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畿央の学びと研究

2016.06.01

御所市連携コミュニティカフェ開催レポートvol.45~御所市連携コミュニティカフェは、大学主体から住民主体の取り組みへ!

2014年8月に御所市と畿央大学との地域連携でスタートした「金曜日カフェ~つどい~」(御所市連携コミュニティカフェの新名称)は、今年度で3期目となりました。また、今期からは退職された人間環境デザイン学科齋藤ゼミに代わって、同学科清水ゼミへと引き継がれています。 2014年の発足当初は、大学からの依頼によりイベントのボランティア講師を募っていましたが、現在では、様々な技能をお持ちの地域住民の方々から、講師の立候補をいただいており、今年度の午前の部の講師担当は、ほとんど埋まってしまうほど人気のコミュニティカフェに成長しています。     また、2015年2月からは、御所市と学生スタッフがこれまで培ってきた運営ノウハウを生かして、地域住民の方々にもボランティアスタッフとして加わっていただき、コミュニティカフェ当日の運営を行っていただいています。このように、今後は、コミュニティカフェ当日の運営を学生主体からボランティアスタッフ主体へと移行していき、大学は事業全体の運営を裏方としてサポートしていきます。 先日、御所市の担当者の方々も交えながら、清水ゼミの学生との交流会と、第一回目のボランティアスタッフ会議を実施しました。ボランティアスタッフの皆さんからは、「『金曜日カフェ~つどい~』ができてから、それまで引きこもりがちだった生活から、金曜日は必ず出向く生活に変わり、みんなに会うのが楽しみになった」というお声や、「毎回来てくれる大学生は、孫のような存在」、「今後もみんなで力を合わせて継続していきたい」といった、お声をいただきました。また、学生スタッフからボランティアスタッフ主体の運営に代わったことにより生じた、スタッフ同士の情報共有不足の問題点などを検討し、ボランティアスタッフ主体の運営に沿ったルール作りについて話し合いました。 後日、参加した学生からは、「2年前の発足時に参加しましたが、1年ぶりに来てみると、一般の参加者だった方々がボランティアスタッフとして主体的に運営していらっしゃることに驚きました。」という意見や、「ボランティアスタッフの皆さんが、若い世代と接することを楽しまれていると感じ、自分たちも裏方として多世代交流の企画や運営サポートに取り組みたいとおもいます。」という意見が見られました。 今後は、引き続き2ヶ月に1回程度の割合でボランティアスタッフ会議を行い、運営方法の改善や大学の参加のあり方、多世代交流の方法などを検討していきたいと思います。 人間環境デザイン学科 助教 清水裕子

2016.05.31

「広陵町チャレンジデー2016」に理学療法学科教員とTASKが協力!

「チャレンジデー」とは笹川スポーツ財団の主催により毎年5月の最終水曜日に全国で実施されている住民参加型のスポーツイベントです。この日は、人口規模がほぼ同じ自治体同士が、午前0時から午後9時までの間に15分間以上継続して何らかの運動やスポーツをした住民の『参加率(%)』を競い合います。   ▼チャレンジデーポスター   対戦相手に敗れた場合は、相手自治体の旗を庁舎のメインポールに翌日から1週間掲揚し相手の健闘を称える、というユニークなルールが特徴です。本学の地元である広陵町は昨年から初参加し、奈良県で唯一参加している自治体です。昨年は長野県の東御市と対戦しましたが、ダブルスコアで敗れるという残念な結果に終わってしまいました。   2回目の挑戦となる今年は、昨年の中央体育館での1コーナーだけでなく、広陵町図書館会場、エコールマミ会場、イズミヤ会場に広陵町介護予防リーダー(KEEP)の皆様、TASKの学生達とも参加させて頂きました。介護予防リーダーKEEPの皆さんはこの他、さわやかホール、はしお元気村を加え計5会場に分かれて頑張って下さいました!TASKの参加は広陵町と本学が共同で実施している文部科学省の助成を受けた地域密着型研究プロジェクトである「広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト」の一環にもなっており、KEEPとTASK※の世代を超えたコラボレーションです。 ※TASKはThink, Action, Support for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を越えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。   ▼イズミヤ会場   「超高齢社会を乗り切る地域の底力!」と題してミニ講演させて頂いた図書館会場ではKEEPの活動を町内外へアピールするための報告会も行われ、KEEPのプロモーションVTRの上映から参加者への運動実践と盛りだくさんの内容でした。参加者は住民の方々に加えて県地域包括ケア推進室、香芝市、葛城市、大淀町、田原本町、橿原市など多くの行政担当者が見学に来られました。また今年生まれた香芝KEEPのメンバーも応援に来てくれました。   ▼図書館会場   ▼KEEPによる運動実践   午後からのエコールマミ会場では100人近くの地域の方々が来場され、KEEPによるロコモチェックコーナー、「奈良県健康長寿共同事業」とのコラボによる体組成計を用いた筋肉量チェックコーナーが好評でした。各会場のポスターもKEEPの皆さんの手作りで、一週間前に自主的に集まって作成したものです。     今年こそは!と臨んだチャレンジデーでしたが、結果はまたしても負けてしまいました…。しかし、今年はチャレンジデー参加率が昨年より20%増え、僅差での敗退でした。     結果は残念でしたが、それよりも本学と町との連携で養成したKEEPの皆さんの頑張りとTASK、KAGUYAなどのアピールにつながった1日になったことは間違いないと思います。     理学療法学科 准教授・ヘルスプロモーションセンター長 高取克彦 【昨年の様子】 町制施行60周年記念事業「広陵町チャレンジデー」に協力しました。

2016.05.31

橿原市・橿原商工会議所連携「イチゴを使ったメニュー開発プロジェクト」 視察研修バスツアーに参加!

橿原市について知るためのバスツアーに参加!   平成21年度から始まった畿央大学と橿原市・橿原商工会議所連携事業は今年で8年目となり、今年度は「古代大和・飛鳥」をモチーフに「いちご」を使ったメニュー開発にチャレンジします。平成28年5月15日(日)、健康栄養学科(指導教員:松村洋子助教、柴田満助教)の21名が、橿原市について知るための橿原市内バスツアーに参加しました。   橿原神宮では、賽銭を入れてお参りもし、橿原神宮の歴史について教えていただきました。偶然にも、華道の弟子たちの長い行列にも遭遇し、最後には大きなサルの絵馬の前で記念撮影もしました。     なら食と農の魅力創造国際大学校ではイチゴについての講習を聞き、いちご狩りをさせていただきました。取り方を教えてもらいつつ、古都華、あすかルビー、章姫といった三種類のイチゴの食べ比べもできました。 [参加学生の感想] 古都華 :三種類の中で最も甘く。身が柔らかくて取りづらかった。 あすかルビー :甘酸っぱく、取りやすかったと思う。 章姫 :一般的な甘さ、少々取りづらかった。     昼食では、柿の葉寿司ヤマトで、奈良県名物の柿の葉寿司のお弁当をいただきました。     歴史に憩う橿原市博物館では展示物に実際に触れながら、橿原市の歴史について学びました。復元された出土品にも実際に触ることができました。     藤原京資料室では藤原京について、縮小模型を使った熱弁を聞かせていただきました。     まほろばキッチンでは、橿原市の多くの野菜にふれることができました。入り口では、旬の青梗菜を使った簡単料理の実演もやっていました。   この研修会を通して、「橿原市の皆さんに喜んでもらえるようなメニューを開発したい」という想いをさらに強くしました。   健康栄養学科1回生 秋山遥 加藤杏奈   「今後のスケジュール」 平成28年6月 2日(木)  第1回試作 平成28年6月16日(木 ) 第2回試作 平成28年6月30日(木) プレゼン大会 平成28年9月下旬頃 事業所とのマッチング会   【関連記事】 橿原市・橿原商工会議所連携 「橿原産いちごを使ったメニュー開発プロジェクト」第1回勉強会を開催! 橿原市・橿原商工会議所連携 「橿原産いちごを使ったメニュー開発プロジェクト」がスタートしました。

2016.05.25

プロジェクト研究の研究成果を発表!~畿央大学健康科学研究所

2016年5月19日(木)~21日(土)の日本糖尿病学会総会にて、畿央大学健康科学研究所プロジェクト研究・課題名「アンチエイジング戦略の疫学的・実証的研究」(研究代表者:金内雅夫)の研究成果を発表しました。   演題名「地域在住高齢者における腸内細菌叢と糖尿病・肥満の関連について」 金内雅夫(健康栄養学科・教授)、柴田満(健康栄養学科・助教)、藤澤弘枝(看護医療学科・講師)、岩村真樹(大学院生・理学療法士)       最近、食習慣と併せて腸内細菌叢の異常が肥満や糖尿病など代謝性疾患の病態に関連するのではないかと注目されています。私たちは、地域で元気に暮らす高齢者から健康長寿の秘訣を探る目的で、2015年9月から2016年1月にかけて香芝市で現地調査を行ってきました。元気な高齢者の方に集まっていただき、食習慣の調査、運動機能の測定、腸内細菌叢の分析、唾液の測定などを実施しました。   ▼香芝市での現地調査風景。参加者を前に説明   ▼食事の聞き取り調査する柴田助教と健康栄養学科の学生スタッフ   今回は、その研究成果の第1報を、5月19日~21日に京都市で開催された第59回日本糖尿病学会総会で発表しました。このプロジェクト研究は、平成27年度から29年度の3年間にわたって行われます。   健康栄養学科 教授 金内雅夫

2016.05.19

御所市連携コミュニティカフェ開催レポートvol.44~平成28年度「Kioオレンヂカフェ 分かちあい in 御所」がスタート!

畿央大学と御所市、地域住民が共同して運営している「金曜日カフェ~つどい~」で、5月13日(金)に「Kio オレンヂカフェ 分かちあい in 御所」が開催されました。   「Kio オレンヂカフェ 分かち合い in 御所」では毎回、午前が「認知症サポーター養成講座」として認知症の講演、午後は「認知症の人の介護について語る会」として認知症の方とそのご家族、介護をされている方や介護経験者、専門家などによる話し合いの場を設けます。この日は畿央大学看護医療学科の老年看護学教員4名、御所市地域包括支援センター職員3名と市民ボランティア数名で行いました。参加者は午前17名、午後6名でした。 午前の内容は南部登志江講師による認知症の症状、対応の仕方等についての話でした。一生懸命介護していても、その介護してくれている人のことを忘れてしまい、介護者は大変つらい思いをする事がある。でも全く忘れてしまうわけではなく、最後にはこんな風に笑顔で何度も名前を呼んでいたのよという実体験を聴いて、参加者の中には大きくうなずく方もおられました。     午後は、認知症の方を介護しておられるご家族の体験談を語っていただきました。日ごろの細かなエピソードや、介護する嫁(自分)と息子の対応の仕方についての悩みなど様々なお話を伺い、認知症の方と暮らすご苦労がつぶさに伝わってきました。認知症の方と懸命に向き合っておられるからこそ「しんどい」という言葉も出ましたが、ケアマネージャーや教員のアドバイスを受けて、帰るころには「必死になって全部答えなくてもいいんやね。」「スッキリしました。また来ます。」と笑顔も見られました。やはり、こういう介護体験を語ることで気分転換にもなり、また新たな気持ちで介護を続けられることが大事なのだと改めて感じました。     今回の話の中にも出ましたが、認知症というとイメージが悪いので家族が隠そうとすることはよくあります。そうではなく、地域の方にも知ってもらい協力してもらえる仲間を探すことが大事だと山崎教授は仰います。そのためにも、認知症の事をより多くの方に理解して頂けるよう今後も認知症カフェを繋げていきます。ご興味・ご関心がある方は、ぜひ一度、覗いてみてください。たくさんの方のご参加をお待ちしております。   「Kio オレンヂカフェ 分かち合い in 御所」は奇数月の第2金曜日10時~14時(7月,3月は変更)に開催されます。   <今後の予定> 6月10日(金),9月9日(金),11月11日(金),1月13日(金)2月10日(金)   看護医療学科 助手 島岡昌代   【Kioオレンヂ喫茶(カフェ)の取り組み】 ●2016年2月19日 御所市連携コミュニティカフェ~「Kioオレンヂカフェ 分かちあい in 御所」を開催! ●2015年11月27日 第3回Kioオレンヂ喫茶(カフェ)in和里(にこり)を開催しました~看護医療学科 ●2015年11月17日 御所市連携コミュニティカフェ~「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かちあいin御所」 ●2015年10月1日 Kio オレンヂ喫茶(カフェ) in 和里(にこり)を開催しました。

2016.05.18

近鉄連携「香芝SAフードコート メニュー開発プロジェクト」~第1回目プレゼンテーション会を開催!

10グループ31名がプレゼンテーション!   平成28年4月から畿央大学は株式会社近鉄リテーリングと連携して西名阪道香芝サービスエリア(以下、SA)で提供する「大和ポークを使った丼物メニュー開発」に取り組んでいます。昨年は同SA上下線カフェコーナーで販売するパフェまたはドリンクメニューを開発し現在人気メニュー(かぐや姫の抹茶フローズン、姫のホット抹茶ラテなど)として販売されています。 昨年開発したメニューはこちらからご覧になれます。   平成28年5月12日(木)16:20より、健康栄養学科食品開発コース2回生の有志10組31名(指導教員:中谷友美先生、餅田尚子先生)が第1回プレゼンテーション会に挑みました。     課題は「フードコートで販売する大和ポークを使用した丼物メニュー」で、調理時間が短く、販売価格1000円未満、原価率40 %以下、高カロリー食材であるがヘルシーな要素も取り入れる、などの厳しい条件をクリアする必要があります。今回のプレゼンテーション会では、㈱近鉄リテーリングの取締役SA事業部長岩崎雅浩氏、香芝SA支配人山中久次氏、同副支配人山本淳氏の前で、自分たちの考えているメニュー構想を発表し、貴重なコメント・評価を各グループに述べていただきました。     また、すべてのグループのプレゼンテーション終了後にも、総括をいただきました。岩崎氏からは「盛り込みすぎずシンプルに、調理時間・価格をもっと考えること。商品価値とは何かをもっと考えてほしい。」と、山中氏や山本氏からは「構想だけではなく、実際に現場に行って見て・感じて、その上でメニュー開発をしてほしい。」という商品化を見据えた厳しくも期待を込めた評価をいただきました。学生たちは、貴重な現場からのご意見に耳を傾けながら必死でメモをとり、今後のメニュー開発に活かしていこうと意欲的でした。     今後のスケジュールとして、6月2日(木)メニュー質問会、6月16日(木)レシピ検討会、そして7月9日にコンテストを実施してグランプリ、準グランプリを選出、そして10月頃には香芝SA(上・下)にて発売が開始になる見通しです。   【関連記事】 近鉄連携「香芝SAフードコート メニュー開発プロジェクト」がスタートしました。

2016.05.17

橿原市・橿原商工会議所連携 「橿原産いちごを使ったメニュー開発プロジェクト」第1回勉強会を開催!

チラシ作りを通してメニュー開発について学びました!   2009年から始まった畿央大学と橿原市・橿原商工会議所連携事業は今年で8年目となり、今年度のテーマは「古代大和・飛鳥」をモチーフに「いちご」に焦点をあてたレシピ開発となりました。 平成28年5月12日(木)、14時40分から健康栄養学科(指導教員:松村羊子助教、柴田満助教)学生58名が、橿原市および古代大和・飛鳥について、橿原商工会議所・橿原市役所の方々からいろいろなことを学びました。     その後、各グループにわかれてマンゴーシフォンケーキを題材にしてチラシ作りや発表会を行いました。メニュー開発ということで、メニュープランニングが大切で、売り手と買い手のことを考えることについてチラシ作りを通して学びました。     勉強会に参加した学生からは、「橿原市のことをあまり知らなかったのでとても勉強になりました。これから楽しみつつ真剣に取り組んでみたいと思います。グループでの仲も深まりました。」(健康栄養学科1年生 角田香織さん・坂口茉穂さん)と、意欲的な声があがりました。     今回の勉強会を活かして、独創的でこれまでにないようなメニューが開発されることを期待しています。   「今後のスケジュール」 平成28年5月15日(日)   橿原市視察見学会 平成28年6月 2日(木)  第1回試作 平成28年6月16日(木)   第2回試作 平成28年6月30日(木)   プレゼン大会 平成28年9月下旬頃        事業所とのマッチング会   【関連記事】 橿原市・橿原商工会議所連携 「橿原産いちごを使ったメニュー開発プロジェクト」がスタートしました。

2016.05.12

大和高田市市民交流センター「コスモスプラザ」を見学!~現代教育学科「地域教育課題演習A」

4回生対象「地域教育課題演習A」では、地域における課題解決に向けた教育や学習活動の在り方について、社会教育の観点から学んでいます。学外授業として4月24日(日)に、大和高田市市民交流センター(愛称:コスモスプラザ)を訪問しました。コスモスは大和高田市の「市の花」です。 学生たちは、当日に行われた開館記念式典の様子を見学し、飛び入りでオープニングイベントにも参加して、施設の在り方について考えました。実際に現地を見たことで、問題関心が一層高まったようです。   ▼開館記念式典を前に、大和高田市のマスコットキャラクター「みくちゃん」と(後ろの建物がコスモスプラザ)。   以下、学生によるレポートです。   ・この日は天候にも恵まれて、絶好の式典日和になりました。各関係者の方々が挨拶を交わし、今日の日の為に様々な活動があったのだなというのが伝わってきました。式典では市長や来賓の方の祝辞があり、話を聞いていましたが、この施設に対する思いや期待が伝わる話でした。この式典で特に印象に残ったのが、合唱団による市歌の合唱でした。初めて聞く歌だったのと、以前に大和高田市に住んでいたということもあり強い印象を受けました。   ▼合唱団による大和高田市「市歌」の合唱   ・このコスモスプラザは、キーワードである「共・友」の創造から、いろんな世代の人々が集い、様々な団体による活動によってネットワークを広げ、大和高田市に元気とにぎわいをつくる施設として誕生しました。少子高齢化社会の日本にあって、大和高田市もその例に漏れません。   ・施設は4階建てで、1階は主に駐車場や災害時の設備、備蓄倉庫となっています。2階は大きな交流スペースがあります。机があり作業を行うことができ、レクリエーションを行うこともできます。舞台もあるので発表会を行うこともできます。3階は親子をサポートする階になっています。親子の広場や託児室があり、お子様連れの方でも安心です。4階には多目的室や高齢者の交流スペースがあります。施設を借りて活動したり、行政のサービスコーナーなどに来たりしてもいいですし、買い物帰りに寄ってみるのもいいですね。コインロッカーもあるので荷物が多くても安心です。これからの活躍に期待です。   ・1階には、災害時に炊き出しを行うことのできる炊出室がありました。炊出室を利用して赤十字の方が災害時の炊飯の方法を指導してくださいました。実際に災害が起こった時、適切に活用していくためにこのような機会を市民が中心となって計画していくことでこの施設の利用価値が高まっていくのではないかと考えます。   ▼1階「炊出室」にて         ▼3階「親と子のすこやか広場」にて   ・私たちは、2階の交流スペースで大和高田市のマスコットキャラクター「みくちゃん」と一緒に、公式テーマソングに合わせて踊りました。このキャラクターのことは知らなくて初めて見ましたが、とてもかわいくて子どもから高齢者の方まで親しみやすいキャラクターだなという印象を持ちました。ダンスが始まると、子どもだけではなく高齢者の方や親子でダンスをしている姿が見られ、この施設が目指していく姿がそこにありました。楽しい時間となり、参加させていただいてよかったなと思いました。     ・この施設を便利に利用することができるようにコミュニティバス「きぼう号」が運行されています。市内を歩いている際、多くの人がバスに乗車しているのを見かけました。今後この施設をどのように利用していくのかは、大和高田市民が自分たちで計画していくことが必要になるのではないかと考えます。そして、それを行政がバックアップしていくことで市民交流センターの利用価値が高まっていくのではないかと考えました。   ・今回、コスモスプラザのオープニングセレモニーには、「世代を超えた多くの人がつどい、大和高田市に元気とにぎわいを創出する」という目的の実現のために、館内はどのような空間が設けられているのかという点に注目して参加させていただきました。気軽に足を運ぶことができ、幅広く多くの人たちと交流ができるコスモスプラザが今後どのように機能していくのか関心を持ち続け、大和高田市が一層元気でにぎやかな地域になることを期待していきたいと思います。   ▼2階の交流ロビーにて 「地域教育課題演習A」受講学生一同

2016.05.11

第1回身体性システム領域国際シンポジウムで研究発表!~ニューロリハビリテーション研究センター

2016年5月8日(日)~9日(月)に東京大学伊藤国際学術研究センターで開催されたThe 1st International Symposium on Embodied-Brain Systems Science (EmboSS 2016)で、森岡周教授が現在までの研究成果を発表され、大住倫弘特任助教と私(信迫)がそれぞれの研究成果を発表してきました。     この国際シンポジウムは、文部科学省科学研究費補助金(平成26~30年度)新学術領域研究(研究領域提案型)「脳内身体表現の変容機構の理解と制御」に取り組む各領域の研究者による国際会議であり、本研究センターは「身体失認・失行症における身体性変容の解明とニューロリハビリテーション法の開発」という研究テーマで参画しております。 ※詳細はニューロリハビリテーション研究センターHPでご覧になれます。   今回は森岡教授から「Characteristic of visual feedback delay detection in apraxia(失行症における視覚フィードバック遅延検出特性)」のタイトルで包括的な研究成果の紹介が行われ、大住特任助教と私はそれぞれ「Effect of conflict between motor intention and sensory feedback on periodic movement and subjective perception(運動意図と感覚フィードバック間の競合が周期運動と主観的知覚に与える影響)」と「Distorted bodily consciousness in apraxia(失行症における身体意識の歪み)」のタイトルで発表しました。 多くの研究者から意見を頂き、非常に充実したディスカッションの場となりました。また連携研究者とのディスカッションによって、次の研究の計画も進めることができました。引き続き、研究を進めてまいります。   畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 信迫悟志 【関連記事】 新学術領域研究(研究領域提案型)に採択!~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター

2016.05.06

アルツハイマー病協会国際会議参加レポート!~看護医療学科

ADI国際会議は、約80か国の認知症に関する民間団体が加盟している「国際アルツハイマー病協会」(ADI)が主催し、毎年、認知症に関する研究発表やケア実践について活発な意見交換が行われています。今年度は、4月21日(木)から4月24日(日)まで、ブタペスト(ハンガリー)で開催され、60か国から約850人の人が参加していました。日本からは14人が発表していましたが、畿央大学からは看護医療学科の南部講師、松原臨床教授、山崎教授の3人が参加しました。     4月21日(木)には、自らも認知症患者でありながら、昨年7月に亡くなったRichard・Taylor氏(認知症者)を追悼する講演を聴講しました。自分で原稿をなぞりながら、時には詰まりながらも語っていました。講演中放映されたRichard氏の生前の動画の中でRichard氏は、「認知症になって、今までの自分とは違う自分がいるかもしれない。でも、認知症になったとしてもそれが私自身なのだ」と、たとえ認知症になったとしてもありのままの自分を受け入れてほしいと語っているのが印象的でした。一昨年にRichard氏本人の講演をADI国際会議で聞いたことを思い出す一場面でした。     各国のブースが11か所展示されていましたが、日本のブースで家族の会の人たちは、認知症サポーターキャラバンのオレンジリングや、来年の国際会議の開催地である京都の舞妓バッジなどを置いて広報活動していました。そして、日本の認知症ケアの実践広報や来年の京都での会議参加の呼びかけをしていました。初日には、私たちも一緒におりがみで折鶴を折るというお手伝いをしました。日本の展示ブースは、最優秀賞を受賞しました。     4月22日(金)には、山崎教授の認知症カフェに関する発表がありました。ハンガリーの隣国のセルバニアの施設長が、自国でもぜひ取り入れたい、とても良いシステムだと講評をいただき、またポスターをとても気に入られていて、ぜひ持ち帰りたいとのことでしたのでお土産に差し上げました。     4月23日(土)には、南部講師の認知症高齢者と子どもの世代間交流の意義に関する発表がありました。イギリスの研究者から、子どもの年齢やフィールドなどの概要について質問があり、幼少からの認知症の人とのコミュニケーションは、成人してからの認知症の人に対するイメージや行動にとても良い影響があるので、自分のコミュニケーション教育の一環としてとても参考になったと講評をいただきました。 また、ADI企画のセッションでは、京都から鷲巣氏(京都ADI国際会議事務次長)が日本の新オレンジプランやサポーター養成、RUN友という認知症啓発サポーターに関するプレゼンをされていましたが、スライドが変わるたびに聴講者から熱心にメモを取る姿や写真撮影があり、日本の認知症ケアは世界中から注目されていることが再認識できた1日でした。 4日間、世界の人と認知症ケアについて意見交換ができ、とても充実した時間を過ごすことができました。   来年は、4月26日から4月29日まで京都国際会議場でADI国際会議は開催されます。奈良からも学生ボランティアとしてぜひ参加してほしいと依頼がありましたので、看護医療学科だけでなく他学部・他学科の学生の皆さんもぜひ参加してほしいと思います。 看護医療学科 山崎・松原・南部