2025.03.09
看護医療学科 2・3回生 計43名がイベントボランティアとして活躍! ~ 看護実践研究センター 認知症ケア部門
令和7年2月23日(日)に「認知症の人と家族とともに」をテーマに、認知症医療・ケアの世界では著名な松本一生先生の講演会と当事者・支援者を交えたシンポジウムを開催し、看護医療学科から43名の学生がお手伝いを兼ねて参加してくれました。先日のイベントレポートに続き、今回は運営に関わった学生からの感想をまとめましたので紹介させていただきます。
この講演会の企画段階から大学で開催する意義として、学生の力を借り、笑顔で参加者をお迎えしたい、学生にホストとしての立ち振る舞いも学んでほしい、貴重な講演を聴講してほしいと考え、実習と重ならない2回生を中心にボランティアを募集しました。
幸い、企画担当者が2回生とは「地域包括ケア実習」で接点があったこと、余裕がある時期に直接顔をみて声をかけたことが功を奏し、また、3回生のゼミ生も含めほとんどの学生が即答で気持ちよく参加してくれる運びとなりました。
当日は200名近い来場者をお迎えした大きなホールでの開催でしたので、学生の協力無くしては円滑で安全な運営を成し遂げることはできなかったし、参加者の満足も得られなかったと確信しています。寒い時期にもかかわらず誰1人欠席することはなく、笑顔で最後まで役割を果たしてくれたことに心から感謝申し上げます。
以下、今回の活動に対する学生の感想をお届けします。
ボランティア参加学生からの感想
ボランティアサポートA 誘導・見守り班 リーダー 2回生 池田さん
私は以前から人と関わるボランティア活動に興味があり、今回は認知症に関わるものであったため、今後の看護実習に役立つと思い参加しました。主にボランティアに参加している方のサポートとしてお昼ご飯の指示やポットのお湯、飲み物、お菓子を補給しました。参加者の方と接することは少なかったのですが、最後に出口のところで挨拶すると「ありがとう」や「また来るね」と言っていただき、とても温かい気持ちになりました。
このように学生が関わるボランティア活動は参加者が気楽に参加することもできると感じました。参加者の中にはご家族に認知症である方もおり、1人ではどのような対応が正解なのかを心配している方もいました。そのような方に寄り添うことができるよう認知症についての正しい知識を身につけたいと感じました。
戸外誘導・会場設営班 リーダー 2回生 鯉谷さん・上野さん
ボランティアに参加した動機は、最初は友人に誘われたのがきっかけでしたが、私の祖母が認知症の兆しがあるため、今回の講演で認知症の家族がどのような関わりをしたら良いのかを理解したいと思ったからです。役割としては、駐車場からホールまでの誘導を行いました。今回の仕事は誘導が主だったので、ホールまでの道に迷う方や様々な質問があった中で臨機応変に対応することが必要であったので、他のボランティアの人と連携が必要であると分かりました。普段関わることの少ない学生とも交流できる良い機会だったと思います。
場外準備・司会・アクティビティ担当班 リーダー 2回生 石川さん
今回のボランティアは、実習記録の受け取り時に先生に誘われたこと、前回学祭で参加した認知症マフづくりなどの講演会のボランティアが楽しかったこと、それらが動機となり参加しました。
私のグループは会場へ案内するための看板設置、司会、ショートアクティビティを担当しました。看護学を学ぶ上でも日常生活を送る上でも、認知症の方とは必ず接し、認知症は自分の家族や自分自身も罹患する可能性があるとても身近な疾患なため、専門家の講演や会場の参加者と専門家のディスカッションを聞くことはとてもためになり、地域で認知症の方の役に立つための、ちょっとした自信に繋がったと思います。
ボランティアサポートD・受付・誘導・会場見守り リーダー 2回生 角野さん
このボランティア活動に参加したきっかけは、自分の中でそろそろボランティア活動に参加してみたいなと思っていた時、室谷先生からの誘いがありました。また周りの友達も参加に前向きだったため、自分も参加してみようと思いました。初めてのボランティアだったため、動きがわからないこともありましたが、普段から仲の良い友達が同じボランティアグループだったため、なんとか協力することができました。一日通してとても楽しかったので、またこのような機会があれば是非参加したいと思います。
戸外誘導・会場見守り班・アンケートサポート班 リーダー 2回生 中西さん
先生に今回のイベントを紹介いただいたこと、また医師の方から認知症や認知症のケアについてお話しいただける機会であることを知り、興味があったため参加しようと思いました。私は今回、グループ内で役割分担し、講演会に来た方の誘導や会場の見回りを行いました。実際に参加して、活気がありとても楽しかったと同時に、協力することの大切さを改めて感じることができ参加して良かったと思いました。また自身が知らなかった認知症についての情報を得ることができたため、今後の学びに活かしていこうと思いました。
ボランティアに参加することで、協力することの大切さを改めて感じることや仲間との絆が深まる良い機会となったため、また機会があれば参加したいと思いました。
講師対応・学生総括班 リーダー 3回生 堀さん
ボランティアや講演会への参加動機は、ゼミの先生に認知症に関する講演があるため勉強にもなるよとお話をいただいたことです。
当日私が担当したことは、講師控え室の準備・片付け、講師対応、講師の誘導でした。講師対応をすることで皆様とお話することができました。自身が研究テーマに「若年性認知症」を取り上げていたことと関連し、聞きたいことなどを(控え室での待ち時間に)お話させていただく良い機会になり大変勉強になりました。また、ボランティアをしながら講師による貴重な講演を聞くことができてとても良い学びになりました。卒業研究のテーマに参考にもなったため今後の研究に活かしていきたいと思いました。
学生たちがこのボランティアをきっかけに、他者への思いやりや社会参加する楽しさを知ったこと、仲間とつながったこと、認知症の理解が深まったこと、色々な出会いや知識を糧にできること… 本当に素晴らしいことです。
素敵な学生と出会い、ともに過ごせた時間、一緒に活動できたことは、教員にとっても財産です。こんな思いを大学内外の多くの人に届けたい、学生の成長も応援したい、私自身もこれからも頑張ろう!と思えた一日でした。
また、次にどこかの活動でご一緒しましょう。どうもありがとうございました。
看護実践研究センター認知症ケア部門
看護医療学科 准教授 室谷 牧子
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