畿央大学の教育・研究・キャンパスライフをリアルタイム配信!

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看護医療学科

2017年8月5日(土)

畿央大学と御所市、地域住民が共同して運営している「金曜日カフェ~つどい~」で、7月28日(金)に平成29年度第2回Kio オレンヂカフェ 分かちあい in 御所」(認知症カフェ)が開催されました。

 

こんにちは!
看護医療学科4回生の大森と新郷です!
7/28(金)の認知症カフェ(通称:オレンヂカフェ)には、老年看護学分野の先生3人と私たち学生2人が行き、午前と午後に分かれてプログラムを行いました。

 

<午前>
松原先生による「糖尿病と認知症の関係性」についての講義

認知症カフェに来られた高齢者の方に、糖尿病のイメージについて質問をしながら、双方向的に楽しく講義をしてくださいました。
私自身も、糖尿病と認知症の関係性については、あまり知らなかったので、とても参考になりました。

 

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御所市地域包括支援センターのセンター長による、認知症の非薬物療法の1つである「回想法」についての説明

昭和の頃の写真や映像などをスライドに示して、質問形式で行ってもらいました。

やはり、昔の写真や映像は鮮明に覚えている方もいて、積極的に答えている方もいらっしゃいました。

 

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<午後>
認知症の家族の会の方と、認知症を家族に持つ奈良県在住の方を交えて、困っていることや、体験を話し合いました。

実際に認知症高齢者を在宅で介護されているご家族の方の、普段の困った体験などを共有し、どうしたら良いのかについて話し合っていました。

それだけではなく、各地のオレンヂカフェを巡って、抱いたイメージを話される方もいて、オレンジカフェの今後の在り方についても、議論がされていました。

 

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●今回の学び
認知症カフェは、認知症の方を持つ家族の方々が思いや体験を表出される場ではあるものの、認知症を抱えるご本人の方の表情が曇る場面も見受けられたことから、「自分のことを言われているのではないか」とご本人の心理的負担となっている場合も多いのではないかと感じました。話し合いの時間は、別室でゆったりと過ごしていただくなどの工夫をして、ご本人がそのような思いをしないように配慮する必要があると感じました。
今後、看護師として認知症の方に関わる際には、今日の学びを生かし、ご本人の思いにもより一層配慮して関わっていきたいと思います。

看護医療学科4回生 大森あきら

【関連記事】

・過去の「御所コミュニティカフェの取り組み」記事を読む

2017年8月2日(水)

こんにちは!看護医療学科4回生 学生広報スタッフの當摩宥佳です!

 

看護医療学科4回生の必修科目として「国際看護論」という授業があります。今回は、授業の一環として訪問した「JICA(国際協力機構)関西センター」と「WHO(世界保健機関)神戸センター」での学外学習について書きたいと思います!(^O^)

 

国際看護論とは、『国際社会の動向や世界の中の日本という立場を理解し、グローバルな視点で活動できる基礎を養うことを目的とする。 政治、経済、文化、など、さまざまな考慮すべき視点について考え、わが国の国際医療協力の概要と実例にも触れながら、異文化を持つ人々や異文化圏に住む人々への看護の在り方に対する理解を深めていく』(シラバスから抜粋)授業です。 日本と諸外国との保健医療の課題を比較し、国際看護(国際交流と国際協力)の意義と必要性を考えることや、看護師の国際間移動など、看護師を取り巻く国際状況、在日外国人の医療問題についても取り上げ、考えていきます。

 

私達は、7月26日(水)にJICA関西センターとWHO神戸センターを訪れました。まず、私達はJICA関西でJICA専門家である柴田さんと、WHO神戸センターの職員である野崎さんのお話を聞きました。

 

JICA専門家とは、途上国からの要請や政府間の国際約束に基づいて、政府機関、教育機関などに出向し、政府や関係機関の職員に、技術や知識を伝えたり、制度や組織の改善を提案します。活動分野は教育や保健、医療、農業、環境など多岐にわたり多くの専門家は『技術移転型』の支援を行っています。

 

▼JICA関西

 

国際看護論ブログアップ1

 

まず初めにJICA関西の柴田様からご講義いただきました。柴田様は、JICA専門家としても活動されており、ODA(政府開発援助)の援助の1つである青年海外協力隊としてスリランカにボランティアで派遣されたことや、JICA専門家としての活動や技術協力プロジェクトの実際についてお話し頂きました。

 

▼講義して下さったJICA関西センターの柴田様

 

国際看護論ブログアップ7

 

講義の中では、途上国で亡くなった6か月の女の子の事例をだしていただき、その事例について、なぜそうなってしまったのかという「原因」と、どうすれば防げたのかとい「解決策」をグループで話し合いました。

 

▼参加メンバーでのグループワーク

 

国際看護論ブログアップ6

 

事例の原因と解決策を考え、それを言葉にするだけならそれほど大変ではありません。しかし、自分たちが住んでいない、行ったこともない国での問題は、実際に現地に行って住民の生活や価値観を知ったうえで、その国その地域に合った解決策を考えることが重要だと考えました。

 

ただ現地に行き援助を行うということは、簡単なことではありません。日本から物資を送るだけではなく、現地で住民と触れ合い知り合いながら、技術提供や教育・必要なシステム作りなど、援助を行うといった活動がとても重要であると感じました。

 

▼WHO神戸センターの野崎様

 

国際看護論ブログアップ3

 

次にJICA関西に隣接するWHO神戸センターの野崎様に、WHO組織や取り組みについてご講義いただきました。世界全体の「健康」を考えるにあたり、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジという考え方が重要だということ。ユニバーサル・ヘルス・カバレッジとは「全ての人が適切な質の保健医療サービスを適切な費用で受けられる」といった考え方です。WHO神戸センターはこのユニバーサル・ヘルス・カバレッジを目標にしていると分かりました。 

 

また、これからの世界は、感染症との闘いや高齢化の進展により、医療費の高騰や保健医療人材の不足が考えられます。これから求められるイノベーションの答えは、千差万別であり、その答えを探すために、WHO神戸センターでは、様々な国のモデルを参考に研究を行っていることが分かりました。

 

▼その後、WHO神戸センターの内部を、野崎様に案内していただきました!

 

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とても貴重な機会で、みんなも興味津々で見ていました。この学外学習を通し、実際に途上国に行き援助を行った方や、世界を見ている方々のお話を聞いたことで、自分の中での国際協力や海外支援といったことへの考え方が変わったような気がします。

日本にいながら、他の国で必要な援助を考えるのではなく、自ら現地に行き、実際の生活やそこに住む人々を知り、日本とは全く違う生活・価値観の中で私達は現地の人々へどんなことが出来るかを考えることが非常に需要なのだと学ぶことが出来ました。今回の学びを活かし、私も貢献できることは無いか考えながら生活をしていかなければいけないと感じました。

 

一緒に参加した他のメンバーにも意見を聞いたので紹介します♪

 

『講義を聞いて、ボランティアで日本の母子健康手帳の制度を他国に持ち込んで知識や技術を広めていることを学びました。そして、その際には、他国の言葉、文化などを知ったうえで、取り組んでいく必要があると考えました』

 

『今回講義を聴講させていただき、実行すること・実現させることの難しさを感じました。途上国で起こる問題について、自分が変えたい・力になりたいと思い一歩踏み出すことは容易ではなく、実現させるために試行錯誤の連続で、何十年もそのことについ考える必要があると学びました。国際協力を行うためには、文化や環境の違いなどその場に行かなければ知ることのできない現状を調査しながら、実現に向けて現地の方々と共に学び、成長していくことが大切なのではないかと感じました』

 

【参加メンバーでの集合写真】

国際看護論ブログアップ5

 

今回、ご講義いただきました柴田様、野崎様、本当にありがとうございました。また、このような貴重な場を設けてくださった堀内先生、ありがとうございました!

 

 

                  看護医療学科4回生 當摩 宥佳

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2017年7月25日(火)

平成29年7月22日(土)13:30より、奈良県橿原市の奈良県医師会館で、奈良県下の医師、助産師、看護師、看護師・助産師養成所の教員及び学生が集合して、第32回奈良県母性衛生学会学術講演会が開催されました。

 

ブログアップ 0725看護・助産1

 

看護医療学科廣金・藤澤ゼミでは、毎年、教員・現在のゼミ生と昨年のゼミ生が一緒にこの講演会に参加するようになり今年で3年目になります。昨年それぞれのゼミに所属し、現在は本学助産専攻科に所属している看護医療学科6期生学生4名が、卒業研究で行った母性に関する研究を今年は4題も発表しました。また、現ゼミ生である看護医療学科7期生の8名は、10月の卒業研究発表会に向けて、その発表を聴講しました。

 

 

「正常分娩・正期産児における早期母子接触の実際とその効果の検討」

甲村弥生 看護医療学科3月卒業(6期生)・(現)助産学専攻科学生

 

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ー終了後の感想

「発表して質問や講評をいただいたことで、自分の研究の中で不足している点や、検討すべき課題が明確になりました。また、他の発表も聞かせていただき、今後は助産師として働く上で、活かしていきたい学びがたくさんありました」

 

 

「無痛分娩を選択した妊婦の特性と医療者としてできること」

佐藤 美沙都 看護医療学科3月卒業(6期生)・(現)助産学専攻科学生

 

助産ブログ最終2

 

ー終了後の感想

「発表は緊張しましたが、他者の視点から質問をいただき、新たな発見や課題を見つけることができました。また、他の発表も聞くことで、さらなる学びを深めることができて良かったです」

 

 

「月経前緊張症を有する女性に対する看護師の介入方法に関する文献検討」

青山加奈 看護医療学科3月卒業(6期生)・(現)助産学専攻科学生

 

助産ブログ最終3

 

ー終了後の感想

「今回発表をさせていただき、貴重な質問・意見を受けることで、私自身の研究の不足点や今後深める課題に気づきました。他の発表・講評を聴くことで新たな興味・関心も湧き、非常によい経験ができました」

 

「出生前診断における遺伝カウンセリングへの看護職の支援に関する文献検討」

高瀬 和 看護医療学科3月卒業(6期生)・(現)助産学専攻科学生

 

助産ブログ最終4

 

ー終了後の感想

「たくさんの方の前で発表するということで、不安や緊張もありましたが、自分の取り組んだ研究を大きな場で発表でき、様々な質問や講評をいただき、学びが深まり成長につながる経験が出来たと思います。このような機会をいただきありがとうございました」

 

 

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▲真剣な表情でメモを取っている発表者の4名のゼミ生たち

 

 

 

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【後列】現廣金・藤澤ゼミ生たち

【前列(左から)】青山加奈・高瀬和(廣金ゼミ発表者)・奈良県助産師会会長 宮田英子様・佐藤美沙都・甲村弥生(藤澤ゼミ発表者)・藤澤 弘枝講師・廣金 和枝准教授

 

<聴講したゼミ生の感想>

「発表を聞いて、今まで知らなかった現状や実態を知ることが出来た。また、そこから母親のニーズや今後、医療従事者に求められていることを知り、自分で考えるきっかけとなった。研究を通して、今後のより良い看護や医療につなげてことの大切さが分かった」-古城咲季

 

「今回、複数の発表を聞かせていただき、研究の目的が明らかにされており、研究の意義がわかりやすかった。また、研究でわかったことから発展させて、今後どのような行動に移していくのか、深めて研究をするのかまで考えていることから、深みのある研究になっていると感じた。今回の学びを卒業研究にも活かしていきたいと考える」ー菅野里穂

 

「発表を聞き、自分が実習で学んだことが研究されていたりして、興味深い内容のものが多かった。有意義かつわかりやすい発表が多く、学ぶべきところも多くあり、自分の研究や発表にも活かそうと考えた」ー吉井彩絵

 

「母子の領域での現在の問題や情報を知ることが出来た。またスライドや発表方法など、これからスライドを作る中で参考になった」-田中来実

 

「発表を通して、卒業研究をどのようにパワーポイントにまとめれば分かりやすく伝えることができるのか、参考になる部分が多くあった。また、問題やその問題の対しての対応などの情報について知識を得ることができた」ー吉岡李恵

 

「文献研究の結果からカテゴリーに分類して考察されていて理解しやすい発表だった。また、今後も研究を続けていって看護実践に活かしていくところまで視野に入れており、とても参考になった」-内芝綾香

 

「今日の発表を聞いて、スライドの構成や発表の方法について具体的に理解することが出来た。今回の研究から、今後臨床の場で研究結果を活かしたケアを行いつつ、研究を継続して考えていくことも学べた」ー田中祐衣

 

「発表を聞き、自分の卒業研究でのまとめ方や発表スライドの作り方などを考える際の参考になった。自分の研究内容にも関わる部分もあったため、問題について考えていきたいと思った。今後母子に関わっていくため、研究を参考に学びを深めてケアに活かしていきたいと思った」ー石井優子

 

 

学術集会の最後には特別講演として、出産ジャーナリスト、東京医科歯科大学非常勤講師である河合 蘭 先生が「不妊・高齢出産を取材した私が、いま出産施設に望むこと」をテーマにお話しくださいました。その中で日本は、女性の出産年齢が遅い国としてワースト2位である。スェーデンなど、高齢出産が多い国は他にもあるが、出生率が日本ほど少ない国は他にないということでした。それには、不妊症に対する治療が各施設によって対応がまちまちであり、妊娠成功率は世界でも非常に低いことがその要因であることがわかりました。さらに、日本の出生率が世界でも非常に低い理由の1つとして、日本の20歳代の女性は結婚したいと思っている人は多いが、20代の男性は非正規雇用などによって収入が低く、結婚できないことがあげられていました。具体的なデータや貴重な資料を提示してわかりやすく日本の現状を教えてくださり大変勉強になりました。

 

【写真左】 出産ジャーナリスト、東京医科歯科大学非常勤講師 河合 蘭先生

【写真右】 奈良県立医科大学教授 小林 浩先生

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聴講したゼミ生の皆さん!10月の看護医療学科の卒業研究発表会に向けて、今日の学びを活かして頑張りましょう!

看護医療学科 講師 藤澤 弘枝

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日本母性看護学会学術集会 参加レポート!~助産学専攻科

2017年7月25日(火)

平成29年7月22日(土)の午後、本学L202講義室に災害に強い町づくりネットワークの今年度第1回研修会を開催しました。テーマは「どうやって積み重ねる?発災時に求められる看護師の知識と技術の学び」です。

 

2017年度 第1回災害に強い球との街づくりネットワーク 研修会

 

災害に強い大和の町づくりネットワーク奈良県下の防災・減災・災害対策強化に関する経験や学び(知識や技術)の共有を目的としております】は、立ち上げから5年が経過し、今年度は、これまでの活動の中で得られた経験や知見を体系的に整理し、臨床に役立てるものとして返していきたいと考えています。

 

災害に強いブログアップ2

 

奈良県下の臨床や教育機関、行政におられる看護職28名が集い、発災後概ね24時間の病院勤務看護師に求められるコンピテンシー(役割を遂行するための能力)を養うためにはどのような学びが必要か、欲しいと思う教材は?について意見交換をしました。

 

今後30年以内に震度6以上の地震が起こる可能性が14%(昨年の熊本地震に関係した断層が16%でした)と報告されている断層が奈良県にはあります(その端は広陵町にも近いところです)。そうした危機的な状況にあることを受け、県内医療機関の多くで、耐震・免振工事や対応の見直しを急いでいますが、その中でも重要なのは人材育成です。

 

阪神淡路大震災発生以降、災害看護学は確実に歩み進めてきましたが、非日常的な災害時の看護は学びの積み重ねが難しく、その一方、あちこちで次から次に多くの大規模災害が発生し、検証が追い付いていない帰来もあります。ワークショップ前半の第1部では、「所属機関が大きな被害を受けている状況を想定した対応はこれまでもシミュレーションしたことがあるのでイメージしやすいが、所属機関に被害は無く、すぐ近くで多くの傷病者が発生している。つまり、すぐにも大勢の傷病者が一気に運ばれてくる対応はイメージが難しい」などの言葉が聞かれました。また第2部では、「コンピテンシーを養うべく学びのコンテンツは抽出できても、どのような教材が適しているか具体的にすることは難しい」という意見がありました。それでも、他施設での取り組みについて情報を得て発展させることで教材案が出された項目もあり、有意義な時間でした。

 

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うだるような外の暑さにも負けない参加者の熱いディスカッションが、これからの奈良県下医療機関の看護師に対する災害看護教育に活かせるように、ネットワークのコアメンバーで形にしていきたいと考えています。

 

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ご参加いただきました各施設の皆様、サポーターとしてご参加くださった防災士会・広陵町の東様、看護4回生富本くん、ありがとうございました。

 

なお本研修会は、学術研究助成基金助成金「災害初動における臨床看護師のコンピテンシー開発およびオンライン学修支援環境の構築」(課題番号17K12198)を受けて開催しました。今後は、先行研究や災害看護の事例などからコンピテンシーの妥当性を検証して、eラーニングを活用した効率的で効果的な学び方についても検討して参ります。

 

      看護医療学科教授 堀内美由紀  教育学習基盤センター助教授 宮崎誠

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2017年7月20日(木)

2017年7月17日(月)、第14回目の授業となる2年次配当「地域看護学概論」と4年次配当「健康学持論(保健師選択科目)」で岡山県瀬戸内市にある国立療養所長島愛生園歴史館から学芸員の田村朋久様を講師にお招きし、合同講義をしていただきました。

 

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日本における感染症対策―ハンセン病の歴史―

地域看護学概論は、看護活動の場の一つである「地域」を生活の基盤として捉え、地域で生活する人々の健康特性・健康課題を認識し、健康レベルに対応した看護活動について学ぶ科目です。個人に対する看護だけでなく、個人の集合体であるコミュニティー(地域・学校・産業・国際保健)における看護の理論や健康政策・法律など健康支援システムにについて学習します。また医療従事者として、人間の尊厳や生命への畏敬について理解し、人の痛みや健康への願いを汲み取ることができる感性を養うことをめざしています。また、ハンセン病の学習については、2015年から4年生の保健師選択科目「健康学特論」で取り入れましたが、看護者を目指す学生に正しい知識と現状を理解してもらいたいと、2016年からは全員が履修する地域看護学概論の授業に組み込んでいます。

 

田村様には、3年前から本学での講演や講義をお願いしています。授業の前に事前学習として、学生のハンセン病に対する学習経験や、ハンセン病に対するイメージを書いてもらい、また疾患について調べてもらいました。

小中高および大学での人権教育や他の授業で、アニメーション映画の「もののけ姫」で全身に包帯を巻いた人々が、ハンセン病の人々であると聞いた学生が1割ほどで、発病することで療養所に隔離収容されてきたことは理解できていました。

講義では、パンフレットを2種類提供していただき、ハンセン病の歴史から、療養所および島内での人々の生活をわかりやすく説明していただきました。そして島内で60年生活された方が、住み慣れた我が家を追われるようにして療養所に来たこと、療養所では別名を名乗り、ご両親の死去さえ連絡されない状況での思いをとつとつと語られる姿を映像にした貴重な動画をみせていただきました。語られた方がすでに亡くなられた方であるとの話を聞いて、学生も真剣に観ていました。

 

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授業後の感想では、想像していたよりも過酷な状況に置かれていたこと、そして、病気そのものは治っていても、後遺症を抱えながら生活されていることが理解できたことや、無知や無関心による差別を無くしていくことの大切さを考えることができたという記述が多くありました。

4年生の保健師資格取得をめざす19名と看護医療学科の希望学生5名の計24名は、19日に長島愛生園を訪問し、実際に国立療養所の職員の方や、島内で生活されている方のお話と聴き、さらに学習を深めていきます。

               看護医療学科教授 松本泉美

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