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畿央の学びと研究

2020.07.10

産婦人科医に学ぶ!超音波診断法の理論と実際~助産学専攻科

令和2年7月8日(水)の「助産診断技術学Ⅰ(妊娠期診断とケア)」の科目の中で、産婦人科医師である健康科学部長の植田政嗣先生に助産学専攻科の学生10名が超音波検査について教えていただきました。 始めに、超音波診断法の理論と実際の講義を受けたあと、演習を行いました。 演習ではまず、植田先生が実際の超音波検査機器を用いて、胎児の観察や機械の使用方法、胎児の推定体重測定や妊娠週数の導きだし方などについてわかりやすく説明しながら腹部模型で実演していただきました。植田先生の実演に学生たちはすっかり感心し、必死にメモを取っていました。     その後、学生一人ひとりが植田先生の指導のもと、順番に超音波診断の演習を行いました。 最初は不慣れな為時間がかかっていましたが、植田先生の笑いも交えた丁寧なレクチャーもあり、学生10名全員が胎児推定体重を測定し、妊娠週数を導き出すことが出来ました。 超音波診断では腹部にプローブをあて、胎児がうまく映っている箇所で画面を静止するのですが、学生たちはやや苦戦している様子でした。それでも、「今だ!」と応援する声や、正確な胎児推定体重が測れた時には拍手が起こるなど、和気あいあいとした楽しい雰囲気の中で演習が行われました。 今回も新型コロナウイルスの感染予防を行いながらの演習となり、制約は多くありましたが、学生10名で工夫しながら学びを深めることが出来ました。 助産学専攻科 助手 畠中美有希     初めて実際に超音波の機械を使って、胎盤や羊水量、胎児の様子を見せていただきました。もちろん腹部に入っているのは胎児模型なので動いてはいないのですが、なかなか胎児の測定部分をエコーで探し出すのが難しく、植田先生のサポートのもとやっと測定することが出来ました!実際の胎児は動いているのでより一層難しいだろうな…。と感じました。 講義を受け、超音波診断法で胎児付属物や胎児の発育状態をきちんと見ていくことが、母子共に健やかに妊娠を継続していくために大切なことであると学ぶことができました。 助産学専攻科 岡本悠希 【岡本さんが登場する「1分でわかる畿央大学」ムービー】 畿央生リアルボイス「看護医療学科→助産学専攻科」編|1分でわかる畿央大学#52 保護者インタビュー「我が子と畿央大学」岡本さん編|1分でわかる畿央大学#51

2020.07.10

スペシャリストに学ぶフリースタイル分娩!~助産学専攻科

助産専攻科は入学してからコロナウイルスの影響で、遠隔授業が続いていました。6月からは登学が始まり技術面の授業が増え、実習に向けて毎日演習をしています。 その中、令和2年6月19日(金)に岩田塔子先生の「フリースタイル分娩」の講義を受けました。岩田塔子先生は、助産師の他に超音波検査師、鍼灸師の資格も持っておられるフリースタイル分娩のスペシャリストの先生です。そのような素晴らしい開業助産師の先生に分娩の基本やフリースタイル分娩の考え方、介助方法について教わりました。     フリースタイル分娩とは、分娩台や決まった体位にこだわらず、自然なお産のリズムに合わせて分娩を行うことです。この自然というのは産婦が思うままに、こうすると陣痛が楽だというような感覚をもとに体位を変え、赤ちゃんが出てきやすい方法を試しながら産むという母子主体のお産のことです。 実際に学生間で産婦・助産師の役割を決めて岩田先生の指導のもとフリースタイル分娩の介助方法や、分娩中の異常が起こったときにどう対応すれば良いのかを試行錯誤しながら実践しました。  岩田先生からは、「どんな姿勢で産むかではなく、助産師としてどんな姿勢でも産むことができる技術を持っておくことが大切である」という言葉をいただきました。実際にどのような体位の分娩介助でも、胎児の回旋や母体の解剖学的な基礎知識が重要であり、その知識があるからこそ応用に繋げていくことができるのだということを実感しました。今回の学びを活かし、産婦が自分で産むということを意識できるように支援しながら分娩介助を行っていきたいです。       助産学専攻科 杉野茉由 西本真央   【関連記事】 産婦人科医に学ぶ!超音波診断法の理論と実際~助産学専攻科 分娩介助・乳房マッサージの遠隔演習用教材を手作りしました!~助産学専攻科 

2020.06.29

1回生担任紹介「上田先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.38

新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環で、先生方に7つの質問に答えていただきました。今回は現代教育学科の上田准教授です!     【1】氏名・担任クラス 上田 恵子(うえだ けいこ) 現代教育学科 幼児教育コース 1回生担任    【2】研究分野と担当科目 本年度から畿央大学に着任しました。担当授業は、保育内容の指導法「健康」や運動の科学で、実習系では幼稚園教育実習、保育・教職実践演習、幼児教育実践論を担当しています。1回生とは、現代教育学科1回生の担任以外に健康科学部のベーシックセミナーを担当しています。 専門は幼児の健康と運動で、主に幼児の足脚部の発育発達、土踏まず形成、遊び習慣、運動能力、走動作について研究しています。研究をはじめたきっかけは、外反母趾でO脚の母親が転倒を繰り返したことから、足脚部の重要性に気づき、転倒予防や生涯自分の足で歩いて健康に生活するためにも、幼児期からあし(足・脚)を真っ直ぐにしたいと思ったことからです。 2007年より「あし育」の啓発活動をはじめ、これまでに奈良県内では大和高田市、大和郡山市、天理市、奈良県女性センターで足の健康やウォーキングについて講演を行ったことがあり、奈良県とまたご縁ができたことを嬉しく思っています。 学会以外では、30年以上にわたって神戸市で子どもの足と靴を調査している『子どもの足と靴を考える会』に所属しています。今年度は新型コロナウイルスの影響で調査が延期となり、1995年の阪神淡路大震災以来の調査中止が危ぶまれています。       海外調査では、ラオスでの学校保健活動やネパールの子どもたちの足について研究しています。前回ネパールを訪れた際は、40度近い気温の中で空調もなく過酷な調査でした。   【3】モットーや好きな言葉、大切にしていること 「身につけたものはとられない」生前に祖母がいつも言っていたと母親から聞きました。戦争や天災を強くたくましく生き抜いてきた人間ならではの言葉だと思います。何もかも失ってしまったとしても、これまで自分が身につけてきた知識や技術、経験はとられることはなく、いざという時に役立つ、無形の財産となります。いつもこの言葉を胸に一生学び続ける姿勢を持ちたいと思っています。   【4】好きなこと(趣味・特技など) ・読書 【白洲正子氏】20代半ばにはじめて『いまなぜ青山二郎なのか』という著書を読んだ半年後、京都の大徳寺で晩年の白洲正子氏に遭遇し、その存在感に圧倒されたことから心酔。氏の著書に影響を受け、能楽(謡、仕舞)や茶道を習い、美術工芸、神仏習合、着物など日本文化に興味を持つきっかけとなりました。以前勤務していた短期大学は白洲家の菩提寺に近く、不思議なご縁を感じています。【三砂ちづる先生】『オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す』『昔の女性はできていた』を読み、昔の日本女性が本来持っていた身体知に衝撃を受け、『きものとからだ』で着物が日本人のからだにいいことを学びました。草履は足趾の健康にも良く、何より足がラクなので、大学院時代は母のウールや木綿のお下がりをもらい、着物生活をしていました。2年前の学会で大会長をされていた三砂先生ご本人にお会いできた時は感動しました。     ・ウォーキング 3年前の交通事故で膝を痛め、頸椎の手術をしてからずっと運動から遠ざかっていましたが、新型コロナウイルスでの自粛生活がきっかけとなり、娘と夜にスロージョギング&ウォーキングをはじめました。雨天時はOculus QuestのVRで運動しています。   【5】1回生にオススメの本や映画 『汚れたミルク/あるセールスマンの告発』1994年に発展途上国であるパキスタンで、大手グローバル企業が医師や病院に賄賂を使い、母乳よりも粉ミルクを勧めることで販路を強引に開拓。その結果、インフラの整っていない地域では汚れた水でミルクをつくっていたため、下痢による脱水症状で多くの乳幼児が死亡するという実際に起きた事件をもとにした映画です。昔、日本でも粉ミルク事件がありましたが、発展途上国ではいまだに5歳未満児の死亡率が高く、世界の子どもたちがおかれている厳しい現状について知ってもらえればと思います。   【6】先生から見た畿央大学や畿央生の印象は? やさしさを「チカラ」に変えるというキャッチコピー通り、周りの先生方や職員の方々から「わからなかったら何でも聞いて下さい」といつも優しく声を掛けていただき、大変ありがたく思っています。畿央生は、まだ対面ではお会いできていませんが、頑張り屋さんで真面目という印象があります。 着任後に新型コロナウイルスでオンライン授業となったことで、畿央大学がパンデミックに強い大学であることを実感しました。日本ではまだまだ遠隔教育を実施している大学がない中、大学院で社会人向けに遠隔教育を実施し、全学生にPC貸与、授業支援システムCEASが導入されているなど、今回のことで素早くオンライン授業に対応できたことは、時代の変化を読み、危機管理に強い大学であると思いました。   【7】1回生にメッセージを! 晴れて入学した大学生活が全てオンライン授業となり、慣れない課題に追われる日常を過ごしていることと思います。この新型コロナで社会は一変しました。「ピンチはチャンス!」という言葉がありますが、あとでこの時期のことを振り返った時に、「あの苦しい時期があったから、今の自分がある」と思えるよう、これからの厳しい時代を生き抜くための戦略を考え、ひとつでも多くの武器を身につけるべく、前向きに過ごして下さい。 1日でも早く大学が再開し、皆さんとお会いできるのを楽しみにしています!   教員実績

2020.06.26

1回生担任紹介「奥田先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.37

新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環で、先生方に7つの質問に答えていただきました。今回は現代教育学科の奥田教授です!     【1】氏名・担任クラス 奥田 俊詞(おくだ しゅんじ) 現代教育学科 学校教育コース 1回生担任   【2】研究分野と担当科目 人間は様々な科学技術を開発して、人間にとって有利な環境や新しい食料、便利な道具をつくってきました。このような物質的な豊かさがいつも人間を幸せにするわけではありません。実際に、自然や生命に重大な危機を招いてしまう場面を、結構な頻度で見るようになりました。この状況で求められるのは、未知の問題を解決するための社会システムや個人能力です。前者は異なる専門家同士や専門家と市民をつなぐシステムで後者は知識を活用する問題解決能力です。 ちょっと説教臭くなってしまいました、すいません。私は昔から「説教が多い」としかられてきましたが、いまだになおりません。言いたかったのは、私が次の2点を中心に研究をしているのはなぜかということです。 ① 実験を中心とした問題解決学習を理科教育に定着させるための実践的研究。 ② 市民が科学に注目するきっかけづくりとしてのサイエンスコミュニケーション活動 ①については説明が長くなりますので、理科概論でゆっくり説明します。②についてですが、小学校や幼稚園へ行って科学実験の実演や科学おもちゃ作りの指導など、教育現場での取り組みが多いのですが、エコール・マミでエアードームを広げてプラネタリウム解説をしたり、天体望遠鏡で月や惑星を見る会を開催したりもしています。     数年前から近くの市町村の文化祭や科学イベントに呼んでいただくことが増えて、土日が忙しくなっていたのですが、今年はコロナウイルスの影響ですべてなくなりました。 これらの活動は、理学療法学科の福森先生と畿央大学サイエンスコミュニケーションサークル(KSCC)の学生の皆さんと一緒にやっています。活動の様子はTwitterを見てもらうとわかりやすいと思います。興味のある人は一緒にやってみませんか?   【3】モットーや好きな言葉、大切にしていること 私は、結構自己中心的で感情的になりやすい人間だとこの年になってわかりました。ですから、「おたがいさま」ということを常に頭に置いておこうと思っています。と言いながらすぐ忘れてしまうのですが・・・。   【4】好きなこと(趣味・特技など) 若いときはアクティブに趣味を追及していたこともありましたが、最近ではとにかく「食」を追及しています。その結果体重が大変なことになりました。 今、何より大好きなのは、愛犬の「ひな」です。3月3日に我が家に来てくれたので名付けました。愛嬌たっぷりでかわいいのですが、気を許すとすぐに唇を奪われます。     「ひな」のおかげで毎日お散歩ができていて、体重もなんとか高止まりというところなので、私の健康管理も担ってくれています。   【5】苦手なことや嫌いなもの 私の苦手なものは、「蛇」です。私は田舎で育ったので家の周りだけでなく、時には家の中にも入ってくることもありました。小さいころ、知らずに蛇を踏んでしまったことがあり、その時の光景が今でもよみがえってきます。小さいときのセンセーショナルな体験というのは強く残るものですね。   【6】先生から見た畿央大学や畿央生の印象は? 何と言っても畿央大学の素晴らしさは学生の皆さんです。本当によくがんばります。科学イベントでも子どもに一生懸命教えてくれますし、学生同士のつながりも素晴らしいです。   【7】1回生にメッセージを! 1回生の皆さんには、とてもつらい思いをしてもらっていて申し訳ない気持ちでいっぱいです。とにかく今は、皆さんと大学で会える時を心から待ち望んでいます。   教員実績

2020.06.24

1回生担任紹介「関口先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.33

新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環で、先生方に7つの質問に答えていただきました。今回は現代教育学科の関口講師です!     【1】氏名・担任クラス 関口 洋平(せきぐち ようへい) 現代教育学科 学校教育コース 1回生担任   【2】研究分野と担当科目 専門は外国の教育について研究する比較教育学という分野です。なかでも、ベトナム社会主義共和国をフィールドとして、ベトナムの学校や大学についてさまざまな観点から研究を進めてきています。 畿央大学で担当している科目は、教育課程論(初等・中等)と国際社会論になります。   【3】モットーや好きな言葉、大切にしていること 好きな言葉はたくさんありますが、「人間万事塞翁が馬」と「よく生きる」の2つは特に大事にしています。 私も含めて、みなさんも現在コロナによる非常事態のもとで自宅にこもりっきりになっていると思いますし、「せっかく大学生になったのに…」とか、「…最悪だ」とか思っている方も多いのではないかなと察します。ですが、月並みな表現ではありますが、後になって振り返ってみると、この時間があったからこそあらためて気が付けたこと、できたこと、めぐりあえたこと…etcと今現在の自分の評価だけではみえてこないことにきっと出会えると思います。私のモットーです。こう書いてしまうと極めて楽観的で調和的な感じになりますが、大事なことはとにかくいまを精一杯よく生きていくことの積み重ねなのかなと思います。   【4】好きなこと(趣味・特技など) 趣味はジャズを聴くこと(ミシェル・ペトルチアーニ、とってもお勧めです)、落語を聴くこと(上方落語、特に桂米朝がいいです。動物園前にあります「動楽亭」、毎日寄席をやっていますのでコロナが終息したあかつきにはぜひ)、ピアノで遊ぶこと、ジョギングなどです。 特技は、ベトナム語が多少話せることです。昨年、ベトナムのハノイで結婚式を挙げ、ベトナムにも家族ができました。ちなみに、ベトナムは漢字文化圏ですので、注意はChú ý(チューイー)、 研究はNghiên cứu(ゲンキュー)など、日本語ととても似ている言葉が多くあります。   ▲ハノイ旧市街の町中の様子。   ▲留学中、下宿先の窓から撮った一枚。ハノイ大学の全景。   【5】1回生にオススメの本 ジョン・J・レイティ著、野中香方子訳『脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方』NHK出版、2009年。 有酸素運動がいかに脳に、そして心身によいのか、これでもかというくらい事例が挙げられながら読みやすく書かれています。勉強の効率、能率をもっと上げたいひと、あるいは、落ち込んでしまったり、ストレスを感じたりしているひとへ、必読の書です。   【6】先生から見た畿央大学や畿央生の印象は? 四月から畿央大学の教員になりまして、コロナのもとでみなさんと会う機会もなかなかとれないでおります。こうしたなかで印象をお話するのは難しいですが、非常にまじめで、前向きで、男女ともにさわやかな学生が多いというのが畿央生の印象です。他の大学と比べてもやはり就職率が極めて高いというのも誇れる点であると感じています。   【7】1回生にメッセージを! これは自分自身へのメッセージでもあるのですが、やはり、最初に書きましたようにコロナ下でのこうした状況を奇貨(きか)として、チャンスに変えて、一緒に乗り切っていきましょう。大学への通学が限られていることもありなかなか大学生になったという実感を持ちにくいかもしれませんが、ぜひ「大学」で学ぶ学生としての誇りをもって、主体的・批判的に学んでいってほしいと思います。応援しています、一緒に頑張っていきましょう!   教員実績

2020.06.23

1回生担任紹介「小山内先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.32

新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環で、先生方に7つの質問に答えていただきました。今回は現代教育学科の小山内准教授です!     【1】氏名・担任クラス    小山内 秀和 (おさない ひでかず)  現代教育学科 学校教育コース 1回生担任   【2】研究分野と担当科目 研究分野は心理学で、研究テーマは、物語を読むことについてです。特に、物語を読んでその世界がまるで現実のように体験される「没入」という現象について、その個人差やメカニズム、没入を経験することでどんな効果があるのかなどについて検討しています。大学では、1回生前期の「心理学概論」、1回後期の「教育心理学 (初等)」、2回前期の「教育心理学 (中等)」、2回後期の「発達心理学 (中等)」などの授業を担当しています。生物としての「ヒト」と社会的存在としての「人間」とを科学的に理解すること、そしてそれを人間の幸福のために役立てるという姿勢を大事にしたいと思っています。   【3】モットーや好きな言葉、大切にしていること 「人間の尊厳は、考えることの中にある」 ブレーズ・パスカルの著書『パンセ』に出てくる一節です。パスカルと言えば「人間は考える葦である」という言葉が有名ですが、この言葉はその直後に出てきます。人間は河原に生える葦のように弱く、自然の力は人間の力をはるかに凌駕する。しかし、人間は考えるということができる。それは、自然が生み出す圧倒的な力よりも尊いはずだ。だから「人間の尊厳は考えることの中にある」。私たちは、自分で考えるという営みをすることによってこそ、私たち自身を、そして社会を、人類を、より良くすることができるのではないでしょうか。   【4】好きなこと(趣味・特技など) 研究テーマが読書なもので、趣味もやはり読書です。比較的乱読です。小説では北村薫、加納朋子、梨木香歩、高野文緒、小沼丹などを読んでいます。小説以外も、日本の古典から哲学、歴史、科学まで、興味のあるものは広く読んでいます。最近はあまり読む時間が無くなってきているのが悩みですが……。漫画では「タヌキとキツネ」や「鬼灯の冷徹」、「聖☆おにいさん」などにはまりました。   ▼お気に入りの本たちです。   【5】苦手なことや嫌いなもの 苦手なものは、スポーツ全般でしょうか。身体を動かすことが得意ではなく、握力などもおそらく1桁だと思います。ただ、いやだいやだと思っていると運動不足になりがちなので、大学には徒歩で通ったり、飼い犬の散歩をしたりしています。嫌いなものは「ソラマメ」です。それ以外ならほぼ何でも食べられます。   ▼散歩中に撮った景色です。   【6】先生から見た畿央大学や畿央生の印象は? 畿央生は皆さんしっかりした目的意識を持っているなという印象があります。目標を持ち、それを達成にむけての努力がきちんとできる、そんな印象を持っています。私自身が学生の時にはそうした意識が薄かったため、皆さんの様子を見ているととてもまぶしく感じます。   【7】1回生にメッセージを! いま、ソーシャル・ディスタンスという言葉がすっかり定着しました。この現状は、私たちの他者、そして社会とのかかわり方を大きく変えてしまうでしょう。大変な状況だと思います。しかし、大変なのは皆さんだけではありません。……こう書くと、「じゃあ我慢しろということなのか」と思ってしまうかもしれませんが、そうではありません。むしろ逆です。みんなが大変で、みんなが不安に思っているからこそ、皆さんは1人ではないのです。皆さんが大変な時や困っている時には、我慢せずにそれを周りに伝えましょう。私はそれを「頼る力」と呼んでいます。頼ることは力です。皆さんの周りには必ず、助けてくれる人が現れます。そんな人たちを、ぜひ大切にしてください。通学ができるようになったら、たくさんのことを経験して、たくさんの場所に行って、たくさんの人と交流してみてください。   教員実績

2020.06.23

1回生担任紹介「山崎先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.31

新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環で、先生方に7つの質問に答えていただきました。今回は看護医療学科の山崎教授です!       【1】氏名・担任クラス 山崎 尚美(やまさき なおみ)  看護医療学科 1回生1組担任/看護医療学科主任・看護実践センター長   【2】研究分野と担当科目 研究分野は「認知症ケア」になります。今までは「グループホームでの認知症高齢者の看取り」に関する研究を行っていましたが、昨年度からは「認知症ケアのアジア圏における国際通用性を目指した実践教育パッケージの開発」に関する研究をしています。この研究は、日本の認知症ケアをパッケージ化し、これから高齢化が進んでくるアジア(ベトナム・タイ・台湾・韓国)の国の言語に変換し教育する教材・教育システムを開発する実践研究です。グローバルな社会にむけて海外研究者とともに「認知症になっても安心して生活できる世の中」を創っていきたいと思っています。また、他の先生方と一緒に「認知症カフェの実践研究」や「認知症アプリを用いた人材育成」に関する研究も行っています。 専門分野は、老年看護学(高齢者看護学)になります。担当科目は「老年看護学対象論:2年次前期」「老年看護学援助論Ⅰ:2年次後期」「老年看護学援助論Ⅱ:3年次前期」「老年看護学実習:3年次後期」「国際看護論:4年次前期」「卒業研究:4年次」「病院インターンシップ実習:4年次前期」「海外インターンシップ研修:2.4年次」になります。 地域連携や社会活動では、ベトナムの方たちと高齢者看護のテキスト教材の作成や、サークル顧問として学生ボランティアチーム「Orange Project」の学生や地域の方たちと一緒に地域の認知症カフェの企画実践や認知症サポーター養成講座など行っています。   【3】モットーや好きな言葉、大切にしていること 「一期一会」という言葉が好きです。人との出会いももちろんですが、動物や草木などの出会いは、「今この時」を大切にしたいと思っています。また、日常生活が充実しているということは、仕事をするうえでも大切な生活の基盤となるので「オンもオフもアクティブに」行動したいと思っています。   【4】好きなこと(趣味・特技など) 趣味は「釣り」です。船で見る海の上の景色は、とてもきらきらしていてリラックスできます。広大な海の中にいる魚が、私の竿(針)にかかったという縁(えにし)を感じることが大好きです。また、自然の中をウォーキングすることも好きです。     【5】1回生にオススメの本や映画 皆さんにお勧めする本は「やりぬく人の9つの習慣:ハイディ・グラント・ハルバーソン,林田レジリ浩文(訳)2017年」という本です。この本の中で、「グリット」とは、心理学用語では長期目標に向うときの粘り強さとやる気を意味していると言われています。これから4年間の大学生活のなかで、皆さんにもこの「グリット」をもち続けて学習すると有意義な大学生活になると思います。   【6】先生から見た畿央大学や畿央生の印象は? 畿央大学の学生は、とても素直でピュアな学生達だと思います。真面目に課題に取り組み、クラスで支えあいながら学習をしていると思っています。そして卒業した先輩たちは、臨床現場ではとても誠実な看護師だと高い評価を得ています。皆さんも先輩たちのあとに続いてほしいと願っています。   【7】1回生にメッセージを! 皆さんは、大学の授業は非対面授業からスタートしていますが、これはある意味でこれからの世の中を生き抜くための力を身につけるためのチャンスかもしれません。世の中は急速にITリテラシーが進みましたが、本学は学生全員にノートPCを入学時に貸与していますし、Open CEASを活用した教育も初年時から行っています。そのおかげで4月16日からの開始の前期授業は休止することなく進行しています。また、専門科目だけでなく情報処理演習などもこれからの社会で生きていくためには不可欠な知識・スキルだと思います(知をみがく)。皆さんの先輩たちはこの数か月間、医療現場で想像のできないような激務を経験されています。先輩たちの働きを誇りに思うとともに、できないことを憂い嘆くのではなく、今できること(今でき)や今やるべきこと(今やる)を見つけて取り組んでみましょう(徳をのばす)。 私たちが奈良県内で創ってきた認知症カフェも、今ではオンラインでzoomカフェになり継続しています。 これからの次世代を支える皆さんにお願いなのですが、学生ボランティアサークル「Orange Project」に興味関心のある人は山崎(n.yamasaki@kio.ac.jp)まで連絡ください。認知症カフェやボランティアに参加したい人、学部・学科を超えて全学的にサークルメンバーを募集しています。そして、優しい心・美しい心をもつ専門職になってください(美をつくる)。皆さんと共に活動できることを楽しみにしています。     認知症ケアに取り組むサークル「Orange Project in KIO」   【関連記事】 ・過去の「オレンジカフェ」記事を読む ・過去の「RUN伴」記事を読む ・過去の看護医療学科「海外インターンシップ」記事を読む   教員実績

2020.06.23

1回生担任紹介「田中先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.28

新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環で、先生方に7つの質問に答えていただきました。今回は看護医療学科の田中講師です!   【1】氏名・担任クラス 田中 陽子(たなか ようこ) 看護医療学科 1回生4組担任     【2】研究分野と担当科目 3回生からスタートする保健師養成課程を担当しています。研究は親子の絆に着目した愛着研究です。現在は、重症心身障害児の子育てに奮闘されているお母さんへの支援を考えています。   【3】モットーや好きな言葉、大切にしていること 「おだやかに、シンプルに生きる」最近、読んだ本のタイトルです。いつも穏やかな心を保っていたいと思っています。   【4】好きなこと(趣味・特技など) 学生時代に茶道に出会いました。大学時代も茶道部でお茶会をしていたことが思い出です。みなさまも趣味を通じて様々な方々と出会えるといいですね。   【5】1回生にオススメの本や映画 息子は「のび太の新恐竜」を見にいくのを楽しみにしています。最近見に行った映画は「アナと雪の女王2」です。   【6】先生から見た畿央大学や畿央生の印象は? 自分の将来の目標がはっきりしていて頼もしい学生さんが多い印象です。夢に向かって頑張ってください!   【7】1回生にメッセージを! 昨年の夏に担任が決まって、私自身も入学式で皆様とお会いすることを楽しみにしていました。面談でお話を聞いていますとサークルに入れていない方がほとんどでしたね。スポーツや音楽が得意な方も多かったのでクラブやサークル活動が再開されるといいですね。夏には実習もスタートです。人との出会いの中で看護師として成長していかれる姿を楽しみにしています。   教員実績

2020.06.22

1回生担任紹介「三木先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.27

新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環で、先生方に7つの質問に答えていただきました。今回は現代教育学科の三木准教授です!     【1】氏名・担任クラス                                         三木 美香(みき みか) 現代教育学科 幼児教育コース 1回生担任 ※仮名を振るとどちらが名前かわからなくなりますね・・・。   【2】研究分野と担当科目                        乳幼児期の対人行動や、保護者支援について研究しています。   ▼分担執筆しているテキストです。     キンダー・カウンセラーという仕事もしており、今年で17年目になります。乳幼児の保護者や保育者の悩みをお聴きし、保育者の方と一緒によりよい保育について考えたり、障がいのある子や保護者の支援等をしたりしています。 授業では、現場の声を皆さんに届けながら(もちろん個人情報は公開できませんが・・・)、子どもたちや保護者の方の思いを肌で感じてほしいと思っています。   【3】モットーや好きな言葉、大切にしていること                            「~人間万事塞翁が馬~」 昔中国の塞翁が飼っている馬が逃げ出してしまい、周囲の人々は同情しましたが、その馬が良馬を連れて帰ってきたので人々は祝福しました。しかし塞翁の息子がその馬に乗り骨折の大怪我をして周りは同情します。その後戦争が起こりましたが、塞翁の子は駆り出されることなく命を永らえました。どんな時でも塞翁は、一喜一憂せず悠然と構えていたところからできたことわざです。 一見不幸と感じる事柄も、それが幸せの可能性を秘めているともいえ、反対のこともいえます。何かが起こると、良い・悪い、正しい・正しくないと判断しがちですが、簡単に価値付けないようにしよう!と心がけています。 辛い時に、先が見えなくなりそうになったこともありましたが、この格言が視野を広げてくれました。 今回我々はかつて経験したことのない状況下にいますが、ふと見渡せば幸せのかけらが転がっているかもしれませんね。   【4】好きなこと(趣味・特技など)                                   ○愛犬と戯れ、一緒に眠るのが至福の時間です。 過保護・溺愛により、わがままで甘えん坊の犬に育ちました。「かわいい子には旅をさせよ」等と偉そうに言いながら、親バカぶりを発揮しています。     ○昔の意外?な特技(暫くやっていませんので、もうできないかもしれませんが・・・) 水泳・ダイビング・ソフトボール 泳いだり素潜りしたりするのが大好きでした。時間があればいつまでも泳いでいられましたが、年々紫外線が怖くなり、海には行けなくなってしまいました。 昔むかし、あるところでは、ピッチャー・4番・キャプテンをしていました。信じていただけるでしょうか?   【5】 苦手なことや嫌いなもの                 ホラー映画等は怖くて観ることができません。 嫌いなものは、これから台所などによく出てくる黒い生き物です。名前は言えません・・・。生き物は大切にしたいですが、こればっかりはどうしようもなく苦手です。出没した際は、どうか皆さん助けてください!   【6】先生から見た畿央大学や畿央生の印象は?                      優しくて真面目な学生が多く、学生同士のつながりが強いこと。 クラス・コース・学部はもちろん、クラブ・サークルでの先輩・後輩のつながりも強く、畿央大に在学している良さを感じることと思います。1回生の皆さんは、今は直接交流が叶いませんが、対面授業が始まったらアッという間に一層の絆が深まることと思います。 また、教職員のつながりが強いのも特徴的なところです。周りの先生方・職員の皆様に支えられていることを日々感じることができます。何より学生ファーストで、教職員が一丸となって皆さんを支えているところが畿央大の良さではないでしょうか。   【7】1回生にメッセージを!                                       様々な思いを胸に畿央大に入学した皆さん!入学早々オンライン生活に突入し、不安を感じていることも多いと思います。 皆さんの学生生活をバックアップしていきますので、どうか安心してくださいね。 心はいつもつながっています。皆さんに再会できるのを楽しみにしています。   教員実績

2020.06.22

1回生担任紹介「上仲先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.26

新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環で、先生方に7つの質問に答えていただきました。今回は看護医療学科の上仲准教授です!     【1】氏名・担任クラス 上仲 久(うえなか ひさし) 看護医療学科 1回生3組担任     【2】研究分野と担当科目 私の専門分野というと感情社会学と異常心理学になります。もちろん、どちらも看護と関連した研究をしてきました。 いま感情労働と呼ばれる仕事があると言われるようになりましたが、感情労働とは自分の気持ちを使って相手の気持ちに働きかける仕事のことです。顧客に気を使って対応をすることは、人間関係を保つ上で大切なことです。しかし、相手本位に徹することは、健康な自分を生きることや健全な人間関係を築くことにはならない場合もあります。職業人教育の調査から、ケア職の感情疲弊対策への基礎的な情報が集まりつつあります 異常心理学とは、催眠など意識が変容することを相手にする心理学のジャンルです。決して異常者の心理を研究しているのではありません。最近は、慢性的な痛みと意識の関連について研究もしています。痛みは不思議です。慢性化すると痛み止めが効かなくなります。西洋医学の隆盛時代にあっても慢性疼痛に対応できません。最近、痛みを学習(表現が良くないかのしれませんが)していることが解りはじめました。看護ケアの奥深い技にも、痛みに対応できる力があるはずです。意識の変化、を切り口にそれを明らかにしたいと研究を進めています。   ▼2021年の大学案内に掲載されました!(クリックでデジタルパンフレットへ)   担当科目については、「老年看護学対象論」「老年看護学援助論Ⅰ・Ⅱ」「老年看護学実習」「在宅リハビリテーション」「病院インターンシップ」などに携わっています。複数の担当先生方とともに協力して進めていますが、医療機関や施設での看護実践を活かした内容を紹介するなど、学生の興味を刺激できる授業になるように心がけています。   【3】モットーや好きな言葉、大切にしていること 「命が大切にされ、命が輝くこと」 医療従事者への教育の中で、生命に対する態度は中心的な課題のひとつです。看護職が命を大切に扱わないことはあってはならないこと。そして、ケア職として命を輝かそうと行動しないことは、看護師には不相応です。この好きな言葉は、人権が守られた状態を表すことばとして、高校のときに学びました。平易な言葉ではありますが、奥深い内容を含んでいると思い今でも大切にしています。   【4】好きなこと(趣味・特技など) 趣味:ツーリング ちょっと大きなバイクに乗っています。時間をつくって友人たちとアウトドアへと出かけます。風を感じながら走り、見知らぬ土地でゆっくり過ごす時間は、非日常の世界に出かけるにはもってこいです。私のリフレッシュ時間になっていると思います。     特技:特にないのですが、最近アルトサックスを始めました。 サックスは、金管楽器ではなく木管楽器なんです。ちゃんとリードがついています。まだまだ、慣れない初心者の私は口の周りが疲れてくると、“ピー ピー”と良い音が出なくなります。いつかは自分で吹いていて、いい感じって思いたいです。     【5】 苦手なことや嫌いなもの この頃の苦手は、少なくなりました。茄子のたいたん、シシトウのたいたん、だいこんのたいたん、唐辛子、ミョウガ…。食べ物ばかりになりますが、何が美味しいのかわからへんと思っていたものですが、これらは年齢と共に美味しいと思えるようになってきました。   【6】先生から見た畿央大学や畿央生の印象は? 「徳をのばす」「知をみがく」「美をつくる」は、畿央大学の建学の精神です。ここに書かれていることに対して、共感的な気持ちをもっています。学生の皆さんは礼儀正しく、挨拶も学生から声をかけてくる。学習も怠りなし!認知症高齢者のサポートにも、ボランティアとして参加して活躍する。4年間、畿央生として過ごす間に建学の精神が身についてくる。素晴らしい文化の中に知が組み合わさっていて、はじめてなせる技なのではないでしょうか…。   【7】1回生にメッセージを! 今年はCOVID-19の非常事態の中、学生生活が始まりました。非対面授業は経験がなかったでしょうから、最初は戸惑うことも多かったかもしれません。でも、今では普通に対応可能となっていると思います。みなさんのIT技術を使うスキルは、この数カ月で格段に上がりました。ピンチをチャンスにするとはこういうことなのでしょう。苦労をした甲斐がありましたね。 4月から一度も講義を中断せずに続けてこられたのは、畿央大学がすべての学生にパソコンを貸与してきた先進性をもっていたからだと思います。これからも健康には十分留意して、勉学に励んでくださいね。 この春の体験は、いつかは“思い出ばなし”になると思います。 みなさんの畿央大学での4年間が、有意義な学生時代となりますよう祈っています。   教員実績