タグ

看護医療学科

2024.05.29

産婦人科医に学ぶ超音波診断法の理論と実際~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅰ」

令和6年5月27日(月)に助産診断技術学Ⅰ(妊娠期診断とケア)の授業で、産婦人科医である健康科学部長の植田政嗣先生から、超音波診断法の理論と実際について講義をしていただきました。     まずは授業資料やビデオ教材を用いて、超音波検査の原理や、所見からわかる胎児の状態について学びました。   その後実際に超音波診断装置を使い、装置の使い方やプローブの持ち方、児頭大横径(BPD)、腹囲(AC)、大腿骨長(FL)の測定方法、推定児体重(EFW)、妊娠週数の算出方法を学びました。     一人ずつ丁寧にご指導いただき、時間はかかったものの、10人全員が測定することができました。また、実際に使われている装置を用いて測定することで、妊娠週数に応じた胎児の状態をより理解できました。       超音波検査は、胎児の状態を確認できるだけでなく、お母さんが実際に目で胎児の存在を感じられる大切な機会です。助産師として、お母さんの負担にならないように検査の技術を磨き、お母さんに安心してもらえるような声かけができるように、これからも練習にはげみます。   助産学専攻科 13期生 石谷 七都、長原 穂和 【関連記事】 児童福祉の実際について学ぶ! 児童養護施設「飛鳥学院」での講義を通して ~助産学専攻科「ヒューマンヘルス」 楽しみながら妊婦・育児を体験!「マタニティクラス」を開催~助産学専攻科 令和6年度近畿地区助産学生交流会に参加しました!~助産学専攻科 沐浴指導の実技テスト全員合格にむけて練習しました!~助産学専攻科 ベビーマッサージとマタニティヨガの講義を受講しました!~助産学専攻科 「NCPR(新生児蘇生法)Aコース」を受講しました!~助産学専攻科 第12期生事例研究発表会を開催しました~助産学専攻科 産婦人科医に学ぶ超音波診断法~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅰ」

2024.05.27

児童福祉の実際について学ぶ! 児童養護施設「飛鳥学院」での講義を通して ~助産学専攻科「ヒューマンヘルス」

2024年5月17日(金)、「ヒューマンヘルス」の授業で、奈良県桜井市にある児童養護施設「社会福祉法人 飛鳥学院 」の見学をさせていただきました。飛鳥学院は、養護施設だけでなく、児童家庭支援センターや支援事業所、学童保育事業なども展開されており、児童福祉に幅広く特化した施設です。     前半は施設職員の方の講義を受け、児童養護施設の地域における役割や子どもたちの自立をどのように支援されているかについて教えていただきました。子どもたち一人ひとりと真摯に向き合い、それぞれの特性に合わせたかかわり方をされており、子どもたちの自立に向けて職員全体で行う支援の実際について学ぶことができました。 子どもが健やかに成長できる環境を提供することが大切であり、助産師として、生まれた瞬間だけでなく地域での生活環境にも目を向けて子どもとその家族を支援していきたいと思います。     講義のあとは、施設見学をさせていただきました。 施設内には、広々とした玄関や食堂や大浴場があり、子どもたちの部屋は男女で仕切りを作るなど、子どもたちそれぞれの発達段階に合わせた生活空間が作られていました。また、塾の設置や児童別に勉強を教える体制が整っていて、子どもたちが自主的に学習しやすい環境となっていました。 学校から帰宅した子どもが元気に遊びまわる姿を見て、飛鳥学院は子どもたちにとって本当の家のような安心できる存在であるということを実感しました。         施設見学を通して、子どもが職員と関わる過程で「自分は大切にされている存在である」ということを認識し、成長することができるということを学びました。この学びから、助産師として、子どもにとって大人からの愛情は成長にも重要であると伝えることでより良好な母子関係の構築を促すとともに、対象者の方に自己の命の大切さや自己を大切にいてくれる人は周りにいるということを伝えていける存在になりたいと感じました。     今回は、お忙しい中、学生を温かく迎えてくださった河村院長、職員の皆様、貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。   助産学専攻科13期生 岡本 真佳、中畝 小梅   【関連記事】 児童養護施設「飛鳥学院」を見学!~助産学専攻科「ヒューマンヘルス」 児童養護施設「飛鳥学院」を見学!~助産学専攻科「乳幼児の成長・発達」 楽しみながら妊婦・育児を体験!「マタニティクラス」を開催~助産学専攻科 令和6年度近畿地区助産学生交流会に参加しました!~助産学専攻科 沐浴指導の実技テスト全員合格にむけて練習しました!~助産学専攻科 ベビーマッサージとマタニティヨガの講義を受講しました!~助産学専攻科 「NCPR(新生児蘇生法)Aコース」を受講しました!~助産学専攻科 第12期生事例研究発表会を開催しました~助産学専攻科

2024.05.27

『実習に活かす高齢者看護技術』高齢者の個別性に合わせた援助を考える~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」Vol.2

看護医療学科3年次配当「老年看護学援助論Ⅱ」は、高齢者看護に必要とされる生活機能の視点からのアセスメントや看護技術、紙面上の事例による看護過程の展開を行い、高齢者の日常生活の維持に必要な援助技術を演習し学修します。前回のブログでは、外部講師を迎え、摂食嚥下障害のある患者さんを支えるケアについて学んだ様子をお届けしました。今回、令和6年5月17日の授業では、実習に活かす高齢者看護技術について演習を行い、日常生活援助の活動・移動介助と身体ケア技術の安楽・リラクゼーションについて学びました。 老年看護学援助論Ⅱの授業では、ペーパーペイシェント(文章で書かれた事例の患者)を用いて看護過程を学んでいます。今回の講義は、実際の臨床現場をイメージし、看護師役・患者役・観察者などを経験し、ディスカッションを通して看護援助を考えました。   移動介助では、グループに分かれて左麻痺のある患者を想定しベッドから車いすへの移乗の演習を行いました。基礎看護学の演習ではすでに車いす移乗について学修済みですが、麻痺のある患者に介助するとなると難易度は上がります。事前学習をしてきた内容を踏まえ、「車いすの位置はここでいいの?」「右手は動かせるからどこを握ってもらったらいいかな?」「ベッドを起こした方が移動しやすくない?」など、学生たちは様々な意見を出し合いながら、ベストなケア方法を検討していきました。   その後、人形を使って自分達で考えた方法をデモンストレーションし、他のグループとの意見交換をしました。「このグループは麻痺側の腕の保護まで意識しているところがいいと思った」「患者さんへの声かけが上手で、(患者さんが)安心できると思った」など、他のグループからの学びもたくさん得られたようです。     リラクゼーションでは、まず五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)の大切さやタッチケアの効果を伝えました。実践では、オルゴール音楽が流れる中、アロマの香りや互いの手の温かさを感じながら、優しく丁寧にハンドマッサージを行いました。最初は、「触れる」ことに照れている学生もいましたが、マッサージを行っていくうちに、お互いにリラックスしていく様子がみられました。このケアは、実習先の高齢者の方だけでなく、友達や家族など身近な人にも行えるケアだと思います。是非、活用してみてください。     講義後の学生感想より ※原文を一部抜粋   ●「車いす移乗の時にどのようにすればよいのかグループで話し合い、積極的に意見を出し合って実施することができた。看護者として、患者にとってどのようにすることが一番いいのか考えることが難しかった」   ●「車いす移乗では、教科書に書いてある通りに行ってもなかなか上手くいかず、その患者さんにあった方法を探すといいのかなと思いました」   ●「みんなで試行錯誤試し、患者役の意見も聞きながら実施したことで、最後には対象者にとってより良い移乗方法をみんなで考えることができた」   ●「リラクゼーションが初めての体験で楽しかったです。リラックスできて疲労回復になるのを身体で実感できて驚きました」   ●「ハンドケアはやってもらうのも相手にするのも初めてでこんなにリラックス効果があることを知って驚いた」   ●「ハンドケアではどうすれば対象者に心地よく安楽に感じてもらえるかを考えてコミュニケーションを取りながら雰囲気よく実施できた」     これらの経験が、個別性のある看護を考える力につながりますようにと願いながら、また次の講義からも一緒に看護について考えていきましょう。   看護医療学科 助教 伊藤 千春・島岡 昌代   【参考記事】 外部講師による講義『食べたい!』を支えるケア ~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」 外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」 看護学生と企画した「性教育セミナー」を高校で実施!~看護医療学科「母性看護実習」 堺市総合防災センターで体験学習をしました~看護医療学科「災害看護II」 ハンセン病療養所を訪問、当事者家族の声を聴き「医療と人権」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 外部講師による講義「筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の看護について」~看護医療学科「慢性期看護学援助論Ⅰ  

2024.05.24

プロジェクト研究成果発表会を開催しました!~看護実践研究センター

看護実践研究センター は、建学の精神である「徳をのばす」、「知をみがく」、「美をつくる」を基本理念に置き、保健、医療または看護を専門とする職業人、および研究者に対して、最新の看護実践に関する情報を提供し、看護実践研究を推進することを目的とし 2019年4月に開設されました。開設2年目には「その人らしく幸せに生きる」をテーマとしてプロジェクト研究の公募を行いました。     そして、2024年5月22日(水)看護実践研究センタープロジェクト研究成果発表会を開催しました。   指定研究「認知症高齢者のための意思決定支援ツールの開発(研究代表者 對中百合准教授/研究分担者 大友絵利香准教授、山崎尚美前看護実践研究センター長(現、四天王寺大学看護学部長))」が、3年間の計画でスタートしました。しかし、折しもCOVID-19の猛威によりデータ収集が難航し、1年の研究期間の延長を経て、成果発表に至りました。   今回は「軽度認知症高齢者の看取りを含めた終末期プロセスにおける意思決定支援ガイドラインの作成」について、高齢者の看護にあたる地域包括ケア病棟、特別養護老人ホーム、訪問看護ステーションの看護師を対象に実施した予備調査としてのインタビュー調査、および本調査としてのグループインタービュー調査の結果に絞り、研究代表者の對中准教授より発表されました。     この調査では、軽度認知症高齢者の看取りを含めた終末期プロセスにおける意思決定支援と意思確認の手がかりが明らかとなりました。前者については①対象者の意思を尊重、②家族の意思を支援、③地域、多職種との連携、④ACP※(アドバンスケアプランニング)の普及の4カテゴリーが生成され、後者については①生活状況から意思を推測、②チームで対象者の意思を推測、共有、③対象者の言動から推測、④嗜好から意思を推測、⑤性格から意思を推測、⑥治療や看護に拒否を示す態度、⑦家族からの情報、⑧多側面からの理解、⑨今までの様子を辿る、⑩書面に残された意思表示、⑪繰り返される言葉が手掛かり、⑫示された行動の12カテゴリーが生成されたことが報告されました。また、地域包括ケア病棟、特別養護老人ホーム、訪問看護ステーションのそれぞれの施設による特徴も見出されたことが報告されました。 ※ACPとは、将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、 本人を主体に、そのご家族や近しい人、医療・ ケアチームが、繰り返し話し合いを行い、本人による意思決定を支援する取り組みのことです。   多死社会を迎える我が国において、死すべき運命にある人の尊厳ある死を視野に入れた『QOD(Quality of Death)』を高めるための医療の必要性が叫ばれ、その整備が喫緊の課題となる中、大変示唆に富んだ結果が示されたといえ、今後の発展に大いなる期待が寄せられます。     発表会には20名を超える教職員の参加があり、熱心に耳を傾ける姿がありました。また、発表後の質疑応答は時間を超過してもなお、質問が続くなど活発な討論がなされ、関心の高さが窺えました。     看護実践研究センターでは、看護実践にかかわる研究拠点として、研究の活性化を支援し、地域社会への還元を進めて参ります。現在、第2期プロジェクト研究も公募中です。今後とも皆様のご理解、ご協力をお願いいたします。     看護実践研究センター長 山本裕子   【関連記事】 看護実践研究センター 認知症予防講座「歌って、笑って若返り」を開催しました~看護実践研究センター認知症ケア部門 看護実践研究センター認知症ケア部門主催「高齢者看護・ケアに活かすホリスティック・ナーシング」講演会を開催しました。 看護実践研究センター第9回研修会「地域共生社会の実現に向けて~様々な在留資格による外国人介護職受け入れの現状と課題~」を開催しました。 新たな産育コミュニティをめざして「マタニティクラス」を開催しました!〜看護実践研究センター 2023畿央祭・ウェルカムキャンパスで、がんカフェ「きらめき」開学20周年記念拡大版を開催!~看護医療学科 看護実践研究センター「親子のつどいサロン秋祭り」を開催しました

2024.05.20

フレンドリーをめざす「認知症ケア論」のご紹介!~看護医療学科

看護医療学科1年次の選択科目に「認知症ケア論」があります。「認知症ケア」と聞くと難しいイメージがあるかもしれませんが、今年は新1回生の担任になった科目担当教員(室谷と申します)が、オリエンテーションの時からフレンドリーに講義を紹介した甲斐があり、21名の履修者が集まりました。 初回講義は緊張ムードが漂う中、フレンドリーなグループワークで盛り上がり、知らず知らずのうちに「認知症フレンドリー社会」をめざすMuroya Worldに引き込まれていく学生たち。この講義は、「認知症」に対する理解を深め、学生が社会の一員として正しい知識を備え、主体的に行動していく基盤を作ることが目的です。学生が思ったことを発言し、他者の意見を受け止めつつ、自らの考えを深め、疑問や望みに対して主体的に学習するために活動し、出会う専門職や認知症の人、家族、地域の人々、他学の学生等、新たな社会とつながりを持ち、自己課題を見出し、今後の活動に生かせるよう、アクティブラーニングを取り入れています。     5月18日(土)は地域の認知症カフェの見学を経て、学生が一人ずつ学びを発表し、KJ法※で「認知症カフェってどんなところ?」「認知症カフェが地域にあるメリットは?」「認知症カフェの課題は?」「自分たちがやってみたい認知症カフェは?」をお題にグループワークを実施しました。初めてKJ法に取り組む学生もいましたが、どのグループも笑顔で意見を出し合い、気づき+αで活発に意見交換を行っていました。   ※KJ法:付箋等の紙に情報を記し並べ変えたりグループ化したりすることで断片的な意見・アイデアを効率的かつ論理的に整理するための手法。       「認知症カフェ」が地域の交流の場になり、ある人にとっては活動の場や居場所であり、生きがいを感じる場であること、相談やためになる話がきけること、珈琲豆の香りをかぎ好きな豆を選別して自身で豆をひき楽しみながら味わうことができる場もあること、マイナスな気持ちをプラスに変える場であること、地域の色々な方が参加して情報交換や連携が図られる場であることなどなど、1回生とは思えない、多くの気づきや学びを語り合うことができました。     9月の世界アルツハイマー月間には、履修者有志で「認知症カフェ」を開催してみよう!と盛り上がり、今日の講義は終了しました。   今後も、認知症サポーター養成講座の受講、若年認知症サポートセンターへの訪問、他大学との交流会など、わくわくするメニューが目白押しの「認知症ケア論」。学生フレンドリーな教員(室谷、伊藤、島岡)は、学生がすでに「認知症フレンドリー社会」の一員になりつつあることを嬉しく・頼もしく感じ、「認知症ケア論」により力を注ぎ、満足度の高い授業運営をめざしています。     どうぞ続報をお楽しみに、引き続きよろしくお願いいたします。   看護医療学科 准教授 室谷 牧子   【参考記事】 新たに「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科|KIO Smile Blog 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク! ~看護医療学科|KIO Smile Blog 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク第2弾! ~看護医療学科|KIO Smile Blog 「認知症ケア論」フィールドワークでの学びを共有!〜看護医療学科|KIO Smile Blog

2024.05.19

外部講師による講義『食べたい!』を支えるケア ~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」vol.1

令和6年5月10日(金)の3年次配当「老年看護学援助論Ⅱ」の授業では、講師として大和高田市立病院の伊丹 幹人先生を迎えました。伊丹先生は、摂食・嚥下障害看護認定看護師・特定行為研修終了者(在宅・慢性期コース)・DMAT(災害派遣医療チーム/Disaster Medical Assistance Team)で活躍されています。   講義では「口から食べること」を考えることから始まりました。単に生命維持のためだけでなく、日常生活の楽しみという点、生理的・精神的・社会的側面から喜びを得る活動であることを再認識できました。     伊丹先生は、摂食嚥下障害のある患者さんは「看護の力」で食べられるようになると学生に力強く伝えてくれました。学生たちは、解剖生理、摂食嚥下の定義、食べる仕組みを復習し、高齢者の摂食嚥下についての講義を真剣に受けていました。   講義の中で実際に、反復唾液嚥下テストや頚部聴診を行い、嚥下体操や唾液腺マッサージなどを体験する場面もありました。患者さんの「食べる喜び」「生きる喜び」を通して、食べる意味を考え、支えていく必要があり、「看護の力」の凄さを教えていただきました。     講義終了後には、認定看護師、DMATとして活動に興味がある学生たちと伊丹先生を囲んで茶話会を行いました。   認定看護師やDMATになるためにはどうしたらいいのか、能登半島地震ではどんな活動をしたのかなど、学生の質問に対してとても丁寧に話をしていただきました。講義や実習以外でこのような貴重な時間を過ごせたことは、きっとこれから学生たちの未来に何か響くものがあったのではと感じました。     ※講義後の学生感想より 一部抜粋(原文まま) 食事摂取量減少、低栄養、筋力低下・認知機能悪化、嚥下機能低下、という負のサイクルが起こることで、摂食嚥下障害が起こると学んだ。この負のサイクルを断つことが医療者に求められることであり、それをNSTで行っているということが興味深かった。 摂食嚥下の仕組みや障害、ケアについて詳しく知ることができてよかった。摂食嚥下についてあまり深く考えたことはなかったが、口から食べることは生命維持のための栄養摂取だけでなく、楽しみや生きる喜びにつながる重要なものであり、アセスメントするうえでも重要な項目であると感じた。今日学んだことを事例や実習でアセスメントする際に役立てたい。 嚥下という身近なものを意識して体験する時間があって、身をもって学ぶことができてよかったです。上を向いて水分を飲んだ時の嚥下の困難さには驚きました。 聴診器を使って嚥下の音を聞いたことが面白かった。今まで嚥下についてあまり考えたことがなかったが、今日意識して嚥下する演習を行って、食道を通っていく感じや飲み込む際の喉頭蓋が閉じる感じなどを感じ取ることができて面白かった。 授業後にDMATや認定看護師についてお話を聞けて貴重な経験ができました。オーハット(口腔アセスメントシート)は初めて知ったので実習で活用したいです。 看護医療学科 助教 伊藤 千春 【関連記事】 外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」 外部講師による講義「筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の看護について」~看護医療学科「慢性期看護学援助論Ⅰ」 外部講師による講義「国外における国際看護と国際看護活動に必要な能力について」~看護医療学科「国際看護学Ⅰ」 外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」 摂食嚥下障害看護認定看護師の講師を招いて 「高齢者の摂食・嚥下のための看護」演習を行いました!~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」

2024.05.16

楽しみながら妊婦・育児を体験!「マタニティクラス」を開催~助産学専攻科

2024年4月28日(日)畿央大学で行われたマタニティクラスでは、助産学専攻科の学生10名をはじめ、看護医療学科、助産学専攻科の先生方と一緒に2組のご夫婦をお迎えしました。     沐浴や着替え、おむつ交換、抱き上げといった育児体験や妊婦ジャケットを使用した妊婦体験などたくさんの体験ブースを用意しました。カップルが楽しく体験でき、赤ちゃんのいる生活をイメージしていただけるように、関わり方だけでなく、レイアウトやBGM、飾りつけに気を配り、あたたかい雰囲気になるように工夫することが大切だと学びました。       また、助産師の先生によるタッチケアを見学させていただきました。そこでは、助産師が主体となって妊婦さんの不安を和らげるだけでなく、赤ちゃんがおなかにいることをカップルが実感できるように関わっておられました。具体的には、赤ちゃんの心臓の音を聞いたカップルは、赤ちゃんがおなかにいることを実感でき、幸せそうな様子がみられました。     このようなことから、マタニティクラスを開催する目的は、地域に相談できる場所があることをカップルに伝えることやカップルがより良好な関係を築きながら出産、育児ができるようにサポートしていくことであることを学びました。   2024年6月30日(日)に畿央大学で行われるマタニティクラスは助産学生10名が主体となって企画します。今回の学びを活かし、マタニティカップルが少しでも楽しみながら出産、育児をイメージできるようなマタニティクラスにしようと思います。   助産学専攻科13期生 菊池 菜那、東島 由果   【関連記事】 プレパパ・プレママのための「マタニティクラス」を開催します~看護実践研究センター  新たな産育コミュニティをめざして「マタニティクラス」を開催しました!〜看護実践研究センター

2024.05.14

2024年度 へき地医療体験実習レポート(吉野郡川上村)~看護医療学科

看護医療学科では、4年次に今までの臨地実習や既習した知識を活用し、看護実践を行う統合実習として、へき地医療体験実習を実施しています。この実習では、「看護の本来の姿に立ち返って、その人の顔が見える看護や保健医療を体験することで、看護の本質を考えること」を目的として、学生の看護観のリフレクションし、看護の基盤である対象者の生活基盤を理解した看護のあり方を探求します。 今年度は、2024年5月7日(火)~5月9日(木)の3日間、看護医療学科4回生95名のうち学生20名、教員4名の計24名が奈良県川上村にて実習を行いました。 【1日目】5/7(火)雨模様での集合でも、現地に着くと雨はあがりました! 学生たちは、事前に川上村の歴史や現状を学習してから実習に臨みましたが、まずは大滝ダムの見学から始まりました。   大滝ダムは紀の川(吉野川)の「治水(洪水にならないようにすること)」「利水(地表水、地下水を飲用などの生活用水、農業用水、工業用水、発電用水等に利用すること)」「発電」「流水の正常な機能の維持」を行う多目的ダムであり、その歴史は古く、1959年9月の伊勢湾台風による甚大な被害をきっかけに計画され、村の中心部であったところに造られました。   実際にダムを目の当たりにした学生たちは、予想以上の大きさと迫力で圧倒されている様子でした。実際にダムを見たことや掲示されているダムの説明を見ることで、治水の必要性を理解することができました。       次に実際に住民に対する支援を行っている村内の様々な機関(村役場、森林組合川上社中、社会協議福祉会、民生児童委員協議会、保育園、こどもセンターあまごん、川上村立かわかみ源流学園、診療所)の担当者へインタビューを行いました。事前に川上村について把握した情報から、「へき地での生活における健康と保健・医療・福祉の関係を理解したうえで看護職としての役割」を見出すための質問内容を考えました。   学生の質問は、母子保健・成人保健・高齢者保健・学校保健・地域包括などの視点から、川上村の現状から課題を見出し、改善策の提案まで多岐にわたる内容でしたが、担当者の方々には、学生の質問に丁寧にご回答いただき、必要な資料やデータの提供をしていただきました。学生たちはインタビューを通して地域での生活だけでなく、こどもを大切に育てる教育・健康と保健・医療・福祉の関係を知り、「地域に生活する人々も看護の対象者」であると学ぶことにつながったのではないかと感じました。インタビューだけでなく、実際に地区踏査することでの気づきも多かった様子でした。   データだけでは表れない、担当者からの生の声、想いを聴くことができ、実際の生活の場と教育・保健・医療・福祉の場の関係性を理解することにつながったのではないかと感じました。       次に「森と水の源流館 」に訪問し学芸員の方からお話を伺いました。   施設に入るとまず目に飛び込んできたのは、吉野川紀の川のそれぞれの流域に生息しているお魚たちで、川上村に生息している魚の生態について知ることができました。「源流の森シアター」では、「吉野川源流―水源地の森」を大迫力のスクリーンに映し出された四季折々の風景と鳥や動物、虫たちの姿を見ながら旅することができました。   川上村では木材需要の高まりから木材伐採が行われていましたが、原生林を守るために今から500年前に日本で初めてスギ、ヒノキを植えて育てる人工造林が始まり、当時から源流部を守る行動がとられてきたことを学ぶことができました。     学芸員の方は学生たちに「ここに住んでいる高齢者の方はライフラインが止まっても、2~3か月生きられるそうです。自分の畑の野菜を食べて、薪で火をくべて、川の水を使って生活すると答えてくれます」と話されました。続けて「年配の方と話すのは色々な考え教えを学ぶことができるチャンスだと思って、触れ合える機会があればまずは話を聞くことが大切。アンテナを張って交流してみるのも大切」とお話しくださり、異世代でのコミュニケーションの重要性と昔の生活を理解することの必要性を学ぶことができました。   【2日目】5/8(水)曇り空からスタートして、雨が降ることなく過ごせました。 2日目は、かわかみふれあいセンターにて住民の方を対象にした健康測定を実施しました。学生たちが主体となり、企画から運営まで実施してくれました。学内で学生役、住民役となりシミュレーションを実践し改善点や工夫点を試行錯誤しながら準備を進めてきました。当日は曇り空で足元が悪いなか13名の方が参加してくれました。       開始直後の学生たちは表情が硬く緊張した様子でしたが、住民の方の優しさや温かいお言葉によって、和やかな雰囲気で健康測定を実施することができました。問診、血圧測定、足趾把持力測定、握力測定を実施後、それぞれの測定結果に応じた保健指導を実施しました。学生たちが作成した問診表、測定結果記入用紙、保健指導パンフレットを活用しながら一人ひとりに合わせた保健指導を実施している学生はとても輝いて見えました。   住民の方で「初めて来た」と山上の地区から車で送迎してもらい来られた方もいました。その方は学生たちに「夏にも来てね」と笑顔で話されて、ご厚意で自宅までの送迎に付き添わせていただきました。付き添った学生からは、実際のご自宅を訪ねることができたこととその方との関わりから、「学生を自宅へ招き入れて話をすることや、自分が作った野菜や採った山菜をあげることが生きがいになっているのではないかと感じた」と実習ならではの学びを得ることができました。その他の住民の方からは健康測定の感想として、「本当に丁寧でよかったです、日本の未来のために頑張ってください」と温かいお言葉をいただくことができました。   健康測定の合間に、高齢者が買い物できるよう全ての地区を回る移動スーパーに帯同し、住民の健康状態を把握し切れ目ない支援をタイムリーに展開する活動されているコミュニティナースの活動の実際を見せていただきました。     学生たちは、住民の生活を支える仕組みには、関わる人々の思いも重要な要素であると感じたようです。 【最終日】5/9(木)曇り空でのスタートでしたが、午後からは晴天に。 3日目は、村長からご多忙の中、講話の時間を調整していただき、川上村のこれまでの歴史や住民の生活、ダム建設に対する思いや考えを私たちにお話しくださいました。   「主役は住民で、おじいちゃん、おばあちゃん、住民の方が幸せになること、きょう一日もよかったなと思えるように行政も同じ気持ちで働きかけることが大切」と話されました。また、日本を身体に例えて「東京は心臓とか脳で、田舎は手先・足先だと思っています。心臓がなければ生きていけないですが、手先、足先もなければ生きていくのが大変ですよね。手先・足先(田舎)と心臓(都会)は同じようにバランスよくしていかないといけない」と学生たちが分かりやすいように工夫してお話しくださいました。学生たちは熱心に村長のお話に耳を傾け真剣に聞いていました。川上村の歴史から自身の看護に対する考え方やへき地における行政の在り方を理解できたのではないかと感じました。     最後に村内で活躍されているアーティストの方へインタビューを行うため、匠の聚(たくみのむら)を訪ねました。そこで、前職を辞めてまで移住した経緯やアーティストとして活躍されている内容を教えていただき、川上村の素晴らしさを再発見できました。匠の聚のアトリエの素敵な絵画とそこから見える素晴らしい景色に私たちも癒されました。     今回のへき地医療体験実習を通して学生たちは、実際に川上村での保健・医療・福祉を体験し、村民の生活状況、価値観、健康状況などを総合的に判断した医療の在り方を考え、看護師の役割を考える貴重な経験と時間になりました。   お世話になった各機関の皆様、住民の皆様、本当にありがとうございました。   看護医療学科 助手 中谷 隆太郎   【関連記事】 2024年度 へき地医療体験実習(山辺郡山添村)レポート~看護医療学科|KIO Smile Blog 2024年度 へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)1日目レポート~看護医療学科|KIO Smile Blog 2024年度 へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)2日目レポート~看護医療学科|KIO Smile Blog 2024年度 へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)3日目レポート~看護医療学科|KIO Smile Blog 2023年度 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポート~看護医療学科|KIO Smile Blog 「離島・へき地医療体験実習」発表会を開催しました!~看護医療学科|KIO Smile Blog 離島・へき地医療体験実習(川上村)で応急手当ポケットカードを作成!~看護医療学科|KIO Smile Blog  

2024.05.10

2024年度 へき地医療体験実習(山辺郡山添村)レポート~看護医療学科

看護医療学科4回生の必修科目である「へき地医療体験実習」の現地実習が2024年5月7日(火)~5月9日(木)の3日間で行われ、学生たちは奈良県内4か所の実習地にわかれて参加しました。そのうちの1か所である山添村には、24名の学生が参加しました。 地域の方々、山添村役場住民福祉課、東山診療所、山添村社会福祉協議会、村立児童館、かすががーでん(波多野地区活性化協議会)をはじめとする村内各機関のみなさまのご協力のもと、素晴らしい実習ができました。3日間の様子をご報告いたします。 【1日目】5/7(火) 山添村が抱える問題について知る 初日はまず、山添村役場住民福祉課の辻井課長と新瀬保健師、山添村社会福祉協議会の浦事務局長から山添村の概況や健康課題のお話をお伺いしました。       その後、私たちは「かすががーでん」(波多野地区活性化協議会)に赴きました。山添村は古くからの大和茶の産地です。保育所跡地を活用した「かすががーでん」では東さんと岩本さんからお話を伺いました。当日は、「かすががーでん」にNHK奈良放送局と奈良新聞の取材があり、その後は書家の逢香さんとともにお茶摘みと、釜炒りの体験をさせていただきました。NHKでは「ならナビ」にて5月14日(火)に放送予定とのことです。           【2日目】5/8(水) 地域の方々とふれあう 2日目の午前中は、4つの班に分かれ、めいめいが立てた計画に従って、東山地域の地区踏査を行いました。途中、地区住民のみなさんとお話もでき、翌日に企画している骨密度測定会にお誘いすることができました。   午後に訪問した児童館では、赤埴館長、福山支援員さんへのインタビューの後、児童たちとともにおやつをいただきました。朴葉で包まれたおにぎりで、季節を感じるものでした。その後は、学生たちで企画したミニ運動会です。準備体操の後、じゃんけん列車、おっかけ玉入れ、風船バレー、借り物競争を行い、児童たちとおおいに楽しみました。     【3日目】5/9(木) へき地医療についての理解を深める 最終日の午前は、コロナ禍で中止を余儀なくされていた骨密度測定会を東山公民館にて行いました。骨密度測定のほか、血圧測定とフレイルのチェックを行いました。学生たちは最も時間をかけて一生懸命準備した甲斐があり、とてもよい会となりました。     最終日の午後は、東山公民館に隣接した東山診療所を見学しました。その後、公民館にて吉川院長と大久保看護師にインタビューを行い、村の医療の現状、山添村ならではの地域に密着した医療活動を行っていることをお聞きすることで、へき地医療について学びを深めることができました。     3日間のへき地実習では、山添村で暮らす方々の生活や思いを肌で感じ、病院実習だけでは経験できない多くのことを学びました。今後、看護職に就いた後もこの経験はきっと役に立つと考えます。 最後になりましたが、この実りある3日間の実習のために多くのご協力を賜りました関係者の皆様、地域の皆様に深く感謝いたします。   看護医療学科 教授 文 鐘聲 准教授 田中 陽子 准教授 室谷 牧子 講師 松川 真葵   【参考記事】 2024年度 へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)1日目レポート~看護医療学科|KIO Smile Blog 2024年度 へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)2日目レポート~看護医療学科|KIO Smile Blog 2024年度 へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)3日目レポート~看護医療学科|KIO Smile Blog 2023年度 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポート~看護医療学科|KIO Smile Blog 「離島・へき地医療体験実習」発表会を開催しました!~看護医療学科|KIO Smile Blog 離島・へき地医療体験実習(川上村)で応急手当ポケットカードを作成!~看護医療学科|KIO Smile Blog

2024.05.10

2024年度 へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)3日目レポート~看護医療学科

看護医療学科では特色ある科目として、4年次に「へき地医療体験実習」を開講しています。4月当初から学内での実習を開始し、準備を整えて奈良県内4か所の地域で実習を行っています。看護医療学科大友准教授から3日目の様子が届きました。 5月7日(火)から9日(木)までの3日間は、吉野郡川上村・五條市大塔・山辺郡山添村・宇陀市大宇陀の4つの地域で臨地実習を行います。2日目報告に続き今日は、宇陀市大宇陀地区での実習3日目の様子についてリポートします。   実習地に入って2日間は、まちの保健室企画や移動診療車の見学、家庭訪問、カンファレンスなど、グループごとに多くの学びを得てきました。 大宇陀の方々から、温かいおもてなしを受け、学生たちは充実した時間を過ごしています。   この実習は「統合実習」に位置付けられています。これまでの「領域実習」を経験した4回生でしか経験できない多くのことを学ぶ3日間となります。   大宇陀での実習も最終日です。お世話になった宿泊場所で、今日もおいしい朝ごはんをいただきました。   ▼民泊施設では、焼き立てパンや手作りジャム・マーマレードなどをいただきました     荷物をまとめて、ご挨拶を済ませた学生たちは今日の実習に向かいます。 訪問看護や看取りが近い高齢者へのケア、地域診療担当医の往診見学など、今日も盛りだくさんな内容です。   施設に到着した学生は、早速私から課題を与えられました。 腎臓がん終末期で、全身浮腫や呼吸困難感を呈している高齢女性の全身清拭、更衣、シーツ交換、浣腸などの看護ケアです。   女性は、生まれてからずっと生活し続けた宇陀の地で看取りを希望しています。   終末期特有の多くの症状を抱えた女性を目の前にした学生たちは、これまでの学習や演習、実習で得た知識を絞り出します。身体症状に配慮しながら、爽快感を得られるケアの方法を考えながら、丁寧に関わりました。   家族が看取りのときに、この女性と対面しても「ああ、きれいな顔してる。大事に看取ってもらったのやね」という記憶を残していただけるようケアに向き合いました。住み慣れた地域で看取ることの意義や、亡くなる瞬間までその人らしく生きるためのケアが実践できた時間でした。   あわただしく時間は過ぎて、次は地域医療に携わる医師・看護師の往診に同行しました。   ▼往診医診察の様子     下咽頭がんで終末期を迎えた対象や、全身熱傷で下肢切断・人工肛門造設を余儀なくされた対象など自力で病院への受診が難しい事例は、宇陀市立病院総合診療科の医師が往診しています。学生たちは体温や血圧を測定し、医師に報告します。また、対象が抱えている問題について提起し、医師と治療方針について話し合いました。   往診実習を行った学生の一人は、偶然にもリハビリ病院での領域実習中に、受け持った患者と再会しました。再会に驚きを隠せませんでしたが、あまりの偶然に学生が涙する場面もありました。   往診見学後は、学生から地域診療の醍醐味や大宇陀の医療が抱える課題について医師に質問をしました。   ▼地域医療のやりがい、大宇陀の医療が抱える課題について医師とカンファレンスする様子     地域診療医とカンファレンスする中で、学生はへき地医療に携わる喜びや課題に向き合う時間をいただきました。   ▼宇陀市立病院総合診療科潮見医師・山口看護師と学生たちの様子     あっという間に時間は過ぎて、昼食となりました。本日の地元メシは・・・・・?   ▼筍と山椒の佃煮。もちろんすべて大宇陀産の食材を調理しました     ▼お待たせしました。デザートは差し入れの「きみごろも」です。     3日間、大宇陀ラガール栄養科の方々から美味しい昼食を提供していただき、今日も午後からの実習に臨みました。 午後からは、家庭訪問や訪問看護、地区踏査、小規模多機能施設での活動を行いました。   ▼小規模多機能施設で骨密度測定や指導を行いました。     ▼骨密度測定後、健康指導内容を振り返る対象の様子     ▼小規模多機能施設で頭の体操を行う様子     小規模多機能施設は、地域密着型で宇陀市に住所を置く高齢者が訪問介護やデイサービス、ショートステイなどを利用しながら生活支援を受ける場所です。住み慣れた地域でその人らしさを支える介護の実際を学ぶことができました。   3日間の実習も終わりを迎えました。お世話になった施設の会場を片付けたあと、ご挨拶を済ませました。   ▼学生たちは丁寧な言葉で学びを伝えました。     ▼プログラム企画から多大なる協力をいただいた大宇陀ラガールの内田相談員からエールをいただきました。     3日間の実習は、学生の頑張りも素晴らしいものでしたが、住民の方々や大宇陀の医療介護従事者、宇陀市の医療従事者の皆さんから支えられて成り立ちました。 こちらからの依頼をすべて受け入れて協力いただいた皆さんのお力添えのもとに私たちは、この実習を終えることができました。   内田相談員から「よいかかわりをすれば、必ず笑顔や前向きな反応が得られます。それを心にとめて、実習での学びを生かしてください。看護師としての高みを見続けて研鑽してほしい」というエールをいただきました。   ▼修了し、帰路に就く前に記念撮影をしました。     3日間大雨も降らず、健康を維持して実習ができたことをうれしく思います。   私は宇陀の住民ですので、あらためて大宇陀の人々の温かさや人を育てる力に触れこの地域の住民であることを誇りに思いました。 さあ、明日からは実習の総まとめです。実践報告会で学びのすべてを発揮できることを期待しています。   看護医療学科 准教授 大友 絵利香 【関連記事】 2024年度 へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)1日目レポート~看護医療学科|KIO Smile Blog 2024年度 へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)2日目レポート~看護医療学科|KIO Smile Blog 2023年度 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポート~看護医療学科|KIO Smile Blog 「離島・へき地医療体験実習」発表会を開催しました!~看護医療学科|KIO Smile Blog 離島・へき地医療体験実習(川上村)で応急手当ポケットカードを作成!~看護医療学科|KIO Smile Blog