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理学療法学科

2020.12.02

令和2年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート

今年度の理学療法学科の卒業研究発表会は2020年11月6日(金)に開催され、計31演題の発表が行われました。 研究テーマは脳科学や、呼吸器系、物理療法、動物実験による基礎研究、コミュニケーション、高齢者、児童、ウィメンズヘルス、統計など様々です。     理学療法学科では3年次に各教員のゼミへ配属されると、そこから4年次の11月に行われる「卒業研究発表会」に向けて、先行研究を調べたり教員と相談をしたりしながら研究計画を立てていきます。病院での臨床実習の都合で本格的なスタートは8月からになることが多いのですが、今年度はCOVID-19の影響で総合臨床実習3期が8月下旬まで実施された関係で開始が遅くなり、例年よりも限られた時間の中での卒業研究となりました。 本来なら学生同士、時には患者さんに協力して頂いてデータを取るような研究も多いのですが、データ収集時に三密の状況を生みやすいことから、今年度は感染対策として実習前から準備を重ねてきた研究を断念し、急遽内容を変更せざるを得なかった学生も多くいたことかと思います。   なかなか対面でのゼミ活動が難しい時期もありましたが、Teamsなどを活用した遠隔でのゼミ活動を重ね、今年度はシステマティックレビューなどの文献的考察や以前の研究データを追加解析したもの、webアンケート、パンフレットや動画を用いた運動介入など最近の状況に合わせた研究が見られました。   一時は例年通り発表会を開催できるのか、準備に携わりながら不安もあったのですが、冬木記念ホールという大きなホールに立って発表できたということは、学生たちにとって貴重な経験になったのではないでしょうか。7分間というのは準備の前には長く思えますが、実際に発表する段階になると伝えたいことがたくさん出てきてしまい、案外短く感じたりするものです。3分間の質疑応答が足りなくなるくらい、学生同士の質疑が活発だったのも印象的でした。     今回の発表が満足のいくものだった学生もいれば、心残りがある学生もいるかもしれません。しかし、卒業研究を立案、実施していく中で分からないことを深く探求したこと、コロナ禍の中で今出来る範囲で最大限のことをしようと臨機応変に対処できたことは、きっと臨床に出た時に患者さんにより良い医療、より良い理学療法を提供する力になると思います。     卒業研究は終わりましたが、すぐに国家試験の対策が待ち受けています。 今年も合格100%をめざして頑張りましょう!!   理学療法学科 助教 梶原由布 准教授 松本大輔   【関連記事】 令和2年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート

2020.12.02

令和2年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート

2020年11月6日(金)に開催された理学療法学科卒業研究発表会。参加した4回生からレポートが届きました!   理学療法学科4回生、梶原ゼミの石原優と溝端由衣です。理学療法学科卒業研究発表会についてレポートさせていただきます。     【卒業研究発表会当日までの取り組み】 理学療法学科では3回生前期に「理学療法研究法」という授業で、グループ毎に実際に総説論文を作ることで論文の探し方や読み方を学びました。その後、先生方のゼミ紹介を通して興味を持ったゼミを自ら選択し、それぞれのゼミに配属されました。3回生後期には「理学療法研究法演習」という授業で本格的にゼミ活動が始まりました。ゼミでは日本語や英語の文献抄読を通して興味のあることについて調べたことを発表し合い、次に、研究テーマについて、お互いで話し合って決めた後に発表へ向けて、取り組んできました。   私たちが所属する梶原ゼミでは月経痛を主なテーマとし、縦断研究と横断研究の2つの研究方法に分けて調査しました。縦断研究では月経痛に対して自分たちが考案したプログラムの効果検証を、横断研究では月経痛と生活習慣との関連の検討を行いました。 事前に決めていたテーマに沿って研究計画を練り、計画に沿って対象者の方からデータを集め、そのデータを統計ソフトで解析しました。そこで出た結果を、先行研究や資料を参考にしながらまとめていきました。   【発表会当日】 今年度は、16のゼミから全31演題の発表が行われました。1演題につき、7分の発表と3分の質疑応答の時間が設けられ、質疑応答では、4回生や先生方から様々なご質問をいただきました。     昨年の先輩方の発表で研究のイメージを膨らませていましたが、今年はコロナ禍ということもあり様々な制限があったために、本来のやりたいと思っていた研究が出来なかったゼミもありました。そんな中、研究内容や方法について、ゼミの仲間や担当の先生と試行錯誤を繰り返し、無事に発表会を迎えることが出来ました。     今回の研究で得られた経験や知識を生かし、これからそれぞれの道で患者さんのために最善の医療を届けられるように切磋琢磨していきたいと思います。 最後に、ご指導頂きました先生方並びにご協力頂いた方々に厚く御礼申し上げます。     理学療法学科4回生 石原優・溝端由衣   【関連記事】 令和2年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート ●昨年度の卒業研究発表会はコチラ!

2020.11.02

教員紹介「瓜谷先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.63

1回生の皆さんを応援する”新入生応援!やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクト”。後期からは1回生クラス担任以外の先生方もご紹介します。今回は理学療法学科の瓜谷先生です。     【1】氏名および研究分野・担当科目 瓜谷 大輔(うりたに だいすけ) 理学療法学科 准教授   理学療法学科の瓜谷大輔です。2年生1組の担任をしています。主な専門分野は運動器障害の理学療法です。平たく言うと、整形外科に来られるような患者さんや筋や関節に痛みや障害を有する方の理学療法です。 授業も「運動系理学療法学」の講義や実習を主に担当しています。研究テーマも同様で、特に膝関節に関する研究を中心に行っています。 膝の研究に力を注ぎ始めたきっかけは2017年度にオーストラリアのメルボルン大学に在外研究員として1年間在籍したことです。Kim Bennell教授という変形性関節症の研究では世界を牽引する先生が率いる研究センターで多くのことを学びました。   ▲Kim Bennell教授   ▲メルボルン大学の研究チームで仲の良かった面々   【2】モットーや好きな言葉、大切にしていること モットーというほどたいそうなものはないですが、強いて言えば、明るく楽しく悔いのないように、って感じでしょうか??   【3】趣味・特技など プライベートではキャンプに行ったり、サーフィンに行ったり、外で活動することが大好きです。春から秋の間は月に2回キャンプに行くこともあります。     また、今年度から地元のラグビースクールのコーチをしています。毎週日曜日の午前中に小学2年生のチームをコーチしているのですが、目下、僕が1週間で一番楽しみな時間です。     沖縄も大好きで毎年、年に数回行っていましたが今年の夏は残念ながら断念しました。例年は研究室の卒業旅行でも僕が添乗員となって毎年沖縄に行っています。お酒を飲むことも好きですが、こちらも以前のように多くの人と出かけることはできなくなっています。     【4】先生から見た畿央大学(または所属学科)や畿央生の印象は? 他の先生も皆さん仰っていますが、学生と教員の距離が適度に近いのがいいところだと思います。一方で厳しく締めるところは締めるという感じで、メリハリがあると思います。 理学療法学科に関して言うと、教員の研究力は他の同様の大学と比較しても高いと思います。地方の小さな私大であることを考えると、とても高いレベルの研究を活発に行っていると思います。 学生さんについては素直で優秀だと思います。卒業生たちの活躍を見ていると、臨床と学術活動のバランスが非常に取れている大学ではないかと思います。   【5】1回生(畿央生)にメッセージを! 皆さんの環境も2020年はあらゆることがガラっと変わってしまったことが多々あると思います。大学生活に関していえば、1年生の皆さんはコロナ以前の「普通の大学生活」自体をまだ知らないという状態です。しかし、様々な制約のある困難な状況の中でも今できること、今やらないといけないことにしっかりと取り組めば、状況が好転した際に必ず皆さんはパワーアップしているはずです。しっかり前を向いて、今できる方法で様々なことにチャレンジしてください!   教員実績

2020.10.28

教員紹介「峯松先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.59

1回生の皆さんを応援する”新入生応援!やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクト”。後期からは1回生クラス担任以外の先生方もご紹介します。今回は理学療法学科の峯松先生です!     【1】氏名および研究分野・担当科目 峯松 亮(みねまつ あきら) 理学療法学科 教授   研究分野:骨粗鬆症をテーマに研究をしています。骨は体を支え、臓器を守る役割に加え、血中のミネラル分(特にCa)の恒常性に関与しています。また、日々古い骨を壊し、新しい骨に作り変えています。このように、骨は動的な臓器であり、多くの内分泌機能にも関わっています。このバランスが崩れると骨量が減少し、骨が脆くなります。その結果、骨折のリスクが増します。このように、何らかの原因(加齢や疾患、生活習慣など)で骨が脆弱性をきたす現象に対して、運動、栄養などを中心に、その予防策について研究しています。   担当科目: 「解剖学I・II」「解剖学実習」 …医療系学生の必須科目の一つです。解剖学I・IIで知識を学び、解剖学実習でその知識を再確認し、理解度を深めます。知識と言っても広範囲に及びます。 「臨床解剖学演習」 …体表解剖学を中心に実施します。骨や筋を触知し、学んできた知識と実際の人体とのギャップを埋めるのも目標の一つです。 「科学英語論文講読法」 …健康科学分野に関わる英語論文の検索から講読までの一連の流れを学びます。卒業研究では多くの文献(和文、英文に関わらず)を読むことになると思いますので、ここでしっかりと基礎を学んでください。 「チーム医療ふれあい実習」「ベーシックセミナー」 …1回生の皆さんは既に履修済みなのでご存知かと思います。   【2】モットーや好きな言葉、大切にしていること  理想かもしれませんが、日々、何事につけても「あせらず、たゆまず、おこたらず」を念頭に取り組んでいきたいと思っています。ただ、これを実行するには「言うは易し、行うは難し」ですが・・・。   【3】趣味・特技など 釣り:ルアーによるシーバス、団子などによるチヌ・グレの釣りが主に好きです。ルアーにヒットした瞬間、浮きが沈んだ瞬間の感覚が病みつきになります。また、細いラインで大物を引き上げる時の緊張感も楽しさの一つです。何より一人でも複数人でも一緒に楽しめます。 寺院、仏像:寺院に行くと厳かな気分になりますし、仏像を見ると心が安らぎます。作者や時代により建築様式や仏像の構図・表情にも特徴があります。古刹の穴場は、静かで落ち着きます。 趣味に関しては広く浅くの部分もあります。他の人と少しでも趣味に共通点があれば、会話も進みます。   【4】先生から見た畿央大学(または所属学科)や畿央生の印象は?  多くの畿央生は将来の目標(まずは理学療法士になる)をしっかりと持って、まじめに学習に取り組んでいると感じます。また、その良い影響が同輩や後輩たちにも広がり、引き継がれているなと思います。「先輩の背中を見て育つ」というのは畿央生の特徴ではないかと思います。これは、学習面だけでなく、課外活動などにも言えることだと思います。よく学び、よく遊んでください。楽しいことも必要です。   【5】1回生(畿央生)にメッセージを!  後期になり、ようやく大学生活がスタートしたと感じている人がほとんどでしょう。新しい友人もでき、これからも色々な人達と出会うことと思います。「隣の芝生は青い」という諺がありますが、まずは自分の芝生を青くすることを考えましょう。隣の芝生の青さはその人の努力の結果かもしれません。「自分は自分、他人は他人」です。他人がどうこうということではなく、自分はどうなのか、何をすべきかを考えてみましょう。まずは「自分のやりたいこと」から始めてみてはいかがでしょう。   教員実績

2020.10.23

教員紹介「信迫先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.58

1回生の皆さんを応援する”新入生応援!やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクト”。後期からは1回生クラス担任以外の先生方もご紹介します。今回は健康科学研究科・ニューロリハビリテーション研究センターの信迫先生です!     【1】氏名および研究分野・担当科目 信迫 悟志(のぶさこ さとし) ニューロリハビリテーション研究センター准教授   僕が今最も取り組んでいる研究分野は「発達障害のハビリテーション」です。 「ハビリテーション(habilitation)」には、「適応する」という意味があります。通常はそれに「Re(再び)」を加えて、「リハビリテーション(Rehabilitation)再び適応する」と言いますが、発達障害など先天性や幼少時の障害からの発達を促す取り組みはハビリテーションと言います。発達障害など「障害」という言葉は、個人に診断されるものですので、もちろん「障害」は個人が持つものと捉えられますが、本当は「障害」は個人の中にあるわけではなくて、個人と社会(人や物、環境)が相互作用する接点に、結果的に生じてくるものです。その証拠に、例えば欧米の特別支援教育の対象児には、障害を持つ子どもだけでなく、超能力のような特殊な能力を有する子どもたちも含みます。 例えば、通常は人の手腕は2本ありますが、もし3本ある人がいたらどうでしょうか。手腕が3本あれば、日常生活をより豊かに過ごせるかもしれません。しかしながら、2本しかない方から見れば、それは卑怯だということになるのではないでしょうか。結局、圧倒的大多数(2本)の中では、特殊能力(3本)も障害となるわけです。なので、「障害」というより、「個性(特性)」と捉える方が適切なのかもしれません。 そうした個性(特性)を持つ子どもたちの発達を促すハビリテーションとは何か、そしてどのような取り組みが、個性(特性)を持つ子どもたちと社会(人や物、環境)との間の関係を良好にしていけるのかを研究しています。     サークル【子どもの発達と教育を考える研究会(DS&E)】の顧問をさせてもらい、畿央大学の学園祭【畿央祭】では、子どもたちを対象にしたイベントも実施していますので、子どもに興味がある・子どもが好きという方は、是非お声がけください!!   【2】モットーや好きな言葉、大切にしていること  座右の銘「人事を尽くして天命を待つ」 基本的に成功しなくても良いと思っています(笑)人の人生に「完成」なんてないので、その時々を自分の持てる力を精一杯出して走り抜けようと思っています。   【3】趣味・特技など ベタですが、映画です。といっても今は、全く観れてませんが、中高生時代は年間300本以上の洋画を鑑賞し、1コマ試写すれば、誰が撮った映画か分かるぐらいマニアックでした。なので、小中高時代の将来の夢は映画監督でした。要するに中高生時代は勉強していなかったわけですが、おかげで外国の方の名前を覚えるのは今でも得意です。恐らく日本の方の名前より多い外国の方の名前を憶えています。英会話はできませんが…。 それから映画は先端技術の結晶でもあるので、今こうして研究する時のアイデアにも生かされているのかもしれません。昔は洋画と邦画・アジア映画では規模が違い過ぎましたが、今は素晴らしい邦画やアニメ作品がたくさん作られていますね。時間ができたら、また映画の旅に出たいと思っています。映画好きという方がおられましたら、一緒に映画談義しましょう!!   【4】先生から見た畿央大学(または所属学科)や畿央生の印象は?  僕自身は、大学院は畿央大学でお世話になりましたが、専門学校出身で大学生活(キャンパスライフ)というのを送ったことがありません。なので完全に印象でしかありませんが、先生方も職員の方々も、とても情熱的でフレンドリーだと思います。学生の方々も明らかに勉強熱心だと思います。毎年、国家試験や卒業試験のシーズンになると、ニューロリハビリテーション研究センター内でも、連日朝早くから夜遅くまで、机に向かって頑張る学生達の姿を沢山見ます。上に書いたように、僕は勉強より映画だったので、畿央生のその姿に本当に感心しています。でも、くれぐれも無理のないように。   【5】1回生(畿央生)にメッセージを! 僕が障害を持つ子どもたちに関わる時に、最も大事にしているのが、「好き」という心です。つまり、その子の興味・関心ですね。先程、僕が外国の方の名前を覚えるのが得意と言いましたが、それは努力して勉強したからではありません。単純に映画が大好きだったからです。そのように「好き」という心は、険しい人生を歩む上での大きな原動力になります。なので、皆さんには、何でも良いので、自分の心で沸き起こった「好き」という感情を大切にしてもらえればと思います。 今、僕たちは歴史上稀にみる危機的状況に遭遇しています。学校へ行って、勉強するのは常識。カラオケ行って皆ではしゃぐのも常識。人と人が交流するのは常識。この普段の生活の当たり前だと思っていたことが、当たり前ではなくなり、人と人とが直接交流しないのが常識となりました。これは一見、負のパラダイム・シフトのように見えますが、実はそんなことはありません。人類は危機的状況に遭遇するたびに、それを乗り越え、未来を創造し、切り開いてきました。そして、その正のパラダイム・シフトを展開できる力を持っているのが皆さんのような若い世代です。どういう方向であれ、これからの時代を作っていくのは、僕のような中年層でも今の経済を支えている中高年層でもなく、皆さんです。メディアなどでは若い世代の行動が揶揄・批判されることが多いですが、皆さんならきっと正のパラダイム・シフトを創造し実行できると信じています。皆さんの未来が明るいことを心から願っています!!   教員実績

2020.10.23

教員紹介「大住先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.57

1回生の皆さんを応援する”新入生応援!やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクト”。後期からは1回生クラス担任以外の先生方もご紹介します。今回は健康科学研究科・ニューロリハビリテーション研究センターの大住先生です!     【1】氏名および研究分野・担当科目 大住 倫弘(おおすみ みちひろ) ニューロリハビリテーション研究センター准教授 担当科目:学部では看護医療学科1年次配当「脳科学入門」・教育学部3年次配当「発達脳科学」を担当   研究分野は「幻肢痛のリハビリテーション」です。「それなんなん?」ってなると思いますので、簡単に説明すると、事故などで手が切断された後でも “まだ手が残っている感覚があって、その幻の手が痛い” ことがありまして、その幻の痛みを緩和させるためのリハビリテーションを研究しています。目には見えない幻の手を扱っているので、研究として色んな難しさはありますが、それを見える化して、リハビリテーションをしていく研究にとってもやりがいを感じています!     そんな研究をしている中で、『身体の不思議さ』に夢中になってしまい、今では身体の錯覚を研究もしています。そして、その錯覚を “経験” した後に、そのヒトが身体をどのように感じるのかについて深く掘り下げようとしています。例えばですね、写真のような傷ついたオモチャの手(偽物ですよ!)をつかって、「(この傷ついた手は)自分の手だ」という錯覚を経験させると、本当に自分の手が痛みだすような面白い現象があります。他にも、写真のような色んな手(偽物ですよ!)で錯覚研究をしていますので、ご興味ある方は是非お声掛け下さい。   ▲ P棟1Fニューロリハビリテーションにて撮影   【2】モットーや好きな言葉、大切にしていること  ひとを育てるのは「人、本、旅」 最近、ライフネット生命創業者の出口治明さんの本を読んで、「まさに!」と思った言葉です。もともと、本は好きなほうですが、自分には圧倒的に人・旅が足りていないので、コロナ禍が落ち着けば、色んなところへ出かけて、色んな人と交流したいと思います。   【3】趣味・特技など おいしいコーヒーを淹れるために日々研究を重ねています(温度・蒸らす時間・お湯を注ぐ速度 etc…)最近は、写真のようなモノを買って、それに頼るようになってしまいましたが・・・自分好みの味で淹れることができるようになってきました。   ▲行きつけのコーヒー屋さんで撮影。ここではコーヒーの知識がたくさん得られます。   【4】先生から見た畿央大学(または所属学科)や畿央生の印象は?  実は、僕自身が理学療法学科の3期生なのですが、面白い教員とフレンドリーな職員が多いところは、当時から全く変わらないと思いますし、何と言っても、学生に手厚く多くの時間を割いてくれるというのは他の大学にはないトコと思います。逆に、たくさん勉強をしないといけないかも・・・いずれにしても、多くのことを学べる環境であることは間違いないです!   【5】1回生(畿央生)にメッセージを!  僕が畿央大学へ入学した時には、「え!?大学生ってこんなに勉強しなアカンの!!?? え!?またレポート課題を出すの!?」って率直に思いました。でも、その手厚い教育のおかげで今の自分があると思っていますので、卒業後の自分を想像しながら、コツコツ頑張って下さい!! このような状況なので、まだまだ畿央大学を体感しきれていないとは思いますが、たくさんの友人をつくって、たまには羽目を外して、息抜きしながら、厳しい学びを乗り越えていきましょう!   教員実績

2020.10.14

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.83~10月の勉強会は「良い姿勢の作り方」!

こんにちは、健康支援学生チームTASK※の理学療法学科3回生の奥村航洋です。 いよいよ後期の授業が始まりましたが、まだ新型コロナウイルスの影響も懸念されるため、今回の勉強会もオンラインでの開催となりました。 後期は対面授業が一部再開してはいますが、遠隔授業など机に向かって座る時間がこれまでより増えたと思います。そこで今回のテーマは「良い姿勢の作り方」ということで、悪い姿勢が及ぼす影響や良い姿勢のとり方などの解説、姿勢を良くするためのストレッチを実施しました。   ※TASKは、Think、Action、Support、for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。   人は加齢に伴い円背姿勢、いわゆる猫背になるリスクが高くなります。特に現代ではスマートフォンなどの普及により、若年者でも円背がみられる方が多く、これからさらに円背の方が増えると予想されます。そこでまずはその円背の危険性について、原因や解剖学的な視点からも含め解説をしました。また良い姿勢のとり方については、立位と座位にわけて図を見せながら、実際にみんなでその姿勢をとってもらったりしました。     後半では動画を見ながらみんなで姿勢を良くするストレッチを実施しました。意外とこれが筋肉を使い、やり終わった後は自分の体が引き締まった感じがしました。参加していただいた方にはこれを継続してもらい、姿勢の改善及び継続につなげていただければと思います。     今回の勉強会に来てくださった方々、ありがとうございました!   さて、このコロナ禍の現在、本来のTASKとしての活動(測定会や勉強会、新入生歓迎会など)が行えていない状況です。TASKというチームを残すためにも、こういった勉強会にちょっとだけ参加していただけるだけですごく支えになります。いつ対面で皆様にお会いできるかわかりませんが、いつかその時が来ると信じています。 皆様のご参加、これからもお待ちしております!  「TASKってなに?」という方→Twitterで、「TASK(健康支援学生チーム)」と検索してみてください! また、畿央大学のホームページから、TASKの過去の取り組みを見てもらうこともできます! 「どうやって参加すればいいの?」という方→Outlookのメールから検索ディレクトリを使用して、「task」と検索してみてください。 ◎参加申し込みだけではなく、質問もこちらのメールで受け付けています!   理学療法学科3回生 奥村航洋   ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。

2020.10.14

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.82~9月の勉強会は「熱中症対策について」!

こんにちは、健康支援学生チームTASK※の理学療法学科3回生の福田友紀です! 新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響もあり、勉強会や健康測定の実施をすることができませんでしたが、今回新学期3回目(9月勉強会) の活動として「熱中症対策について」をテーマとしてオンラインで勉強会を実施しました。   ※TASKは、Think、Action、Support、for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。   「熱中症」は例年問題視されており、今年度は特に新型コロナウイルスの影響によりマスクをつけた新しい生活様式が定着してきています。しかしそれに対応した熱中症対策についての理解がまだ少ないと感じられ、今回の勉強会を企画しました。   ▼熱中症による搬送率及び死亡率(総務省HPより引用)   具体的には熱中症について知ることやその対策、また新型コロナウイルスによる新しい環境に応じた熱中症の対策の方法を学習しました。他にもスポーツドリンクを手作りし、どんな味がするのかなど実体験を踏まえた勉強会となりました。 新しい生活様式に応じた対策を知ることで、自身で熱中症に対して対策を行うことや、他者に対して熱中症対策を勧めることもできるようになり、健康に対するリスクを減らしていくことが重要であると思われます。これから10月と涼しくなる季節ではありますが、気温差も激しいため熱中症に十分気を付けて生活していこうと思います。   ▼熱中症対策基本編(環境省HPより引用)   ▼新しい生活様式における熱中症対策(厚生労働省HPより参照引用)   現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響から、本来のTASKとしての活動(測定会や勉強会、新入生歓迎会など)が行えていない状況です。このような状況ではありますが、TASKというチームを残していくためにも新入生の皆さんの参加がすごく力になります。 「TASKってなに?」という方→Twitterで、「TASK(健康支援学生チーム)」と検索してみてください! また、畿央大学のホームページから、TASKの過去の取り組みを見てもらうこともできます! 「どうやって参加すればいいの?」という方→Outlookのメールから検索ディレクトリを使用して、「task」と検索してみてください。 ◎参加申し込みだけではなく、質問もこちらのメールで受け付けています!   理学療法学科3回生 福田友紀   ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。

2020.08.12

第62回日本老年医学会学術集会で大学院生と教員2名が発表!~健康科学研究科

2020年8月4日(火)~6日(木)にかけて第62回日本老年医学会学術集会がweb開催されました。今回はコロナウイルス感染症の影響で現地(東京都)での開催は中止となり、畿央大学からは一般演題で発表する予定であった松本大輔准教授と高取研究室の私(博士課程2年 武田)がスライド、ポスターを学術大会サイトに登録することで発表という形式になりました。 また、高取教授は優秀演題候補セッションであったため,オンライン発表をされました。惜しくも優秀演題賞とはなりませんでしたが、非常に関心を集める研究内容でした。     <高取克彦教授> 「後期高齢者におけるフレイル脱却者の特性:2年間の前向きコホート調査より」     高取先生は約3700名の後期高齢者を対象にフレイル脱却者の特性を分析されました。フレイルの脱却要因としては①活動の広がり(IADL、社会参加)、②身体機能の改善(運動、口腔、認知)、③精神・心理機能の改善(主観的健康観)に分類され、フレイル脱却者の特性は「生活空間の広がりによりフレイルサイクルを予防できた者」と結論づけられていました。   <松本大輔准教授> 「後期高齢者における新規要介護発生は小地域間で異なるか?-4年間の前向きコホート調査より-」     松本先生は約5000名の後期高齢者を対象に小学校区間での新規要介護発生率の違いを分析されました。多種の社会参加がリスクを低減させるが、社会参加の要因を調整したとしても、新規要介護発生率が有意に高い地域があるということを明らかにされました。   <健康科学研究科 武田広道> 「要支援・要介護後期高齢者の介護度変化と身体機能の関係 ~リハビリテーション機能特化型通所介護利用者を対象とした2年間の追跡調査~」     本研究はデイサービスを利用されている後期高齢者を対象に身体機能のどの要因が要介護度の改善と関連しているかを分析したものです。要介護度の改善には通常歩行速度と膝関節伸展筋力が有意な関連因子であったという結果を報告しました。   本学会は「健康長寿社会の実現へ向けた老年医学の役割」というテーマで開催されました。講演や演題の内容はフレイル、サルコペニア、認知症、栄養に関連するものが中心の内容となっていました。フレイルは身体的、精神・心理的、社会的な側面があり、それぞれの関連要因や介入効果について明らかになっていることや今後の課題などが報告されていました。高齢化が進む中でフレイル予防、介護予防は非常に重要な社会課題であるため、有用な研究や活動をしていくことが改めて大事だと感じることができる機会になりました。   健康科学研究科 博士後期課程2年 武田広道   【関連記事】 第30回日本老年学会・第59回日本老年医学会の合同総会でプロジェクト研究の成果を発表!~健康科学研究所

2020.06.19

1回生担任紹介「宮本先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.22

新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環で、先生方に7つの質問に答えていただきました。今回は理学療法学科の宮本准教授です!     【1】氏名・担任クラス 宮本 直美(みやもと なおみ) 理学療法学科1回生 2組担任   【2】研究分野と担当科目 専門は、呼吸器(肺)に疾患がある患者さんに対する理学療法、呼吸リハビリテーションです。慢性閉塞性肺疾患(COPD)や間質性肺疾患など、呼吸器に疾患を持つ患者さんが、疾患やご自身の身体と上手につき合いながら、明るく朗らかに生活していけるようお手伝いさせていただいています。研究分野も、呼吸リハビリテーションに関する研究を継続しています。 1回生では「チーム医療論(オムニバス)」を担当しています。また、1・2回生では、生理学実習や臨床解剖学演習など、実習系の授業もお手伝いさせてもらっています。3回生では「臨床理学療法学」「理学療法研究法」「循環呼吸系理学療法学実習」などを担当しています。   【3】モットーや好きな言葉、大切にしていること 大切にしていること、心がけていることは「今しかできないこと」をするようにしています。もともと優柔不断で、活動的でもないので、色々な経験やチャンスをいただいた時には「今しかできない!」と思って、チャレンジするようにしています。   【4】好きなこと(趣味・特技など) 旅行が好きです。国内も海外旅行も好きで、そこでしか食べられない美味しいものを食べるのも好きです。今年はどこにも行くことができていないですが…、1年に一度は海外に行きたいと思っています。最近は海外に行きたくて、私にとってはハードルが高いですけど、ヨーロッパの学会にチャレンジするようにしています。   ▼フランス、パリ(ヨーロッパの呼吸器学会で)   ▼カナダ側から見たナイアガラ滝・・・2月で極寒の季節でしたが、壮大な景色でした!   特技は…ないです。何か一つ、身につけたいなと思ってます。   【5】苦手なことや嫌いなもの                   爬虫類、ジェットコースターは苦手です。   【6】先生から見た畿央大学や畿央生の印象は? 学生と教員の距離が近いところは、畿央の良いところだと思います。畿央生は明るくて、物事に一生懸命に取り組む学生が多い印象があります。入学してから卒業するまで、どんどん成長して、逞しくなっていく姿にいつも感動しています。   【7】1回生にメッセージを! 現状の大学生活に慣れないことも多いと思いますが、「今しかできないこと」「今だからできること」もたくさんできたのではないかと思っています。今はオンラインの面談やメールでしかお話しできていませんが、通学できるようになり、皆さんと顔を合わせて、色々なお話をできる日を楽しみにしています!   教員実績