畿央大学の教育・研究・キャンパスライフをリアルタイム配信!

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人間環境デザイン学科

2021年12月27日(月)

「近くて遠い隣町」から「ちょっと知っている隣町」に

 

健康科学部人間環境デザイン学科 清水裕子ゼミ(以下、清水ゼミ)では、住民が主体となり、都市計画やまちづくりに関わる仕組みについての研究を行っています。

令和3年12月21日(火)、22日(水)に、奈良県北葛城郡河合町と広陵町の小学校に在席する児童を対象に、取公園と見丘陵公園を利用した竹馬★クイズラリー」を開催しました。

※馬見丘陵公園は河合町・広陵町の両町にまたがる広域公園で、竹取公園は「かぐや姫」で有名な竹取物語のモデルになったと言われており、子ども向けの遊具も充実している公園です。

 

新型コロナウイルス感染予防のため、参加組数の制限を設け、事前予約制としましたが、小学生118名、保護者も合わせると181名の方々にご予約いただき予約枠はすぐに埋まりました。

 

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両日ともに晴天で、開始時刻に近くなると、たくさんのお子さんたちが保護者と一緒に来てくださり、みんな楽しそうにクイズに答えていました。

 

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ゴール地点に設置された黄色い門は、同じ学科の三井田康記ゼミのお手製。ニコニコ笑顔の子供たちの顔を見ていると、これまでの苦労が一気に吹き飛びました。

というのも、これ、ただのクイズラリーではないからです。

 

このイベントは、清水ゼミの研究活動の中から生まれた「人工的につくられた行政区がなんとなく垣根をつくり、すぐ近くにいながら隣町のことを知る機会が少ないのではないか?」という疑問から、私たちにできることを考え、関係人口を増やすきっかけづくりになればと、河合町と広陵町にプレゼンテーションさせていただくことからスタートしました。

 

子どもたちが地域にちなんだクイズラリーを通じ地域を知ることで、「近くて遠い隣町」から「ちょっと知っている隣町」に意識を変化させ、地域への愛着を感じてもらうとともに、地域間交流のきっかけとなることを目標としていることを発表すると、両町ともに快く受け入れてくださり、実施することになりました。

 

子供だけではなく、関わる大人も地域間で交流してもらいたいという思いも込めて、出題したクイズは、両町のボランティアの皆さんと共に作り上げました。コロナ禍のため、オンライン会議で議論を重ね、厳選されたクイズを決定しました。

また運営準備には、活動に賛同してくださった近畿財務局奈良財務事務所の協力を得て、数ヶ月をかけ行いました。

 

そして、いよいよイベント当日。ギリギリまで確認を重ね、緊張しながら準備を行いました。

当日の設営には、地域住民のボランティアの方・河合町役場・広陵町役場・近畿財務局奈良財務事務所の皆さんにご協力をいただきました。

あらかじめ色々なことを想定していましたが、現場では、不慣れな私たちに変わって、ご協力いただいた皆さんが、積極的に良く動いてくださり、スムーズな運営を行うことができました。ありがとうございました。

 

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イベント後小学生の皆さんへのアンケートには、

「また参加したい」

「自分の町も隣の町も知れて楽しかった」

「クイズに出ていた場所に行ってみたい」

などの意見が見られました。

 

また、保護者の皆さんへのアンケートでも、

「自分たちも知らないことがクイズになっていて楽しかった」

「子供と歩きながら色々な話ができて楽しかった」

「大人版を作って欲しい」

などの意見がみられ、参加いただいた方にとっては両町のことを知っていただけたきっかけになったのではないでしょうか。

 

そして、運営に関わってくださった皆さんも、お互いに交流を持ち繋がりが広がっている様子を見ていると、当初の目的の一部は達成されているように思いました。

 

当初は、両町のために何か自分達にご支援できることをやりたいとの思いでスタートしましたが、振り返ると、私たちの方がたくさんの方々に支えられた結果となりました。

これからも、みんなに愛されるイベントに成長し、両町の住民間の交流がますます行われるように、早速来年度に向けて、試行錯誤していきたいと思います。

 

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健康科学部 人間環境デザイン学科 清水裕子研究室

植山 真智、増井 駿、松村 理菜

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竹取公園ツリーハウス『みんなのひみつきち』披露式典~人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ~

2021年12月23日(木)

人間環境デザイン学科で最も特色のある2・3回生合同「プロジェクトゼミ」。今回は三井田ゼミの活動をご紹介します。

 

桜井市において2021年10月29日(金)~31日(日)の3日間にかけて行われた「桜井駅前マルシェ」に、ゼミ生が製作したベンチ5台と小屋を設置させていただきました。

小屋は昨年度に完成しており、解体して保管していたので、現地にて組み立てました。ベンチは1人1台デザインし、組み方も考えました。

 

まずは、小屋を組み立てている様子をご紹介いたします。

 

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▲大工さんに指導していただきながら、基礎を柱、梁を組み立て、骨組みが完成しました

 

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▲完成した骨組みに、特注のテントを張った屋根を乗せていきます

 

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▲床と壁を貼っていきます

 

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▲立派な小屋が組みあがりましたがこれで完成ではありません

 

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▲カウンターを設置していきます

 

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▲1日かけて組み立て、小屋が完成しました! ※撮影時のみマスクを外しています。

 

小さい小屋でも、基礎をつくり柱を立てて、梁を渡す・・・戸建てなど大きな建物と建て方は違いがありません。

通常の授業では、なかなか実物をつくることはできません。

こうして、実際に組み立てることができるのがプロジェクトゼミの楽しみです。

  

次はベンチ製作です。

 

三井田プロジェクトゼミ桜井駅前マルシェ8-1

▲加工業者さんから納品された材料を手に触れても怪我のないよう面取りしています

 

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▲ベンチの組み立て風景 この日の為に予め塗装していたものを組み立てています

 

それでは、完成したベンチ(5台)を製作者の感想を添えてご紹介します。

 

三井田プロジェクトゼミ桜井駅前マルシェ10-1

 

【製作意図】

ちょっと休憩したいなと思ったときに腰掛けることのできる、桜井のまちに馴染むようなベンチをイメージして作りました。アーチを付け、デザイン性を持たせました。

【反省点】

ベンチを一から制作してみて、一番の反省点は、基本的な知識が足りなかったことかなと思いました。どのように組んだらベンチが壊れにくいかとか、木の組み方などベンチを製作するうえで必要な知識がほとんどない状態で製作に入ってしまったので、作り上げるのにたくさんの時間がかかってしまいました。先生方にもたくさん質問してしまい迷惑をかけてしまったなと思います。

3回生 月岡 菜桜

 

三井田プロジェクトゼミ桜井駅前マルシェ11-1

【製作意図】

誰もが気軽に座ることができる見た目を意識しました。また、背もたれを付けないことでどの方向からも座ることができるようにデザインにしました。軽食をとる際に飲み物などを置けるようにゆったりとしたスペースをとれるよう設計しました。

【反省点】

設計段階で座面のたわみを考えるのを忘れてしまい、完成後に座面下部に材木を追加してたわみを解消しました。

今回は比較的小さいものの制作だったのでどうにかなりましたが、今後はそうではないと思うので、どこにどういう力が加わるのかを設計段階からしっかり考えることを忘れないようにしていこうと思います。ほぞを組み合わせる際に、ほぞ同士の大きさがあっていなかったのか材木が割れてしまいました。ある程度の固定する力は必要だと思って無理やりはめ込んでしまったのが良くなかったかなと思いました。

3回生 大森 鈴実

 

三井田プロジェクトゼミ桜井駅前マルシェ12-1

【製作意図】

座面の長さを深く腰掛けられるような長さにしました。それでいて完全に背中を預ける背もたれではなく、腰もたれなので、休憩後に立ち上がるのが苦ではないベンチになっています。

【反省点】

肘掛の高さが足りなかったです。背もたれではなく腰もたれにしようと思い、腰の当たる高さで作り、それと自然に繋がるように肘掛も同じ高さにしましたが、通常より低くなることを忘れていました。端に座った際は少し違和感をおぼえるかもしれません。しかし、ベンチを利用している人を観察したところ、座面と肘掛の距離が近く隙間が小さいため、端に置いた荷物はすり抜けにくく落ちにくいことに気づきました。

3回生 竹田 光花

 

三井田プロジェクトゼミ桜井駅前マルシェ13-1

【製作意図】

ベンチを作るにあたってシンプルかつデザイン性のあるものを作ろうと考えました。そこで材料はできる限り抑え、脚と座面の接合部分にボルト・ナット・鉄の棒を組みあわせることで普通のベンチとは違った固定方法にしました。

【反省点】

0からの制作の中での反省点として、図面ではうまくはまるはずの木材が、実際は反りなどによって合わないことがあり図面の段階で配慮した図面にするなどしておけばよかったと思いました。作ってみてわかることもたくさんあり、ものづくりの楽しさと正確な図面や模型がどれだけ大事かを改めて実感しました。

3回生 山田 茜

 

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【製作意図】

最初おにぎり屋さんに置く椅子だったので、おにぎり屋さんで小さい子が座るような小さめの可愛い椅子になるように作りました。おにぎり屋さんには置かないようになったので小さい子が座るイメージだけ残して作りました。

【反省点】

自分でデザインから設計まで全て一から作るというのは初めてだったのでうまくいかないことが多かったです。

設計、製作両方とも詰めが甘かったです。最終的にみんなに手伝ってもらって完成しました。ありがとうございました。完成したものは私が思っていたようか感じで完成したのでよかったです。潰れないか心配です。

3回生 加藤 二千栞

 

完成したベンチと小屋には、たくさんの方が訪れ、にぎやかな場所になりました。

 

三井田プロジェクトゼミ桜井駅前マルシェ15-1

 

もうひとつ・・・・

今回のイベントには設置できませんでしたが、屋台も製作したので学生の感想と併せてご紹介します。

この屋台は、桜井市にあるフランス料理店の表に設置される予定です。

 

壁は結束バンドで固定しているので、簡単に取り外すことができます。

柱や梁にもネジなどは使用していないので、簡単にしまうことができます。

 

三井田プロジェクトゼミ桜井駅前マルシェ16-1

▲屋台が完成しました。コロナ禍でなければ、おにぎりを販売する予定でした。

 

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▲のれんをつけて完成です。型紙をつくり、絵の具で模様をつけました。

 

【学生の感想】

私は先輩方の屋台や椅子制作のお手伝いとして三井田ゼミの作業に参加させていただきました。先輩方の指示により作業を進めていたため制作意図などはありませんが、作業を通しての反省をまとめたいと思います。

まず前半の方などが特にそうでしたが、使ったことのない工具などがあり一つの作業に多くの時間を費やしてしまったことです。例えばドライバーを使用した際、何度もビスをなめてしまったり、少し慣れてきたころには力加減を間違えてしまったりと、もう少しスムーズに作業を進められる部分があったのではないかと思いました。木材の切断や墨付けなどでも、時間を多く費やしてしまったと感じています。次からは工具の使い方も少しずつではありますが覚えてきたところなのでスムーズに作業を進めたいと思います。次に木材を切断するなどの際、慣れもあるかもしれませんが前半の方は特に、もう少しきれいに切れたのではないかと思いました。その他の反省点としては先輩に材料の図面を見せていただいた際やこれからどういったことをしていくのか説明をいただいた際、私の中で理解できていなかった場面が何度かありました。自分が作業していない時間でもそれを理解できていることによって、先輩方に指示されてからではなく自分からさまざまな作業にとりかかることができたり、準備することができたりと自分が何もしていない時間を少しでも減らすことができ、先輩方の助けになれたのではないかと思いました。

2回生 増田 昌哉

 

今回は先輩方の作品の制作を手伝わせていただいたので、屋台の制作で自分自身が主導することはありませんでしたが、作業をしていく中でうまくいかない所があっても先輩方と協力して改善し、制作することが出来たと思います。

2回生 油谷 圭輝

 

【製作意図】

最初は室内の予定で考えていた案をそのまま屋台に応用しました。お客様側には、一休みできるベンチや荷物を置けるカウンターを設け、お店側には、使いやすい高さのカウンターを横幅いっぱいに設け作業しやすくするなどの工夫をしました。また、和紙やのれんを使用し和の雰囲気のあるデザインにしました。日本ならではのおにぎり屋さんなどに使うと雰囲気も合い良いと思います。

【反省点】

釘をなるべく使わずに組み立てることができるように考えるのが難しく、何回も確認しましたが、実際に墨付けをして加工すると、合わない穴があったり、そもそも穴が開いていなかったりした点が一番の反省点です。その結果作業も大幅に遅れてしましました。ちゃんとした模型を作ることが大切だと感じました。

3回生 武井 穂香

 

【製作意図】

最初はおにぎり屋さんの屋台をイメージして、制作していました。

制作している途中におにぎり屋さんがコロナの影響で販売できなくなったので、途中からは桜井の人に使っていただきたいと思い制作していました。この屋台はたくさんの人に使っていただきたいと思っています。

【反省点】

墨付けをしている時はあっていると思っていたけど、実際に学校構内に建ててみると墨付けする場所が間違っていて後からほぞ穴を開けたり、ここにも梁が入っていた方がよかったなど問題点がいくつもありました。墨付けを考えている時に気づけたと思うので、模型を作りながら墨付けする位置を考えればよかったと思いました。

また、完成するまでに時間がかかりすぎてしまったので時間管理もしっかりしていかないといけないと思いました。

3回生 門田 真奈

 

 

今回製作した小屋やベンチ、屋台は、桜井駅の南口から歩いてすぐにある本町通りに設置させていただいています。近くにお越しの際は、ぜひベンチに腰かけてみてくださいね!

 

人間環境デザイン学科 助手 中井 千織

2021年11月15日(月)

人間環境デザイン学科2・3回生対象科目「プロジェクトゼミ」では、2回生・3回生合同の学年をこえたグループを組み、フィールドワークや学生相互の話し合いを通して、具体的な課題を見つけ出し解決策を考える力を身につける事を授業の到達目標としています。

2021年度後期の村田ゼミでは、広陵町靴下組合主催「靴下デザインコンテスト」に参画しています。

靴下デザインコンテストの動画制作とインスタグラムでの広報にチャレンジ!~人間環境デザイン学科村田ゼミ

 

11月11日(木)の「靴下の日」に学生が制作した靴下デザインコンテスト動画が大学公式YouTubeチャンネルで公開されました!

 

▼画像クリックで動画を再生!

サムネイル

 

プロジェクトゼミの2・3回生17名に加え、4回生8名も制作に参加し、学年をこえて活動を進めました。今年で7回目になる靴下デザインコンテストの取り組みですが、昨年はコロナ禍のため活動が出来ていません。中心となる3回生は右も左も分からないままのスタートでした。

 

例年は靴下デザインコンテストでの受賞作品をかぐや姫まつり内のファッションショーで披露していました。今年はかぐや姫まつりの中止に伴い、動画配信という形で行うことにしました。そして多くの方にアピールできるよう工夫をしました。

 

一つ目は、動画の内容です。4グループに分かれてアイディアを出し合いました。靴下と服装のコーディネートを考えたグループや、靴下を使ったショートストーリーを考え撮影したグループなど、受賞作品のコンセプトに合わせた動画を目指して作業を進めました。それぞれとても個性あふれた動画に仕上がっています。

 

靴下デザインコンテスト1-1-down

 

二つ目は、「地元広陵町を盛り上げたい!」と有志で活動中の方にも関わっていただくことで、作業進行のアドバイスをたくさんいただくことが出来ました。

コロナ禍の為学生と一緒に作業することは出来ませんでしたが、オンライン会議で繋がり、SNSや動画の素材作成、YouTubeについてのアドバイスをしていただきました。

 

三つ目は、靴下デザインコンテストを多くの方に知っていただくために、動画配信当日までSNSを通してカウントダウンを行いました。

 

【インスタグラムアカウント】

広陵町靴下デザインコンテスト(@kio_designcontest)

 

そのカウントダウンには、靴下デザインコンテストでの受賞作品を編んで下さった靴下メーカーさん、広陵町商工会会長様、広陵町靴下組合会長様、さらには広陵町長にご出演いただきました。

 

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広陵町の靴下を盛り上げたいというみなさんの一致団結した想いが、この活動につながったのではないかと思います。

 

私たちはこれからも靴下デザインコンテストに関わることで広陵町の靴下産業が発展するよう、お手伝いできればと思っています。

 

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人間環境デザイン学科 助手 小松智菜美

 

人間環境デザイン学科に関する記事はこちら

2021年11月11日(木)

人間環境デザイン学科の1回生対象「立体表現Ⅱ」の授業では、2009年から本格的な家具づくりに取り組んでいます。密を避けるため、4班制(各班9名)とし、それぞれ登学時間をずらして対面授業を進めています。

 

2023年4月に開設される「畿央大学付属広陵こども園」に入園する子どもたちのために、今年度から小さなスツールを製作することになりました。本来、子どもと製作者が共同で考えてもらうことが望ましいのですが、今年度はまだ募集を行わないので、脚の長さにもバリエーションを持たせることになりました。

1班から4班まで、250㎜~290㎜と10㎜ずつSH(シートハイ)の寸法を変えて製作します。

 

授業開始までに教育学部長の前平先生と何度も打ち合わせを行い、子ども達の成長をサポートすることができる以下の条件をふまえたスツールの基本デザインを決定しました。

 

①    木の材質をそのまま活かしたシンプルなもの

②    バランス感覚を身につけるために背もたれのないもの

③    一人ひとりの子どもの身体(足の長さ)にあったもの

④    椅子の高さは両足が床に着く長さ(膝と股関節が横から見て90度)のもの

⑤    少々乱暴に扱っても壊れないくらいの強度と安全性を保っているもの

 

学生は1人1脚、子ども達が実際に使用するスツールを全15回の授業で製作していきます。

 

●第1回目授業2021年9月27日)

いよいよ授業が始まりました。まずは、前平教育学部長に造形実習室までお越しいただき、子ども用スツール製作への思いをお話しいただきました。

完成したスツールには製作者の名を刻印し、使用する子どもの名入りタグも取り付けます。

自分だけのスツールに愛着をもってもらい、楽しい時間を過ごすこども園にも愛着(帰属意識)を持ってもらいたいことなどお話しいただきました。

 

子ども用スツール製作人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」1-1

▲はじめてつくるスツールを実際に子ども達が使用することを知り少し不安な様子・・・

 

作業にとりかかる前に、基本のデザインを参考にして、子ども達が喜んでくれるデザインを考えていきます。脚や座面の形を工夫して、設計図を書きました。座面の形をお花や動物の形にしたり、持ち運びしやすいように座面に持ち手の穴を開けたりと、いろいろなデザイン案が集まりました。

 

子ども用スツール製作人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」2-1

 

子どもたちが手に取り、喜んでくれる姿が目に浮かんできます。

 

●第2回(2021年10月4日)

担当教員の稲葉先生に授業で使用する工具の紹介をしていただきました。ほとんどの学生はのこぎりやカンナ、のみなど使用するのは初めてなので、手本を見せてくださいました。

 

子ども用スツール製作人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」3-1

 

▲海外ののこぎりは押すときに切れますが、日本は引くときに切れ、繊細な作業が可能になります。木の目によって刃を使い分けることも教わりました。

 

子ども用スツール製作人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」4-1

▲ゆがみなく切るため、のこぎりを使うときの姿勢も大事です。

 

実際にのこぎりを使い、木材を切る練習をはじめました。まずは、木材の切る位置に墨を入れていきます。スコヤという「直角に線を引ける工具」を使い、1周線を引きます。

 

子ども用スツール製作人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」5-1

 

▲本番では0.5ミリのゆがみも許されません。しっかり測ります。

 

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▲墨にそって、切る位置を確認しながらゆっくり進めます。

 

ただ切るだけなら簡単ですが、切り終えた断面がガタガタしていたり、引いた墨に沿って切れていなかったりするとスツールの強度や安全性が保てません。何度も練習し、少しずつコツをつかんでいきました。

 

●第3回(2021年10月11日)

のこぎりの次は、のみを使う練習をしました。

のみは、穴を掘る道具です。今回のスツールでは釘は使わず木を組み接合するので、ほぞ穴を彫る行程で使用します。

 

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▲危険な使い方は大けがに繋がります。しっかりと説明を聞きます。

 

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▲ほぞ穴を彫る部分に墨を引き、卓上ドリルを使って穴を掘ります。

 

ドリルで穴が掘れたら、残りの部分をのみを使って加工していきます。

 

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▲力がいる作業なので、のみに体重をかけ彫ります。

 

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▲穴の中もゆがみが出ないよう、垂直に彫り進めます。

 

皆、のみを使うのは初めてとは思えないくらい上手に彫る事ができました。

 

●第4回(2021年10月18日)

のみの練習の続きです。穴がだいたい彫り終えたら、穴の中が垂直になっているか確かめます。

 

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▲棒をほぞ穴に入れ壁に沿わし、目で見てゆがみがないか確認していきます。

 

ゆがみを確認しては彫ることを繰り返し、全員なんとかほぞ穴を彫る事ができました。

 

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▲もくもくと作業に没頭します。

 

●第5回(2021年11月1日)

ほぞとほぞ穴の練習最終日です。自分の手で加工したほぞを組んでみます。本番ではこの加工方法で脚と座面を支える貫(ぬき)を接合します。

 

子ども用スツール製作人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」13-1

 

▲ほぞとほぞ穴での木組み

 

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▲組んでみたもの

 

実際に組んでみると、穴が浅くて隙間があいてしまっていたり、ほぞ穴がまっすぐ彫れていないため斜めになってしまったりと、悩むところがたくさんありましたが、学生たちはとても嬉しそうな表情を浮かべていました。

今回うまくできなかったところをしっかり理解して、次回からは本番の加工に挑みます!!!

 

人間環境デザイン学科 助手 中井千織

 

【関連記事】

対面&リモートでマイスツールを製作!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」

人間環境デザイン学科学生製作のマイスツールを学内展示

2021年10月25日(月)

人間環境デザイン学科2.3回生対象科目「プロジェクトゼミ」では、2回生・3回生合同の学年をこえたグループを組み、フィールドワークや学生相互の話し合いを通して、具体的な課題を見つけ出し解決策を考える力を身につける事を授業の到達目標としています。

 

人間環境デザイン学科村田ゼミ「靴下ファッションショー」1-1

 

2021年度後期村田ゼミでは、広陵町靴下組合主催「靴下デザインコンテスト」に参画しています。広陵町は、靴下生産量日本一の「靴下の街」です。靴下デザインコンテストは、今年で7回目を迎えました。今年はコロナ禍にも関わらず1,319点の応募があり、その中から最優秀靴下組合長賞、広陵町長賞など、計18点の受賞作品が選ばれます。受賞作品は、広陵町内の靴下メーカーさんにより忠実に編まれ再現されます。毎年その技術の高さに驚かされます。

村田ゼミでは、受賞作品のお披露目を兼ねて、「広陵町かぐや姫祭り」でファッションショーを開催しています。

【過去の取り組み】

広陵町かぐや姫まつりで「靴下ファッションショー」をプロデュース!~人間環境デザイン学科村田ゼミ

2・3回生が靴下ファッションショーをプロデュース!~人間環境デザイン学科 村田ゼミ

34名で靴下ファッションショーをプロデュース!~人間環境デザイン学科村田ゼミ

 

人間環境デザイン学科村田ゼミ「靴下ファッションショー」2-1-down

 

今年度はコロナウイルスの影響でかぐや姫祭りは中止になり、ファッションショーは開催できませんでしたが、受賞作品を用いた動画作成に取り組んでいます。動画の内容は、受賞作品の靴下のコーディネート提案や、短編物語を撮影したもの、販売促進につなげる事を目標にしたものなど、学生のアイディアがたくさん詰まっています。

 

人間環境デザイン学科村田ゼミ「靴下ファッションショー」4-1

 

動画作成と同時に、広陵町の地場産業である靴下と、靴下デザインコンテストでの取り組みを広める事を目的に、Instagramにて活動内容の発信をしています。

 

人間環境デザイン学科村田ゼミ「靴下ファッションショー」5-1

 

【インスタグラムアカウント】

kio_designcontest

 

このアカウントでは、動画公開日まで毎日、ゼミ生の写真やカウントダウン動画をアップしています。今後は、この活動に関わって下さっている畿央大学以外の方や、受賞作品を実際に編んで下さっている靴下メーカーさん、広陵町靴下組合の関係者の方も登場予定です。

 

動画は、2021年11月11日(木)の靴下の日にYouTubeにて公開予定です。11月11日は別名「ペアーズデイ」とも呼ばれ、靴下の日は数字の並びが靴下を2足並べたように見えることが由来とされています。ゼミでの活動が、靴下の日を盛り上げる1つのきっかけになれば良いなと思っています。

 

コロナ禍の中、活動が制限されることはたくさんありますが、そんな中でも今だから出来ることを探して学生達は日々学習に励んでいます。

11月11日、ぜひチェックして下さいね。お楽しみに!

 

人間環境デザイン学科 助手 小松智菜美