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理学療法学科

2012.06.05

畿央大学から生まれた『イメージの科学』 書評

理学療法学科の森岡周教授、松尾篤准教授編集の書籍『イメージの科学』が三輪書店より出版されました。 リハビリテーションの分野において実際に運動を実施する前にこれから実施する運動をイメージする「運動イメージ」に関する基礎、臨床研究が進み、臨床においても利用され、そのエビデンスが構築されつつあります。 本書は「イメージ」とその神経基盤、臨床適応、治療介入に関する世界的な研究成果を紹介し、それらの知見が、臨床に導入され、リハビリテーション対象者に還元することを主旨としています。 すべての章について、「運動イメージ」を応用した治療の開発、臨床応用に関する研究に取り組んでいる畿央大学のニューロリハビリテーショングループ(教育研究者、大学院生および大学院修了生)が携わり、執筆しています。 時代の要望に合った本書は、今年5月末神戸で開催されました第47回日本理学療法学術大会においてもダントツの売り上げ1位でした。 理学療法学科 助教 岡田 洋平

2012.06.04

畿央大学運動器リハビリテーションセミナー(基礎編)開講!!

畿央大学運動器リハビリテーションセミナー(基礎編)を開講しました!! 平成22年度からスタートしたニューロリハビリテーションセミナーに続き、今年度よりスタートの「畿央大学運動器リハビリテーションセミナー」の第一回目となる【基礎編】を、6月3日(日)に開催いたしました。基礎編については受付開始日の夜には定員〆切となり、多くの希望者に受講して頂けない状況になって申し訳なかったのですが、実施当日には全国各地から100名を超える方々にご参加いただきました。 基礎編では、臨床現場では日頃あまり触れる機会のない、運動器リハビリテーションのための基礎研究についての内容が中心でした。9時から18時まで、「骨」・「筋」・「関節」・「神経」・「バイオメカニクス」について学び、5コマにわたる研修会でしたが、参加者の皆さんは、熱心に聴講しておられました。 スタッフ側もはじめての開催とあって試行錯誤しながら企画・運営をしてきました。本セミナーでは8月に応用編、10月に臨床編、来年1月に実践編を開催する予定です。実践編については現在も受け付けています。 これからも参加者の方々の反応やご意見も参考にしながら、さらに充実したセミナーにしていきたいと思います。 ご期待ください!

2012.05.17

第2回KSM(卒業生の理学療法勉強会)を開催しました。

畿央大学理学療法科卒業生(4期生)の中田宏樹です。 平成24年5月13日(日)、同期の卒業生達と理学療法の勉強会を行いました。 勉強会はKSM(kio study meeting)と名付けております。 今年の4月に記念すべき第1回を行い、今回が第2回となります。 少人数での講義&ディスカッション方式で行っており、毎月開催予定です。 13:00〜18:00までの約5時間の勉強会ですが、先月と同様にあっという間に過ぎていきました。 各自が違う病院で働いているため、ディスカッションでは様々な視点から意見が飛び交います。 自分の病院だけじゃない意見が、より幅の広い考え方を育ててくれ、新しい発見をもたらしてくれるわけですね。 講義のテーマは ①内側型変形性膝関節症における軟骨破壊機序とPT戦略に必要な科学的知見 ②Functional-anatomy-of-ankle-joint ③テーピングでインソールを作る[即時効果の体験] ・・・といった感じでした。 今回は運動期系の話が多かったですが、今後は中枢疾患や内部障害に関する講義もどんどんやっていく予定です。 とりあえず… 卒業しても大学の仲間達と学べるってのは幸せだなぁと思います。 また来月も開催しますので、レポートをご期待ください! 【過去の勉強会の様子】 ▼第1回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/04/post-502.html

2012.05.09

本の紹介「最新物理療法の臨床適用」庄本康治(編)

今回は、本学理学療法学科の庄本学科長が執筆および編集された「最新物理療法の臨床適用」という書籍を紹介します。 この書籍、庄本学科長が編集されていますが、その執筆者のほとんどが庄本学科長を指導教員とする畿央大学大学院生または修了生であり、先生方の臨床研究の内容を含み、まさに庄本イズムが漂う書籍となっています。 さて、その内容ですが、電気療法・超音波療法・レーザー療法についてその名の通り、現時点での最新情報が網羅されています。しかも、各章ともに最新の情報だけでなく、治療対象とする機能障害の病態から各療法の効果機序、そして臨床適用のための詳細な機器設定の解説があり、臨床家はもちろん、学生にとっても大変有益であると思います。 また、物理療法の効果のみではなく、運動療法との組み合わせ効果についても強調されており、より臨床的な内容にまとめられていると感じます。 庄本先生は私の恩師でもありますが、私の学生時代から「物理療法は適切な機器設定と正確な使用をすれば、どんな人が治療しても同じ効果が得られる簡単かつ効果的な治療法だ」とおっしゃっていました。 この本は、そんな気持ちがひしひしと伝わって来ます。この本を読めば、日々の臨床場面で「物理療法を試してみたい」とウズウズしてしまうはずです。 いずれにしても、確かなことは、理学療法の治療手段の一つである物理療法のレベルアップに一役買ってくれる書籍に違いありません。 ちなみに、松尾准教授も「脳への電気刺激」という内容で執筆されています。「なんて野蛮な物理療法だ」と思うかもしれませんが、これも自らの研究結果を踏まえ、最新の研究結果から科学的根拠が得られつつある治療法であることが書かれています。是非ご一読を。 健康科学部理学療法学科 准教授 冷水誠

2012.04.25

理学療法学科卒業生が勉強会を開催!

畿央大学理学療法科卒業生(4期生)の中田宏樹です。 平成24年4月22日(日)、同期の卒業生8名で理学療法の勉強会を行いました。 勉強会はKSM(kio study meeting)と名付けました。 これから毎月1回、畿央大学のキャンパスをお借りして、勉強会を行っていく予定です。 この勉強会の目的は、講義とディスカッションを行いながら知識を深めていくことです。 そのため、メンバーは10人前後の小規模でやることになりました。 勉強会の様子は、卒業生の活動として、このブログの「畿桜会NEWS」で随時、公開していきますので、ご期待ください! 今回はまさかの宅勉でした…笑 勉強会なのに…とても…とても面白かったです。 講義の内容は、大学で学んだことをどんどん発展させており、更にたくさんの知識を得ることが出来ました。 卒業したとはいえ、共に4年間を歩んできた仲間達です。 ディスカッションも遠慮することなく、様々な意見が飛び交いました。 内容も、畿央大学で学んだことを基礎に各自が考えを発展させ、非常にハイレベルだったと思います。 仲間達の熱意に触れ、また一段と勉強したいという意欲がわきました。 そんなこんなでふと時計を見た際…まさかの勉強会終了時間。 一瞬で過ぎ去った時間に、内容の濃さを実感しました。 ちなみにこの勉強会…今の時代の流れに合わせていろんなことを試しています。 インターネットの共有ファイルを使用し、講義のスライドをいつでもどこでも閲覧出来るようにしました。 更にそれを誰でも編集出来るようにもしています。 インターネット環境に詳しいメンバーがいたため、お世話になりました。 そして、勉強会参加者の中には九州で働いている人もいます。 彼はインターネット経由のテレビ電話(Skype)で勉強会に参加しています。 私たちの「勉強したい」という熱い想いは、地域を超えていったわけです。笑 ちなみに今回は計8人でしたが、実はあと数名メンバーがいます。 そんな仲間達で、これから毎月勉強会をしていきます。 ご協力頂いております先生方、事務局の方々に深く感謝申し上げます。 そして、これからもよろしくお願いいたします。 さて、桜が散り始め、新しい季節を感じてきました。 いっちょ、これからまた、みんなで頑張りますか~!

2012.04.24

ベトナム国立大学の教授がニューロリハビリテーション研究室を視察に来られました。

4月17日(火)にベトナム国立大学のToi教授が本学のニューロリハビリテーション研究室(森岡研究室)の視察に来られました。 ニューロリハビリテーションとは、神経科学を基盤としたリハビリテーション介入のことを言います。 本学のニューロリハビリテーション研究室は、主に脳機能イメージング機器を用いて、脳機能障害に対するニューロリハビリテーションについて考究し、科学的なニューロリハビリテーション手法の開発を行っています。 当日はまず、お互いの研究室の紹介(Toi教授、森岡教授)を行いました。お二人とも、英語でのスライドで英語でのプレゼン、英語でのディスカッションでした。さすがです。 次に、本研究室が現在行っている研究の紹介(前岡助教、D3中野)を行いました。 前岡先生と私は、英語でのスライドで通訳の人を介してプレゼンとディスカッションを行いました。 ディスカッションでは、お互いに様々な意見交換を行うことができました。 その後、Toi教授は脳機能イメージング機器などを設置している実験室を見学されました。 お話を伺っていると、Toi教授は本学の充実した脳機能イメージング機器の環境に対して大変驚かれていました。 今回のこのような視察をきっかけに、今後は国内の共同研究のみならず海外の共同研究にも発展していきたいと思います。 また、それと同時に本学の充実した脳機能イメージング機器を用いて、世界に向けて数多くの情報を発信していきたいと思います。 (畿央大学大学院 中野英樹)

2012.04.22

総合スポーツクラブNPO法人ポルベニルカシハラとの連携「子ども体力向上プログラム」が始動!

畿央大学、橿原市、ミズノスポーツほかが連携協力して園児の体力測定を実施! 文部科学省の統計によっても近年の小学生児童の体力低下はめだっていますが、中でも奈良県内小学生の運動能力は都道府県別で全国46位になっている現状です。 その原因として「外遊びやスポーツの軽視」、「マイカー使用等の生活の利便化」、「偏った食事等の生活習慣の乱れ」などによって身体を動かす機会が減少していることが考えられます。 そこで総合スポーツクラブNPO法人ポルベニルカシハラと畿央大学は、就学前の幼児年代から運動を好きになり、体力づくりに効果のある運動を楽しく行うことで、子どもの体力向上を図ること、そして何より保護者に、その重要性を理解してもらうことが重要であると考え、本プログラムの実施に踏み切りました。 2012(平成24)年4月20日、畿央大学理学療法学科瓜谷先生、松本先生(福本先生は授業のため欠席)および学部生5名(理学療法学科2名、看護医療学科2名、教育学部1名)、ミズノスポーツより2名、ポルベニルスタッフ9名計18名が橿原市立真菅幼稚園の園児約90名の体力測定を行いました。当日はあいにくの雨模様のため室内での立ち幅跳び、手と足指の握力測定、長座体前屈測定のみで、園庭で予定していたシャトルラン、ボール遠投、25m走などは次回延期とし、終了後は反省会議を開き今後の打合せをしました。 畿央大学では毎年10月下旬の大学祭(畿央祭)で約400名の地域住民の方々に「健康チェック」(骨密度計測・握力測定・体組成の測定・ファンクショナルリーチテスト・30秒椅子立ち上りテストなど)を無料で実施しており、そのノウハウを活かして子どもたちの体力増進につなげようという試みです。 子ども体力向上プログラム(園児の身体能力に合った体操、食事摂取の提案、保護者アンケート、講習会等)を実施する園、実施しない園でのその後の体力測定値との比較を行い、体力向上につながる各種メニューを模索していく壮大な事業です。 小学生以上の年齢児童の体力測定は文科省指導のもと全国で実施されていますが就学前児童については公表値がなく、この取り組みは本学理学療法学科教員の研究テーマとしても、また全国的にも注目に値するものといえます。

2012.04.12

新入生宿泊研修  -理学療法学科-

平成24年4月5・6日の2日間、理学療法学科新入生宿泊研修を大阪リバーサイドホテルにて行いました。 ”建学の精神(徳をのばす・知をみがく・美をつくる)と理学療法士について”をテーマに、初日は5人の4回生の先輩からのプレゼンテーションを聞き、建学の精神を活かした有意義な大学生活を送るにはどうしたら良いかをグループで話し合い、発表してもらいました。 予想していた以上にディスカッションは盛り上がり、新入生グループそれぞれの解釈で建学の精神とこれからの決意を発表してくれました。 新入生同士、グループワークを通じてすぐに打ち解けあった様子で、会場はすぐに賑やかになりました。 4回生の先輩達も積極的にグループワークのファシリテーターとして参加してくれました(ディスカッションよりも授業の事や部活について沢山質問を受けようでしたが・・・)。 研修2日目は、様々な医療現場で活躍している卒業生の先輩方にも建学の精神と理学療法士についてプレゼンをしてもらいました。 リハビリテーション室の様子や治療場面など写真や動画を駆使したプレゼンテーションで、新入生の皆さんには、自分達の将来像・目標をよりリアルにイメージできたんじゃないでしょうか? 今回の研修を通して、「理学療法士になる!」という、将来へのモチベーションがさらに上がり、充実した大学生活を送ってくれるものと確信した2日間でした。 ホテル周辺の桜は七部咲き程度でしたが、とても綺麗でした。 フレッシュな新入生と桜、なんか心が洗われる様な気がしました。 よし、がんばろう!

2012.03.16

社会連携 鳥人間コンテスト常連校「京都大学Shooting Stars」を支援しています!

昨年(2011年度)第34回鳥人間コンテストでは、最高齢のパイロットとして吉本興業の間寛平さんが飛ぶことになり、畿央大学理学療法学科田平先生、福本先生、松本先生らが肺活量や筋力など基礎体力測定や持続力維持のサポートを行いました。 これは、もともと理学療法学科の松本先生が、2009年度32回大会から、京都大学Shooting  Starsチームのパイロットをサポートしていた関係で、読売テレビをとおして依頼があったものです。 昨年の京大チームは、伝動装置の不具合があって4位1,629mの記録に止まりましたが、今年こそ大きな期待がかけられています。 ▼下の写真の2人のうち、今年のパイロット島田君(2回生、左)と、来年2013年フライト予定の來山君(1回生、右)の2名が本学で体力測定をするため、訪ねてきてくれました。 來山君は、来年の出場に向けて今から1年以上かけて10キロ減量し、さらに筋力を付け直すという人体改造をして、優勝に望むそうです。 京大Shooting Starsは鳥人間コンテスト出場回数18回を誇る伝統ある古豪チームですので、今年(2012年)7月末頃に予定されている琵琶湖畔での第35回鳥人間コンテストには、ぜひみなさんも応援に行ってくださいね。 【関連記事】 鳥人間コンテスト本番出場で間寛平さんをメディカルサポート https://www.kio.ac.jp/information/2011/08/post-392.html 6月30日に間寛平さんが畿央大学で体力測定! https://www.kio.ac.jp/information/2011/07/post-387.html

2012.02.28

ニューロリハビリテーションセミナー(実践編)を開講しました。

平成24年2月25日(土)、26日(日)に「平成23年度畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー -実践編-」が開講されました。 昨年度から始まりました畿央大学ニューロリハビリテーションセミナーも2年目となりましたが、今回の「実践編」はそれを締めくくるセミナーとなりました。 これまでのセミナーと異なり、「実践編」では脳機能イメージング研究の実際について、講義に加え、実際の機器操作、測定、解析、結果の解釈、プレゼンテーションまでを受講生に経験していただきました。 昨年同様、本学にある機能的近赤外分光法(fNIRS)装置2台と(株)島津製作所のご協力のもとさらに2台を加えた合計4台を準備しました。 そして今回は、昨年度に本学に導入された高機能デジタル脳波計Active Two system(BIOSEMI社製)の脳波計(EEG)も加え、電気生理学的側面からの脳機能測定も体験して頂きました。 「実践編」では少人数でのグループに分かれ、それぞれの装置を1日半存分に体験、装置の限界も含め理解していただけたでしょう。 プレゼンテーションの準備では、考察についてグループ内で様々な議論がなされ、それによりさらに脳機能について理解が深められたことと思います。 また「実践編」はこれまでのセミナーに比べ少人数のため、セミナーおよび懇親会でも非常に距離が近く、良い雰囲気の中、新たな人のつながりもできたと考えます。 すでに、来年度の畿央大学ニューロリハビリテーションセミナーについては、日程の案内を畿央大学ホームページなどに掲載しております。 https://www.kio.ac.jp/event/120217.html 来年度は3年目となり、一つの区切りでもあります。さらに発展したセミナーとなるよう準備をしています。 最後に、今回の実践編を開催するにあたり、測定やデータ処理について島津製作所の皆様にもサポートしていただき、機器についてより詳細な説明を提供できたことを、この場をかりて感謝申し上げます。 畿央大学大学院健康科学研究科の皆様にも2日間、セミナーの運営にご協力いただき、あわせて感謝申し上げます。   【平成23年度畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー関連記事】 ■実践編に向けた「脳波の解析に関する技術指導セミナー」 https://www.kio.ac.jp/information/2011/08/post-396.html ■臨床編 https://www.kio.ac.jp/information/2011/12/23-3.html ■応用編 https://www.kio.ac.jp/information/2011/09/post-413.html ■基礎編 https://www.kio.ac.jp/information/2011/07/23-1.html