2024.12.11

第22回畿央祭実行委員Blog vol.17 ~ 畿央祭を終えて【模擬部署より】

第22回畿央祭副実行委員長を務めさせていただきました、模擬部署 統括の木下 陽妃です。   はじめに畿央祭にお越しいただき、ありがとうございました!そして畿央祭を盛り上げてくださった模擬店出店者の方々、朝早くからから集まり活動した実行委員のみんな、沢山サポートしていただいた学校関係者の皆様もありがとございました!     私は模擬部署の統括を務めつつ、自分自身も楽しめる畿央祭になりとても楽しかったです!!   また、畿央祭のイメージデザインも務めさせていただきましたが何度も試行錯誤したデザイン、テーマの「燎」、「これまでの畿央祭を通して紡がれてきた想いの灯を絶やすことなく受け継ぎ、一人一人が情熱を燃やしてほしい」という願いのこもったテーマに合った畿央祭を作り上げることができ、ほんとうにうれしく思いました。     皆様はどうでしたか??本年度の模擬店は昨年よりも10店舗近く増え大いに盛り上がっていたと体感し、私自身も半数以上の模擬店を巡り本当に楽しませていただきました!ありがとございます!!     畿央祭当日、緊張によりいつも以上にソワソワし動揺していた私でしたが、その都度助けてくれた実行委員長、副実行委員長、部署長の2人、他部署の幹部のみんなには本当に感謝しかありません。     副実行委員長になり、去年を超えるほどの畿央祭を行うことができるか終始不安でした。また、燎のテーマとは他に来場者の方も実行委員のみんなも自分自身も楽しめるような畿央祭にする!!!という目標がありましたが、模擬店の活気、模擬部署のビンゴ企画である「モギモギ〜!!」の掛け声や笑い声、模擬部署のみんなの笑顔を本部から見ることができ杞憂だったと感じました。   来年もみんなで笑っている畿央祭が見られることを楽しみにしています!畿央祭に関係し、支えてくださった皆様本当にありがとございました!!!   第22回畿央祭 模擬部署 統括 現代教育学科 2回生 木下 陽妃   ▶ 畿央祭実行委員会に関連するブログ記事はこちら

2024.12.10

英語教育コース「セメスター留学2024」 現地リポート vol.5 ~ 誕生日を祝ってもらいました!

2020年度に開設された現代教育学科英語教育コースでは、6か月間にわたって英語圏で生活し語学や異なる文化・価値観を学ぶ「セメスター留学」を2回生後期に開講。今年度は、2回生3名が、2024年9月21日(土)にカナダのビクトリアに出発しました。現地からの学生リポート第5弾です! こんにちは。現代教育学科英語教育コースの川上 明莉です。現在、カナダのビクトリアに畿央大学から3人で留学しています。早速、現地での生活をリポートしていきます。 誕生日を祝ってもらいました! 留学中に自分の誕生日があり、学校の友達やホストファミリーがお祝いしてくれました。カナダではケーキのろうそくを消す前に願い事をします。また、誕生日にはたくさんの人がハグをしてくれます。日本とは違う誕生日の過ごし方をできてとてもいい経験になりました。     バンクーバーに行ってきました! 週末にバンクーバーへと旅行に行ってきました。天気はあいにくの雨でしたが蒸気時計などの観光名所を回れてとても楽しかったです。     バンクーバーには日本食のレストランもたくさんあり、ラーメン屋さんでは本格的なラーメンを楽しむことができます。   もうすぐクリスマス! クリスマスが近づき、街はクリスマス仕様になってきました。たくさんのお店がデコレーションをしています。また、ダウンタウンではサンタクロースパレードが行われました。サンタクロースが馬車に乗り、人々は仮装をしてダウンタウンの通りを移動していました。たくさんの人が集まっていて、バスはとても混雑していましたがとても楽しかったです。       朝はとても寒く、時々凍った葉っぱを見ることができます。体調に気をつけて残りの生活を楽しみたいと思います。     最後までご覧いただきありがとうございました。   現代教育学科 英語教育コース 2回生 川上 明莉 関連記事 英語教育コース「セメスター留学2024」 現地リポート vol.1~今年は3人がカナダへ! 英語教育コース「セメスター留学2024」 現地リポート vol.2 ~ カナダに来て3週間がたちました! 英語教育コース「セメスター留学2024」 現地リポート vol.3 ~ ウィンタースポーツ観戦を楽しみました! 英語教育コース「セメスター留学2024」 現地リポート vol.4 ~ 祝日の過ごし方! ▶ イギリス短期語学留学2024についての記事は こちら ▶ 理学療法学科 海外インターンシップ2024 in 台湾の記事は こちら ▶ カナダ短期語学留学2024の記事は こちら  

2024.12.06

看護実践研究センターシンポジウム 行政・関係機関・大学連携による中小企業の健康づくり推進―広陵町における中小企業健康経営推進の取り組み―開催報告

看護実践研究センター地域包括ケア部門では、乳幼児から高齢者までの保健医療福祉分野における連携および他職種との連携と協働に関する活動を行っています。   今年度は、2023年7月に広陵町と広陵町商工会・町内中小企業の保険者である全国健康保険協会奈良支部(以下協会けんぽ奈良支部)の3者において、健康づくりの推進に関する包括連携協定が締結されたことを期に実施した健康経営推進実態調査(インタビュー調査含む)の結果報告と、インタビュー調査にご協力いただいた3事業場をシンポジストに迎え、働く世代の健康づくりについて、行政・職域・関係機関が連携することでの可能性を考えることを目的としたシンポジウムを企画実施しました。     第一部の調査報告では、研究代表者である松本から、コロナ禍を経た事業場の状況や健康経営に関する知識や意識・健康経営優良法人認定に匹敵する項目の実施状況の質問紙調査結果とインタビュー調査結果について、報告しました。     この調査で明らかになった産業医の選任義務がない50人未満の小規模事業場の課題として、事業場の支援機関である地域産業保健センター(地域窓口)の存在や活動が知られていないこと・高齢労働者やがん等の慢性疾患を保有する労働者の就労継続(エイジフレンドリーガイドラインや治療と仕事の両立支援)に関する内容が知られていないことから、町内の事業場の健康課題や健康経営推進上の課題を関係機関・研究者・事業場で共有しながら展開していく必要性を挙げ、今後「職域健康づくり推進連絡会(仮称)」を発足して関連企業を巻き込みながら展開していく予定であることを報告しました。     第二部のシンポジウムでは、広陵町における中小企業健康経営推進の取り組みとして、健康経営をサポートする立場である協会けんぽ奈良支部  井上芳樹企画総務グループ長、2024年度健康経営優良法人認定事業場として、社会福祉法人信和会  おきなの杜 名張裕信施設長、健康経営のステップである「健康宣言」をされた事業場として、 大和化学工業株式会社 東田誠次代表取締役、大栄工業株式会社 岡田良彦代表取締役社長をシンポジストに招きました。     協会けんぽ奈良支部では、連携協定に基づく広陵町内事業場に対する健康経営支援とともに県内事業場の健康づくりとして、35歳以上の方を対象とした生活習慣病予防健診の受診費用低額化を行い、胃・肺・大腸・乳・子宮頸部のがん検診と定期健康診断・特定健診のセット受診を可能にしていることと健診受診機会が少ない家族への受診拡大活動を展開していることが報告されました。   ▼ 協会けんぽ奈良支部 井上 芳樹 企画総務グループ長       3つの事業場からは、それぞれの業種や事業形態での特性からの健康課題対応として、健康で働き続けられることを念頭にした雇用確保による事業継続の工夫やその効果について報告されました。   ▼ 社会福祉法人信和会 おきなの杜 名張 裕信 施設長     ▼ 大和化学工業株式会社 東田 誠次 代表取締役     ▼ 大栄工業株式会社 岡田 良彦 代表取締役社長     具体例としては、健診は年齢に関係なく血液検査を含めた全項目実施(人間ドック受診もあり)で全員受診をめざし健康状態の把握に努めていることや、残業減のための定時終業のルール化、有給休暇取得率が高いとさらに特別休暇付与をする、15時終業日の設定など、ワークライフバランスを徹底することで仕事と生活上の楽しみを両立できるようにしていること、従業員間や経営者との間でコミュニケーションを活性化し働きやすい職場づくりを行っていることが報告されました。   また支援関係機関である葛城地域窓口(葛城地域産業保健センター)矢倉弘一コーディネーター奈良県よろず支援拠点 山内竜也コーディネーターにも活動紹介をして頂きました。   ▼ 葛城地域窓口(葛城地域産業保健センター)矢倉 弘一 コーディネーター     ▼ 奈良県よろず支援拠点  山内 竜也 コーディネーター     シンポジウム後半には、山村吉由広陵町長も別の公務を終えて参加してくださいました。     その後の質疑応答では、健康経営に取り組んでいることで自慢できる強みとして、離職が少なく雇用継続が図られ、それが事業展開にも良い効果となっていることが回答され、健康経営の理念につながるものであることが示されました。   残念ながら、町内事業場の方の参加がなかったのですが、働く人の支援を行う方々である参加者からは、協会けんぽのがん検診を付与した健診展開や、地域窓口・よろず支援拠点などの支援機関活動について関心が寄せられました。   そして、最後に本調査の共同研究者である理学療法学科 福本貴彦教授と健康栄養学科 野原潤子講師の挨拶をもって閉会としました。     今後、共同研究者とともにこれらの情報を提供する場および町内事業場と行政・支援機関との連携による協働の場としての「職域健康づくり推進連絡会(仮称)」の活動開始に向けた広報を行っていきたいと思います。   町内事業場・支援人材である産業医・産業看護職(看護師・保健師)でこの活動に関心がある方は、下記QRコードに入力をして頂きますと情報提供をしますので、よろしくお願いします。            看護実践研究センター地域包括ケア部門 看護医療学科 教授 松本 泉美 文 鐘聲 関連記事 畿央大学 看護実践研究センター   認知症予防講座を開催しました。~ 看護実践研究センター認知症ケア部門 畿央祭ウェルカムキャンパス「スマイル交流サロン」活動レポート~ 看護実践研究センター 畿央祭にて ”がんカフェ「きらめき」” を開催しました!~ 看護実践研究センター 「アルツハイマーデー」啓発活動報告~看護実践研究センター 認知症ケア部門 「認知症の人と家族の交流会 in KIO」を開催!~看護実践研究センター認知症ケア部門 「障がい児の愛着形成支援」について研修会を開催!~看護実践研究センター プロジェクト研究成果発表会を開催しました!~看護実践研究センター 認知症予防講座「歌って、笑って若返り」を開催しました~看護実践研究センター認知症ケア部門 看護実践研究センター認知症ケア部門主催「高齢者看護・ケアに活かすホリスティック・ナーシング」講演会を開催しました。 看護実践研究センター第9回研修会「地域共生社会の実現に向けて~様々な在留資格による外国人介護職受け入れの現状と課題~」を開催しました。    

2024.12.04

畿友会(学生自治会)だよりvol.104~クリスマス会を開催します!

皆さんこんにちは! 畿友会です! そろそろ冬本番、学内でも厚着の学生が多く見受けられるようになりました!   畿友会では、今年も大人気企画「クリスマス会」を開催します☆詳細は以下の通りです!   開催日:12月20日(金) 時 間:18:00~(受付は17:40~) 場 所:R棟カトレア 対 象:畿央大学1~4回生 参加費:200円     有志による部活動の発表やビンゴ大会、立食パーティーなどクリスマス気分を思う存分に感じられる楽しい企画を盛りだくさんで皆様にお届けする予定です!ビンゴ大会では豪華景品があたるチャンスも…?   たくさんのご参加お待ちしております♪   <応募手順> (1) 下記応募フォームに必要事項を入力の上送信 (2) 参加確定のメールを受け取る(※人数制限の都合上、参加をお断りする場合もございます。)   申込フォーム   ※申し込み期限、および参加キャンセルの期限は 12月13日(金)17:00まで とします。   畿友会 広報部署 2回生 田中 亜季   畿友会SNS Instagram: @kiyukai_kio X(旧Twitter): @kiyukai_kio   ▶畿友会に関連するブログ記事 畿央大学|KIO Smile Blog

2024.12.04

「前向き子育てプログラム トリプルP」真美ケ丘西小学校PTA教育講演会活動報告 ~ 看護実践研究センター 安心感の輪子育てプロジェクト

看護実践研究センター地域包括ケア部門の母子分野の活動として前向き子育てトリプルPプログラムの普及を進め、地域社会全体での子育て支援体制を強化していくことをめざしています。その事業として、講師依頼を受けた講演会について報告します。 ▶「安心感の輪子育てプロジェクト」についての関連記事はこちら   2024年11月16日(土)、真美ケ丘西小学校で開催されたPTA教育講演会において、**「前向き子育てプログラム トリプルP」**について紹介しました。本講演会では、オーストラリア・クィーンズランド大学のマシュー・サンダース教授が開発したこのプログラムの概要について、小学校の保護者や教育関係者、民生児童委員等64名に向けて紹介しました。   **「前向き子育てプログラム トリプルP」** とは? トリプルP(前向き子育てプログラム)は、オーストラリアのクィーンズランド大学のマシュー・サンダース臨床心理学教授が開発した、科学的根拠に基づく子育て支援プログラムです。このプログラムは、世界40か国以上で導入され、40以上の言語に翻訳されている、非常に広範囲に実践されている子育てプログラムです。 トリプルPプログラムの主な目的は、子どもの健全な成長を支援するために、親が子どもとの関係をより良いものにする方法を学び、実践することです。特に、親が子どもに対してポジティブな行動を強化し、問題行動に対して効果的に対応できるようになることを目指しています。 PTA教育講演会:「子どもの自信を育てる」 今回の講演では、「子どもの自信を育てる」をテーマに、子どもが健全な自己肯定感を持ち、他者を尊重し、問題解決力を養い、前向きな考え方を行うために親ができる具体的なアプローチを紹介しました。   参加者からは、「初めてこのプログラムを知り、非常に実践的で役立つ内容だと感じた」「家庭で実践できる具体的な方法がたくさんあったので、今すぐ試してみたい」といった感想が寄せられました。質疑応答では、参加者から積極的に質問があり、子育ての現場で直面している疑問に対する助言を行いました。     今後も地域から講師依頼を受けた際には、積極的に出向き、講演やワークショップを実施し、より多くの親や地域住民に対して実践的な子育て支援を提供していたいと考えています。またこのプログラムを通じて、地域での子育てに対する理解と支援の輪を広げ、子どもたちがより良い環境で育成されるように、引き続き地域との連携を深めていきたいと思います。   看護実践研究センター 地域包括ケア部門 看護医療学科 准教授 田中 陽子 関連記事 畿央祭ウェルカムキャンパス「スマイル交流サロン」活動レポート~ 看護実践研究センター 畿央祭にて ”がんカフェ「きらめき」” を開催しました!~ 看護実践研究センター 「アルツハイマーデー」啓発活動報告~看護実践研究センター 認知症ケア部門 「認知症の人と家族の交流会 in KIO」を開催!~看護実践研究センター認知症ケア部門 「障がい児の愛着形成支援」について研修会を開催!~看護実践研究センター プロジェクト研究成果発表会を開催しました!~看護実践研究センター 認知症予防講座「歌って、笑って若返り」を開催しました~看護実践研究センター認知症ケア部門 看護実践研究センター認知症ケア部門主催「高齢者看護・ケアに活かすホリスティック・ナーシング」講演会を開催しました。 看護実践研究センター第9回研修会「地域共生社会の実現に向けて~様々な在留資格による外国人介護職受け入れの現状と課題~」を開催しました。

2024.12.02

学生がデザインしたKIOオリジナルバッグを制作中!~人間環境デザイン学科

  畿央大学では現在、オープンキャンパスや進学相談会に参加いただいた方にお渡しする本学オリジナルのバッグを制作しています。 制作するにあたり、人間環境デザイン学科のアパレル・造形コース3回生の片岡栞さんにデザイン案の立案から協力いただきました。 片岡さんには授業の合間に入学センターに来ていただき打合せ時を実施。   「このバッグを受け取った人がどんな印象を受けてくれるか」 「あまり目立ちすぎず、でも大学と分かるように……」 「普段使いできるデザインがいい!」 などの、入学センターが想定する使用場面やイメージを相談しながら進め、デザイン案を複数考えてくれました。     デザインの打合せには人間環境デザイン学科の小松先生にも見てもらいました。デザイン案だけではなく、バッグへの配置やサイズ、色味も含め検討しています。   (↑いろいろなイラストがありますが、どのデザインになったかはお楽しみに……)       何度も修正を重ねて、ついにデザインが決定!お披露目は、12/8(日)のオープンキャンパスからになりますので、是非参加してゲットしてください!   オープンキャンパス   入学センター   関連記事 咲良史歌鹿(さくらしかじか)看護実習バッグを制作!~人間環境デザイン学科×看護医療学科

2024.12.02

第11回日本地域理学療法学会学術集会で大学院生と修了生(客員研究員)が発表~健康科学研究科

2024年11月16日(土)~17日(日)の2日間にかけて第11回 日本地域理学療法学会学術大会が高槻城公園芸術文化劇場で開催されました。今年のテーマ「地域をつなぐ理学療法の役割と責任〜実践4領域の学際〜」でした。   地域理学療法学会では、実践領域を「個別-集団」という軸と、「直接-間接」という軸を直行させた4つの領域に整理しており、それぞれは独立したものではなく、包括的に考えられております。まだまだ「地域理学療法=生活期の理学療法」と理解をしている理学療法士が多い現状にありますが、医療機関も重要な地域資源の一部であり、全ての病期が地域リハビリテーションの対象となります。本学会ではこの観点から、様々なフィールドで働く理学療法士が互いの立場から意見交換を行い、地域を考える重要な機会となりました。     地域リハビリテーション研究室からは、私(高取)と博士後期課程の山本氏(宝塚リハビリテーション病院)、客員研究員の仲村渠氏(淀川キリスト教病院)が口述発表し、博士課程修了生の武田氏(北陸大学)はシンポジウムでの講師という形式でそれぞれ発表致しました。 研究内容のご紹介 <高取克彦>「地域リハビリテーション活動支援事業における理学療法士の役割とアウトカム指標に関する検討」   一般介護予防事業に含まれる「地域リハビリテーション活動支援事業」を通じたリハビリテーション専門職の活用は住民主体の「通いの場」支援へのニーズが高まっています。しかし,その支援内容は必ずしも理学療法士の専門性を発揮した取り組みになっていない場合も多いことから、本研究では地域の通いの場支援についての理学療法士の役割と、事業効果を明らかにするアウトカム指標を検討することとしました。住民主体にて「いきいき百歳体操」を毎週開催されている教室48ヶ所(参加者583名)を研究対象としました。体操指導や体力測定に留まらない理学療法士の役割として、直接評価によるフレイルや転倒ハイリスク者の抽出に重点を置くことの重要性を示しました。 また地域包括支援センターとの連携を通じて、これまで把握されていないハイリスク者数やフォローアップ結果を事業アウトカムとして取り入れることを提案する内容となっています。     <山本泰忠>「地域在住高齢者の社会参加数と中心性との関連」 地域リハビリテーション活動支援事業には、通いの場支援等が含まれており、地域在住高齢者の運動指導のみならず、新たな参加者を募ることで社会参加を促すという視点も求められています。社会参加に関わるソーシャルネットワークとの関連については、これまで主に量的観点や地域レベルで検討されてきたものの、通いの場グループ内の友人ネットワークなどの質的観点から十分には明らかにされておらず、本研究では中心性という指標を用いて社会参加数との関連を検討しました。結果、さまざまな中心性指標において社会参加数と正の関連があることが示されました。今回は通いの場参加者のみが対象でしたが、中心性という社会的文脈捉えた本研究の結果は、地域リハビリテーション活動支援事業を実践するリハ専門職や行政等の後方支援を行う実施主体に対して、通いの場の継続性や拡大への一助とすることができればと考えています。     <仲村渠 亮 > 「外来透析患者への運動指導加算算定期間内での運動効果及び終了後の自主練習継続率の調査 」   透析中患者への運動療法の重要性は多く報告されていることから、2022年診療報酬改定で透析中の運動指導に係る評価が新設されました。これに伴い更に多くの施設で透析中運動療法が実施され始めました。しかし、透析中運動療法の効果はトレーニング器具を用いた長期介入での報告や介入前後での効果のみの報告が多いことから、本研究は加算算定期間(90日)での自重トレーニング効果及び加算算定期間後の運動継続率と効果の持続性を調査しました。結果、90日間の自重トレーニングでも介入効果がみられましたが、約9割がそれ以降は中断し、効果が減少してしまう傾向が示されました。今回の結果を院内以外でも共有することで、継続したフォロー体制の確立と透析患者へのリハビリテーションの今後の発展に貢献できればと考えております。     <武田広道> シンポジウム「間接-集団」支援の視野拡大へ~人・環境との相互作用を意識した臨床疑問の生成~:通所施設での利用者同士の支援効果   通所施設では、多くの利用者様が同じ空間で時間を共有する特性を活かし、利用者様同士の関わりを支援に活用する「間接‐集団支援」の可能性が注目されています。本シンポジウムでは、この支援方法に関する実践例や研究成果を交え、その意義と課題について議論しました。講演では、通所施設における理学療法士の役割を再考し、利用者同士が互いに支え合う環境の構築に焦点を当てました。具体的には、高齢者同士の支援が身体活動量や運動継続に与える効果についての先行研究を紹介し、通所施設におけるピアサポートが行動変容を促進する可能性について話題を提供しました。さらに、博士課程在学時に実施したバディスタイル介入を例に挙げ、利用者間の支援関係を強化する意義やその成功要因についても触れました。また、本シンポジウムでは、障害者支援施設や地域住民を対象とした講演も行われ、それぞれの立場における「間接‐集団支援」に関する研究と実践例が示されました。最後に、聴講者からは多くの質問が寄せられ、「間接‐集団支援」に関する活発な議論が展開される場となりました。     本学会を通じて地域リハビリテーションの多くの領域において、理学療法士が他職種と連携する上で重要なHubとなり得ること、また通所・訪問・予防領域においても間接支援やピアサポートなどが重要であることを実感した学会でした。   期間中、多くの卒業生との再会もあり、卒業後に急性期病院へ就職した方々で、現在は地域で活躍されている人が意外に多いことや、本学術集会などアカデミックな領域にも関心が深いことに少し驚かされた二日間でした。来年度は北海道での開催となり遠方ですが、何か発表できる研究成果を準備していきたいと考えています。   健康科学部 理学療法学科 健康科学研究科 地域リハビリテーション研究室 高取克彦 関連記事 地域リハビリテーション研究室 第34回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 学術集会での医療の質特別賞を受賞 ~ 健康科学研究科 日本小児理学療法学会学術大会で大会長賞を受賞!~健康科学研究科 第22回日本神経理学療法学会学術大会へ参加しました! 森岡研究室の同門会に院生・修了生49名が参加!~健康科学研究科 本学にて第33回奈良県理学療法士学会が開催されました。~健康科学研究科・理学療法学科 第28回 日本ペインリハビリテーション学会 学術大会で大学院生が一般口述演題奨励賞を受賞しました!~健康科学研究科 【快挙】大学院生の研究において、脳卒中患者の物体把持の測定における新しいアプローチを開発しました。 【学生×実習先インタビュー】実習での症例を基にした卒業研究が国際誌に!vol.2~岩佐さん×赤口さん 【学生×実習先インタビュー】実習での症例を基にした卒業研究が国際誌に!vol.1~淡路さん×渕上さん   健康科学研究科の記事 理学療法学科の記事        

2024.12.02

人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.3~ 試行錯誤しながらも順調に作業が続いています!

人間環境デザイン学科では、以下の3点を目標とし2023年度より「海外インターンシップ」を行っています。   海外の学生と交流を深める機会をもち、人間環境デザインを学ぶ学生として、国内外の住まいや集落、人々の暮らしに関する幅広い視野をもつ。 国内外の集落における地域課題の発見と解決に向けた提案を海外の学生とともに行うためのコミュニケーションスキルを身につけている。 自ら考え自発的にとりくむ姿勢を身につけている。 3日目:夜は自由行動の時間を過ごしました! 今日もホテルのおいしい朝ご飯を食べて1日が始まりました!   現地に向かい、昨日の作業の続きをしました。土台を作る班、軸組を組み立てる班、屋根を作る班に別れて作業をしました。翻訳機を使ったり、英語を話したり現地の人とコミュニケーションを取りながら、少しずつ小屋が形になっていきました。     成功大学のみなさんから、お昼ご飯の台湾料理のお弁当と、豆花の差し入れをいただきました。特に豆花は、初めて食べる人が多く、日本では味わえない初めての体験でした。   現地の学生と協力して試行錯誤しながら組み立てているうちにいつのまにか日が暮れ、土台から床と屋根の設置まで完成しました。土を掘ったり、ビスを打ったり、木を運んだり、3日目が特に力仕事が多く、帰る頃にはヘトヘトになるまで頑張りました。           夜は初めての自由行動でホテルの周りを散策し、それぞれご飯を食べに行ったり、買い物をしたり、夜市に行ったりしました。私は、友達と餃子やラーメンを食べたり、台湾のセブンイレブンに行ってアイスを買ったりしました。       今日は作業も進み、初めての嘉義市周辺の観光をしたり、とても充実した1日を過ごしました。現地の人とお互いの言葉や意味を教え合ったり、より仲も深まった気がします!   明日からの作業もがんばります!     人間環境デザイン学科 2回生 乾 日菜花、村上 優空 関連記事 ▼ 2024年度 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ ▼ 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.1~ 台湾に向けて出発! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.2~ 成功大学とのワークショップ開始!   ▼ 人間環境デザイン学科 地域とデジタルをつなぐ – スマートフォン年賀状作成ワークショップの開催 ~人間環境デザイン学科 清水ゼミ 河合町佐味田地区の「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の動物将棋の制作活動 ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 木の家設計グランプリ「銀賞」に入賞!~人間環境デザイン学科吉永ゼミ こども夢サポートプロジェクト「段ボールでつくる法隆寺五重塔」を開催しました!~畿央祭・ウェルカムキャンパス 学生視点で「畿央食堂なごみ」のリノベーション提案!! ~ 人間環境デザイン学科 李ゼミ

2024.11.29

第6回エコマミ公開講座に人間環境デザイン学科 村田浩子教授と学生が参加しました!~ 人間環境デザイン学科

エコマミ公開講座とは、畿央大学の隣にある商業施設エコール・マミを運営するKUL((株)関西都市居住サービス)と香芝市、広陵町の両行政が、真美ケ丘ニュータウンにおける地域連携の取り組みとして2022年より実施。地域の皆さま向けに奈良県下の大学等の協力を得て年2回実施されている無料の公開講座です。今回は、「生活・環境」をテーマに実施されました。   2024年11月24日(日)エコール・マミで、「第6回エコマミ公開講座2024」が開催されました。   本学 健康科学部 人間環境デザイン学科 村田 浩子教授とゼミ生5名が、「衣服をつくる糸の話~糸つくりを実演 素材と手紡ぎの魅力 綿・絹・毛~」のテーマで、私たちの衣服を作る「糸」について詳しく講義と実演を行いました。定員を上回る申込をいただき抽選の結果約50名の方がご参加いただきました。みなさん資料を見ながらしっかり講義を聞いておられ、自由見学時には、村田教授や学生に熱心に質問をされていました。     講義では、天然繊維の中でも植物繊維の綿と動物繊維の絹と毛について詳しく説明がありました。例えば、天然繊維には短ものと長いものがあり、羊毛や木綿は「短繊維」で、絹は「長繊維」になります。また短繊維は束ねて長くするためには太くなり、長繊維は細い糸に仕上がるといった違いやそれぞれの素材ごとに糸にするためのたくさんの作業が必要であるという工程についても解説いただきました。   特に絹の説明では、村田教授から「お蚕さん」と呼ぶ由縁などの紹介があり、生き物の命から貴重な絹糸ができあがることに対して、先人より感謝の気持ちでそのように呼ばれていると知りました。     実演では、卒業研究で学んだ学生たちが、綿・羊毛・絹の糸紡ぎをそれぞれ披露し、参加者からの質問に丁寧に答えていました。   ▼ 糸車を使って綿の糸を紡ぐ学生   ▼ ハンドカーダーを使い、綿をほぐしながら繊維の方向をそろえている様子   ▼ 生糸(絹)を引く糸繰り機を調整する学生   ▼ 紡ぎ車で羊毛の糸つくりを披露する学生   参加していただいたみなさんがとても積極的な様子が印象的で、大変嬉しく思いました。また、学生たちにとっても研究の成果を地域の方々に発表できる良い機会となりました。ありがとうございました。   ▼ 参加者から質問を受ける学生       ▼ 講座終了後に笑顔で 講師の村田教授よりコメント 産着を着せてもらった日から毎日欠かすことなく身に着ける衣服。私たちの生活に密接に関わる衣服の素材ですが、意外と知られていないことも多いものです。 今回は、昔から私たちの衣生活になじみのある「綿、毛、絹」の素材について、その特性や背景をお話ししながら、手紡ぎの実演を通じてその魅力をお伝えしました。   今年の暑い夏の影響でお蚕さんの繭が不ぞろいになり、生糸づくりに一苦労があった話や、羊の毛刈り後に泥や汗を洗い落とす作業がどれほど大変か、といったエピソードなどにも興味を持っていただけたのではないでしょうか。また、学生たちが卒業研究で磨き上げた糸づくりの技術を披露してくれた姿も、ものづくりの楽しさや奥深さを感じられる時間でした。   村田ゼミでは、これからも学生たちと共に、伝統的な技術や自然素材の魅力を発信していきたいと思います。繊維や糸の物語を通して、衣服の背景にある物づくりの価値や、環境との関わりを多くの方々と共有できれば幸いです。     畿央大学 地域連携担当 関連記事 地域とデジタルをつなぐ – スマートフォン年賀状作成ワークショップの開催 ~人間環境デザイン学科 清水ゼミ 河合町佐味田地区の「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の動物将棋の制作活動 ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 学生視点で「畿央食堂なごみ」のリノベーション提案!! ~ 人間環境デザイン学科 李ゼミ 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」 レポート vol.5 ~完成&セレモニー開催! 5大学建築合同ゼミ合宿2024が瀬戸内海の犬島で開催されました!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ・吉永ゼミ 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.7~【番外編】開催に向けての取組み 明日香村の屋外居場所の縁台をメンテナンス!~ 人間環境デザイン学科 陳ゼミ 【現代教育学科×人間環境デザイン学科】畿央大学付属広陵こども園の園児のために椅子を製作!    

2024.11.29

令和6年度 健康栄養学科卒業研究発表会を開催!~ 教員レポート ~

健康栄養学科の卒業研究発表会が2024年11月16日(土)10時30分より冬木記念ホールにて開催され、62名の4回生が22演目の発表を行いました。   食品科学や調理科学、臨床栄養学、公衆栄養学、スポーツ栄養学、栄養教育など、食や栄養に関わる様々な研究成果を興味深く聴くことができました。4回生たちは、昨年の12月(3回生の後半)に各研究室に配属され、管理栄養士国家試験の勉強や就職活動、臨地実習と忙しい中、先生方の指導の下日々研究に励んできました。     発表している学生たちの中には、声や手が震えている学生もおり、非常に緊張している様子が伺えました。一方で、1年間の研究成果を伝えようと一所懸命に発表している姿をみて、学生たちの成長を感じることができました。   発表後の質疑応答では、先生方からの質問に対して返答に詰まっている場面もあり、今ある自分の知識から何とか返答をみつけようとしている必死さが伝わってきました。     また、3回生をはじめとする下級学年も聴講に来ており、希望する研究室の研究発表を真剣に聞いている様子も、とても印象的で次年度の卒業研究への意欲が感じられました。     最後に栢野学科長より閉会の挨拶があり、卒業研究発表会の講評と社会に旅立つ4回生へ激励の言葉が送られました。     すべての研究発表が終わったあとは、緊張も解け、達成感からかとても晴れやかな笑顔が印象的でした。     今回の卒業研究発表会で得た経験を社会に出てからも活かしてください。とても素晴らしい卒業研究発表会でした。4回生のみなさん、本当にお疲れ様でした。   健康栄養学科 助教 上西 梢 関連記事 ならコープ「らくらくお料理パック」レシピ開発に挑戦!vol.1~健康栄養学科 野迫川村「郷土料理研究交流実習会」に参加しました!~ 健康栄養学科 奈良県中央卸売市場で「第17回ならいちばのキッチン料理教室」を開催!~ 健康栄養学科 ラジオ「FMヤマト」で、4大学対抗ピザバトルを紹介!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 「4大学対抗ピザバトル」に出場しました!&サンプーペーで販売します~ 健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 【全国4位】フードスペシャリスト資格認定試験で特別表彰!~健康栄養学科