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人間環境デザイン学科
2018.07.31
綿業会館の見学レポート!~人間環境デザイン学科
人間環境デザイン学科3回生の外尾華奈子です。 平成30年7月3日(火)、ランドスケープデザイナーの二見恵美子さんのご厚意で、普段は入ることができない大阪の綿業会館の見学に行ってきました。またその周辺で見学会を開いていただき、建築・まちづくりコースの3・4回生13名と教員2名が参加してきました。綿業会館では、花崎専務理事に建物の案内をしていただきました。 綿業会館とは? 昭和6年に竣工された建物で、昭和37年に新館が併設され、その際に壁を取り払い新館と本館が1つにされた建物です。戦前の日本の近代美術建築の傑作と言われ、国の重要文化財に指定されています。 <建物内の見学> それぞれの部屋・空間に様々な国や様式のテーマが決められていて、部屋の天井や細部までも美しい装飾が施されていました。 当時からそのままの姿を残す部分が多く、特に1枚で作られたとても大きなカーペットは、柄・素材の美しさが86年も経っているとは思えなくて、踏んでしまうのがもったいないほどでした。また、この建物が戦争で残ったのは、各部屋の窓に鋼鉄ワイヤーを使用していたからで、戦後の写真を見ると周りは焼け野原でした。ぽつんと建つ綿業会館の姿に当時の空襲の恐ろしさとこの建物の作りの丈夫さを感じました。 部屋を移るごとに華やかで優雅な空間、シックにまとめられた空間、他よりシンプルで明るい雰囲気の空間と様式が変わっていくのがよく分かり、教科書で見るだけとはかなり違い目の前に感じられてとても貴重な体験となりました。 また、花崎専務理事のご厚意で、特別に談話室の階段を上ったり当時皇室や政治界のトップのような方しか入れなかった特別室の椅子に座らせていただいたりしました。 特別室にはそのような方々の署名も残っており、その椅子に自分たちが座っていると思うとわくわくし、より身近に歴史を感じることができました。 <町並みの見学> 1時間15分ほどの案内の後、次は二見さんに周辺町並み(船場)の案内をしていただきました。船場はいたる所に歴史を感じる洋館やぽつんと和風の屋敷が建っていたりして他の大阪の地域とはまた違う景観を楽しむことができました。 二見さんはこの地区を改修する時にデザインをされたそうで、元々の色がまちまちで見た目に統一感がなかったという建物を、今は濃緑と淡い灰色で統一されました。 また、廊下は花壇を囲んでいて、入り口を入ると、すぐ先には緑があり、上から日光が差し込んでいてとても心地のいい空間でした。 ここの町並みの特徴は、電柱がないことです。全て地中に埋められていて広い歩道にあるのは緑とガス灯だけでした。車道はあまり広くなく、車はスピードが出づらいので歩行者の居心地がよくなるための工夫だと思います。 道と建物を調和させて1つの美しい景観をつくっていることが伺えました! 今回教えていただいたことや、感じたことをこれからの課題で活かしていきたいと思います。二見さん、花崎専務理事、関係者の方々、このような貴重な体験をさせていただきありがとうございました。 人間環境デザイン学科3回生 外尾華奈子 【関連記事】 広陵町の町並み見学会を行いました!~人間環境デザイン学科「建築学概論」Part2 広陵北小学校と連携してまちづくり調査!vol.3~人間環境デザイン学科清水ゼミ 広陵北小学校と連携してまちづくり調査!vol.2~人間環境デザイン学科清水ゼミ 広陵町の町並み見学会を行いました!~人間環境デザイン学科「建築学概論」
2018.07.30
人間環境デザイン学科教員が「百舌鳥・古市古墳群」世界遺産のぼりデザインで入賞!
堺市の社会奉仕団体・堺おおいずみロータリークラブが「百舌鳥・古市古墳群」の世界遺産登録を後押しするため、周辺に立てる「のぼり」のデザインを募集していました。全117点の応募作品の中から、このたび大阪市在住の木村幸代さんの作品が最優秀作品に選ばれました。おめでとうございます。 そして、私事ですが、私の作品が次点にあたる「国際ロータリー2640地区賞」に選ばれました。 ▼表彰を受ける加藤先生 ▲優秀作品賞の木村幸代さん 平成30年7月18日(水)堺商工会議所にて表彰式が行われ、最優秀賞を始め9人に各賞が贈られました。 百舌鳥・古市古墳群は世界遺産登録への国際推薦が決まり、9月にもユネスコの諮問機関イコモスの現地視察がある予定です。 ▼加藤先生の作品と表彰状 畿央大学がある馬見丘陵地区には古墳群が広がり、東へ行けば卑弥呼の墓ではないかと噂されている箸墓古墳があり、西へ行けば仁徳天皇陵を含めた百舌鳥・古市古墳群があり、東西一直線の古墳の道が見えてきます。古墳で地域は繋がっていると言えます。 百舌鳥・古市古墳群がめでたく世界遺産に登録されることを心より祈っております。 ●この記事は、朝日新聞でも取り上げられています。 人間環境デザイン学科 准教授 加藤信喜 【関連記事】 人間環境デザイン学科プロデュース「KIOビニールバッグ」が完成! 近畿大学アカデミックシアターを見学!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ 不要な建物を再利用する「空家コンバージョン」で卒業制作!~人間環境デザイン学科 エコール・マミにバレンタインディスプレイと改修提案!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ
2018.07.11
広陵町の町並み見学会を行いました!~人間環境デザイン学科「建築学概論」Part2
平成30年6月5日(火)と12日(火)に『建築学概論』授業内で、人間環境デザイン学科1回生と「広陵町大垣内」「馬見南」の街並み見学に行きました。 この見学会では、「建築とまち」「領域性」「家の周りの環境」に関心を持ち、旧集落と新しい住宅地の空間構成を認識・比較することを目的としており、屋外空間のスケッチや観察記録を行いました。 先日、これらのスケッチや観察記録などを授業内で発表してもらいました。今回は、その一部を紹介します。 ① 外構の移り変わり 大垣内の方は、目線の高さまでブロック塀や石垣が積まれており、外からの目線が遮られ、プライベートな空間が敷地内に確保されています。馬見南の方は、塀にスリットが入っており、植木で視線を遮るような外構になっているものが多く、それぞれの家の個性・デザイン性に富んだ住宅が多くありました。 遮蔽的な空間よりもデザインを重要視するようになり、外構に求められるものが変わってきた事がわかりました。 ② 窓に注目 大垣内の方は、窓から厳格なイメージが伝わってきて、道路に向かって開かれる窓はあまり見られませんでした。一方、馬見南の住宅には、道路に向かって小窓がいくつもあり、明るく開放的なイメージが伝わってきました。 ③ 前道路の様子 大垣内の方は、車が1台通れるくらいの狭い道路で、前方を見通せないクネクネとした道路になっていました。マンホールの数が多く、道脇に置かれている「邪魔石」が特徴的でした。昔は車を利用していなかった為、このような道路になったことがわかりました。馬見南の方は、道幅が広く直線道路でした。敷地内に必ず駐車場があり、植物の種類が多く、色が豊かでした。車道路の他に、歩行者専用の小道も設けられていました。 ④ 敷地の使われ方について 大垣内の方は、1つの敷地に何棟もの建物(蔵・母屋・離れ)が建てられており、 馬見南の方は、敷地内には1棟の住宅しか建てられていないことに気が付きました。 ⑤ 「窓」の外見・役割 大垣内の方には、「面格子」がついています。これは、防犯のために使われ、比較的小さな窓に設置されています。壁には、腐らないように焼かれた杉板が貼ってありました。デザイン性よりも機能性を重視していることがわかりました。 馬見南の方はいろいろな形の窓があり、それぞれの家のデザインに合った窓が設置されていました。 ⑥ 塀やフェンスの高さに着目 大垣内の方は、ブロック塀が積まれ、松の木など密度の高い植物が植えられています。外から覗かれることはなく、塀の内側を敷地内(住民)から観賞するような意匠です。 馬見南の方は、木製の格子が設置され、密度の低い植物が植えられています。周囲の住民も植物などを観賞することができ、共有して楽しむことができる意匠になっています。 また、防犯システムの向上により、塀を重要視する必要もなく、デザイン性に重点をおけるようになったのだと考えました。 ⑦ 表札の違い 小さな表札にも時代の変化が見られます。 表記、位置、素材、形、字体などを比べてみました。 以上7点です。 すべての作品をお見せすることができず残念ですが、全員がそれぞれ違った視点でしっかりと記録することができました。後期からは、『建築まちづくり演習』が始まり、奈良県内の古い集落を見学に行きます。 どんな発見をすることができるのか、今からとても楽しみです。 人間環境デザイン学科助手 中井千織 【広陵町×人間環境デザイン学科 関連記事】 広陵町の町並み見学会を行いました!~人間環境デザイン学科「建築学概論」 広陵北小学校と連携してまちづくり調査!vol.1~人間環境デザイン学科清水ゼミ 竹取公園ツリーハウスが完成!~人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ 広陵町にまちづくり提案!~人間環境デザイン学科「ランドスケープ演習」
2018.06.28
広陵北小学校と連携してまちづくり調査!vol.3~人間環境デザイン学科清水ゼミ
人間環境デザイン学科清水研究室4回の山本幸四郎です。 清水ゼミでは、大学生と広陵町立広陵北小学校の児童が一緒に地域のことを調べる「はしお調べ」を行っています。平成30年6月14日(木)・22日(金)は、ついに「まち」へ出て、実際に「はしお調べ」をしてきました。 シニアの皆様に「商店街」「箸尾城址」「行事」「箸尾駅」などの歴史や文化のお話を聞きながら実際に箸尾という「まち」を目にしてきました。 商店街は約700メートルもあり、今でこそシャッター街となっていますが昔は呉服屋さんの激戦区だったそうです。 小学生の皆も初めて知る自分の「まち」にとても関心を持ってくれました。 そして、いよいよ今まで調べてきた「はしお」をボードに作成します。 各班に分かれて、皆で調べた「まち」について、今と昔の比較や特徴、感想をもとに良い作品ができそうです!小学生がとっていたメモを見させてもらうと皆が「はしお」についてどう感じているのかがよくわかります。みんなの努力を無駄にしないように、僕たち大学生も全力で頑張ります! 人間環境デザイン学科4回生 山本幸四郎 【関連記事】 広陵北小学校と連携してまちづくり調査! vol.2~人間環境デザイン学科清水ゼミ 広陵北小学校と連携してまちづくり調査!vol.1~人間環境デザイン学科清水ゼミ
2018.06.13
広陵北小学校と連携してまちづくり調査!vol.2~人間環境デザイン学科清水ゼミ
人間環境デザイン学科4回生清水ゼミの山本幸四郎です。 先週に引き続き、平成30年6月8日(金)、大学生と小学生が一緒に地域のことを調べる「はしお調べ」のため、広陵町立広陵北小学校へ行ってきました。前回は初回ということもあり顔合わせ程度の交流しか出来ませんでしたが、今回は小学校に到着するなり複数の子供たちが僕たち大学生の顔を覚えてくれていて、声をかけてくれ、とても嬉しくて始まる前からやる気に拍車がかかりました。 北小校区に住まれているシニアの皆様が小学校に出向いて下さり、ヒアリングしました。 「この地域の今と昔の違いを知ること」が今回のテーマです。昔はどんな「まち」だったのか、買い物や病院、遊ぶときはどこで遊んでいたのか、他にもたくさん教えていただきました。中には、事前に昔の地図を用意し、かつて商店街だった街区に、どんなお店が並んでいたかなど記憶をたどってびっしりと書いて下さっていた方もいらっしゃって、シニアの皆様の関心の強さを感じました。子どもたちも「鍛冶屋ってなに?」「ケーキ屋さんってあったの?」「昔は映画館があったんだ!」などとたくさんの発見があり、興味が深くなっていくのが分かりました。 子どもたちは、最初こそ恥ずかしくて質問するのに戸惑っていたものの、慣れてくるうちにたくさん質問をしていました。終わりの時間になると「もっとお話聞きたかったのに」と名残惜しそうに言ってもらえて嬉しかったです。 先週より内容も濃くなってきて小学生の好奇心で溢れた顔を見ていると私たち大学生も負けてられません。これからも皆で楽しく進めていきたいと思います。 次回は、いよいよ「まち」に出て調査します。楽しみです(^^♪ 人間環境デザイン学科4回生 山本幸四郎 【関連記事】 広陵北小学校と連携してまちづくり調査!vol.1~人間環境デザイン学科清水ゼミ 広陵町の町並み見学会を行いました!~人間環境デザイン学科「建築学概論」 真美ヶ丘第二小学校2年生が大学”探検”に来てくれました!
2018.06.01
人間環境デザイン学科プロデュース「KIOビニールバッグ」が完成!
新しい大学のグッズとして、KIOビニールバッグが完成しました!今週末のオープンキャンパスを皮切りに、イベント等で受験生に配布していきます! このバッグのデザインは、人間環境デザイン学科の加藤信喜准教授とゼミ生によるものです。 今回、デザイナーの2人に、コメントをいただき、バッグについて紹介します! KIOビニールバッグデザインにあたり、人間環境デザイン学科12期生の矢野紗由里さん(2018年3月卒業)に手伝ってもらいました。思い起こせば、当時、彼女は4回生に在籍中で、卒業研究が佳境にさしかかる中、頑張ってくれました。さしずめアートディレクターが私で、デザイナーが矢野さんという役割になります。簡単にいえば基本デザインを私がして、実施デザインを矢野さんがしたのですが、口悪くいえば、私が「口で」デザインをして、矢野さんが「手で」デザインをしたともいえるでしょう。「口で」デザインしだすと先が見えています。恥ずかしながら私はパソコンソフトの「イラストレーター」を使えません。今やこれを使えないとグラフィックが成り立たないのです。かつて私も大昔、グラフィックの仕事をしていたことがあります。写植なるものを発注し、印字された文字をレイアウト用紙にペーパーボンドで貼りつけるという超アナログ時代のことです。現在、デザインはパソコンから出力されることになってしまいました。 できあがったデザイン作品を見て、気付いたことがありました。矢野さんも結構アナログ人間であったということ。デザインの手段としてデジタルソフトを使いましたが、デザインの発想法や手法はお互いアナログだと感じました。作品の隅々に矢野さんのアナログ的な部分が見えて、ひとり面白がっています。 人間環境デザイン学科 准教授 加藤信喜 加藤先生からいただいた「ラフ図面」を手に取った時は簡単そうだなと思っていました。しかし作業に取り掛かると遠くから見た時にちゃんとKIOの文字が見えるように文字の大きさや感覚などの微調整にすごく時間がかかりました。制作当時は卒業制作に追われて大変な思いをしましたが、実際にバッグになったのをみて、感激しています! 人間環境デザイン学科12期生 矢野紗由里(2018年3月卒) 小さい青字のKIOの集合体で、白の大きなKIOが浮き上がるデザインになっています。 そして、この青字のKIOには秘密の文字が隠されています。 受験生のみなさん、ぜひイベントなどで現物を手に入れて、秘密の文字を見つけてくださいね!
2018.05.18
同窓会レポート~人間環境デザイン学科11期生
2018年5月4日(火)、大阪難波にある炭火バルの店で、健康科学部人間環境デザイン学科11期生の同窓会を開催しました。 大学を卒業して、1年。社会人1年目は、がむしゃらに過ごしていました(笑)今回は人間環境デザイン学科11期生の同期だけで集まりましたが、仕事の関係で関西を離れて働いている人もいたので、今回の同窓会を開催できたことは本当にうれしかったです。 私は途中からの参加でしたが、まるで大学生時代に戻ったかのような、懐かしく楽しい時間を過ごすことが出来ました。話題は仕事の内容が多く、うまくいかない事や新しい発見など、同業者はもちろん、自分の職種以外の話を聞くことも自分にとって勉強になることが多かったです。人間環境デザイン学科は他学科よりも人数が少ないこともあり、学年全体で集まりやすいと個人的に考えているので、今後も同窓会をたくさん開催していきたいと思いました。 卒業制作が佳境を迎えた時には大学に泊まり込んで制作していたことを懐かしく感じ、そんな事もあったからこそ畿央大学で過ごした日々は私の中でとてもいい思い出です。今回、幹事を務めてくれた同期に感謝し、次回は全員が集合して同窓会を開催したいなと思っています。 人間環境デザイン学科11期生 清水美裕 ●畿桜会(畿央大学・畿央大学大学院・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)は、一定人数以上の同窓会開催を支援しています。詳細は大学ホームページ「同窓会開催の補助」をご覧下さい。
2018.05.07
「NARAソックス・プロジェクト」成果を発表!~人間環境デザイン学科 村田ゼミ
こんにちは!人間環境デザイン学科4回生 村田ゼミの足立夏希・池田一貴・奥咲也香・春野やすよです。 平成30年4月21日(土)、奈良文化会館にて「奈良市民公開講座」が開催され、昨年4月から西の京病院血管外科センター長の今井先生よりお話を頂いてプロゼミで取り組んできた「NARAソックス・プロジェクト」の発表をさせていただきました。 ↓昨年の取り組みはコチラ↓ ●「NARAソックス・プロジェクト」に参加!~人間環境デザイン学科 「NARAソックス・プロジェクト」とは、下肢静脈瘤の治療などに用いられる加圧靴下を全て奈良の企業で製作して奈良の地場産業である靴下産業を盛り上げたいというプロジェクトです。村田ゼミではこのプロジェクトで作る加圧靴下のデザインとネーミングを担当させていただきました。 まず、デザインやネーミングを考えるにあたり、「奈良と言えば何を思い浮かべますか?」というアンケートを実施したところ「鹿」という答えが大半を占める結果になりました。 そこで鹿をテーマにしたデザイン、ネーミングを1人10案以上考え、ゼミの時間にプレゼンを行いました。 その結果、デザインには鹿を取り入れたものを、ネーミングには「鹿のような軽やかな足取り」をという意味合いを込めた「足鹿」(あしか)に決まりました。 当日は、畿央大学の紹介、広陵町と靴下の歴史、村田ゼミが活動した加圧靴下のデザイン、ネーミング決定までの経緯、プロジェクトに掛ける思いなどを、300人の方々を前に緊張しながらも発表することができました。 このプロジェクトに参加することで、普段関わることが少ない医療関係の方々から現場のお話を伺うことができ、「靴下が患者さんを救う!」という意味を理解し、靴下の価値をあらためて認識する貴重な経験となりました。 私たちがデザインした靴下が必要とされている方々の手元に届くよう、今後も活動していきたいと思います。 人間環境デザイン学科4回生 足立夏希・池田一貴・奥咲也香・春野やすよ 【関連記事】 34名で靴下ファッションショーをプロデュース!~人間環境デザイン学科村田ゼミ 咲良史歌鹿(さくらしかじか)看護実習バッグを制作!~人間環境デザイン学科×看護医療学科 「NARAソックス・プロジェクト」に参加!~人間環境デザイン学科
2018.04.12
平成30年度 新入生宿泊研修レポートvol.4~人間環境デザイン学科
平成30年4月5日(木)・6日(金)の2日間にわたり、1泊2日の新入生宿泊研修を行いました。研修には、新入生68名、4回生4名、教員4名、キャリアセンター職員1名が参加しました。 この研修では大学生活での友達づくりはもちろん、美しい環境の中ではぐくまれた建築や、町並みに触れることにより、町と人々の生活とのつながりを考えることを目的としています。 そして今年は、滋賀県にある「近江商人発祥の地」と言われている五個荘、近江八幡を訪れました。 【1日目】 五個荘町は、伝統的建造物群保存地区に指定されており、古くからの寺院や屋敷も多く残り、タイムスリップしたかのような町並みが保存されています。道路脇の用水路には、色鮮やかな錦鯉が泳いでいました。 ▲現地ではボランティアスタッフの方々に案内していただき、当時の暮らしや屋敷の特徴などを聞くことができました。 ▲この壁の板は、木の船を解体した船板を家に再利用しています。100年以上昔からリサイクルされていました。よく見るとしっかり金具で固定されており、傷も残っています。 ▲旧家では、川戸と呼ばれる水路を家の中に引き入れ、台所で使用した水を排水します。そこに溜まった食べかすなどが鯉のエサになっています。 近江八幡では、メンソレータムでおなじみの近江兄弟社の創設者の一人でもあるヴォーリズが設計した建築を巡りました。ヴォーリズが建築設計家として日本に残した建物は1600にものぼり、彼が生涯過ごした近江八幡にも25件の建築物が残されています。 ▲当時は手焼きでレンガを作っていたため、焼き損じで不良品のレンガを建築材料として再利用し、塀などに活用していました。 ▲旧八幡郵便局 窓のアーチが特徴的です。 ▲アンドリュース記念館 窓のフレームが十字架になっています。ヴォーリズ建築の特徴ともいえる煙突がみえます。 近江八幡ではヴォーリズ建築のほか、八幡堀周辺も探索しました。ボランティアガイドさんの説明を細かくメモにとり、町並みをしっかりと目にやきつけました。 町並み探索のあとは、ラコリーナに寄り道をしました。 芝におおわれている印象的な屋根のメインショップは草屋根という名前で呼ばれています。この建物をはじめ、ラコリーナの多くの建築を手がけたのは、建築家の藤森照信さん。敷地内にはあらゆる場所で藤森建築のこだわりを見ることができます。 施設内にはカフェもあり、和菓子・焼き立てバームクーヘンを購入することができます。インテリアにもこだわった空間で学生たちも大喜びしている様子でした。 宿泊施設に到着し、夕食をいただきます。 入学式からまだ3日目にもかかわらず、すっかり打ち解けた様子でした。 夕食後、学生達は部屋に戻り、「夢をチカラに」をテーマにした作文を書いて、1日目の研修は終了しました。 【2日目】 2日目午前中は、班ごとにわかれグループワークをしました。1日目の見学の際にメモしていたものをグループ内でマップに書き込みました。また、学生各々が「好きな景色」をテーマにスケッチを描き、1人ずつ発表しました。 ▲1日目の研修を思い出しながら、グループで話し合います。 ▲写真におさめた「好きな景色」をスケッチします ▲「五個荘:鳥よけのためアワビの貝殻がついた屋根」について ▲「近江八幡:ヴォーリズ建築」について 全員の作品を掲載することができず残念ですが、一人ひとりが違った内容の発表をし、皆とても興味深く話を聞いていました。 人間環境デザイン学科では、自分が設計した作品をプレゼンテーションする機会が多くあります。 全員しっかりとした内容で堂々と発表している姿を目にして、これからの4年間が楽しみになりました。 グループワーク後は、全員で昼食をいただきました。 ▲最後は全員で記念撮影 古くからの町並みや建築を見て感じたことや感じた事を忘れずに、自らのデザインに活かしてくれることを期待しています。これから4年間、どんな作品を生み出してくれるのか・・・とても楽しみです! みんなそれぞれの夢に向かって頑張りましょう!! 人間環境デザイン学科 助手 中井千織 【関連記事】 平成30年度 新入生宿泊研修レポートvol.3~健康栄養学科 平成30年度 新入生宿泊研修レポートvol.2~理学療法学科 平成30年度 新入生宿泊研修レポートvol.1~看護医療学科
2018.04.09
近畿大学アカデミックシアターを見学!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ
近畿大学の複合施設「アカデミックシアター」がオープンしてちょうど1年が経ちました。 マンガが2万冊以上ある新図書館や24時間利用可能な自習室、女性専用自習室など・・・見どころ満載の施設です。近大生以外でも閲覧が可能ということで、平成30年4月5日(木)、人間環境デザイン学科の加藤先生とゼミ生3名が施設見学に行ってきました。 新学期が始まったばかりの時でキャンパス内は大賑わいでした。内部にはカフェもあり、学生は集中して勉強したり、談笑したりして、リラックスして過ごしていました。 青木 紗耶さんの感想 近代的かつ近大的で、すごい建築物が大学のキャンパス内に存在していて圧倒されました。 太秦 柚香里さんの感想 私が今までイメージしていた大学の図書館とは全然違ったので、とても驚きました。 田中 沙紀さんの感想 図書館やカフェなど国際交流できる場所を設け、学内が過ごしやすい環境になっていたと感じました。 ▼キャンパス内にクレープの移動販売車が来ていてビックリ! 建築を計画する場合、大きく2つの発想があると思います。1つは建築を環境から考える方法、もう1つは建築を生活から考えていく方法です。生活から考えるとは、言い方をかえればインテリアから組み立てていくと言っていい。建築の内部ではどのような行動がありどんな暮らし方が可能になるのか、ああでもないこうでもないと思いをめぐらすことは設計の醍醐味でもあります。また建築内部にどのような光が注がれ、どういうふうに風が通り抜けていくのかもとても重要なことです。室内から外に視線を向けていけば次第に「内と外」の境界が曖昧になり、内部と外部は一体化していく。これが日本の空間と言えるでしょう。 このアカデミックシアターはまさに建築をインテリアから考えた計画のように感じました。規模はかなり大きいのですが住宅のようなスケール感があります。中庭にあたるスペースにはヒューマンスケールのキューブがまるでおもちゃ箱をひっくり返したように散らばっているように配置されています。それぞれのキューブの隙間からは穏やかな光が差し込んできて、またそのわずかな外部空間にあるグリーンが「内と外」を曖昧にしています。キューブは学生の自習室であったり、ゼミで使われるようになっていたりとフレキシブルに対応可能です。 肝心の本棚がまた面白いのです。通常、書架は医学、理学、工学、文学などと分けられることが多いですが、この新図書館ではたとえば「学生とともにつくる棚」「デザインが秘める魅力」「数は雄弁である」というような分類になっています。あくまでも学生のための図書館であるなぁと感心しました。建築を理解するためには、自ら内部空間にひたり体感することが最も大切です。3人のゼミ生にとって有意義な1日であったと思います。 人間環境デザイン学科 准教授 加藤信喜 【番外編】 エコール・マミの改修提案が展示スタートしました! 加藤プロジェクトゼミでは前年度最後のプロジェクトとして、大学に隣接する大型商業施設エコール・マミ(通称エコマミ)様への施設改修のデザイン提案を行いました。 ●平成29年度エコール・マミにバレンタインディスプレイと改修提案!の記事はコチラ! 平成30年4月5日~4月20日まで1階インフォメーション横に展示されております。 お近くに寄られた方はぜひご覧ください。 【関連記事】 不要な建物を再利用する「空家コンバージョン」で卒業制作!~人間環境デザイン学科 エコール・マミにバレンタインディスプレイと改修提案!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ 「バーンデザイン」農業小屋アート~人間環境デザイン学科 東向アーケードサイン・デザインコンペに挑戦!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ
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