畿央大学の教育・研究・キャンパスライフをリアルタイム配信!

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畿央大学×地域連携

2019年5月17日(金)

川上村の各家庭に訪問し、「川上村で住み続けられる仕組み」について学びました!

 

看護医療学科では、4回生の統合実習として、奈良県内のへき地である4つの地域に出向き、地域の人々の生活や保健医療福祉と教育の分野で住民を支える人々の実際の活動から、看護の本質を考える「離島・へき地医療体験実習」を行っています。

 

学内での事前学習で地域の状況から健康上の課題の検討から、自分たちが学びたい実習計画を立案し、2019年5月14日(火)~16日(木)の3日間の臨地実習に臨み、今回は、2日目と3日目のレポートです。

 

~2日目~

2日目の5月15日(水)は、村役場から10km離れた井光地区に出向き、午前中は、学生2人ペアで家庭訪問をし、健康状態や生活習慣、暮らし向きについての調査票を用いた聞き取り調査をしました。山の斜面に沿うように住宅が密集している井光地区は、人口減少と高齢化が著しく、独り暮らしの高齢者が増えています。学生が「おはようございます!畿央大学の学生です。」と玄関で大きな声で呼びかけても不在のところが多く、見知らぬ学生にお断りされる家庭もあり、最初はなかなか思うようにいきませんでしたが、庭に出ていらした方に声かけさせていただき、聞き取りをさせていただきました。

 

離島・へき地医療体験実習(川上村)1-1-down

 

独居の高齢者の方は、移動手段がないことや足が不自由になることで自宅に閉じこもりがちになっていらっしゃることが多く、地区の近所の方の声かけがないと話をする人がいないことがあり、最初は話すことがないとおっしゃっていても、聞いていくとたくさんのことをお話ししてくださいました。離れて住む子供家族との連絡があまりない場合は、近所の方の互助が生命線になります。高齢化が進み、高齢者が高齢者を支援することになっているため、共助と公助以外のその隙間を埋める役割を担う機関や人々の支援が必要となります。

学内ではイメージしにくかった、「村で最後まで暮らし続けること」が容易なことではないことが明確になってきました。

 

午後は、公民館で、血圧、骨密度、握力、足趾把持力の測定を行い、結果に基づく保健指導を行いました。開始時間前から、続々と住民の方が来てくださり、大急ぎで開始しました。骨密度計の結果プリントアウトができないなどのハプニングや予想していなかったことの出現に慌てる場面もあり、事前の入念な準備が必要であることを学ぶ機会となりました。畑仕事をされている方は男女ともよい結果で、日ごろの生活状況が身体機能にも影響することを学びました。

 

離島・へき地医療体験実習(川上村)3-1-down

 

また学校グループは、午後に中学校へ出向き、直接中学校生徒の皆さんと話をする場を設けていただきました。中学生の村での生活に関する思いや、高校がないことで村外への進学で村を離れることについて、集団生活が送れるよう自己肯定感を高める教育を推進されていることを学びました。

 

離島・へき地医療体験実習(川上村)5-1

 

~3日目~

3日目の16日(木)の午前は、村内に商業施設がないことや交通手段の課題で買い物が困難な村民の支援を行う「かわかみらいふ」に行き、その活動の一つである移動スーパーに同行し、移動販売車と一緒に地区に出向いているコミュニティーナースの活動を体験しました。

 

離島・へき地医療体験実習(川上村)6-1

 

「かわかみらいふ」は、吉野郡内のスーパーとならコープが事業連携をし、介護保険や福祉制度ではできない買い物を通した生活ニーズを把握し、必要な機関や職種と連携した支援活動を展開されています。

 

移動販売車の後を追いながら地区に行くと、スピーカーから流れる「川上小唄」を聞きつけ、地区の方が集まってきました。「あれある?前回頼んでたんやけど」と言われると販売員の方は、「○○さんが好きなのはこれでしたね。」と奥の棚にある商品を見せて確認されていました。その人のニーズに合わせた商品を提供できるように「買い物ができない不便さ」をできるだけゼロにしようという取り組みがなされていました。ヘルパーの方も、利用者の好物を探しておられ、限られたサービス提供時間の中で介護が可能になると話されていました。

 

離島・へき地医療体験実習(川上村)7-1

 

移動販売車での看護師は、販売車に来られた気になる方に体調を聞き、これから気を付けてほしいことを話されていました。顔を見ると健康状態や生活背景が理解できているので、変化に応じた必要な対応をしていくとのことでした。

そして、移動販売車は、村の山の上の小さな集落に向けて、狭くて急な坂道を進んでいきました。山の上なのに急に土地が開けた集落に着き、販売が始まると3人の住民の方が集まりました。現在住民が5人で、仕事や外出をしている人以外の全住民が買い物に出てきたことになると販売スタッフの方のお話しでした。集まると井戸端会議ならぬ日常の出来事の話が始まり、地区のコミュニケーションの場になっていました。そういう働きもこの移動販売車は担っていることを学生は学ぶことができました。

その後販売車に買いものに来られた方のお誘いで、ご自宅に伺い生活の様子を聞きました。自給自足できないものを地区まで来てくれる移動販売車で買えるようになり、便利になったと話されていました。80歳代後半での独居生活は、慣れた土地で畑仕事をしながら地区の人と話をすれば寂しくはないが、時間を持て余すので小物を作っていると話され、手作りのストラップをいただきました。

 

私たちからは考えられないような環境でも、普通の暮らしの場であり、その暮らしを支える支援があれば、暮らし続けることができるということを実感した貴重な体験でした。

この3日間の体験や学びをとおして、へき地における看護活動の可能性について学内でまとめ、発表に臨みたいと思います。

看護医療学科 教授 松本泉美

 

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2019年5月16日(木)

川上村で実際に診療所の往診に同行し、医療と生活の関連を体験!

 

看護医療学科では、4回生の統合実習として、奈良県内のへき地である4つの地域に出向き、地域の人々の生活や保健医療福祉と教育の分野で住民を支える人々の実際の活動から、看護の本質を考える「離島・へき地医療体験実習」を行っています。

 

学内での事前学習で地域の状況から健康上の課題の検討から、自分たちが学びたい実習計画を立案し、5月14日(火)~16日(木)の3日間の臨地実習に臨んでいます。

 

川上村では、「へき地における地域包括ケアシステム」を軸として、20名の学生が学内実習で「母子」「学校」「成人」「高齢者」「包括」の5つのグループに分かれ、それぞれの分野における住民の状況の情報収集を行いながら健康課題を検討し、その対応を考えるための実際の生活を把握する内容や支援活動をしている主要な人々へのインタビューを検討してきました。そして、5月14日(火)に実習がスタートし、川上村にバスで向いました。

 

川上村の歴史上、下流地域の洪水による被害をなくすため多くの住民の方の居住地移転を余儀なくされ建設された大滝ダムを見学し、村役場で実習の挨拶をしました。そして最初の学習として、「森と水の源流館」で川上村の歴史と生命の源である水と豊かな自然を守るための取り組みを学びました。

 

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午後からは、それぞれのグループに分かれて、事前に計画していた施設や人々を訪問し、お話を聞く活動を行いました。

 

「母子」グループは、村外から移住され子育てサロンなどの活動をされている方のお宅に訪問しました。村の方からあたたかく受け入れられ、保育園無料など子育てしやすい環境である反面、子どもが少ないことで孤立しがちになる離れた地区に住んでいる移住者と村の方が交流できる場づくりをされていることを知り、移住促進を図るうえで移住後の生活や子育てに関する支援の重要性を学びました。

 

「学校」グループは、小学校の歯科検診を見学させていただき、検診の結果から歯科受診に繋げ、予防と悪化防止活動がなされていることを学びました。また村では、高校がないため、小学生の時から「自立」を目指した生活や学習面の取り組みが行われていることを学びました。

 

「成人」グループは、森林組合を訪問し、村の基幹産業である林業従事者の現状や健康管理についてお話を伺い、危険で厳しい労働環境である林業従事者の減少が著しく、人材確保が課題であることを学びました。また診療所訪問では、往診に同行させていただき、在宅医療の実際を体験することができました。ご本人だけでなく介護する家族の生活の様子を把握しながら、在宅生活の継続に向けた支援には、医師と看護師の連携のほか、介護保険外のサービスとの連携も重要であることを学びました。へき地医療は、マンパワーや設備上の限界があるため、その限界を少しでも減らすための他の医療機関や救急体制などの連携など医療提供のネットワーク化が重要であることを学びました。また住民自身も急病や急変などに対応できる情報提供や受診行動などの「自助」力を高めることも必要であることを学びました。

 

「高齢者」グループは、村唯一のデイサービスを訪問し、利用者の方に口腔機能向上のため”健口”体操を実演しました。利用者の方に楽しんで一緒にしていただけるよう学内でプログラムと媒体作成と練習を重ねて実演に挑みました。利用者の方々も楽しんでくださったようです。またデイサービス終了後の送りにも同行させていただき、山道を通って生活の場である住居を観て、高齢化が進む村での生活を支えるには、介護サービスによる共助や行政の公助には限界があり、身近な住民の方の「互助」による見守りや支えあいが重要となることを学びました。

 

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「包括」グループは、村の移住促進とアートの融合として日本でも珍しい芸術家の移住促進取り組み施設である「匠の聚」で芸術家のアトリエ兼住居を訪問し、お話を聞きました。施設のある地区に住みながら、芸術を通して村の人々との交流を促進していらっしゃることや一住民として、村ならではの豊かな自然生活の中で刺激を受けながら芸術活動ができるメリットが語られ、地区の支えあいの「互助」にも参加されていることを理解できました。また、ギャラリーでは、芸術家の方々の作品が村の特産品である吉野杉の床や家具を活用した展示されていて、カフェでは、作品販売のほか、村の2つダムをモチーフにした「ダムカレー」が話題をなっていることなど村外の方との交流の場にもなっていることを学びました。

 

第1日目は、それぞれのグループが、川上村の施設や人々が、「自助」や「互助」に関連する活動をされていることを学ぶことができたと思います。

 

看護医療学科 教授 松本 泉美

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2019年5月14日(火)

「kio オレンヂ喫茶(カフェ) in 津越」は、西吉野町津越地区で文部科学省の科学研究費助成(挑戦的萌芽研究16K15979: 代表 島岡昌代)を受けて行っている認知症施策推進事業(新オレンジプラン)に基づく事業で、「たとえ認知症になったとしても安心して暮らし続けることのできる地域づくり」を目標に、五條市地域包括支援センター高齢者総合福祉施設はるす・西吉野さんの協力を得ながら地域住民の方たちとともに創りあげていく認知症カフェです。

 

認知症カフェとは、認知症の方とその家族が気軽に立ち寄れるカフェのことで、地域の人たちと交流ができる場所です。本人や家族だけでなく、地域の住民、介護や医療の専門職など誰もが参加できる場所として、お茶を飲みながら話をし、相談をし合いながら、交流を深めることができます。

今回の参加者は、地域住民の方14名、高齢者施設の職員の方1名と施設利用者1名、他の施設からの見学者3名、畿央大学からは看護医療学科老年看護学の教員5名と学生5名です。

 

『認知症カフェ』についてのミニレクチャー

畿央大学の島岡先生から地域住民の方々に、認知症カフェについてミニレクチャーがありました。認知症カフェは、認知症施策推進総合戦略(通称新オレンジプラン)の中心施策の一つとして全国で行われています。昨年度に実施したKioオレンヂ喫茶(カフェ)in津越の振り返りや、全国の認知症カフェ実施者に対する実態調査の結果から、認知症カフェの現状について知ることができました。

 

第2回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」1-1

▲ミニレクチャーの様子

 

『後出しじゃんけん』

講義の後は、学生によるアクティビティ・ケアです。学生に勝つ、もしくは負けるように、後出しでじゃんけんをするゲームです。勝つように後出しじゃんけんをするのは皆さん簡単そうでしたが、負けるように後出しじゃんけんをするのは少し難しそうで、「あっ、間違えた!」と言いつつも、皆さん笑顔で、楽しみながら実施してくださいました。

 

第2回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」2-1

▲後出しじゃんけんの様子

 

『手遊び ~『もしもしかめよ』のリズムにあわせて~』

続いて、手遊びを実施しました。皆さんに輪になってもらい、片手がグー、もう片方の手がパーになるよう、手を一回叩くごとに交互に変えていきます。グーにした方の手を、隣の人のパーにした手の上に乗せるのですが、これがなかなか難しく、「これは難しいな」、「どっちがグー?」という声も聞かれました。少し慣れてきたら『もしもしかめよ』のリズムにあわせて行いました。皆さん難しいと言いながらも笑顔で一生懸命手を動かし、うたも歌いながら実施してくださいました。こちらも和やかな雰囲気で楽しむことができました。

 

第2回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」3-1

▲『もしもしかめよ』のリズムにあわせて

 

『認知症について語る会』

アクティビティ・ケアを楽しんだ後は、コーヒーやお菓子を味わいながら、皆さんと認知症について意見を出し合いました。物忘れのエピソードや、自分は認知症ではないかという不安など、住民の方々から多くの発言がみられました。また認知症カフェについても、「また参加したい」、「人と交流できて嬉しい」といった意見も挙げられました。今回、住民の皆さんが楽しそうに交流している姿をみて、認知症カフェのように住民の方々が集まれる場があることは大切だと感じました。

 

第2回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」4-1

▲認知症について語る会

 

 看護医療学科4回生 中西美月

 

「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 津越」では、畿央大学健康科学部看護医療学科の山崎ゼミ、上仲ゼミの認知症ケアに興味を持つ学生が、ボランティアとして認知症カフェを盛り上げてくれています。受付やアンケートの補助など、学生が積極的に参加者の方々に関わり、コミュニケーションを取りながら上手に対応してくれていました。また、学生のアクティビティ・ケアはとても好評で、「体を動かすだけでなく、脳の活性化にもなった。」「笑いもあって楽しくすごせた。」「普段はあまり人とも出会わないところで生活しているから、学生さんが来てくれると賑やかでとても良かったわ。」などたくさんのお褒めの言葉をいただきました。また、学生自身も振り返りの中で、「認知症カフェではみんなが集まることが大事だとわかった。このような集まる機会の場を自分も作っていきたい。」との発言もあったので、今後の活躍を期待しています。

看護医療学科 助手 島岡昌代

 

第2回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」5-1

▲アンケートの記入の様子

 

 

「Kio オレンヂ喫茶(カフェ) in 津越」の次回開催は11月です。

 

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2019年5月14日(火)

2019年5月3日(金)から5日(日)の3日間にわたり、世界遺産・古都奈良の文化財「平城宮跡」にて「平城京天平祭」が開催されました。

 

天平祭初日に、畿央大学茶道部(指導顧問:健康栄養学科 冬木啓子教授、部員、OB・OG、あわせて20名以上)が「さくら茶会」でお点前を披露し、今年も300名を超すお客様をお迎えしました。

畿央大学は2011年から毎年参加しており、今回で8年目となります。

 

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普段のお稽古の成果を披露させて頂くことは、部員にとって大きな励みになります。慣れない環境で大変なこともありましたが、天平祭のボランティアスタッフの皆様、ご指導いただいた先生方、卒業された先輩方に支えて頂き、お茶席を通しておもてなしの心の大切さを学ぶことができる貴重な経験ができましたことを感謝しております。

 

平城京天平祭2019春「さくら茶会」4-1

 

着物を着て茶道の「一期一会」のおもてなしをさせて頂くことで、世界中からお越しくださった少しでも多くの方々に日本の文化、茶道の素晴らしさをご紹介できるように努めました。今回学んだことを今後の成長につなげていきたいと思います。

 

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お一人お一人に寄り添える心を大切にして、お茶席を務めさせて頂きました。普段の練習の成果をこのような機会に披露できることは、私たち学生にとって大きな励みになります。

 

健康栄養学科3回生 福井里歩

2019年5月9日(木)

畿央大学と御所市高齢者対策課地域包括支援センター、住民が共同で運営している「金曜カフェ〜つどい〜」で2019年度第1回「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」(認知症カフェ)が4月12日(金)に開催されました。「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」は、御所市認知症啓発事業として、畿央大学健康科学部看護医療学科老年看護学教員と御所市高齢者対策課地域包括支援センター、住民が共同して行っているものです。当日の様子を参加した学生と教員がレポートします。

 

 

こんにちは!今回の認知症カフェ(通称:オレンヂカフェ)には、老年看護学分野の先生3名と私たち学生3名が参加してきました!

 

<午前の部>

午前の部では畿央大学の山崎先生の講義「認知症について」が実施されました。

認知症の分類、症状、改善・予防方法についての話が行われ難しい話もありましたが、皆さん真剣にメモを取りながら話を聞かれていました。

 

2019年度第1回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」1-1

▲山崎教授の講義

 

その後、お茶を出し休憩を取りながら、参加者世代で流行した曲を当てるクイズ大会が行われました!

最初はなかなか難しかったようですが、ヒントをお伝えすると答えられる人が多くなっていき、楽しそうに笑顔を見せあいながら解答していくことでとても場が明るくなり、活気づきました!

 

2019年度第1回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」2-1

▲クイズの様子。 学生もお茶を一緒に飲みながら楽しくクイズに参加しています!

 

2019年度第1回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」3-1

▲みなさん真剣です

 

「楽しかった」と感想を言って下さる方も多く、刺激あふれる会となったと感じました。

日常生活上では行わない講義やクイズなどが高齢者の方々の刺激となる、このような認知症カフェを定期的に行う必要性について学ぶことが出来ました!

 

次回の認知症カフェは4月27日(土)(西吉野)7月12日(金)(御所)で実施されます。

ぜひご近所さんを誘って参加してみてください。お待ちしております!

 

看護医療学科4回生

田中香名子 辻林もも 野口美波

 

 

<午後の部>

午後は、認知症についての思いを語り合うとしています。当日の参加者は、認知症の方の家族、介護をされている方、介護経験者、御所市の地域包括支援センターの担当者、介護関連施設の職員、認知症家族会、ボランティアの方、畿央大学(老年看護学)の教員などで、14名が集いました。

ある参加者の方は、ひとり暮らしの認知症の父が熱を出して、その後に昼夜逆転になっているという話をしてくださいました。父は夜7時には就寝し朝はまだ暗いころに起きて家の門を開けているとのこと。なんでも、来訪者のために門を閉ざしたままではダメと毎日頑張っている状況があるのだそうです。そして、昼寝はよくしている。本人もできるだけ息子や娘に迷惑をかけないようにと気遣って、物忘れへの対応策としてメモを取って何度も確認していることも話されました。

認知症になり記憶がよくない状況ですが、人として大切なものはこれまで通りちゃんと持っておられ、懸命に毎日を生きておられる…。話を聞いた他の参加者には、よくそのことが伝わってきました。そして、周りにいらっしゃる方の関わり方も上手で、厄介な認知症の症状があまりないのが、素晴らしいことと思えました。

 

2019年度第1回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」4-1

▲語る会の様子

 

また、妻が進行した認知症であり、お父さん程度しか喋らなくなっている状況を話してくださる方がありました。今では施設に入所なさっているようですが、家族の面会が長くなると面会の後に施設内に家族がいないかと探し回るなど、気持ちが不安定になるそうです。そのため面会は30分程度にしていると話してくださいました。

家族として、施設の職員さんのご苦労にもご配慮なさる気持ちや、もっと一緒にいてやりたいという気持ちも持っておられることを、語りを聞いていたみんなに伝わっていたと思います。認知症の方のご家族さんが、たいへん複雑な思いでいらっしゃることを、あらためて感じることが出来ました。そして、ご本人の発話を導く糸口として、昔から歌が好きでカラオケをしていたことがあり、施設での合唱のプログラムでは、口ずさんでおられることに注目が集まっていました。

また、姉が認知症で…と、切実な内容を語る方もいらっしゃいました。

 

2019年度第1回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」5-1

▲カフェの綺麗なカップたち

 

このように、午後の取り組みは、認知症に関わる人が思いを語り、その気持ちを汲んで話を聴いてくださる方がおられる。この集まりの意義はとても大きいです。

認知症の人の介護をされている方は一人で悩まず、同じように介護をする方や専門職の方に話をすることで解決の糸口が見つかることもよくあります。もし介護で悩んでおられたら、お近くの認知症カフェを訪ねてみてください。

 

看護医療学科 准教授 上仲 久 

 

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