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理学療法学科

2014.12.18

同窓会レポート~理学療法学科7期生の同窓会を開催しました!

12月6日に第2回理学療法学科7期生同窓会を実施しました。   場所は去年と変わらず「ゆめ八」です。 本当は謝恩会を開いた「RIVER CAFE」でする予定だったんですけど… 諸事情でできませんでした…残念。 来年こそは!!!!     今回は去年と比較し少人数の参加となりました。 なかなか社会人になると集まるのが難しいですね。 しかし!少しでも集まるなら実施します!!!!たぶん… みんな来てね…(..)   そんでまぁ乾杯の挨拶はもちろん我らが理学のアイドルT橋君! 期待していたものの,なんら普通の乾杯で始まりました(笑) 卒業して2年が経過しようとしていますが… みなさん相変わらずの様子で,変わらない友達と会うと安心するものです。     隣のスクリーンで放送していた「めちゃいけ」の番組が気にはなりましたが(笑), 仕事の話から懐かしい大学生活の話,将来の話などいろんな話題が飛び交った集まりでした。   来年度はお世話になった先生方もお呼びして大規模で行いたいものです! 理学療法学科7期生 津田 宏次朗   ●畿桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)は、一定人数以上の同窓会開催を支援しています。 詳細は大学ホームページ「同窓会開催の補助」をご覧下さい。

2014.12.17

第31回KSM(Kio Study Meeting)を開催しました。

畿央大学理学療法学科6期卒業生の小西佑です。 12月14日(日)に、第31回目となるKSM (Kio Study Meeting)を開催させていただきましたので、ここに報告いたします。 今回の勉強会で発表された内容は、下記の2題です。 ①「小学生の姿勢について」(中田さん) ②「症候性腱板断裂患者に対して我々理学療法士が果たすべき役割」(中谷さん)   中田さんの発表は、実際に小学生の姿勢の悪化について懸念する小学校の教員を対象に、過去に中田さん自身が発表されたものでした。     近年の小学生の特徴的な姿勢やその原因、そして不良姿勢がもたらす健康的被害について、疫学的なものからその改善法までを事細かにまとめておられました。 それらの出典は、文部科学省の発表から大学の研究結果、新聞記事まで多岐にわたり、毎度のごとくその情報収集能力と資料をまとめる能力には驚かされます。 また、本来の対象が小学校の教員だったということもあって、専門的知識のない人でも十分理解できる配慮がなされておりました。 これは、私たち理学療法士が臨床現場で必要とされるスキルの一つであると考えられます。 つまり、医学的知識のない人が十分理解できるレベルに落とし込んだ上で、専門的な知識を説明することの難しさに類似しているということです。 個人的には、小学生の姿勢についての知識だけでなく、そういったプレゼンテーションや説明能力の難しさについて、改めて気づかされました。     続いて、中谷さんは腱板断裂のトピックに焦点を当てた内容を発表されました。     ご自身が急性期病院で担当されてきた経験談を織り交ぜながら、腱板断裂の重症度分類、手術適応・保存療法の違いによる介入方法の検討などがまとめられておりました。腱板断裂の理学療法について、全くの初心者であった私にすると、文字通りhow-toとしての発表であり、超急性期病院で働く中谷さんだからこその経験談も含めて、新鮮な気持ちで学習することができました。 中谷さんの資料には、英語論文から得ている情報が数多く登場します。 私たちが関わる医療の世界では、やはり英語で示された論文や科学を読み解くことが、一つ先の情報を得る為には必須になります。 腱板断裂のトピックについて、運動学や解剖学の知識再学習だけでなく、現存する最新のEvidenceを揃えてある資料は、唯一無二の学習教材でありました。     今回で31回目の開催を迎えましたが、単純計算で70~90の演題について、勉強・ディスカッションを深めてまいりました。 これだけの数をもってしても、理学療法とその関連事項に対する学習は追いつきません。 それだけ奥の深い学問、仕事なのだなあとしみじみ思います。 学習には意欲とそのための環境が必要になりますが、私たちにとっての意欲は理学療法という学問そのものへの探求心からなりますし、同じ勉強仲間が発する発表や意見からも発現します。 環境はこの勉強仲間(6期生の私が4期生の先輩方を仲間呼ばわりするのはおこがましいですが(笑))と、学び舎であると考えます。 そしてその学び舎(大学設備)を使用させて下さるのは、庄本先生をはじめとする大学関係者の皆さんです。 多数の方のご好意で継続できるこの環境に今一度感謝し、そしてその喜びを忘れず、これからも謙虚に勉学に勤しもうと思います。   理学療法学科6期生 小西 佑

2014.12.16

日本理学療法学生協会 畿央大学主催 関西支部大会を開催しました!

こんにちは!理学療法学科3回生の石川奈穂です! 11月23日(日)に行われた日本理学療法学生協会 畿央大学主催 関西支部大会について報告させていただきます!   日本理学療法学生協会(Japan physical therapy student association)とは、理学療法士を目指す学生同士の交流・情報交換の機会を増やすことで、学生の視野の拡大や理学療法に対する意識の向上を目的とした学生主体の団体です。 当日は、近畿地方を中心に、北は北海道から南は広島から総勢約80名の理学療法学生が集まりました!!   今大会のテーマは、『精神ケア~あなただからできること~』で、講演やディスカッション、学生発表、各職種の精神ケアについての展示、懇親会などを行いました。     初めに、開会式で大会長として挨拶をさせていただきました! こんな大勢の人の前でスポットライトを浴びながら挨拶をすることは滅多にないので、とても緊張しました。   ▲開会挨拶の様子   一つ目の講演として、東京都で理学療法士として勤務されている川井謙太朗先生に「スポーツ選手への理学療法」という内容で講演をしていただきました。 実際に先生が担当されたスポーツ選手の事例を通して、スポーツ分野において精神ケアはどのように行われているのか、先生が患者様に対して配慮されたことなどお話をしていただきました。   その後アイスブレーキングを取り入れたディスカッションを行い、漫画の一コマや実話をもとにさまざまな他大学の方々と身近な精神ケアについて考えました。     二つ目の講演として、奈良県で理学療法士として勤務されている佐藤剛介先生に「脊髄損傷者への精神ケア」という内容で講演をしていただきました。 脊髄損傷では受傷された年代によってその患者様に要求されること、患者様の心理状態は大きく異なります。 そのことについて講演をしていただき、先生がさまざまな年代の患者様にどのように接したかというお話を聞くことができ、いかに理学療法士が患者様の人生にとって重みのある職業であるかを知ることができ、深く心に響いた講演でした。   ▲ホールでの講演の様子   その後は医療者目線から精神ケアを考えるというディスカッション、そして会全体を振り返るフィードバックを行い、参加者全員で写真を撮影しました!!! 皆さんいい笑顔!!!!!   ▲全員集合写真   最後に、新食堂で懇親会を行いました。学年関係なく全体が楽しい雰囲気で、あっという間に時間が過ぎてしまいました!!   ▲新食堂での懇親会の様子   最後になりましたが、参加いただいた皆さん、会の開催にあたりご協力いただいた方々、本当にありがとうございました!!   ▲運営委員のメンバー   日本理学療法学生協会 畿央大学主催 関西支部大会運営委員一同 理学療法学科3回生 石川 奈穂

2014.12.16

大学院生が日本高次脳機能障害学会学術総会に参加しました。

平成26年11月28日(金)・29日(土)に仙台国際センターで行われた日本高次脳機能障害学会学術総会に参加した大学院生からレポートが届きました。     畿央大学大学院健康科学研究科神経リハビリテーション学研究室の高村です。 本研究室からは,客員教授の河島則天さん,D1大松聡子さん,M2保屋野健吾さん,M1高村が演題発表しました.本学会は,医師や言語聴覚士を中心に,臨床の現場で活躍されている方が多く発表されおり,一人の症例に対する評価や行動観察の緻密さ,そして,そこから得られた結果の解釈および臨床推論の深さには只々驚くばかりでした.     会長講演では,東北大学大学院医学系研究科高次脳機能障害学分野の森悦朗先生が「行動神経学への誘い」という題目で発表されていました.行動神経学とは,脳血管障害や,神経変性疾患などを対象とし,神経心理学に加えて画像やリハビリテーション,薬理,病理などの多岐にわたる要素を包含した領域であると述べられていました.また,今までされてきた研究や自身の考えについても話されていました.その中で,常に臨床研究をするように患者を観ているとおっしゃっており,日々の臨床の中でも現象を観察し仮説を立て,的確なアウトカムを設定し検証していくことの重要性を再度認識させられました.そして研究も,その積み重ねであるように感じました.   ポスター発表では,「半側空間無視の回復プロセスにおける左視線偏向について」という内容で発表しました.この内容は客員教授の河島則天さんと共同で研究させて頂いている内容です.半側空間無視は,脳卒中などによる右半球病変後に発生する症候群であり,大脳半球病変と反対側(左側)の刺激に対して,注意を向け反応すること,その方向を向くことが障害される病態と定義されます.半側空間無視を持つ患者さんの回復過程において,患者さん自身が日常生活上での問題(道を間違える,左側のものにぶつかるなど)や家族や医療スタッフからの指摘によって無視空間の存在に気づくと,意図的に左空間に注意を向けてその問題に対応する場面が散見されます.今回は,上述したような代償戦略としての左視線偏向と無視症状の回復の関係性に焦点をあて,反応特性及び,脳波の結果から検討した内容を発表させて頂きました.多くの方にご意見,ご指摘を頂くことができ,また発表時間外にも関わらず質問をして下さる方もおられ,大変参考になりました.     本学会を通じて,普段と異なる社会の中で発表することによって,違う視点から自身の研究を見ることができ非常に参考になりました.また,他の発表者の研究からも,自分にない考え方や発想を知ることができました. 最後になりますが,このような機会を与えてくださった畿央大学と森岡周教授をはじめとする研究室の皆様に深謝致します.今回得た経験を,研究や臨床に活かしていきたいと思います.   畿央大学大学院修士課程 高村優作

2014.12.09

ニューロリハビリテーションセミナー臨床編を開催しました。

2014年12月6日(土)、7日(日)にニューロリハビリテーションセミナー臨床編が開催されました. 寒さが厳しい日での開催となりましたが,300名以上の方々にお越しいただきました.ありがとうございました. 当日の模様を,私(大住倫弘)の方から報告させてもらいます. 今回は7講座+症例提示をさせて頂きました.     松尾先生による「損傷脳の再組織化と機能回復の神経機構」では,脳損傷後のシナプスレベルでの変化から脳機能の変化まで網羅された情報提供でした.脳卒中後の機能的コネクティビティについてのfMRI研究も多く紹介してくれ,回復プロセスでそのようなリハビリテーションが必要なのかを考える材料となったと思います。   前岡先生による「痛みの神経機構」では,痛みに関する神経科学的知見の情報提供でした.慢性疼痛における機能的コネクティビティの変化や,慢性疼痛患者に対する教育学的アプローチに関するものは非常に興味深いと感じました.   冷水先生による「運動失調症の神経機構」では,いわゆる失調症についての臨床的知見を多く紹介されました.運動障害におけるサブタイプ分類の方法や,失調症患者さんの運動学習の可能性についての知見を多く紹介してくれました.まだまだ失調症に対するニューロリハビリテーションのエビデンスが低いことも今後の課題としてお話頂けました.   岡田先生による「Parkinson病の神経機構」では,実際の症例の動画も提示しながら,パーキンソン病に出現する感覚運動障害や訴えを紐解くための科学的知見を大量に紹介してくれました.基底核のみならず,parietalの機能低下やSMAとの機能的コネクティブティの異常なども取り上げてくれました.     森岡先生による「半側空間無視の神経機構」では,半側空間無視の様々な病態を分類していく必要性が分かる講義になっておりました.また,情動や文脈が注意に及ぼす影響なども網羅された情報提供になっており,注意という機能の深さを感じました.   信迫先生による「失行の神経機構」では,オンライン情報処理,オフライン情報処理,その相互作用,模倣,・・・と広範で膨大な情報提供でした.膨大な情報と対照的な優しい語りがとても印象的でした.本年度は統合運動障害に関しても,実際の動画を交えて解説されました.   松尾先生による「神経科学に基づく脳卒中リハビリテーション」では, Dose-dependentに基づくリハや、脳半球間抑制モデル・運動イメージ・運動観察などのエビデンスが次々と紹介されました.報酬フィードバックやチームワークの重要性も紹介され,社会的要因がリハビリテーション効果に影響を与えるという意味でとても興味深かったです.   本年度のセミナーでは,神経科学を用いたクリニカルリーズニングとして,実際の症例報告を紹介されました. 今年度は,私(大住倫弘)が複合性局所疼痛症候群の症例を,大松さんが半側空間無視の症例を提示しました.不十分な部分が多くあると思いますが,基礎的知見と目の前の患者さんの症状とを行ったり来たりしながら,病態を紐解き,介入手段の選択を吟味していくプロセスは紹介できたかなと思います.     今回は,このような症例を提示する機会は一方向性のものでしたが,次年度は「ニューロリハビリテーションフォーラム」という場で,1症例を2時間ほど参加者の皆様とディスカッションする機会を設けたいと思っています.アナウンスは,畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターHPや畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター公式facebookからしていこうと思っていますので宜しくお願い致します.   また,次年度からは内容をリニューアルしていこうと考えております!これまでニーズが高かった「応用編」「臨床編」をさらに分厚くするために,「機能編A」「機能編B」「病態・臨床編」というように講座数を増やしていく予定です.既に参加された方々にも新たな情報を提供できるかと思いますので,是非とも一緒に意見交換できれば幸いであります.     畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 大住倫弘

2014.12.03

第30回KSM(Kio Study Meeting)を開催しました。

畿央大学理学療法科、4期生の中田宏樹です。   11月30日に第30回KSM(Kio Study Meeting)を開催しました。 KSMとは畿央大学4期生が中心になり行っている卒業生の理学療法勉強会です。数年前から始めた勉強会もはや30回目、毎回非常に楽しく勉強させて頂いてます。   今回は上田さんの「TKAについて」、熊本さんの「訪問リハビリについて」の二題でした。   上田さんは自分自身は整形術後のリハビリ経験が少ないとのことで、勉強をするきっかけにするためあえてTKAでの発表をしてくれました。 たくさんの文献を読み込んで発表をして頂いたので、その文献上の知識と他参加者の経験とを照らしながら有意義なディスカッションが出来ました。 術式によって理学療法のやり方を変えていくべきなのですが、そのための細かい術式まで述べて頂き良い勉強になりました。     次に熊本さんの訪問リハビリについての講義です。 熊本さんの回復期病棟から訪問リハビリに移行した経験から、訪問リハビリを行う上で大切だと考えることを述べて頂きディスカッションしました。 また在宅ならではの患者様の悩みについても共有し、症例を通して話し合いを行いました。 在宅での関わりの中でまず浮かぶデイサービスと訪問リハビリ。 患者様がサービスに依存してしまうことで、社会復帰が困難になることが共通の悩みとしてありました。その悩みの原因の一つに、「どこを薦めていいかわからない(デイサービス、その他介護事務所など)」ことが挙げられました。 おそらく同じような悩みを抱えているセラピストはたくさんおられると思います。 今回それを解決するような包括的な地域サービスが開発途中であることを教えて頂きました。 アプリで簡単に施設やその施設の特徴を検索できるようなもので、実現すれば非常に面白い。そう感じています。     今回は参加人数が3名と、いつにも増して少人数となりました。 発表数は2題と少なかったものの…何故か普段よりも長いディスカッションを行っています。 メンバーの結婚ラッシュにより最近参加人数が減ってしまっていますが、今後もパワフルに勉強していきたいと思っています。   理学療法科4期生 中田 宏樹

2014.11.27

国際学会「Society for Neuroscience」参加レポート!~大学院健康科学研究科

2014年11月15日(土)~19日(水)に、アメリカのWashington D.C.で開催されたSociety for Neuroscienceに参加させて頂きました。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターからは森岡周教授、冷水誠准教授をはじめ、森岡研究室の大学院性5名(修士課程4名、博士課程1名)が演題発表しました。 本学会は毎年多くの演題が募集されており、今回は世界各国から神経科学の研究者が31000人以上参加し、15000以上の演題発表が行われました。このような大きな規模の学会は国内では見当たらず、私自身初めて国際学会に参加させて頂くこともあり、様々な職種の方々が会場内で所構わず議論されている環境に大変感銘を受けました。 本学会は英語での発表であり、私は意見交換など大変苦労しましたが、森岡周教授や冷水誠准教授、博士後期課程3年の大住倫弘さんといった先生方が英語で円滑に意見交換をしている姿を見て、次に国際学会に参加する際には、「自身の考えをもっと正確に伝え,有益な意見交換を行う」といった目標をたてることができました。 また、今回共に参加した同期入学の修士課程2年保屋野健悟さん、脇聡子さん、後輩である修士課程1年の高村優作さんが発表している姿から多くの刺激を頂き、今後いっそう切磋琢磨し自身の研究・臨床を磨いていきたいと感じました。森岡研究室では日頃の授業においても研究内容に対して議論しあうことが多く、大変恵まれた環境です。研究室内でお互いを鼓舞しあえる環境にあることは本当にありがたく、何よりも自身を成長させてもらえるものだと改めて感じました。 本学会に参加し研究発表、意見交換を行えたことは、私自身にとって貴重な経験となりました。本学会を通して「自分の安心できる範囲で留まらず新しい環境に飛び込むことで多くのことが学べること」、多くの演題発表を聴講する中で「自己の研究能力の向上には想像力、知識の幅が必要であること」、今後社会的に貢献ができるような研究をしていくためには「自己の考えに対して、賛同や批判的な意見をして下さる人脈」などが重要であることを学ぶことができました。 最後になりましたが、このような貴重な経験ができたのは畿央大学の研究活動に対する手厚い支援と、森岡周教授をはじめとする多くの方々のご指導やご協力があってのものです。このような環境で学ばせて頂いていることに深く感謝し、この経験を今後の研究や臨床に結びつけるように励んでいきたいと思います。   畿央大学大学院健康科学研究科神経リハビリテーション学研究室 修士課程2年 湯田智久

2014.11.26

卒業生が4回生に国家試験勉強の経験談を講演しました!(理学療法学科)

今年度の理学療法士国家試験は2015年3月1日(日)、2日(月)に行われます。 各学科でそろそろ国家試験に向けた勉強をはじめていますが、理学療法学科ではそんな4回生の国家試験対策とモチベーションアップのために『理学療法総合演習』の授業で、毎年、卒業生から国家試験についての勉強ノウハウを聞く機会を設けています。 11月18日(火)には、今年2回めの講演会が行われ、聴講していた学生からは早くも国家試験に対する意気込みが感じられました!!     【講演した卒業生のコメント】 私たちは今年3月に卒業し、4月からそれぞれ病院で働き、臨床を半年経験しました。社会人として働く中で、学生とは違う責任の重さや対人関係、また座学や教科書では得ることのできない知識や技術を常日頃から学んでいます。実際に患者様と向き合うことで、臨床現場の楽しさを経験し、理学療法士として仕事のやりがいを感じています。 私たちも畿央大学に在学中は、先生方のご指導や協力を経て国家試験に無事合格することができました。今度は私たちが母校に何か還元したいという気持ちと、後輩が無事国家試験に合格し、理学療法士の仕事のやりがいと楽しさを知ってほしいと思いがあり、今回講義という形でお話しをする機会をいただきました。 内容としては、国家試験の概要、実際に私たちがしていた勉強方法・時間の使い方を一つの方法としてアドバイスさせていただきました。4回生の皆が真剣に話を聞いてくれており、国家試験に対する真剣さが表れているのではないかと感じました。講義後には、個別にたくさんの質問を受け、こちらもこのような機会を得てよかったと思いました。 今回の私たちの話を国家試験の勉強法として多少でも参考にしていただくことができ、全員が頑張って国家試験に合格して理学療法士になっていただければと思っております。 畿央大学の理学療法学科の合格率が、3年連続100%となることを心より願っております。 あんしん病院  前原  駿 愛仁会リハビリテーション病院  松江 愛奈   【参加した4回生の感想】  卒業研究発表も終わり、国家試験も迫ってきていることで焦っていました。 その様な中、先輩から勉強方法をお聞きしたことで、今後どの時期にどのように勉強すればいいのか参考になりました。 今回講演に来てくださった先輩たちのように頑張って勉強して必ず国家試験に合格し、臨床現場で楽しく働けるようになりたいと本気で思いました。

2014.11.17

理学療法学科卒業研究発表会を開催しました。

2014年11月8日(土)・9日(日)に理学療法学科卒業研究発表会が行われました。 在学生および教員から当日の様子についてレポートが届きました!   【卒業研究発表会当日まで】 理学療法学科4回生、庄本ゼミの柿本優生です。 庄本ゼミは、昨年2013年11月頃には研究内容(神経筋電気刺激による呼吸循環動態への影響)を決め、12月にはその研究に関する論文を読み、ゼミ内で論文を発表し合っていました。 2014年1月~2月にはゼミ内でプレ実験を行い、実施に関しての改善点などを話し合いました。 3月~7月までは、学外の長期実習などで研究を進められませんでしたが、8月下旬には実施計画書を書きつつ被験者を集め、何度もプレ実験を行いました。 9月中旬には本実験を始め、データ収集やデータ整理を行い、10月下旬には統計、解析を終えている状態でした。 11月に入って卒業研究発表会に向けて資料用スライド、発表用スライドを同時進行で夜遅くまで作成して、本番を迎えました。 ザッと書きましたが、私のゼミは比較的スムーズに研究を進められたと思います。 その理由として、実習前にはテーマを決めて、早めに準備ができていたこと。 また、私のゼミは4人で1つの研究をしているのですが、役割分担を上手く行い、チームとして動けていたからだと思います。 そのようなことを踏まえて、後輩の皆さんへアドバイスできることは、 早めにテーマを決め、早めに研究に取り掛かることだと思います。 もう取り掛かっているゼミもあると思いますが、 来年も有意義な研究発表会になることを願っています。   【発表会当日】   平成26年11月7日~8日の2日間にかけて、 全42演題の熱い卒業研究発表会が行われました。 全て活発かつ興味深く、質疑応答では先生方や在校生から 沢山の意見・質問が飛び交う有意義な発表会になったと思います。     このような有意義な発表会になったのも研究について無知な私たちに朝から夜遅くまで 付き添って教えていただいた 先生方の手厚いご指導のおかげだと思います。 ありがとうございました。   また、卒業研究発表会に向けて 仲間と助け合い、時にはぶつかり、そして話し合い、試行錯誤し... いい研究を作り上げようという皆の熱い思いが 結果に現れたのだとも思います。 とてもいい経験ができました。     発表が終わった後は、庄本ゼミ好例の「創作お好み焼き 満月」さんで 最高のお酒と最高のお好み焼きで打ち上げをしました。 研究や発表のフィードバック、熱いお話を頂きながら、最高の時間を過ごしました。 庄本ゼミは打ち上げまでが発表会なのです。     発表までのプロセスや飲み会などの経験・学びを活かして 理学療法士になった時に日々の業務をこなすだけでなく、臨床の疑問を研究していけるような熱い理学療法士になりたいと思います。 理学療法学科4回生 柿本 優生   ●理学療法学科教員から   11月7日、8日の2日間で42演題の発表が行われました。 テーマは脳科学、コミュニケーション、物理療法、心理、姿勢、スポーツ、子ども・妊産婦・高齢者への調査、動物実験による基礎研究など、理学療法をさまざまな角度から見た幅広く、1発表7分では収まりきらない内容と熱い思いが詰まった発表でした。   理学療法学科の卒業研究は、3回生の前期から各教員のゼミに配置され、英語論文の抄読や研究計画の準備を少しずつ行ってきました。 3回生の2月~4回生7月末までは病院実習があり、実習を終えてホッとする時間もなく、就職活動、国家試験勉強と併行しながらデータ収集・解析、結果の解釈から考察、プレゼンテーション作成、発表準備と、慌しい中で多くの時間を研究に費やしました。   理学療法士の学会に出せるほど深く考えられた内容もたくさんあり、年々質が高くなってきているのが感じられ、また今年は以前と比べ、質問が多く、活発なディスカッションができていたのが印象的でした。   本学の特徴として、指導教員の専門分野が多分野に分かれており、また、それぞれの教員自身も学会発表や論文掲載で日頃から研究に対し研鑽しています。そのような教員から指導を受けることでより深く、また幅も広く洗練された研究が可能となっています。   学生たちは教員からの厳しい?指導の中、夏休みもなく毎日、毎日、夜遅くまでデータ解析を行ったり、文献を読んだり、発表の準備、・・となかなか大変な日々を送りました。 実験をより精度のいいものにしようと、1からデータを取り直すこともあります。 3年半の学生生活と病院実習で培った学習・経験・タフさ?を活かして、物事をより深く考えることができるようになっており、夜遅くまで教員と熱い議論になることも。   この機会に養った思考は研究以外にも非常に役に立つはずです。また、卒業生の中には病院に就職してからも、「患者さんをよくしたい!」「自分の技術や能力高めたい!!」ということで大学院に入学したり、大学に足を運んで教員と一緒に研究を行ったりしています。   今回の卒業研究を通して、物事を客観的に捉え、深く突き詰めていくことを経験し、患者さんをよりよくするために努力するマインド「All for Patients」がさらに育ったのではないかと思います。「選ばれる理学療法士」になり続けるための土台として本学の学びがあればうれしい限りです。   これからは休むことなく、国家試験100%合格をめざして、猛勉強!!! 理学療法学科教員 一同

2014.11.10

第7回運動器疼痛学会学術大会に参加しました!(大学院健康科学研究科)

10月25日(土)・26日(日)に山口県ANAクラウンプラザホテル宇部で『第7回運動器疼痛学会学術大会』が行われました.   畿央大学大学院健康科学研究科神経リハビリテーション学研究室からは,D3大住倫弘さん,D2佐藤剛介さん,M2今井亮太,M1片山修さんが演題発表しました.そのなか,D2佐藤剛介さん,M2今井亮太は優秀賞候補にノミネートさました.結果は次回『第8回運動器疼痛学会』で発表されます.     シンポジウムでは「運動器疼痛に対する臨床的アプローチとその根拠」について,4名のシンポジストが様々な視点から講演されました.村上孝徳先生(札幌医科大学リハビリテーション医学講座),「上肢CRPS症例に対する運動療法の効果-fMRIによる皮質認知領域検討-」,池本竜則先生(愛知医科大学運動療育センター・痛みセンター)「運動療法の実際とその効果」,信迫悟志先生(畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター客員研究員)「運動器疼痛に対する神経科学に基づいたアプローチの試み」,石田和宏先生(我汝会えにわ病院リハビリテーション科)「腰部疾患における運動療法の効果とその根拠」.座長は矢吹省司先生(福島県立医科大学整形外科学講座),森岡周先生(畿央大学大学院健康科学研究科主任・教授)でした.     シンポジウムの中では,末梢や全身に対する運動療法や急性疼痛,慢性疼痛への運動療法など,痛みの評価を細分化し適切な運動療法を実施していくための議論がなされていました.また,今までに評価や治療を行う上で考えられていた「痛みの多面性」についても再考していく必要性があると感じました.これからはMotivation,報酬,学習などを応用したリハビリテーションを実施していくことが大切であり,今までの運動療法を見直す必要性を感じました.加えて,痛み治療においてはMotivation,報酬,学習をはじめとした様々な視点や知識が重要であることを感じました.畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターでは,「高次脳機能学部門」,「社会神経科学部門」,「身体運動制御学部門」,「発達神経科学部門」の4つの領域で研究を行っています.大学院での授業では包括的にすべての講義を聞き,ゼミでは様々な分野から指摘・助言を頂ける環境です.このような研究領域を超えたコミュニケーションを図れることは,すぐに共同研究が行えるニューロリハビリテーション研究センターの強みであると思えます.これからは疼痛をテーマとした研究であっても,他の領域の人達と協力していくことでさらなる知見を発信していけるように思います.よりいっそう疼痛分野での研究を発展させ、より質の高い研究を提供できればと考えています.     次回の『第8回運動器疼痛学会』は,2015年の12月に名古屋で行われます.次期大会長は,理学療法士である日本福祉大学の松原貴子教授です. 10月25日に行われた懇親会での松原教授の挨拶では,コメディカルといった表現ではなく,全員をメディカルスタッフとして扱われることを伝えていました.こうした職種をこえた連携は,疼痛分野における本当の意味でチーム医療による治療の発展の一つになると考えられます.我々もこういった世の中の流れには乗り遅れないように精進していきたいと思います.   畿央大学大学院健康科学研究科神経リハビリテーション学研究室 修士課程2年 今井亮太  ※ M;Master(修士課程) D;Doctor(博士後期課程)