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地域・一般の方へ

2014.06.16

健康栄養学科ヘルシー×オイシー料理vol.15~「ミネストローフ風ひんやり和え」

健康栄養学科の授業や実習で作成した献立やレシピを紹介する「ヘルシー×オイシー料理」。15弾は「ミネストローフ風ひんやり和え」です。   ****************************************************************************************** まいたけは、昔から香り、味ともに美味しいきのことして珍重されてきました。 きのこ類にはビタミンDga多く含まれており、カルシウムの多い乳製品などと一緒に食べると、カルシウムの吸収をUPしてくれます。 また、低カロリーのため多く食べてもカロリーはかなり少なめになっています。 バジルにはβカロチンが多く含まれており、坑酸化作用があります。 健康栄養学科4回生 鷹尾 成美 ******************************************************************************************   <材料>  もやし  20g  キャベツ  20g  まいたけ  15g   じゃがいも  20g  ケチャップ  15g  コンソメ  2g  水  10cc  バジル  少々  コショウ  少々     <作り方> 1.じゃがいもは1cmの角切りにし、水にしばらくつけてから、柔らかくなるまでゆでておきます。 2.キャベツは千切りにし、サッと湯通しします。 3.もやしは3cmくらいのざく切りにし、ゆでておきます。 4.まいたけも一口大に切り分けて、やわらかくなるまでゆでておきます。 5.バジルは葉をみじん切りにします。 6.コンソメを沸騰した湯に溶かし、ケチャップ、塩、コショウで味つけをします。 7.材料はすべて冷やし、6の調味したケチャップで和えます。   <コメント> もやしやキャベツの代わりに茄子やキュウリでもおいしいですね。   ****************************************************************************************** ◆栄養量(1人分)※ エネルギー 45kcal たんぱく質 1.8g 脂質 0.2g 食塩 1.2g ※日本食品標準成分表2010による計算値で、摂取が保証されるものではありません。

2014.06.14

橿原市・橿原商工会議所連携「しょうが給食献立開発」第2回勉強会を行いました。

プロの料理家から、しょうが調理の基本を学ぶ!   今年で6年目を迎えた橿原市・橿原商工会議所と畿央大学健康栄養学科(指導教員:浅野恭代教授、金一玲助手、登録参加学生40名)の連携事業は昨年に続いて「橿原産しょうが」をテーマに就学前児童向け『しょうが給食献立』開発を行なっています。   2014(平成26)年6月12日(木)16時30分、4限目授業が終わった学生32名が集まって第2回目の勉強会が始まりました。クッキングスタジオバンビ主宰、フードコーディネーター、シニア野菜ソムリエとして活躍中のプロの料理研究家である松田弘子氏を講師にお招きして、しょうが料理の基本を教えていただきました。 松田先生には昨年しょうがを使用した新商品開発事業で、やはりしょうが調理のコツをわかりやすく説明していただいています。 今回も香辛料としてクセのある素材・しょうがを難しい対象である幼児向けの給食献立にどう活かすか難しいところです。     生姜の90%以上は水分で、生姜に含まれる辛味成分はジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロンの3種の油状物質です。 生姜の切り方(みじん切り、千切り、すりおろし、薄切り)や、調理法(加熱、水にさらす、油分を加える、たんぱく質を加える、甘味を加える)により辛味が緩和されます。 また、今の時期は新生姜が出回っていますが、年中あるひね生姜とは調理方法、分量が大きく異なることに注意が必要です。 献立開発後に9月ごろ橿原市内の幼稚園で給食が提供される予定ですので、このプロジェクトでは新生姜を使って献立を考えます。     この日松田先生が用意していただいたレシピは、「しょうがご飯」です。 しょうがの量と一緒に加える具材を考え、 ①1%みじん切り ②3%みじん切り ③5%みじん切り ④5%水にさらしたみじん切り ⑤5%すりおろし ⑥5%すりおろしにバター入り ⑦5%すりおろしに鶏ひき肉入り ⑧5%すりおろしにツナ缶入り 以上8種類のしょうがご飯を各調理台で炊飯して、8つの班分を取り分け、みんなで風味の違いを食べ比べしました。 しょうがの量の違いと加える具材でこんなにも差が出るのか、と感心させられました。   前回の5月22日第1回勉強会の講師をしてくださった橿原市こども未来課管理栄養士の阪本晶子氏にも来ていただき、勉強会の様子を見てもらうとともに、最後の質問タイムでは松田先生と学生たちに囲まれて相談を受けていただきました。   次回は7月10日(木)のレシピ検討会を経て、いよいよ7月19日(土)には最終の創作メニュー審査会となります。 どのような幼児向け給食献立ができるか、今から楽しみです!   【関連記事】 橿原市・橿原商工会議所との連携「橿原産しょうがを使った給食献立」開発事業がスタート! 産官学連携「橿原産しょうがを使った給食献立開発」~保育所見学ツアーを実施! 橿原市・橿原商工会議所連携「しょうが給食献立」開発第1回勉強会を行いました。  

2014.06.13

健康栄養学科ヘルシー×オイシー料理vol.14~「たまねぎと枝豆のさっぱりサラダ」

健康栄養学科の授業や実習で作成した献立やレシピを紹介する「ヘルシー×オイシー料理」。第14弾は「たまねぎと枝豆のさっぱりサラダ」です。     ******************************************************************************************* たまねぎの辛味や香りは硫化アリルという成分で揮発性の催涙物質です。 たまねぎを切ると切り口の細胞がつぶれ、そこから硫化アリルが空中に揮発して、目の粘膜を刺激するので涙が出るのです。 この硫化アリルには、殺菌作用、血液をサラサラにする働きもあります。 枝豆は、大豆を完熟前に収穫した未熟豆で、あぜ豆、さや豆とも呼ばれています。大豆同様にたんぱく質を多く含みますが、大豆よりは低カロリーで、大豆にはないビタミンCを多く含んでいます。   健康栄養学科4回生 鷹尾 成美 ******************************************************************************************* <材料> たまねぎ  50g 枝豆(さや付)  50g → むき実では20g レモン汁  5cc 薄口しょうゆ  3g(小さじ1/2杯)   <作り方> 1.たまねぎは薄くスライスして、水にさらしておきます。 2.枝豆はさやごと塩ゆでにして、むき実にしておきます。 3.絞ったレモン汁と薄口しょうゆをよく混ぜ、たまねぎのスライスとあわせて、うえに枝を散らします。   <コメント> レモン汁の代わりに梅酢を用いるとピンク色に仕上がります。 ******************************************************************************************* ◆栄養量(1人分)※ エネルギー 48kcal たんぱく質 3.0g 脂質 1.3g 食塩 0.5g ※日本食品標準成分表2010による計算値で、摂取が保証されるものではありません。

2014.06.07

奈良県中央卸売市場連携「マグロを使ったメニュー開発プロジェクト」で「海の幸たっぷりランチ」登場!

 今年のテーマ食材はもっともポピュラーな「マグロ」です!   畿央大学と奈良県中央卸売市場との連携事業は2年目を迎え、今年も健康栄養学科の前期授業「給食経営管理論実習Ⅱ」(指導教員:上地加容子准教授、冨岡華代助手、小西佳奈助手、3回生76名)のなかで、「マグロを使ったメニュー開発」でマグロをテーマに取り組んでいます。 2014年4月17日の第1回目授業では同市場内の水産物卸協同組合(吉田理事長)から当日朝一に競り落とされたキハダマグロ体長1.5m約40kgの解体実演が調理実習室内において行なわれ、そのあと新鮮なお刺身にしていただきました。   2014(平成26)年6月5日、この日学生たちが作ったメニューは、「海の幸たっぷりランチ」という愛称の昼食で、あさりのピラフ、さばのイタリアングリル、手作りツナマヨのマリンサラダ、ミルクプリンのブルーベリーソースかけでした。     この給食は実習学生とともに教職員や一般の学生も食券を350円で事前購入して合計約100人がお昼のランチとして食べます。魚介類がメインになると鳥肉や豚肉よりもコストがかかるので経費面で難しいところがありますが、今年の11月15日・16日に天皇陛下をお招きして奈良県で「豊かな海づくり大会」が開催されるのにちなんでテーマが魚になりました。健康、食育をめざす健康栄養学科にぴったりのテーマに学生たちも張り切っています。     食堂のホワイトボードやテーブル上のコピーは手作り感いっぱいです!     給食調理室内ではみんながそれぞれの役割分担をこなし協力して大量調理実習を行います。まるで戦場の炊き出し班のようで、上地先生の号令が声高く聞こえてきます。     実はこの奥の部屋では、別の班によって「マグロを使ったメニュー開発プロジェクト」のための試作メニューが進行中で、和風と洋風のマグロ丼、パスタなどが試作されていました。     この給食実習のランチは、冬木智子学長先生が欠かさずお昼に食べていらっしゃいます。 学長先生は食事を届けてくれる担当の学生とお話することも楽しみのひとつにされています。

2014.06.06

「梅雨バテ防止食材」の特集番組に、健康栄養学科教員が出演!

村木先生が読売テレビに登場! 「梅雨を乗り切る食材 トウガラシ」を紹介   読売テレビで月曜~金曜の午後4:47~放映されている情報番組「かんさい情報ネット ten!」の金曜企画“カラクリ”コーナーにて、本学健康栄養学科准教授の村木 悦子先生が取材を受け、2014年6月6日(金)の番組内で放送されます。   6月4日に関西地方でも梅雨入りが発表され、雨の降る日が多くなってきましたが、今回はこれから始まる梅雨を乗り切り、元気に夏を迎えるための「梅雨バテ防止の食材」についての特集です。   そして今回このコーナーで梅雨を乗り切るカラクリとして紹介されるのはトウガラシです! トウガラシに含まれるカプサイシンの発汗促進(熱産生)作用と熱放散作用を利用し、梅雨とその先の夏に向けて今から体温調節のできる身体づくりをして、「梅雨バテ」だけでなく「夏バテ」予防にも繋げていくことが今回のポイントです。   ▼取材を受ける村木先生。   特集のなかでトウガラシを使った料理も紹介されます。   ▼その料理に使う食材はこちらです!   トウガラシのカプサイシンだけでなく、鶏肉に含まれるカルノシン、アンセリンの疲労回復効果など、今回のテーマにぴったりな食材を使用しています。 トウガラシそのものだと辛いものが苦手な方には抵抗があるかもしれませんが、トウガラシを使用した食品であるキムチを用いたり、その辛みを抑えるために、ある調味料や食材を使ったりと、食欲のなくなるこの季節でも食べやすい料理となっているようです。 「ある調味料」とは、何か??? とても気になりますね! トウガラシに関するさらに詳しいお話や料理のレシピは、6月6日の放送をぜひご覧ください!!   健康栄養学科 助手 隅蔵 菜海  

2014.05.29

TASK(健康支援学生チーム)活動レポート vol.2 ~幼児園での体力測定に協力!

TASK〔健康支援学生チーム〕代表、理学療法学科3回生の仲村渠(なかんだかり)からTASKのメイン活動である「ボランティア」に関して報告します!! ※TASK(Think, Action, Support for Health by Kio University)は、学科の枠をこえて地域住民の方々や畿央生の健康支援を行っています。   大学での勉強会で学んだことを実践するべく、2014年5月24日(土)に宇陀市連携「子ども元気体操づくり・子ども体力測定」に協力するため、宇陀市の幼児園(幼稚園・保育所)に行ってきました! 理学療法学科の松本先生を筆頭に参加メンバー10名全員で前日から宇陀市に乗り込み、TASK初の学外活動に向けて親睦を深めた上で、不安と期待を持ちながら臨みました。   宇陀市は非常に自然豊かで、活動先である幼児園の周りは遠くまで見渡せるほど草原が広がっており、TASKメンバーから歓声があがるほどでした!     人工芝のある大きなドームで3歳~5歳児の体力測定を行いました。 約140名の園児達が親御さんに連れられて元気良く集まってきている姿は非常にかわいかったです。   園長先生のご挨拶の後に、各組毎に測定種目別に移動し測定が始まりました。 測定した種目は25メートル走、ボール投げ、足指握力でした。     僕はボール投げを担当したのですが、普段関わっている大学生たちとは違い、どのように行うのかの指示を伝えることが非常に難しく、しっかり測定できているのか自信が持てない場面が多かったです。 楽しそうにしてくれる子、母親から離れられない子、なかなかボールを離さない子…といろいろな園児達の様子を見ながら、測定者であることを忘れて楽しんでいました(笑)     今回のボランティアを通して普段の学生生活では経験できない子供との接し方や測定者としての難しさを学ぶことができました!!     地域や大学でのボランティアに他学科と協力しながら活動し学ぶチームとして去年発足したこのTASK。最初の学外活動は非常に有意義なものでした。 新メンバーを迎えて、さらに大きくなったTASKがもっと広く、深く活動していけるように、皆で力を合わせていきたいです!!   最後はやっぱりTASKの“T~!!” このポーズはお決まりになりつつあります!(笑)     理学療法学科3回生 仲村渠 亮 【関連記事】 TASK(健康支援学生チーム)活動レポート vol.1 ~第1回勉強会を開催!

2014.05.14

広陵町連携 地域巡回型健康教室「広陵元気塾」が開かれています。

畿央大学理学療法学科教員が広陵町住民のみなさまの健康づくりのお手伝い!   畿央大学は広陵町福祉部保健センターと連携して地元広陵町が主催する地域巡回型健康教室「広陵元気塾」の運動指導を行なっています。 2014(平成26)年5月13日(火)は広陵町西体育館(真美1校区)会場に健康づくりに関心のある約30数名の方々が参加され、畿央大学からは理学療法学科 助教 松本大輔先生が運動の指導に当たりました。     この「広陵元気塾」は、広陵町住民のみなさまに「元気」と「笑顔」をお届けするために、広陵町の保健師とテーマ別の講師が、校区単位で地域を巡回するものです。   26年度の第1回テーマは「動けるからだづくり~ストレッチを中心に~」で4月から5月の2ヶ月間に5箇所を巡回します。 6月~7月は「大人も子どももわくわく食育」 8月~9月は「大人と子どものふれあい体操」 10月~11月は「歩ける足になるためのフットケア」など 来年3月まで2ヶ月ごとにテーマが替ります。 広陵町のみなさまはぜひご参加ください。   ※日程、場所は決まり次第広陵町広報誌に掲載されますので、ご確認ください。   なお、本日の模様は、5月30日(金)奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」(17時58分~18時54分)の中の特集『いきいきまち便り』で紹介される予定ですので、ぜひご覧ください!

2014.05.12

産官学連携「橿原産しょうがを使った給食献立開発」~保育所見学ツアーを実施!

産官学連携『橿原産しょうがを使った給食献立開発』 参加学生が保育所と今井町を見学!   平成21年度「古代弁当プロジェクト」から始まって今年で6年目を迎えた橿原市・橿原商工会議所連携事業、今年は「橿原産しょうがを使った給食献立開発」プロジェクトを取り組み、保育所の給食献立を開発します。   2014年5月10日(土)に、畿央大学健康科学部健康栄養学科の「橿原産しょうがを使った給食献立開発」プロジェクト(指導教員:浅野恭代教授、金一玲助手)の参加登録学生43名中27名が、橿原の藤原京保育所と橿原(今井町)の文化歴史の見学を行いました。   今回の見学会は、保育所の給食献立を開発する上で、保育所給食メニューをイメージするために、 藤原京保育所のご協力のもと見学させていただき、園児の給食を実際に見て、保育所給食の説明を受け、今後の開発に活かしてもらう主旨で実施しました。     藤原京保育所では、まず、森下園長先生より、当保育所についてのお話があり、平日は100名以上の園児が在籍し、食育・地産地消に取り組んでいるそうです。 その後、健康栄養学科浅野先生より、今回の保育所で見学したことを、次回の勉強会で発表するようお話がありました。     見学会は、二つの班に分かれて 一班ずつ、調理室の見学を行いました。 調理室内へは衛生面の問題上、入ることはできないため、窓越しで廊下から見学。 橿原市こども未来課の管理栄養士である阪本様より洗浄室と調理室について説明していただき、学生たちは熱心にメモを取りながら聞いていました。 また、学生たちは 「調理は何時から始めますか?」 「何人の保育士さんで何人の園児のお世話をされていますか?」 等、質問も活発にしていました。     そして、給食が園児たちに運ばれる時間となり、配膳される様子を見学し、園児が食べ始める頃、園児たちの近くまで入らせてもらって、給食の内容や園児たちの食べる様子を間近で観察することができ、開発の取り組みに意欲を湧かせていました。   訪問させて頂いた当日は土曜日で給食は軽食だったため、副園長先生が「平日の献立はもっと品数が沢山あるんですよ」と、平日メニューを学生に紹介できないことをとても残念そうに話されていました。     その後、園内を見学させて頂き、最後に調理師さんから調理室内の調理器具の説明を受け、学生たちは、窓越しに覗き込んで見学していました。     園長先生が最後のご挨拶で、「学生さんたちの開発する保育所給食を期待しています」と、学生たちに向けてエールを送って下さいました。   保育所見学の後、かしはら万葉ホールへ移動し、昼食は、奈良県の食材を使った食事をいただきました。     午後からは橿原市の今井町見学を行い、橿原市の歴史について学びました。 まず今井まちなみ交流センター「華甍(はないらか)」の見学を行い、 説明員の方から、橿原(今井町)の文化歴史のお話をお聞きしました。     その後、重要伝統的建築物群保存地区の今井町の街並みを見学して周りました。 18世紀中ごろに建てられた重要文化財の「河合家住宅」では、今も酒造業を営まれている様子を見学しました。     保育所の見学、そして橿原の歴史を学ぶことによって、橿原らしい給食メニューのイメージが膨らみます。 学生たちが創った給食を食べる園児たちの喜ぶ顔が見たいですね!     【関連記事】 橿原市・橿原商工会議所との連携「橿原産しょうがを使った給食献立」開発事業がスタート!  

2014.05.02

ボランティアレポート~介護老人施設ライブ by 弾き語りサークル!

こんにちは!弾き語りサークルの「すごけん。」です!!!!!   平成26年4月13日(日)に、介護老人保健施設「かぐやの里」さんにボランティアに行かせていただきました!!     施設の方が歌詞カードを用意して下さったのを見ながら、オープニング曲の「おどるポンポコリン」から始まって、松田聖子さんの「赤いスイートピー」や「なごり雪」、「心の旅」、「上を向いて歩こう」などの5曲を利用者さんと一緒に歌って楽しみました。 特に「上を向いて歩こう」を歌わせて頂いたときは、利用者さんも一緒に口ずさんで下さったりして、私たち自身も楽しんで歌うことができましたし、すごくいい経験をさせていただきました! 当日の様子は、かぐやの里さんのブログでも紹介されています。     私たち「すごけん。」は、要請を頂ければ社会福祉施設、保育所などにも歌いに行かせて頂きます! ご希望の日程、ご要望の音楽ジャンル等を、畿央大学ボランティアセンターまでお知らせください。 → volunteer@kio.ac.jp     弾き語り(アコースティック)サークル「すごけん。」 代表 教育学部3回生 矢部千夏

2014.05.01

離島・へき地医療体験実習 in 神島2014~看護医療学科

「離島・へき地医療体験実習」は、地域住民と密着した医療や看護が実践されている地域に赴き、対象者の生活背景を考慮した全人的医療を体験し、また実際の生活の状況を観察し体験することで「ひとのくらし」を理解し、保健・医療・福祉の望ましいあり方や看護職の役割を学ぶ実習です。   鳥羽市神島は、実習開始当初から実習地域として本学を受け入れていただき、今年で4回目となります。 初回から島民の生活習慣と健康との関連をデータを通して把握し、健康教育にもつながる取り組みとして「骨密度測定」を行い、事前に問診票やパンフレットを作成し、測定結果の保健指導を実施してきました。   今年度の実習は、2014年4月14日~17日の4日間実施されました。 実習学生は20名で、「母子」「学校」「成人」「高齢者」の4つのグループに別れ、それぞれの生活や生活の場の特徴を理解するために、実習前に訪問する機関や人を選定し、訪問日時の交渉と具体的な活動内容について、事前に了解を得て訪問しました。   【1日目】  鳥羽市佐田浜港から船で40分。神島に到着し、宿に荷物を置いて行動確認をしたあとは、それぞれが目的の場所に行きつつ、島の生活の状況を観察し、出逢った人々に声をかけ、話を聴いていきました。     島唯一の医療機関である鳥羽市立神島診療所長をはじめとして、漁協の方、保育所の保育士、小学校や中学校の校長先生、養護教諭、老人クラブ会長、高齢者の介護予防施設「しおさい」のスタッフの方を訪問しました。   診療所では、島の人々に多い疾病や救急時の対応などの話を聞き、往診のほか夜間の救急時は島の階段を駆け上って駆けつけ、島民が担架で港まで搬送して船で本土の病院まで移送するなど昼夜を問わず島民のために活動していることや生活の話をよく聴くなど島民の生活に密着した医療を心がけている医師の姿がありました。   学校では、生徒数が減少する中で、島全体で子どもを育てていることや他の島の子どもたちとの交流や鳥羽市での活動を取り入れ、高校で島外に出ても生きる力を育てるように取り組んでいることがわかりました。今年は中学生4人と唯一の部活動である卓球部の練習にも参加しました。   【2日目】 骨密度測定を実施し、昨年より多い48名の参加がありました。 毎回測定される方は結果説明を聞いて、「また気をつけることがわかって良かった。来年もまた来るわ」と笑顔で話され、学生の大きな励みになりました。   ▼骨密度測定を実施     ▼結果を説明   ▼介護予防支援センター「しおさい」での脳トレ風景   色々な方々に話を聴くことで、島が抱える課題も見えてきました。   乳幼児を持つお母さんは、乳幼児健診の際や、島の診療所で処置ができない歯科や重病の場合、船で鳥羽市に行かなくてはなりません。小さな子どもを抱えての船での移動は大変で、市内への交通費も大きな負担だとわかりました。高齢者ならさらに島外に出かける機会が少なくなります。   漁業の後継者不足も深刻で、若者は島外に仕事を求めて出て行き、島の生業である漁業が衰退の途にあります。40歳代の漁師は10人で、後継者である青年の数や子どもの数は確実に減っています。   また島では65歳以上の人が全人口に占める割合である高齢化率は45%を上回っています。見守りが必要な独居高齢者の方が入居できるように民家を改造したグループハウスが2軒創設されましたが、介護支援専門員やヘルパーなどのスタッフが確保できず運営が困難な状況で、建物の維持費は町内会費で賄われています。介護が必要になった高齢者は、島外の施設に収容されるか親族が引き取ることになり、生まれ育った島で身近な人に囲まれながら生涯を終えたいと願ってもそれができないのが現状です。   しかし、島の人々はおおらかで明るく、子どもから高齢者まで皆笑顔で、島の誰もが声をかけあい、助け合って生活している姿が学生にとって大きな印象でした。   【3日目】 最大のイベントである島の人々を招いての交流会を開催しました。     今年は今まで以上にたくさんの方が参加してくださり、用意していた食べ物や飲み物がすぐに足りなくなるほどの大盛況で嬉しい悲鳴を挙げました。4つのグループが3日間の学びを発表した後、企画していたゲームで大笑いし、島民の方々も学生もとても楽しい時間となりました。   【4日目】  全体カンファレンスの後、挨拶周りをして港へ移動すると、毎年学生が来るのを楽しみにしてくださる“げんさん”が見送りに来てくださり、学生と一緒に写真を撮りました。   町内会長様 老人クラブ会長様も来られて最後まで別れを惜しんでくださり、「また来年会いましょう」と約束し、島を後にしました。   いつも私たちを温かく迎えてくださる神島の皆様のお気持ちを大変嬉しく思いました。 神島の皆様、お世話になった各機関の皆様ありがとうございました。   看護医療学科 准教授 松本 泉美 【実習の発表会ブログ】 「平成26年度離島・へき地医療体験実習の学び発表会」を開催しました!