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現代教育学科

2024.08.26

【フィールドワーク】大和を歩く ひと“味”ちがう歴史・地理散歩vol.1― 奈良・山の辺の巻~現代教育学科 岡田ゼミ 

教育学部現代教育学科で生活科・社会科を専門とする岡田良平先生のゼミでは、フィールドワークを行っています。今回はゼミ生の皆さんにその様子をレポートしていただきました!第一弾は奈良・山の辺です。   岡田ゼミの中西と紀之定です。今回は6月にゼミで行った天理市・桜井市のフィールドワークについてご報告します! 私たちのゼミでは、自分たちで相談してフィールドワークの行き先を決めます。みんなで楽しめるように体験学習や解説の工夫を取り入れることで、将来、先生になったときに、「こんな社会見学にしたい!」という練習の場にもなっています。   さて岡田ゼミフィールドワーク記念すべき一発目の場所は、60年の歴史ある 柿の葉ずし 平宗 「便利館」に行きました!近鉄天理線二階堂駅から徒歩7分で着く場所にあり、早速みんなで写真を撮りました!   柿の葉寿司 平宗について学ぶ 柿の葉ずし平宗 「便利館」の店内の壁には、平宗の歴史が書かれていました。   平宗は創業1861年、江戸時代末期・文久元年、海のない山深い吉野上市村にて、すし・川魚・乾物の製造販売をはじめたそうです。明治には、平宗は料理旅館を営みたくさんの料理を提供、その一つとして吉野の家庭でつくられていた柿の葉ずしを振る舞っていたと書かれていました。こうして郷土の家庭料理であった柿の葉ずしが吉野の名物として商品化されたそうです。また、昭和26年11月にはなんと昭和天皇陛下も召し上がられた歴史があります。   柿の葉ずしを作る前に従業員の方から貴重なお話を聞いたり、映像を見ました!映像では、平宗の柿の葉ずしに対するこだわりなどが紹介されていました。柿の葉ずしのシャリには奈良県産ヒノヒカリや味わい深い「マルカン酢」を使い、柿の葉には奈良県の柿農家から仕入れた柿の葉が使われているなど、奈良県産の材料がふんだんに使われているそうです。また、柿の葉ずしのネタにはきめ細やかで十分に脂がのった「国産の真鯖」が使われているとも聞きました。作り方の工夫や苦労を聞いて、柿の葉ずしが最大限に美味しくなるようにたくさんのこだわりがあり、一つひとつ丁寧に人の手によって作られていることを学修できました。   「鮭より鯖好きな人~?」と聞かれて、みんな手をあげています。     店内にも、柿の葉寿司に対するこだわりが書かれていました。   柿の葉寿司作りを体験! 柿の葉寿司づくりに必要な材料を一人ひとつ綺麗に準備していただき、従業員さんに丁寧に教えてもらいながら手作り体験をしました!   作り方は、柿の葉の上に皮の面を下にした鯖と成形されているシャリを置いて巻き、両端を折ります。シンプルな作業ですが、実際に作ってみると意外と難しかったです!皆ゆっくり丁寧に包んで、綺麗にできました。熟練者になると、10秒に1個作れる人もいるらしく、とても驚きました。箱の半分は成形されているシャリで作った柿の葉寿司があり、もう半分は丸いシャリから好きな形で自由に作った柿の葉寿司を詰めました!   作成の様子を画像と共に紹介していきます!   ▼柿の葉寿司の具材と箱     ▼ 半分まで完成!~ 好きな形にシャリを形成しています     ▼ こっちも半分できた~!イェ~イ!     ▼ 三角形の柿の葉寿司に挑戦しています!     ▼ 鮭と鯖で上下にサンド!     ▼ 2つ分で横に長く作っています!     ▼みんなの 個性溢れる世界に一つだけの柿の葉ずしが完成!   お勉強タイム! 作った後は、楽しいお勉強タイム。寿司の歴史について詳しく学びました!   ▼ 手書きのスケッチブックで解説する岡田先生   お待ちかねの昼食です! 私たち女子と岡田先生は、1日30食限定の「きづきランチ」を食べました!メニューは、三輪の熟成 丸久素麺、コロッケ、野菜のぬか漬け、自家製胡麻豆腐 黒蜜かけ、そして大和牛ローストビーフずし・巻きずし・柿の葉寿司3つのすし3種でした!食べてみたかった赤葉で包まれた柿の葉寿司も食べることができて大満足でした!どれも最っ高に美味しくて、ゆっくり味わいながら食べました!   ▼ 美味しそうな昼食を目の前にしてテンション爆上げ!       ▼ 限定30食の昼食!おいしかったな~     ぼくら男子は、「柚庵焼鯖ずしと献上鮎ずし」をいただきました。どちらの魚も脂がのっていてシャリとの組み合わせが最高でした!また、ローストビーフ押しずしも頂きましたが、これがまたおいしかったです!次行くときは全種コンプリートをめざしたいです!!そのために貯金・貯金ですね!!!   ▼ 二種のすしをいただきまーす!!     初めての体験で沢山の学びがあって、とても勉強になりました!   自分で作った柿の葉寿司はなんだかいつも以上に美味しかった気がします!従業員の方から少し日が経つと柿の葉にすしが馴染んでさらにおいしくなると教えていただき、試しに1日、2日と食べずに置いてみると、本当に美味しさがぐーーんとアップしました!   貴重なお話と映像、そして柿の葉ずしの手作り体験、美味しすぎる限定食と種類の多い寿司たちを堪能できる、柿の葉ずし平宗 「便利館」皆さんもぜひ行ってみてください!   次は天理本通り商店街編にバトンタッチします!   教育学部 現代教育学科 3回生 中西 陸人、紀之定 伶香 関連記事 【現代教育学科×人間環境デザイン学科】畿央大学付属広陵こども園の園児のために椅子を製作! 【森岡准教授が読売新聞に】8/17(土)夏の無料体験講座「ひらめき☆ときめきサイエンス」 Blog 6/21(金)ならコープとのコラボ企画「こども寺子屋」を開催しました! タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.1~現代教育学科教員が22年ぶりの再訪! タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.2~コンケン大学でワークショップに参加! タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.3~タイ農村部の教育的課題って? タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.4~学校での授業実践を通じて

2024.08.16

【現代教育学科×人間環境デザイン学科】畿央大学付属広陵こども園の園児のために椅子を製作!

人間環境デザイン学科 では、後期配当「立体表現Ⅱ」の実習授業にて、2022年から 畿央大学付属広陵こども園に通う満5歳児の子どもたちのために手作りのオリジナル椅子を製作しています。 今年で4年目を迎えますが、来年度は5歳児になる子どもが多く、授業内で製作する椅子の数だけでは不足してしまうため、将来子どもの教育に携わろうと日々励んでいる現代教育学科の学生にも、子どもたちのために椅子づくりができる講座を開催しました。   2024年8月7日(水)~9日(金)、12日(月)~14日(水)の計6日間を行い、お盆休み真っ只中にも関わらず、学生23名・教員3名が参加してくれました。講師には、丹波篠山で家具職人をしている稲葉崇史先生(立体表現Ⅱの非常勤講師)をお招きしました。 1日目 教育学部長の前平先生にご挨拶いただき、早速作業に取り掛かりました。授業では、墨付け(切断線などの記入)も自分たちで行いますが、今回は事前に墨付けをした材料を使用しました。     配布された材料が椅子のどの部分の材料かを見本で把握します。     釘を使わず組み立てるため、角のみで凹ホゾ穴加工を施し、凸ホゾはのこぎりで切ります。     2~3日目 教育学部現代教育学科のムース先生、こども園で英語を教えているマリア先生が参加してくれました。       ホゾ加工が済み椅子の原型が完成しました。     世界に1つだけのオリジナル椅子です。脚や背もたれ部分のデザインを検討します。   4~5日目 だんだんと椅子の形ができあがってきました。   デザインが決定したら、バンドソーを使って足や座面、背もたれの形を切り出します。細かいところはノミやカンナで加工します。       個性のある様々なデザインの椅子が出来上がってきました。         曲線のデザインは、手作業で反台カンナやのみを使って削ります。         6日目(最終日) 椅子が組みあがってからも、椅子全体を手で撫でて、怪我の恐れがないか確認します。少しでも角があるところはヤスリを使って滑らかに仕上げていきます。最後に、口に入っても安全な保護オイル塗って完成です!   完成した椅子を手に記念撮影しました。それぞれの個性がこもった作品ばかりです!         すでに椅子に愛着がわき、「持って帰りたい~」と嘆く学生の姿もありました。それほどの思いが込められた世界に1つだけの椅子が完成しました。   子どもたちにお届けするのは来年の春ですが、「椅子を手にとり喜ぶ姿が目に浮かぶね」と話す学生たちもおり、『だれかのためにモノづくりをする』ことの楽しさや難しさを改めて学ぶことができたと思います。   参加してくださったみなさん、6日間お疲れ様でした♪   人間環境デザイン学科 助手 中井 千織 関連記事 ▼椅子づくりに関連する記事 畿央大学付属こども園の園児に手作り椅子をお届け!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 今年も畿央大学付属広陵こども園の子どもが使うスツールを製作!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」    ▼人間環境デザイン学科に関連する記事 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.6~学内報告会を開催! 河合町佐味田地区「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の制作活動~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 本学教員が日本繊維製品消費科学会にて「ポスターベスト発表賞」を受賞しました!~人間環境デザイン学科 学生が竹テント制作で関わった明日香スタンドが「場を生むデザイン賞」最優秀賞に選出!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ

2024.07.25

【森岡准教授が読売新聞に】8/17(土)夏の無料体験講座「ひらめき☆ときめきサイエンス」

    2024年7月25日(木)の読売新聞朝刊で、8月17日(土)に小学5・6年生と中学生を対象に開催される無料体験講座「研究はたのしい!戦時期の絵本をみんなで分析!歴史とジェンダー」(日本学術復興会「ひらめきときめきサイエンス」採択事業/科研費採択No. 24HT0156)を紹介していただきました。講座を担当する現代教育学科森岡伸枝准教授が取材を受けています。             本講座は、参加者のみなさんに学者に変身していただき、戦時期の絵本の実物に触れて、ジェンダーの問題を発見する講座となっています。 定員まで少し余裕がありますので、興味のある方は大学ホームページをご覧ください。     詳細・申込はコチラ   ※参加申し込みは2024年8月12日(月祝)まで延長になりました。         記事は、読売オンラインでもご覧いただけます。↓ https://www.yomiuri.co.jp/local/nara/news/20240725-OYTNT50085/         【関連記事】 【小5・6/中学生対象】夏の無料体験講座(ひらめき☆ときめきサイエンス)を開催します。 6/21(金)ならコープとのコラボ企画「こども寺子屋」を開催しました! 6/2(日)テレビ大阪「発見‼︎“食”遺産」に健康栄養学科上地ゼミの学生が出演します! ABCテレビ「やすとものいたって真剣です」に本学教員が設計した住宅が登場!~人間環境デザイン学科

2024.07.01

6/21(金)ならコープとのコラボ企画「こども寺子屋」を開催しました!

2024年6月21日(金)畿央大学とならコープがこどもの居場所づくりに取り組むコラボ企画第4弾『こども寺子屋』がコープ真美ケ丘店で開催されました。5月17日(金)に引き続き今年度2回目の開催となります。   今回は、地元の小学生7名と畿央大学生9名が楽しく交流しました。初めの自己紹介ではお互いにやや緊張した面持ちでしたが、一緒に学習に取り組む中で次第に打ち解け、学習にも熱が入りました。学習後の「お楽しみ時間」には、絵を使った伝言ゲームで大いに盛り上がりました。畿央大生にとっても小学生のみなさんにとってもとても充実したよい体験となったと思います。     この企画は、「子どもの居場所づくり」と「保護者の負担軽減」を目的とした取り組みの一環として企画されました。近隣の皆さんにご好評いただき、次回は8月23日(金)15時30分から ならコープ 真美ケ丘店で開催予定です。   ▶次回開催についてのご案内はこちら   参加学生からの感想 ●「子どもとの接し方が分からず緊張したが、少しコツをつかむことができたので教育実習で役立てたい」   ●「子どもたちが打ち解けていくのが分かってうれしかった」   ●「接し方に迷ったが、今度はもっと積極的にいこうと思う」   このようなポジティブな感想が多く聞かれました。特に教員をめざす学生にとっては、学んだことを実践する貴重な場になりました。   地域連携センター       【関連記事】 【小学生対象】畿央大学×ならコープ「こども寺子屋」を8/23(金)に開催します。  ならコープとのコラボ「らくらくお料理パック」第1回試作会を開催!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 学生考案のメニューがならコープらくらくお料理パックに新登場!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良        

2024.04.19

学生広報スタッフblog vol.251~オープンキャンパススタッフの活動を紹介!

こんにちは、理学療法学科3回生の呑原魅です。オープンキャンパススタッフのリーダーを務めているので、今日はオープンキャンパススタッフの活動について紹介します! オープンキャンパススタッフの一日 私たちリーダーは他のスタッフが集まる前に大学に来て、職員の方と当日の注意事項を確認しています。その後オープンキャンパススタッフ全体の打ち合わせをした後、各配置に分かれていきます。 受付で配布資料等を配ることもあれば、通路の誘導など様々です。スタッフのシフトは決まっていますが、リーダーとして受付状況など全体の状況を見つつ、人の配置変更など臨機応変に対応しています。     オープンキャンパスが始まると、各会場のプログラムに関わります。キャンパスツアーの誘導やフリートーク、次のプログラムの教室への誘導、体験授業などのサポートをしています。 中には学科ガイダンスなどでは前で先生からインタビューを受けることもあり、人前で話す経験を積むこともできます。     オープンキャンパスが終わったらスタッフ同士で一日の振り返りをしています。 リーダーとして意識しているのは、初めて来てくれる学生スタッフが不安に思いそうな時、場所、場面を予測し見て回ること、畿央大学に来てくださった参加者が困っていたら声をかけ、その場所に一緒に行くなどの対応をして、オープンキャンパスがスムーズに進むよう心がけています。 オープンキャンパススタッフの立場として許される範囲での「来場者ファースト」の精神でリーダーとして活動しています。   オープンキャンパススタッフの魅力 一番の魅力ははたくさんの方と交流できることだと思います。来場者の方とお話するなかで、受験に対しての悩み事などを一緒に悩みアドバイスしたり、行き先を迷う人に声をかけて少しでも安心してもらえたりすることで、手助けができるところです。   来場者だけでなく、オープンキャンパススタッフ同士で交流する機会もあるので、時間割などの相談できる先輩や同級生が増えることも良いなと思います。   ▲オープンキャンパス当日に、教採の勉強に来ていたオープンキャンパスリーダーの先輩です 最後に 私が高校生だったときオープンキャンパススタッフをしている先輩方が楽しそうにしていたので、自分も大学に入ったらしてみたいなと思って参加しました。オープンキャンパススタッフをしてたくさんの繋がりが持てたことが私の中で一番良かったことです。 他にも、来場者さんと話す機会があり、それをキッカケに「畿央いいところですね!受験しようかな!」と言ってもらえた時は、私の中でめちゃくちゃ嬉しい経験でした。 新入生の皆さんも一回でもいいので、是非スタッフ申込んでみてください!待ってます!!     理学療法学科 3回生 吞原 魁

2024.04.11

タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.4~学校での授業実践を通じて

現代教育学科 講師の岡田 良平先生が、2月16日から3月8日にかけて、タイ東北部に位置するコンケン県ムアン郡ドンハン区にあるドンデーン(Don Daeng)村にて農村部における教育についての調査や、コンケン大学でのインターナショナルワークショップなどに参加しました。ブログ第一弾ではドンデーン村の様子、第二弾ではコンケン大学でのワークショップ、第三弾では農村部の教育的課題について、そして最終回となる今回はドンデーン村の子供たちを対象に授業実践を行った様子をレポートします!   今回の調査では、ドンデーン村の学校にて、子どもたちにアンケート等の調査協力をしてもらいました。これは過去の調査と同じ質問をしてその変化を調べるものです。しかし、こうした調査が子どもたちにとっては決して面白いものではありません。調査の準備段階からこちらも「調査結果として面白く、子どもたちも楽しみながらできる授業にならないか」ということを考え続けてきました。そこで思いついたのが、「子どもたちの生活空間」を子どもたちが調べることでした。ヒントは、私が小学2年生の担任をしていた時に、子どもたちと実践した生活科の「まちたんけん」をベースにしました。   まちたんけんの学習では、子どもたちは自分の知っているお店や遊び場などをどの子も楽しそうに語って教えてくれます。そして、その場所での出来事を友達同士で思い出し、知らない子がいれば教えてあげています。単に場所がどこかだけでなく、何がおいしいとか、値段が安いとか、こういうトラブルに巻き込まれたとか、いわゆる社会認識もそこで培っていることがわかります。その姿がどの子たちも楽しくてたまらないのです。聞いている私が楽しくなってくるのです。私は「あの授業をドンデーン村バージョンでやってみよう」と思い立ちました。さあ、私の14年間の教員経験はタイの農村で通用するのでしょうか!?   ▼生活科「まちたんけん」の様子(2022年撮影)     ▼自主的な話し合い活動が授業をおもしろくする(2022年撮影)     実際の授業では子どもたちのつぶやきを引き出すために、子どもたちが行きそうな場所をあらかじめ聞き出し、その場所の写真を撮り、簡単な地図も作り、子どもたちが空間を認識し、共有できるように工夫するのですが、今回はそうもいきません。Google mapで集落の衛星写真を構成し、拡大印刷して大きな地図を作成して持っていくことにしました。ドンデーン村の学校での授業では、担当してくれたボー先生が児童・生徒に授業の流れを説明してくれます。学年ごとに色分けした丸シールに各自の出席番号を10個ずつ書きました。それを子どもたちに渡します。そして、拡大した地図を子どもたちの前に広げました。   もうその時点で「あっ!ここが学校だ」、「お寺だ」、「自分の家だ」と大盛り上がりです。つまり、空間認識を共有できたわけですね。「最近(1ヶ月くらい)、遊びにいったところにシールを貼りましょう」という指示を聞くと、子どもたちは、ああだこうだ言いながら的確に場所を特定してシールを貼って行きます。自分の順番が早く来ないかと待ち遠しい子、情報を交換して大笑いする子、下級生にやり方を教えてあげる子など、その様子は日本の子どもたちと全く変わりません。   ▼拡大印刷した地図に自分が最近行った場所をシールで貼ります     ▼みんなで頭を突き合わせて話し合う姿は日本もタイも同じです     どの子も授業参観で見せていた姿とは違い、携帯電話を触りませんでした。しっかりと授業準備と創意工夫を行い、明確な(わかりやすい)展開と的確な指示を出せば、子どもたちは「主体的で、対話的な」学習ができるのです。そして、子どもたちが貼るシールのひとつひとつに意味や理由がありました。いつも遊ぶ広場も複数あり、子どもたちの中では棲み分けがされていること、釣りの穴場や馴染みの店があること、ゲームで遊ぶためにはWi-fiのあるおうちに集まること、エアコンのあるおうちやお店に涼みに行っていることなど、子どもたちの行動にはそれなりの理由と世界観が見えてきたのです。まさに、それは村の子どもたちの空間と社会認識を示していました。   ▼中学生たちが小学生に教えてくれるので子どもたちもわかりやすい     私は今回の実践を通して、 ドンデーン村の子どもの生活空間や世界観が垣間見えたこと 日本での授業実践・研究授業が途上国でも受け入れられ、そこに子どもたちの主体的で対話的な深い学びに通じるものがあること 大きな地図をみんなで共有し、話し合い、何度もシールを貼ったり、貼り替えたりするアナログ的な授業であるからこそ異学年での学びが促進されたこと がわかりました。 私自身も教員の経験を発揮し、現地の先生方と共同で「授業」を通して子どもたちと一緒に研究成果が残せたことは意義深いのではないかと考えています。本当に素晴らしい体験になりました。   最後にドンデーン村の古い言い伝えの「ヘン・ナムカン、キン・ナムカン」という言葉をご紹介します。「ともに食べ、ともに働く」という意味です。非常に貧しい農村だったドンデーン村の村人たちはその言葉を昔からとても大切にしていました。最初の訪問から約20年を経て、再訪したドンデーン村。その地域をどのように捉え、地域と関わりながら、変化の渦中に身を投じてみてこそわかることがたくさんあります。時代を超えて、国を超えて、「ヘン・ナムカン、キン・ナムカン」の志は、私たちの生活や生き方にも問いかけているのではないでしょうか。   ▼授業後にみんなで記念撮影       現代教育学科 講師 岡田良平   【関連記事】 タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.3~タイ農村部の教育的課題 タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.2~コンケン大学でワークショップに参加! タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.1~22年ぶりの再訪!    

2024.04.10

タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.3~タイ農村部の教育的課題って?

現代教育学科 講師の岡田 良平先生が、2月16日から3月8日にかけて、タイ東北部に位置するコンケン県ムアン郡ドンハン区にあるドンデーン(Don Daeng)村にて農村部における教育についての調査や、コンケン大学でのインターナショナルワークショップなどに参加しました。ブログ第一弾ではドンデーン村の様子、第二弾ではコンケン大学でのワークショップ、そして今回はドンデーン村の学校を調査する中でわかった教育的課題についてです! ドンデーン村の学校では、幼稚園(3年)、小学校(6年)、中学校(3年)の9年の教育を受けることができます。さて、今回の調査で約20年ぶりに村の学校を調査し、授業の様子も含めてゆっくり見て回ることができました。今回はタイの農村社会の学校の様子をお伝えします。     まず、最初に子どもたちの笑顔と人懐っこさには心底、感動を覚えます。特にドンデーン村は60年の研究史のおかげもあって、日本人にとても好意的です。特に子どもたちは、「どこに行くの」、「日本語でこれは何ていうの」といつも聞いてきてくれますし、「給食を一緒に食べよう」と誘ってくれます。それは20年前に「オーカダー」と呼ばれ、炎天下の中、汗びっしょりになってサッカーを子どもたちとしていた頃と何も変わりません。   しかし、ドンデーン村の学校にも明らかに都市化の波は押し寄せています。自慢だった美しい木造校舎は取り壊され、コンクリート校舎になっていました。当時、薄暗いだけで黒板と机しかなかった教室には、モニターがありwi-fiも通っています。各先生には1人一台のパソコンとプリンターが配備されています。ランチタイムに金銭的な余裕がなく、欠食する子や家に食べに帰る子もなくなり、全員が給食を美味しそうに食べていました。   ▼伝統的な建築様式のドンデーン村小学校木造校舎(1981年撮影)     ▼1981年のドンデーン村の子どもたち(1981年撮影)     ▼アンケート調査に回答する児童(1983年撮影)     ▼授業の様子(2004年撮影)     ▼美しい伝統的なタイの木造校舎(2004年撮影)     ▼当時の給食は全校児童に行き渡っていませんでした(2004年撮影)     ▼ドンデーン村の学校の新築校舎     ▼現在の給食の様子       そうした学校施設のハードやインフラ面は目に見えて変化していました。しかし、20年前には無かった光景もありました。それはソフト面、いわゆる教育の質的な面です。中学生はみんな授業中にスマホを触っています。しかも、平気でゲームをし、音楽を聴き、動画を見ています。それを先生が注意することもありません。何度もそのような光景を目にし、それは「荒れている」というよりも日常の風景なのでしょう。なぜなら、私がカメラを向けるとスマホを隠し、授業に集中したフリをします。「悪いこと」とはわかっているようです。   小学校の教室では子どもがスマホを触っている率は減りますが、それ以上に気になることに気づきました。ほとんどの先生が黒板を書いていないことです。滞在時に複数回、小中学校ともに授業見学に行きましたが、黒板が数日間そのままのものもあれば、書いた形跡がないものもあります。授業参観をしていて、気づいたことは教科書を読むだけ、教科書にあるワークをしているだけという場面がほとんどだったということです。それは、14年間、小学校と中学校で教員をしてきた私にとって、経験値からくる「授業として成立していない」という事実とタイの農村社会の課題を最も突きつけられた瞬間でした。   ▼スマホで遊びながら授業を受ける子ども     ▼授業として成立していない状況が散見される     ▼モニターの問題を読むだけの授業になっている     ▼机の上にはスマホがあり、授業とは関係ない利用が目立つ     そして、その光景そのものがドンデーン村の学校の最大の課題でもありました。村の世帯数が増加し、家屋数も大幅に上昇しているのに、児童生徒数が極端に少ないことが明らかになりました。20年前の3分の1にまで減っています。タイでは日本のように学区外への進学に規制を設けていないため、教育にお金をかけられる家庭や村の学校の状況に危機感を感じる家庭は、コンケン市内の学校へ進学しているのです。コンケン市の都市化が拡大し、都市近郊農村に変貌したドンデーン村では、都市部へのアクセスの良さが仇となり、村人からさえも「選ばれない学校」へと舵を切っています。ドンデーン村の学校は「高学歴」「質の高い教育」という「都市化」の最前線に晒され、無惨にもその選択肢から除外されつつあるのです。   20年前、村のごく一部の裕福な家庭だけが、コンケン市内の学校に通っていました。しかし、現在では、学校側は校区内に住む就学年齢の子どもがいったい何人、村の学校に通っていないのかさえ把握できていない状況にあります。それほどまでに、「村の学校への進学拒否が一般化」していると言えるでしょう。20年前、私は都市化によって都市部への進学はより強まるだろうと予測しました。それは教育の質そのものがボトムアップされることを前提とした予測でした。しかし、実際には教育の質が二極化され、進学先も都市部と村とに二極化するという結果をもたらしていました。   60年前、水野浩一博士(元・京都大学東南アジア研究所 教授)が東北タイの貧村として紹介したドンデーン村は、経済的な豊かさと都市化の波の中で全く違う姿を見せ、子どもたちを翻弄していると言えるでしょう。   現代教育学科 講師 岡田良平   【関連記事】 タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.2~コンケン大学でワークショップに参加! タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.1~22年ぶりの再訪!  

2024.04.09

タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.2~コンケン大学でワークショップに参加!

現代教育学科 講師の岡田 良平先生が、2月16日から3月8日にかけて、タイ東北部に位置するコンケン県ムアン郡ドンハン区にあるドンデーン(Don Daeng)村にて農村部における教育についての調査や、コンケン大学でのインターナショナルワークショップなどに参加しました。村の様子をレポートした前回に続いて、コンケン大学でのワークショップの様子をお届けします! 2月24日にコンケン大学教育学部にて、インターナショナルワークショップが開催されました。第3次のドンデーン村調査の際にお世話になったコンケン大学元教育学部長のスマリー・チャイチャロン先生(元コンケン大学教育学部学部長付き顧問)のご厚意もあって、「日本・タイ・中国の教育問題と現状」と題して、参加者から活発な議論が行われました。   今回のワークショップの参加者には、日本、タイ、中国の研究者だけでなく、タイの国立・私立小学校の校長先生、修士課程の学生、リカレントで在学している現職教員など合計24名の出席者がありました。今回の調査で通訳も務めていただいた鈴木 秀明氏(タイで日系企業のアテンドや通訳・翻訳業務を支援しているHotaru Japan Service Co.,Ltdの代表取締役)には、シンポジウムのオーガナイザーとして活躍していただきました。大学側との事前の準備(紹介状の作成や送付)や複数回の交渉はもちろん、日本語をタイ社会に合った細かなタイ語の表現やニュアンスに変換して伝えることで、現場レベルの意見を吸い上げながら3カ国の研究者と現場の教員が共通認識を深めることができたことで、予想以上の活発なディスカッションとなり、非常に有意義なシンポジウムになりました。   ▼土曜の休日にも関わらずたくさんの方が参加してくれました。     ▼日本・タイ・中国の教育問題について話し合いました。     ▼タイの学校現場の課題について意見交換。     今回は私が主賓ということもあり、基調講演を行い、それを軸に各国の共通課題や問題点の認識を共有しました。私のテーマはズバリ!「日本の教員のハードワークとなり手不足問題」です。録画していた日本の教員の1日を追った特集番組を、詳細部分はタイ語の解説を入れてもらいながら視聴し、現在、日本の小学校では、こうした課題の解決に向けて教科担任制やチーム担任制を導入する機運が高まっていることも講演しました。   VTRが非常に好評で、単に「国によって制度や文化が違う」という単純な結論に結びつくのではなく、「教員不足は我が国も同じだ」、「ランチタイムやトイレ休憩さえも取りにくい日本の教員の忙しさは異常ではないか」といった驚嘆の声が上がる一方、「子どもの成長を願う思いは同じだ」という温かい意見もありました。   その一方で、「日本の小学校教員は担任が全教科を教えることで負担が増えるという見解もあるが、全教科教えることができる質的な保証があるとも言えるのではないか」、「タイも中国も小学校教員は日本の中学校のように教科の専門性がある。規模のある程度ある学校では、全教科の教員が配置されており、教員の専門性を生かした学習が可能だが、農村部の規模の小さい学校では、教員の配置が少ないため、一度も教えたことのない教科を教えることになり、教育の質が都市部と農村部で格差を生む状況にある。日本の教科担任制導入はやめた方が良いのではないか」という意見もありました。その他にも都市部と農村部の教育格差に関する話題が出ていました。出席された校長先生たちは農村部の教育の質の向上に危機感を覚えおり、特に教員の「アクティブ・ラーニング」に関する意識改革が課題であると認識していました。私自身、「へー、そうなんだ」、「日本も似たようなもんですよ」と軽く反応していたのですが、この話題が後々の調査で大きな意味を持つことになりました。   ▼日本の教員不足や志願者の減少について解説しました。     ▼現場の教員、交換留学生など幅広い方々からお話を聞くことができました。     私が最も印象的だったことは、農村部で全校児童60人程度の小学校の校長をしている先生から「日本についての疑問だが、なぜあんなに清潔なのか、学校教育でどういった指導をしているのか」、「礼儀正しさや真面目さをどのような教科で教えているのか」といった素朴な疑問をいただきました。実は私はこの質問に良い答えが出せませんでした。確かに教科としては道徳や特別活動を通した学習があります。そして、掃除、給食指導、お道具箱の整理整頓などいくらでもその要因はあるように感じました。そもそも学校教育だけが担っているものでもありませんよね。こういった視点は、日本人の日常生活に溶け込みすぎており、気づきにくい点です。皆さんならどう答えますか?   ▼タイの文化なのでしょうか?集合写真では謎のポーズを必ず求められます。     現代教育学科 講師 岡田良平   【関連記事】 タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.1~22年ぶりの再訪!  

2024.04.08

タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.1~現代教育学科教員が22年ぶりの再訪!

現代教育学科 講師の岡田 良平先生が、2月16日から3月8日にかけて、タイ東北部に位置するコンケン県ムアン郡ドンハン区にあるドンデーン(Don Daeng)村にて農村部における教育についての調査や、コンケン大学でのインターナショナルワークショップなどに参加しました。今回は22年ぶりにドンデーン村を再訪し、村の変化した様子をレポートします! 教育学部現代教育学科で生活科と社会科を担当している岡田良平です。私は2月16日から3月8日までタイの農村調査を行ってきました。4回にわたって調査の様子等について報告します。     今回、私が訪れたタイ東北部のコンケン県にあるドンデーン村についてご紹介したいと思います。実はこのドンデーン村は東南アジアやタイの研究をする人たちにとっては、わりと有名な村なんです。なぜなら、ドンデーン村は1964年、1981年と1983年、2002年の計3回にわたって3度の悉皆(全世帯)調査がされてきました。その調査は農学や社会学の異なる分野の研究者がおり、様々な観点から一つの村の全体像を明らかにしようというもので、世界でも類を見ない調査でした。1983年にはNHKが特集番組を作成したという村でもあるのです。ドンデーン村に関する研究論文は非常にたくさんあり、現在ではタイの農村社会の変化を知るための参照軸として各国の研究者から注目されています。   ▼日本の調査団を迎え入れるドンデーン村の村人たち(1981年撮影)     ▼当時の村の様子(1981年撮影)     ▼当時のコンケン市内市場の様子(1980年代撮影)     当時、学生だった私は2002年から始まった第3次調査に運よく参加させてもらいました。私が初めて村を訪れて約20年が経ち、今回は第4次調査の準備に出かけたのでした。当然のことですが、20年間のうちにほぼ全てが変わってしまいました。コンケン市内には巨大なデパートが建設され、誰もが知る高級ブランドが入店しています。誰もがスマホを持ち、デパートのレストラン街には私たちがよく知るお店が「和食店」としてたくさん入店していました。その眩さはまるで梅田のデパートや商業施設にいるような感覚です。大きく変貌した市内からホテルから村に着くためにGoogle mapに道案内をしてもらいます。衛生写真でも確認した通りの道順です。しかし、道案内に従っているのに、私は全く違う街に行こうとしているように感じます。大通りにはスターバックス、マクドナルド、ケンタッキーが立ち並び、郊外型の大型ショッピングセンターがいくつも建設され、大規模な立体交差や鉄道の高架工事も完了していました。そして、村に入る曲がり道にはセブンイレブンができています。私が20年前、何度も曲がったその曲がり道にはどこにも面影はありませんでした。   ▼コンケン市内のデパートの外観     ▼高級ブランド店も入るデパート店内     ▼店内には複数の日本食のテナントが入居している     ▼世界的に有名な店舗が立ち並ぶコンケン市郊外     ▼幹線道からドンデーン村に入る道の手前にあるコンビニ     村の様子も随分と変わっていました。伝統的な木造の高床式住宅は村中を探さないと見つかりません。高床式の住宅は雨季の水害や小動物や害虫等の侵入を防ぎ、1階には家畜が飼われていて、人間と同じ敷地内にいたのです。しかし、多くの家が平屋や二階建てのコンクリート造りに変わりました。20年前の村では夕方になると、村の通りに露店ができていて、近くの村から買い物に来る人たちが買い物に来ていました。私たち学生はタイ人の学生と一軒家で共同生活をしていたので、料理当番になると買い出しにも来ていました。そんな露店はグレードアップし、「市場」になっていました。村内には、エアコンの効いた店舗もできています。   ▼数少ない伝統的な高床式住居     ▼高床式住居の室内の様子     ▼高床式住居の1階部分を住居用に改装した家     ▼おそらく村で一番豪華な家     ▼村にできた大きな市場     ▼市場の前にあるエアコンの効いた店     私が村人たちに、「村はどんなことが一番変わりましたか」と聞くと、「何もかも全てが変わってしまったよ」と聞いて一抹の寂しさを感じました。確かに、新しい家に住み、新車を買い、スマホのLINEで連絡をしている様子からは、そう感じてしまうでしょう。しかし、よく目を凝らして、村を歩いて観察すると、東北タイ特有の大きな水瓶(天水田のため雨季に雨水を溜めて生活用水に利用する)はありましたし、少ないながらもゴザを織ったり、田んぼに牛が放牧されている景色も残っていました。学生時代に通訳たちと共同生活をしていた家を20年ぶりに訪れると、当時、お世話になった懐かしい村人たちや学校の先生たちに再開し、とても心が温まりました。よく帰ってきたと言われ、昔の写真や私の家族の写真を見せると大喜びをしてくれました。   ▼各家庭には雨水を貯める水瓶が多く残っている     ▼伝統的なござづくり     ▼当時、日本人とアシスタントのタイ人の学生が共同生活をしていた家     ▼村入りの儀式をしてもらう筆者     私の担当する生活科と社会科は、まず地域に「出向き」、自分で「感じる」ことから始まります。難しいことは何もありません。ほんの少しの勇気だけです。まずは、自分の足でフィールドワークに行ってみませんか?     現代教育学科 講師 岡田良平

2024.04.05

2024年度 新入学生研修 学科別レポートvol.1~現代教育学科

新入生を迎える学外研修:交流と創造の1日   2024年4月4日(木)、現代教育学科の新入学生研修を実施しました。   本研修では、現代教育学科の学科長をはじめ、1回生のクラス担任と先輩スタッフ数名が同行。教員や先輩との交流や、新入生同士のつながりを深めるサポートを行いました。   参加者は6台のバスに分かれ、最初の目的地である泉南市立文化ホールへ向かいました。   ここでは、担任による自己紹介や畿友会の先輩からの体験談を聞くオリエンテーションが行われました。       オリエンテーションのハイライトは、畿央大学ダンス部(Afro-izm republic)による迫力のあるパフォーマンスで、新入生の皆さんを熱烈に歓迎しました。     次に、りんくう南浜海水浴場近くのSORA RINKUにて、共に昼食を楽しみました。 前日までの雨模様が心配されましたが、幸い天候も回復し、爽やかなビーチでのランチタイムを満喫できました。   続いて、本研修のクライマックスである「段ボール造形活動」のため泉南市立市民体育館に移動しました。この活動では、段ボールを用いて多様な作品をつくりあげます。グループ内でアイデアを出し合い、コンセプト決定から役割分担、活動の進行まで、全員で真剣に取り組みました。     どのグループもコミュニケーションを活発に取りながら、楽しんで取り組んでいる様子が非常に印象的でした。完成した作品は、創造性と個性が光る素晴らしいものばかりで、記念撮影にピッタリでした。         研修の終わりには、全員で体育館の清掃を行い、バスでの帰路につきました。     多くの新入生にとって、この日は初めての学生生活の中での貴重な交流の機会となったことでしょう。   来週からの授業開始に向けて、この経験が不安を和らげ、新たな生活への良いスタートとなることを心から願っています。   現代教育学科 1回生担任副代表 大久保 賢一