2023.07.20 

産婦人科医に学ぶ!会陰縫合理論と縫合技術~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅱ」

令和5年7月3日(月)に「助産診断技術学Ⅱ」の科目で、産婦人科医師でもある健康科学部長の植田政嗣先生に、会陰縫合理論会陰縫合技術について教えていただきました。

 

 

講義では会陰裂傷の原因や会陰切開の適応、会陰縫合の実際について学びました。会陰切開や会陰縫合は、赤ちゃんやお母さんの安全のために行われるものですが、会陰裂傷はお母さんに痛みを与えるとともに、産後の生活や育児にも悪い影響をもたらすこともあります。また、会陰切開や会陰縫合は怖さも伴い、傷は治ったとしてもお母さんの記憶に残り続けてしまうことを学びました。

今回の講義を通して、助産師が会陰縫合の処置の実際を理解し、母親の苦痛を少しでも軽減することが大切であると感じました

 

 

 

演習では、実際に会陰縫合で使用する縫合糸と針を用いて、糸結びの方法、会陰縫合術を教えていただきました。縫合糸を用いた結び方では、普段使わない結び方だったので、糸と手の使い方が難しく感じました。結び方に苦戦しているときは、植田先生が学生のそばで一人ひとり丁寧に教えてくださり、分からないところなど学生同士で協力しあい、縫合時に使う糸の結び方を習得することができました。

 

 

また、縫合の仕方も教えていただき、それらの習得した技術を用いて、最後に1人ずつ裂傷のある会陰の模型で練習しました。コッヘルや持針器の使い方と会陰縫合を安全に実施するための技術を学ぶことができました。

 

 

今回の講義や演習を通して、会陰裂傷や会陰切開、会陰縫合技術について学び、それらがお母さんに与える影響について考えました。助産師は、できるだけ会陰裂傷を起こさないように努めるとともに、お母さんの身体と心の負担を軽減するよりよい助産ケアについて学びを深めていきたいと思います。

 

助産学専攻科 竹田 亜未、丸谷 麻友、小西 美幸

 
【関連記事】

児童養護施設「飛鳥学院」を見学!~助産学専攻科「ヒューマンヘルス」

産婦人科医に学ぶ超音波診断法~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅰ」

2022年度 新生児蘇生法(NCPR)Aコース講習会を受講しました!~助産学専攻科

第11期生事例研究発表会を開催しました~助産学専攻科

外部講師に学ぶマタニティヨガとベビーマッサージ!~助産学専攻科
災害時の行動をロールプレイで学ぶ「地域母子保健論」~助産学専攻科

この記事をシェアする