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看護医療学科
2014.03.04
第2回「助産学研究発表会」レポート!~助産学専攻科
助産学専攻科の山下美有希です。2014年2月18日(火)13:00~16:10に「第2回助産学研究発表会」が行われ、助産学専攻科2期生9名が発表しました。 助産学専攻科では前期に講義を受け、後期に臨床実習を行い、1年間で助産師免許の取得をめざします。今回は後期に行われた実習を振り返り、事例をもとに研究を行いました。 年末に全員が10例の「分娩介助実習」を終え、それからすぐに研究と国家試験の勉強を始め、国家試験が終わってすぐに研究発表の準備…と何かと忙しかったですが、先生方と学生で協力し、何とか研究発表会を開催することができました。 私は「情緒不安定な産婦への分娩第一期における精神的援助に関する事例検討」というテーマで発表を行いました。 発表会には看護医療学科でお世話になった先生方の他、実習でお世話になった病院の指導者さまもお越しくださいました。 学生一人一人が「実習中の自分の行った助産ケアは効果があったのか」「もっと良い援助が行えたのではないか」などの疑問を研究としてまとめていました。現在助産学専攻科には9名が在籍していますが、同じお産でも一人ひとり違い、9通りの視点、9通りの助産ケアについて学びを共有することができました。 実習で感じたことは「お産は一人ひとり違い、教科書通りにはいかない」ということです。また、お産は常に進行しているため、ゆっくり考えている余裕などありません。すぐに判断することが求められます。そのため、実習中は指導者さんや先生方のアドバイスをいただきながら精一杯の助産ケアを行いましたが、自分のケアを論理的な視点で振り返ることが十分にはできませんでした。実習の事例研究は一例一例を丁寧に振り返り、自分の行ったケアを振り返ることができ、分娩介助の学びをより深める良い機会となりました。 春からは私たち助産学生は臨床で働き始めます。 この研究を行った経験を活かし、受け持たせていただいた方のケアを丁寧に振り返り、学びをさらに深めていけるように頑張りたいと思います。 貴重な出産体験を私たちに介助させてくださった妊産褥婦のみなさま、実習を受け入れてくださった病院施設の皆様、側で見守り励ましてくださった先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。 ありがとうございました。 ▼ご講評頂きました指導者様、先生方 助産学専攻科 山下 美有希
2014.03.03
East Asian Forum of Nursing Scholars参加レポート~看護医療学科教員
East Asian Forum of Nursing Scholars (EAFONS)は、看護学における高水準の博士課程教育を強化・推進することだけでなく、東アジアの看護学研究者の国際的な連携·協力を通じて学術環境を作ることを目的に1997年以来毎年開催されています。 参加国は、香港、韓国、タイ、フィリピン、台湾、日本、シンガポールの7カ国で、定期的な地域フォーラムを提供するために各国持ち回りで開催され、第17回のフォーラムは2014年2月20日(木)~21日(金)、会場はフィリピンのマニラでした。 私は「Impact that Expert Nurses’ Individual Attributes Have on Their Evaluation of Newly Graduated Nurses’ Practical Nursing Ability In Japan」というテーマで、看護教育に関連するポスターセッションに参加しました。 フィリピン到着早々、フォーラムの前日登録をするため会場で受付をしたのですが、スタッフの不備からネームプレートが届かない状況で30分以上待たされるハプニングがありましたが、そこで同じ看護教育に携わる大学教員に出会いました。 彼女は、フィリピンの南の方に位置する St. Paul Universityに勤務しており、今回私と同様にポスターセッションに参加ということでした。彼女からは、フィリピンにおける社会的背景から教育に及ぼす影響や、文化的背景などを聞くことが出来ました。確かに、マニラ周辺をタクシーで走っていても貧富の差が激しく、みんなが平等に教育を受けられる状況にないことは理解できました。短時間でありましたが、異文化の交流が図れたと思います。 フォーラムの本会議では、台湾の研究者が「東アジアにおける大学院看護教育の現状」として日本、韓国、台湾、フィリピン、シンガポール、インドネシアなどの看護大学の教育カリキュラムについての発表があり、他国の教育の現状を理解することが出来ました。 また、ランチタイムやレセプションでの雑談が、いつのまにか各国の教育状況や保健医療問題の意見交換となるなど、このフォーラムならではの経験ができました。 短い期間ではありましたが、このような国際フォーラムに参加することで、国内だけでなく、もっと広い視野で看護教育を考えていくことの意義を強く感じることができました。 看護医療学科講師 對中 百合
2014.02.14
ホワイトバレンタイン in 畿央大学 ***雪景色のキャンパス***
2014年の2月14日(金)は、畿央大学にとって開学以来初めての大雪になり、雪に覆われたキャンパスは幻想的な雰囲気に包まれました。 畿央大学がある奈良県北葛城郡広陵町はもともと降雪量が少なく、ここまで積もることは稀です。 畿央生たちは雪だるまを作ったり雪合戦をしたり…と、思い思いに“ホワイトバレンタイン”を満喫したようです。 奈良県には「大雪警報」が発令されましたが、授業・試験は通常通り行われます。 本学の規定では「暴風警報」発令時のみ休校になりますので、お間違えのないように! そして大雪に見舞われた今日は、保健師国家試験当日でした。 昨日は助産師の国家試験、そして16日(日)には看護師国家試験があります。 翌週23(日)・24日(月)には理学療法士、3月23日(日)には管理栄養士…と国家試験本番が続きます。 受験する4回生全員が無事に試練を乗り越えられるよう、大学教職員一同祈っています!
2014.01.04
高大連携授業「健康管理論」で“健康管理計画”発表会を開催しました。
畿央大学健康科学部の人間環境デザイン学科、看護医療学科合同授業である選択科目「健康管理論」には、畿央大学と同じ冬木学園の関西中央高等学校の高校生6名が科目等履修生として参加しています。 1年間を通して、大学生と高校生が一緒に健康の考え方や、健康に影響する生活要因から自分たち自身の健康状態、食生活バランス、体力測定などの体験を通して健康管理の必要性を学習してきました。その学習内容を活かして、自分の健康課題を見つけ、目的と目標、その達成のための行動計画をグループで共通に取り組む“健康管理計画”を立案し、1.5ヶ月に渡り取り組んできた成果を12月21日の授業で発表しました。 「スマートフォンをいじることが睡眠を妨げている」という共通の健康課題が見つかったグループは、“寝る前に見る時間を30分以内にする”という目標を挙げ、実行すると熟睡できたという成果が見られました。 他にも“早寝早起き”,“1日3食”,“風邪をひかない”など実行しやすいことを目標にし、規則正しい生活をしている高校生とアルバイトや授業の開始時間などで変則的な生活をしている大学生では、実行状況にも差がでたことや、独りではできないこともグループだと声かけや励ましあうことで実行しやすかったことなど、取り組みを通しての学びが発表されました。 わかりやすい発表にするためにパワーポイントに工夫を凝らしたグループもありました。 また発表内容を学生同士で評価し、 グループとしての団結力が高かった高校生混合グループが“よく頑張ったで賞”を、 発表のわかりやすさでは大学生チームが“わかりやすかったで賞”を受賞しました。 報告:健康管理論担当 看護医療学科准教授 松本泉美
2013.10.28
学生広報スタッフBlog vol.99~ 畿央祭「スパムバーガー」出店!
皆さんこんにちは。 看護医療学科4回生の乾です。 本日は先日行われた畿央祭についてのレポートを私の視点からお届けしたいと思います!!投稿を表示 今回紹介するのは大きく分けて、私のいる4回生看護男子による「スパムバーガー編」と野外で行った「軽音ライブ編」でお送りします。 まずは4回生看護男子によるスパムバーガー編から。 私たち看護男子は、1回生のころから畿央祭で店を出店し続けてきました(3回生は実習で出せなかったけど・・・・) その店のメインとなっていたのがスパムバーガーでした。 ここでスパム?と思う人もいると思うので簡単に紹介します。 スパム(SPAM)とは、アメリカのホーメル食品(Hormel Foods Corporation)が販売する、ランチョンミート(ソーセージの材料を腸ではなく型に詰めたもの)の缶詰である。と、ウィキペディアさんが言っているのですが、画像で見るとこういうものです。 これはアメリカ産のもので日本ではあまり知られていないのかもしれません、実際1回生のころは知りませんでした(笑) もともとスパムバーガーを提案してくれたのは同じ看護男子のもりよし君でした。 彼は沖縄出身で、沖縄ではよくスパムは使われているそうです。ちなみにもりよし君とは画像の左の人です(笑) ・・・・・・えぇ、そうですね、赤色です笑 もはや見たまんま花道です(スラムダンクのね) ちなみに私は右の緑っぽいやつです。真ん中黄色です。 ・・・・・・・・信号機じゃん(笑) なんというか、学生生活最後だしなんか面白いことしようと考えた末にこうなりました。 後悔はしていません、反省もしていません、これが看護4回生の男子なんです(笑) というわけでそんな感じで楽しく店を開き、二日間スパムバーガーを売り続けました。 去年は実習で店を出せなかったのを知っててか、お客さんの中には「去年はなかったけど今年は売っててよかったよ」「1年空いたけど味変わってないよね?(笑)」となんと!2年前3年前にも来てくれた人がいてとても嬉しかったです。 準備や販売はとても大変だったけど、その分大きな思い出ができました。 4年間ずっとがんばってきた仲間とともに、この畿央祭で思い出を残せて本当によかったと思います。 学生生活最後に相応しい畿央祭でした!
2013.10.09
本学教員が、ミクロネシア連邦で健康増進に関する調査を実施中!vol.2
畿央大学の国際保健医療技術協力参入をめざして 『ミクロネシア連邦における高齢者の健康とQOL向上を支援するモデル事業』 畿央大学に入職した時、私はトヨタ財団から受けた研究助成の終盤で、大洋州ソロモン諸島における妊産婦のマラリア予防教育教材の開発に取り組んでいました。 思ったようには事は進みませんし、本務との時間調整など少し焦りを感じることもありましたが、現地からの帰国報告に伺った際に金子章道健康科学部長は、「奈良の畿央大学、日本の畿央大学に留まらず、世界の畿央大学を目指したい。あなたも頑張ってください」と励ましてくださいました。その時、いつか畿央大学が組織として国際保健医療協力に関われたらいいな、と漠然と思ったことを記憶しています。 そしてソロモンのプロジェクトが終了して2年が経過した昨年10月1日から5ヶ月間(2012年10月~2013年3月)、今度は畿央大学開学10周年記念在外研究としてミクロネシア連邦ポンペイ島(州)におけるフィールド調査を行う機会を得ました。テーマは「生活習慣病に関する予防行動に影響を与える要因を探る」というもので、 465名の面接と、523名の身体機能測定を実施しました。 今回の国際保健医療協力への参入に関する提案は、現地での調査期間に生まれたものです。 そして、今回、今年6月に応募したJICA関西センター市民参加協力(海外)『国際協力 次の一歩プログラム』が採択され、9月1日から29日までミクロネシア連邦ポンペイ州に行って参りました。 国際保健医療協力参入への試み『草の根技術協力事業』提案のための事前調査です。『草の根技術協力事業』には『草の根協力支援型』という枠組みがあり、“知識や技術はあるが開発途上国への支援実績は少ない”NGOや大学などの団体をJICAが支援し国際協力活動を後押しします。 『ミクロネシア連邦における高齢者の健康とQOL向上を支援するモデル事業』のアイデアは、先の在外研究フィールド調査で、予想以上に高齢者が少ないと感じたことから始まりました。 事実、面接調査協力者の平均年齢は、男性51.65歳、女性47.48歳でした。ウィークデーの日中ですから、もっと高齢者が多いと考えていたのです。高齢者の引きこもり?重度の生活習慣病で寝たきり高齢者ばかり?さまざまな憶測から、ポンペイ島に住む高齢者の生活や社会の中での位置づけなどに関心を持ちました。 WHO世界保健機関は、途上国を含む世界のほとんどの国で平均寿命が延びていることを示した上で、すべての国や地域は高齢化に向けて準備をするよう呼びかけています。 ポンペイ州の人々にとって高齢者は敬うべき存在で、多くの家庭では、事実、高齢者は敬まわれています。ただ、敬まわれることが必ずしも適切なケアを受けていることとは一致しないので、例えば、何をすることもなく、椅子に座って1日をすごすことで、脳機能を含めた身体機能が損なわれたり、社会との関わりが断ち切られたり、QOLを低下させていることが考えられます。 日本では「介護予防」という言葉があり、高齢者の健康維持増進のためのプログラムはたくさんあります。 生まれ育った国や地域が違っても、人の命の重さが等しいとするのなら、それはどの年代の方々にも当てはまること。高齢者が生き生き元気にすごすことは医療費の削減や家族の介護負担を軽減する、そうした理論も共通のものでしょう。 高齢化社会に備えたシステムの構築、高齢者ケアに対する知識や技術の移転など、日本に蓄積されてきたそのノウハウを国際協力で活用できればと考えます。また、多くの途上国はまだまだ母子保健や教育を優先課題として予算を投入し、高齢者や障害者のケアに目は向けるゆとりがありません。だからこそ、途上国における高齢者や障害者の生活改善や健康課題には外部から技術と資金を持ち込む価値があると考えます。 ▼前回の調査でも訪ねたエリアもあり、今回の私の訪問を待っていてくれた方もありました。「前回のアドバイス、ストレッチ体操と散歩を毎日している」とニコニコして話をしてくれました。 ▼「で、次はいつ来るのさ?もうポナペに住んだらいいじゃない!」と。 ▼高台にある自宅からそのすそ野の娘の嫁ぎ先まで下りてきてくれた高齢ご夫婦。(前列左と前列中央)ご主人は目がほとんど見えません。おそらく白内障と思われますが、手術のできる医師も施設も国内にありません。ほとんどを自宅の中で過ごしているということでした。ブルーの上着は公衆衛生局のスタッフ。 ▼寝たきりになってから7~8年くらいという女性。起こしてあげるとしばらくは自力で座位を保持できる。褥瘡はなかった。時々横の川へ抱いて連れて行き水浴びをさせているとのこと。 ▼ランチを食べながらチームミーティング。 ▼「おまえたちのじゃない、お客さんのだよ」サトウキビを切り出してきてくださった。 ▼83歳というこの女性はこの地域の最高齢。80代の方々は、日本の統治時代に小学生だったので多くはあいさつ程度の日本語は今も話すことができる。しかし、この女性は「耳が聞こえなくなってずいぶん経つので忘れてしまった」とさびしそうな表情で語った。 ▼すっぽんぽんは最高!子どもたちはみな逞しいです。 ▼冠婚葬祭に欠かせない豚,デカイ!近寄られるとかなり恐怖を感じます。 今回は、5つの自治区において60歳以上の地域住民356人(+プレテスト19名)を対象に日常生活の様子や日常生活で感じる障害、生きがいなどについてインタビューを実施しました。 356名という人数はポンペイ州に居住する高齢者の20%弱にあたり、資料としても大変意義があります。これらのデータから『ミクロネシア連邦における高齢者の健康とQOL向上を支援するモデル事業』の意義を主張していきたいと思います。 看護医療学科 准教授 堀内美由紀 【関連記事】 本学教員が、ミクロネシア連邦で健康増進に関する調査を実施中!vol.1 JICA関西facebookページ
2013.10.07
看護医療学科学生のボランティア活動レポート
ボランティア委員会の初回ブログは看護医療学科学生のボランティア活動を紹介します。 看護医療学科では主に2年次の学生を対象に「病院・施設ボランティア活動」という選択科目があります。 この科目は、はじめて患者様を受けもちした「基礎看護学実習」(1回生後期)から3回生後期から始める専門領域別実習(母性、小児、老年、急性期、慢性期、精神、在宅、地域)への橋渡しのような科目です。科目の特徴はどのようなボランティア活動を行うか、そのボランティア活動をとおして何を学ぶかは履修している学生が決めることです。 ボランティア活動をおこなったあとは、ボランティア活動をとおして何を学んだのか個人で振りかえったあと、グループでも考えてこの科目のまとめとしています。 今年は20名以上の学生が履修しました。養護教諭をめざす学生は養護教諭の仕事の実際を知っておこうと、忙しい授業の合間をぬって小学校や中学校の保健室でボランティア活動を行いました。 また、障がいをもつ方に関心を持つ学生は障がいをもつ方々のキャンプのサポートをしました。 子どもに関心のある学生は子どもと接する機会が多くあるボランティア活動を選びました。 ボランティア活動に参加することで「連携しあうこと」を学んでくれた学生達もいます。 今年度は子どもの活動をサポートするボランティア活動が多かったのですが、今までには高齢者施設での配膳や入浴介助・レクレーションをサポートするボランティア活動、病院で外来患者様をサポートするボランティア活動を行った学生もいます。今、4回生になっている学生にボランティア活動について尋ねてみました。 ■病院の外来患者様をサポートした学生Aさん たくさんの患者様の車椅子を押しました。実習では一人の患者さんを受け持つので車椅子を押していくところが限られていますが、このときはエレベーターに乗るときの車椅子の押し方、他の患者さんにぶつからないように廊下の角を曲がるなどたくさんのことを経験できました。また、ある患者さんが『車椅子は誰かに押してもらわなあかんから』とおっしゃったとき、患者さんはとても気をつかっておられることに気づきました。 ■難病をもつ子どもをサポートした学生Bくん 難病をもつ子どもたちとは、普通に生活をして、実習に行っているだけでは出会うことがありません。この子こどもたちと出会えたことで『彼らは、僕たちとは違った環境でありながら自分の置かれている状況を把握しながら本当にたくましく生きている。僕らには病気を治すことはできないし、できることは少ないけれど、できる限り彼らに寄り添うことが大事だ』と学びました。 ボランティア活動は自主的なものですので、教員はその場にいませんが、実習指導中に実習施設でボランティア活動を行っている学生を見かける機会があります。ふだん学内では見たことのないような笑顔で患者様やご家族と話をしています。関心のあることに取り組むことが学生をこのような笑顔にするのだと思います。 今年度のボランティア活動は畿央祭(10/19・20)と地域連携フェア(12/8)で発表をします。 是非お越しください。 看護医療学科 講師 寺田美和子
2013.09.17
学生広報スタッフBlog vol.92~開学10周年記念 看護医療学科シンポジウム「いのちに寄り添う看護」
皆さん、こんにちは! 看護医療学科2回生の学生広報スタッフ、きーさんです☆ 蝉の合唱が鈴虫の独唱に代わり、秋を思わせる日々が続いていますね♪ 今年は畿央大学開学10周年の節目。 各学科で様々なイベントが開かれて来ましたが、今回は開学10周年記念看護医療学科シンポジウムについて書きたいと思います(準備の様子はこちら)。 8月29日にホールで本番さながらのリハーサルも行い、本番を迎えました☆ ▲ 朝の様子。会場の準備も万端!テーマは「いのちに寄り添う看護」 きーさんはまず、学生ボランティアスタッフとして来場者の誘導に携わりました。 受付を終えた来場者を、ホール内にいる別のスタッフと連携してそれぞれの座席エリアに誘導。 顔見知りの畿央生から声を掛けてもらったり久々に顔を合わせたりし、ますます発表のやる気がアップ! ボランティアスタッフ業務の後は、すぐに発表者席へ移動しメンバーとともに発表準備です。 ▲先生方とボランティアスタッフの打ち合わせ ▲受付の様子。スタッフは看護医療学科1、2回生 ▲ 全員スーツ!正装発表チーム☆ ▲学生への謝礼で頂いた大学オリジナルクッキー!! 最初は1回生の発表。 長い間準備や練習を重ねて来た成果をしっかり発揮し、素晴らしい発表になっていました(^^) 高野山宿泊研修で学んだ事を踏まえ、研修前後で医療職を志す考え方にどんな変化があったのか。そして研修を経てたどり着いた、発表者3名それぞれが目指す看護師・保健師像を熱く語っている姿が印象的でした。 ▲1回生発表者(前列4名) ※写真はいずれも29日の直前リハのものです 続いて2回生!きーさんらの出番です。 1回生の夏休みに履修した「チーム医療ふれあい実習」について紹介。 看護・理学・栄養の混成チームで実習を受けた事で、他学科(他職種)の視点を学べた事や専門外の分からない事を教えてもらうつながりが出来た事を強調しました。 実習から1年経った今、こうした下地があったおかげでチーム医療に必要となる職種横断的な考え方、知識、つながりが保たれていると改めて実感しています。 ▲2回生による発表の様子。 この発表に携わった事で、患者さんとのふれあいやコミュニケーション、病院での様々な体験、チーム医療の素養等多くの学びを得られた実習だったと改めて実感しました。 発表が終われば、次は情報交換会の司会! 1人3役、最後の大仕事です。 まずは舞台上でご挨拶☆ ▲伊藤学科長の閉会挨拶に続いて壇上へ。「昭和生まれ」の部分で笑いも取れました(笑) 情報交換会は他学校の皆さんや畿央大学の先生、学生等で賑わいました。学生が多いのでアルコールは無し。でも、参加した皆さんが親睦を深め、おいしい料理を楽しんでいるようでした☆ きーさんも乾杯の音頭を取らせてもらった後はいろんな人と話し、横のつながりを広げる事が出来ました。 このシンポジウムでの発表を通して、実習で得られた学びを振り返り、より深める事に繋がりました。 また、部外講師の講演やパネルディスカッションを拝聴して看護という職種に就き、それを生業とする上での考え方、哲学というものや「いのち」について深く考えさせられました。 学生ボランティアや情報交換会を通して知り合いも増えました。今後の学校生活を更に豊かに出来そうです☆ こうして得られた学びや仲間を大切にし、今後の大学生活を充実したものにして行ければと思います。 最後に、来場者や共にシンポジウムを作り上げた仲間たちの感想を紹介させて頂きます。 ●看護医療学科2回生 浅野友里 畿央ならではの1回生3学科での合同実習を経験できて、そして初めての実習で学んだこと感じたことを代表して発表できてよかったです。これからも看護の勉学に励み、技術を身につけ3回生の実習へと繋げていきたいと思っています。 ●看護医療学科2回生 寺口沙希 こんにちは!看護医療学科2回生の寺口沙希です\(^o^)/ 今回のシンポジウムでは1回生のチーム医療ふれあい実習について発表させて頂きました。この実習では医療関係者と患者さんの関わりを新鮮な目で学びました。今回の発表のために学びを振り返ることができて良かったです。また発表するにあたっては、どう発表すれば相手に伝わるのかが難しくこれからの課題にしていきたいです。 また、4回生の「へき地・離島実習」の発表はその地に暮らす方々との何気無い会話の様子が心に残りました。 他の学生の学びを聞くことがなかったので今回のシンポジウムに参加して様々な方のお話を聴くことができて良かったです。 ●看護医療学科2回生 永井ひかる 今回、10周年という節目ということでこの記念式典が開催されることになり発表者側として参加することができ、本当に貴重な経験をすることができました。この発表のためにチームが作られその中で個人が役割を担い、互いを補い尊重し、一つのことを目標としやり遂げることができよかったです。この発表の機会で学んだことを今後、医療に携わる者となった際に役立てていきたいです。 ●看護医療学科1回生 田中桃加 今回のシンポジウムでの発表を通して、先輩、後輩との生徒同士の繋がり、また先生との繋がりを感じることができました。このような機会を与えていただき、本当にありがたく思います。 ●看護医療学科1回生 蔦屋茉莉亜 私は、このシンポジウムの1回生のまとめ役をさせていただき、チームワークの重要さを感じました。チームで何かをするときは、それぞれが自分の役割をしっかりとこなすことと、一人一人の積極性が大事なのだなと、実感しました。授業の課題と、シンポジウムの準備で大変なときに、メンバーの友達と励ましたり、役割を分担したりすることで、頑張ることができました。自分一人ではできないことを、抱え込むのではなく、周りに手伝ってもらうことも大切だと学びました。 また、入学してすぐにある、高野山での宿泊研修は、1回生にとってはとてもためになるものだと改めて思いました。あの宿泊研修で周りの友達や、先輩方の話を聞くことでさらに自分の将来の看護師像が明確になったと感じています。 発表の場には居ることはできませんでしたが、関わることができて良かったです。ありがとうございました。 ●天理看護学院3年 匿名希望 大学だから僻地とかに行って学べるのはすごくいいなぁと思いました。研修カリキュラムが充実していて、専門学校とは違う魅力を感じました。 ●天理看護学院3年 匿名希望 私はパネルディスカッションが一番印象に残っています。いのちを考えることは自分をもつことが必要なんだなと思いました。患者さんはどんなことを望んでいるのか知るのはすごく難しいと思います。でも対象を理解して、こうすれば少し楽になるかな?喜んでもらえるかな?ともがき考え実践すること全てに意味があると改めて思えました。 スペリチュアルペインは第三者からアセスメントされないようにしたいっていうのは理想だけど、人が死を前に、病気の苦しさを前にした時なかなかそこまで強くはなれないなあと思います。でも病気になる前からリビングウィルについて考えたり、看護師のプロになるために自分を見つめることが大事と思いました。 ●看護医療学科3回生 唐川知子 実習中なので、実習が終わった先輩と話ができて、大変そうだけど、実習頑張ろうと思いました! ●看護医療学科2回生 匿名希望 最初は他校の人に対して失礼のない対応とか配布物のミスとかいろんなことができるか心配で不安に思ったけど一緒にいた学生ボランティアの仲間や先生のサポートもあってなんとか無事に終わりました。情報交換会での食事も美味しかったです。 ●看護医療学科2回生 森中美幸 ボランティアスタッフとして参加して、このシンポジウムがたくさんの人の協力をもとに行われていることがわかりました。参加した全ての人が「いのち」について改めて考える機会になったと思います。 開学10周年記念 看護医療学科シンポジウム レポート(オフィシャルサイト)
2013.09.17
本学教員が、ミクロネシア連邦で健康増進に関する調査を実施中!vol.1
看護医療学科の堀内です。9月1日から28日までの日程で,昨年度5カ月間在外研究で過ごしたミクロネシア連邦ポンペイ州へ来ています。 今回は,ポンペイ州における高齢者の生活実態と高齢者のための健康増進事業(日本でいう介護予防事業)実施の可能性に関する調査です。 在外研究中の調査結果等から,現地へのフィードバックの一つとして「高齢者の健康増進のためのシステムの構築」に関する事業提案をミクロネシア連邦ポンペイ州公衆衛生局にしたところ,逆に『畿央大学とのコラボの可能性』を尋ねられました。国際協力を学んだ学生時代からの恩師や海外で活動する友人知人などのアドバイスも参考に,独立行政法人国際協力機構(JICA)の「草の根技術協力」という国際協力には経験の少ない組織や大学などが参入できる枠組みへ大学組織として参入する,つまり,畿央大学が国の税金を預かり国際保健医療協力に参入するという案を大学に相談し了解を頂きました。 まだ海のものとも山のものとも分かりませんが,JICA関西センターの「国際協力,次の一歩プログラム」というスキームに畿央大学として申請し助成を受けることができたので,まずは,前述の「草の根技術協力」の企画書(12月締め切り)を書いてみようと考えています。 ▼フィールド調査の様子です。 7人で暮らしているが,仕事や学校で日中はひとりという82歳の女性。目も耳も不自由になったのでほとんど家から出なくなったという。日本統治時代に覚えた日本語は今でも少し話せると,日本語で自己紹介をしてくれた。 ▼10人を超える大世帯だけれど,やはり昼間はひとりという76歳の女性。 ▼火を起こすのは大仕事なので,料理をするのは一日一回。 特に日中独居高齢者がひとりでかまど仕事をすることはありません。 ▼息子や嫁は働きに行っているので,孫の世話をしているという高齢夫婦 孫が祖父母を看ている世帯も多い。 世界では途上国を含むほとんどの国で平均寿命が延びており,WHOも高齢化への対応をすべての国と地域に呼びかけています。 しかし,国際保健医療協力の対象分野としてはまだ焦点は当たっていません。 命の重みが,生まれた国や地域に左右されることなく平等であるために,自分にできることはなんだろうかと国際保健の道に進みました。 その時々で立ち位置やアプローチの方法は異なりますが,医療支出の財政負担を考えると経済力に乏しい国や地域ほど予防に力を入れる意義は大きく,元気な高齢者を支援する保健政策の重要性をわかりやすい形にして関係機関に説明していければと考えています。 看護医療学科 准教授 堀内美由紀
2013.08.29
チーム医療ふれあい実習発表会(健康科学部1回生)を開催しました。
健康科学部1回生の『チーム医療ふれあい実習』が、8月19日(月)~23日(金)に実施されました。 最終日(8/23)には施設側の担当者をお招きして、本学にて実践発表会を開催し、関係者全員で実習の学びを共有しました。 各学科それぞれの学びの様子をレポートを掲載します。 【理学療法学科】 私たちは、この実習を通し医療の世界を肌で感じることで、座学で学んだ知識をより深い理解へと繋げることができました。実際の医療現場を見させていただいたことで新たな気づきがありました。一つは、医療従事者が他職種間で相手の職種を尊重し、また自分の専門分野に誇りを持って仕事をされていたこと。二つ目に、医療従事者だれもが「患者中心の医療」を基に行動されていたこと。どちらもチーム医療に欠かせない要素であり、医療の軸であると思いました。今後、私たちがその要素を育てていくためには、相手を思いやる気持ちや専門職としての知識を、より深く追求することが必要となるでしょう。そのためにも、今教わっていることをしっかり押さえなければならない、と再認識しました。 理学療法学科の学生として、やはりリハビリテーション室の見学は大きな刺激がありました。理学療法士の方の患者さんと常に笑顔で接する様子や、リハビリの様子を見させていただき、患者さんとの信頼関係を築く大切さと、適切な理学療法を提供できる知識の必要性を感じ、自分自身のコミュニケーションや知識の未熟さを知りました。さらに、この実習において患者さんと触れ合い感じたことは、理学療法士になりたいという気持ちをより強くさせてくれました。 最後となりましたが、忙しい中私たちに時間を割いていただき、院内での丁寧な説明のみならず、より多くの学びを与えてくださるよう実習内容を組んでくださった病院の皆様に心からお礼申しあげます。 理学療法学科 1回生 塩谷 純朗 【看護医療学科】 まだまだ専門知識が少ない段階での短期間の実習でしたが、この実習を通して新たな視点や今後の課題が見つかり、今まで学習してきたことがより深まりました。 実習では病棟見学だけでなく、院長先生の貴重なお時間をいただいての座談会や、学校ではあまり深く学習することのない看護師以外の医療従事者の方のお話を聞かせていただいたり、合同カンファレンスの様子を見学させていただいたり、また実際に自分たちでカンファレンスをする機会をいただきました。学校の授業だけではあまりイメージできなかった多職種間の連携や各医療職のチーム医療における役割、チーム医療を実践することの難しさ、そして医療従事者としていつも大切にしなければならいことを学ぶことができました。 また医療従事者としての視点からの学習だけでなく、実際の患者さんとのふれあいや、疑似体験などから患者さんの気持ちや、医療従事者として患者さんとコミュニケーションをとることの難しさが身をもってわかりました。私が一番印象に残ったのは、看護師さんが処置をする時やバイタルチェックを行う時、看護師さんが必ず挨拶していたことです。するとそれまでぼんやりとした表情だった患者さんの顔が明るくなり、やる気を出して痛くてつらそうな治療にも暴れたりせず、じっと耐えていました。その時、挨拶などの何気ないことでも重要なコミュニケーションであること、そしてその積み重ねが信頼関係を築くために大切であること、看護の持つ力の大きさに改めて気づかされました。 今回の実習で入学当初の看護師になりたいという気持ちがより具体的なかたちで心によみがえりました。この実習で得た学びや気づきを今後の学習に活かし、自分の中で育てていきたいと思います。 看護医療学科 1回生 森 知玲 【健康栄養学科】 今回「チーム医療ふれあい実習」で私は市立奈良病院に行き、たくさんのことを学ばせていただきました。 この実習の最終的な目標は、実際にチーム医療が実践されている医療の現場を見学することで、チーム医療を担っているさまざまな職種の役割や機能を理解することでした。3日間という短い間でしたが、さまざまな事を体験し、初めて気づいたこと、勉強になったことがたくさんありました。患者さんに元気になってもらいたいという同じ思いを抱く多種多様な医療スタッフが連携し、チームとして医療を行なっているということ、目的と情報を共有し合い、患者さんの状況に適切な医療を提供しているということを、改めて実感することができました。大学で学んだことと現実が直結した瞬間でした。 また、現場で働く管理栄養士の方からもお話を伺い、実際に患者さんに提供している献立も見せていただきました。具体的な業務や役割をより明確にイメージすることができました。 実習を通して、学んだこと・新たに発見したことは多く、自分自身にとっての課題も見つかりました。すべてを今後の勉学に活かしていきたいです。 健康栄養学科 1回生 寺尾 幸 この実習での学びは、学生の将来に大きく役立つものとなったようです。 実習病院の指導者・スタッフの皆様、そして患者様、実習期間中は大変お世話になり、有り難うございました。
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