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健康科学研究科

2013.02.16

リカレント教育「理学療法特別講演会」を行いました。

 乳幼児から高齢者までを対象に、地域に根差したリハビリテーション活動の実践! 2013(平成25)年2月9日(土)14時から16時までの2時間、畿央大学KB04講義室において大阪府大東市保健医療部/理学療法士の逢坂伸子先生を講師にお招きして、『第6回理学療法特別講演会』を実施しました。この講演会は畿桜会(畿央大学同窓会:会長唄大輔)が卒業生のためのリカレント教育の一つとして毎年開催しているもので、この日も多くの卒業生が聴講しました。   逢坂先生は行政機関に勤める理学療法士として地域保健事業に携わっておられ、大阪府大東市では1960年代から理学療法士が地域リハビリテーションに関わりはじめ、以降半世紀にわたって乳幼児から高齢者までを対象に地域に根差したリハビリテーション活動を実践しています。行政で働く常勤セラピストの市町村配置率はまだまだ低く、高齢化率が高くなりつつあるなか業務が広範囲にわたっているのが現状です。めざすリハビリテーションとは何か、機能マヒの回復だけでなく、全人間的復権をはかる=やりたいことがやれるようあらゆる面でサポートしていくのが地域リハビリテーションではないか、と熱く語っていただきました。 また、講演会後の質疑応答では新卒理学療法士がいきなり訪問リハ部門に配属されたときの困惑や患者さんへの接し方、あるいは地域包括ケアシステムと大学との関わりなどについての質問にお答えいただきました。   ★第6回理学療法学科同窓会(懇親会) 特別講演会の後は、駅前の居酒屋(風神 五位堂駅前店)に会場を移して、毎年恒例の懇親会を行いました。今回は、卒業生と先生方合わせて13名で懇親会を行いました。   少ない人数だからこその、アットホームな懇親会!先生方、先輩、後輩の枠を超えて、あんな事やこんな事、総合して楽しい楽しいトークが盛沢山でした!なので、あっという間の2時間半でした! もちろん真面目な話も含まれています。現場での悩み事、人生の悩み事、一人の大人として、人として、そして理学療法士としてこれからの自分について真剣に話合いました。来年度行われる、10周年の特別事業でも、そのような内容についてシンポジウムが行われる予定です。ぜひ参加してください!   卒業生の皆さん!社会に出て、なかなか先生方や卒業生との交流の機会が減っていると思います。1年に1度の同窓会を利用して、近況報告や、日頃の悩みを話しあいませんか?畿央大学卒業生だからこその、楽しい場にぜひ来てくださいね!

2013.02.01

「平成24年度畿央大学神経リハビリテーション研究大会」が開催されました!

2013年1月26日(土)、27日(日)において、畿央大学神経リハビリテーション学研究室(大学院:森岡研究室)主催による『平成24年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会』が信貴山観光ホテルにて開催されました。 例年この研究大会は信貴山観光ホテルにて開催しており、今回は同ホテルにて(※)D2ならびにM2の12の研究の発表が行われました。またM1の研究計画報告ついては、グループに分かれて討議を行い、私自身、D3〜M2の方々から具体的な研究計画のサジェスションをいただきました。写真のように和室の大正ロマンあふれる部屋で雰囲気を変えて研究発表を行いました。   初日は、はじめに当研究室の教授である森岡先生からご挨拶があり、その後、緊張感の漂う中D3の藤本さん、中野さんがそれぞれのセッションの座長を務め、3演題ずつ計6演題の発表が行われました。 その後、8名のM1の院生からそれぞれの研究計画について、そして現在までの取り組みについて紹介がありました。   夕刻発表を終えると、待ちに待った懇親会が始まりました。懇親会では、社会人院生が多い特徴から、普段あまり話したことのない先輩方ともたくさん話すことが出来ました。また信貴山観光ホテルの仲居さんとは(毎年のことですから)顔なじみの院生も多く、いろいろサービスしていただきました。   翌日はD1の大住さん、D2の若田さんがそれぞれのセッションの座長を行い、計6題の発表が行われました.この2日間を通して、計12の研究に対して、学年の垣根を越えた様々な建設的な意見が時間をかけて飛び交い、そのプロセスを通じてそれぞれの発表内容の精度がより向上するのではないかと考えられました。   これだけのメンバーが研究室にいることは、やや多くも感じる方もおられると思われますが、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士と職種を超えて多くの院生が研究室に在籍していることから、概して視野が狭くなりがちな自分の研究に対して思わぬ意見をいただける利点があります。発表内容も実に多彩で、今年度は車いすのシーティング、ケアレスミス、道具操作、運動イメージ、人工膝関節置換術後痛、サブリミナル刺激、ペダリングにおけるセロトニン、運動錯覚、ミラーセラピー、ラバーハンドなど様々で幅広い内容となっていました。そして何よりも、それぞれが自分の研究に対して真剣に取り組み、少しでもより良いリハビリテーションを提供したいという共通意識があることからも、批判的意見を含んだ多くの建設的意見が飛び交う特徴ある研究室とも言えます。   最後に私自身M1として研究紹介もさせていただき、M1だけでのミーティングでは気づくことができない機器の使い方や統計の解釈、デザインの組み立て、そして研究の意義をどう伝えていけばいいのか、先輩方から多くのアドバイスを頂きました。今回の研究大会を通じて多くの研究に触れることによって、研究の楽しさを実感し、今後の研究に対する大きな活力となりました。                                                 (M1 中井 秀樹)   ※畿央大学大学院では、所属を、修士課程(Master)を「M」、博士後期課程(Doctor)を「D」としています。(たとえば修士課程2年目を「M2」、博士後期課程3年目の所属を「D3」といいます) 【関連ブログ】 ▼「平成23年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」の様子 https://www.kio.ac.jp/information/2012/01/23-6.html ▼「平成21年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」の様子 https://www.kio.ac.jp/information/2010/02/post-231.html ▼「平成20年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」の様子 https://www.kio.ac.jp/information/2009/01/post-129.html

2013.01.31

運動器リハビリテーションセミナー実践編を開催しました。

今年度よりスタートした「運動器リハビリテーションセミナー」ですが、今回(1/26・27)の実践編で全ての日程が終了いたしました。昨年6月の基礎編から始めたこのセミナーですが、その後、8月の応用編、10月の臨床編と毎回約100名の方々にご参加いただきました。 運動器リハビリテーションとは、主に整形外科分野のリハビリを指し、肩関節の…、腰の…など、全国では多くの勉強会が開催されております。しかし、養成校で習った筋肉や関節の再教育の場はほとんどなく、系統立てて基礎から臨床、または研究分野まで学べる場はほとんどない状況です。そこで年間を通して学べる場を提供する、というコンセプトでセミナーの開催に至りました。   その運動器リハビリテーションセミナーも、今回の実践編で完結! 実践編はその名の通り、今までの基礎知識を臨床で、さらに研究分野にまで応用するため実際に筋力計や筋電図などを用いて行いました。   なんと、参加人数もぐっと減って20名。講師がほぼマンツーマンで三次元動作解析機器や加速度計、筋電図などの仕組みから使用法まで講義しました。   筋電図は難しいから…などという声を臨床現場で聞きますが、実際に触ってみると意外と簡便にデータ採取ができることをご理解いただけたようです。また、三次元動作解析器は大学などにしかないから臨床現場には関係ないでしょ?という声も耳にしますが、仕組みをご理解いただくと、『この機器を使用した研究論文を読んでみようと思った!』『自分の病院と共同研究をしてもらえないか?』などと、とてもうれしいお言葉を頂きました。   バタバタと準備をして、見切り発車に近い状態であったとは思いますが、年間を通して受講していただいた方々、本当にありがとうございました。   来年度もやります!!   さらに内容を濃く!さらにバージョンアップして!さらにマニアックに?2歳になった運動器リハビリテーションセミナーにぜひご参加ください。   講師一同、切磋琢磨してお待ち申し上げておりますm(__)m 理学療法学科 准教授 福本貴彦   【参考記事】 運動器リハビリテーションセミナー(基礎編)開講!! https://www.kio.ac.jp/information/2012/06/post-517.html 運動器リハビリテーションセミナー(応用編)が行われました! https://www.kio.ac.jp/information/2012/08/post-547.html 運動器リハビリテーションセミナー(臨床編)を開講しました! https://www.kio.ac.jp/information/2012/11/post-593.html

2012.12.25

健康科学研究所研究員の『第5回日本運動器疼痛学会』レポート

2012年11月17・18日に、東京・有明のTFTビル・ビッグサイトTFTホールにおいて、『第5回日本運動器疼痛学会』が開催されました。 今学会のテーマは、「Open a new horizon! 疼痛研究の新しい展開」でした。「horizon」には、地平線、水平線という意味のほかにも、知力、思考、経験、興味などの範囲や限界という意味があり、「Open a new horizon!」にはその限界をこえて真実に迫るという意味がこめられていると、今学会長の高橋和久教授(千葉大学大学院医学研究院整形外科学)が述べられました。その言葉にあるように、今学会には整形外科医、麻酔科医、精神科医、看護師、理学療法士、心理士など多職種が集まり、「運動器の痛み」という共通の課題に対して、様々なアプローチによる発表や討議が行われました。 高橋和久教授による会長講演では、椎間板性疼痛について歴史的考察から将来展望までお話されました。 教育研修講演では、岩田幸一教授(日本大学歯学部生理学講座)が痛みの上行路と神経障害性疼痛のメカニズムについて、園畑素樹先生(佐賀大学医学部整形外科)が、代表的な運動器疼痛部位である股関節について、岩下成人先生(滋賀医科大学医学部附属病院 ペインクリニック科)が慢性疼痛に対する薬物療法における注意点についてお話されました。 ランチョンセミナーでは、高橋弦先生(山王整形クリニック)が、自ら提唱し実践されている運動器疼痛症候学に基づく腰痛診療について、西須孝先生(千葉県こども病院整形外科)が子供の疼痛について興味深いお話をして下さり、松平浩先生(労働者健康福祉機構関東労災病院勤労者筋・骨格系疾患研究センター)から慢性腰痛ハイリスク群の簡便なスクリーニング法としてSTarT Back Screening Toolのご紹介をして頂きました。 イブニングセミナーでは、メイヨー・クリニック医科大学名誉教授の丸田俊彦先生からPain Behaviorという臨床概念について、先生の過去30年の実体験を基にお話して頂きました。モーニングセミナーでは、川真田樹人先生(信州大学医学部麻酔蘇生学講座)が、遷延性術後痛のメカニズムについてお話されました。 本学の森岡周教授(畿央大学大学院健康科学研究科)も司会を務められたシンポジウムⅠ「痛みを可視化する」では、江口和先生(松戸市立病院脊椎脊髄センター)が拡散強調MRIを用いた脊髄神経根病変の可視化技術について、西井孝先生(大阪大学大学院医学系研究科運動器医工学治療学寄附講座)がMRI3次元T2マッピングによる軟骨変性の可視化技術について、許斐恒彦先生(慶應義塾大学医学部整形外科学教室)が拡散テンソルトラクトグラフィーによる脊髄変性と痛みの可視化技術について、谷口亘先生(関西医療大学保健医療学部 疼痛医学分野)が2光子励起レーザー顕微鏡による脊髄後角シナプス伝達効率変化の可視化技術について、それぞれ最先端の可視化技術についてお話されました。 私が最も関心を寄せたのは、シンポジウムⅡ「患者心理と痛み」でした。笠井裕教授(三重大学大学院医学系研究科脊椎外科・医用工学講座)は外科医の立場から、谷川浩隆先生(JA 長野厚生連安曇総合病院)は整形外科医の立場から、橋本亮太先生(小児発達学研究科附属子どものこころの分子統御機構研究センター)は精神医学の立場から、有村達之先生(九州ルーテル学院大学人文学部)は臨床心理の立場からお話されました。どの講演も運動器疼痛において患者の心理、性格を無視することはできないことが強く伝わりました。特に谷川先生の「整形外科医が[どこかに必ず身体疾患がある]と確信して診療する姿が、患者の信頼感を増し不安を払拭し、逆説的であるが最も良い心理療法となりうる」という言葉は、近年明らかになってきた共感の脳内メカニズムやプラセボによる下降性疼痛抑制系の活性化などの知見と相まって、単なるHumanityではなく、Scientificな意味でリハビリテーションセラピストの臨床においても重要なことだと感じました。 一般演題においては、口演とポスターで計102演題の発表がありました。基礎医学、整形外科、麻酔科、精神科、心療内科、看護科、リハビリテーション科など多岐にわたる領域からの発表がありました。その中から、今回、私が発表した「視線方向認知課題の慢性頸部痛に対する改善効果:無作為化比較試験」がポスター優秀賞を受賞させて頂きました。この研究は、頸部運動のシミュレーション課題となる視線方向認知課題の頸部運動器疾患患者の頸部痛と頸部の関節可動域に与える影響についてRCTを用いて検証したもので、健常者との比較結果も合わせて発表させて頂きました。この研究は、本学大学院修士課程における脳イメージング研究から開始したものですが、昔ではなかなか結びつかなかった脳機能に対する課題が、運動器疼痛に与える効果を検証したものです。 もちろん慢性疼痛において末梢を考慮することは当然ですが、近年、慢性疼痛には脳内での神経化学的変化、構造的変化、機能的変化が生じていることが明らかにされており、慢性疼痛改善のための脳をターゲットとした訓練の必要性も叫ばれるようになっています(Moseley GL、 Flor H. Targeting cortical representations in the treatment of chronic pain: a review. Neurorehabil Neural Repair.2012;26:646-52.)。その意味で、本学におけるニューロリハビリテーション研究は、時代に求められた研究分野と言えます。 いずれにしても世界の疼痛研究の一翼を担う本邦の重鎮の先生方の前で受賞できたことは、身に余る光栄と感じると同時に、医師が多く集まる威厳のある学会においても、アイデアと工夫を凝らせば、一理学療法士であっても認めて頂ける可能性を実感することができました。この場を借りて、この研究を指導して下さった森岡周教授、松尾篤先生、冷水誠先生、前岡浩先生、そしてこの研究に協力してくれた東大阪山路病院・みどりクリニックのスタッフに深謝いたします。ありがとうございました。 次回、第6回日本運動器疼痛学会は野口光一教授(兵庫医科大学解剖学講座神経科学部門)のもと、2013年12月7・8日に神戸国際会議場で開催されることが決定しています。私も含め、本学研究者の多くの演題登録が望まれます。 畿央大学健康科学研究所研究員 東大阪山路病院リハビリテーション科 信迫悟志

2012.12.11

「Special Issue: Advances in Neurorehabilitation Techniques」のリリース!

畿央大学健康科学研究科主任の森岡周教授がEditorを務められた海外雑誌『Journal of Novel PhysiotherapiesのSpecial Issue: Advances in Neurorehabilitation Techniques』がリリースされました。 このSpecial Issueには畿央大学ニューロリハビリテーショングループの教員、研究員、大学院生、本学教員の共同研究者等、多くの本学関係者が掲載されている論文の筆頭著者、共著者として関わっています。その内容は”Novel Physiotherapies”という雑誌の名前の通り、最新の神経科学の知見に基づき、神経リハビリテーションの分野において新しい治療コンセプト、治療手段を提案する非常に示唆に富んだものばかりです。以下のアドレスから各論文をご覧いただけますので、是非ご一読ください。 Journal of Novel Physiotherapies Special Issue: Advances in Neurorehabilitation Techniques http://www.omicsgroup.org/journals/ArchiveJNP/SpecialissueJNP-S1.php 以下が畿央大学関連著者および論文タイトルです。 ●Okada Y. Galvanic Vestibular Stimulation for Camptocormia in Parkinson’s Disease: A Case Report ●Osumi M. Early Intervention with a Tactile Discrimination Task for Phantom Limb Pain that is Related to Superficial Pain: Two Case Reports ●Nobusako S. Gaze Direction Recognition Task for the Rehabilitation of Chronic Neck Pain ●Ikuno K. Sensory Electrical Stimulation for Recovery of Hand and Arm Function in Stroke Patients: A Review of the Literature ●Nishigami T. Effects of a Hardness Discrimination Task in Failed Back Surgery Syndrome with Severe Low Back Pain and Disturbed Body Image: Case study ●Nakano H. Brain Activity during the Observation, Imagery, and Execution of Tool Use: An fNIRS/EEG Study ●Hiyamizu M. Effect of Presentation of Target on the Physical Performance in Healthy Subjects: A Preliminary Study 理学療法学科助教 岡田洋平

2012.12.03

ニューロリハビリテーションセミナー(臨床編)を開催しました!

平成24年12月1日(土)、2日(日)に、畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー(臨床編)を開催いたしました。 前回の応用編では台風が直撃したこともあり、臨床編での天候を少し危惧しておりましたが、2日間とも無事に終えることができました。 今回も全国から約300名の方々に参加していただきました。また半数以上が基礎編から継続して参加されており、このセミナーも3年目となりますがニューロリハビリテーションへの関心の高さに感謝申し上げるとともに、少しでもその期待にこたえていきたいと講師一同考えております。 セミナーは4回のシリーズで構成されていますが300名規模のシリーズは臨床編が最後です。内容は、臨床において直面する機能障害や疾患に関する神経機構と介入、さらに神経科学に基づくリハビリテーションとクリニカルリーズジングまで、いつものように膨大な情報提供となりました。しかしながら世界中では新たな報告が毎日、しかも膨大に発信されており、すべての情報を提供できているわけではありません。その中でも、重要で外せない知識や世界における動向、研究成果をできるだけ客観的に提供することを心がけております。したがいまして、参加した方々がそれぞれ必要な情報を選択し、それをもとにさらに発展させ、臨床で困っておられる方々に提供していただければと考えております。 今年のシリーズも残すところ次回(来年2月)の実践編のみとなりました。これまでの3年間で受講された方々を数えると非常に多くの人数になると思います。以前から講師陣が申し上げております人のつながりを強め、ニューロリハビリテーションにとどまらず、リハビリテーション全体の力になることを願っております。 【関連記事】 台風の中、ニューロリハビリテーションセミナー(応用編)を開講しました! https://www.kio.ac.jp/information/2012/10/post-581.html 畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー(基礎編)開講!! https://www.kio.ac.jp/information/2012/06/post-524.html

2012.11.01

運動器リハビリテーションセミナー(臨床編)を開講しました!

去る10月28日(日)に、畿央大学運動器リハビリテーションセミナー「臨床編」を開催いたしました。 当日はあいにくの雨模様でしたが、多くの方にご参集いただきました。 基礎編では個別の器官、応用編では基本的な運動療法に焦点を当てて実施いたしました。 シリーズ3回目となる「臨床編」では、変形性膝関節症、人工関節の手術後のリハビリテーション、骨折、腰痛、肩関節障害など、より疾患や障害に焦点を当てたテーマを取り上げて開催いたしました。 今回は本学理学療法学科教員のほかに、臨床での業務の傍ら、本学大学院博士課程にて研究活動を進めておられる、福岡リハビリテーション病院リハビリテーション部課長の平川善之先生にも御講義いただきました。 4回シリーズの平成24年度運動器リハビリテーションセミナーも早いもので次回が最終回です。 次回は平成25年1月26日(土)~27日(日)に「実践編」を開催します。 筋電計や加速度計、3次元動作解析装置をなどを用いて参加者の方々自ら身体の動きを様々な機器によって捉える練習をしていただく予定です。   【参考記事】 運動器リハビリテーションセミナー(基礎編)開講!! https://www.kio.ac.jp/information/2012/06/post-517.html 運動器リハビリテーションセミナー(応用編)が行われました! https://www.kio.ac.jp/information/2012/08/post-547.html

2012.10.30

健康栄養学科 岡崎 眞教授が厚生労働大臣表彰を受賞!

岡崎 眞教授が厚生労働大臣表彰を受けられました! 健康栄養学科の岡崎 眞教授が厚生労働大臣表彰「栄養士養成功労者」に選ばれました。 栄養士の養成のために、特に顕著な功績があったと評価されての受賞です。 以前には、北海道栄養士会会長表彰や日本栄養士会会長表彰などを受賞されています。 岡崎先生は、食事摂取基準の利用、栄養評価法、食・栄養調査理論、管理栄養士に対する統計学教育、食情報システムの利用、管理栄養士養成における教育法をテーマとして、「ヒトを対象とした21世紀的管理栄養士業務の実践的方法論および管理栄養士養成における20世紀的旧態からの脱却」を目的に日々研究をされています。   これは、疫学・社会調査演習の授業風景です。 この授業では、食事調査データの基礎的な取り扱いができる能力を習得するため、食生活や健康に関するデータ収集と解析の方法について演習します。 この授業での先生から学生へのメッセージは「覚えようとせずに理解してください。」です。 また、先生は「わからないことはいつでも質問することが大切です。」とおっしゃっています。学生のみなさんは、わからないことはそのままにしておかず、その都度質問してください。きっとこの写真のように、熱心に解説してくださると思います! 今回の受賞を受けて、先生からは「励ましとして、評価に応えるように頑張りたいと思います。」というお言葉を頂きました! これからも、21世紀にふさわしい、よりよい管理栄養士を育てていただきますよう、ご活躍をお祈りいたします!   【関連記事】 岡崎眞教授が「栄養士養成施設の教員顕彰」を受賞されました。 https://www.kio.ac.jp/information/2010/11/post-328.html

2012.10.24

峯松先生(理学療法学科)の国際学会レポート!

この度、2012年度海外研究助成を受けて、アメリカ合衆国ミネアポリスで開催されましたXIIth Congress of the International Society of Bone Morphometry(会期:10/15-19)に参加し、“Changes of trabecular bone micro architecture in rats with spinal cord injury”との演題(本学共同研究の内容の一部)でポスター発表しました。 本学会は骨関連領域の中でも骨形態計測分野を主眼としており、他の国際学会と比較して小規模の学会です。しかし、学会内容はかなり充実していると思います。本学会では多くの参加者と交流ができるのはもちろんのこと、著名な先生と身近に接し、会話をする機会もありますし、口頭発表、ポスター発表と技術セミナーから構成されていますので、とても充実した時間を過ごすことができます(今回、技術セミナーは参加できませんでしたが)。 今回の学会場は1つで口頭発表、ポスター発表が行われました。僕はポスター発表を行いましたが、口頭発表前の朝の時間、口頭発表の休憩時間(午前、午後)、昼食時の1日4回、2日間のポスターセッションが設けられており、多くの参加者と議論を交わす事ができました。研究の方法論、結果の内容、今後の研究とその展望など、幅広い質問と建設的なアドバイスなどをもらい、貴重な情報を得る機会となりました。遂行可能な課題については、しっかりと取り組みたいと思っています。 学会に参加する機会と助成をいただきました事に感謝しますとともに、今回の学会で得られた情報を今後の研究に活かしていくだけでなく、本学の教育にも還元できればと考えております。  理学療法学科 教授 峯松亮

2012.10.10

科学雑誌「Newton」に健康栄養学科の山本隆先生の記事が掲載されました!

科学雑誌Newton(ニュートン)は、第一線で活躍する研究者を取材した正確でわかりやすいレポートで人気を博する日本で最も有名な科学雑誌です。 そして絶賛発売中の2012年11月号に、健康栄養学科の山本隆教授のインタビュー記事が掲載されています。 誰もが知りたい「食欲」の正体について、これまでのご研究内容を中心に視覚に訴えるイラストでわかりやすく解説されています。 気になる見出しをピックアップ! ― 脳の摂食中枢と満腹中枢が、食欲を支配する ― ストレスは食欲を旺盛にする物質も減退させる物質も出す ― 別腹は脳の前頭連合野がつくっている ― ご飯のあとでも甘い物なら食べられるのはなぜ? ― やみつきになる食べ物はかむ回数が少なくてすむ物? ― ダイエットのコツは、食事の量を少しずつ減らすこと 食欲は「脳」がつくっているのです。 正しい知識を身につけると太らない!? 正しい食生活と、脳の食欲中枢を上手にコントロールすることで、理想的な体型を維持しながら食を楽しむことも夢ではありません。 一般の方を対象としたわかりやすい内容ですが、管理栄養士をめざす本学科学生にはとても勉強になる内容です。 みなさん、ぜひ読んで下さいね♪