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健康科学研究科

2013.07.15

大学院生による『第35回日本疼痛学会』レポート

2013年7月12・13日に、埼玉の大宮ソニックシティにおいて、『第35回日本疼痛学会』が開催されました。   今学会のテーマは、「基礎と臨床の架け橋」でした。プログラムの中には動物実験などの基礎研究のみならず、疼痛疾患を抱える患者さんを対象にした臨床研究も多くあり、基礎と臨床が繋がるようなものになっており、基礎研究をするセラピストとして個人的に大変有意義な学会となりました。   また、本学会の会長が痛みの脳イメージング研究の分野で有名な柿木隆介教授(生理学研究所)ということもあり、「疼痛学における神経イメージング研究の進歩」というタイトルのシンポジウムも行われました。その中では、倉田二郎先生(東京医科歯科大学医学部付属病院)が、痛み関連脳領域における階層化モデル説明し、自身の研究から痛みが慢性化する脳内メカニズムについてお話されました。高橋賢先生(岡山大学医歯薬学総合研究科)は、皮膚痛と筋痛の脳活動の違いから、筋痛における痛みの情動的側面の重要性についてお話しされました。荻野祐一先生(群馬大学付属病院麻酔科)は、報酬系と痛みについての関係を自身の脳イメージング研究からお話しされました。池本竜則先生(愛知医科大学学際的痛みセンター)は、痛みという主観的なものをfMRIを用いて客観的に評価しようとする試みについてお話しされました。どれも非常に興味深い内容であり、本研究室のテーマであるニューロリハビリテーション手法の開発のために必要な基礎的知見であると感じました。特に、倉田先生と荻野先生から紹介された、「慢性疼痛患者は報酬系が作動していない」という脳イメージング研究の知見に関しては、セラピストにとっても非常に重要な知見であると感じました。このような知見は、リハビリテーションセラピストとして、慢性疼痛患者に対してどのように教育学的に関われば良いかのヒントになり得る知見であると感じました。   一般演題では、本学の森岡周教授が座長を務められた「術後痛」のセッションでは、複数の理学療法士の臨床研究の発表もありました。本研究室の博士後期課程の平川善之さんも、1回目の人口膝関節置換術の術後痛の予後と、2回目の術後痛の予後の違いを、「心理的な不安」という側面から調査した結果を発表しました。   また本学会の中で、私が昨年発表した「大住倫弘,草場正彦,中野英樹,森岡 周:痛みの内的体験の慣れにおける脳活動の変化過程‐脳波(Electroencephalogram: EEG)を用いて‐.Pain Research. 2012, 27(3): 165-174.」が2013年度の優秀論文賞に選出され、授賞式を行って頂きました。この研究は、私が修士課程の時に行った実験を論文にまとめたものであり、実験のデザインや文章表現などは不十分ではあったと思いますが、新規性という側面での受賞であったと思います。受賞式では、柿木隆介教授から賞状と激励のお言葉を頂いた時にはとても恐縮で緊張しました。受賞したこと云々よりもそちらの方が嬉しかったかもしれません。この研究を指導して下さった森岡周教授をはじめとする本学の神経リハビリテーション学研究室のメンバーに深謝致します。ありがとうございます。これからも、さらに研究・臨床のスキルをアップさせて、社会に貢献できるような人間に成長したいと思います。      ちなみに写真は、ペインチームの兄貴的存在の平川さんと、色々なお祝いをして頂いた森岡周教授と会場で撮影してもらったものです。   畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程 大住倫弘

2013.07.11

平成25年度 第2回夏季エコパトロール実施中!(エコキャンパス推進委員会)

こんにちは、エコキャンパス推進委員会です。 連日、猛暑日で汗の止まらぬ毎日ですが、節電にご協力いただきありがとうございます。 さて、7月9日(火)に今夏第2回目のエコパトロールを実施しました。この日はエコキャンパス推進委員会の東委員長と健康栄養学科の峰松先生、総務部職員2名による計4名でパトロールを実施しました。そろそろ緑色のたすきを見かけた方も多くなってきたのではないでしょうか。     昨年度までは昼休憩の時間帯にエコパトロールを実施していましたが、今年度は違う時間帯の状況確認も必要とのことで16:30にも巡回を行います。 昼休憩は午後からの授業もあり、各教室は使用中のことが多いのですが、夕方になると未使用の教室も見受けられるようになります。 そこで気付いたのですが、使用されていない教室なのにエアコンが運転している教室がありました。さらにはドアも全開というような状態もありました。     おそらく、退室時の消し忘れなのでしょうが、非常にもったいない状態です。解決策は少しの気遣いだと思います。ものすごく簡単なことですので、是非、意識してみてください。   全国各地で猛暑が続き、電力の需要が伸びているそうです。それでも最大電力は前年並みにとどまり、政府の予測値を大幅に下回ることは確実だと言われています。企業や家庭の節電対策が想定以上の効果を発揮するためだと言われています。大きな発電所のトラブルが同時に起こらなければ、今夏も全国で安定した電力需給が見込めるそうです。 これも一人一人の取り組みの結果であり、それだけ、日本で節電の意識が定着しつつあるのだと思います。 我々も社会の一員として取り組み、また、我々が出来ることを継続して考えていきたいと思います。   エコキャンパス推進委員会 【前回のブログ】  平成25年度 夏季エコパトロール実施中!(エコキャンパス推進委員会)  

2013.07.11

平成25年度 夏季エコパトロール実施中!(エコキャンパス推進委員会)

日頃はエコキャンパス推進活動にご協力いただきありがとうございます。エコキャンパス推進委員会です。   さて、今年の夏もエコパトロールを実施します。第1回目を7月3日(水)に行い、健康栄養学科の峰松先生と情報センターの関さんと総務部職員で巡回しました。     エコパトロールは2班に分かれて、エアコンの設定温度確認や稼働状況をチェックしながら巡回します。28℃のエアコン温度設定を呼び掛けており、大半の教室では27℃か28℃設定になっていました。ただ、残念なことにL棟の教室では20℃の設定が2室あり、24℃前後の設定が多かったです。過剰な温度設定は体調にも影響しますので、注意して下さい。また、無人であるにも関わらず照明やエアコンが点けっ放しの教室もありました。また、退室の際は、今一度、OFFチェックをお願いします! エコパトロールは8月中旬まで実施します。無理のない範囲で、少しずつのエコにご協力をお願いします。     ▲今年の夏のエコキャンポスターでは、ちょっぴりゆるキャラなエアコンが皆様のご協力をお願いししています。 作成してくれたのは人間環境デザイン学科2回生のC.M.さんです。   エコキャンパス委員会では、エコキャンポスターをデザインしてくれる学生さんを大募集中です。我こそは!という方は是非ご一報ください!     エコキャンパス推進委員会

2013.06.25

第13回KSM(卒業生の理学療法勉強会)を開催しました!

畿央大学理学療法学科4期生の中谷です。 6月23日(日)、第13回KSM(Kio Study Meeting)を開催致しました。     今回のテーマは以下の通りです。 ①心疾患患者と筋力低下~呼吸筋に着目して~ 慢性心不全患者では、廃用性筋力低下だけでなく、 疾患特有の筋力低下があり、それを踏まえた上で運動療法をプランニングしていく重要性を知りました。 ②半月板損傷のリハビリテーション 基礎的な解剖、運動学の知識の整理から、実際の治療場面でのアプローチ法など、幅広く学べ、明日からの臨床にも活かしていくことができそうです。 ③オーバーヘッドスポーツに対するアスレティックリハビリテーション~インピンジメント症候群に着目して~ 基本的動作能力の向上だけにとどまらず、スポーツ復帰、さらにパフォーマンス向上など、理学療法士の職域の広さを知り、新鮮な内容でした。     月1回ですが、このように大学4年間共に学んだ仲間が集まり、勉強会を開くことで、それぞれが専門性を発揮して仕事に取り組んでいることを知ることができ、とても良い刺激になります。 これからも、このような活動を通してそれぞれがさらに技術、知識、そして人として成長していけるよう、努力を積み重ねていきたいと思います。   【過去の勉強会の様子】 ▼第1回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/04/post-502.html ▼第2回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/05/2ksm.html ▼第3回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/06/3ksm.html ▼第4回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/07/4ksm.html ▼第5回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/08/4ksm-1.html ▼第6回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/10/6ksm.html ▼第7回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/11/7ksm.html ▼第8回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/12/8ksm.html ▼第9回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/02/ksm.html ▼第10回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/03/post-636.html ▼第11回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/04/10-1-2.html ▼第12回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/04/24-7.html

2013.04.23

第12回KSM(卒業生の理学療法勉強会)を開催しました!

畿央大学理学療法学科4期生の松波です。 4/21(日)に、記念すべき第12回KSM(Kio Study Meeting)を開催致しました。 KSMが発足してから、1年が経ちました。 発起人の中田君の宅勉から始まったKSMですが、この1年の間に新たなメンバーも迎え、総勢13名となりました。同期だけではなく、熱い思いを持った後輩も参加してくれて、更に濃く、熱い勉強会となっております。 たかが1周年、されど1周年。今後も大切な仲間とともに、刺激仕合ながら臨床に励んでいきたいと思います。       今回のテーマは ①運動制御における脳内機構 ②病院の仕組みについて〜四年目のセラピストに考えられること〜 ③やる気のスイッチ といった内容でした。   基礎的な内容から、なかなか知ることができない他院のシステムについて情報共有、患者様・セラピスト自身のやる気を出すにはどうすればよいかといった、多岐に渡った盛りだくさんな内容でした。   就職地・就職先は急性期病院・回復期病院・訪問リハとバラバラですが、同じ学内で学んだ仲間が集まったKSMだからこそ、それぞれの立場で、忌憚のない意見を言い合えるのだと感じました。井の中の蛙になることなく、今後も広い視野・知識をもったセラピストを目指し、仲間と共に歩んでいきたいと思います。 2年目のKSMも、よろしくお願いいたします。   (さらに…)

2013.04.10

第11回KSM(卒業生の理学療法勉強会)を開催しました!

畿央大学理学療法学科四期生の及川です。 3/31に第11回KSM(kio study meeting)を開催しました。 KSMが発足してからもうすぐ一年が経過しようとしています。 同じ理学療法学科で学んだ仲間達と現在もこうして臨床に対する意見交換が出来ることに幸せを感じています。 時間が経つのは早いもので、今年度からは私達も臨床4年目のセラピストとなりました。KSMはこれまで積み上げてきたものを大切にしながら、貪欲に自己研鑽に励んで参りたいと考えています。   今回は新しい取り組みとして、他大学の卒業生が中心となって行われている勉強会と合同勉強会を行いました。 私が働いている病院の先輩である中本氏に声をかけて頂き、今回の合同勉強会が実現しました。 まず、双方の勉強会のメンバーで、臨床で感じている疑問点を出し合い、その中で最も多かった「筋緊張の評価・抑制」についてディスカッションを行いました。   ディスカッションを行う前に、私と中本氏が筋緊張の基礎とその抑制メカニズムについて、末梢組織、脊髄、脳幹、大脳皮質レベルに分けて発表しました。 質問や疑問があれば、発表中でも気軽に発言が出来るスタイルで行い、理解を深めやすい環境づくりを心掛けました。           発表後にディスカッションを行いました。最初は初めて顔を合わせた者同士、緊張で思うようなディスカッションが出来ませんでした。しかし、臨床の話をする内に次第に打ち解け、議論はヒートアップしていきました。その中で、自分が担当した患者様を何とかしたいという熱い気持ちが伝わってきました。 今回の合同勉強会では、そんな熱い気持ちをもったセラピストに出会うことが出来ました。       今回ご一緒させて頂いた勉強会は発足から既に2年が経過しているそうです。勉強会を立ち上げる団体は多くても、それを継続して開催出来ている団体は少ないと聞きます。長く続けることは本当に大変なことであり、私たちも見習わなければなりません。 今年度も全力で活動していきたいと思いますので、今後ともKSMをよろしくお願いします。     最後になりましたが、いつも快く大学の施設を使用させてくださる理学療法学科長の庄本先生、並びに大学事務員の方々に心から感謝をお伝えしたいと思います。   来月の開催は4月21日です!     【過去の勉強会の様子】 ▼第1回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/04/post-502.html ▼第2回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/05/2ksm.html ▼第3回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/06/3ksm.html ▼第4回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/07/4ksm.html ▼第5回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/08/4ksm-1.html ▼第6回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/10/6ksm.html ▼第7回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/11/7ksm.html ▼第8回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/12/8ksm.html ▼第9回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/02/ksm.html ▼第10回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/03/post-636.html

2013.04.05

理学療法学の教科書シリーズ「標準理学療法学 神経理学療法学」 発刊!!

本学の理学療法学科 森岡 周 教授が編集・執筆をつとめた「標準理学療法学 専門分野 神経理学療法学」が発刊されました。   この「標準理学療法学」は物理療法学や骨関節理学療法学、内部障害理学療法学などの各専門分野にてシリーズ化され、ほとんどの養成校にて教科書として長年使用されています。また、全国養成校の図書館には必ず所蔵されていると言っても良いほど、まさしく理学療法教育のスタンダードとされている書籍です。今回そのシリーズに、新たに神経理学療法学が加わり、森岡教授はもちろんのこと松尾 篤 准教授、岡田 洋平 助教そして私、さらに客員講師である信迫 悟志 氏といった本学のメンバーが執筆しています。それはまさに、神経理学療法分野のスタンダードが畿央大学を中心に構築されつつあるということを証明しています。     本書は、病態からその障害論を含めた評価・治療、意識障害や運動麻痺などの機能障害において、これまでの古典的な情報と臨床経験、そして最新の神経科学における知見が網羅されつつ、根拠に基づいた理学療法へと導くような構成となっています。さらには、「皮質連合野障害に対するクリニカルリーズニング」や「視床障害に対するクリニカルリーズニング」などといった、クリニカルリーズニング(臨床推論)という独立した章を設けています。これらの章では各臨床症状の解釈から治療選択に至るまで、臨床経験と科学的知見を融合した推論が示めされており、単なる根拠の提示だけでなく、読者自身が新たな根拠とスタンダードの構築に取り組むための方向性を示してくれています。   ということで、本書は理学療法を学ぶ学生だけでなく、日々臨床において試行錯誤している理学療法士の方々に対して、有益かつ示唆に富んだ内容に仕上がっております。その分、厚くて熱い本となっていますが、是非とも手にとってその中身を吟味して頂ければと思います。   なお、本学では今年度より「畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター」を開設し、現在だけでなくこれからの神経理学療法分野のスタンダードの中心として「最新」かつ「最先端」な情報をこれらも発信し続けるよう努力していきます。   健康科学部理学療法学科 准教授 冷水 誠

2013.03.25

客室研究員の論文が「Body in Mind」に掲載されました!

畿央大学健康科学研究所客員研究員で大学院健康科学研究科の客員講師である信迫悟志氏の研究成果が「Body in Mind」 (http://www.bodyinmind.org/)の記事に掲載されました!   このサイトは、痛みの臨床研究で世界的に有名なLorimer Moseley教授が、臨床家や基礎研究者と共に、身体・脳・心について関係のある研究を取り上げ、活発な議論を展開しています。痛みに関する研究が中心に取り上げられますが、他分野の興味深い研究が取り上げられたり、実際の論文では明記されていない内容の議論までされているので非常に参考になります。今回、そのサイトに本学の客員研究員の信迫氏の研究である「慢性頸部痛に対する視線方向認知課題の効果」が「Is GDR effective in the treatment of chronic neck pain?」というタイトルで掲載されました!       記事では、信迫氏が独自に考案した「他者の後方観察による視線方向認知課題」の着想に至るまでの経過や、実際に信迫氏が今までに行った脳イメージング研究と臨床研究の成果が書かれています。   信迫氏の研究成果としては2012年に国際雑誌に掲載されたものですが、その7年前である2005年から『頸部痛に対するより良いリハビリテーションはないだろうか?』という自問をしていたこともこの記事から知ることができます。2005年当時は、運動イメージによる痛みの改善や、ヒトのミラーニューロンシステムに注目が集まった時期です。信迫氏は当時の最新の臨床研究や神経科学の知見に加えて、頸部の「目標物を視覚で捉えるための協調運動」という機能に着目し、「視線方向認知課題」を考案しました。このような記事を読むと、頸部痛に対するリハビリテーションへの想い、その当時の学術的背景と歴史、自身が考案した介入を地道に科学的方法で効果検証していく姿が想像でき、感慨深い気持ちになりました。注目をされるまで努力を怠らず、粛々と臨床と研究を継続することの意味性を考えさせられました。   「Body in Mind」は、痛みの研究をしている者にとっては非常に有用な情報源であり、世界的に知られているサイトです。今回の信迫氏の記事が掲載されたことは、このような視点の痛みのリハビリテーションが世界的に認められてきているということでもあります。今後、さらなる成果を皆で協力して残して、痛みのリハビリテーションをより良いものしていくという皆の想いを強くさせてくれました。   畿央大学大学院健康科学研究科博士後期課程 大住 倫弘   【今回の記事に関する信迫氏の論文】 1.  信迫悟志, 他: 後方観察における視線方向認知の脳内機構―機能的近赤外分光法を用いた検討―. 理学療法科学 25(3); 419-425, 2010. 2.  信迫悟志, 他: 視線方向認知課題が頸部関節可動域と痛みに与える効果. 理学療法学 38(2); 65-73, 2011. 3.  Nobusako S, et al.: Effectiveness of the gaze direction recognition task for chronic neck pain and cervical range of motion: a randomized controlled pilot study. Rehabil Res Pract. 2012;570387. 4.  Nobusako S, et al.: Gaze Direction Recognition Task for the Rehabilitation of Chronic Neck Pain. J Nov Physiother. 2012; S1-006.   これら論文のうち,1が修士論文,3は博士論文

2013.03.01

「第10回産学連携のための経営者セミナー」で畿央大学坂田進教授が講演しました。

経営者向けに「今からでも遅くない!メタボ対策」について講演 2013(平成25)年2月28日、奈良県大学連合(畿央大学はじめ奈良に事務所を置く4年制13大学)主催による「第10回産学連携のための経営者セミナー」が幹事校奈良教育大学101教室において開催され、畿央大学健康科学部看護医療学科教授坂田進先生が講演されました。 同連合の賛助会員である奈良県商工会議所連合会、奈良県経営者協会、奈良経済同友会など経済6団体、奈良労働局、奈良県などから約40名の方々が受講されました。   全2講座で、1つめの奈良県立大学伊藤忠通学長による「産学連携と地(知)の拠点としての大学」に続いて、坂田先生は「今からでも遅くない!メタボ対策」と題して奈良の経済を担うみなさんに特に体には留意してほしいという思いを込めてわかりやすく講義されました。   “メタボリックシンドローム”、“生活習慣病”、“動脈硬化”などの言葉は聞きなれていますが、「聞き流して」しまっている傾向にあり、ふだんの生活の中で簡単にできる対策をお話いただきました。受講して頂いた方々に、ぜひ実践して頂きたいものです。

2013.02.28

ニューロリハビリテーションセミナー(実践編)を開催しました!

平成25年2月23日(土)、24日(日)に、畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー(実践編)を開催しました。   「実践編」では、これまでの基礎編~臨床編とは異なり、脳機能イメージング研究の実際について、講義に加え、実際の機器操作、測定、解析、結果の解釈、プレゼンテーションまでを受講者の皆様に体験して頂きました。昨年同様、本学にある近赤外光脳機能イメージング装置(fNIRS、 島津製作所製)2台と高機能デジタル脳波計Active Two system(Biosemi社製)1台、そして今年度も(株)島津製作所の御協力のもとに新型のfNIRS(LABNIRS)2台を加えた計5台を準備して脳機能の計測を行いました。   当日は、講義の後、1グループ13名の5グループに分かれ、上肢運動学習課題、歩行課題、視覚トラッキング課題、ワーキングメモリ課題などに関する脳活動をそれらの機器を用いて測定しました。実際に測定者と被験者を体験することによって脳機能イメージング研究の実際や応用可能性、限界点などを理解していただけたかと思います。プレゼンテーションの準備では、考察などに関してグループ内で様々な議論がなされ、それによりさらに脳機能について理解が深められたことと思います。 また、「実践編」はこれまでのセミナーと比べて少人数であるため、セミナーおよび懇親会でもお互いの距離が非常に近く、新たな人とのつながりや臨床・研究の創発もできました。   最後に、今回の実践編を開催するにあたり、測定や解析について島津製作所の皆様にサポートして頂きました。この場をかりて厚く御礼申し上げます。また、畿央大学大学院の院生や修了生の皆様にも御協力して頂き、あわせて感謝申し上げます。 畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程 日本学術振興会 特別研究員 中野 英樹 ※来年度の畿央大学ニューロリハビリテーションセミナーの日程および申込方法については、大学ホームページに掲載しています。 https://www.kio.ac.jp/cooperation/recurrent/neuro/ 申し込み受付は、HPの申込フォームのみで、4月3日正午より開始します。 来年度はセミナー受講修了者を対象として、ニューロリハビリテーションフォーラムを開催し(1月予定)、実際の症例を検討していきたいと思っています。 みなさま奮ってお申し込みください。 【関連記事】 台風の中、ニューロリハビリテーションセミナー(応用編)を開講しました! https://www.kio.ac.jp/information/2012/10/post-581.html 畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー(基礎編)開講!! https://www.kio.ac.jp/information/2012/06/post-524.html ニューロリハビリテーションセミナー(臨床編)を開催しました! https://www.kio.ac.jp/information/2012/12/24-4.html