2017年の記事

2017.09.04

竹取公園ツリーハウスが完成!~人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ

畿央大学は地元広陵町と包括連携協定を締結し、健康や教育分野を中心にさまざまな取り組みを行っています。今回、2・3回生合同で地域の課題解決に取り組む人間環境デザイン学科のプロジェクトゼミでは、三井田ゼミ、清水ゼミ、陳ゼミと3つのゼミが協力し、広陵町の都市整備課と連携して町内にある竹取公園に「ツリーハウス」の製作を行っています。 「近隣の小学生たちが楽しく遊べる場所を作ろう!」と、平成29年8月21日(月)から8月31日(木)にかけて、子供たちが遊べるようなツリーハウスを学生約35名が参加し、製作に取り組みました。また、8月25日・26日・28日・29日は、午前中のみ小学生4名が参加し、大学生と一緒に作業を進めました。 前回の投稿に続いて、25日(金)から完成までの様子をレポートします!   【8月25日(金)】 この日からは、地元の小学生5、6年生の4名が参加しました。まずは、広陵町図書館で、学生と一緒に海賊船の側面に貼る貝殻に色付けしていきます。     ▼絵具やマニキュアなどを使って色付けしました。     ▼とってもカラフルでかわいい貝殻が完成しました。     一方作業現場では…立方体の枠組みに壁材をとりつけていきます。     ▼壁板を張り付けるための下材を取り付けます。どんな壁ができあがるのか楽しみです。     次に渡橋を製作しました。   ▼基礎ブロックの上に渡橋を据えるために、のみを使ってボルトを通す穴をあけていきます。     ▼据え付け完了!デッキと六角形をつなぎます。     つづいて大工さんに手伝ってもらい、海賊船の床板を貼っていきます。 ▼船底の形に合わせて床材を切って貼りつけていきます。     ▼船の基礎部分が見えないように側面も板を貼っていきます。     六角形の枠組み部分に、足場を製作します。この足場を使い、六角形をくぐって遊びます。 ▼角材を並べて、加工する位置を印していきます。     ▼のみを使い削っていき、六角形にはめていきます。     作業の折り返し地点です!徐々に完成に近づいていく様子を見て学生たちも喜んでいました。     【8月26日(土)】 この日の午前中は雨が降り、外部では作業ができませんでした。図書館の会議室をお借りし、立方体や海賊船に張る帆のデザインを考えました。 ▼子供たちが喜ぶデザインを考える学生     ▼海賊船の帆に描く絵を考える参加した小学生たち     ▼小学生が考えた帆に描く絵。可愛らしい帆になりそうです。     午後からはお天気も回復し、昨日の続きをしました。   ▼何度も調整を重ねて、六角形の足場と渡橋が完成しました!     ▼基礎部分との固定は結構苦労しました・・・     つづいて帆を張る骨組みを作成し、海賊船に固定しました。 ▼帆をくくるロープを通します。     ▼倒れないように2方向からしっかりと固定します。     ▼帆を固定して、この日の作業は終了です。     【8月28日(月)】 さて、本日からまた作業の開始です。小学生は、帆の裏面に自分たちの手形をつけていきました。     ▼カラフルな手形がとっても可愛らしいデザインになりました。     現場では、立方体の壁を仕上げていきます。 ▼壁に小さな穴をあけて、中からのぞけるようにしました。     ▼壁板を無造作に貼り付けていきます。     ▼海賊船と立方体をつなぐ階段を取り付けました。     海賊船の側面にペンキで色を塗っていきます。 ▼養生テープを貼り、塗装しない部分を保護します。     ▼見学に来ていた小学生も一緒に塗りました。     ▼現地で小学生と一緒に記念撮影!     完成をとっても楽しみにしてくれています。   【8月29日(火)】 今日は小学生と作業をする最終日です。まずは、帆に自分たちで描いた絵を写していきます。 ▼型枠を使い、スポンジでポンポンと押していきます。     ▼子豚の海賊、宝の地図などが完成しました!     ▼海賊船の側面に貝殻を貼り付け装飾していきます。     小学生のみなさん。お疲れ様でした! ▼この日、参加してくれた小学生たちと記念撮影     さて、大学生はもう少し作業が続きます・・・   ▼こちらはおままごとが出来るカウンター     ▼学生のアイデアで竹の木琴を取り付けました。     この日は大工さんが参加する最終日でした。ご指導いただき本当にありがとうございました! 【8月31日(木)】 いよいよ最終日!気を引き締めて屋根の取り付け作業から開始です!     ▼内部にはベンチを設置しました。     もうひとつの立方体の出窓とカウンターが完成しました! ▼子供たちが顔を出して遊べるようになっています。     ▼腰壁にはロープを巻きました!     ▼お世話になった大工さんから舵輪のプレゼントが!船らしくなってきました!     ▼いかりを取り付けました。     ▼六角形を固定するために角材を取り付けていきます。     ▼こちらが六角形遊具の完成形です!!     ▼近くにあった切り株を利用して、ベンチも作りました。     ▼こちらが切り株で作った椅子の完成形!     最後に周辺の清掃をして無事に作業を終えました!     ▼苦労して作った船も立派なものです!!     ご協力いただいた小学生、材木屋さん、大工さん、広陵町役場の方々…本当にありがとうございました!学生の皆さん、先生方もお疲れ様でした。     そして、9月16日(土)に行われる『かぐや姫まつり』では、午前10時より完成披露イベントを行います。 作業プロセスの写真なども展示する予定です。 ぜひご参加ください!!   【関連リンク】 竹取公園ツリーハウスプロジェクトが始動!~人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ 広陵町にまちづくり提案!~人間環境デザイン学科「ランドスケープ演習」

2017.09.02

Microsoft Windows Insider MVP 新谷氏を講師に迎えた特別授業!~教育学部西端ゼミ

「何事も経験。経験しないとわからない」ことを学びました。   教育学部・西端ゼミでは、毎年いろいろ方がゲストとして来られます。今回は、IT業界に長年おられる、新谷剛史さん(株式会社セカンドファクトリー・ブエナピンタ株式会社)に来ていただき、農業・飲食業とITの関わりについてお話しいただきました。 なお、新谷さんは、西端先生と同じ、SurfaceのMicrosoftのMVPだったとのことで、ゼミ生全員で、Surfaceでお出迎えです!     そもそも最初は、飲食店でオーダーをとるシステムを作られた、とのことですが、「実際に使ってみないと、使い勝手ってわからないよね?」ということで、湘南の海の家で店を始められたそうです。その後、「夏だけじゃわからないよね?」ということで、いろいろなお店で検証を始められたとのこと。言うのは簡単ですが、さまざまな準備を考えると本当に大変なことなんだろうなぁと思いました。   また、農業とITのかかわりについても、まずは農家さんから、じっくりゆっくりお話を伺いながら、困っていることを引き出された、とのことでした。後継者問題、災害、コスト、そして、「ちょっと形が悪かったり、ちょっと大きさが足りなかったりするけれども、味はおいしい野菜や果物は市場に出せない」という話から、これらを加工する施設と、実際に食材として提供するレストランを、徳島県鳴門市に作られたそうです。え?東京の会社でしたよね?と思ったのですが、離れた土地に一から開業されるのはとても大変だったのではないでしょうか。   鳴門市のレストランも、Pepperが待っている順番を受け付けたり、会員登録したり、スマートフォンでオーダーを取ったり、とIT化されているそうです。また、リアルタイムで売り上げ、湿度、気温などのデータもシステムに入るので、お客様の予測、それによる料理の仕込みの検討などもされているとのことでした。わたしたちも飲食店でアルバイトをしているので、こういうシステムがあると、無駄な材料や残飯がなくなるのになぁと思いました。       新谷さんのお話を聞いて、 ・問題がどこにあるのか把握すること ・問題は目に見えているものだけではなく、裏側に潜んでいる問題に気づくこと ・どんなことでも自分で経験してみること が大切だと学ばせていただきました。   問題にぶつかるとご自身でいろいろ試してみて、とにかく何事も経験!経験しないとわからない!という姿勢がすごいなと思い、私も、「わからないなー」で止まらず、たくさん経験していきたいと思いました。 鳴門のレストランもゼミのみんなと行ってみたいです! 新谷さん、ありがとうございました!  教育学部3回生 茨木麻衣・岩瀬綾夏   【関連記事】 ・マイクロソフト コーポレーションのステファン・ショストローム氏が本学に来校 ・教育学部 西端律子教授が「Microsoft MVP for Surface」を受賞 ・Surfaceクリエイティブワークショップ参加レポート! ・日本マイクロソフト社の「エバンジェリスト」によるドローン体験と特別講義! ・マイクロソフト「MVPグローバルサミット2015」参加レポート~大学院教育学研究科

2017.08.30

「NARAソックス・プロジェクト」に参加!~人間環境デザイン学科

学生が考案した弾性ストッキングのデザインおよびネーミングが採用!   人間環境デザイン学科の村田ゼミ生ら9名が「NARAソックス・プロジェクト」に参加しました! NARAソックス・プロジェクトとは、圧迫療法の普及と国内随一の靴下産地である奈良県の地場産業の復興を目的として、下肢静脈還流促進および血栓症予防のためのソックスの開発・検証を奈良県内の医療機関で行い、デザイン・ネーミングは奈良県内にある大学の学生が発案し、奈良県内の靴下会社で制作するプロジェクトです。 ●西の京病院のHPでも、この取り組みが紹介されています。 医療法人康仁会 西の京病院 血管外科センター長の今井崇裕先生から「NARAソックス・プロジェクト」への参加協力の依頼が人間環境デザイン学科 村田先生のゼミ生たちにありました。     「靴下の町」をもつ奈良県が、産官学の三位一体で取り組んでいるプロジェクトです。2017年6月に、今井先生と打合せして、7月に村田ゼミ生9名でデザイン案およびネーミング案を提案しました。     デザインは鹿をモチーフにし、奈良から発信する靴下であることをアピールしています。その結果、デザインは2パターン、ネーミングは「ashika」が採用になりました。ネーミングは「足鹿」の漢字をイメージしたもので「あしか」と読みます。 「ashika」には、この靴下を着用することによって奈良の鹿のように軽快に闊歩してほしいという願いが込められています。     今後は、商品化に向けパッケージの製作を行い、市場に並ぶこととなります。   ▼参加した村田ゼミ9名   【人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ】 ・竹取公園ツリーハウスプロジェクトが始動!~人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ ・「バーンデザイン」農業小屋アート~人間環境デザイン学科 ・東向アーケードサイン・デザインコンペに挑戦!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ

2017.08.28

第2回BLS(一次救命処置)プロバイダーコースを開催!~看護医療学科

防災救命サークル(WiL)の現在メンバーは、看護医療学科・健康栄養学科・現代教育学科の学生13人です!(他の学科も募集してます!) WiLという名前の由来は、BLSの国際免許を発行しているアメリカ心臓協会が2015年にテーマとして掲げた「life is why」の頭文字を逆さまに読み取ったものです。 ※BLS:一次救命処置(Basic Life Support)   自分は何のために生きているのか?自分は何故助けるのか?その答えは人それぞれですが、私たちはその疑問から発展して、WiLのモットーに「大切な人を守る実践教育」を位置づけました。 サークルとして設立したばかりなので、現在のメインの活動は日曜日(不定期)に開催するBLSプロバイダーコースですが、「大切な人を守る実践教育」をモットーに活動ができますので、初代メンバーになって一緒にサークルをつくっていきましょう!! 前回実施されたBLSプロバイダーコースはコチラから!   WiL 部長 看護医療学科3回生 高田咲貴       第2回BLS(一次救命処置)プロバイダーコースを開催! はじめまして、看護医療学科3回生の谷田有加です。 8月20日(日)9時から、サークル「WiL」として2回目のBLSプロバイダーコースを開催しました! このコースは、世界中の医療従事者や社会、病院で使わているアメリカ心臓協会(AHA)のガイドラインのもと、一次救命処置の技術を習得し、国際免許を取得することができるものです。   ▼事前打ち合わせ中のWiLメンバーでBLSインストラクターの3名と小児外科の小角先生   今回の参加者は、健康栄養学科3回生1名と看護医療学科2回生3名の計4名であり、救命に興味があるから学びたい!目の前に人が倒れていた時に行動できる人になりたい!という思いを持って参加してくれました。夏休み期間にも関わらず参加してくれた4名の方々ありがとうございました。   ▼参加してくれた4名とWiLメンバーで   ▼インストラクターとして講義中のWiLメンバー   一次救命は、大切な人が倒れたときに職種や年齢に関係なく行うことのできる最善の処置です。なので、BLSって敷居が高いな~と思っている学生にも、どんどん参加してもらいたいと思っています(^^)/     ▼真剣に勉強している受講者のみなさん   そして、第2回目のBLSブロバイダーコースも、参加者全員が合格しました!ブロバイダーに認定です!!!!   これからも、たくさんの畿央生に最先端のBLSを学んでもらい、実践してもらえるよう、活動していきます。 最新情報はTwitterでチェックできます(^^)/よければフォローもお願いします♪ Twitterはコチラから!!   ▼WiLメンバー4名と顧問の看護医療学科の藤澤先生とで講習会終了の喜びをピース!   看護医療学科3回生 谷田有加 次回のBLSブロバイダーコースは、11月26日(日)の予定です。参加希望の方はご連絡ください。 教職員の方も受講できます!   【関連記事】 新生児蘇生法(NCPR)講習会を開催!~看護医療学科 新生児蘇生法(NCPR)の結果発表!~看護医療学科 「NCPR(新生児蘇生法)Aコース」講習会を開催!~助産学専攻科    

2017.08.28

水泳部~西日本コメディカル学生水泳競技大会参加レポート

こんにちは!水泳部キャプテンの理学療法学科3回生 吉竹大輝です。   8月12・13日(土・日)に山口県で開催された第16回西日本コメディカル学生水泳競技大会に出場しました。出場校は中部から九州地方までの医療系大学35校です。 この大会は畿央大学水泳部にとって年間の活動中でメインとなる大会で、この試合でメダルを取るために練習を頑張ってきました。 12日(土)は、試合会場の山口きらら博記念公園水泳プール(屋内50mプール)で前日アップを行いました。実際に試合で使用されるプールでアップをすることにより試合の感覚のイメージ、飛び込み台の高さ、浮き上がりの確認を各自が行い、翌日の試合に向けて調整しました。     そして翌日の13日(日)レース本番です!! 男女ともに去年より部員も増え、個人種目・リレー種目ともに非常に盛り上がりました。 みんな精いっぱい頑張って泳ぎ切りました。     ◆競技結果◆ 【リレー】 男子200mメドレーリレ―:第3位 女子200mメドレーリレー:第6位 男子200mリレー:第2位 女子200mリレー:第6位 男子400mリレー:第5位   【個人種目】 男子400m自由形:第3位 紀伊克弥(看護医療学科2回生) 男子200m自由形:第5位 北松寛大(人間環境デザイン学科2回生) 男子100m背泳ぎ:第5位 山田誠(理学療法学科2回生) 男子50m平泳ぎ:第3位 吉竹大輝(理学療法学科3回生) 男子100m平泳ぎ:第6位 吉竹大輝(理学療法学科3回生) 女子50mバタフライ:第2位 安田あずみ(理学療法学科4回生) 女子50m背泳ぎ:第1位 中居結菜(看護医療学科1回生)     【団体】 男子総合の部 順位 大学名 得点 第1位 関西医療大学 105 第2位 藤田保健衛生大学 79 第3位 神戸薬科大学 58 第4位 畿央大学 54 第5位 鹿児島大学 36 第6位 岡山大学 29   女子総合の部 第1位 神戸薬科大学 74 第2位 信州大学 65 第3位 富山大学 47 第4位 浜松医科大学 45 第5位 九州大学 40 第6位 高知県立大学 34 第7位 畿央大学 24   男女総合の部 第1位 神戸薬科大学 132 第2位 関西医療大学 112 第3位 藤田保健衛生大学 79 第4位 畿央大学 78 第5位 信州大学 77 第6位 富山大学 59     3日目(8/14)は、山口県を観光して帰りました。   僕は今回で2度目の参加だったのですが、今回の大会で一番うれしかったことは、男子の200mメドレーリレーで3位・200mリレーで2位が取れたことです。水泳は個人種目ですので周りの音も応援もほとんど聞こえないのですが、(リレーの時も実際泳いでいるのは一人なのですが)リレーでは不思議とチームの一体感や仲間意識をより強く受けることが出来ます。これがリレーの面白みの一つでもあり、そんなリレーでメダルを2つも取れて本当にうれしく思います。 1つ心残りがあるとすれば、男女総合三位まで1点差であったことです。来年は一つ順位を上げて3位に入賞してくれると信じています。 来年もたくさんの新入生が入って、畿央大学水泳部をもっと盛り上げていってほしいです。 理学療法学科3回生 吉竹大輝

2017.08.28

看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.10(教員総括)

昨年に続いて、看護医療学科ではオーストラリアのメルボルンで「海外インターンシップ」を行いました。2017年8月19日(土)から27日(日)の日程で、2回生7名、4回生4名の計11名が参加しました。大学や高齢者施設での講義や施設見学、現地の方との交流などを通してオーストラリアの看護と教育、緩和ケア、認知症ケアなどについて理解を深めながら、健康課題や保健医療事情を比較し、看護の在り方をグローバルに考えました。   最終日を迎え、全行程を振り返り、教員から総括(現地リポートvol.10)が届きました!     8月27日(日) をもって2017年度の海外インターンシップ研修の全日程が終了いたしました。 前年度の反省を活かして、企画した今年度のプログラムの特色は以下の通りです。   1.学内プログラムを大幅に変更し、英語の自己紹介やネイティブ講師による英語と日本語によるプレゼンテーションの学習の場を企画した。   2.学習内容の難易度を徐々に上げていくように、①ラトローブ大学で日本語のクラスで友達を作り、②認知症ケアの体験と学習、③高齢者ケアや終末期ケアの講義と実際の施設や病院見学、といったスケジュール順序性を考慮した。   3.施設や病院見学は、オーストラリアの人が利用する(ヴィクトリア州所在)特徴的な施設とした。   4.学生の主体性を培うために、最終日には学生だけで行動する機会を1回は企画した。     特色1.については、学生の自主性と安全性の確保のため、どこまでを指示したら学生の自律を促進するのかという課題は残りましたが、その他の2.~4.については、ほぼ達成できたと評価しています。   さて、それでは以下に、11人の学生達の素晴らしい成長をお伝えします。   学生11人は、最初は緊張していて、とても静かで消極的でしたが、3日目頃から英語にも慣れて聞き覚えのある単語や学内で学習したことのある講義に対して、積極的に質問ができるようになっていました。 ●関西国際空港からタイ経由でメルボルンに到着!   【インターンシップ初日】 ラトローブ大学に行き、日本語コースで勉強をしているラトローブ大学の学生(1~3回生)と一緒に授業に参加しました。日本語で自己紹介をしてから講義に参加し、講義の最後に2回生が畿央大学の紹介を日本語と英語のPPTでプレゼンテーションしました。すぐに友達になり、学生が集う学食の使用の仕方や校内案内、フリー時間にラトローブ大学の学生達のお勧めのアクティビティを紹介してもらったり、レストランを教えてもらったりしていました。 ●ラトローブ大学での講義はコチラ!   【インターンシップ2日目】 ラトローブ大学で、4回生が奈良の文化や歴史について日本語と英語のPPTでプレゼンテーションしました。日本の東京や北海道、京都、奈良、大阪に来たことのある学生は10人ほどいましたが、この学生たちにも関心を持っていてもらうために相手の反応をみながら質問していくプレゼンスキルやPPT資料を事前に印刷・配付した説明はさすが4回生だと実感しました。 ●ラトローブ大学での最後の授業はコチラ!   ▲お世話になったElise先生とラトローブ大学の学生との記念写真   午後からのDHHS:Department of Health and Human Services(厚生省:保健社会福祉省)は、オーストラリアのネイティブスピーカーたちの説明に圧倒されながらも、必死に聞き取ろうと努力していました。その場では分からなかったことも翌日以降の講義内容を聞くことで理解できていました。 ●DHHSでの講義風景はコチラ!   【インターンシップ3日目】 VIC(アルツハイマー病協会ヴィクトリア)では認知症の講義とバーチャルな認知症の人の世界の体験をすることができ、日本とヴィクトリアとの相違点や認知症に関する知識を深めるとともに認知症の学習をさらに深めたいと記録している学生もいて、後期の学習への動機づけにつながったと評価しています。   ▲認知症の人の世界をイメージする体験での1コマ ●VICでの講義風景はコチラ!   【インターンシップ4日目】 Banksia Palliative Care Center(緩和ケアセンター)のJulie氏のAged Care、End-of-Life Careに関する講義は、今年5月にもJulie氏の講義を聴講しているので内容の理解もかなり正確にできました。最初に英語で各自の自己紹介とメルボルンに来て学んだこと、興味をもったことについての発表からスタートし、学内でレッスンした英会話や自己紹介のフレーズを活用することができていました。 ●Banksia Palliative Care Centerでの施設見学の様子はコチラ!   午後からのBECC(Bundoora Extended Care Centre)では、メルボルンの特徴のある医療施設やNursing homeを2グループに分かれて見学することで、前日のVICの講義内容や午前中の講義の実際を確認することができていました。また、ラトローブ大学の看護実習生とのインタビューでは、積極的に「看護師をめざした動機」「実習で指導者と上手に関係性を築く方法」などの質問をしていました。 ●BECCでの施設見学の様子はコチラ!   【インターンシップ5日目】 5日目は、学生達だけでBanksia Palliative Care Centerに向かい、Julie氏と駅で待ち合わせてEnd-of-Life Careに関する講義とロールプレイを体験しました。午後に教員と駅で待ち合わせるまで、グループ全員で協力して講義内容を理解しようとしていたようでした。学んだ内容は、End-of-Life Careに関するアドバンスケアプランニングやアドバンスディレクティブなど患者や家族に必要なこと、ロールプレイに参加して死の準備で「自分ならば何を一番最期まで大切にしたいか」という自己の価値観を認識する内容で、学生たちは「家族」「お金」「友達」などを大切にしていると回答していました。 ●Banksia Palliative Care Centerでのグループワーク   午後からのオースチン病院の見学は、2つのグループに分かれて同じ説明を2回に分かれて説明を受けました。1回目に説明を聞いた学生が、2回目に説明を受ける学生達に同行して、通訳をサポートしてくれるぐらい英語のヒアリング力も頼もしく成長していました。 ●オースチン病院見学はコチラ!     この5日間の研修をとおして、学生たちは異文化や他国のコミュニティの状況、保健医療制度や高齢者ケア施設、緩和ケア病棟の実際を知る機会につながったと考えます。 また、看護師として就職した後のビジョンとして、海外留学することやもっと英語力を高めなくてはいけないということを再認識していたことが今回の海外インターンシップ研修の最大の学習効果であったと考えます。   オーストラリアの経済や医療情勢も日々変化しているため、大学や企業の受け入れ状況も変化しており、教員は今年度の研修実施の安全確保とともに、次年度の企画実施の日程や内容の確認や新規開拓を行いながらの研修でした。学生教員ともに内容の濃い海外インターンシップ研修として終了いたしました。 ご協力いただいた本学の広報センター・総務部の皆様、また学内に待機してくださったワーキングメンバー(看護医療学科教員)堀内先生、對中先生、河野学科長に心から感謝いたします。   なお、9月1日(金) 13:00-14:30 K204ゼミ室において、今年度の海外インターンシップ研修報告会を実施いたします。皆様、ぜひ学生の学習成果の発表会にご参加ください。   看護医療学科 教授 山崎 尚美  准教授 林田 麗   【関連記事】 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.9 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.8 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.7 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.6 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.5 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.4 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.3 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.2 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.1 ・過去の看護医療学科の海外インターンシップの記事はコチラから    

2017.08.28

看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.9

昨年に続いて、看護医療学科ではオーストラリアのメルボルンで「海外インターンシップ」を行っています。2017年8月19日(土)から27日(日)の日程で、2回生7名、4回生4名の計11名が参加しています。大学や高齢者施設での講義や施設見学、現地の方との交流などを通してオーストラリアの看護と教育、緩和ケア、認知症ケアなどについて理解を深めながら、健康課題や保健医療事情を比較し、看護の在り方をグローバルに考えます。 現地レポート第9弾です!   【8月25日(金)午後】 お昼からAustin病院の緩和ケア病棟の見学をさせていただきました。 Austin病院は1800年に設立された病院で、同じ建物のなかにMercury病院という女性専門の病院があり、左右に分かれて建設されていました。その理由は、専門科目の意思や職員の連携をスムーズに行うこと、他科受診をしやすくして患者さんの負担を少なくするためです。また、緩和ケア病棟は、5年前に女優のオリビア・ニュートンジョン氏の寄付によって設立されたためとても新しい病棟でした。   病棟内は大きな窓がいくつもあり全体的に明るく、木目調の壁があったり、アボリジニの文化を象徴する飾りや絵が飾られていて、温かい雰囲気が感じられました。     病棟に入ってすぐのところにpray roomがありました。小さな個室で、静かな環境で心を落ち着かせたり、宗教の祈りを行うための場所でした。さまざまな宗教の聖書がおかれていたり、メッカの方向を示す矢印が描かれていました。多民族国家であるオーストラリアには様々なルーツを持った人々が暮らすため、どんな文化的背景や宗教の人でも、自分の最期の時間を大切に過ごすための工夫がなされていると感じました。     病棟内に、患者さんや家族の方が自由に出入りできるバルコニーがあることに驚きました。私たちは患者さんが転落するリスクがあるのではないかと考えましたが、このバルコニーは患者さんや家族の方々からの、外の空気を吸ってリラックスしたいという希望によって作られたもので、椅子はコンクリートで固定して動かせないようにするなど安全面の工夫もされており、医療のquality(質)とsafety(安全)のどちらの視点からも配慮がされていました。 この病棟で使われている「ナースコール」はナースを呼ぶボタンに加えて、トイレに行きたい時のボタンや飲み物を飲みたいときに押すボタン、痛みがある時に押すボタン等が別々にあり、患者さんが今求めていることをナースに伝えることができます。     ボタンに種類があることで患者さんはナースに気を使わずに押せるのではないかと考えました。また看護師にとっても患者さんの目的が把握できるため、優先順位の判断がしやすいのではないかと考えました。   Buthroom(浴室)の見学もさせていただきました。     スタッフが撮った写真が、入浴中の患者さんから見えるように壁に飾られていてリラックスできる雰囲気がありました。 また、終末期の患者さんにとって自分の変わり果てた姿を見ることは辛いことであるため、浴室の鏡はすりガラスに加工されていました。   最後に緩和ケア病棟を案内してくださった看護師長KIRSTENさんに、日本から持参したお土産をプレゼントしました。     日本でも終末期を自分らしく過ごし、生活の質を重視するために工夫された緩和ケア病棟はありますが、オーストラリアではとくに異文化に配慮された工夫がたくさんありました。 明日はオーストラリア最終日です。自由行動になるため、安全面に気を付けて楽しみたいと思います。   看護医療学科 4回 竹田実緒 的場郁恵   【関連記事】 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.8 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.7 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.6 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.5 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.4 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.3 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.2 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.1 ・過去の看護医療学科の海外インターンシップの記事はコチラから  

2017.08.28

学生広報スタッフblog vol.228~「物理療法学実習」授業レポート

理学療法学科3回生のKです。 今回は3回生の前期にある『物理療法学実習』という授業の紹介をしたいと思います! 『物理療法学実習』は、2回生の後期にある『物理療法学』での学習内容をふまえて、安全に正確に機器を使用して、基本的な物理療法を行う実技型の授業です。 物理療法とは、光・熱・水・電気および機械的なものなど物理的作用要素を用いて行う治療法のことで、運動療法をはじめ、マッサージや電気療法・光線療法・水治療法・温熱療法・気候療法などがあります。   ▲水中トレッドミル (プールとウォーキングマシーンを組み合わせたような機器) ←画像クリックで動画で見られます!     ▲神経筋電気刺激 (神経や筋に電気刺激を与えて運動反応を引き起こす) ←画像クリックで動画で見られます!   ▲浮腫に対するマッサージ   ▲水中での超音波療法   ▲過流浴 (過流や水圧、気泡による刺激を与える水治療法)     ▲高濃度炭酸泉浴 上記の写真はほんの一部で、他にもさまざまな物理療法に触れることができます。 教科書や先生の話だけでは伝わらなかったことや分かりにくかったことが理解でき、とても意欲的に授業を受けることができました。   ●その他の広報スタッフblogはこちらから!

2017.08.28

看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.8

昨年に続いて、看護医療学科ではオーストラリアのメルボルンで「海外インターンシップ」を行っています。2017年8月19日(土)から27日(日)の日程で、2回生7名、4回生4名の計11名が参加しています。大学や高齢者施設での講義や施設見学、現地の方との交流などを通してオーストラリアの看護と教育、緩和ケア、認知症ケアなどについて理解を深めながら、健康課題や保健医療事情を比較し、看護の在り方をグローバルに考えます。 現地レポート第8弾です!   【8月25日(金)午前】 インターンシップ6日目です。今日の目標はQOL(Quality of Life;生活の質)に関して自分の意見を考え、看護師が終末期の対象者に対してどういうケアを行うかについて考えることです。学生同士の意見交換やロールプレイングを通して、QOLに対する自分の考えを深めました。   昨日に引き続き、Banksia Palliative Care Centerにて、学習しました。 自分にとって何が大切なのか、QOLとは何であるかを考え、それぞれで発表しました。人によってしたいこと・したくないことは異なり、またQOLの考え方も人によって異なることを学びました。   ▼グループワークの説明   ▼グループワークの様子   看護師役と対象者役に分かれ、演習カードを用いてロールプレイングしました。対象者自身が、家族やケアに対してどういう考えなのか、自分はどういう風な人生を送りたいかなどを知ることができると学びました。     また、なぜ選択したカードが自分にとって重要なのかについて看護師役が対象者役から引き出し、対象者自身の考えや価値観、人生について情報を得ることができると学びました。     ▼発表内容のまとめ   【まとめ】 自分のQOLを考え、話すことは、家族が自分の考えを理解できる機会にもなり、医療者側にとっても対象者の意思を理解しながらケアの方向性や必要なサポートを考えやすくなるのではないかと思いました。 また、急な身体の変化などの突然の場面においても、自分のQOLについて身近な人に伝えておくことで、自分の意志決定に沿ったケアを受けられるのではないかと考えました。   看護医療学科2回生 岡本 悠希、山上 真未   【関連記事】 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.7 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.6 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.5 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.4 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.3 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.2 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.1 ・過去の看護医療学科の海外インターンシップの記事はコチラから

2017.08.28

第15回畿央祭実行委員Blog vol.9~模擬部署長からのメッセージ!

こんにちは!第15回畿央祭実行委員会の模擬部署長をさせていただく健康栄養学科2回生の平井初音です。 前年度の部署長の黒崎さんに声をかけて頂いたのと、すごく大変ではあったもののとても大きなやりがいを感じたという理由で部署長になりました。 模擬部署は夏休みにあまり活動がなく、畿央祭前後の4日間に活躍する部署です。前日には模擬店のテントを組み立て、当日には構内で危険なことが起きていないかのチェックやごみ捨てをします。夏休みにはキャンパスを見回り、危険箇所のチェックを行っています。 ▲学内の危険箇所などを確認します。 当日、危険箇所には「立ち入り禁止」などのPOPを設置します。 仕事内容は地味ですが、畿央祭を安全に行うためにはとても重要な役割です。縁の下の力持ちとして模擬部署全員で頑張っていきます!! 私はそれとは別に業者さんと模擬店の配置、レンタル機材についての会議を行いました。去年との変更点が多く、苦労しました。 9月上旬には出店許可をもらうため、保健所(中和保健所)を訪問する予定です。 今年は50団体が出店してくれます!どのお店もとても魅力的で、私も楽しみにしています(*^-^*) 畿央祭をみんなが楽しく、安全に終えられるよう頑張ります! 第15回畿央祭実行委員会模擬部署長 健康栄養学科2回生 平井初音 【関連リンク】 ●これまでの実行委員Blogはコチラから! 1分でわかる畿央大学#8 学生たちが作り上げる学園祭「畿央祭」ってどんな感じ?【Youtube】