カテゴリー
健康科学研究科
2014.02.20
第21回 KSM(Kio Study Meeting)を開催しました!
理学療法学科6期生の上田和輝です。 平成26年2月16日(日)に理学療法学科卒業生による勉強会、第21回KSM(Kio Study Meeting)を開催しました。 今回のテーマは及川さんが「介護保険制度」、山野さんが「変形性膝関節症の保存療法」について発表してくださいました。 現在訪問リハビリで活躍されている及川さんからは、今後医療保険分野のみならず介護保険分野でも働く事になるかもしれないみんなのために、基本的な制度についてからその利用方法(介護2より車いすやベッドレンタルが可能となる等)まで丁寧に講義して頂きました。 よく間違われやすい訪問リハビリとその他の在宅サービスの併用についてや、リハビリ以外のサービスとどのように連携を取る事が求められているのかという点について、整理する事ができました。 山野さんは自身が追求している研究内容と関連する膝関節に対するアプローチや評価方法を紹介してくださいました。 将来的な展望に加え、現在担当している患者さんの例を加えた説明が私達臨床家にとっても非常に伝わりやすい内容で、さっそく明日からの臨床で参考にさせて頂こうと思いました。 また私上田は1週間ほど学生と共にフランスへ在宅リハビリ施設の見学等に行っていましたので、その報告をさせて頂きました。 施設見学だけでなく学会参加や発表、授業体験等多くの経験をさせて頂いたことを共有し、今後の活動のサポートに興味を示して頂くことができました。 今年度から新たなフィールドで活躍が期待されるこの畿央大学の先輩方と共に勉強し続けられる環境に感謝すると共に、これらの場所をいつまでも提供してくださる畿央大学に感謝したいと思います。 次回は3月9日(日)開催予定です。少人数でも濃いディスカッションを目指して継続していきたいと思っております。今後とも宜しくお願い致します。 畿央大学6期 上田和輝 【過去のブログ】 第20回 KSM(Kio Study Meeting)を開催しました! 第19回 KSM(Kio Study Meeting)を開催しました! 第18回KSM(Kio Study Meeting)を開催しました!
2014.02.18
第20回 KSM(Kio Study Meeting)を開催しました!
平成26年1月13日(月・祝)に、2014年の最初となる理学療法学科卒業生による勉強会KSM(Kio Study Meeting)が開催されました。 今回は畿央大学6期生の藤原がブログを担当させていただきます。 KSMは4期生を中心に作られた勉強会ですが、6期生で臨床2年目の私も参加させていただき、毎回視野が広がり、さっそく次の日の臨床にも違った視点で取り組むことができており、有意義な時間を過ごさせていただいています。 今回は松波さん、中谷さんによる「症例検討」、中田さんの「実技」の3本でした。 松波さんの症例検討は、若い整形疾患の患者様に関しての発表であり、身体機能面での評価の検討や退院後の患者様の今後の人生に関してなど、幅広い意見がでて多角的にディスカッションできました。 違う病院や施設で働いている人たちで、一人の患者さまに関してディスカッションすることで見る視点が広がります。 一方、中谷さんの症例検討は、神経疾患の患者様に関しての発表であり、最新の文献の知識や動作をみんなで確認して「ここはどうか、この評価をしたらいいのではないか」などディスカッションするなかで、みんなの中で新しい気づきが生まれていき勉強になりました。 最後に、中田さんによる実技は臨床にて悩む立位時の重心移動訓練や股関節に対するアプローチをみんなに共有してくれました。 それぞれで実技練習をすることで細かい点やそれぞれの注意しているポイントなども共有でき、より実践的な技術を深めることができました。 今回のKSMも症例検討から実技練習まで幅広いテーマを勉強することができました。 毎回感じますが、同じ大学で学んだ仲間が違う施設で働いてもそれぞれで学んだ知識や技術、考え方を共有することができる環境に本当に感謝です。 みなさん今年もよろしくお願いいたします。 畿央大学6期生 藤原菜津 【過去のブログ】 第19回 KSM(Kio Study Meeting)を開催しました! 第18回KSM(Kio Study Meeting)を開催しました! 第17回KSM(Kio Study Meeting)を開催しました!
2014.01.27
平成25年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会を開催しました。
2014年1月25日(土)、26日(日)において、畿央大学神経リハビリテーション学研究室(大学院:森岡研究室)主催による「平成25年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」を信貴山観光ホテルにて開催しました。 本研究室では例年、この時期に研究大会を開催しており、今回は※M1、M2、D2、D3から合計16題の研究計画ならびに研究成果の発表が行われました。昨年は12題の発表であったのに対して、今年は16題と発表数が増えており、また、そのテーマも痛み、姿勢・運動制御、社会性、高次脳機能、そして小児など幅広く行われました。M1の発表においても、研究計画だけでなくプレ実験などの研究成果についての報告も多くあり、森岡教授を始め、多くの方々から批判的かつ前向きなサジェスションを頂きました。写真は参加者の集合写真であり、遠くは福岡から院生や博士修了生が一堂に会しました。 研究大会は、藤田さん(D3)の開会の挨拶から始まり、その後、14時から18時まで10題の発表が行われました。畳の敷いてある純和室の大部屋が会場であり、いつもの学内の雰囲気とは異なるため、長時間の発表であるにも関わらず、良い意味で緊張感を保ちながら活発な議論が行えました。このように、非日常の環境で研究に関する議論を行えることも、この研究大会の利点であります。 初日の発表を全て終えると、緊張感のある雰囲気も一転して、和やかな雰囲気で懇親会が開催されました。普段は研究に関する内容の会話が多いのですが、この場では、肩肘張らない日常の話から、研究や臨床に関する話を多くの方とすることができ、研究室内での交流を深めることができました。本研究室の院生は、そのほとんどが病院等の臨床での仕事をしながらの社会人大学院生であり、このようにゆっくりと時間をとって交流ができる場というのは、非常に貴重な機会であり有意義な時間でした。 翌日は朝から昼過ぎまで6題の発表が行われ、引き続き活発な意見交換が行われました。ここでも立場や学年、研究テーマの違いという垣根を越えた前向きな議論が行われました。他人の研究であっても、自分のことのように考え、意見し議論する。そんな関係が本研究室には存在しています。それは、研究に対する単なる知的好奇心ではなく、それぞれリハビリテーションの専門家として、患者や対象者に対して、何か少しでも良いものを提供できないかという信念が根底にあるからだと感じました。研究大会の最後は、森岡教授による閉会の挨拶で終えました。真に良い研究を行い、社会に貢献するためには、異なる知識や価値観、専門性などの垣根を越えて、互いに切磋琢磨することが重要であることを改めて学ぶことができました。そのため、異なる職種や専門性を背景に、多くのメンバーが在籍している本研究室では、自身の研究のみに盲目的にならずに、広い視野でリハビリテーションの発展に寄与できる研究を行えるものと考えております。 最後に、我々M1にとっては初めての研究大会への参加でありましたが、先輩や修了生の方々の研究や、議論している姿を実際にみて、多くの研究に触れることによって、今後の自身の研究に対する意欲がより一層強くなりました。今後、森岡教授の指導のもと、少しでも社会に貢献できる研究が行えるように、多くの仲間と共に切磋琢磨してまいります。 (M1 石垣 智也) ※畿央大学大学院では、所属を、修士課程(Master)を「M」、博士後期課程(Doctor)を「D」としています。(たとえば修士課程2年目を「M2」、博士後期課程3年目の所属を「D3」といいます) 【関連記事】 ●「平成24年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」 ●「平成23年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」 ●「平成21年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」 ●「平成20年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」
2013.12.17
第19回 KSM(Kio Study Meeting)を開催しました!
こんにちは 本格的に寒くなってきましたね。 畿央大学理学療法学科4期生の山野です。 12月15日(日)に、2013年最後となる理学療法学科卒業生による勉強会KSM(Kio Study Meeting)を開催しました! 私は今回から参加させていただくことになりました。(*^_^*) 今回は、藤原さんの「症例検討」、中田さんの「マネージメント」、佐藤さんの「腰痛に対するリハビリに関する相談」の3本でした。 藤原さんの症例検討は、食事動作の獲得や、ケアマネージャーなど介護領域の多職種連携の取り方など、訪問リハビリならではの検討内容でした。参加したみなさんは各領域からいろいろな指摘やアドバイスをしながら、楽しいディスカッションをすることができま した。 中田さんのマネージメントに関しては、日頃考えることが少ない内容ということもあり新鮮でした。 私たち理学療法士の多くが働く病院や施設も、一般企業のように理念や目的意識をしっかり持ちながら患者様や利用者様へ質の高いものを提供していくことの必要性、それに見合った対価をいただき組織を運営していくという意識を持つことが大事であると感じました。 「経済なき理念は戯れ言、理念なき経済は犯罪だ」という言葉が印象的でしたね 。 最後の腰痛に対するリハビリのディスカッションは、実技を交えながら股関節と体幹の関連やタスクレベルのコントロールなどをみんなで出し合いました。 最後はミーティングで来年の予定の確認をして終了しました。 今回はかなり濃いディスカッションを4時間にわたって行ったので、みんなクタクタになってましたね(^^;; それだけみんな集中して考えて頭を使っていたんでしょう。終わった後のコーヒーがとても美味しかったです。^ - ^ 次回は年が明けて1月12日に開催予定です。正月ボケした頭をフル回転させて、また内容の濃い時間にしたいと思います! 仕事も遊びも本気! ではでは、みなさん 楽しいクリスマスとお正月をお過ごしください。また来年お会いしましょう♪ 畿央大学大学院 山野宏章
2013.11.29
第18回KSM(Kio Study Meeting)を開催しました!
こんにちは。 畿央大学理学療法科4期生の中田宏樹です。 第18回目の卒業生勉強会を11月24日に開催しました。 卒業しても共に学び続けたいと思い設立したKSM(kio study meeting)ですが、なにげに一年半経ちました。継続は力なり。 自分の病院だけでは得られなかった知識、考え方が得られており、嬉しく思います。 ちなみにいつも貸して頂いてるのはここのお部屋です。 今回は森岡さんの「慢性期のねんざについて」、上田さんの「Upper Extremity Interventions」、そしてミーティングを行っています。 まずは森岡さん。 捻挫って、スポーツをする人にとってすごい多い疾患なんですよね。 そして嫌なことに一回捻挫してしまうと何回もやってしまう… 森岡さんはそれを解決したいとの熱い思いを込めて、熱心に文献を読み、勉強会に行き、得た知識を伝達してくれました。 彼はわざわざ岡山から帰阪して参戦してくれてます。そして向こうでも勉強会企画を立ち上げたようです。そのうち合同勉強会、合同飲み会なんてのもやりたい思ってます。 ちなみに岡山からの参加者はもう一人いてるんですが、そんな地方から参加してくれる人がいるってことが、勉強会の質の高さを表してくれていると自負しています。(彼らが帰阪した際に関西の友人と会ってるのは、きっとついでです。きっと…) 続いて上田さんの発表。 医療は常に進化している。それを思わせるようなプレゼンをしてくれました。 今回の中で印象に残ったのは、最新の物理療法機器達。麻痺で身体が動かない人に対して電気刺激で身体を動かすものがあるんですが… ずいぶん小型化が進み実用的になってきてる印象を受けました。 ディスカッションは今後の高齢化社会にまで話が及びました。 高齢化社会先進国の日本で、医療機器や介護機器メーカーが日本で成功し、それを基に世界へ飛び出して行く。そんな未来が透けて見えました。 そして今回はミーティングです。 実は12月からメンバーが二人長期離脱します。 櫻井さんと南さん。二人とも今の職場を退職し、驚くべきことにリュック一つで世界一周の旅に出るのです。 自分の枠を広げ、世界の様々な価値観に触れてくることで、一周りも二周りもおっきくなるだろう二人に期待です。 話がそれました。 そういったメンバー長期離脱の経緯から、一度今までのKSMを見直そうと今回はミーティングにしたんですね。 ミーティングはブレインストーミング方式にしました。 積極的に自分の意見を出してもらうため、良い点、悪い点、今後の希望など紙に書いてもらってます。 そして話し合ったのですが…みんな素晴らしい。 興味深いアイディアがたくさん出てきました。 今までの自身の得意分野を出すスタイルから一歩飛び出て、より効率的にスキルアップをめざすことに。 でも実はまだまだ話したりず…来月もミーティングすることになりました。 その中で今後は少しメンバー増やしてもいいかなって話が出てきたので、もし興味ある方がいましたら kio_study_meeting@yahoo.co.jp(KSM代表:中田) まで連絡ください。ちなみに1月には新年会も考えてます。 連絡をくれた方には、現在の方針など説明させて貰いたいと思います。気軽にどうぞ♪ とりあえず決まっているのは定期的に発表してもらうこと、出来るだけ毎月参加すること(みんな仕事やら勉強会やらで全員揃った試しがないですが…笑) アフターファイブが人生って言葉をたまに聞きますが、仕事が楽しかったら人生は二倍楽しい。仕事を楽しくするには、やっぱり勉強することが大事やと思います。 プライベートも仕事も両方楽しんでいく。 そんな集団を作っていきたい今日この頃です。 最後にいつもお世話になっている庄本先生はじめ、関係者の方々、そして駄文に最後までお付き合い頂いた方、本当にありがとうございました。
2013.10.30
第17回KSM(Kio Study Meeting)を開催しました!
畿央大学理学療法学科4期生の及川新一です。 10月も畿央大学のキャンパスをお借りして第17回KSM(kio study meeting)を開催しました。 今回で17回目を迎えるKSMですが、毎回熱意のこもった発表と議論が繰り返されているので、いつも新鮮な気持ちで参加しています。 さてさて、今回の発表テーマは「脳画像のみかた-基底核レベルを中心に-」「キャリアアップのための症例の考え方」「足と靴」の3つとなりました。 最初は熊本君が「脳画像のみかた-基底核レベルを中心に-」を発表してくれました。 内容はタイトル通りです。(笑) 沢山の画像を基に、基本的な画像の見方から治療への応用まで細かく説明してくれました。普段脳画像を見る機会が少ないメンバーも脳画像への理解が深まりました。 次に、南君が「キャリアアップのための症例の考え方」を発表してくれました。 内容は症例の持っている障害の捉え方、臨床推論の立て方に始まり、話題は実習生教育にまで及びました。写真は中田君と南君が初診時の介入方法について激論を交わしているところです。決して喧嘩をしている訳ではありません。(笑) 最後は櫻井君が「足と靴」を発表してくれました。 KSMでは初となる「靴」に着目した発表でした。靴の機能的役割や、正しい靴の履き方など、普段の臨床ではあまり意識していなかったことを分かりやすく発表してくれました。 ここまでのBlogを読んで頂くとお気づきになるとは思いますが、KSMは一度の勉強会で大きなテーマを決めずに、各々の興味があること、臨床で取り組んでいることを基に発表します。また、メンバーの所属している病院や施設の特性が異なるため、発表の内容をそのまま臨床で実践することは出来ません。勉強会で得た知識を自分達の臨床に落とし込み、患者様に最善の医療を提供出来るようこれからも切磋琢磨して頑張っていきたいと思います。 最後になりましたが、今回も快く会場を提供してくださった、理学療法学科長である庄本先生を始め、畿央大学関係者の皆様に感謝を申し上げます。
2013.09.28
欧州呼吸器学会の参加レポート
2013年欧州呼吸器学会(European Respiratory Society annual congress)参加レポート この度2013年欧州呼吸器学会に参加してきました。学会は9月7~11日にスペイン,バルセロナのFIRA BARCELONA, Convention Centre de Gran Viaで開催されました。この学会は、呼吸器系の学会では世界最大級であり、私は昨年に引き続いて2回目の参加となりました。本学からは私1人の参加でしたが、昨年大学院(博士)を卒業した有薗さん(現 聖隷クリストファー大学)や長崎、名古屋、関西の友人など10人ほどの理学療法士とも学会場で会って話をしました。 私は、9/11(水)に ”Mechanisms contributing to exercise limitation in health and respiratory, cardiac and pulmonary vascular diseases” セッションで ”Comparison of the characteristics of symptom-limited exercise tests between incremental and constant work rate protocols” という演題をポスターディスカッションという形式で発表しました。これは通常のポスターとオーラルでの発表、質疑応答が混ざった形式です。 セッションの司会者は,P. Laveneziana, L. Puente Maestúの2名で、特にL. Puente Maestú氏は、運動負荷や骨格筋の酸素動態に関して多数報告しており、私も文献でよく知っている研究者でした。私の演題は、「高強度定常負荷試験の方がランプ負荷試験に比べて骨格筋の酸素利用が高くなり、これが運動持続時間のリハビリによる改善効果が高いという要因の1つであろう」という内容で、座長やフロアからいくつか質問を受けました。 今回の学会では日本の理学療法士の発表も増えてきましたが、まだ演題数は少なく、言葉の壁により十分な討論が出来ないケースが多い様です。私自身も含めてもっと国際的にならなければと再度思わされた学会でした。 健康科学部理学療法学科 教授 田平一行
2013.09.27
畿央大学大学院 博士後期課程の学位記授与式が行われました。
去る9月21日(土)の14:00より、畿央大学大学院健康科学研究科博士後期課程の学位記授与式が行われ、井出宏さんと徳田光紀さんのお二人に博士(健康科学)の学位が授与されました。 畿央大学大学院健康科学研究科の博士課程論文審査基準では、主論文の条件として「査読のある国際(英文)学術雑誌に掲載されたもの、あるいは掲載が決定しているもの1篇」としています。お二人の論文は3月までに完成はしていたものの雑誌掲載が遅れたため、学位記の授与が9月になったものです。金子章道研究科長からは、世界に通用する学位論文を完成させたお二人に対してねぎらいとこれからの活躍に対する期待を込めた式辞があり、また博士号を授与されたお二人からは、それぞれに感謝と決意の挨拶がありました。そのあとお二人と金子研究科長、冬木副学長、森岡研究科主任、お二人の指導教官である田平教授、庄本教授を交えて記念撮影をし、あたたかな雰囲気の中で授与式を終了しました。 お二人からコメントを頂戴しましたので、ここでご紹介させていただきます。 ●徳田 光紀さん 私は学士、修士、博士とすべて畿央大学および畿央大学大学院で取得させて頂きました.大学時代の担任も、大学院の指導教員も庄本康治教授でありました。理学療法士として、研究者として一から指導して頂いた庄本先生には感謝の言葉しか浮かびません。本当にありがとうございました。 また,金子章道研究科長はじめ世界レベルの研究者の先生方の講義を受講できたことは、今後も大きな財産になると感じています。『博士号の取得がゴールではなく,ここが一人前の研究者としての起点となるべきである』金子研究科長に頂いた祝辞のお言葉は忘れません。今後も研究者の一人として謙虚に,そして畿央大学大学院で博士号を取得できたことに自信と誇りを持って、研究活動を続けていきたいと思います。 これからもご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。 ●井出 宏さん 2013年9月21日(土)博士学位授与式に出席しました。 この中で健康科学研究科の金子研究科長は、学位の取得は研究者としての出発点に過ぎない。慢心することなく今後も研鑽を続けてほしい、という旨の言葉がありました。私は、この言葉をいただいて、今後とも継続的な自己研鑽に努めること、研究のための研究ではなく常に臨床を意識した研究をしていくこと、独創的な研究とは何かを常に考えていく必要性を再確認しました。また、ここまで来られたのは田平教授のご指導や田平研究室の同僚からの助言などがあったからだと思っています。そして、最後に陰に陽に支えてもらった私の家族に感謝したいと思います。
2013.09.16
院生が『日本ペインリハビリテーション学会学術大会』で優秀賞を受賞!
2013年8月31日9月1日に、福岡の九州ビルディングにおいて、『日本ペインリハビリテーション学会学術大会』が開催されました。 今学会のテーマは、「痛みの医療におけるリハビリテーションの可能性」でした。プログラムの中には、術後痛から慢性痛を対象とした臨床研究のみならず、動物実験などの基礎研究も多くありました。臨床家として、テーマ通り、痛みに対するリハビリテーション可能性を考えさせられ、大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。 基調講演では、沖田実教授(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻リハビリテーション科学講座運動障害リハビリテーション学分野)が痛みの教育の現状と課題について、理学・作業療法士の卒前教育を中心にお話されました。シンポジウムでは、「慢性痛医療の最前線―チーム医療の各領域から―」というタイトルで行われました。その中では、池本竜則先生(愛知医科大学運動療育センター・学際的痛みセンター)が、運動器外科の視点から、細井昌子先生(九州大学病院心療内科)が、心療内科の視点から、川久保宏美先生(九州大学病院看護部心療内科)が、看護の視点から、松原貴子先生(日本福祉大学健康科学部リハビリテーション学科)が、リハビリテーションの視点からお話されました。どれも非常に興味深い内容であり、その中でも特に、川久保宏美先生がお話された、心療内科の看護の視点からでは、患者の現象の捉え方や対応の仕方など、セラピストとしても非常に多くのことを学ばせて頂きました。 一般演題では、口述発表が5演題、ポスター発表が19演題あり、基礎から臨床まで多岐にわたる領域からの発表がありました。その中から今回、私が発表した「撓骨遠位端骨折後のギプス固定期間中に腱振動刺激による運動錯覚の介入がギプス除去後の痛みに及ぼす影響-1症例による検討-」が優秀賞に選出されました。 この研究は私が本学大学院修士課程で行っている臨床研究であります。発表や質疑応答では不十分な点が多かったため、私の演題が日本ペインリハビリテーション学会歌術大会にてこのような素晴らしい賞に選出していただけるとは全く思ってもおりませんでした。また今回の演題では、1症例による検討であり、課題が多くみられます。そのため今後解明するために、よりいっそう研究に励んでいきたいと思っております。この場を借りて、この研究を御指導してくださった森岡周教授ならびに本学神経リハビリテーション学研究室のメンバーに心から感謝いたします。 健康科学研究科 健康科学専攻修士課程1回生 今井亮太 (理学療法学科5期卒業生)
2013.09.15
第16回KSM(卒業生の理学療法勉強会)を開催しました!
畿央大学理学療法学科、4期生の佐藤達也です。 9月8日に第16回KSM (Kio Study Meeting)を開催しました。 KSMとは畿央大学4期生が中心になって行っている「理学療法勉強会」です。普段様々な現場で理学療法士として働いているメンバーが月に一度集まり、講義・ディスカッションをしています。様々なテーマの勉強ができ、毎回大変刺激になっています。 今回は「作業療法について」、「心不全を合併したCOPDのリハビリテーションについて」について講義・ディスカッションをし、最後に実技を行いました。 今回、私の勤務する病院の作業療法士の先輩である、中村元紀先生にお越しいただき、作業療法の考え方を中心にお話しいただきました。リハビリテーションの本来の目的を理解し、作業療法の立ち位置を明確化し、介入方法を幅広く勉強されている先生の講義は、我々理学療法士も見習う点が多々ありました。他職種で相互作用し、患者さんに最適な治療を提供しようと、皆改めて認識することができたと考えます。 ↑iPad miniを用いた作業選択意思決定支援ソフト(ADOC)の紹介 次に、及川君は内部障害を中心にデータをまとめ、実際の地域リハなどで注意している点、悩んでいる点を紹介してくれました。患者さんへの自主練習の指導などは地域リハ以外のスタッフも方法を模索しており、各自気をつけている点、効果が報告されている指導内容など、ディスカッションが行われました。 最後に中田君が実技として、肩関節が挙上しにくい患者さんへの即時効果を狙った介入方法や、皮膚運動学を考慮した腰痛患者への介入方法などを紹介してくれました。単一の手法では改善が乏しい方もいるので、様々な視点から問題点を考察し、アプローチをしていく考え方は重要であり、大変参考になりました。 今回はKSMとしては初めて、外部の方をお招きしての講義も取り込みました。日頃の疑問点を、自分やその身内の者だけでは解決できないことも多々ありますが、このような場でのディスカッションや休憩時の何気ない会話などから新たな発見が生まれることもあります。今後も手を変え品を変え、自分たちの考えを話し合い、様々な視点を持って臨床現場に落とし込むことができればと考えます。 当勉強会も1年以上が経過し、良い点、修正すべき点も様々と出てきています。皆で方向性を考え、今後も高め合っていける関係にしていくことができるよう、一人一人頑張っていきます!今回も理学療法学科長である庄本先生を始め、このような場を提供していただいた関係者の方々に感謝を申し上げます。 【過去の勉強会の様子】 ▼第10回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/03/post-636.html ▼第11回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/04/10-1-2.html ▼第12回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/04/24-7.html ▼第13回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/06/25-1.html ▼第14回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/08/01ksm14.html ▼第15回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/08/14-1-2.html
よく読まれている記事
カテゴリ
タグ
キーワード検索
アーカイブ