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畿央の学びと研究

2019.08.28

看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.3

看護医療学科ではオーストラリアビクトリア州のメルボルンで「海外インターンシップ」を行っています。今年度で4回目の研修になりますが、2018年8月24日(土)から31日(土)の日程で、2回生8名が参加しています。大学の講義に参加したり、高齢者施設を見学したり、オーストラリアの緩和ケアや認知症ケアなどについて学ぶことを目的にしています。また、グローバル化に対応するためのコミュニケーションスキルを身に付けることも目的の一つです。   4日目:8月27日(火) 今日は、本来月曜日に訪れる予定であったBlue Cross Livingstone Gardensというナーシングホームを訪問しました。 Flinders Street駅から電車で40分程かけて移動した後、Watsonia駅から施設までは今回の海外インターンシップで大変お世話になっているJulie Paulさん(以後、Julieさん)とTim Paulさん(以後、Timさん)の車でナーシングホームに向かいました。 朝が早かったので眠かったのですが、通勤通学の人たちの様子を目にすることができて新鮮でした。日本のように急いでいる雰囲気がなく、コーヒーを手にしていたり、穏やかな印象を受けました。   ▲フリンダースストリート駅のホーム   ▲Blue Cross Livingstone Gardens(訪問先のナーシングホーム)   施設に到着してからは、さっそく世代間交流の場に参加させていただきました。   ▲世代間交流体験の様子   この日に訪れていた幼稚園児は、3歳と4歳のクラスで、25人の幼児が少し緊張しながら高齢者の方とコミュニケーションを図っていました。幼稚園は、ナーシングホームから2分の場所に位置しているのですが、幼児のスピードでは15分くらいかけて全員で紐をもちながら移動していました。また、この地域は中国から移民してきた方が多く住んでいるので、幼児の30%は中国、30%はインド・ネパール、30%がオーストラリア、残り10%はその他の国の出身の親をもつ児が参加していました。一方、高齢者はアングロサクソンとオーストラリアの方がほとんどのようでした。幼児が緊張して、高齢者と話せずにいると保育士さんが絵本や色鉛筆を手にして、上手にコミュニケーションの橋渡しをしていました。   私たち学生も始めは英語でどのように話しかけたらよいか戸惑いましたが、幼児たちが高齢者の方と一緒に絵本を読んだり絵を描いたり、パズルをすることで会話を進んで行っているのを見て、同じようにうまく物を使うことで会話をはじめるきっかけとしました。そこからはどんどん質問をして幼児たちや高齢者の方々と短い時間でしたが親睦を深めることができた思います。   この交流を通して感じたことは、幼児が「できたこと」に対しての褒め方が、オーストラリアの方が表現が豊かであり、幼児たちも嬉しそうだということでした。高齢者の方と幼児が接する機会というのはなかなか無いと思うので、このような交流の場がどんどん増えていけば、それぞれの年代の役割が発揮され、地域の活性化にもつながると思いました。   その後、施設マネージャー (クリティカルナース)の説明を受けながら施設の見学をしました。施設内には、週に一度映画を観ることができるシアタールームや好きなようにヘアカットをしてもらえる美容室、インターネットも利用できる図書館がありました。また、開放感のある場所に家族や夫婦で自由に使用できるデイルームがありキッチンも大きくて綺麗でした。どの階からの眺めもよくて、ここが本当に高齢者ケアの施設なのかと疑うほど素敵な場所でした。   ▲シアタールーム   ▲美容室   ▲図書館   ▲デイルーム   個室も一つひとつに患者さんそれぞれの個性があり、心地よく暮らせるような工夫がなされていました。まず、部屋の入り口には「メモリアルボックス」という、ガラスのケースが設置されていて、自分が今まで大切にしてきたもの、例えば家族との思い出の写真や自分の生まれた家の写真、自国の民族の小物などをショーウインドウのように飾ることができるようになっていました。このことは、自分らしさ(その人らしさ)を大切にしていて、自分が自分であることも意味付けやその人の価値観をとても尊重したケアに繋がっているのだと学びました。部屋の中も見させていただいたのですが、入り口からトイレ、浴室まで1つも段差がなくバリアフリーが徹底されていました。転倒予防のために浴室もかなり広く、ベッドも頭や足の高さ調整が細かくできるようになっていました。また、スタッフの腰痛予防のためにオーストラリアで1998年に策定された「ノーリフト」のポリシーに従って、2人以上のスタッフで移乗したり、リフトの使用を義務付けたりしていました。   ▲写真左:浴室・トイレ  写真右:個室の室内   説明の後、昼食にサンドイッチとドリンク、スイーツをいただきました。   ▲サンドイッチとココア   そして、昼食後は認知症の専門看護師(クリニカル・ケア・コーディネーター)の方からお話を伺い、学生1人ずつ英語で質問をし、全体でその内容と意味についてふり返りを行いました。   日本とオーストラリアでは異なることがたくさんありました。例えば、認知症ケアのスペシャリストになるための過程、施設を利用する際の費用設定や身体拘束の概念などが異なっていました。施設の運営基準においては、①認知症ケアの専門的な教育を各施設で計画し(この施設では、毎日10分間程度実施)認定書を発行する、②施設使用料は高齢者の財産や収入により設定され、かつ美容室やアクティビティ・ケアの参加など個人によって異なるので、日本のような一律の基準はないこと、③身体拘束はしていなけれども、センサーマットや薬による鎮静は行っており、鎮静ではなく鎮痛(ペインコントロール)の必要性や魔の3ロック(身体拘束・言葉・薬物)の危険性について学習しました。   また個別性を大切にし、患者さんの生活や価値観を尊重すること、時代背景を捉えて支援することは私たちが学んでいることと同じであるということを学びました。   またメルボルンではポリシーの改定の場に看護師も積極的に参加されているということを知りました。そして看護師さんが“いつも新たな状況に直面したときは自分のチャレンジだと思っている”とおっしゃったことから大変前向きに仕事をされている印象を受けました。そのような看護師さんを見て、私も自分の仕事に誇りを持ちポジティブに働くことができるように頑張りたいと思いました。   その後、「memory support」 アクティビティ・ケアについての説明を受けました。   このアクティビティ・ケアにも世代間交流が取り入れられており、バリデーションやDT(Diversional Therapy)やボランティアによる、人形(Doll Therapy)や大工道具(作業療法 Men’s Sheds)などを用いながらケアを行なわれていることを知りました。昔に体得している、子育てや日常大工仕事など、その人のできる力(もてる力)を大切にしたケアだと思いました。日本にもある、アザラシロボット(写真)もいました。 その人の感性に働きかけるケアとして、オーストラリアでは一般的な「Sensory Therapy」使用する庭には、ミントやローズマリーなどのハーブや植物が植えてあり爽やかな気持ちになれました。   ▲memory supportアクティビティ・ケアの説明を受けている様子   説明を受けて、今回目標にしていた内容「高齢者との世代間交流の実際と意義」について自分なりに考えてみました。 高齢者の方々にとってのメリットは、幼児や若者と関わることは、若い頃の記憶を蘇らせること、幼児に何かを伝えたり教えることで、自分が人のために何かできるという役割を感じること、一度取得した技術などを継続したり、想起することで記憶を保持できるということにつながるのではないかと考えました。 また、幼児にとってのメリットは、自分が知らないことを経験談とともに知ることができることにあると考えました。   そして最後は、「Music Therapy」として、ハープを演奏されているMs. Janet Borgさんのハープセラピーについての話を聴きました。   ▲Music Therapyの説明を受けている様子   実際に体験させていただいて、とても美しい音色でリラックスできました。 またハープのテンポを一定にすることは心拍が一定であることを想像させるので、そうではなく不規則に演奏するようにしておられ、より自然に感じました。大変貴重な体験をさせていただきました。 その後は施設を後にし、Heidelberg駅からFlinders Street駅に到着して解散しました。   今日から本格的な学習が始まり、なかなか英会話に切り替えができないところもありましたが、充実した1日を過ごすことができました。 明日は、日本語を学んでいる学生さんとの交流があるので、積極的に会話できるように頑張りたいです。そしてこの海外インターンシップ研修でたくさんのことを学んで、日本に伝えられるようにしたいです。 学習の内容が中心で文章が硬くなりましたが、うまく空いている時間を見つけて思い切り楽しみたいと思います。      看護医療学科 2回生 今上実玖   【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.2 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.1

2019.08.28

明日香村国際サマーワークショップ2019を開催!vol.1~人間環境デザイン学科

明日香村国際サマーワークショップ2019 International Summer Workshop in Asuka 2019   人間環境デザイン学科では2年次配当「海外インターンシップ」の一環として、ただ今『明日香村国際サマーワークショップ2019』を開催しています。畿央大学(人間環境デザイン学科)学生2・3回生22名と台湾の高雄大学の学生12名が明日香村に集い、空き家の利活用提案や町並み調査などを行っています。8月25日(日)から8月31日(土)まで、明日香村で約1週間過ごす中で、旧集落における課題に向き合い、地域活性化につながる提案を行います。   ●1日目:8月25日(日)  この日は翌日からスタートするワークショップに向けて、石舞台古墳近くの創作料理屋さん「ポカフレール」にて歓迎会とお互いの大学生活の紹介を行いました。   ▲明日香村の森川村長よりご挨拶をいただき、明日香村の課題や取り組みについてお話していただきました。   ▲冬木学長にもお越しいただき、ご挨拶をしていただきました。   その後、高雄大学と畿央大学の学生がそれぞれ授業で取り組んできたことや大学生活についての発表を行いました。海外の建築学生の活動の様子や作品を見たり聞いたりする機会は少ないため、皆さんとても真剣に発表を聞いていました。   ▲畿央大学の紹介の様子 人間環境デザイン学科での活動や設計演習での作品を紹介しました。   ▲高雄大学の紹介の様子 面白い作品をたくさん紹介してくれました。   ▲高雄大学からお土産を頂きました。   大学紹介が終わるとお待ちかねの夕食です。 高雄大学と畿央大学の学生が同じテーブルで会話を楽しみながら交流を深めました。   ▲交流しながらの夕食   ポカフレールでは明日香村産の旬の食材を使用しているとのことで、野菜や五穀米など色鮮やかなプレートをいただきました。   ▲彩も鮮やかな旬野菜プレート   翌日からのワークショップも充実したものになるよう、国際交流も楽しみながら真剣に取り組んでいきたいです。 2日目からの様子もどんどんアップしていきますので、お楽しみに!   主催:畿央大学  共催:国立高雄大学(台湾)、明日香村商工会、大和飛鳥ニューツーリズム 後援:明日香村役場   人間環境デザイン学科4回生 外尾華奈子・3回生 饗庭美咲

2019.08.27

看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.2

看護医療学科ではオーストラリアビクトリア州のメルボルンで「海外インターンシップ」を行っています。今年度で4回目の研修になりますが、2018年8月24日(土)から31日(土)の日程で、2回生8名が参加しています。現地の大学の講義に参加したり、高齢者施設を見学したり、オーストラリアの緩和ケアや認知症ケアなどについて学ぶことを目的にしています。また、看護分野のグローバル化に対応するためのコミュニケーションスキルを身に付けることも目的の一つです。   3日目:8月26日(月) 今日はBlue Cross Livingstone Gardens(Beacon Street Children’s Centre)の施設を見学する予定だったのですが、施設でインフルエンザが流行してしまい、急遽、施設見学からフィールドワークに変更になりました!!   ▲パッフィンビリー鉄道の機関車   各グループでいろいろな場所を巡り、メルボルン動物園に行く人もいましたが、私はパッフィンビリー鉄道に乗りに行きました。(パッフィンビリー鉄道は知らない人も多いかもしれませんが、蒸気機関車に乗ることができる郊外の鉄道です!)   ▲メルボルン動物園   この2つ以外にも行った場所はあるのですが、今回はこの2つのスポットについて書かせていただきます。   パッフィンビリー鉄道では、写真のような橋の上を渡ったりもしました。メルボルンの気候は日本とは真逆の冬なので、今は肌寒いのですが、森の中は特に寒くて、日本の真冬のようでした。最後に機関車の運転手と記念撮影をする機会もあり、メルボルン郊外の景色も楽しみました。   ▲橋を渡り森の中に入っていく機関車   メルボルン動物園では、キリンやゾウ、シマウマもいました!日本の動物園とあまり変わらない部分も多くありましたが、違いと言えば…動物たちは人間と目が合ったら、すぐに逃げて行ってしまいました(日本の動物園の動物のように人間に馴れていない気がしました)。     あっ!オーストラリアといえば…、コアラとカンガルー!! 残念ながら、カンガルーはいませんでした(なぜだかわかりませんが)。 ですが、コアラはもちろんいましたよ!ただ、コアラはユーカリの木に登っていて、写真を撮ろうにも、どこにいるのか探さないと見つからなかったです。   ▲木の中にようやく見つけたコアラ   現地時間18時からは市立図書館のグループスタディルームを借りてカンファレンスを行いました。各自、今日の目標は何だったのか、どこに行き、何を学んだのかを発表し、学びを整理しました。「積極的に会話を試みたり、メルボルンの街並みに親しんだりできました」という振り返りもありました。声をかけると愛想のよい対応が返ってきたり、道に迷ったときに道案内をしてもらったりしたことから、他者に対する優しさを感じることができました。そして、自ら積極的に英語でコミュニケーションを図ることの目標は、道に迷ったときや電車のホームを確認したりする際に訪ねるなど、全員が達成できていました。   このカンファレンスでは、学んだことだけではなく、明後日にLa Trobe大学で発表するプレゼンテーションの最終確認も行いました。そして、明日の学習目標の確認や学内で学習した世代間交流の意義などの復習を行い終了しました。 明日はいよいよ施設見学です。学内での準備を有効に活用し、積極的に知りたいことを質問していきたいです。   ▲カンファレンスの様子   看護医療学科2回生 小山美咲   【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.1

2019.08.26

看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.1

昨年に続いて、看護医療学科ではオーストラリアビクトリア州のメルボルンで「海外インターンシップ」を行っています。今年度で4回目の研修になりますが、2018年8月24日(土)から31日(土)の日程で、2回生8名が参加しています。大学の講義に参加したり、高齢者施設を見学したり、オーストラリアの緩和ケアや認知症ケアなどについて学ぶことを目的にしています。また、グローバル化に対応するためのコミュニケーションスキルを身に付けることも目的の一つです。   1日目:8月24日(土) 看護医療学科の海外インターンシップin Australiaが、今日から始まりました!!     18時の関西国際空港発の飛行機に乗り、21時に香港国際空港に到着しました。 乗り換えまでの時間が長かったため、みんな買い物や軽く食事を済ませて休憩していました。   飛行機の中では機内食で夕食を済ませました! チキンやビーフのどちらかを選ぶことができ、飲み物の種類もたくさんありました! 映画を観ることや音楽を聴くこともでき、充実した時間を機内で過ごせてよかったです!   ▲野菜中心の機内食   2日目:8月25日(日) 11時にメルボルン国際空港に到着し、バスで《スタンフォードプラザメルボルン》のホテルまで30~40分程度かけて、街並みを楽しみながら移動しました!     ホテルに到着して、チェックインまで時間があったためメルボルン市内の中心区域を無料で走るトラム(路面電車)に乗ってフリンダース・ストリート駅まで行き、Mykiというメルボルンのすべての公共交通機関に使えるカード(日本のICOCAのようなもの)にお金をチャージしに行きました。   ▲フリンダース・ストリート駅の外観   再度ホテルへ戻り、チェックイン終了後各自で自由行動の時間としてスーパーやコンビニエンスストアに行ったりして、日本に置いているものとの違いなどを見ました。また、雑貨屋や服屋の散策も行いました!   ▲宿泊しているホテル   ▲スーパーの野菜売り場   ▲クラッシックな建築物   インターンシップ2日目にしてとても充実した時間を過ごすことができてよかったです!   看護医療学科2回生 京川瑞生    ●過去の看護医療学科の海外インターンシップの記事はコチラから

2019.08.23

ビーチラグビー部が関東大会・全国大会に出場!

こんにちは! ビーチラグビー部「Un lache」代表の直井魁杜(現代教育学科3回生)です。   僕たちビーチラグビー部は、2019年7月27日(土)、28日(日)に神奈川県平塚市湘南ベルマーレひらつかビーチパークで行われた、「Beach Rugby Japan Tour 2019 Round06関東大会」、「Beach Rugby Japan Tour 2019 Round07全国大会」に参加しました!   男子チームは27日に行われた関東大会で全国出場権を獲得し、ビーチラグビー部創部史上初となる全国大会に出場しました!   結果としては、10対12で「BCnuts」(全国ランキング第2位)に敗れ、1回戦敗退という結果に終わってしまいましたが、今シーズン1番良い試合を繰り広げることができました。来シーズンは、全国大会に出場するだけでなく全国大会で勝利をすることを目標にこれからも練習を積んでいきます!     女子チームは7月13日(土)、14日(日)に行われた関西大会で全国大会出場権を獲得しており、3年ぶりの優勝を目指し全国大会に挑みました!   結果としては、0対3で「ユニ女」(全国大会第2位)に敗れ、1回戦敗退という結果に終わってしまいました。 3年ぶりの優勝を期待され、緊張とプレッシャーを抱えながらの試合となりましたが、終始一歩も譲ることなく試合を進め、良い試合を繰り広げることができました。来シーズンは、4年ぶりの全国大会を目指し練習を積んでいきます!     今回の関東大会と全国大会をもちまして、2019シーズンの公式戦を終えました。 来シーズンも良い結果を報告できるよう頑張りますので、これからもビーチラグビー部の応援をよろしくお願いします!     ビーチラグビー部代表 現代教育学科3回生 直井魁杜   【関連記事】 ビーチラグビー部が白浜大会に参加!

2019.08.21

「めざせ!減塩マスター」親子減塩教室に参加!~ヘルスチーム菜良

2019年7月27日(土)、中和保健所にて親子減塩教室が開催されました。 畿央大学からはヘルスチーム菜良※健康栄養学科4回生3名が参加しました! 今回は近畿大学の実習生とヘルスチーム菜良のメンバー、帝塚山大学の実習生と共に参加しました。   ※ヘルスチーム菜良・・・管理栄養士養成課程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成されており食育啓蒙活動に取り組んでいます。     9つの体験ブースや展示ブースで楽しみながら減塩について学んでもらいました。その中で主に担当させていただいたブースについて紹介します。   ~目で見る!1日の目標食塩摂取量~ 目標とする食塩摂取量や、日本人の平均摂取量、普段よく使う調味料に含まれている食塩量を、実際に食塩が入っている小袋などを用いて可視化した展示となっていました。     内容に興味を持って下さる方が多く、中には「薄味にしている」など、すでに減塩に取り組んでいるという方もおられました。   ~1日に必要な野菜はどのくらい~ 実際に本物の野菜を用意し、ボウルに数種類の野菜を100g、200g、300g、350g入れてどれが必要量の350gであるのかを選んでもらいました。     350gのボウルを当てる親子は多いように感じましたが実際には食べていないという方がほとんどでした。     必要量を満たすために色々なおかずに野菜を入れてみる提案や、かさを減らすために加熱することなどを提案しました。また実際に切られた野菜を測定するコーナーでは、重量の感覚を知ってもらうことができ、自分が食べることができそうな野菜の重さを知ってもらい、「これが△gなら意外と食べれそう!」「鍋(加熱野菜)の時はよく野菜を摂れているんだなぁ」などの声を聞くことができ、楽しみながら野菜について関心を持ってもらえる機会はこのような地域のイベントでつくっていけるということを学びました。   ~調理で使用する塩の量を計る~ このブースでは、調理中に目分量で使っている塩が実際どれくらいの量なのか知ってもらうために参加者の方々とお話しました。     塩の量は1g単位の少ない量のため摂りすぎかどうか気付きにくい傾向にあるので、出来るだけ分かりやすく、また、少しでも減らさないといけないと思ってもらえるように意識してお話しました。 他にも、だしの試飲やゲームなど、様々なブースを通して、減塩や野菜について楽しく学んでいただけたのではないかと思います。 自分にできそうな減塩方法を1つでも見つけ、実践してみようと思って下さった方がいれば嬉しいです。     参加者に減塩について学んでもらうことはもちろんですが、私たち自身も経験を重ねていくことで、現場の保健師の方や管理栄養士の方に「分かりやすくて良かったよ」と言っていただいたことは、自信につながりました。 今回の4回生の参加メンバーは、もう何度か減塩教室に参加させていただいていますが、毎回自分自身の成長につながる良い機会だなと感じています。 この経験や成長をまた他のイベントや卒業後も活かせるよう努力しようと思いました。   次回は8/25(日)の香芝市総合福祉センターでの親子減塩教室に参加を予定しております!次回も楽しいイベントになるように頑張ります。   ヘルスチーム菜良 健康栄養学科4回生 山田さくら、葛本葉月、竹元優花   ●ヘルスチーム菜良の情報はこちらからご覧になれます。

2019.08.21

オープンキャンパス企画「一食の栄養量を調べよう」レポートvol.2!~ヘルスチーム菜良

令和元年7月21日(日)に畿央大学のオープンキャンパスが開催されました。 ヘルスチーム菜良※1では、学生スタッフとして1回生6人が参加し、食育サッとシステム※2を用いて一日のうちの一回の食事をカロリー計算しました。   (※1)ヘルスチーム菜良…管理栄養士養成課程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動に取り組んでいます。 (※2)食育サッとシステム…フードモデルを用いて1食分の食事バランスを栄養価で計算し、5段階で評価されるシステムです。   今回は155人も参加してくれました。その中で星3、4はたくさんいたのですが、星5は本当にまれで、4,5人ほどでした。     参加してくださった人達と話しながら栄養について考えることが出来たのでまだまだ知らないことが多い私たちはもっと栄養について学び、アドバイスできる人になりたいと思ういい機会になりました。     健康栄養学科1回生 竹中美彩希   ●ヘルスチーム菜良の情報はこちらからご覧になれます。

2019.08.21

スウェーデンのイェーテボリ大学との共同研究成果が国際誌2本に掲載されました!~現代教育学科

本学には教育研究水準の向上および国際交流の進展に資するため、学術の研究・調査等のため外国に在外研究員を派遣する制度があります。2016年度に大城愛子准教授が畿央大学在外研究員としてスウェーデンに滞在した際に行った共同研究の成果が国際誌2本に掲載されました。   2016年4月から2017年3月まで、私はスウェーデンのイェーテボリ大学教育学部で客員研究員として過ごしました。その際、事前に日本の幼稚園で収集したデータをもとにイェーテボリ大学の研究者と共同研究を行い、本帰国後もイェーテボリ大学を訪れた際にディスカッションを重ね、その研究成果がInternational Research in Early Childhood Education(Vol.8, No.1, 2017)とInternational Journal of Early Years Education(Vol.27, No.1, 2019)に掲載されました。   ▲イェーテボリ大学教育学部。今でも訪問する度に同じ研究室を使わせていただいています。   まず日本の研究協力園で5歳児を対象に新美南吉の『手ぶくろを買いに』の読み聞かせを行った後で園児がリテリングをしたデータをもとに、園児同士の語り合いや幼稚園教諭から園児への働きかけがどのように展開されているか、そして園児がリテリングをする際にどのように心情を示す動詞や形容詞を用いているのかを分析しました。   Aiko Oshiro, Agneta Pihl, Louise Peterson & Niklas Pramling Understanding the psychology of a trickster tale: 5-year-old Japanese kindergarten children collaboratively retelling a kitsune story (International Research in Early Childhood Education, 2017)   Aiko Oshiro, Agneta Pihl, Louise Peterson & Niklas Pramling Scaffolding 5-year-old children in Japanese kindergarten collaboratively retelling a tale (International Journal of Early Years Education, 2019)   この研究は、まず膨大な量の日本語のデータをすべて英語に翻訳することから始まりました。日本語と英語は文章の構造が違うので、会話の意図をくみ取りながらデータとして齟齬のないように翻訳するのは私にとって新しい試みでしたし、またメインの研究とは異なる研究手法を用いてイェーテボリ大学の研究者と英語で分析や議論を行う上では大変なこともありました。しかし、こうして在外研究中の経験が成果として国際誌に掲載されたことは大きな喜びです。共同研究者の一人であるNiklas Pramlingとも話すのですが、教育学の世界では特にアメリカ、イギリス、オーストラリアなど英語圏からの研究発表や論文が多く、ともすると英語圏の国の方が優れた実践や研究をしているような印象を持ってしまいがちです。しかし、それは現実を反映しているとはいえず、単に英語での発信量が多いが故でもあるのです。だからこそ、英語を母国語としない日本やスウェーデンのような国際的にはマイナーな国からの発信には大きな意味があると考えています。 畿央大学から1年間の在外研究という貴重な機会をいただいたことに感謝するとともに、今後もスウェーデンとの共同研究等の機会を通して、研究を発展させていきたいと思います。   現代教育学科 准教授 大城愛子   【関連記事】 平成29年度在外研究報告会を開催しました。 平成28年度在外研究~スウェーデンからの現地リポート第2弾 平成28年度在外研究~スウェーデンからの現地リポート

2019.08.19

4大学合同ゼミ合宿レポート~理学療法学科瓜谷ゼミ

2019年8月10日(土)~11日(日)の2日間、畿央大学瓜谷ゼミ、埼玉医科大学大久保ゼミ、埼玉県立大学高崎ゼミ、桐蔭横浜大学成田ゼミの四校合同でゼミ合宿を行いました。   <1日目:8/10(土)> 「奈良県社会教育センターまなびやの森・かつらぎ」にて各校の学生が取り組んでいる卒業研究の発表を行いました。約40名が集まり、それぞれの行った研究結果や途中経過について発表し、ディスカッションを行いました。瓜谷ゼミからは4回生の卒業研究2演題と博士課程の大学院生の研究1演題を発表しました。     様々な視点から意見を交わし、研究のレベルをさらに向上させるために何が必要かということや、現状での自分たちのレベルを把握することで、今後の学びに対する姿勢を見直し、向上させなければならないという意識を高めることができたと思います。     また、夜のバーベキューでは、他大学の同期、先輩方と交流を深めるとともに、様々な先生から普段では聞けないような話をしていただき、有意義な時間となりました。     バーベキュー終了後も学部生、大学院生、教員での熱い議論を重ね深夜まで語り合いました。     <2日目:8/11(日)> 1日目に引き続き、場所を移して畿央大学にて勉強会を行いました。 桐蔭横浜大学、埼玉医科大学、現役のPTの方々に研究内容を発表していただき、お互いに刺激しあえる良い会となりました。     最後の懇親会まで含めた2日間で、自分たちもさらなる飛躍にむけて、より勉学・研究に励み、1年間頑張っていこうという気持ちになりました。     今回のゼミ合同合宿を通してより意識を高めることができた貴重な機会となりました。     理学療法学科3回生 瓜谷ゼミ 塩崎壮人   【関連記事】 大阪行岡医療大学池田研究室との合同ゼミを開催!~理学療法学科瓜谷ゼミ 環境省「エコチル調査」の一環で運動教室を開催!~理学療法学科瓜谷ゼミ

2019.08.19

新生児蘇生法(NCPR)一次コースの講習会を開催!~看護医療学科

令和元年8月18日(日)、新生児蘇生法(NCPR)専門Bコースの講習会を開催しました。 看護医療学科の学生を対象にしたこのNCPR一次コースは、今回で5回目の開催となります。     「すべての分娩に新生児蘇生法を習得した医療スタッフが新生児の担当者として立ち会うことができる体制」の確立をめざし、日本周産期・新生児医学会では、2007年から新生児蘇生法(NCPR)普及事業をスタートしました。   今回、私たちが開催した一次コースは、看護学生等を対象にした一次コースというもので、出生時に胎外呼吸循環が順調に移行できない新生児に対して、いかにして心肺蘇生法を行うべきかを学ぶことを目的としたものです。この講習会受講後に試験を受けて合格すると、所定の手続きを経て「新生児蘇生法修了認定」の資格を得ることができます。本講習会によって、標準的な新生児蘇生法の理論と技術に習熟することにより、児の救命と重篤な障害の回避が期待されます。内容は、「臨床知識編」「実技編」で構成される「基本的な新生児蘇生法の習得」を目的とした講義と実践です。   講習会は、小児外科の小角卓也先生と看護医療学科講師の鷲尾弘枝がインストラクターとして講義を行いました。   朝9時30分から、助産専攻科の実習室で、講義の前にまずプレテストからスタートです。 2回生なので、基礎知識も十分ではないため、プレテストを前にみんな少しパニック気味です!   ▼プレテスト前の様子   そのあと、いよいよ講習会開始です。 私がスライドを使用した講義を45分くらい行ったあと、必要な物品の説明をしました。       そして、実際のケース事例をもとに3名ずつの学生でシナリオによる実践練習をしていきます。事例演習では、「2015年版 NCPR アルゴリズム」を基本として、最初は60秒、そして、その後は30秒ごとに評価し、蘇生を行います。   みんな、知識・技術を身につけようと、小角先生の説明に真剣そのもので聞き入っています。 そして、最後は本番の試験です。   ▼試験直前の様子   <講習会後の学生の感想> ・先生から優しくわかりやすく教えていただき、楽しく新しい知識を得ることができました。 ・実技を通して、緊張感を持ちながら楽しく知識や技術を身につけることができました。 ・先生2人が優しく、楽しく学び知識を身につけることができました。 ・新しい知識を身に着けることができて、楽しかったです。 ・実技では難しかったけど、みんなで協力することでだんだん上手になりました。 ・シミュレーションを用いての学びは、とても分かりやすかったです。     みんな頑張ったね。参加してくれた2回生18名が全員試験に合格してくれていることを心から祈っています。本当にお疲れ様でした!   看護医療学科 講師 鷲尾弘枝   【関連記事】 平成30年度 新生児蘇生法(NCPR)一次コースの講習会を受講!~看護医療学科 新生児蘇生法(NCPR)講習会を受講!~看護医療学科 新生児蘇生法(NCPR)一次コース講習会を開催!~看護医療学科