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“プロジェクトゼミ”で検索した結果:134件
2025.04.14
社会と医療の未来をデザインする~人間環境デザイン学科「Japan Venous Talk 2025参加記」
2025年4月5日(土)、奈良県コンベンションセンターにて開催された「JAPAN VENOUS TALK 2025 」に、畿央大学健康科学部人間環境デザイン学科の教員・卒業生・在学生が参加しました。 〜 卒業生・在学生が共に参加した日 〜 JAPAN VENOUS TALKは、関西地域の静脈領域を専門とする医師やコメディカルスタッフを中心に、静脈学全般の研究推進と知識普及を目的とした組織です。 奈良の地場産業である靴下産業の復興と、災害時の血栓症予防を目的に「NARAソックス・プロジェクト」に取り組まれている西の京病院 血管外科センター長・今井崇裕先生から、13期生の学生たちにネーミングのご依頼をいただいたことをきっかけに、ご縁が続き今回のセミナーにも参加させていただく運びとなりました。 当日は「Sponsored Seminar」において私、村田 浩子(人間環境デザイン学科 教授)がChairmanを務め、卒業生(17期生)で現在社会人として活躍中の福岡 愛実さんがSpeakerとして登壇しました。 地域と医療とデザインをつなぐNARAソックス・プロジェクト 今回のセミナーでは、「NARAソックス・プロジェクト」のこれまでの歩みと今後の展望をテーマに、西の京病院 血管外科センター長の今井崇裕先生が基調講演をされました。 今井先生は、下肢静脈瘤などの治療に従事されながら、医療と地場産業を融合させた着圧ソックスの開発に力を注いでおられます。 本学もこのプロジェクトに継続的に参画しており、学生たちは靴下のネーミング開発やデザイン提案など、クリエイティブな面から関わっています。 福岡 愛実さん「私とものづくり〜学生時代を振り返って〜」 2人目の登壇者として発表を行ったのは、卒業生であり本プロジェクトに学生時代から関わっていた福岡 愛実さん。着圧ソックスの特徴である、タオル地+ぴったり着圧+サポートから「たぴぽ」というネーミングを提案した中心メンバーの一人でもあります。 当日は、畿央大学の紹介から始まり、ゼミ活動で取り組んだ靴下のネーミングの過程や、卒業研究「香紅~思いのままに~」についての紹介を行いました。 卒業研究の内容は、奈良県月ヶ瀬の特産である烏梅や紅花を使い、蚕の飼育から織物制作までを一貫して行い、草木染めによる着物の制作に挑戦。素材から作品完成までを丁寧に追求する姿勢が、多くの方に感銘を与えました。 発表の後、参加者の方々から「福岡 愛美さんのご講演を拝聴して、福岡さんたちのものづくりにとても感銘を受けました」や「福岡さんのお話は本当に素敵でした」といった温かい反響をいただきました。 ▼ NARAソックス・プロジェクト「たぴぽ」は2022年度グッドデザイン賞に選ばれています!▼ NARAソックス・プロジェクト 学生たちも当日のセミナーに参加! このセミナーには、人間環境デザイン学科の小松 智菜美助教と3回生の学生たちも、福岡さんの発表をサポートする形で参加しました。当日は、アパレルとは異なる医療分野に触れる貴重な機会となりました。 「たぴぽ」は加圧靴下として高い評価を受けているとお伺いした際には、歓声を上げて喜びました。また、実際の医療器具を目にしながら専門家から詳細な説明を受ける中で、新たな視点と多くの学びを得ることができました。 最後に 今回の「JAPAN VENOUS TALK 2025」への参加は、大学の学びが社会とどのようにつながり、広がっていくのかを実感できる貴重な経験となりました。卒業生が社会で活躍する姿は、在学生にとって大きな刺激となり、学び続ける意欲を高める機会ともなりました。 今後も村田ゼミでは、「人・環境・ものづくり」の視点から、社会に貢献できる活動を目指していきたいと考えています。 人間環境デザイン学科 教授 村田 浩子 関連記事 ▼「NARAソックス・プロジェクト」について 「NARAソックス・プロジェクト」成果を発表!~人間環境デザイン学科 村田ゼミ 「NARAソックス・プロジェクト」に参加!~人間環境デザイン学科 ▼ 人間環境デザイン学科について 人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ報告会を開催しました 人間環境デザイン学科卒業研究展示会 ~ 人間環境デザイン学科 卒業研究展示会、作品集 編集の様子を紹介します~ 人間環境デザイン学科 令和6年度卒業研究講評会を開催しました ~ 人間環境デザイン学科 プロジェクトゼミ 御所まち旧和光ビル跡地活用提案 ~ 人間環境デザイン学科 陳ゼミ 前川ゼミ 吉永ゼミ 完成した椅子を畿央大学付属広陵こども園の子どもたちにお届け ~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 学生がデザインしたKIOオリジナルバッグが完成しました!~人間環境デザイン学科 第4回近畿学生住宅大賞で3回生が「企業賞」に!~人間環境デザイン学科
2025.04.09
人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ報告会を開催しました
人間環境デザイン学科では、2回生後期から3回生にかけて「プロジェクトゼミ」という授業を受講します。 このプロジェクトゼミは、教員や先輩の指導のもと、地域の住民や行政、企業が抱える課題や問題について、より良い解決策や方法を提案するグループ活動です。実際にまちを歩き、人と話すことで発見されるリアルな課題や問題を、自らの目で見たり、耳で聞いたりすることで、教科書や写真では決して得られない学びがあります。また、2回生後期からゼミ活動を行うことで、早くから実践的に専門的知識を身につけることもできます。 今年度のプロジェクトゼミ成果発表会は2月10日に開催されました。2回生は半期、3回生は1年間のプロジェクトゼミでの成果を発表しました。 今年度の各ゼミの研究テーマの一例は以下の通りです。 2024年度プロジェクトゼミ一覧 前川ゼミ ・宝山寺駅の調査研究 ・旧豆山荘の保存再生デザイン ・南都なら未来アイデアコンテストへの参加 など 林田ゼミ ・建築空間とインテリアエレメントの関係を考える-マイレア邸の福祉住環化リノベーションを通して- ・KENKEN2024_建築・建築家研究 ・旧才谷小学校のリノベーションと「地域の居場所」の設計提案 陳ゼミ ・河合町佐味田の休憩場所作り ・小黒三郎賞創作玩具公募展への参加 ・明日香村岡地区での制作活動 など 三井田ゼミ ・明日香村「妙法寺」「井村邸」ペーパークラフトキットの制作 ・インターカレッジフォーラムへの参加 など 𠮷永ゼミ ・木の家設計グランプリ2024への参加「森ノ宮長屋のリノベーション計画」 ・建築家の家を作る「プリツカー賞建築家課題」と「平成時代の住宅特集課題」 李ゼミ ・畿央大学食堂「なごみ」リノベーション ・アニメーション における肌の色の研究 ・環境と調和する色彩 東ゼミ ・提示方法の違いによる空間の配光印象の比較 村田ゼミ ・残糸プロジェクト ・ストリート織り機の開催(畿央祭にて) ・素材研究(綿つみ) 清水ゼミ ・インターカレッジフォーラムへの参加・ ・地域の方々と高齢者のDX化を推進する取り組み「SNS講座使い方講座」の開催 など プロジェクトゼミはこちらのページやスマイルブログに掲載していますので、是非ご覧ください! 発表では、課題や問題の解決策を上手く発見することができた取り組みだけでなく、思い通りに進まなかった活動や、今後の課題についても触れられていたことが非常に印象的でした。成功した事例だけでなく、うまくいかなかった理由やその解決策を考えることで、今後の成果への期待が高まりました。また、3回生が2回生をリードしながら活動や発表の準備を進めてきたことも伝わってきました。プロジェクトゼミの魅力である「学年を超えたグループ活動」を十分に体験した様子が伺えました。 3回生は4月から卒業研究が始まります。4年間の集大成である卒業研究がより充実したものとなるよう、プロジェクトゼミでの経験を活かして頑張ってください。 人間環境デザイン学科 助教 小松智菜美 関連記事 ▶ プロジェクトゼミについての紹介記事はこちら ▼ 人間環境デザイン学科についての過去のブログ プロジェクトゼミ 御所まち旧和光ビル跡地活用提案 ~ 人間環境デザイン学科 陳ゼミ 前川ゼミ 吉永ゼミ 完成した椅子を畿央大学付属広陵こども園の子どもたちにお届け ~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 学生がデザインしたKIOオリジナルバッグが完成しました!~人間環境デザイン学科|KIO Smile Blog 第4回近畿学生住宅大賞で3回生が「企業賞」に!~人間環境デザイン学科 学生がデザインしたKIOオリジナルバッグを制作中!~人間環境デザイン学科 第6回エコマミ公開講座に人間環境デザイン学科 村田浩子教授と学生が参加しました!~ 人間環境デザイン学科 地域とデジタルをつなぐ – スマートフォン年賀状作成ワークショップの開催 ~人間環境デザイン学科 清水ゼミ 河合町佐味田地区の「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の動物将棋の制作活動 ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 学生視点で「畿央食堂なごみ」のリノベーション提案!! ~ 人間環境デザイン学科 李ゼミ
2025.03.19
人間環境デザイン学科卒業研究展示会 ~ 人間環境デザイン学科
2025年3月5日(水)、3月6日(木)の2日間にわたり、人間環境デザイン学科2024年度卒業生の「卒業研究・作品展」が大和高田市さざんかホールにて開催されました。 卒業研究展示会、作品集 編集の様子を紹介します~ 人間環境デザイン学科 ▼ 看板制作:1回生 辰己 愛梨さん 展示会開催に向けて 卒業研究の提出後も、展示会に向けた準備を継続しました。論文や作品のブラッシュアップ、展示会用ポスターの作成などを通じて、一般の方に研究の成果が伝わるように試行錯誤を重ねました。 展示会場の設営は、単に成果物を並べるだけではありません。照明や作品の配置、会場全体のレイアウトに工夫が施されています。例えば、模型の展示方法では、観覧者の目線の高さを考慮したり、構造に焦点を当てたり、照明を工夫して影を利用することでよりよく魅せるなど、学生一人一人の作品展示に対するこだわりが表れています。 また、2・3回生の演習授業優秀作品やプロジェクトゼミの活動報告ブースも設けられ、学生の成果を披露する機会を提供しています。会場全体のレイアウトは教員が担当し、学生と教員が協力して準備を進めます。 展示会当日の様子 展示会当日は、例年を上回る来場者がありました。ご家族の方々はもちろん、多くの研究協力者の方々が来場されたことが非常に印象的でした。 人間環境デザイン学科の卒業研究は、地域の方のご協力無しでは成し遂げられません。いつも温かく学生を支えてくださる皆様に心より感謝申し上げます。今後ともご指導よろしくお願いいたします。 学生たちは、自分の研究成果を来場者に発表し、改めて研究の意義と1年間の努力を実感したことでしょう。 ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。 旅立ちにむけて 卒業研究展示会をもって、卒業研究の全てのプログラムが終了となります。先日行われた卒業式では、57名の学生が人間環境デザイン学科を卒業しました。改めて、人間環境デザイン学科19期生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。 4月からの新しい生活が実り多いものになることを、学科教員一同心より願っています。畿央大学にはみなさんが帰ってくる場所があることを忘れずに、自らの道を進んでください。これからも応援しています。 人間環境デザイン学科 助手 小松 智菜美 関連記事 卒業研究展示会、作品集 編集の様子を紹介します~ 人間環境デザイン学科 令和6年度卒業研究講評会を開催しました ~ 人間環境デザイン学科|KIO Smile Blog 完成した椅子を畿央大学付属広陵こども園の子どもたちにお届け ~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 学生がデザインしたKIOオリジナルバッグが完成しました!~人間環境デザイン学科 第4回近畿学生住宅大賞で3回生が「企業賞」に!~人間環境デザイン学科
2025.02.26
プロジェクトゼミ 御所まち旧和光ビル跡地活用提案 ~ 人間環境デザイン学科 陳ゼミ 前川ゼミ 吉永ゼミ
人間環境デザイン学科では、プロジェクトゼミという特色のあるゼミ活動を2回生の後期、3回生の通年と約1年半の期間取り組みます。学内での活動もあれば、学外へ出て地域課題に対して実践的に取り組む活動もあります。 今年度は3ゼミ(陳ゼミ・前川ゼミ・吉永ゼミ)が通年で御所市の御所まちという歴史的なエリアの建物解体跡地の活用方法について御所まちに住む住民のみなさまや行政の方々と実践的に取り組みました。 御所まち まち歩き 2024年7月に、市役所の方々のご案内で御所まちのまち歩きを行いました。 御所まちにはお寺や街なみが古くから残っていて昔にタイムスリップしたような感覚になります。 御所まちでは、江戸時代に整備された背割下水や環濠が昔の姿のまま残っているなど、まちが大切に引き継がれてきたことがわかります。 まち歩きでは、地元の方が私たちに建物を見せていただいたり、学びの多い体験でした。 まち歩きの経験を学内のゼミにもち帰り、メンバーで感想を議論したり、歴史を調べたり学びの時間をとります。 ワークショップを開催し、地域の方と意見交換しました。 8月には、地域住民のみなさまとワークショップに参加しました。住民と学生がテーブルに分かれて「どのような場所にしたいか」を意見交換しました。 住民のみなさまから御所まちのことを教えていただいたり、学生視点で見た御所まちの感想を議論しました。ワークショップで出た意見や感想をまとめて発表し、世代を超えた交流の機会になりました。 毎週の各ゼミでは跡地活用方法について、歴史的に分析したり、建築をデザインするだけでなく、広場としてのランドスケープ計画など議論を重ねていきます。敷地模型を作ったり、スタディ模型やパースを作成して検討を繰り返します。 中間発表会を開催し、案をブラッシュアップしていきます! 12月には御所市のホールで、住民のみなさまへの中間の発表会がありました。計画5案をスライドと模型を用いてプレゼンテーションしました。 時間をかけて作成した模型を住民のみなさまが熱心に見ていただき、感想や私たちの気づかなかったことなどをアドバイスいただき、地域住民のみなさまが熱心に跡地の活用を考えられていることに刺激をいただきました。そのアドバイスを再度各ゼミで案をブラッシュアップしていきます。 御所まちの未来を住民の皆さまと一緒に考えました。 2025年1月に最終プレゼンテーションを御所市役所で住民のみなさまに行いました。 たくさんの方にお集まりいただき、歴史ある御所まちの未来について一緒に考える良い機会となりました。 学生の感想 A 班 Mさん(吉永ゼミ) A班は議論を重ね、御所まちにとってより良い提案を考えてきました。私たちのゼミでは、古い木造建築の移築を提案しました。古い建物の構造躯体と瓦を移築し、屋根だけの、街の人たちの庭のような場所を提案しました。 また、御所市は、葛城山、棚田、御所まちという連続するまちがあるため、今回の提案に棚田を取り入れ、棚田テラスを提案しました。屋根のかかる場所があり、棚田のような庭があるという連続性があります。 移築してきた大きな屋根の下には最小限のトイレと防災備蓄的な倉庫を計画して、多目的に使える場所としました。棚田テラスでは、地域の人が休憩する場所として使えたり、観光客の休憩場所、みんなの庭としてまちに開かれます。 また、祭りなどイベントの際にも活用されます。お店をされたい方がイベントとしてお店を出せたり、日本酒の飲み比べイベントを開催するなど、地域活性化にも繋がります。ビルの跡地が、みんなの大きな庭になり、地域のみなさんに愛される場所になればいいなと思います。 B班 Mさん(吉永ゼミ) 歴史的な町並みが残る御所まちの入り口となる今回の敷地において、私達は歴史的景観の保護を最優先に考え、取り組んできました。 近年、御所まちでは古民家を活用したカフェや銭湯など、観光・地域活性化の取り組みが進められています。しかし、その一方で、人を雇ったり管理を続けることの難しさも課題として感じられます。そこで今回の敷地では、管理やメンテナンスが容易で、周辺住民の方々が自由に使える「庭」のような場所を提案しました。 住民の方々にとって日常的に親しまれ、観光客にも開かれた空間となることを目指しました。 また、このエリアは重要伝統的建造物群保存地区の選定を目指しているため、歴史的景観の保護も重要なテーマでした。そのため、敷地のファサードには今後取り壊される予定の空き家などの古材を再利用し、景観との調和を大切にすることを考えました。 駅からのアクセスも良く、歴史を感じながら散策できる御所まち。その入り口として、住民の方々や観光客に愛される場所となることを願っています。 C班 Tさん(前川ゼミ) 遠見遮断や商店街、江戸時代の町並みや昭和の町並みなどが、積層しながら残っている「御所まち」は、今井町とは異なる伝統的な町で、その中で行う旧和光ビルの跡地の活用の検討は、住民にとって重要なものだと感じました。 そのため、ゼミ内で活用検討を行った時は、アイデアを出すのに難航しましたが、御所まちならではの敷地に焦点を当て、この土地ならではの提案を考えることを目標に進めました。 その際出てきたアイデアである、地下広場や御所キオスクなどは、ここでしかできない空間デザインであり、ひとつの成果だと思っています。住民のみなさまに向けて提案した経験は、とても貴重なものとなりました。 D班 Sさん(陳ゼミ) D班は多様な使い方ができる広場と、まちの人が癒されるガーデンを中心に考えました。約半年間の長期にわたっての提案で、地域の方や役所の方からいただく様々な要望に応じた設計を行うのが難しかったです。 デザイン面や機能面、景観の規制といった様々な条件を考慮しながら、話し合いを行い、グループで協力して提案を行うことができました。 E班 Tさん(陳ゼミ) 御所まちの提案は今までの提案とは違って、多くの視点から土地を見て、考えさせられました。建物の高さや周りの建物との調和、土地と町全体との配置関係などの「環境面」とコンセプトや利用目的、利用者への使われ方などの「施設面」がうまくマッチした提案を考えるのは大変でしたが、とてもやりがいを感じました。 今後もプロジェクトゼミでは、学外に出て地域課題に対して実践的な提案などを行なっています。 人間環境デザイン学科 講師 吉永 規夫 関連記事 ▶ プロジェクトゼミについての紹介記事はこちら ▼ 人間環境デザイン学科についての過去のブログ 完成した椅子を畿央大学付属広陵こども園の子どもたちにお届け ~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 学生がデザインしたKIOオリジナルバッグが完成しました!~人間環境デザイン学科|KIO Smile Blog 第4回近畿学生住宅大賞で3回生が「企業賞」に!~人間環境デザイン学科 学生がデザインしたKIOオリジナルバッグを制作中!~人間環境デザイン学科 第6回エコマミ公開講座に人間環境デザイン学科 村田浩子教授と学生が参加しました!~ 人間環境デザイン学科 地域とデジタルをつなぐ – スマートフォン年賀状作成ワークショップの開催 ~人間環境デザイン学科 清水ゼミ 河合町佐味田地区の「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の動物将棋の制作活動 ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 学生視点で「畿央食堂なごみ」のリノベーション提案!! ~ 人間環境デザイン学科 李ゼミ
2025.01.08
【プロジェクトゼミって何するの?⑲】SDGsの視点で地場産業を盛り上げよう~人間環境デザイン学科 村田ゼミ vol.4
人間環境デザイン学科では2回生後期から3回生の1年半の間、少人数のゼミにわかれて様々な課題に取り組みます。それぞれの課題は、建築、インテリア、アパレルデザインのコースに準じた学びであることはもちろん、地域連携、歴史的建造物の保存再生、SDGs等多岐にわたる課題解決にも取り組みます。 このブログでは、各ゼミの取り組みを紹介し、卒業研究や就職に活かせる実践力を学生がどのように身につけることができるかをご紹介します。 村田 浩子先生のゼミにはアパレル・造形コース の学生が多く在籍し、地元広陵町の地場産業である靴下製造に関わっています。靴下を製造する時に発生する「残糸(ざんし)」を活用し、生産量の減少により縮小している靴下産業を盛り上げようと、その方法をゼミで検討しています。 プロジェクトゼミって何するの?⑫ では「残糸」を活用したワークショップ開催に向けて、試行錯誤している学生の姿をお伝えしました。今回は、ワークショップ開催日の様子をお伝えします! いよいよワークショップ当日! 12月13日(金)、畿央大学の隣にある商業施設エコール・マミにて村田ゼミのワークショップが開催されました。村田ゼミでは前期から靴下を製造する時に発生する「残糸(ざんし)」を活用し、生産量の減少により縮小している靴下産業を盛り上げようと、その方法をゼミで検討してきました。 今日はその集大成です。試作を続けていたラグは一般の来場者が体験するには時間がかかりすぎることから惜しくも見送りましたが、ゼミ生達はとっても素敵なアイデアを思い付いたようです。 ▼ 入口ではトルソーがお出迎えします。看板もクリスマス仕様です。 クリスマスリースとトムテ作り ゼミ生達が考えたワークショップは残糸を活用したクリスマスリースとトムテ(北欧の小人)を作る体験です。自分たちでアイデアを出し合い、誰でも楽しめるようなクラフトを準備しました。 ▼ 買い物に来たお客様が気軽に立ち寄って体験できる内容を考えました。 クリスマスにぴったりのリースとかわいらしいトムテに足を止めてくださるお客様をワークショップへ誘います。はじめにゼミ生が残糸の説明をします。「これが『(靴下を作るときの)残り糸』と聞いてびっくり」と仰る参加者もいらっしゃいました。 ▼ 椅子の脚を利用して巻かれた残糸。巻き時間は1つ30分! 色の組み合わせは自由!赤と緑の入ったクリスマスカラーも人気です。色を選ぶ参加者と学生の会話も弾みます。 ▼ 束ねた残糸をタコ糸で縛り、真ん中にハサミを入れます。 ▼ 整えるとポンポンになりました。フワフワの手触りです。 ▼ 中心に柔らかい針金を通します。 ▼ 丸く整えてリボンを付ければ完成です! ▼ こちらはトムテ作成の様子です。 ▼ 残糸と毛糸で作ったポンポンを重ねて作るトムテ。残糸で作った帽子がアクセント。 最初は少し静かな雰囲気だった会場も、ワークショップ開始から1時間ほど経過する頃には、近隣住民の方々や畿央生たちが次々に集まり、賑やかな空気に包まれていきました。 どの作品も温かみがあり、参加者の皆さんは思い思いのデザインに仕上げていました。リースとトムテ両方にチャレンジしてくださる方も多く、小さなお子様からご高齢の方まで、ゼミ生と一緒に作業をしながら、楽しいひと時を過ごしてくださったようです。 SDGsもテーマに取り入れました 村田ゼミは今回のワークショップで単にクラフトを楽しむだけでなく、持続可能な取り組みとして靴下の残糸を再利用するという課題に取り組みました。畿央大学のある広陵町は『靴下のまち』。地域住民の皆さんに楽しんでもらいながら地元の産業でSDGsについて考える機会を提供することができました。 参加者の感想をご紹介します! ワークショップを通してクリスマスを迎えるのが楽しみになりました。 畿央生の皆さんが付きっきりで教えてくれました。大変、親切で心強かったです。 残糸を活用するアイデアに驚きました。これからもこのような活動や研究を頑張ってください。 最後にゼミ生にプロジェクトの感想を聞いてみました 職員:準備や当日を迎えて大変だったこと等を教えてください。 学生:リースとトムテにたどり着くまで試行錯誤がありました。身近に感じてもらうものにしたかったのですがラグは時間がかかるので、もっと簡単なものはないかみんなで模索しました。決まってからは、ワークショップ当日どこまでを学生が準備しておき、どこからが参加者にしてもらうのが良いかも悩みました。 学生:最初は全然、お客さんが来ないので焦りました。自分たちの考えた企画が間違っていたのでは…と不安を持ちました。最終的にはたくさんの方に体験していただけたので企画して良かったと思えたし、元気をもらえました。今後の学修や進路を考える上でも貴重な体験となりました。 このプロジェクトを通してゼミ生達は地域の課題に主体的に対応する姿勢や問題解決を図る能力を身に付け、周囲と協力すること、連携に必要なコミュニケーション能力を磨くことができました。この経験を活かして今後のプロジェクトにも積極的に取り組んでいってくれることでしょう。 村田ゼミの皆さん、お疲れ様でした! プロゼミ紹介プロジェクト ▼プロジェクトゼミ 村田ゼミの活動についての過去の記事 【プロジェクトゼミって何するの?②】SDGsの視点で地場産業を盛り上げよう~人間環境デザイン学科 村田ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?⑨】SDGsの視点で地場産業を盛り上げよう~人間環境デザイン学科 村田ゼミvol.2 【プロジェクトゼミって何するの?⑫】SDGsの視点で地場産業を盛り上げよう~人間環境デザイン学科 村田ゼミ vol.3 ▶ プロジェクトゼミについての紹介記事はこちら ▼ 人間環境デザイン学科についての過去のブログ 第4回近畿学生住宅大賞で3回生が「企業賞」に!~人間環境デザイン学科 学生がデザインしたKIOオリジナルバッグを制作中!~人間環境デザイン学科 第6回エコマミ公開講座に人間環境デザイン学科 村田浩子教授と学生が参加しました!~ 人間環境デザイン学科 地域とデジタルをつなぐ – スマートフォン年賀状作成ワークショップの開催 ~人間環境デザイン学科 清水ゼミ
2025.01.06
【プロジェクトゼミって何するの?⑱】「建設技術展2024関西」出展と振り返り~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.5
人間環境デザイン学科では2回生後期から3回生の1年半の間、少人数のゼミにわかれて様々な課題に取り組みます。それぞれの課題は、建築、インテリア、アパレルデザインのコースに準じた学びであることはもちろん、地域連携、歴史的建造物の保存再生、SDGs等多岐にわたる課題解決にも取り組みます。 このブログでは、各ゼミの取り組みを紹介し、卒業研究や就職に活かせる実践力を学生がどのように身につけることができるかをご紹介します。 前川 歩先生のゼミではインテリアデザインコースの学生が多く在籍し、複数のプロジェクトに同時に取り組んでいます。今回は河合町 旧豆山荘のその歴史的価値を見出しながら、保存再生デザインするプロジェクトの様子をご紹介します。 河合町 旧豆山荘のプロジェクトについて 大正時代に建てられた建物を地域の方が利用できるコミュニティスペースとして活用できるよう、河合町へプレゼンを準備中。地域の方とともに、DIYでリノベーションしつつ、建物の歴史的価値を活かす提案を検討しています。この取り組みは河合町、森本組、畿央大学の三者が連携協定した産官学連携の取り組みです。(連携協定の様子はこちら) 前川ゼミでは、11月7日、8日にインテックス大阪で開催された「建設技術展2024近畿」に「歴史的建造物の持続に向けた調査/保存活用/運営にかかわる新たな手法と技術」と題して、河合町、森本組と共に、旧豆山荘の利活用方法の提案について出展しました。 プロジェクトゼミって何するの?⑰ では、「建設技術展2024関西」への出展に向けて、準備から完成品の搬出までをご紹介しました。今回は展示会の様子と翌週のゼミでの振り返りの様子をお伝えします。 11月8日(金) 展示会 「建設技術展2024近畿」コンセプト(建設技術展2024近畿ホームページより) 企業、学校、行政関係機関等が多彩な技術展示を行い、技術者並びに市民の来場者に、技術開発に関する交流及び促進の場を提供することとし、9つの分野(防災、環境、コスト削減、安全・安心、施工、維持・更新、DX・ICT、団体、学校)に基づき進めていきます。 出展者は、建設コンサルタント、ゼネコン、資材業者の他、自治体、教育機関と多岐に渡ります。それぞれのブースは、多くの関係者や来場者でにぎわっていました。 建設技術に関わる技術や材料の紹介が展示会の目的であるため、各ブースはパネル展示や機械、コンピュータによる展示が中心でしたが、そのような中、温かみのある木材を使った展示をしていた本学のブースは目を引き、多くの方が足を止めてご覧になっていました。 来場者への解説は、主に学生が担当します。 旧豆山荘のプロジェクトは、2回生は関わり始めたばかりですし、3回生のうち半数は旧豆山荘以外のプロジェクトに取り組んでいたため、担当していた3回生からレクチャーを受けて臨みました。 旧豆山荘の保存再生、利活用方法について、ゼミで考えた提案を丁寧に説明しています。どの方も熱心に話を聞いてくださり、学生が製作した模型、家具の一部、パネルを興味深く見つめておられました。 学生が高揚した表情で一生懸命に説明している様子、説明が終わった後のほっとした様子が印象的でした。プレゼンではどの情報をどういう順番で伝えればよいか、時間のかけ方など悩みますね。社会に出てからもこのような機会は多くあると思いますが、必ず役に立つ経験になることと思います。 11月15日(金) 振り返りをおこないました。 「建設技術展2024近畿」を終えた翌週のゼミでは出展の振り返りをしました。ゼミ生全員が1人ずつ、よかった点、課題だと感じた点を順に発表していきました。 よかった点では、ブースのデザインから制作まですべてを自分たちで行い、最終的には非常に完成度の高いきれいな温かみのあるブースができあがった、感動した、様々な経験ができた、先輩後輩でよくコミュニケーションがとれており楽しく作業ができた、という意見が多くあがりました。 課題だと感じた点では、展示の方法はもっと検討ができた、計画よりも模型の製作に時間がかかった点、ブースで解説するための知識が不足していた点などがあげられました。 学生からの感想をご紹介します(一部) 「模型作りに参加しましたが、今まで作ってきた模型とは完成度が違い、新しい技術も学べたので、次に生かしていきたいと思いました。」 「このプロジェクトに取り組む以前までは、設計職に進むことも考えていたが、模型制作や建設技術展を通じて、施工職にも興味、関心をもてるようになった。」 「組み立て時、先輩と一緒に仲良く取り組めたことや、なかなかうまくいかなくても、先輩がリードしてくださり出来上がったときには感動しました。」 前川先生からの講評 「1人で作業をすると全部自分で決められるし、調整も必要なく楽だけど、到達度が限られる。チームでの作業はメンバー間の合意形成や分担の調整など手間がかかるけど、うまくいくととんでもなく完成度があがる。これがチームで作業を行う醍醐味。今回、パネル班、ブース班、模型班それぞれ完成度の高いものができただけでなく、さらにそれら3つが集まり組み合わされることで、非常にブース魅力的な展示が出来上がった。」 「今回、模型の完成がギリギリになってしまったが、最後まで目標のレベル設定を妥協せず間に合わせたことを評価したい。実際の仕事でも締め切りが迫ると妥協しがちになる。スキルや考えは個人で異なるが、目標をメンバーに共有できたことが成功につながった。」 「チームで作業を行う際、作業に入る前のイメージの共有は大切。形のないものを製作する前は、スケッチ、写真、図面など何でも良いけど、イメージをメンバーに共有することで目標が明確になる。」 学生は皆、頷きながら聞いていました。 このプロジェクトを経てそれぞれが達成感を感じ、先生から講評をいただいたことで、グループワークを行うたもの重要なポイント、今後に活かせる力を整理して確認できたようです。 良いことだけでなく課題を感じることも、貴重な経験ですね。先生からの講評いただいた言葉は、今後のグループワークや社会に出た際に実感し、大切にしていってください。学生の皆さんお疲れ様でした。 プロゼミ紹介プロジェクト 関連記事 ▼ 「旧豆山荘」に関する今までの取組について ▼ 【プロジェクトゼミって何するの?③】建物の歴史的価値を活かして保存再生へ~人間環境デザイン学科 前川ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?⑤】旧豆山荘 保存再生プロジェクト~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.2 【プロジェクトゼミって何するの?⑥】旧豆山荘 保存再生プロジェクト~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.3 【プロジェクトゼミって何するの?⑮】旧豆山荘 保存再生プロジェクト~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.4 【プロジェクトゼミって何するの?⑰ 】「建設技術展2024関西」に出展~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.5 ▶ プロジェクトゼミについての紹介記事はこちら ▼ 人間環境デザイン学科についての過去のブログ 第4回近畿学生住宅大賞で3回生が「企業賞」に!~人間環境デザイン学科 学生がデザインしたKIOオリジナルバッグを制作中!~人間環境デザイン学科 第6回エコマミ公開講座に人間環境デザイン学科 村田浩子教授と学生が参加しました!~ 人間環境デザイン学科 地域とデジタルをつなぐ – スマートフォン年賀状作成ワークショップの開催 ~人間環境デザイン学科 清水ゼミ
2024.12.16
【プロジェクトゼミって何するの?⑰ 】「建設技術展2024関西」に出展~人間環境デザイン学科 前川ゼミ
人間環境デザイン学科では2回生後期から3回生の1年半の間、少人数のゼミにわかれて様々な課題に取り組みます。それぞれの課題は、建築、インテリア、アパレルデザインのコースに準じた学びであることはもちろん、地域連携、歴史的建造物の保存再生、SDGs等多岐にわたる課題解決にも取り組みます。 このブログでは、各ゼミの取り組みを紹介し、卒業研究や就職に活かせる実践力を学生がどのように身につけることができるかをご紹介します。 前川 歩先生のゼミではインテリアデザインコースの学生が多く在籍し、複数のプロジェクトに同時に取り組んでいます。今回は河合町 旧豆山荘のその歴史的価値を見出しながら、保存再生デザインするプロジェクトの様子をご紹介します。 河合町 旧豆山荘のプロジェクトについて 大正時代に建てられた建物を地域の方が利用できるコミュニティスペースとして活用できるよう、河合町へプレゼンを準備中。地域の方とともに、DIYでリノベーションしつつ、建物の歴史的価値を活かす提案を検討しています。この取り組みは河合町、森本組、畿央大学の三者が連携協定した産官学連携の取り組みです。(連携協定の様子はこちら) 「建設技術展2024 近畿」出展に向けて 前川ゼミでは、11月7日、8日にインテックス大阪で開催される「建設技術展2024近畿」に「歴史的建造物の持続に向けた調査/保存活用/運営にかかわる新たな手法と技術」と題して、河合町、森本組と共に、旧豆山荘の利活用方法の提案について出展します。その出展に関わる準備を10月から進めており、その最終盤の様子をお伝えします。 10月25日(金) 展示会までに、「模型班」、「ブース班」、「パネル班」に分かれて作業を進めます。 「ブース班」は造形実習室で、事前に作成した1/10スケールの模型と1/1のモックアップを元に、実物の作成に取り組んでいました。木材はすべて檜の無節材で部屋中に檜の良い匂いが漂っています。表面にネジなどが出ないように全てホゾで部材を接合します。ホゾ穴にホゾを力強く金づちで打ち込んでもなかなかうまくはまらず、苦労している様子が見られました。 また、「模型班」では1/100スケールの地形模型と1/30の主屋・廊下・離れの詳細模型を作成しています。 1/30スケールということで、詳細まで作り込まれた模型は、各部材もとても細く、器用さが求められる細かい作業です。 後期からは2回生が加わり、3回生が昨年教わったことを思い出しながら、2回生に教えている様子が伺えました。2回生後期から3回生後期にかけて合同でゼミ活動を行うことで共同作業や縦のつながりが生まれ、技術以外にもたくさんの学びがある環境は、プロジェクトゼミならではです。 「パネル班」は、印刷業者に印刷を行ってもらう関係で、入稿前の最終作業に入っていました。900mm×900mmの大きなパネルを3枚、400mm×400mmのパネルを9枚つくり、これまで研究や検討した豆山荘に関わる様々な情報をレイアウトしていきます。最後は何枚も大型プロッターで出力し、フォントの大きさや色目について細かく検討を進めています。 完成も楽しみですが、特に今回は建設展という学外でのイベントへの出展になり、色々な刺激を受ける機会になると思います。 11月1日(金) 今日のゼミは、「模型班」、「ブース班」、「パネル班」全員が造形実習室に集合し、今後の予定、進捗状況の確認をしました。 11月5日(火)にはすべてを完成させること 11月6日(水)は、9時から模型、ブース設置の家具、パネル等を現地に移動させ、出展準備をするために必要な備品をとりまとめておくこと といった指示が先生からあり、最終の作業分担や検討箇所への具体的な指示などがありました。また、11月7日(木)、8日(金)のブースでの解説担当のシフトを決めました。出展が間近になり、学生の表情も真剣です。予定を確認した後は、今回も3班に分かれて作業を進めました。 造形実習室では「ブース班」がブースの最終組立作業を始めていました。部材の僅かな狂いも最後には組み立てを難しくしていきます。調整をしながら固定作業を進めていきます。すべての部材を組み合わせ、ブースの全体像が見えたときは、みんな感動していました。 製図室では「模型班」が今日もとても細かい作業をしています。授業の空き時間も使って作業を進めているそうで、模型がとても家らしくなってきました。 作業中は先輩、後輩の垣根なく楽しそうに作業を進めつつも、3回生が「この家具のところはこの木を使った方が切り分けやすい」、「これをするならこの材料をもう1つ購入した方が早い」等…的確なアドバイスをしています。これがプロゼミの良さですね。 11月5日(火) 搬入前日の5日は朝から作業をすすめています。「ブース班」は模型を展示するための家具をつくります。「模型班」が大変そうで、まだ全貌が見えていません。作業の終わった「レイアウト班」、「ブース班」のメンバーも加わり、総出で作業が進められます。 みんな遅くまで残り作業を進めましたが、明日朝イチの搬出には間に合わないと判断し、明日もぎりぎりまで作業を進めることにしたようです。がんばれ! 11月6日(水) 夕方、造形実習室を訪れてみますと、数名の学生が…。 「できた~!」という声が上がっています。模型完成のタイミングだったようです。前川先生が来られ、「おぉー、豆山荘だ!」と仰ったのが印象的でした。授業中の学生、既に現地で設営をしている学生がほとんどのため、少ない人数で記念撮影をし、急ぎ搬出の準備を始めました。 大きな模型をなんとか車の荷台に積み込み、前川先生と模型担当の学生が急いで会場に向かいました。なんとか間に合ったようで本当によかったです。 展示会の様子はまた後日ご紹介します。 プロゼミ紹介プロジェクト 関連記事 ▼ 「旧豆山荘」に関する今までの取組について ▼ 【プロジェクトゼミって何するの?③】建物の歴史的価値を活かして保存再生へ~人間環境デザイン学科 前川ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?⑤】旧豆山荘 保存再生プロジェクト~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.2 【プロジェクトゼミって何するの?⑥】旧豆山荘 保存再生プロジェクト~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.3 【プロジェクトゼミって何するの?⑮】旧豆山荘 保存再生プロジェクト~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.4 ▶ プロジェクトゼミについての紹介記事はこちら ▼ 人間環境デザイン学科についての過去のブログ 学生がデザインしたKIOオリジナルバッグを制作中!~人間環境デザイン学科| 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.3~ 試行錯誤しながらも順調に作業が続いています! 第6回エコマミ公開講座に人間環境デザイン学科 村田浩子教授と学生が参加しました!~ 人間環境デザイン学科 地域とデジタルをつなぐ – スマートフォン年賀状作成ワークショップの開催 ~人間環境デザイン学科 清水ゼミ
2024.10.17
学生視点で「畿央食堂なごみ」のリノベーション提案!! ~ 人間環境デザイン学科 李ゼミ
2003年に開学した本学はキレイなキャンパスが売りですが、開学から20年を超えたので、徐々にキャンパス内の建物や設備の修繕が行われています。なかでも反響が大きいのは「畿央食堂なごみ」のリノベーションです!! ▶ 「畿央食堂なごみ」リニューアルの記事は こちら 教員と職員による学食改善プロジェクトチームが作られ、業者選定のコンペが行われた結果、愛知株式会社(axona AICHI)の施工により、床の張り替え、壁の塗替え、家具の入れ替えを行いました!!今回のリノベーションに関しては、「色彩学、環境デザイン」が専門の人間環境デザイン学科 李ゼミの学生からアドバイスを受けながら、お盆から1カ月かけてリノベーションされ、後期からカフェのようなお洒落な空間が誕生しています! リノベーションの報告を兼ねて、提案してくれた李ゼミの学生さんに集まってもらい、提案ポイントやおすすめスポットを紹介してもらいました。 各自の提案・おすすめスポットを紹介! 新しい学食は、スタイリッシュで落ち着いたカフェ風の空間が特徴です。木製の床が温かみを感じさせ、落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと時間を過ごせることを目指しています。その中で、私が最もおすすめするスペースは、ハイカウンター席です。 ▼おすすめのハイカウンター席 テーブルに奥行きがあることで広々と利用でき、食事だけでなく、作業や読書にも適しています。また、コンセントも完備しており、パソコンやスマートフォンの充電も心配する必要がありません。さらに特徴的な点がカウンター席の椅子です。座ると身体にフィットする感覚で、長時間の利用にも向いています。授業がない空きコマにも食堂を利用する私たち学生にとって有難いポイントです。 李ゼミ 4回生 K・U 床は茶色系で、壁と柱と机は白で清潔感がありトーンも揃っており、作業に集中しやすいと感じました。椅子は青・水色・グレーが使われ寒色で揃えられており、青色には脈拍や呼吸を鎮静化させて、体をリラックスさせる効果があるので合っていて良いと思いました。しっとりと包み込まれ滑りにくい質感の椅子は長時間座ることができるので気に入りました。奥の高くなっている椅子は高さが丁度よく、足をブラブラすることができ、コンセントも付いているので利用意欲が高まりました。 ▼1番のおすすめスペース 中央エリアは優しい色合いの木目調の机と椅子で、座る部分は差し色で赤色が使われており座り心地も柔らかく、良いと思いました。全体的に落ち着いた色合いで勉強や食事に適しており、奥の丸テーブルのフワフワの緑ソファも特別感があり、非常に利用したいと感じました。観葉植物は緑があることで目が癒され、カフェのような雰囲気が高まり、テーブルの横にはバッグや荷物を掛けることができ所々の工夫に魅力を感じました。 ▼ 優しい色合いの中央エリア 李ゼミ 4回生 S・M 学食のリノベーションにあたり、机とイスの提案をさせていただきました。採用された所は、中央の机とイスの素材、形と奥のイスと机です。中央の机の天板を木目調にして、イスを木材にし、素材を生かすことで、自然に近い落ち着いた印象にしました。奥の机とイスは、勉強する人を主な対象ととらえ、イスの色はライトグレー、ライトブルー、ダークブルーを使用することでクールなイメージになるようにしました。実際に座ってみると、柔らかな質感と座りやすさがあったので、想像よりもさらに良い出来上がりになっていました。 ▼ 実際に作成した提案資料 個人的には、入って右奥にある丸い緑のソファがいいと思いました。木やイスの緑にテーブルの黒色を合わせることで、よりあたたかい印象と落ち着いた空間になったと思います。 ▼ あたたかく落ち着いた印象のソファ また、東側の壁に併設されている一人で座ることのできる机とハイチェアもカッコいいです。他のイスより高くなっていることで特別感があるのと、机に備え付けのコンセントがあることで、気軽に充電ができることも注目ポイントです!ほとんどの机に鞄をかけられるフックがついているのもよい点だと思います。みなさんも、使ってみてくださいね! 李ゼミ 4回生 H・N 学生食堂「なごみ」の改装前は、全体的に色がなく、白を基調としているものの暗く少し寂しい印象や、木材や緑の不足による冷たい雰囲気が課題だと感じていました。これを改善するために、以下の要望と提案を考えました。 まず、「なごみ」では白以外の色を取り入れつつ、隣にある食堂「カトレア」とは異なる雰囲気を出したいと考え、寒色系を使用することで、集中しやすく落ち着いた空間づくりをめざしました。しかし、寒色だけでは冷たい印象を与えるため、木材や植物も取り入れ、温かみのある居心地の良い空間を提案させて頂きました。 ▼ 提案資料の一例 さらに、空間をゾーンごとに分け、さまざまなシチュエーションで使用できるようにするために、それぞれのゾーンでは、異なる種類の椅子や机を配置し、利用者が選べるようになっています。 ▼ 座り心地の良い様々な種類の椅子 長時間の利用でも疲れない座り心地の良い椅子を選定し、リラックスできる環境を整えました。特に、ハイカウンター席のあるゾーンでは、吸い付くような不思議な座り心地の椅子を採用しており、ぜひ1度皆さんに座って頂きたいです。また、コンセントを設置し、学生には欠かせないパソコンや携帯電話の充電ができるようになり、より便利になりました。 私達は、色彩と自然を取り入れることで、活発なコミュニケーションが生まれ、リラックスしたひとときを提供する食堂に生まれ変わることをめざし、さらにより良い大学生活を送って欲しいと考えています。 李ゼミ3回生 A・R 学食リノベーションについて李先生から話があり、椅子の候補写真を見せていただいたのですが、後日改めてゼミの時間を活用して実際の椅子に座って比較して選ばせてもらいました。その際にカラーサンプルなども見せていただき、とても参考になりました。様々な種類がありましたが、「なごみ」という食堂の名前から暖色系の色がよいと考えていたため、中央の長テーブルの椅子が暖かみのある色でなごみにぴったりだと思いました。 ▼ 実際の椅子 リノベーション後の私のおすすめは、東側にあるハイカウンター席です。机にはコンセントがついておりパソコンでの作業にピッタリです。椅子は見かけによらず身体にフィットし安定感があり座り心地がとても良いと感じ選びました。写真だけでは分からないところを実際に見て、体感して良いと思ったものを選べたことはとても良かったと思います。 ▼ コンセント付きハイカウンター 以前のなごみは、床などを含め全体が白やグレーの無彩色で統一されていたため彩りがない寂しいイメージがありましたが、リノベーションして床はおしゃれな木目のヘリンボーンになり、机も木目、また椅子は様々な種類の色とりどりのものとなり以前より華やかな印象になったと思います。生まれ変わった「なごみ」が畿央生の集う憩いの場になれば良いなと思います。 李ゼミ 3回生 O・A 券売機もリニューアル! 後期からは券売機も新券対応の機械とオーダリングシステム(食券を買うと自動で厨房にオーダーが入る)が導入されて、ランチタイムも利用しやすくなっています。(ちなみに、今まで使ってきた机や椅子は渡り廊下の休憩スペースとして再利用されています) 10月19日(土)・20日(日)は学園祭で大学に立ち入りできますので、卒業生や近隣の皆さんも一度、リニューアルしたなごみを見に来てくださいね! 関連記事 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」 レポート vol.5 ~完成&セレモニー開催! 5大学建築合同ゼミ合宿2024が瀬戸内海の犬島で開催されました!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ・吉永ゼミ 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.7~【番外編】開催に向けての取組み 明日香村の屋外居場所の縁台をメンテナンス!~ 人間環境デザイン学科 陳ゼミ 【現代教育学科×人間環境デザイン学科】畿央大学付属広陵こども園の園児のために椅子を製作! 河合町佐味田地区「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の制作活動~人間環境デザイン学科 陳ゼミ ▶ プロジェクトゼミについての過去のブログはこちら
2024.10.07
【人間環境デザイン学科】プロジェクトゼミって何するの?⑯ 南都銀行現本館 利活用コンテストに参加!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ vol.3
人間環境デザイン学科では2回生後期から3回生の1年半の間、少人数のゼミにわかれて様々な課題に取り組みます。それぞれの課題は、建築、インテリア、アパレルデザインのコースに準じた学びであることはもちろん、地域連携、歴史的建造物の保存再生、SDGs等多岐にわたる課題解決にも取り組みます。 このブログでは、各ゼミの取り組みを紹介し、卒業研究や就職に活かせる実践力を学生がどのように身につけることができるかをご紹介します。 前川 歩先生のゼミではインテリアデザインコースの学生が多く在籍し、複数のプロジェクトに同時に取り組んでいます。今回は南都銀行本店(奈良市)利活用についてのアイデアコンペティションに参加した学生にインタビューを行いました。 ▼ 南都銀行本店 利活用についてのアイデアコンペティションに関する過去の記事はこちら ▼ 【プロジェクトゼミって何するの?⑦】南都銀行現本館 利活用コンテストに参加!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?⑪】南都銀行現本館 利活用コンテストに参加!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ vol.2 南都銀行「南都なら未来アイデアコンテスト」に入賞!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ 『まち結び』チーム 職員:コンペティションへのご参加お疲れ様でした。どのような作品を作ったのか教えてください。 学生:6月に南都銀行周辺のフィールドワークを行いました。歴史ある奈良町は観光地としての賑わいもあります。一方で地域住民の日常生活の場でもあり、「地域」と「観光」を結ぶ拠点として南都銀行を利活用できないか考えました。南都銀行の旧本館は観光をテーマに、昭和46年増築部分は地域をテーマに、そして真ん中の昭和28年増築部分はその二つを繋ぐ場として提案しています。 職員:パース等を分担して作品を作り上げていったと聞いています。どの部分を担当されましたか? 学生(辰巳さん):旧本館のデジタル博物館のパースを担当しました。昔の奈良町を手書きしたのですが、見たことがないので歴史を調べて町並みを想像しながら、どのように描けば来場者に雰囲気が伝わるか考えながら描きました。 学生(峯玉さん):旧本館の1階パースを担当しました。本館は建設された大正15年の姿に再現し、その雰囲気を残した休憩スペースにします。ベンチの色味等、メンバーにアイデアを貰いながら進めました。 - あらたな観光スポットとなること間違いなしの旧本館案です。続いて昭和28年部分を担当した奥田さんにお話しを伺いました。 職員:昭和28年部分には開放的なラウンジや屋上の足湯スペースといった斬新なアイデアが提案されています。どのようにして作られましたか? 学生(奥田さん):Twin motionという3Dモデル・レンダリングソフトを使ってパースを作成しました。最初は大変でしたがみんなのパースを見て雰囲気を整えるのが楽しく、開放的なイメージが出せるように模索しました。 職員:それぞれの案を断面図に起こしたのが森口さんですね。 学生(森口さん):メンバーの案を反映しながらTwin motionで作成しました。旧本館の4階にある360°シアターは断面図内でしか表していないので特にこだわりました。 職員:皆さんのアイデアは分担作業で作ったと思えないほどよくまとめられているように感じます。 学生(吉田さん):全体のまとめ役とプレゼンシートのレイアウトを担当しました。コンセプトをよりわかり易くするように図を追加したり、作業量の多かった森口さんの担当を手伝っています。 - メンバーの協力体制で作成された『まち結び』。このコンペティションへの参加を通し、広告や企画に目が向いた学生やチームでアイデアをまとめていく面白さに気づいた学生もいたようです。 『ナントの森』チーム ※9月20日のゼミに出席されていた赤塚さんと中野さんにインタビューしました 職員:このたびは受賞おめでとうございます。どのように作品を作ったのか聞かせてください。 学生:『まち結び』チームがどんどん進んでいく中、私たちのチームはなかなかアイデアがまとまりませんでした。 そんな中、前川先生から、「緑をコンセプトにしては?」というアドバイスをいただきました。 メンバーで航空写真を見て、緑とまちをむすぶ拠点となるのがこの南都銀行本館であること、周囲にあまり高い建物がなく屋上が活用できそうなことがわかりました。 「歴史と景観を楽しむ」をコンセプトに、建物内に入れたいと考えていたカフェ等を、「緑」をテーマにパースを作成していくとどんどんアイデアが生まれてきて、その中で『ナントの森』というテーマが生まれました。 職員:本当に緑あふれる建物になりましたね。アイデアはどのように分担して作っていったのですか? 学生:建物を緑でいっぱいにしようと、メインパースを作成した勝村さんがどんどん緑を加えていってくれました。それ以外のカフェ、レジデンス施設、屋上庭園のパースは分担して作成しました。 学生(赤塚さん):私は屋上庭園の畑の部分を担当しました。畑を作ることでイベントができること、景色をみながら憩える場所にすること、収穫したものをいただけることを考えました。 学生(中野さん):私はコンセプト(建物周辺環境の説明)とパース配置等全体のレイアウトを担当しました。『ナントの森』をアピールするため、建物のパースは大きく載せたいと考えました。背景色は、最初は緑にしましたが、前川先生からの提案で他の色にしたところ、白色が一番際立ったのでこれに決定しました。 職員:このアイデアを制作したことで、気がついたこと、将来のことを考えるきっかけなどはありましたか? 学生(赤塚さん):元々庭に興味があり、これは皆にも期待された点だったと思います。畑は地面に作るものという固定観念がありましたが、屋上ではプランターを使うことになり、これが憩いのためのベンチにも代わる、メンバーとの話し合いの中で「こんな方法があるのか…」と気づいたことが多かったです。 学生(中野さん):パース、絵が得意ではないので、レイアウト等を担当しました。チラシや広告デザインに興味はありましたが、制作したのは初めてでよい機会になりました。 ▼ 南都銀行本店屋上より西側を望むと春日山の緑が広がります。 ー 最後に、両チームの皆さんにプロジェクトを終えて今後の進路等についてどのように考えるようになったのかを答えてもらいました。 具体的な職業がイメージできた方、職業や進路は具体的にイメージできなかったけれど、自分はこういう作業が好きなんだと気づいた方、自分はチームの中でこういう役割が得意なんだと発見した方等、一人一人に気づきがあったようです。また、全員がチームでの共同作業を進める中でコミュニケーション能力や問題を自ら解決する力、設計するための専門ソフト等を使用するための専門的知識や技術をもこのプロジェクトを通して身につけることができたようです。 ▼ 南都銀行本店屋上より南側を望むと 商業エリアでビルなどが立ち並んでいます。 皆さんがプロジェクトを通して着々と実践力を身につけていることを、私たちプロゼミ紹介プロジェクトメンバーも実感しています。 プロゼミ紹介プロジェクト 関連記事 ▶ プロジェクトゼミについての過去のブログはこちら ▼ 「南都なら未来アイデアコンテスト」 参加に向けた学生の取組について 【プロジェクトゼミって何するの?⑦】南都銀行現本館 利活用コンテストに参加!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?⑪】南都銀行現本館 利活用コンテストに参加!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ vol.2 南都銀行「南都なら未来アイデアコンテスト」に入賞!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ ▼ 人間環境デザイン学科についての過去のブログ 5大学建築合同ゼミ合宿2024が瀬戸内海の犬島で開催されました!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ・吉永ゼミ 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.7~【番外編】開催に向けての取組み 明日香村の屋外居場所の縁台をメンテナンス!~ 人間環境デザイン学科 陳ゼミ 【現代教育学科×人間環境デザイン学科】畿央大学付属広陵こども園の園児のために椅子を製作! 河合町佐味田地区「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の制作活動~人間環境デザイン学科 陳ゼミ
2024.09.20
【プロジェクトゼミって何するの?⑮】旧豆山荘 保存再生プロジェクト~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.4
人間環境デザイン学科では2回生後期から3回生の1年半の間、少人数のゼミにわかれて様々な課題に取り組みます。それぞれの課題は、建築、インテリア、アパレルデザインのコースに準じた学びであることはもちろん、地域連携、歴史保存、SDGs等多岐にわたる課題解決にも取り組みます。 このブログでは、各ゼミの取り組みを紹介し、卒業研究や就職に活かせる実践力を学生がどのように身につけることができるかをご紹介します。 前川歩先生のゼミにはインテリアデザインコース の学生が多く在籍し、複数のプロジェクトに同時に取り組んでいます。今回は河合町 旧豆山荘のその歴史的価値を見出しながら、保存再生デザインするプロジェクトの様子をご紹介します。 河合町 旧豆山荘のプロジェクトについて 大正時代に建てられた建物を地域の方が利用できるコミュニティスペースとして活用できるよう、河合町へプレゼンを準備中。地域の方とともに、DIYでリノベーションしつつ、建物の歴史的価値を活かす提案を検討しています。産官学連携の取り組みです。 事例調査を行いました 今回は、同じ河合町内にあるカフェ「邂逅 」に出向き、保存再生デザインの事例調査を行いました。 まずは、カフェ近くにある廣瀬大社に参拝しました。廣瀬大社は、五穀豊穣、雨水の恵を願って行われる、「砂かけ祭り」で有名な神社だそうです。各々参拝をしました。 参拝を済ませてカフェ「邂逅」に移動しました。邂逅は旧豆山荘と同じく、大正時代に建てられた民家で、リノベーションしカフェとして利用されています。 前川先生から、随所に確認できる建物内の当時の特徴について説明がありました。その後、部屋の中、屋外、庭園等、様々な場所から調査するよう指示があり、気が付いたことを後で報告することになりました。 学生は、友人と話し合ったり、先生に質問したり、建物を外から眺めたり、周辺環境を確認したり…色々な発見をしているようです。 見学後は次のような意見を交わしました。 「エアコン等の現代的な設備は、欄間風の建具などで隠して雰囲気を壊さないようにしている」 「小壁と鴨居を残して空間を緩やかに区切りながら、開放感のある空間になっている」 「当初の間取りをうまく利用しながら、客導線と配膳動線を使い分けている」 「前庭は手入れが行き届いているが、裏庭はこれから何か考えられそう…」 「床の間、床脇はそのままにしてあり、趣を感じられる」 「屋内外の景色を楽しむために、テーブルや椅子はもう少し高さが低い方がよいかもしれない」 等々、学生からはたくさんの意見が出てきます。大学での学びはまだ1年半の2回生ですが、このフィールドワークが反転学習になっているようです。 1つ1つの意見に先生が丁寧に解説を加えながらコメントされ、学生は頷きながら聞き入っていました。「旧豆山荘」のリノベーションに使えそうな案がみつかったのではないでしょうか。 「邂逅」では、地元産のお野菜を中心にした、ボリュームたっぷりのランチをいただきました。 森本組の皆様、河合町の皆様には、今回の事例調査の実施にあたりご高配賜りましたことに厚く御礼申し上げます。 プロゼミ紹介プロジェクト 関連記事 ▼ 「旧豆山荘」に関する今までの取組について ▼ 【プロジェクトゼミって何するの?③】建物の歴史的価値を活かして保存再生へ~人間環境デザイン学科 前川ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?⑤】旧豆山荘 保存再生プロジェクト~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.2 【プロジェクトゼミって何するの?⑥】旧豆山荘 保存再生プロジェクト~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.3 ▶ プロジェクトゼミについての紹介記事はこちら ▼ 人間環境デザイン学科についての記事 ▼ 5大学建築合同ゼミ合宿2024が瀬戸内海の犬島で開催されました!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ・吉永ゼミ 南都銀行「南都なら未来アイデアコンテスト」に入賞!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.7~【番外編】開催に向けての取組み 明日香村の屋外居場所の縁台をメンテナンス!~ 人間環境デザイン学科 陳ゼミ
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