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看護医療学科

2026.05.18

2026年度へき地医療体験実習レポート(山添村)~ 看護医療学科

看護医療学科の4回生は、5月12日(火)から14日(木)までの3日間、吉野郡川上村・五條市大塔町・山辺郡山添村・宇陀市大宇陀の4つの地域で「へき地医療体験実習」を行っています。 「へき地医療体験実習」の目的は、看護本来の姿に立ち返って、その人の顔が見える看護や保健医療を臨地で体験することを通して看護の本質を考えることです。4つの地域に分かれてそれぞれの地域の特性を踏まえた活動を展開しています。 今回のブログでは山添村の様子をお伝えします。   ▶へき地医療体験実習のブログはこちら 23名の学生が参加し、地域の方々、山添村役場住民福祉課、東山診療所、村立こども園、山添村社会福祉協議会、かすががーでん(波多野地区活性化協議会)、やまぞえハイジ、製茶工場をはじめとする村内各機関のみなさまのご協力のもと、素晴らしい実習をすることができました。 1日目(5月12日) 初日はまず、山添村役場住民福祉課の辻井課長と新瀬保健師長、佐野保健師から山添村の保健・福祉体制等の概況や健康課題のお話をお伺いしました。学生は山添村における保健活動や支援の実際、保健師・行政の役割について理解を深めることができました。     その後、私たちは「かすががーでん」(波多野地区活性化協議会)に赴きました。山添村は古くからの大和茶の産地です。保育所跡地を活用した「かすががーでん」ではお茶摘みと釜炒りの体験をさせていただきました。     自分たちが摘んだ「一芯二葉」を丁寧に釜で炒っていき、とても美味しいお茶に仕上げました。           2日目(5月13日) 2日目は、山添村保健福祉センターにて骨密度・体力測定会を行いました。骨密度、身長・体重、血圧、握力、足趾把持力に加え、骨密度を計測させていただき、その後、学生たちが作成したパンフレットをご説明させていただきました。事前にしっかりと準備したおかげで、来てくださった方々に測定会の結果とこれからの生活についてしっかりとお伝えすることができ、また実際の暮らしについてのお話も聞かせていただきました。     3日目(5月14日) 最終日の午前中は、東山診療所、山添村社会福祉協議会、やまぞえハイジの3つの場所に分かれ、それぞれインタビューを行いました。東山診療所では、吉川院長と大久保看護師長から、山添村の医療提供体制や看護の工夫等を教えていただきました。山添村社会福祉協議会では、浦事務局長から高齢者福祉等の実際のお話だけでなく、山添村住民として、高齢化による自治会運営の課題等についても教えていただきました。 やまぞえハイジでは、歯科衛生士の増田さん、山中さんのお話を伺い、その後、「あつまるでぇ」の参加者さまに血圧、握力、足趾把持力を計測させていただくとともに、参加者さまと多くのお話をする時間をいただき、山添村の魅力を知ることができました。 それぞれの場所で、山添村の医療の現状と地域に密着した保健医療福祉活動をお伺いすることで、学びを深めることができました。             最終日の午後は、こども園に行く班と、製茶工場・茶畑に行く班に分かれ、それぞれインタビューと製茶工場・茶畑の見学をさせていただきました。 こども園のインタビューでは園の取り組みや村での子育てについてお話を伺いました。自然とのふれあいや、地元の方々との交流を大事にされていることなどを具体的に知り、学びを深めることができました。 川畑碾茶工場では、インタビューの後、工場内に入らせていただき説明を受けました。工場内の見学後、茶畑にて収穫の様子も見学しました。当日は今期の初収穫の日で、碾茶用に栽培された茶畑部分のシートをはずし、刈り取りの現場を見学することができました。初日は、手摘みで釜炒りという体験作業でしたが、実際の茶農家さんの仕事を拝見でき、生活の様子も伺うことができました。         最後に 3日間のへき地医療体験実習では、山添村で暮らす方々の生活や思いを肌で感じ、病院実習だけでは経験できない多くのことを学びました。今後、看護職に就いた後もこの経験はきっと役に立つと考えます。 最後になりましたが、この実りある3日間の実習のために多くのご協力を賜りました関係者の皆様、地域の皆様に深く感謝いたします。   看護医療学科 教授 文 鐘聲 講師 松川 真葵 助教 大平 俊介 助手 田中 三代 関連記事 ▼2026年度看護医療学科へき地医療体験実習に関する記事 2026年度へき地医療体験実習レポート(川上村)1日目 ~ 看護医療学科 2026年度へき地医療体験実習レポート(川上村)2日目 ~ 看護医療学科 2026年度へき地医療体験実習レポート(川上村)3日目(最終日)    ▼2025年度看護医療学科へき地医療体験実習に関する記事 2025年度看護医療学科「へき地医療体験実習」がスタートしました! 2025年度へき地医療体験実習レポート(山添村)~看護医療学科 2025年度へき地医療体験実習レポート(川上村)~ 看護医療学科 2025年度「へき地医療体験実習」実践報告会を開催しました! ~ 看護医療学科   ▼ 看護医療学科に関する記事 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~看護医療学科 2026年度看護医療学科「へき地医療体験実習」がスタートしました! オレンジリングに込める、私たちの決意 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 「その人らしさ」を支える看護の可視化「生活機能関連図」作成演習~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ

2026.05.18

2026年度へき地医療体験実習レポート(川上村)3日目(最終日) ~ 看護医療学科

看護医療学科の4回生は、5月12日(火)から14日(木)までの3日間、吉野郡川上村・五條市大塔町・山辺郡山添村・宇陀市大宇陀の4つの地域で「へき地医療体験実習」を行っています。 「へき地医療体験実習」の目的は、看護本来の姿に立ち返って、その人の顔が見える看護や保健医療を臨地で体験することを通して看護の本質を考えることです。4つの地域に分かれてそれぞれの地域の特性を踏まえた活動を展開しています。 今回のブログでは、5月14日(木)に行われた川上村での3日目(最終日)の実習の様子をお届けします。 ▶2日目のブログはこちら いよいよ実習最終日を迎えました。雨予報ではありましたが、時折雨が降る程度で、天候にも恵まれました。学生たちは、今日も朝から元気いっぱいにスタートしました。   泉谷村長の講話 最終日は、川上村の泉谷村長にお話いただきました。     川上村は、1959年、伊勢湾台風の大被害を契機に下流地域の水害防止のために、村の中心地域がダムの水底に沈むという苦渋の決断をし、ダム建設に50年の年月を要しました。 吉野川の源流である原生林「水源地の森」や豊かな水源を守るだけでなく、村民の皆さんが安心して暮らし続けられるよう、さまざまな取り組みを進めていることが熱く語られました。 今年は特に、少雨や高温といった気象の影響により、水源ダムの貯水量が歴史上初めて5%台まで大きく低下し、水不足が深刻化していますが、村の人々は自分たちの暮らしだけでなく、奈良県や和歌山県の農業や命につながる水を支えているという強い責任感を持って取り組まれていることが伝わってきました。   また、村長ご自身の親御さんの介護経験から、日本の介護・看護・医療体制の課題についてもお話しいただきました。さらに、「人と人との交流や会話が大切であること」、「仲間づくりや友人づくりが重要であること」についてなどあたたかい励ましのお言葉もいただきました。 学生たちは、この3日間を通して、へき地ならではの環境や暮らしを肌で感じ取り、多くの学びを得ることができました。机上では学ぶことのできない地域の実情についても、村長さんのお話と結び付けながら理解を深めることができたようです。 住民の健康支援を行う専門職や地域おこし協力隊へのインタビュー 村役場で勤務されている看護師、保健師、理学療法士の方々や、地域おこし協力隊として村に移住してご活躍されている方にインタビューをさせていただきました。     学生からは、母子保健・成人保健・高齢者保健・地域包括など、学内の事前学習で把握した内容を基に多岐にわたる視点から質問が挙がりました。それぞれの専門職の方々や地域おこし協力隊の方には、学生の質問に丁寧にご回答いただき、必要な情報やデータもご提供いただきました。 学生たちはインタビューを通して、地域での暮らしと健康、そして保健・医療・福祉とのつながりについて学びを深めていました。また、これまでの臨床実習で病院に入院している方の看護を学んできましたが、「地域で生活する人々の健康を衛る」というへき地における保健医療福祉における連携と協働に対する理解を深める機会になったのではないかと思います。 今回のへき地医療体験実習を終えて 学生たちは、へき地医療における看護の課題を「知識として知る」だけでなく、「現場で観て、聞いて、感じる」ことで理解を深めることができました。この経験が、今後の学びや将来の進路の中での看護の本質を考え、実践者となるうえで大きな財産となってくれることを願っています。 お世話になりました川上村 各機関の皆様、地域住民の皆様に心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。   看護医療学科 助教 伊藤 千春、中谷 隆太郎 関連記事 ▼2026年度看護医療学科へき地医療体験実習に関する記事 2026年度へき地医療体験実習レポート(川上村)1日目 ~ 看護医療学科 2026年度へき地医療体験実習レポート(川上村)2日目 ~ 看護医療学科   ▼2025年度看護医療学科へき地医療体験実習に関する記事 2025年度看護医療学科「へき地医療体験実習」がスタートしました! 2025年度へき地医療体験実習レポート(山添村)~看護医療学科 2025年度へき地医療体験実習レポート(川上村)~ 看護医療学科 2025年度「へき地医療体験実習」実践報告会を開催しました! ~ 看護医療学科   ▼ 看護医療学科に関する記事 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~看護医療学科 2026年度看護医療学科「へき地医療体験実習」がスタートしました! オレンジリングに込める、私たちの決意 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 「その人らしさ」を支える看護の可視化「生活機能関連図」作成演習~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ

2026.05.15

2026年度へき地医療体験実習レポート(川上村)2日目 ~ 看護医療学科

看護医療学科の4回生は、5月12日(火)から14日(木)までの3日間、吉野郡川上村・五條市大塔町・山辺郡山添村・宇陀市大宇陀の4つの地域で「へき地医療体験実習」を行っています。 「へき地医療体験実習」の目的は、看護本来の姿に立ち返って、その人の顔が見える看護や保健医療を臨地で体験することを通して看護の本質を考えることです。4つの地域に分かれてそれぞれの地域の特性を踏まえた活動を展開しています。 今回のブログでは、5月13日(水)に行われた川上村での2日目の実習の様子をお届けします。 ▶1日目のブログはこちら 2日目:健康測定会を実施しました。 今日も学生たちは元気いっぱいに、実習2日目をスタートしました。 2日目は、かわかみふれあいセンターにて、住民に対するヘルスプロモーションの一環として「転倒防止関連健康状態の把握と下肢筋力低下防止に対する住民の意識を高めること」を目的に、地域住民の方を対象とした健康測定会を実施しました。       学生たちはこの日のために、学内で実施学生役・住民役に分かれてシミュレーションを重ね、改善点や工夫点を話し合いながら準備を進めてきました。 健康測定会では、問診、血圧測定、足趾把持力測定、握力測定を実施し、それぞれの結果に応じた保健指導も行いました。学生たちは、自ら作成した問診票や測定結果記入用紙、保健指導用パンフレットを活用しながら、一人ひとりに合わせた丁寧な説明を行いました。     開始直後は緊張した様子の学生たちでしたが、住民の皆様方のあたたかい声かけや優しい雰囲気に支えられ、次第に笑顔も見られるようになりました。     時折急な雨が降るなど不安定な天候でしたが、15名の地域住民の方にご参加いただきました。 参加された住民の方からは、「毎年来ていますよ。今日も受けていきます。」「教えてもらったことをやってみます」と声をかけていただき、継続した地域とのつながりを感じる場面となりました。学生たちにとっても大きな励みとなりました。       また、健康測定会には、地域おこし協力隊としてご活躍されている方にもご参加いただき、お話を伺う貴重な機会となりました。その方は、日頃から健康管理を意識して生活されており、学生にとっても多くの学びを得る機会となりました。 学生が作成した「食習慣に関するチェックリスト」や「5分でできる元気なカラダ作り」のパンフレットを用いながら、働く世代の健康管理や、今後も健康に暮らし続けるために必要なことについて一緒に考えました。     さらに、高齢者の買い物を支援するために各地区を巡回する移動スーパーに帯同し、住民の健康状態を把握しながら、必要な支援を切れ目なく実践しているコミュニティナースの活動を実際に体験し、また、住民の方のご自宅への訪問にも同行させていただきました。 学生たちは、地域住民の生活を支える仕組みには、多職種や地域の方々の連携に加えて、「住民のことを一番に考える」という思いが大切であることを学んだようです。   今後に向けて 明日最終日となる3日目は、村役場で働く多職種の方へのインタビューや、匠の聚でアーティストとしてご活躍されている方々へのインタビューを予定しています。学生たちが地域での学びをさらに深められるよう、あたたかく見守っていきたいと思います。   看護医療学科 助教 中谷 隆太郎   関連記事 ▼2026年度看護医療学科へき地医療体験実習に関する記事 2026年度へき地医療体験実習レポート(川上村)1日目 ~ 看護医療学科   ▼2025年度看護医療学科へき地医療体験実習に関する記事 2025年度看護医療学科「へき地医療体験実習」がスタートしました! 2025年度へき地医療体験実習レポート(山添村)~看護医療学科 2025年度へき地医療体験実習レポート(川上村)~ 看護医療学科 2025年度「へき地医療体験実習」実践報告会を開催しました! ~ 看護医療学科   ▼ 看護医療学科に関する記事 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~看護医療学科 2026年度看護医療学科「へき地医療体験実習」がスタートしました! オレンジリングに込める、私たちの決意 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 「その人らしさ」を支える看護の可視化「生活機能関連図」作成演習~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ

2026.05.14

2026年度へき地医療体験実習レポート(川上村)1日目 ~ 看護医療学科

看護医療学科の4回生は、5月12日(火)から14日(木)までの3日間、吉野郡川上村・五條市大塔町・山辺郡山添村・宇陀市大宇陀の4つの地域で「へき地医療体験実習」を行っています。 「へき地医療体験実習」の目的は、看護本来の姿に立ち返って、その人の顔が見える看護や保健医療を臨地で体験することを通して看護の本質を考えることです。4つの地域に分かれてそれぞれの地域の特性を踏まえた活動を展開しています。 今回のブログでは、5月12日(火)に行われた川上村での1日目の実習の様子をお届けします。   川上村担当の学生たちは、「母子」「学校」「成人」「高齢者」「包括」の5つのグループに分かれて、各グループの対象となる住民の健康課題に対する対応策を検討し学生ができることを実際に提供することを目標に設定して実習を進めています。   ▶2025年度のへき地医療体験実習(川上村)の様子はこちら 1日目の様子 元気いっぱいの学生20名と教員4名が2泊3日の臨地実習がスタートしました。 バスで五位堂駅を出発し、大滝ダムを見学したのち、川上村役場で実習開始の挨拶をしました。     その後の高齢者グループの活動について報告します。 高齢者グループは、下肢筋力低下防止に対する意識の向上をめざして、デイサービスを利用されている高齢者の方々(平均90.5歳)12名を対象に「健康測定」と「健康教育」を実施しました。     健康測定の実施項目 血圧 握力 足趾把持力   学生にとっては不慣れな測定もあり、時間がかかる場面もありましたが、高齢者の方々があたたかく見守り、協力してくださいました。 健康教育 テーマは「血圧」。     学生たちは、事前に準備と練習を何度も重ねてきましたが、実際の場面では「声が思ったより届きにくい」「資料が見えづらい」など現場ならではの課題に直面しました。それでも、学生たちは焦りながらも臨機応変に対応し、最後まで説明することができました。 高齢者の方々が、まるで孫の話を聞くように、学生の言葉に耳を傾けてくださる姿から、あたたかさと愛情を感じる時間となりました。   今後に向けて 2日目は、地域住民の方を対象とした「健康測定会」を実施します。学生たちが学びを生かして取り組む姿を、あたたかく見守っていきます。   看護医療学科 助教 伊藤 千春 関連記事 ▼2025年度看護医療学科へき地医療体験実習に関する記事 2025年度看護医療学科「へき地医療体験実習」がスタートしました! 2025年度へき地医療体験実習レポート(山添村)~看護医療学科 2025年度へき地医療体験実習レポート(川上村)~ 看護医療学科 2025年度「へき地医療体験実習」実践報告会を開催しました! ~ 看護医療学科   ▼ 看護医療学科に関する記事 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~看護医療学科 2026年度看護医療学科「へき地医療体験実習」がスタートしました! オレンジリングに込める、私たちの決意 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 「その人らしさ」を支える看護の可視化「生活機能関連図」作成演習~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」

2026.05.12

「その人らしさ」を支える看護の可視化「生活機能関連図」作成演習~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」

「老年看護学援助論Ⅱ」(3年次前期必修科目)の授業では、紙面上の事例を用いて、高齢者看護に必要とされる生活機能の視点から、アセスメント、看護過程の展開を行い、高齢者の日常生活の維持に必要な援助技術の演習を通して学修しています。 今回は、4月から継続して考えてきた事例「Aさん」のアセスメントから「生活機能関連図※」の作成に取り組みました。   ※生活機能関連図…病気の状態だけではなく、その人らしく生活するための「生活機能」と本人の「もてる力」がどう影響し合っているかを可視化する地図のようなもの。 「もてる力」に光を当てる 老年看護において大切なのは、病態を知るのと同時に「高齢者のもてる力」をどう活かすかという視点です。病気があっても、その人らしく暮らすには何が必要か?学生たちは付箋を手に、多角的な視点からAさんの状態を紐解いていきました。 「わかる」が広がる、グループワークの熱気     まずは、グループで意見を出し合ながらアセスメントで得られた情報を色分けした付箋に書き出し、『どこでもシート』へ「病態」、「加齢変化」、「社会的・心理的情報」、「生活への影響」、「看護の焦点」、「予測される危険性」の項目に分けて張り出す作業を行いました。その後、各項目の関連や成り行きを考え、情報をつなげていきました。   どのグループも、教員がコメントする隙がないほど、盛んな議論で盛り上がり、個人ワークでは気づけなかった視点も、仲間と話し合うことで「わかった!」と笑顔になり、自分の学びとして理解を深める姿が印象的でした。この「自分の意見を伝え、人の意見を聞き入れる」プロセスこそが、チーム医療の土台となり、より良い看護へ発展すると実感でき、未来で活躍する学生さんの姿が眼に浮かび、とてもワクワクした時間となりました。 まるで学会?緊張の発表Time     完成した「生活機能関連図」を前に、各グループの代表が発表を行いました。学びを言語化し、共有することで理解が深まったことはもちろんですが、まるで学会発表さながらの真剣な表情がとても印象的で、頼もしい限りでした。   これからも、対象者の「もてる力」を活かした看護について、学生とともに考え続けていきたいと思います。   看護医療学科 助教 伊藤 千春   関連記事 ▼ 2025年度「老年看護学援助論Ⅱ」に関する記事 後期からの臨地実習に向けて!~看護医療学科「老年看護援助論Ⅱ」   ▼ 2024年度「老年看護学援助論Ⅱ」に関する記事 外部講師による講義『食べたい!』を支えるケア ~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」vol.1 『実習に活かす高齢者看護技術』高齢者の個別性に合わせた援助を考える~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」Vol.2 「どこでもシート」の魔力~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」vol.3 前期の最後は高齢者疑似体験!~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」vol.4   ▼ 看護医療学科に関する記事 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~看護医療学科 2026年度看護医療学科「へき地医療体験実習」がスタートしました! オレンジリングに込める、私たちの決意 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」

2026.05.07

オレンジリングに込める、私たちの決意 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」

畿央大学 看護医療学科の特色ある科目の一つ、「認知症ケア論(1年次選択科目)」が今年もスタートしました。超高齢社会を迎えた日本において、今求められているのは、認知症を「何もできなくなる病気」と捉えるのではなく、希望を持って自分らしく暮らせる「新しい認知症観」です。看護医療学科では、1回生という早い段階からこの課題に深く向き合っています。   ▼2025年度の「認知症ケア論」の様子はこちら 90分で変わった「認知症」へのまなざし 第3回目の講義では、学生たちが「認知症サポーター養成講座」を受講しました。受講前は「物忘れ」のイメージが強かった学生たちですが、KJ法※を用いたワークショップを通じて、その認識は大きく進化しました。   ※ KJ法:付箋等の紙に情報を記し並べ変えたりグループ化したりすることで断片的な意見・アイデアを効率的かつ論理的に整理するための手法。   学生たちが「理解」した認知症の真実 認知症には多くの疾患や種類があり、一人ひとり対応が異なること。 症状が進んでも、「できること」や「意思」は確かにあるということ。 若年性認知症やBPSD(行動心理症状)への正しい理解の必要性。   「患者」としてではなく「人」として向き合う   講義後のディスカッションでは、医療職をめざす卵として、そして一人の市民として「自分たちに何ができるか」を語り合いました。 私たちが今日から実践すること 「病人」ではなく「1人の人」として接する。 相手のペースに合わせ、笑顔で耳を傾ける。 困っている人がいたら、自分から優しく声をかける。 文字を活用するなど、相手が理解しやすいコミュニケーションを工夫する。 オレンジリングは、共生社会への「第一歩」 わずか90分の講義と対話でしたが、学生たちの手首には、サポーターの証である「オレンジリング」が輝いています。 「相手を尊重し、寄り添うこと」の大切さを学んだ学生たちは、これから地域や医療の現場を支える頼もしい存在となっていくはずです。私たちの学びは、まだ始まったばかり。認知症の人と共に、誰もが過ごしやすい地域社会を築くために、これからも主体的に行動し続けます 。     看護医療学科 准教授 室谷 牧子     関連記事 ▼ 2025年度「認知症ケア論」に関する記事 1回生集中講義「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 認知症マフづくり&交流会を開催しました!~ 看護医療学科「認知症ケア論」 「フィールドワーク:自分たちにできること、共生社会の在り方を考えよう」~ 看護医療学科「認知症ケア論」   ▼ 看護医療学科に関する記事 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~看護医療学科 2026年度看護医療学科「へき地医療体験実習」がスタートしました!

2026.04.20

2026年度看護医療学科「へき地医療体験実習」がスタートしました!

看護医療学科の4回生は、5月に奈良県内の4つの地域において、へき地における保健・医療・福祉を体験し、対象者を地域の生活者として全人的にとらえ看護のあり方を探求する「へき地医療体験実習」に参加します。このほど学内実習がスタートし、学生は地域診断や実習計画作成、実習準備に主体的に取り組んでいます。 ▼過去のへき地医療体験実習の様子はこちら 本ブログでは、先日本学にて実施した特別講義「地域医療はナースをステキにする!―明日香から愛をこめて―」の様子をご紹介いたします。講師には、明日香村国民健康保険診療所の 武田 以知郎 先生をお迎えしました。         近年、地域医療の重要性がますます高まる中で、看護職には医療機関内にとどまらず、地域で暮らす人々の生活を支える視点と実践力が求められています。 本講義では、現場での豊富なご経験に基づくお話を通して、地域医療を「知識」ではなく「実践できる力」として捉えることの大切さを学ぶ機会となりました。以下では講義の概要や学生の学びについてご紹介します。   学生の学びと感想 今回の講義を聞いて、少子高齢化や都会への人の流出が増える中で、課題となっているへき地で医療を提供するために総合診療専門医や総合看護師が必要であると学びました。これまでの学習では病棟での医療や看護しか考えたことがなかったのですが、地域での医療においてなくてはならない重要な役割を担っているとわかりました。高齢化が進むこれからの医療に必要不可欠な存在であると思いました。     武田先生のご講演を聞いて、長期にわたってへき地に住み続けられている地域住民の暮らしや物語に寄り添う関わりが看護師には求められると学びました。特に、講義の中で話されていた、400倍で病を診る、40倍で人を診る、4倍で地域を診るという3つのレンズを同時に持ち、疾患だけでなく身体全体や生活をみることを今回の実習で心がけていきたいと思いました。実際にへき地という場所に行き、地域住民の生活と健康を捉えながら、自身の看護観を深めていきたいと思います。     今回の講演では、その人の生活背景をとらえて関わることが重要であることを再認識しました。講演で話されていた中で、待ち受けるだけでなく地域に出て支える姿勢や、治すだけでなく、治し・支える医療が特にへき地医療では求められていると感じました。へき地は病院が少ない分、その病院で多くの疾患を看なければならないため、どんな症状であっても気軽に診療所に行くことができる環境は大切であり、地域医療において総合診療専門医や総合看護師が必要な存在であることを学びました。   へき地医療体験実習 大塔グループ学生22名 前田 則子、澤 寛子、堀井 有紗       関連記事 2025年度看護医療学科「へき地医療体験実習」がスタートしました! 「フィールドワーク:自分たちにできること、共生社会の在り方を考えよう」~ 看護医療学科「認知症ケア論」 「精神看護学援助論Ⅱ」の授業でロールプレイングを行いました。~ 看護医療学科 2025年度「へき地医療体験実習」実践報告会を開催しました! ~ 看護医療学科 認知症マフづくり&交流会を開催しました!~ 看護医療学科「認知症ケア論」 2025年度へき地医療体験実習レポート(川上村)~ 看護医療学科 2025年度へき地医療体験実習レポート(山添村)~看護医療学科 1回生集中講義「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科

2026.04.14

2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~看護医療学科

「心のふれあい」をテーマに、重要文化財で志を共にする仲間と第一歩を! 2026年4月6日(月)、春の柔らかな光に包まれた大阪市中央公会堂にて2026年度 看護医療学科 新入生研修を実施いたしました。   大正時代の面影を残す国指定重要文化財の荘厳な建築物の中で、期待と緊張が入り混じる表情で集まった新入生たちは、2回生の支援学生の先輩たちにサポートしてもらいながら、無事研修を終えることができました。       研修のテーマは、本学科が大切にしている「心のふれあい」です。仲間との協力作業を通して、自己への気づきや他者への感謝を体験的に学び、将来のケアにおいて不可欠な「する側」と「される側」の信頼関係を考えることを目的としています。   【午前】緊張が笑顔に変わったクラス会とグループワーク 研修は、河野学科長の力強いあいさつによって静かに、しかし熱気を持って幕を開けました。     セッションⅠ(クラス会) 支援学生たちが考案したアイスブレイクが行われました。初めは硬かった新入生の表情も、先輩たちの明るいリードですぐに和らぎ、クラスメイトとの共通点を見つけるなどして、あちこちで笑い声が響くようになりました。           セッションⅡ(グループワーク) 次のセッションⅡでは、「箸紙タワー作成」を行いました。このセッションⅡは、各グループのメンバーで協力しながら、A4のコピー用紙と割箸を用いてタワーを作成し、①タワーの高さ(93cmピッタリを目指す)、②タワーの美しさ・バランス、③チームワークを競い合う取り組みでした。     新入学生たちは、タワーが倒れてしまったり上手く積みあがらなかったりしましたが、試行錯誤しながら一生懸命に取り組みを行っていました。       そして完成後、撮影した写真をもとに、タワーの良さのアピールなどのプレゼンテーションを行いました。各タワーは、チームワークの結晶であり、各グループの個性が光る作品が出来上がっていました。     ランチ お昼ご飯は、ハンバーグ・オムライス・唐揚げの3種類でした。土佐堀川と堂島川に囲まれた場所にある中央公会堂なので、ランチタイムは室外で過ごす学生が多かったです。桜が咲いており、天気も良かったので、いい気分転換になったと思います。     【午後】先輩・卒業生の語りと未来への志 セッションⅢ(畿央大学先輩と卒業生の語り) このセッションでは、3名の在学生と、本学卒業生による貴重な体験談が語られました。 まず、支援学生の秋山 菜央さんからは「学校生活について」、守屋 歩美さんからは「クラブ・サークルについて」、そして當具 輝さんからは「基礎看護学実習について」のプレゼンテーションがありました。     これから始まる大学生活の具体的なイメージが湧く履修の組み方や、空きコマの活用術、部活動の紹介など、新入生が今まさに知りたい情報が満載の内容でした。特に1年後期の実習体験談では、「観察力の大切さ」や「自分本位ではなく、常に患者さんを主体に考える」という看護の核心に触れる言葉があり、新入生も背筋が伸びる思いだったようです。   さらに、本学12期生の卒業生で、現在は奈良県立総合医療センターで助産師として活躍されている丸谷 麻友さんをお招きしました。       丸谷さんは、自身の体験を振り返りながら、看護師・助産師をめざした原点や大学時代の過ごし方について語ってくださいました。     「社会人になっても『報・連・相』は基本。恥ずかしがらず、自分の考えを自分の言葉で伝えることが大切」という現役ナースならではのアドバイスや、「迷ったときは初心に立ち返ること」「切磋琢磨し合える友人の存在が心の支えになる」という温かいメッセージに、新入生は真剣な表情で聞き入っていました。     講話の後には、丸谷さんの周りに質問の輪ができるほどの大盛況となりました。お忙しい中、お休みを返上して後輩たちのために駆けつけてくださった丸谷さん、本当にありがとうございました! セッションⅣ(グループディスカッション) セッションⅣでは「先輩と卒業生の語りを聞いてこれから頑張ろうと思うこと」をテーマにグループワークを行いました。     支援学生を交えながらどのグループも活発な意見交換が行われていました。       グループ発表では、「分からないことや悩みは友達や先生に相談するコミュニケーション能力や積極性を身につける」、「サークル活動やアルバイトと学業を両立するために空きコマを予習復習に充てて有効に活用する」などこれからの大学生活に向けて意欲的で前向きな意見が多く聞かれました。同じ夢を目指す仲間を大切にしながら、有意義な大学生活を送ってほしいです!       研修の締めくくりとして、午前のグループワークの結果発表が行われました。     優秀な成績を収めたグループの代表には、河野学科長の暖かいお祝いのお言葉と、支援学生の用意した景品が送られました。         会場は温かい拍手に包まれ、支援学生たちのきめ細やかな準備のおかげで、非常に充実した雰囲気の中で研修を終えることができました。     最後に河野学科長から、この研修を通じて新入生同士の「横のつながり」と、先輩・教員との「縦のつながり」が深まったことへの喜びが伝えられました。また、看護職において最も重要なのは「まず相手に関心を持つこと」であり、そこから真のコミュニケーションが始まるという言葉が贈られました。   これからの4年間の看護の学修は時に険しく、根気と努力が必要な道のりです。しかし、皆さんは決して一人ではありません。今日出会った仲間や先輩、私たち教員と支え合い、周囲の支援に感謝しながら一歩ずつ成長していきましょう。皆さんのキラキラとした瞳の輝きを絶やすことなく、共に学びを深めていけることを楽しみにしています。     最後に、本研修の企画・運営をきめ細やかにサポートしてくださった2回生の支援学生の皆さんと、温かく見守り支えてくださった教員一同に、心より感謝申し上げます。   2026年度 看護医療学科 1回生担任 祐實 泰子、菊本 由里、對中 百合、澤 寛子   関連記事 台湾をもっと知るために。学科を越えた学びが始まる!~ 看護医療学科・人間環境デザイン学科 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.1~ 無事台湾に到着しました! 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.2 ~ 2回生は中国医薬大学の看護学生と交流しました 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.3 ~ 4回生は緩和ケア病棟の見学をしました 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.4 ~ 中国医薬大学(CMU)を訪問しました 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.5 ~フィールドワークで学びを深めました 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.6 ~ 謝謝你, 再见! 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科   卒業前看護技術トレーニングを開催しました ~ 看護実践研究センター臨床看護研究部門 学生有志「人・まち・笑顔つなげ隊」がシルバーボランティア研究会で成果を発表しました! ~ 看護実践研究センター認知症ケア部門 安堵町の認知症カフェ「しゃべり場」に室谷ゼミの学生が参加!~ 看護医療学科  

2026.04.01

「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科

看護医療学科2年次配当「海外インターンシップ」は、海外の異なる文化や歴史、その中で築かれてきた保健・医療・福祉制度を学んで日本の制度や保障との比較をすること、グローバル化に対応できる看護職者としてのコミュニケーションスキルを身に付けることを目的としています。2025年度看護医療学科の海外インターンシッププログラムでは、2026年3月11日から15日まで台湾で実習を行いました。   今回は、台湾から帰国をした学生が『帰国後の学び』について発表した様子をお届けします。   ▶海外インターンシップの現地での様子はこちら 2026年3月26日(木)、発表会は 看護医療学科の先生だけではなく、他学科の先生方や事務職員の方も多数参加していただき、教室は活気にあふれていました。     発表会では、海外インターンシッププログラムの5つの目的に従って、どのような学びがあったのかを発表しました。大学での授業参加、2回生の学生交歓、4回生の病院見学、台北での地区踏査を通して、自国との相違点を肌で感じることができました。       違いを認識することから、どちらが良い、悪いではなく、多様性として受け入れる、それが相手を尊重することであると気づきがありました、これは、国が違うからではなく、看護の対象者の個別性を尊重して寄り添うことにつながると理解できたようです。     先生方からの質問で「台湾の人たちと交流して、自分の中で気づいたこと、変わったことはありますか」という問いに対し、「言葉がわからなくても、アプリを使って、一生懸命コミュニケーションを取ろうとしてくれた。自分も、逃げずにチャレンジしようと思った」「台湾の学生は、人のために役に立ちたいと思って看護師を目指していた。自分の気持ちを振り返るきっかけとなった」と答えていました。       今後の学習意欲やキャリアを考えるうえでもよい影響を与えた研修になったと感じています。 今回は、学内の教職員向けの発表会でしたが、今後は畿央祭やオープンキャンパスなどで他学科合同による発表会を行い、畿央大学の魅力の一つとして発信したいと思います。   看護医療学科 海外インターンシップ担当 酒井啓子   関連記事 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.6 ~ 謝謝你, 再见! 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.5 ~フィールドワークで学びを深めました 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.4 ~ 中国医薬大学(CMU)を訪問しました 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.3 ~ 4回生は緩和ケア病棟の見学をしました 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.2 ~ 2回生は中国医薬大学の看護学生と交流しました 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.1~ 無事台湾に到着しました! 台湾をもっと知るために。学科を越えた学びが始まる!~ 看護医療学科・人間環境デザイン学科   卒業前看護技術トレーニングを開催しました ~ 看護実践研究センター臨床看護研究部門 学生有志「人・まち・笑顔つなげ隊」がシルバーボランティア研究会で成果を発表しました! ~ 看護実践研究センター認知症ケア部門 安堵町の認知症カフェ「しゃべり場」に室谷ゼミの学生が参加!~ 看護医療学科   昨年度実施した看護医療学科 海外インターンシップ2024についての記事はこちら 看護医療学科  

2026.03.24

国際学会で学生の発表が研究発表に採択されました!~看護医療学科 精神看護学研究室 紅林ゼミ

2026年2月26日(木)〜28日(土)にシンガポール国立大学(NUS) にて開催された国際学会「第29回東アジア看護学研究者フォーラム(EAFONS)2026」で、看護医療学科 精神看護学研究室  紅林ゼミ4回生の長谷川 結さんの演題が、研究発表に採択されるという大変喜ばしい成果を収めました!     研究テーマは、精神看護学実習での長谷川さん自身の気づきを出発点とし、「人は困難な体験を経て、なぜ人間的成長をできるのか」という素朴な疑問を、学術的な研究課題へと丁寧にみがきました。最終的に、親への愛着パターンと心的外傷後成長との関連という、世界でも珍しいテーマにしました。先行研究を体系的に整理するスコーピングレビューと呼ばれる手法で取り組み、この結果、今後の看護実践への示唆を得ることができました。 およそ3000題の応募のうち、1000題程度しか採択されないという狭き門であった中での採択であり、長谷川さんの粘り強い探究心と高い完成度が評価された結果といえます。卒業研究の提出を終えた後も、本人の強い意欲により国際学会への挑戦を決意し、指導教員とともに原稿の推敲を重ねてきました。国家試験対策と国際学会を並行して最後までやり遂げた姿勢は、「知をみがき」、「徳をのばし」、より良いケアの示唆を得る(「美をつくる」)という、本学が育成をめざす看護職像を体現してくれたと思います。 世界で活躍してみたい、世界の先端の研究に触れてみたい受験生の皆さん、畿央大学看護医療学科で学んでみませんか。   看護医療学科 精神看護学研究室 准教授 紅林 佑介     長谷川さんからメッセージをいただきました まず、国際学会への費用を出してくれた家族、学会準備を丁寧にご指導してくださった紅林先生に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。 準備は、国試勉強をしながら臨みましたが、先生の手厚い協力であまり負担なく進めることができました。また、自分の研究が自分の好きなレイアウトで分かりやすくポスターに可視化される過程が、私は楽しく感じました。 国際学会は、卒業研究発表のような厳かな雰囲気ではなく、オープニングセレモニーでパフォーマンスがされたり、バイキング形式の食事が出されたりするなど、歓迎ムードで満ち溢れていました。     様々な研究者・先生方とお会いし、こんな研究が病院や現地で行われているのかと、驚きの連続でした。例をあげると、韓国の小・中学校で思春期の自殺の原因を研究したものや、看護記録をAIに読み込ませて、今後起きるリスクを予測する研究などです。       気になったことは英語で発表者に質問もでき、最先端の研究に触れてたくさん刺激を受けることができました。逆に、先生方に質問された時は、最初はすごく緊張して上手く言葉にできなかったです。しかし、先生方はすごく優しく、返答をし終えるまで待ってくださいました。     学会だけでなく、海外の警備や食べ物、言語、法律など文化の違いにも驚くことが多く、4日間ずっと楽しく学ぶことが出来ました!これから研究をされる学部生の方も、看護だけではない学びを楽しく得られる場なので、機会があればチャレンジしてみてください!   看護医療学科 紅林ゼミ 4回生 長谷川 結       関連記事 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.6 ~ 謝謝你, 再见! 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.5 ~ フィールドワークで学びを深めました 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.4 ~ 中国医薬大学(CMU)を訪問しました 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.3 ~ 4回生は緩和ケア病棟の見学をしました 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.2 ~ 2回生は中国医薬大学の看護学生と交流しました 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.1~ 無事台湾に到着しました! 台湾をもっと知るために。学科を越えた学びが始まる!~ 看護医療学科・人間環境デザイン学科 卒業前看護技術トレーニングを開催しました ~ 看護実践研究センター臨床看護研究部門 学生有志「人・まち・笑顔つなげ隊」がシルバーボランティア研究会で成果を発表しました! ~ 看護実践研究センター認知症ケア部門 安堵町の認知症カフェ「しゃべり場」に室谷ゼミの学生が参加!~ 看護医療学科