きがあるので水平器を座面に置き、縁台が水平になるように、縁台の下にゴムを入れて、水平の調節を行いました。     光箱のライトの設置では、ライトを入れる部分のパーツを別でつくり、最後にそれを光箱の枠にはめ込みました。光箱の枠にぴったりはまるサイズでカットし、ライトを取り外しする部分は、ライトの寸法に合わせて木材を組み合わせ、ダボで接合しました。     釘を使わずに設置し、ライトの取り外しが可能であるつくりにするには、どのようにすればよいかを考えるのが難しかったです。   発表会・引き渡し そして、5月12日に佐味田みんなの縁側の製作発表では佐味田地区の皆様にお集まりしていただき、贈呈式を執り行い、縁側の制作にあたっての工程や工夫点を発表しました。       縁側にとても興味をもってくださり、楽しそうに会話を交わしている様子が見られ、とても嬉しく感じました。     ▼設置完了       ▼夜になり電気が点灯すると、さらに趣を感じられる空間となります。     感想 ホゾやダボは以前にも授業で習ったことがありましたが、今回の制作活動の中で実際に作ってみたことで、その仕組みや実際どれぐらいの長さや深さが必要なのかを学ぶことができました。釘を使わずベンチを作るのは大変でしたが、昔ながらの技法を学びながらみんなと制作をするのは楽しく、完成したときには達成感も感じられました。ベンチと同時に設置した「自由帳」にもベンチを喜んでくれる住民の方々の声が寄せられており、嬉しかったです。今後も引き続き制作物の管理と運営を続けていこうと思います。     「佐味田みんなの縁側」の計画・制作活動に関わったメンバー 人間環境デザイン学科 陳ゼミ 藤原彩那 靏見綾乃 櫻井香織 石田風歌 天野夏菜 上野山陽香 大谷麻結 川端ひより 戸田菜月 富久菜乃華 中谷天音 廣瀬舞果 林和樹 濱畑桃花 前川慧帆 吉田香葉       人間環境デザイン学科 3回生 富久菜乃華・廣瀬舞果・川端ひより・濱畑桃花・中谷天音   【関連記事】 河合町佐味田の居場所計画で「佐味田みんなの縁側」“縁台”を提案!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 明日香村で、屋外の居場所づくりとオリジナルグッズをプロデュース!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 三井田ゼミの学生が河合町へ空き家の利活用案をプレゼン!~人間環境デザイン学科「プロジェクトゼミ」 【人間環境デザイン学科×河合町】町長に駅前のリ・デザイン案を直接プレゼン!~ランドスケープ演習 【人間環境デザイン学科×河合町】少子高齢化時代における郊外駅前のリ・デザインを提案!~ランドスケープ演習 【広陵町×河合町】小学生を対象とした「竹馬★クイズラリー」を実施しました!~人間環境デザイン学科清水ゼミ

2023.07.14

「橿原市吹奏楽団ファミリーコンサートin畿央大学」で演奏とMCを担当!~吹奏楽サークル「Piu a poco」

こんにちは!吹奏楽サークル「Piu a poco」、3回生の玉段 琴美です。 6月25日(日)に畿央大学開学20周年記念イベントとして「橿原市吹奏楽団ファミリーコンサートin畿央大学」が開催され、私たち吹奏楽サークルも演奏に参加しました!       「Piu a poco」はコロナ禍でしばらく活動できておらず、活動再開後も全員揃って練習することができていませんでした。しかし今回のコンサート出演をきっかけに一致団結し、練習に励んできました。また、サークルとしての練習や個人練習に加え、橿原市吹奏楽団の練習にも参加させていただくなど、本番までの約3か月間練習を重ねました。練習で久しぶりに合奏をしたときには感慨深い気持ちになり、本番まで精いっぱい頑張ろう!と改めて思いました。       そして本番当日。学長先生をはじめ、たくさんの方にお越しいただきました。私たちにとっては初めての大舞台。ホールがお客さんでいっぱいになっている景色を見て、メンバーみんな緊張していましたが、「今までいっぱい頑張ってきたから思いっきり楽しんで、良い演奏にしよう!」という気持ちで臨みました。今回のコンサートで私たちは後半の部に出演し、下記5曲を演奏しました。   ダンスホール(Mrs. GREEN APPLE) ジャンボリミッキー 鬼滅の刃メドレー ミックスナッツ(Official髭男dism) 新時代メドレー ジャンボリミッキーで子どもたちの踊っている姿が見えて、私も踊りだしたくなるくらい楽しく演奏が出来ました!私はフルートを担当しており、鬼滅の刃メドレーではソロを演奏しました。ソロを吹いたのは高校以来だったので上手く吹けるか不安でしたが、演奏後に「ソロよかったよ!」と声を掛けていただき、「一生懸命練習してきてよかったな」と思えました。また、私を含めメンバー4名はMCにも挑戦しました!MCを考える中で、来場される皆さんに楽しんでもらえるように「ミッキーのカチューシャを付けよう!」などと様々な工夫をしました。また、「MCは初挑戦だったけれど、子どもたちが盛り上がって返事してくれたから緊張もほぐれ、楽しく進められた!」と言うメンバーもいました。         アンコールもいただき、吹奏楽の定番「宝島」と「翼をください」を演奏しました。「翼をください」では演奏に合わせ全員で合唱し、一つの曲を作り上げました。来場された皆さんの歌声が聞こえてきたときには、「ファミリーコンサートが出来て良かった」という気持ちが込みあげてきました。     畿央大学の開学20周年という節目で演奏ができ、とても光栄に思います。メンバー全員にとっても良い経験となり、自信にも繋がりました。このような機会をいただき、ありがとうございました! 今後も畿央祭やクリスマス会など様々な行事で演奏していきたいと思っています。ぜひ、私たちの演奏を聴きに来てください!   最後に、吹奏楽サークルpiu a pocoは現在14名で、学年・学部関係なく仲良く活動しています。いつでも部員を募集していますので、気軽に見学や体験に来てください!初心者やブランクのある部員がほとんどで、途中からの入部も大歓迎です。私自身2回生の途中から入部しましたが、今ではみんなと仲良く活動しています! これからInstagramもどんどん動かしていくので、ぜひ覗いてみてください!     Instagramアカウント:@kio.wind   吹奏楽サークル「Piu a poco」 3回生 玉段 琴美  

2023.07.14

ラジオ「FMヤマト」に出演し「4大学対抗ピザバトル」の紹介をしました!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良

2023年6月1日(木)、ラジオ「FMヤマト」へ「4大学対抗ピザバトル」について紹介するために本学の※ヘルスチーム菜良が出演しました。   ※ヘルスチーム菜良・・管理栄養士養成課程を持つ4年制大学(畿央大学・近畿大学・帝塚山大学・奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動に取り組んでいます。   ▼ラジオ収録時の写真     実際にラジオでは、昨年のピザバトルの様子やヘルスチーム菜良とはどういったボランティアサークルなのかについて話し、また、今年の4大学対抗ピザバトルで販売する「ゴロッと大和丸なす&サーモン彩りピッツァ」についての魅力やピザバトルについての意気込みなどについても語りました。 ラジオには他に、イオン大和郡山店の方も一緒に出演してくださり、ヘルスチーム菜良や4大学対抗ピザバトル、そして本学の「ゴロッと大和丸なす&サーモン彩りピッツァ」の魅力についてしっかり伝えることができたと思います。   ラジオに出演したのは初めてでとても緊張しましたが、FM ヤマトのパーソナリティ、和田 りつ子さんのサポートもあり、大和丸なすについて、そして私たちが考案した「ゴロッと大和丸なす&サーモン彩りピッツァ」について、ラジオを聞いている方に「食べてみたい!」と思ってもらえるように宣伝することができたと思います!   ▼「ゴロっと大和丸なす&サーモン彩りピッツァ」     健康栄養学科3回生 中川桜希   ●ヘルスチーム菜良の情報はこちらからご覧になれます。

2023.07.13

R棟(食堂棟)地下に、売店がオープン!

  2023年7月13日(木)、キャンパス構内(食堂棟地下)に、売店がオープンしました!!   お店は、障害者施設の運営や障害者の就労支援に取り組む 社会福祉法人萌 が運営しており、障害のある方が接客やレジで活躍されています。     14時の開店と同時に、財布を握りしめた学生が押し寄せてきて、大盛況になりました。 店入口では、開店プレゼントのレインボーラムネが配られて、みんな大喜び!!   揚げたてフライドポテト、から揚げ、フランクフルト、カップ麺、アイス、お菓子、飲み物など、食品メインに販売されています。 電子マネーやクレジットカードも利用できますので積極的にご利用ください。     【営業日時】 7/13(木)~8/10(木)までの毎週木・金曜 14時~16時 (後期も営業予定)

2023.07.13

2023年度ナラ・シェイクアウト(奈良県いっせい地震行動訓練)を実施しました。

2023年7月10日(月)ナラ・シェイクアウト(奈良県いっせい地震行動訓練)を実施しました。シェイクアウト訓練とは地震時に備える防災訓練で、決められた時刻に参加者全員が机の下に隠れるなど身の安全を図る行動を実践し、日頃の防災対策を確認する訓練です。   元はアメリカで始まった一斉防災訓練で、2021年には世界で3,000万人を超え、日本でも全国各地に広がり約350万人が参加されました。(The Great Japan Shake Outホームページより)畿央大学も毎年この訓練に参加しております。 ●過去の取り組みはこちら     1分間の安全確保行動 ~ひとつしかない「いのち」を守り、生きぬくための行動訓練です~       1限目授業の終了直後、地震を知らせる校内放送に合わせて、キャンパス全体で1分間の訓練を行いました。 ▼訓練時、講義室内の様子         ▼事務室の様子         日本は、地形、地質、気象などの自然的条件から、台風、豪雨、豪雪、洪水、土砂災害、地震、津波、火山噴火などによる災害が発生しやすい国土となっています。(内閣府 防災情報のページより一部抜粋) 本日の訓練を機会に、大学構内や自宅周辺の避難経路、緊急時の連絡先、避難手段、避難場所など地震発生時に対する備えについても再確認してみてはいかがでしょうか。 学生および教職員のみなさま、ご参加いただきありがとうございました。

2023.07.11

畿友会(学生自治会)だよりvol.94~「七夕〜短冊に願いを込めて〜」を開催しました!

皆さんこんにちは!畿友会です! 畿央大学では、6月28日から7月10日にかけて、「七夕〜短冊に願いを込めて〜」と称した七夕企画が開催されました!   ▼エントランスホールに笹を設置しました。     予想していた以上の方に七夕企画に参加していただき、笹が皆さんの願いでいっぱいになりました‪🌟🎋参加していただいた皆さん、ありがとうございます!   ▼ラーニングコモンズ前の笹にも短冊がたくさん集まりました。     そして、短冊には教員採用試験や国家試験の合格祈願について、恋愛や推しについてなど様々な願いが書かれていました!         七夕といえば、天の川を挟んで離れ離れになっている織姫と彦星が1年に1回、7月7日になると会うことができるという話を思い浮かべるのではないでしょうか🪄 今年は、雨天の影響で天の川を見ることができなかった方が多かったと思いますが、来年は見ることができると良いですね✨🌌     この七夕企画を通じて、皆さんの願いが叶いますように…👏🎋   畿友会広報部 現代教育学科3回生 福岡 里菜   Instagram:@kiyukai_kio Twitter:@kiyukai_kio   ▶畿友会に関連するブログ記事 KIO Smile Blog