畿央大学の教育・研究・キャンパスライフをリアルタイム配信!

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畿央の学びと研究

2021年10月25日(月)

人間環境デザイン学科2.3回生対象科目「プロジェクトゼミ」では、2回生・3回生合同の学年をこえたグループを組み、フィールドワークや学生相互の話し合いを通して、具体的な課題を見つけ出し解決策を考える力を身につける事を授業の到達目標としています。

 

人間環境デザイン学科村田ゼミ「靴下ファッションショー」1-1

 

2021年度後期村田ゼミでは、広陵町靴下組合主催「靴下デザインコンテスト」に参画しています。広陵町は、靴下生産量日本一の「靴下の街」です。靴下デザインコンテストは、今年で7回目を迎えました。今年はコロナ禍にも関わらず1,319点の応募があり、その中から最優秀靴下組合長賞、広陵町長賞など、計18点の受賞作品が選ばれます。受賞作品は、広陵町内の靴下メーカーさんにより忠実に編まれ再現されます。毎年その技術の高さに驚かされます。

村田ゼミでは、受賞作品のお披露目を兼ねて、「広陵町かぐや姫祭り」でファッションショーを開催しています。

【過去の取り組み】

広陵町かぐや姫まつりで「靴下ファッションショー」をプロデュース!~人間環境デザイン学科村田ゼミ

2・3回生が靴下ファッションショーをプロデュース!~人間環境デザイン学科 村田ゼミ

34名で靴下ファッションショーをプロデュース!~人間環境デザイン学科村田ゼミ

 

人間環境デザイン学科村田ゼミ「靴下ファッションショー」2-1-down

 

今年度はコロナウイルスの影響でかぐや姫祭りは中止になり、ファッションショーは開催できませんでしたが、受賞作品を用いた動画作成に取り組んでいます。動画の内容は、受賞作品の靴下のコーディネート提案や、短編物語を撮影したもの、販売促進につなげる事を目標にしたものなど、学生のアイディアがたくさん詰まっています。

 

人間環境デザイン学科村田ゼミ「靴下ファッションショー」4-1

 

動画作成と同時に、広陵町の地場産業である靴下と、靴下デザインコンテストでの取り組みを広める事を目的に、Instagramにて活動内容の発信をしています。

 

人間環境デザイン学科村田ゼミ「靴下ファッションショー」5-1

 

【インスタグラムアカウント】

kio_designcontest

 

このアカウントでは、動画公開日まで毎日、ゼミ生の写真やカウントダウン動画をアップしています。今後は、この活動に関わって下さっている畿央大学以外の方や、受賞作品を実際に編んで下さっている靴下メーカーさん、広陵町靴下組合の関係者の方も登場予定です。

 

動画は、2021年11月11日(木)の靴下の日にYouTubeにて公開予定です。11月11日は別名「ペアーズデイ」とも呼ばれ、靴下の日は数字の並びが靴下を2足並べたように見えることが由来とされています。ゼミでの活動が、靴下の日を盛り上げる1つのきっかけになれば良いなと思っています。

 

コロナ禍の中、活動が制限されることはたくさんありますが、そんな中でも今だから出来ることを探して学生達は日々学習に励んでいます。

11月11日、ぜひチェックして下さいね。お楽しみに!

 

人間環境デザイン学科 助手 小松智菜美

2021年10月18日(月)

令和3年7月11日(日)、18日(日)に畿央大学のオープンキャンパスが開催されました。

ヘルスチーム菜良※1から学生がスタッフとして参加し、食育サッとシステム※2を用いて、体験コーナーを実施し栄養指導を行いました。

 

(※1)ヘルスチーム菜良…管理栄養士養成課程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動に取り組んでいます。

 

(※2)食育サッとシステム…ICチップが入ったフードモデルをトレーに選び、専用の機械に乗せるだけで、一食分の栄養価計算とその食事のバランスがチェックできる体験型の栄養教育システムです。星(★)1~5の5段階で評価されます。

 

 今年のオープンキャンパスは新型コロナウイルス対策のため、午前と午後に分けた二部制で行われました。11日は64名、18日は72名の方に参加していただき、普段食べているような昼食を選んでいただきました。

 

OC企画「一食の栄養量を調べよう!」~ヘルスチーム菜良1-1-down

 

ヘルスチームの活動に初めて参加したため不安なことも多くありましたが、たくさんの方が楽しそうにフードモデルを選ぶ姿を見て、私たちも嬉しくなりました!

 

栄養指導をさせていただく際、詳しく、的確にアドバイスをすることの難しさに気づきました。

しかし、「トークを楽しむ!」という気持ちでお話しさせていただいたので、とても楽しいくやりがいを感じ、より栄養についての知識を増やしたい、勉強をがんばるぞ!と思えるきっかけになりました!

 

これからもヘルスチーム菜良の活動として、積極的に食育活動に取り組んでいきたいと思います!

 

人に栄養指導をするということが初めてで難しかったので、もっと知識をつけてより分かりやすくアドバイスできるように学んでいきたいです!

 

健康栄養学科1回生 國枝佑衣・小林苑子

細谷菜月・前愛夏・前澤夢可

 

●ヘルスチーム菜良の情報はこちらからご覧になれます。

2021年10月18日(月)

令和3年7月14日(水)・15日(木)に、畿央大学ヘルスチーム菜良※1のメンバーでならコープさんとの共同レシピ開発らくらくお料理パック※2」の新メニュー試作会を開催しました。14日には4回生1名2回生6名1回生3名、15日には2回生3名が参加し、それぞれの考案したレシピを数人グループに分かれて試作しました。また、自宅での試作を希望しているメンバーは、自身の考案したレシピを自宅で試作しながらレシピ開発を行いました。

 

(※1)ヘルスチーム菜良…管理栄養士養成課程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動に取り組んでいます。

 

(※2)らくらくお料理パック…コープさんが販売しているミールキットのことです。あらかじめお肉や野菜などの必要な食材と付属のタレが入っていて、家で煮たり焼いたりするだけで1品が完成する手軽なパックが販売されています。ヘルスチーム菜良では、このミールキットの新商品開発に携わっています。

 

もともと考案していた4品については、味付けや彩りを実際に試作・試食しながら改良し、新たに思い浮かんだレシピについては、その場で作ってみるなど、2日間合わせて予定していた品数を超える試作を行うことができました。

感染症の対策として離れた席での黙食にはなりましたが、試食後に改善点を出し合いました。

 

ならコープらくらくお料理パック ヘルスチーム菜良1-1-down

 

昨年はコロナ禍で活動がほとんどできず、1回生も2回生も初めて活動するメンバーばかりでしたが、先生や先輩から助言をもらいながら、食材や手順なども一から開発するという経験をし、良い刺激をたくさん受けることができました!

 

また、「もっと野菜の量を増やしても味が薄まらずたくさん食べることもできそうじゃない?」「水溶き片栗粉の割合はどのくらいが食べやすい?」とメンバーの意見を取り入れて臨機応変に試作している様子が多く見受けられました。

 

ならコープらくらくお料理パック ヘルスチーム菜良5-1

 

なかなか活動しづらい状況ではありますが、十分な対策を行いつつ、これからも手軽で美味しいらくらくお料理パックの開発に努めていきます!

 

健康栄養学科2回生 清木晴香

 

●ヘルスチーム菜良の情報はこちらからご覧になれます。

2021年10月13日(水)

畿央大学健康科学部看護医療学科では、2015年度より保健師対象科目「健康学特論」において、受講者と岡山県瀬戸内市にある国立療養所長島愛生園に直接赴き、納骨堂に献花し、往時に使用されていた収容施設や監房等も見学、そして、現在も入所されている回復者(ハンセン病はすでに治っていますが、社会との断絶により療養所に残らざるを得なかった人々)の話に耳を傾けて参りました。2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響で現地に向かうことができませんでしたが、国立療養所長島愛生園歴史館学芸員の田村朋久さん、東京・東村山市にある国立ハンセン病資料館学芸員の金貴粉さんに遠隔で講演をしていただきました。

 

2021年度こそは現地に行きたかったのですが、残念ながら今年度もそれはかないませんでした。しかしながら今年度は田村朋久さん、金貴粉さんに遠隔講演を引き続きお願いし、加えて、新たに対面授業として、2021年9月25日(土)に、元ハンセン病家族訴訟原告団副団長の黄光男(ファン・グァンナム)さんにお越しいただき、お話を伺うことができました。

 

看護医療学科「健康学特論」1-1-down

 

ハンセン病をめぐる国内の動きは近年、大きなうねりを見せてきました。2019年11月、ハンセン病家族補償法が可決され、ハンセン病をめぐる差別の解消に向けた啓発を行うため、名誉回復の対象に「家族」を加える「改正ハンセン病問題基本法」も成立しました。その中心におられたのが黄光男さんでした。

 

ハンセン病にかかる法律は、1907年「癩予防ニ関スル件」制定後、変遷を経て、1953年「らい予防法」になりました(1996年に廃止)。現憲法下でのこの法律は、療養所への強制隔離等を定めた非人道的なものでした。そのような中、黄光男さんは1955年に大阪府で生まれました。黄さんが1歳のとき、ご家族がハンセン病になってしまったのですが、大阪府職員による数次にわたる「入所勧奨」により、家族は離ればなれになってしまいます。9歳のときにまた一緒に暮らせるようにはなりましたが、そこには「大きな溝」ができ、それを埋めることはできなかったそうです。

 

黄さんは、大阪府の職員や近所の一般市民が一体になってハンセン病患者を社会から追いやったのだと話されました。2001年の熊本地裁判決で国の過ちが認められ国は謝罪しましたが、一般市民、県や市の職員たちの中に、国と同様に謝罪し責任を感じた人が何人いただろうか、ハンセン病患者はかわいそうな人たちと同情をさそうような問題ではなく、自分にも加害責任があったかもしれないということが問われるのだと続けられました。中でも、「力をもった者の言うことを鵜呑みにせず、『おかしいことはおかしい』と声をあげる勇気をもつことが大事」であると学生たちに強調されました。

 

ハンセン病は、当事者である患者さんに対する差別がいまだなくならない現状がありますが、それだけではなく、そのご家族にも差別、そしてそれに伴う甚大な「人生被害」があったのです。ご自身の家族関係のことを例に挙げながら、黄さんは切々と語られました。また、ギターを手にされ、ご自身が作詞作曲した「閉じ込められた生命」、「思いよ とどけ」などの弾き語りを披露していただきました。学生たちはその歌、その思いに聴き入っていました。

 

看護医療学科「健康学特論」3-1

 

2021年10月9日(土)の午前は、国立療養所長島愛生園歴史館の田村さんに「人権が尊重される社会のために~ハンセン病問題から学ぶ」と題した講演に続き、長島愛生園のバーチャル見学ツアーを岡山から遠隔でしていただきました。歴史館、収容桟橋、収容所(回春寮)、監房跡、納骨堂、恵の鐘、十坪住宅、愛生学園跡、一朗道、新良田教室を巡ることができました。画面上の見学ツアーではありましたが、その分、これまで直接足を運べなかった多くの場所も見ることができ、入所者さんの解説も併せて聴くことができました。

 

看護医療学科「健康学特論」4-1-down

 

同日午後は、国立ハンセン病資料館の金貴粉さんに「ハンセン病問題と在日朝鮮人」というテーマで東京から講演をいただき、3人の外部講師の先生方による講演の締めくくりをしていただきました。それぞれの講演ではハンセン病問題のみならず、新型コロナウイルス感染症にまつわる差別問題も言及があり、ハンセン病問題と根は同じであることを学ぶことができました。

 

看護医療学科「健康学特論」6-1

 

3人の外部講師による盛りだくさんの講演を聴き、学生も考えることが多かったようです。最後に、学生たちの感想をご紹介いたします。

 

【学生の感想】

「直接講演を聞くと、より現実に起こったことなのだということを実感し、とても胸が締め付けられました。差別されてきた人たちの心の傷は一生消えないものであり、改めて自分で考えて行動できる人にならないといけないと思いました。」

 

「講師の方々の話を聴き、ハンセン病患者さんやそのご家族がどのような思いで生きてきたのかということを知ることができました。二度と同じような出来事を繰り返してはいけないと強く感じました。関心を持ち、正しい知識をもつことが大切だと強く感じました。」

 

「講演を聞き、ハンセン病の裏で偏見や差別が存在し、その偏見や差別に、多くの人が苦しんだということがよく分かりました。特に衝撃的だったのは、療養所内でまるで囚人のごとくハンセン病患者が生活していたことです。このことを知り、国全体として差別していたのだということがよく分かりました。そして、新型コロナウイルスが蔓延する現在で、感染者に対して同じようなことを繰り返さないことが、ハンセン病の歴史について学んだ私たちがまずするべきことだと考えました。」

 

「情報リテラシーが十分ではなく、差別などの行動をとる人にどのように正しい知識を与えるか、つまりハンセン病の知識が欠けている人に対しどのようにアプローチをかけていくのかが今の課題であると考えました。」

 

「私は、多くの講演を聞いて、今もそれぞれの家のお墓に帰れず、療養所の納骨堂に遺骨が納められている遺骨が多いという事を知り、自分の親族にハンセン病患者はいなかったのか母に尋ねました。母は、私の親族にはいないという事を話し、また、ハンセン病の差別に対して、講演で聞いたような知識を持っており、その頃の間違っていた考え方や政策について話し合うことができました。私は、自分が親になった時、今回の私と母のように子と差別と偏見の話をし、今後繰り返さないようつなげたいと思います。」

 

 

受講生たちは本科目の主たる内容である「医療問題と人権」の一端を深く学び、胸に刻むことができたと思います。「関心を持つ」「正しい知識を持つ」ことが非常に大事であると学生たちも話していました。

コロナ禍において、再び「疾病と差別」の問題がクローズアップされています。今後も、まだ社会に残る差別の解消に向けた取り組みにかかわり、人道・人権尊重を主体とした医療従事者養成に寄与していきたいと考えております。

 

最後に、黄光男さん、田村朋久さん、金貴粉さんには貴重なお時間をいただきありがとうございました。改めてお礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

看護医療学科 准教授 文鐘聲

 

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2021年10月5日(火)

本学大学院健康科学研究科の庄本康治教授と冬木正紀准教授が発明したリハビリテーション用肩装具により、冬木学園が特許権を取得しました。この発明は本学が推進している次世代研究開発プロジェクトにおける萌芽的研究の成果であり、脳卒中片麻痺による肩関節下方亜脱臼に対するリハビリテーションの効果を高める発明です。

 

特許第6940549「肩装具、肩装具を用いたリハビリテーション方法」

 

庄本康治教授と冬木正紀准教授の発明が特許1-2

 

庄本教授と冬木准教授からのコメント

本発明では、脳卒中片麻痺により亜脱臼した肩関節を整復させる力が飛躍的に向上したリハビリ用肩装具を発明しました。

人間の腕は数kg、重い人では10kg程度の重さが有るため、脳卒中により半身が麻痺すると肩関節の亜脱臼が起きます。多くの場合、脳卒中後一定期間が過ぎると麻痺の程度が軽くなり、自分の筋肉の力で腕を動かすことが出来るようになります。しかし、数十%以上の人が肩関節の痛みを抱えたまま脳卒中片麻痺後の人生を送っています

この肩の痛みは、脳卒中後に上腕の骨が正常に肩関節にはまっていないまま肩や腕の筋肉が固まってしまうため起こります。この痛みを防ぐためには、脳卒中後のリハビリ期間に麻痺した腕を持ち上げて上腕の骨が肩関節にはまるようにしておく(整復しておく)ことが重要です。しかしながら、従来のリハビリ装具では十分な力で腕を持ち上げることが出来ないため、正常に肩がはまっていない状態で関節が固まってしまい、痛みが残る方も多くいます。

従来のリハビリ装具では腕を持ち上げる力が弱い理由は、ベルトを用いて持ち上げているためです。そこで、人間の筋肉と同じくらい収縮し、はるかに収縮力の強い人工筋肉を導入したのが本発明です。

 

庄本康治教授と冬木正紀准教授の発明が特許2-1

▲脳卒中片麻痺を原因とする肩関節下方亜脱臼用のリハビリテーション装具

 

従来の引っ張りベルトの代わりに複数本の人工筋肉を用いることにより、麻痺している腕を持ち上げるための十分な力を得ることが出来ます。

 

IMG_1964

 

▲西大和リハビリテーション病院の患者様による、本発明の試作品の装着風景

 

現在は、西大和リハビリテーション病院にて本発明の試作品を試験して頂いています。同院の生野公貴リハビリテーション部技師長(本学健康科学研究科 客員研究員)、辻本直秀先生(本学理学療法学科卒業生)、中田佳佑先生(本学健康科学研究科修士課程修了)をはじめとするスタッフの方々の御協力のもと、脳卒中後のリハビリテーションにいらっしゃる患者の方々に試作品を装着して頂き、従来品との比較を行っています。患者の方々による使用感の向上、肩関節の安定による上肢運動スキルの向上、そして歩行の向上等が確認されています。今後は試験数を増やし、改善を重ねながら開発を続ける予定です。

また、本装具を装着した状態において肩周囲の筋肉に機能的電気刺激(FES)を加えることにより、リハビリテーションの質のさらなる向上も期待されます。この相乗効果も今後研究する予定です。

 

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