2016.07.19

熊本地震ボランティア報告会in御所コミュニティカフェ!~災害復興ボランティア部HOPEFUL

こんにちは!教育学部現代教育学科3回生の安井友紀子です。   今回は、HOPEFULの部員3名で、奈良県の御所市にあるコミュニティカフェ「金曜カフェ~つどい~」にて、熊本地震ボランティアの報告会をさせていただきました。この日も、御所カフェには近くに住む50代~80代くらいの方達が朝から集まって下さりました。     私は、6月4日(土)~6日(月)の3日間、益城町と熊本市でボランティア活動に行ってきた時のことをお話ししました。震災から3か月が経った今、ニュースなどで熊本地震について取り上げられることはかなり少なくなったように思います。では、復興は順調に進んでいるのでしょうか…? 私は、初日は特に被害が大きかった益城町の一番大きな避難所である益城町総合体育館でボランティアをさせていただいたのですが、避難所に向かう途中、住宅街の方に入っていくと、崩れたまま手付かずの家がほとんどで人気もなく、正直、テレビなどで見てきた光景よりも、実際自分の目で見る光景の方が何倍も衝撃的で、言葉が出ませんでした。   ▽跡形もなく崩れてしまった家▽   ▽1階部分が完全になくなってしまった家▽   ▽“危険”という意味の赤札が貼られた家▽   手付かずの家は数えきれないほどあり、今もなお避難所生活を余儀なくされている方はたくさんいるということを知りました。ニュースで取り上げられなくなった=復興が進んでいるのではないということを、皆さんにも知っていただきたいなと思います。   避難所では、足湯マッサージをしながら現地の方々とお話をしたり、ロビーに遊び場を設置して、子どもやお年寄りの方同士の交流スペースのお手伝いをさせてもらいました。そういった場を通して繋がりが広がったり、避難所の雰囲気が明るくなっていることが嬉しいという声も聞くことが出来ました。   ▽段ボールで作られた靴箱▽     ▽左:交流スペースでのお楽しみコーナー▽ ▽右:ハンドマッサージ▽   ただ、私がそこで感じたのは、そういった交流の場を通して明るく前向きに過ごしている方もいれば、その一方で現実を受け止めきれずにいる方や、プライバシーのない避難所生活に大きなストレスを感じている方もいるということです。 復興が進んでいたり、前向きに生活されている様子であったり、そういった面だけに目を向けるのではなく、仮設住宅の設立や長引く避難所生活での心身のケアなど、今課題となっている様々なことに関しても、もっと目を向けていく必要があるんだなと感じました。   そして、帰る家があって、毎日温かいご飯を食べることが出来て、何の心配もなく眠りにつく。被災地の方は、そんな当たり前の生活を一番に望んでいて、私達が日々当たり前だと思っていることも、決して当たり前のことではないんだということを強く感じました。   2日目、3日目は熊本市内でがれきの撤去や家の中の片づけなどをお手伝いさせてもらいました。熊本は、瓦屋根の家が多く、雨などで屋根が腐ってしまわないよう、至る所にブルーシートが被せられていました。     家で暮らしてはいるものの、自分達だけで片付けることが難しく、地震が起きた時のまま暮らされている方もたくさんおられました。家の中まではなかなか目が行き届きにくい分、被災者の方が“助けを呼びやすい環境”を支援する側から作っていくことが大切だと感じました。また、孤立してしまう家庭がないように、日頃から地域間での繋がりを深めていくことは、災害が起きた際の命綱にもなるということを知りました。   そして、実際の被災地の現状や被災地の方々の声を、まずは周りの人たちに伝えていくこと。どんな形であれ共に復興していく気持ちを持ち続けること。風化させないためにできることをこれからもやっていきたいと思います。   報告会が終わった後は、御所カフェに来てくださった皆さんと一緒に、熊本県産のスイカとお菓子をいただきました。甘くてとても美味しかったです(^^)!報告会を聞きに来てくださった方の中には戦争や阪神淡路大震災を経験された方もいて、貴重なお話もたくさん聞かせていただきました。   ▽熊本県産のスイカ▽     この記事を読んでくださった方も、周りの身近な人に“熊本の今”について伝えていってもらえたらな、と思います。                        教育学部現代教育学科3回生 安井友紀子 【関連記事】   学生広報スタッフblog vol.209~熊本地震の報告会in御所コミュニティカフェ!  

2016.07.19

車いすアクセサリーワークショップを体験!~現代教育学科 西端ゼミ

6月30日(木)の西端ゼミでは、奈良県在住のエンジニア杉本さん(システムデザイン・ラボ代表)に来ていただき、ワイヤーを、ペンチなどで曲げながらアクセサリーを作るワークショップを体験しました。杉本さんは、日ごろ、コンピュータやタブレットを、うまく腕や指をコントロールできない人や子どもでも使えるようにする、入力スイッチなどを開発されておられる方です。   最初に、杉本さんから筋電で操作できる車いすの話を伺いました。人のための技術が大切であることがよくわかりました。 そして、アクセサリー作り!ストラップとイヤリング(ピアス)を選ぶことができます。初めに前で作り方のポイントを説明していただき、その後レジュメを見ながら各自真剣に車椅子アクセサリー作りに励みました!     イヤリングで使用する針金はとても柔らかくて簡単に曲がったり折れたりします。しかし手先で作業を行うのではなく二種類のペンチを使いわけて行い、長さの異なる三本の針金をそれぞれ部分ごとに作ってつなぎ合わせる細かい作業をするので本当に難しいのです!思っている通りに針金が動いてくれず、また何度もやり直してしまうとあとがついてしまうのでできるだけ一発でできないとうまくいきません。試行錯誤しながら、教えていただきながら、なんとか一つ完成させることができました。   車いすのイヤリングはなかなかお店でもないと思います。オリジナルのアクセサリーを作ることができたので、貴重な体験でした。短い時間だったので一つしか作れなかったのでもう片方は自力で頑張って作ろうと思います。     車いすをより身近なものにしようとする発想にとても共感し、多面的な考え方ができるようになりたいと思いました。最後に皆で記念撮影をしました。お忙しい中お越しくださり、貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました!   現代教育学科3回生 小西彩加・西田唯華

2016.07.19

第14回畿央祭実行委員Blog vol.2~副実行委員長からメッセージ!

こんにちは!第14回畿央祭で副実行委員長を務めさせていただくことになりました、かもんです。前回のブログで委員長のはまぐちが言っていたように、今年の実行委員は過去最多の215名です!各部署の部署長はメンバーを覚えるのに必死です(;・ω・) しかし各部署、顔合わせや親睦会などを積極的に行って仲を深めているようです!そして前回見逃してしまった方のためにもう一度。 今年の畿央祭は、 10/22(土)と10/23(日)の2日間です! 進捗状況としては全体や各部署、模擬店出店団体、舞台出演団体で顔合わせや会議を重ね、着々と準備を進めています。 ↓全体会議の様子 夏休み目前で準備がだんだん本格的になってきています。 4月から始動していた実行委員幹部もみんなそれぞれ自分たちのやるべき事を見つけて準備に取りかかっていっています。 ↓統括もお昼休みの時間などの空き時間を利用して会議を重ねています! 今年の畿央祭のテーマ『頂』のように今まででいちばんの畿央祭を、頂点を、てっぺんを目指していきたいと思っております。 今年も必ず楽しい畿央祭にしますので皆様のお越しをお待ちしております! ↓昨年度の畿央祭の様子は畿央大学公式YouTubeチャンネルからご覧いただけます! 学生たちが作りあげる学園祭「畿央祭」ってどんな感じ? 畿央祭副実行委員長 現代教育学科 2回生 嘉門真彩  【関連記事】 「畿央祭2016」実行委員ブログスタート!!!

2016.07.17

熊本のための募金活動をスタートします!~災害復興ボランティア部HOPEFUL

災害復興ボランティア部HOPEFULの藤田直樹です。4月に引き続いて熊本地震復興活動として、また熊本地震の風化を防止する目的で募金活動を行います!     【活動日】 7月18日(月曜日)から22日(金曜日)8時15分から8時55分 【活動メンバー】 HOPEFUL、各クラブ・サークルの代表者、有志の方、前回の募金活動参加者   集まった義援金は、前回の活動と同じく「熊本地震義援金受け入れ口座」に振り込む予定です。 ▼熊本県ホームページ   募金活動後は集まった義援金の使い道と金額を記載したポスターを新食堂前に掲示するとともに、8月25日(月曜日)の登校時間に再度正門に立って活動報告と協力への感謝を伝える「ありがとう活動」を行います。 みなさま、ご協力をよろしくお願いします! 災害復興ボランティア部HOPEFUL

2016.07.15

「Atlas of Science」に健康科学研究所プロジェクト研究の成果が掲載されました!~健康栄養学科

健康栄養学科の栢野先生および松村先生による健康科学研究所プロジェクト研究の成果が「Atlas of Science」という国際的な科学情報サイトに掲載されました。   奈良県南部の吉野郡周辺の吉野川流域は、日本でも有数の柿の生産地です。本研究は地域に定着している「干柿」に関するものです。     要約   柿の果実はタンニンやカロテノイドといった健康に対して有用な成分を含有しています。本研究では干柿を対象とし、これまであまり着目されていない抽出残渣(抽出の際に溶解せずに残存する不溶物)に焦点をあて、抗酸化性の評価を行いました。抗酸化性の高い食物は肌や血管の老化を防ぎ、アンチエイジングに有効です。   奈良県吉野郡で収穫、加工された干柿より90%エタノールによる抽出を行い、抽出物および抽出残渣を調製しました。   第一の実験では、抽出物および抽出残渣の抗酸化性を試験管内で測定しました。その際、抽出残渣は不溶性なので、酸加水分解で可溶化する処理を加えました。これらの抗酸化性を測定した結果、干柿全体の抗酸化性のうち80~95%が抽出残渣に存在していることが明らかとなりました。   第二の実験では、動物に対しての抽出残渣の抗酸化性を評価しました。①コントロール食群、②茶カテキン食群、③干柿抽出残渣食群、と3グループのラットを2週間飼育して、血液中の血しょうの抗酸化性を測定しました。その結果、干柿残渣食群は投与1週間で血しょうの抗酸化性が1.5倍まで上昇し、比較対象とした茶カテキン食群よりも早く効果が現れました。   第三の実験では、抽出残渣に人工的な消化の処理を行い、内臓での消化段階における抗酸化性を測定しました。その結果、口腔、胃、小腸の消化過程ではほとんど変化は認められませんでしたが、大腸の過程においては著しく抗酸化性が上昇しました。これは抽出残渣に含まれる高分子化合物が腸内細菌の働きによって分解され、抗酸化性を有する可溶性の低分子化合物が生成したためと考えられます。     これまでの多くの研究において、果物や野菜の抗酸化性は抽出物のみに焦点があてられ、抽出残渣はほとんど評価されていませんでした。本研究では、高い抗酸化性を有する干柿の抽出残渣がラットの消化管内の腸内細菌によって分解され、低分子の抗酸化物質が吸収され生体に対して抗酸化性を発揮したと考えられます。これらのデータは、他の食品素材においてもこれまで評価されていない抽出残渣が健康に対して有用な抗酸化成分を含有している可能性を示唆しています。

2016.07.15

保健師をめざす学生の「地域看護学実習 学びの報告会」を開催 !

看護医療学科4年生で保健師科目を選択している学生22名が、5月30日~7月8日まで「地域看護学実習」に行きました。地域看護学実習では、学生は「学校保健実習」または「産業保健実習のどちらかを選択し、保健所は全員実習となります。 報告会の開催は、それぞれの実習施設で体験する保健事業や活動が異なるため、学びをまとめて報告することで、共有を図ることを目的としています。 学校保健実習では、1週間の実習期間中、高校と小学校、養護学校で実習を行いました。学校保健活動や学校安全活動の実際を体験し、媒体を実際に作成して生徒の健康課題に応じた保健指導のあり方を学びました。   ▼学生が作成した掲示物   産業保健実習では、3つの事業場全てで、通常は立ち入ることができない作業中の職場巡視を体験しました。また個人への保健指導を実際に行い、対象者の労働と日ごろの生活や意識と健康との関連を考え、その状況に応じた効果的な保健指導のあり方を学ぶことができました。熱意あふれる指導保健師の活動を通して保健師魂を感じ、産業保健活動の魅力を感じた1週間でした。   ▼産業保健の実習風景   保健所実習では、県内3つの保健所で、家庭訪問や感染症対策、健康推進事業に参加しました。それぞれ参加した保健事業が異なっていましたが、個人への支援や管轄市町村への支援活動を通して、地域特性に応じて地域の関係機関との連携を図り、協働している実際の保健師活動について学ぶことができました。     以下、学生の感想をご紹介します。   産業保健実習の報告を聞いて 今回の産業保健実習の発表を聞いて、保健師は数少ない人数で、職場で働く全労働者を対象に支援するため、広い視野、観察力などもとても重要になると解りました。また、保健師は、労働者の健康課題に対して、その職場(労働)の特性と労働者の健康状態を関連させて支援することで健康を守り、職場全体の利益につなげていると思いました。職場巡視をすることで健康課題の予防に努めることもとても重要であると学びました。 学校保健では児童・生徒またその保護者、教職員を対象に支援を行っていて、児童・生徒個人および集団としての健康課題への対応をしていました。産業保健では働く成人が対象であったので、日本では、人が生まれてから、成長・発達していく中で、学校生活を終えて社会に出ても職場で支援を受けることができるケアシステムの中にいることが理解できました。保健師は、人の一生を通して支援している専門職であることを改めて学ぶことができました。(学校保健実習学生)   学校保健の報告を聞いて 学校保健においては、養護教諭は子どもの成長発達に合わせて、対象者やその家族が健康に安心して地域で生活できるように、必要な健康教育や保健指導を行い、障害を持ちながらでもその子に合わせた生活が送れるようにサポートすることが大切であると思いました。そのためには、必要な関係機関と子ども、家族などの間に立ち、つなげることが必要であると思いました。(産業保健実習学生)   保健所の報告を聞いて 3つの保健所でそれぞれ実習内容は異なっていましたが、保健所で取り組まれている事業や、実際の事例を通して改めて保健師が地域の関係職種をつなぐ役割を担い、活動されていることを学ぶことができました。また、それぞれ地域の特徴があり、その特徴を生かした支援を保健師が他職種と連携して行っていくことが重要だと学ぶことができました。後期からは市町村実習が始まりますが、今回の実習で学んだことを生かし、頑張りたいと思います。   難病の家庭訪問やがんサロンでのがん患者のピアサポート、感染症発生時の防護服であるPPE着脱演習など私たちが経験できていないことも報告を聞くことで学ぶことができました。一方で保健所保健師の役割は広域的な地域支援や他職種との連携など共通点があると学ぶことができました。   他の保健所の実習のまとめを聞いて、保健所ごとに地域の特性に違いがあり、特性に応じた事業が行われていることがわかりました。しかし、どの保健所でも保健師の役割は保健活動の指針に基づいており、また、他職種や関係機関との連携が密に行われることで地域のネットワークの構築に繋がっていることを学びました。     今回は、保健師実習5単位の中の2単位の実習でした。実習前は、少し不安げな様子でしたが、実習を通して保健師の活動と役割への理解が深まったようで、実習終了時には良い表情になり、たくましさも感じられました。9月から市町村で3週間の実習と1週間の学外演習が始まりますので、これからその準備が本格的に始まります。   看護医療学科教授 松本泉美

2016.07.14

学生広報スタッフblog vol.209~熊本地震の報告会in御所コミュニティカフェ!

こんにちは!災害復興ボランティア部HOPEFUL所属、学生広報スタッフの人間環境デザイン学科3回生藤田直樹です。   7月8日(金 )に御所コミュニティカフェで毎週金曜日に行われている「金曜カフェ~つどい~」で熊本地震の報告会を行いました。デザイン学科4回生から野田さん、平井さん、石橋さん、HOPEFULから中野さん、安井さん、藤田が参加しました。   実際に熊本へボランティア活動に行った、教育学部3回生安井友紀子さんと健康科学部3回生藤田直樹が御所コミュニティカフェに来ていたお年寄りの方に、ボランティアで行った活動や今の被災地の現状などを報告しました。震災からまもなく3ヶ月が経ちますが、あたりまえの生活があたりまえでないことを再確認しました。 お年寄りの方は親身になって聞いていました。そして、一人ひとりができる復興支援活動を考え直しました。     報告会の後、熊本県産のスイカや熊本県名物のお菓子を食べました。お年寄りの方からスイカの上手な切り方を教えていただき、知恵や世間話や学校での活動などを話しながら交流しました。     熊本地震の報告会を畿央大学内にとどまらず地域住民の方に報告する場ができ、被災地の現在の状況をたくさんの方に知って頂き、熊本地震の風化を防ぐとともに復興支援活動をしようと思う方が増えればと思います。   【関連記事】 熊本のための募金活動、御礼と報告!~災害復興ボランティア部HOPEFUL 過去の「御所コミュニティカフェの取り組み」記事を読む

2016.07.13

ベビーマッサージとマタニティヨガ特別講演!~助産学専攻科

7月11日(月)に助産師の森田婦美子先生に来ていただき、ベビーマッサージとマタニティヨガ特別講演を受講させていただきました。     ≪ベビーマッサージ≫ ベビーマッサージとは肌と肌で触れ合う親子のスキンシップのひとつです。生まれて1か月~だいたい赤ちゃんがハイハイを始める10か月まで行うのが理想です。 赤ちゃんに優しく声をかけながら、愛情たっぷりの温かいママやパパの手で、マッサージを行うことで赤ちゃんの心は満たされ、脳や全身の発達の手助けになるのです。赤ちゃんの免疫力、運動・呼吸・内臓機能が高まり、赤ちゃんがぐっすり眠れるようになります。 最近は小さいころ、愛着形成を十分にされないまま育つ子供が非常に多くなっており、愛情不足により子供の心の成長が遅れている現状にあります。そのため、助産師がこういったスキンシップの方法を母親に伝え、実践してもらうことで親子との絆を深めるきっかけとなるため、非常に良い勉強となりました。      ≪マタニティヨガ≫ マタニティヨガは出産に備えた体力を養い、出産への精神的不安を軽減させ、心身ともにリラックスを図っていきます。体に負担のかからない運動を中心とし、骨盤を広げる出産時に適した筋肉を養うことを目的としています。マタニティヨガは、呼吸を通して母子とのつながりを実感し、命の尊さを自覚する事によって、出産後の子育てに良い影響を与えるといわれています。     妊娠中のヨガなので赤ちゃんの胎動を感じながら行うことができ、赤ちゃんを愛おしく思いながら行ってもらうような先生の巧みな声掛けの技があり、その面でも勉強になりました。ヨガをやっているとリラックスでき、お母さんと赤ちゃんにとってとても気持ちの良い運動なのだと感じました。     助産師としてできることはお産を取り上げるだけでなく、このように幅広くあります。今回の講義が、自分の将来の助産師としての活動範囲を広めてみたいと思う良いきっかけとなりました!   助産学専攻科 浅野友里

2016.07.12

台湾から講師を迎えて「第2回認知症ケア研修会」を開催しました。

第2回認知症ケア研修会が、6月27日(月)畿央大学L304教室で開催されました。 テーマは「認知症高齢者を支える地域システム」で、講師は台湾社団法人雲林県老人長期ケア協会付属小太陽デイサービスセンター所長の陳 玲穎(チン リンイン)氏です。小太陽デイサービスセンターから陳氏をはじめ4人の方が来られました。陳さんは、6月26日(日)の日本看護福祉学会でも招聘講演をしてくださいました。     研修会の参加人数は、平日の開催であったこともあり24名でした。朴さんという通訳者の通訳を交えながらの講演でした。 認知症を抱えていても、住み慣れた地域で生活がしたいとの願いは万国共通です。台湾も高齢化が進んできていて、そのスピードも世界最速とのことでした。ケアサービスの資源が少ない台湾の農村部で認知症者をどう支えていくかということは重要な課題となっています。小太陽デイサービスセンターの設立は、1992年の震災がきっかけとのことでした。     陳氏をはじめとする小太陽デイサービスセンターでは、地域での認知症ケアサービスの研究・開発に取り組んでいます。また日本での研修や施設見学などを行い、施設ケアに取り入れています。6月24日(金)も「和里(にこり)」や「萌の里」など奈良県下の施設を見学されていました。また現在は台湾農村部の新たな介護モデルの開発にも取り組んでいます。 パワーポイントで紹介していただいた小太陽デイサービスセンターは、日本の施設と同じような木を中心とした柔らかい雰囲気の建物で、利用者がホッとするような施設でした。     講演の後はK204ゼミ室で茶話会を行い、質問や意見を交換しました。「認知症の人と家族の会」奈良県支部からも2人の参加がありました。参加者の方で台湾語を話せる方が2名おられ、自然と通訳をしてくださり会話が盛り上がりました。内容としては、台湾の認知症ケアの現状への質問が多く寄せられていました。 通訳と笑顔とジェスチャーでコミュニケーションを図る楽しい会となりました。日本ばかりでなく、世界情勢にも目を向け、そこからまた日本の認知症ケアを考えることの必要性を感じた研修会でした。   看護医療学科 南部登志江

2016.07.12

麻薬取締官による特別講義~看護医療学科「看護倫理」

7月5日(火)看護医療学科3年次配当「看護倫理」の授業で、現役の麻薬取締官(近畿厚生局麻薬取締部 坂 厚志氏)を講師としてお招きし、特別講義を行いました。助産学専攻科の学生も合わせた合同講義には、約100名の学生が出席しました。     この講義は、将来医療従事者になる者として、学生が正しい知識を得ることで「乱用薬物は絶対使用しない・医療用麻薬はその使用目的により適切に使用することが必要である」という 認識の向上を図ることを目的として、昨年から実施しているものです。 薬物は、ネット等で簡単に手に入り、若者にまで広がっている状況があります。特別な人だけの話ではないことを理解し、‟誘われても断ることができる力”としてのライフスキル獲得が必要となります。     また3回生は、8月中旬過ぎから病院や施設での実習が始まるため、疼痛ケアが必要な方を受け持つ可能性もあることから、医療用麻薬についても理解できるようにと、この時期に実施しています。   「医療人に課せられた社会的使命―薬物の怖さを熟知し効能を最大限に活かす―」をテーマとして、講義をしていただきました。芸能人やスポーツ選手の逮捕の話題から始まり、実際の薬物使用者の自宅の様子などの写真が提示され、学生たちの顔も真剣な表情に変わりました。最初は軽い気持ちのつもりが、薬物依存となり自分をコントロールできなくなる過程や、薬物だけでなく、何かに囚われる「依存」は誰でも起こる可能性があることとその要因についてわかりやすく説明していただきました。   医療用麻薬では、日本は国際比較でまだまだ消費量が少ないこと、疼痛緩和ケアチーム稼働が低率であること、医療用麻薬に対する世論調査の結果で、30%以上の人が「だんだん効かなくなる」「最後の手段だ」と思っているなど、まだまだ理解されていない状況を示していただきました。看護者として正しい知識を持ち、終末期だけでなく疼痛ケアが必要な方のQOL向上のために、どのような役割を担う必要があるか考える機会となりました。   当日は新聞社の取材もあり、助産学専攻科の学生が応じて率直な感想を述べていました。     なお、この講義は、講師の坂様および看護倫理担当の堀江先生のご理解とご協力のもと、実施することができました。ありがとうございました。                    看護医療学科 教授 松本泉美 【関連記事】 2015年度 麻薬取締官に学ぶ麻薬と医療用麻薬の現状~看護医療学科「看護倫理」