2018年の記事

2018.03.22

助産学専攻科6期生、修了・卒業レポート!

2018年3月15日(水)に、助産学専攻科を修了しました!     今年は畿央大学の看護医療学科から助産学専攻科に進んだ学生が6名、他大学から進学してきた学生が3名と内部生が多い環境で、助産師になるために不安と期待を抱きながら入学してから早1年が経ちました! 入学当初、先生がおっしゃっていた「あっという間の1年だよ」という言葉通りだなと感じています。 早く卒業したいと思っていましたが、いざ卒業となると達成感もある一方でみんなとのお別れが寂しいです。前期は勉強と分娩介助の技術演習に明け暮れ、後期は助産学実習と卒業研究、国試勉強、NCPR(新生児蘇生法)の資格取得といった盛りだくさんの1年でした!   ▼ベテラン助産師による分娩介助の特別講演(2017年7月20日)   ▼第6回助産学専攻科事例研究発表会(2018年2月23日)   ▼新生児蘇生法(NCPR)Aコースを受講(2018年2月26日)   このような大変な1年を乗り越えることができたのは、先生方の支えや共に支え合ってきた9人の仲間 、家族の支えがあったからだと思います!本当に感謝の気持ちでいっぱいです!!   私たちは昨年の4月に9人で入学し、そして今、9人揃って卒業することができました。ここに至るまで、それぞれに辛いこと、悔しいこと、時には逃げ出したくなることもありました。涙を流したことも数え切れないほどありました。しかしそんな時こそ、仲間の存在が大きな支えでした。嬉しいことは9人で分け合って笑い合い、壁に直面した時には、全員で話し励まし合って乗り越えてきました。     互いに思いやり、尊敬し合える仲間に出会えたことで、人としても成長できた1年でした。9人で過ごした日々は一生忘れることはないと思います。毎日のように顔を合わせてきた皆との別れで、今は寂しい気持ちでいっぱいですが、助産師としてのスタートはこれからです。この1年で培った仲間との絆を絶やすことなく、これからも切磋琢磨し、全員で素敵な助産師になりたいと思います。     先生方からは、厳しいご指導を受けたこともありました。でもそれは助産師の後輩を育てるためだと、常に私たちのことを考えたご指導ばかりでした。また、自分自身と向き合うことの多かった1年だったと思います。     先生方や臨床指導者様から頂いた言葉を糧に、そして、出会った妊産婦さんやその御家族、先生方や家族への感謝の気持ちを忘れず、今後も精進していきます。 助産学専攻科 甲村弥生・佐藤美沙都   【関連記事】 大阪母性衛生学会学術集会・研修会 参加レポート!~助産学専攻科 ベビーマッサージとマタニティヨガの特別講演!~助産学専攻科 日本母性看護学会学術集会 参加レポート!~助産学専攻科 児童養護施設を見学!~助産学専攻科「乳幼児の成長・発達」

2018.03.20

長崎大学大学院 運動障害リハビリテーション学研究室と研究交流会を開催!~ニューロリハビリテーション研究センター

平成30年3月10日(土)に長崎大学大学院の沖田実教授の運動障害リハビリテーション学研究室から平瀬達哉先生、本田祐一郎先生、大賀智史先生、佐々木遼先生をお招きし、研究交流会が開催されました。 当研究室からは、佐藤剛介さん(客員研究員)、今井亮太さん(博士後期課程)、高村優作さん(博士後期課程)、藤井慎太郎さん(博士後期課程)が研究内容を発表しました。 金子研究科長にもご参加頂き、活発なディスカッションが行われました。 沖田教授からは、「筋性拘縮の病態とその発生メカニズム」と題して研究室の最新のデータを踏まえた講演をして頂きました。筋性拘縮の新しい知見を知る事ができ大変勉強になりました。内容もそうですが、講演内容の構成が素晴らしくプレゼンテーションの方法についても勉強させて頂きました。     金子研究科長からは、生理学の視点からイオンやチャネル、細胞核に関するご指摘やご質問があり、生理学者としてまだまだ現役でおられることを再認識致しました。 ディスカッションの中で、NGF(神経成長因子)はいい事も沢山してくれるが発痛物質でもあることについて、「なぜ、発痛物質となるNGFを産生するのでしょうね」と一言おっしゃられました。その何気ない一言にロマンを感じました。     普段から森岡教授がおっしゃられている治療法ありきのリハビリテーションではなく、病態・メカニズムをベースとするリハビリテーションの実践に向けて、今の自分にできる研究に集中したいと思います。 懇親会では金子研究科長の隣でハーバード大学へ留学中のお話など様々なことを伺うことが出来てとても幸せな時間でした。 このような機会を企画し、開催して頂いた森岡教授、沖田教授をはじめとする沖田研究室の皆様と運営をして頂いた今井亮太さんに感謝申し上げます。     畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程2年 片山脩     ●畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターHP ●畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターFacebook   【関連記事】 神経リハビリテーション学研究室の研究交流会が開催されました~健康科学研究科 神経リハビリテーション学研究室の研究交流会が開催されました。

2018.03.19

海外インターンシップ in オーストラリア現地レポートvol.3

平成30年2月24日(土)から3週間、現代教育学科3回生がオーストラリアのブリスベンでの海外インターンシップに参加しています。語学力の向上はもちろん、現地の学校で「アシスタントティーチャー」として参加し、子どもたちとふれあいながら児童英語教育のあり方を考えます。   無事に帰国した参加学生から振り返りレポートが届きました!     ついに3週間のインターンシップも終了しました。長いようで短く、日本に帰る嬉しさと、オーストラリアで出会った人たちとの別れが寂しくもあります。   3週目はBaby Roomで実習させていただきました。私の入ったRoomは1歳に満たない子どもたちばかりでした。オーストラリアの子どもたちはたった6ヶ月からつかまり立ちをはじめ、1歳になる頃にはほとんどの子どもが1人で歩いていました。また、6ヶ月ではもう固形物(バナナなど柔らかいもの)を食べ、10ヶ月では柔らかい人参やビスケット、お肉も食べるそうです。逆に担当だった保育者の国では2歳にならないと立たないそうで、発達に文化の違いがあることにとても驚きました。   3週間という短い間でしたが、沢山の発見と学びがある貴重な時間でした。子どもたちとの別れがとても寂しく感じるほど充実した日々を過ごすことができました。英語があまり話せないのに、親切にたくさんお話をしてくださった先生たちとの別れも辛く「またいつでも帰っておいで」と言って下さいました。今の気持ちを忘れず、今回の経験を今後に活かしていきたいと思います。     そして最終日はブリスベンの街を散策し、スーパーでお土産をたくさん買いました!ブリスベンには公園がたくさんあり、見たことのない植物や鳥もたくさんいてとても豊かです。     ホストファミリーとのお別れはとても辛かったですが、絶対にまた来ようと思います!!英語力を含めて不安なこともありましたが、参加して本当に良かったと思います。出会った方々や関わっていただいた方、参加できたことへの感謝を忘れずに、これからを過ごしていこうと思います。   現代教育学科3回生 伊藤慧   【関連記事】 海外インターンシップ in オーストラリア現地レポートvol.2 海外インターンシップ in オーストラリア現地レポートvol.1

2018.03.19

小学校一日見学に134名が参加!~現代教育学科

平成30年2月27日(火)に、現代教育学科134名が大阪教育大学附属天王寺小学校を訪問しました。本学は平成22年度より大阪教育大学並びに大阪教育大学附属天王寺小学校のご厚意で「小学校一日見学」をさせていただいており、学生にとっては学外で学校現場の様子を学ぶ貴重な機会となっています。     午前の授業参観と午後の講話が主なプログラムです。1時間目の参観時、学生たちはとても緊張した面持ちでしたが、次第に子どもたちとも打ち解け、4時間目の参観時には生き生きとした表情もうかがえました。 給食後の昼休みは、運動場や教室で子どもたちとの距離を縮める絶好の機会です。授業では見られない姿と出会いながら過ごすことができました。 午後は山手副校長先生の講話の前に、今年度から附属天王寺小学校に赴任された畿央大学の先輩から少しだけ話を聞かせていただきました。学生たちには具体的な将来像として映ったのではないかと思います。山手副校長先生の講話では「よい先生像」をキーワードに、経験者ならではのお話をいただき、学生にとっても実感的に理解を深めることができました。   最後に、一日を振り返りレポートにまとめました。言葉でまとめることは簡単なことではありませんが、今日の出来事を言葉で表し、いっそう教職への思いを強くしたことでしょう。   ▼一日の様子をフォトレポート   見学を終えた学生の感想の一部を紹介します。   ●2時間目の算数の時間では驚きの連続でした。先生はどの問題でも決して答えを言わず、子ども自身が「わかる」体験ができるよう手助けをしていらっしゃったからです。誰か一人でもわからないと感じた子がいれば、わかった子が先生役となり、全員の前に立ちわかるまで教えていて、すごく斬新でした。でも同時にすごく楽しそうだと思いました。理由は子どもたちが主体的に「わかる」と感じ、わかったことを他者に発信していたからです。先生が答えを教えることは、一番簡単で一番つまらないものだと私は思います。ですが、この1日で見た授業はそんな授業とはかけ離れたもので、全てが児童中心の活き活きしたものでした。子どもが主体的に「わかる」「できる」体験をさせてあげることが、授業を活気づけるものなのだと思いました。   ●私は本日の小学校一日見学を振り返って、全体的にON・OFFの切り替えがすごいなと思いました。そして、挙手をしている児童がどの授業においてもほぼ8割を超えていて、児童の授業に対する意識の高さと、授業中に「楽しい!」と聞こえてきそうなほどの笑顔の絶えない教室は、見ていた自分もとても楽しくなるほどいい空間でした。その教室の雰囲気、空間を作っていたのは、担任の先生であり、全授業において手を挙げている児童をまんべんなく当てるということがすごいなと思いました。そして、授業への問いかけを怠ることなく行い、その答えに対して、さらに問いをぶつけたり、隣の人と話し合わせたり、前に一人で出てきて急に発表させたり、実演させたり、まさに主体的で対話的で深い学びの実現がなされている授業が間近で行われていて大変感心しました。   ●印象に残ったことは、先生と児童の対話によって授業が進められていたことです。先生の発問に必ず手を挙げ、児童が答えていました。児童が出した意見に周りの児童が否定していても先生は肯定し、授業が進んでいました。また、ただ意見を言うだけではなく、なぜそう思うのかを聞いている場面が多くありました。5年2組では3、4人のグループが作られており、机を合わせて向かい合って授業を受けていました。対話をして意見を考えているように思いました。   ●子どもらしい部分をたくさん見ることができました。休み時間に運動場に行き、元気に走り回る姿、自分の得意なことを見せに来てくれる姿など、楽しそうな子どもたちの姿を見ることができました。このような子どもたちの姿を見る機会が今は少ないので、今後はいきいき活動やスクールサポーターなどに積極的にチャレンジし、子どもたちがどのような様子で学校生活を送っているのかをもっと見たいと思いました。   ●児童の様子は本当に一人ひとり様々で特にそれがよく分かったのは2限の社会の授業であった。10分ほど自分で考え、ノートにまとめるという活動を行う時間があった。もちろん、板書もなにもないため、自己流の書き方でノートをまとめる。文をひたすら書く児童や、表で分類して書く児童、絵をかく児童や色分けする児童、他にも話しかけるような言葉でノートを書く児童がいた。どれも間違いではないと思った。むしろこれだけの書き方がよくできるものだと感心した。しかし児童にとってはあたり前のことで、特にすごいことをしたわけではないだろう。こうした可能性をたくさん秘めているのだなと実感した。   ●見学の最後に、一人ずつ挨拶をさせていただく場面があり、その時に本日のことを思い返してみると、「すごく楽しかったな」「子どもたちは元気だな、かわいいな」「ああ、私はやっぱり子どもが大好きだな」「やっぱり先生になりたい!」と強い気持ちがこみ上げてきて、少し涙が出そうなほどでした。実際に不安なことが多すぎて、自分は本当に先生になれるのか、なりたいのかと迷っていた気持ちが全て吹き飛んで、不安はもちろんありますが、先生になるという迷いは無くなりました。そういう気持ちにさせてくれる子どもってやっぱりすごいなぁ、何か不思議な力があるんだろうなぁと先生として働く時のワクワクがすごく大きくなりました。   ●先輩(畿央大学出身の先生)からのアドバイスと山手副校長先生のお話を聴いて、大学生活をどう過ごしたか、どう考えて行動したかは、実際に教師になった時に生きてくるんだと思いました。話し上手で、字が綺麗で、子どものことをよく考えられて・・・と全部もち供えることに越したことはないと思います。けれども一日で力がつくことは一つもありません。今のうちから意識して力をつけていこうとするだけでも全く変わってくると思います。残りの3年の大学生活を誰よりも充実させて力をつけるんだという気持ちをもって過ごしたいと思います。   ●1日を振り返って、児童たちは一つひとつの取り組みがとても熱心だと感じた。先生が言ったことに対して反応して騒がしくなってしまうのも頭の中でいろいろなことを考えていて、それが口に出てしまうからなのかなと思った。どの教科の授業でも常に誰かの手が挙がっていて先生が発言の時間を締め切ると「えーっ」という声が挙がって、授業に対して前向きに取り組んでいるのがとても伝わってきた。社会の授業が終わった時に児童が先生の周りに集まり授業中に発言できなかったこと、新しく見つけたことを話している姿はとても印象的だった。また児童は私達が思っているよりもずっといろんなものを見ていると思った。   ●3、4時間目は図工で、ファイバークラフト紙を使った授業であった。カッターナイフやはさみなどを使うので注意をしていたが、誤った使い方をしている児童は見受けられなかった。児童は試行錯誤しながらも楽しそうに製作にあたっていた。先生は児童の意志を尊重するために具体的な指導は行わず、困っている児童に時折助言を行っていた。片付けの際も班で協力しながら分担して行っていた。先生のお話を伺うと、1年の初めにその年の方向性を決め、最初の頃は片付けも十分にできなかったが徐々にできるようになったと仰っていた。   ●学習や日々の生活の中で「めあて」や「目標」を定めることが児童の理解や気づきを深めるのだと気付き、目標設定の重要さを認識した。また、1〜6年生と幅広い年齢の児童がいる中で「これだけは譲れない」というものを自分で設定すると、ぶれずに児童と向き合えるとも先生はおっしゃっていた。     本学の「小学校一日見学」にご理解ご協力をいただいた大阪教育大学附属天王寺小学校並びに大阪教育大学に深く感謝申し上げます。   現代教育学科教授 西尾 正寛   【関連記事】 1回生218名が大阪教育大学附属池田小学校を見学!~現代教育学科 小学校1日見学を実施しました!~現代教育学科

2018.03.16

畿友会(学生自治会)だよりvol.52~「卒業祭2018」を開催しました!~畿央パフォーマンスチームKiPT

こんにちは!畿央パフォーマンスチームKiPT※3回生の居附諒です!私たちは平成30年3月14日(水)にカトレアで卒業祭を開催させていただきました。   ※KIPT・・・KIO Performance Teamの略で学内外問わず行事の企画・運営や地域のイベントMCなどを手がける有志ある学生スタッフ     昨年までは卒業祭実行委員が企画・運営を行っており、今年から私たちKiPTが畿央大学のイベントの1つとして開催させていただきました。緊張と不安が募りながらもKiPTのメンバー6人で精一杯卒業生に楽しんでもらえるように努めました。そして今回はなんと、100人以上の先輩方にご参加いただきました!     私たちが準備した企画は2つ。まず1つ目に「卒業生・在校生からのパフォーマンス」です。この企画では卒業生および在校生がそれぞれの”想い”を伝える場として設けさせていただきました。今回参加してくださったジャグリング部の4回生「P.O.I」は、とても魅力的な演技を披露してくださいました。   2つ目は、「ビンゴ大会」。 この企画では、社会人になられる先輩方に役に立つものや貰ってうれしい景品を用意し、楽しんでもらうといったものでした。ディズニーペアチケットやティファール、加湿器など商品の種類も豊富で当たった人はとてもうれしそうでした。     卒業生の方にも「ありがとう」といった言葉をたくさん貰い、やってよかったなと心から思いました。まだまだ課題点などもありますが、今後も皆さんに楽しんでいただけるよう勤めさせていただきます。     卒業生の皆様、ご卒業おめでとうございます!そして、思い出をありがとうございました!   現代教育学科3回生 居附諒   ▼平成29年度の卒業式・卒業パーティーの様子 【卒業式 フォトレポート】 【卒業パーティー フォトレポート】

2018.03.14

互助をテーマにした「川上村シンポジウム」を開催!~看護医療学科

健康で安心して住み続けられるコミュニティーづくり   ― 手を差し出そう つなごう 助け合い(互助)の輪 ―   平成29年~平成32年3月の期間、(奈良県)川上村住民の方を対象とした高齢者の生活支援を担う次世代の方の健康づくりに対する知識や能力の向上を目指す「川上村村民の健康づくり力向上プロジェクト」(文部科学省科学研究費助成事業)を実施しています。その取り組みの一つとして、平成30年3月11日(日)に、「川上村シンポジウム」を川上村やまぶきホールで開催しました。 このシンポジウムは、川上村民の方々が、健康に過ごすために自分にできることは実践しながら(自助)、高齢者の方や障がいのある方など生活の維持に支援が必要な方に対して、地域でお互いに協力しながら積極的に手助けしていく互助の輪を広げていくことで、健康で安心して住み続けられるコミュニティーづくりへの関心が高まることを目的・目標として実施しました。   特別講演開始前に、東北大震災で亡くなられた方々に黙祷を捧げた後、栗山忠昭村長に挨拶の言葉をいただきました。     第Ⅰ部の特別講演には、滋賀県東近江市永源寺地区で、ご本人や家族の希望に沿った在宅での看取りを実現するために保健・医療・福祉の関係者が地域包括ケアを実践する多職種連携ネットワーク「三方よし研究会」の実行委員長として、地域の人たちがつながりあう地域まるごとケアに取り組んでいる永源寺診療所長、花戸貴司先生にお願いしました。 永源寺地区は、山間部にある旧町で川上村と環境も人々の関係性も似ていることから、以前先生のご講演を聞いたときに、川上村の皆さんの心にきっと響くお話をしてくださると確信していましたが、先生の地域の住民一人ひとりの意思と生まれ育ったふるさとで生活していくことを尊重した連携のお話は、川上村の人々の心に響いたようで、参加した住民の方から「良い話を聞いた」「感動した」との声が多数寄せられました。     第Ⅱ部は、住民主体の生活に密着した互助活動を実践している永源寺地区生活サポーター「絆」の代表者 川嶋冨夫氏、本学で認知症ケア者の養成と認知症当事者および家族の支援に取り組む山崎尚美教授、地域包括支援センター社会福祉士として川上村の人々のつながりづくりを展開している川上村社会福祉協議会 上村克己氏、そして本学の卒業生で、地域に開かれた生活支援の展開と交流の場である「かわかみらいふ」に出向している川上村保健師の本めぐみさんをスピーカーとして、それぞれの活動実践を発言していただきました。 当日は、永源寺地区生活サポーター「絆」の皆さん11名も会場に来てくださり、住民目線の活動をフロアから発言していただき、支援を受ける人の生活に寄り添ってサポーター仲間同士が助け合い、支援する人が支援する喜びを感じつつ強い「絆」で結ばれた活動のお話に感銘を受けました。       第Ⅲ部は、研究代表者である松本から「川上村村民の健康づくり力向上プロジェクト」の概要を説明した後、平成30年度に展開する「認知症の理解」、「身体機能に基づく活動量増加」、「生活習慣病予防の食生活」の3つの健康教育介入計画について、それぞれの分担研究者から自己紹介を兼ねて説明しました。     村民の方70名ほどの参加があり、皆さん熱心に聞いていだだきました。シンポジウムのディスカッションでは、「永源寺の皆さんの素晴らしい活動をどうしたら川上村で展開できるか」という質問に対し、花戸貴司先生からは「川上村でできることから始めたらいいんです。」との言葉をいただき、川上村の皆さんのうなずく姿が見られました。 川上村の住民の皆さん全体への働きかけであるこのシンポジウムは、今後の取り組みの前段の位置づけとして良い成果を得られたと感じました。今後も私たち研究者と村民の方、関係者の方々が連携した展開をしていきたいと思っています。   研究代表者 看護医療学科 教授 松本 泉美   ※このシンポジウムは、文部科学省科学研究助成事業の助成を受けて実施したものです。 研究課題「過疎地住民のコミュニティ・エンパワメント強化のための教育支援システムの開発」基盤C 課題番号17K01811   【関連記事】 看護医療学科教員×奈良県川上村~「七夕コンサート」を開催しました! 看護医療学科×奈良県川上村~村おこしで無料の「七夕コンサート」を開催します! 看護医療学科教員が、川上村の地域包括ケアシステム構築に向けての研修会企画・講師を担当! 平成27年度 離島・へき地医療体験実習発表会~看護医療学科

2018.03.14

今北ゼミと福本ゼミが合同で同門会を開催!~理学療法学科・健康科学研究科

福本ゼミの同門会を毎年3月中旬に開催していますが、今年は3月10日(土)に今北ゼミを交え、今北ゼミ・福本ゼミ合同で実施しました。 14時から畿央大学で実施した「勉強会」には、今春卒業する4回生から働いて10年以上経過している理学療法士まで、総勢28名が集まりました。前半は今北ゼミの卒業生5人に発表して頂き、後半では福本ゼミの卒業生(院生)4人に発表して頂きました。卒業生の方々の発表はさまざまなジャンルがあり、今後の臨床にすごく参考になる内容で、理学療法士として働く場面をイメージしながら発表を傾聴させて頂きました。また、卒業生の方々の発表の後に今北教授・福本准教授の講演がありました。今北教授の講演では先生のアメリカ在学研究、学部生の海外インターシップ、現在取り組んでいる研究会の内容などをお話しいただき、福本准教授の講演では現在取り組んでいる活動や東京オリンピックに関する内容を聴講しました。     勉強会の後はホテルウェルネス飛鳥路に移動し、懇親会を兼ねた「宴会」をしました。参加していた皆様とさまざまな意見や情報交換が行え、縦のつながりがさらに深くなって、非常に有意義な時間を過ごすことができました。また、来年もぜひ参加させて頂きたいです。 理学療法学科2014年度卒業生 杉岡辰哉 ●畿桜会(畿央大学・畿央大学大学院・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)は、一定人数以上の同窓会開催を支援しています。 詳細は大学ホームページ「同窓会開催の補助」をご覧下さい。

2018.03.14

ボランティアレポート~宮城県気仙沼市へ、それぞれの思いをもって

私たち教育学部現代教育学科の4名(大須賀泉希、大田彩月、大原麻由、小林奈津子)は、平成30年2月28日から3日間、宮城県気仙沼市に行ってきましたのでレポートします。気仙沼に行きたかった理由は4人とも違っていましたが、震災当時の事や震災後の生活の様子、震災後どのように震災と向き合ってきたかなど、それぞれの震災に対する思いが重なる部分もあり、気仙沼に行かせていただくことになりました。     【リアス・アーク美術館について】 2月28日現地到着後、まず私たちはリアス・アーク美術館を訪れました。 リアス・アーク美術館は、気仙沼市の歴史や宮城県出身作家の芸術作品、東日本大震災に関する記録資料等の展示など、その他いくつかのギャラリーの設置、ワークショップが開催されるなど、複合的機能をもった施設です。 今回、リアス・アーク美術館では、いくつかのギャラリーがある中で特に企画展示室を重点的に見学しました。「東日本大震災の記録と津波の災害史」と題し、記録資料等が常設展示されている企画展示室には多数の展示物があり、そのほとんどに被災物提供者、撮影者の方々自ら執筆されたレポートが添えられていました。レポートには被災者の記憶や思い、願いが記されていて、震災当時の人々の不安や絶望、未来へ向かい生きようとする姿など様々な感情を感じることができました。 また、翌日伺った気仙沼市面瀬小学校の校長先生からは「被災物を瓦礫とは呼ばないでほしい」というお話をしていただき、被災物にはそのひとつひとつにたくさんの思いが詰まっていることを知りました。わたしたちは震災が起こったこと、それによってもたらされた悲惨な現実を忘れないため、これからの未来のためにも、学び知り続けていくことが必要だと感じました。   【支援学校勉強会について】  宮城県立気仙沼支援学校で行われた地域支援部長の佐藤牧子先生が企画されている勉強会にも参加させていただきました。子どもがいきいきと遊べる環境づくりを主な目的として活動する団体プレーワーカーズの神林さんが、子どもの遊び場づくりが盛んであるロンドンでの活動の報告をしてくださいました。近年、子どもが自由に遊ぶという環境が少なくなってきています。遊びは子どもにとって単なる余暇ではなく、生きるために必要不可欠なことで、そのために教育に携わる者はどのようなことができるのか深く考えることができました。日本では遊びにおいて子どもが危険なことをしようとすれば、大人はやめるように言いがちです。一方、ロンドンではやめさせるのではなく、常に見守りながらさまざまな遊びに自由にチャレンジできる環境をつくっていることが分かりました。このように、国や地域の違いにより遊びにも違いがあり、新しい学びがありました。     【気仙沼市立面瀬小学校での1日見学について】 3月1日(木)にゼミの担任である古川先生のご紹介で、私たち保健教育コースの2名(大須賀泉希、小林奈津子)は、気仙沼市で淺野亮校長先生にご協力いただき、面瀬小学校で小学校1日見学をさせていただきました。 学校に伺わせていただくまでに、震災の被害があったこともあり、子どもとの距離感や会話の内容など、配慮すべきことは何かたくさん考えていました。しかし、子どもたちは私たちに自分の話をしたり、一緒に遊んだり、私たちが思っていた姿とは違ってとてもいきいきしていました。 面瀬小学校はユネスコスクールでもあり、学校行事や年間指導計画がとてもユニークでした。特に、地域について考える機会が多いと感じました。廊下の掲示物でも、授業内で子どもたちが身近にある自然に目を向け、子どもたち自らが新聞やポスターにしてまとめている様子がうかがえました。校舎について先生に教えていただける場面もあり、震災当時の被害の状況や爪痕について知ることができました。 自然災害はいつどこで起こるかわからないものであり、私たちが住む地域でも起こりうることなので、東日本大震災を“過去の事”としないことが大切だと感じました。     【気仙沼市立大谷幼稚園での1日見学について】 3月1日(木)に現代教育学科古川先生のご紹介で、私たち幼児教育コースの2名(大田彩月、大原真由)は、気仙沼市立大谷幼稚園で1日見学をさせていただきました。 私たちは、主に4歳児クラスに入らせていただきました。大谷幼稚園では、自由遊びを中心に異年齢保育が行われていたので、4歳児に限らず3学年の幼児と関わらせていただくことができました。年度末だったため、卒園式の練習をする姿や1年の振り返りを行う様子が見られました。 園児が降園した後、園長の齊藤五月先生から震災当時のお話を聴かせていただきました。震災による津波で幼稚園が被災し、新たに今の園舎が再建されたこと、震災直後は子どもたちを保育する場所がなかったので、小学校の一室を保育室にして保育を行っていたことを教えていただきました。私たちは、園児や保護者の方も被災されて大変な状況であるからこそ、少しでも安心感を与えられる心のよりどころとなる保育の場が必要となることを強く感じました。また、子どもたちに震災について伝えていくために、宮城県教育委員会によって作成された絵本を見せていただきました。この絵本は、東日本大震災の教訓を踏まえて、命を守ることの大切さ、いつもみんなが笑顔で生活できるようになってほしいという思いを伝えるために作成された絵本です。   ▼みやざき防災教育読本~未来へのきずな 表紙 引用元:宮城県公式フェブサイト-宮城防災教育副読本   東日本大震災を知らない世代の子どもたちに、こういった絵本を通して自然災害の脅威や避難訓練の大切さを伝え、あの場所で起こったことを忘れず、自分の命を守ってほしいと思いました。     3日間という短い期間でしたが、気仙沼の教育関係の方々のお話を聴く機会や、気仙沼の幼稚園、小学校の見学に行かせていただける機会など、とても充実した時間を過ごさせていただきました。   現代教育学科3回生 大須賀泉希・大田彩月・大原麻由・小林奈津子     【関連記事】 ボランティアレポート~気仙沼市への復興支援バスツアーに現代教育学科4名が参加! 気仙沼でのボランティアレポートvol.5~現代教育学科古川ゼミ 気仙沼でのボランティアレポートvol.4~現代教育学科古川ゼミ 気仙沼でのボランティアレポートvol.3~現代教育学科古川ゼミ 気仙沼でのボランティアレポートvol.2~現代教育学科古川ゼミ 気仙沼でのボランティアレポートvol.1~現代教育学科古川ゼミ

2018.03.14

不要な建物を再利用する「空家コンバージョン」で卒業制作!~人間環境デザイン学科

人間環境デザイン学科4回生の宮木萌依さんは、不用になった建物を今までの機能を変更して新しい用途に造り替えて再利用する「空家コンバージョン」を卒業研究のテーマにして制作に取り組みました。     昨夏、彼女は卒業研究のテーマを何にするか悩んでいました。同じ時期にプロジェクトゼミとして2・3回生が関屋地区での農業小屋アートプロジェクト、バーンデザインに取り組んでいました。 近所の自治会長の曽根様がバーンデザインに興味を持たれ、現場で立ち話をしている中で「平成29年8月19日に関屋地区の桜が丘公民館で、空家についてのワークショップがあるから是非来てください!」とお声掛け頂き、さっそく宮木さんとワークショップに参加しました。 桜が丘地区も高齢化が進み、空家が増加しつつありました。ワークショップでは様々な意見が出され、現場の生の問題点が浮かび上がりました。その中でも敷地環境が良いある空家があり、この空家で面白い提案ができないかということになっていきました。宮木さんもこの空家コンバージョンに俄然やる気をみせて卒業研究としてさせてもらうことになったわけです。その後、現地調査にも曽根会長様のご協力をいただき、計画は順調に進んでいきました。   ▼空家コンバージョン~コミュニティハウス~「NITUMERU」プレゼンシート(クリックでPDFが開きます)   そしてようやく図面と模型が完成し、今年3/12(月)に桜が丘自治会館に出向き、関屋空家コンバージョン~コミュニティハウス~「NITUMERU」をプレゼンすることができました。   ▼実際のプレゼンでの様子   【宮木さんの感想】 今回のプレゼンテーションには桜ヶ丘自治会の方々が7名も集まっていただきました。合間には私の提案を汲み取った上での質問もあり、より一層理解を深めていただきました。和気藹々とした雰囲気の中でのプレゼンテーションとなりました。提案をするにあたり、桜ヶ丘自治会の方達にはたくさんのご協力をしていただきました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。     総務省が出す平成25年の全国の空家率は13.5パーセントとなっており過去最高を記録し、危機的な状況です。その中でも今回のような放置されている空家が最も大きな問題となっています。宮木さんの提案は自治会員の方々の意見を丁寧に聞きながら現実的で夢のある解決方法になっていると思います。提案通りにしていくのは予算のこともあり難しいところもありますが、少しでも実現できればと願っています。   人間環境デザイン学科准教授 加藤信喜   【加藤ゼミ関連記事】 エコール・マミにバレンタインディスプレイと改修提案!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ 畿央祭・ウェルカムキャンパス企画展示「紐庵」 「バーンデザイン」農業小屋アート 大学隣接の商業施設で、バレンタインディスプレイを担当! 畿央祭展示「紙庵」 「バーンデザイン」関屋農家小屋環境アート 駒川商店街でシャッターアートに挑戦!

2018.03.14

「サイエンスフェスティバル」に参加!~畿央大学サイエンスコミュニケーション サークル

こんにちは!KSCC(畿央サイエンスコミュニケーションサークル)の現代教育学科1回生岡﨑怜央です。私たちKSCCは平成30年3月11日(日)にかしはら万葉ホールで開催されたサイエンスフェスティバルに参加しました。   このサイエンスフェスティバルは、奈良県で唯一の科学館である橿原市立こども科学館が企画され、橿原市主催で行われています。未来を担う子どもたちに対し、楽しく遊んで理科・科学を学ぶ機会を提供するため、こども科学館だけでなくかしはら万葉ホール全館を利用して開催され、毎年1,000人以上が来場されます。畿央大学がブース参加したのは2013年度からで、今年で5年目になります。KSCCは昨年度からこのブースのスタッフとして活動しています。今年度も現代教育学科奥田俊詞教授、看護医療学科福森貢教授と私たちKSCCの学生9名で参加させていただきました。   今回、私たちは、子供たちに科学を楽しんでもらえるように、2つの企画をしました。   ① ロボットをプログラムで動かそう!   この企画では、示されたコース上を走るためのプログラムを子供たちが考えて入力し、自分で動かしてみるという活動を行いました。実際に走行させてみてうまくいかなかった所を修正して、また走行させてみる試行錯誤の活動に、子供たちはとても熱中して根気強く取り組んでいました。そして、無事クリアできたときは保護者と手を取り合って喜んでおられました。この企画は行列ができて予約制に切り替えるほど人気で、大成功でした。 またプログラミングができない子供でもロボットを触われるように、あらかじめスタッフでプログラムを入力しておき、子供たちがiPadを傾けたりしてロボットを思い通りに動かす体験も用意しておきました。こちらも常に満員状態で大人気でした。    ② 発砲スチロールのグライダーを飛ばそう!   この企画はロボットを動かせない小さい子供のために、少しでも科学的な面に触れてほしいと思いグライダーを作る活動を行いました。あらかじめ発泡スチロールを薄くスライスしたものを準備しておき、子供たちは型紙に合わせて切って、セロテープで重心の位置を調節するだけで済むようにしました。中には短時間で作ってすぐに飛ばす子供もいて、すごいなあと思いました。飛ばすコツをいったん子供に教えると、子供は自分で工夫しながらうまく飛ぶまでくり返していました。うまく飛ばせない子供は、いろいろな方法を試すという試行錯誤の活動ができており、とてもいい活動になったと思いました。   この2つの企画はどちらとも試行錯誤が必要なもので、このような試行錯誤に根気強く取り組める資質が、科学的思考を育成する基盤になると奥田教授はおっしゃっておられました。 たくさんの人が来場してくれ、様々な年齢の子どもたちが遊びに来てくれました!年齢に応じて、難易度(取り組むプログラミングや課題、提供するヒントの種類など)を変えることも、私たち教員をめざす学生には勉強になります。たくさんの子どもたちの笑顔、熱中している姿を見ることができて、とても楽しい時間を過ごすことができました。 このブログを通して、少しでもKSCCのことを多くの方に知っていただけたらいいなと思います。                              現代教育学科1回生 岡﨑怜央   【関連記事】 バスケットボールチーム「バンビシャス奈良」にイベント協力!~畿央大学サイエンスコミュニケーションサークル スーパーブルーブラッドムーンを観察!~畿央大学サイエンスコミュニケーションサークル 「サイエンスリンクin大阪」に参加!~畿央大学サイエンスコミュニケーションサークル 科学教育ボランティア研究大会に参加!~畿央大学サイエンスコミュニケーションサークル バンビシャス奈良の公式キャラクター「シカッチェ」と科学実験!~畿央サイエンスコミュニケーションサークル 小学校での学習支援ボランティア&天体観測レポート!~畿央大学サイエンスコミュニケーションサークル ホタル&天体観測会を開催!~畿央大学サイエンスコミュニケーションサークル