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理学療法学科
2015.12.18
TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.18~11月勉強会(子どもとのかかわり方と発達)
こんにちは! TASK(健康支援チーム)、健康科学部理学療法学科2回生の原田梨紗子です! ※TASKはThink,Action,Support for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 毎月勉強会を実施していますが、今回11月の勉強会は現代教育学科の学生主催で行いました。 テーマは 小学校・幼稚園の子どもとのかかわり方と発達 でした! はじめに、みんなでくじを引いて席替え、班決め! 小学校のときの席替えのドキドキ感を思い出せましたか? 班に分かれたあとは、ピアジェによる子どもの認知発達段階について勉強し、発達の中から、「イヤイヤ期」「命名期」「独り言期」について学びました。子どもがそれぞれの発達段階にあるときの声のかけ方なども学びました! 子どもたちの発達には周りの接し方も大きく関わるんだな、と思いました。 次にアニミズムの例題、「雲はなぜ動くのか?」「卵は塩水の中でなぜ浮くのか?」をみんなで考えてもらいました。 「旅行したいから」「仲間とくっつきたいから」「逃げ出したいから」「ダンスをしているから」など可愛い答えが出ました! 三つ山問題もみんなで考えてもらいました。 年齢による変化を学びました。 その次は、前操作期の直観的思考期における、語彙数や仲間関係の変化や心の理論について考えました。 就学時の語彙数は使える言葉の数は2500語であるのに対し、意味が理解できる言葉の数は6000~8000語もあることがわかり、びっくりしました! これはクイズ形式でみんなに答えてもらいました。 みんな手を挙げてくれてうれしかったです! 心の理論については「サリーアン課題」を用いて考えました。 心の理論はちょっと難しかったですね。 そのあとに児童期(具体的操作期)における、認知の発達、社会性の発達、身体の発達を分かりやすく説明してもらいました。 また、算数科と理科の小学校学習指導要領と、今奈良県の一部で使用されている国語の教科書をみんなで見ました。 小学校の先生ってこんな風に教えてくれてたんだ、こんなに考えてあったんだ、と驚きでした! 最後にみんなで宇陀市連携事業として現代教育学科が中心となって作成された「宇陀うきうきダンス」をみんなで踊りました! 思っていたよりも難しくてハードでしたが、楽しそうに踊ってくれて嬉しかったです! 童心にかえって踊ることができたでしょうか? うきうきダンスの活動はこちらをご覧ください! また、うきうきダンスの動画はこちらをご覧ください! みんなでわいわい踊ったあとはみんなで恒例のT~!! 今回の勉強会では、子どもと接するには童心にかえることが一番であることを学びました。 いつか子どもと接する機会があれば、この勉強会で学んだことを思い出しながら、童心にかえって子どもと一緒に楽しみたいと思います! 理学療法学科2回生 原田梨紗子
2015.12.18
TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.18~ロコモ予防 in シニアキャンパス!
こんにちは!(^o^)/ TASK(学生健康支援チーム)、理学療法学科2回生の浅野です! ※TASKはThink,Action,Support for Health by Kio Universityの略称です。 学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 12月6日(日)に、広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクトキックオフイベント「畿央大学シニアキャンパス」が開催され、多くの地域の高齢者の方々が畿央大学に来校されました。私たちは、ロコモティブシンドローム予防講座、認知症カフェミニ講座やKEEPお手軽運動教室などが開催されるなか、認知症カフェのお手伝いをさせていただきました。認知症カフェについては看護医療学科のメンバーが担当してくれたので、今回はロコモティブシンドローム予防講座について報告したいと思います!^o^ みなさん、「ロコモティブシンドローム」という言葉を聞いたことはありますか? ロコモティブシンドロームとは筋肉、骨、軟骨などに障害が起こり、歩行や日常生活に支障がある状態のことで、「ロコモ」という略称で呼ばれています。高齢化社会を迎えた今、ロコモを予防して健康寿命を延ばす取り組みはとても注目を浴びています! 最初にロコモティブシンドロームについて理学療法学科の高取先生、松本先生からのお話があり、その後「ロコモ度テスト」を実施しました(^^) 私たちTASKは、このロコモ度テストの実施のお手伝いをさせていただきました♪ ロコモ度テストは立ち上がりテスト、2ステップテスト、そして体の状態や生活習慣についてのアンケート、の3つから成り立っています。立ち上がりテストは、座った姿勢から両脚・片脚で立ち上がれるかどうかで脚の筋力を測るテスト、2ステップテストは歩幅を測定して、脚の筋力・バランス能力・柔軟性など歩行能力を総合的に見るテストです。 参加者のみなさんにとってなかなかしんどいテストだったと思いますが、同じ動きをしてみたTASKメンバーも、「まだまだ若い私たちでも、大腿四頭筋(注:太ももの前の筋肉です)が痛い!」なんて言ってるメンバーもいて、しばらく筋肉痛に悩まされることになりました…(^^;) シニアキャンパスの最後にはKEEPの皆さんによるお手軽体操教室が開催されました! 朝起きた時に行うと良いストレッチや下半身を鍛える筋トレなどがリズムに合わせてダンス風に工夫されており、これなら楽しく続けることができそうだなと感じました! 今回のシニアキャンパスでは、ご自身の体のことに関心を持ってロコモを予防しようとしている参加者の皆さんの熱意をより感じることができました!地域の方々に健康に関心を持っていただけることは、私たちTASKにとっても本当に嬉しいことです(^^♪ 最後に、認知症カフェのレポートにもありましたが、KEEPの皆さんとの活動はとても楽しい時間でした。こういう形で地域の皆さんと関わりあう機会が今後もっと増えていけばいいなと思います(*^▽^*) 理学療法学科2回生 浅野紗也香 【関連リンク】 広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクトfacebookページ 広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト「畿央大学シニアキャンパス」を開催しました。 TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.17~シニアキャンパス(認知症カフェ)
2015.12.08
「第1回身体運動制御学とニューロリハビリテーション研究会」が開催されました~ニューロリハビリテーション研究センター
2015(平成27)年12月5日(土)に、第1回身体運動制御学とニューロリハビリテーション研究会が開催されました。 記念すべき第1回には、招待講演として、野村泰伸先生(大阪大学大学院基礎工学研究科機能創成専攻 教授)と花川隆先生(国立精神・神経医療研究センター 先進脳画像研究部 部長)にご登壇いただきました。 野村先生からは、「ヒト静止立位と歩行運動の安定性と揺らぎの定量化と数理モデルシミュレーション」と題したご講演をいただきました。 直感的には、ヒトは綱引きをするように、直立姿勢から変位すると、直立姿勢に引き戻すための制御を常に持続的に行っていると考えがちですが、実際には重力に身を任せて、常に揺らいでおり、卓球をするかのような間欠的制御を行っていることを、例を示して頂きながら、詳細な解析に基づいて、解説して頂きました。 またパーキンソン病患者さんの立位姿勢制御についても、分かりやすく説明して頂き、参加者にとっては、日ごろ臨床で目にしている現象の中身について理解する素晴らしい機会になったと思います。 花川先生からは、「歩行の神経制御機構」と題したご講演をいただきました。 先生ご自身の研究バイオグラフィーにおけるデビュー作が「歩行の神経制御機構」とのことで、少々気恥ずかしいと仰られながらも、膨大な研究成果について解説頂きました。 リハビリテーションにおける大きな関心事の一つが、歩行ですが、大脳皮質-基底核ループ、基底核-脳幹系による制御機構、パーキンソン病における歩行制御機構の病態、代償的メカニズムについて、非常に分かりやすく解説して頂きました。 両先生とも、基礎の立場におられながらも、実際の患者さんを対象にした研究を行われておられ、リハビリテーションにとって非常に有益な情報を発信し続けてくださっています。 今後は、リハビリテーション側からも、臨床研究・症例研究を発信し、双方向性に繋がり、コラボレーションしていくことが望まれています。 今回、指定演題では、日頃臨床に従事しておられ、臨床で得た疑問や問題について、研究を通じて検証する作業を実践しておられるお二人の先生にご登壇いただきました。 奥埜博之先生(摂南総合病院リハビリテーション科)からは、PSP患者さんにおける狭い間口通過時に生じるすくみ足は、前頭葉の過活動に起因するのではないかという仮説を、脳波を使用したケーススタディで検証した内容を発表して頂きました。 石垣智也先生(畿央大学大学院健康科学研究科)からは、臨床で散見されるライトタッチ効果について、その神経メカニズムに関する脳波とtDCSを使用した研究成果を発表して頂きました。 どちらのご発表も臨床に関わりが深く、有意義なディスカッションであったと思います。 ポスターセッションには、17演題の発表がありました。 自覚的身体垂直位から立位姿勢制御、歩行制御といった身体運動制御に関連の深いものから、疼痛、半側空間無視、身体性まで非常に幅広い内容となりました。 発表して頂いた皆さん、ありがとうございました。 来年も7月に第2回の身体運動制御学とニューロリハビリテーション研究会を開催する予定です。 今回と同様に、第1線の先生方からのご講演に加え、臨床現場からの症例報告・臨床研究報告を行い、リハビリテーションにおいて最も関心のあるヒトの身体運動制御について、それがどのように成り立っており、どのようにして回復させることが可能かについて、おおいに議論できる場にしたいと考えております。 皆さま、どうぞ奮ってご参加頂きますよう宜しくお願い申し上げます。 末筆になりますが、今回ご講演・ご発表頂いた先生方に深く感謝申し上げます。 そして、参加して頂いた皆様に厚く感謝いたします。 ありがとうございました。今後とも宜しくお願い致します。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 特任助教 大住倫弘 【畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターのページはこちら】
2015.12.07
学生有志が日本理学療法学生協会「畿央大学主催 関西支部大会」を開催!
今回のテーマは「予防理学療法~幸せと健康を広げませんか~」 中部・近畿・中国地方の大学から約90名の学生が集まりました!! こんにちは!理学療法学科 3回生の河村優奈(日本理学療法学生協会 畿央大学運営委員広報部)です。 先日、2015(平成27)年11月29日(日)に畿央大学で行われた日本理学療法学生協会 畿央大学主催 関西支部大会について、書かせていただきます。よろしくお願いします! ※日本理学療法学生協会についてはこちらをご参照ください。 今回の講演は、次の2名の先生をお招きいたしました。 ①京都大学大学院に所属し、理学療法士の企業進出など幅広い分野でもご活躍されている福谷直人先生には、まだ理学療法士の参入が少ない産業分野について話していただき、マーケティングの方法や難しさについて経験談も交えながら教えていただきました。 ②国立長寿医療研究センターに所属し認知症予防のためのプログラム作成をされている土井剛彦先生には、研究者になった経緯や、近年増加している認知症の原因や予防策について教えていただきました。 2人の先生のお話の中で共通していたのは、「周りの人を大切にすること」でした。『企業と連携し活動範囲を広げたり、多くの対象者に実験を行ったりすることは、一人ではできず、周りの協力してくれる人々がいて初めて実現する』ということを教えていただきました。 午前のディスカッションでは、2人の方の事例をあげて10年後の生活を想像してもらい、障がいを予防できる方法を考えました。午後のディスカッションでは、奈良県の小学生の体力低下における予防策について具体的に話し合いました。どの班も発想力豊かで活発な意見交換をすることができ、大成功でした。 また講演の他に学生発表も行いました。『人を疾患別だけでなく、男と女に分けるという視点も持ってほしいという思い』は、みなさんに伝わったでしょうか? 懇親会では、聖徳太子ゲームを行い、参加者全員で盛り上がることができたと思います! 私は畿央大学の運営委員で3年間広報部として活動したことで、他大学の友達や畿央大学の先輩・後輩と出会い、たくさんの繋がりを持つことができました。今回の先生のお話しを聞いて、この繋がりを卒業してからも大切にし、同じ医療者として協力し合える仲であり続けたいと強く感じました。 来年も畿央大学にて支部大会が開催される予定です。少し気が早いですが、後輩たちが作り上げる支部大会がすごく楽しみです!最後になりましたが、開催にあたりご協力してくださった方々、参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました。 日本理学療法学生協会 畿央大学運営委員広報部 理学療法学科3回生 河村優奈 【関連記事】 11/29(日) 日本理学療法学生協会「畿央大学主催 関西支部大会」の紹介
2015.11.27
理学療法学科『キャリア発展セミナー』~学生による授業レポート
4年次後期配当科目『キャリア発展セミナー』 ~海外で活躍する理学療法士による講義~ 理学療法学科では、4回生に最先端の臨床、研究領域について理解し、今後の自分自身のキャリア形成に役立ててもらうため、様々な分野の第一線で活躍する方々に講演をいただく『キャリア発展セミナー』を開講しています。今回は、スイスの理学療法士として活躍する先生方からの講義の様子を4回生の坂本さんより紹介いただきます。 理学療法学科4回生の坂本絢美です。今回、スイスから理学療法士のWernerさん、そして現在スイスで理学療法士として働かれている長谷川さんに『腰痛に対する徒手療法』についての講義をしていただいたのでブログを書かせていただきます! 日本人の90%は腰痛を経験したことがあると報告されています。そのほとんどは痛みの原因が分からず、困っている方も多いのが現状です。理学療法士は痛みの原因を見つけ、治療することができます。今回、約3時間の講義を通して、腰痛に対するリハビリテーションプロセスを教えていただきました。スイス人のWernerさんは日本語を話すことができないので、長谷川先生が通訳をし、また冗談も交えながらの講義で、楽しい雰囲気でした。 実際に腰痛をもつ学生を被験者とし、目の前で評価、治療をしていただきました。痛みの原因を探り、高度な技術で治療を行い、みるみるうちに痛みが軽減し、驚きました。言葉は通じませんでしたが、Wernerさんの『患者さんを治したい。助けたい。』といった気持ちがすごく伝わりました。また、そういった気持ちが、技術や知識に繋がるのではないかと思います。 今回の講義で得た知識を今後、臨床で活かせるようにし、また立派な理学療法士になり、よりたくさんの人が腰痛に悩まされることなく、、よりたくさんの人が楽しい日々を過ごせるようにしたいと思います! 充実した、とても楽しい講義をありがとうございました! 理学療法学科4回生 坂本絢美
2015.11.18
平成27年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~4回生によるレポート
理学療法学科4回生の片岡あすかです。今回、理学療法学科の卒業研究についてブログを書かせていただきます! 【卒業研究発表会当日までの取り組み】 理学療法学科では、3回生の後期から理学療法研究法演習(ゼミ)が始まります。 準備段階では、まずは研究のテーマを大きく決め、テーマが決まれば、それに関する様々な先行研究の資料・文献を見つけ、知識を高めます。私の所属する庄本ゼミでは、「TENSの電極貼付部位が健常人の痛み閾値に与える影響について」というテーマで、近年多い内側型変形性膝関節症の疼痛部位に対して、TENS(経皮的電気刺激)による鎮痛効果を検証する研究を行いました。主研究を行うまでに、研究方法や細かい流れを確認しながら、何度も予備的研究を重ね、試行錯誤しながら全体的デザインを計画しました。 長期の臨床実習のため、3回生2月から4回生7月は研究を進めることが出来ませんでしたが、実習が終わってから9~10月にかけて、研究に協力してくれる被験者を募り、毎日データ収集を行いました。データを取り終えると、統計学的データ解析、結果の考察にうつります。庄本先生や大学院生に助言・指導をいただき、何度も鎮痛機序を考えたり調べたりしながら、結果・考察をまとめ、発表用スライドを作成しました。発表用スライドは、文字ばかりでなく絵や図表を多く取り入れることで、簡潔に分かりやすく、要点を絞って作成するように心がけました。 【卒業研究発表会当日】 11月6・7日に行われた理学療法学科卒業研究発表会では、今年度は15のゼミから合計44演題の発表が行われました。1演題につき、7分間の発表と3分間の質疑応答があります。 理学療法はさまざまな分野があり、畿央大学でも所属研究室によって、「神経系」「運動器」「呼吸・循環」「代謝系」「物理療法」「基礎研究」「介護予防・健康増進」など、幅広いテーマで研究発表が行われました。発表の際は、同級生だけでなく、先生方や下級生が会場内に多くいて緊張しましたが、1年間やってきたことを伝えられる場となりました。『TENSの鎮痛機序』については、まだ分かっていないことも多いので、今後さらなる研究を続けていきたいと思いました。他のゼミの発表を聞いていると、それぞれ専門性が高く、どの分野も興味深く考えさせられる演題も多々ありました。 卒業研究全体を通して苦労したことは、やはり時間の使い方でした。とくに実習が終わってからは、就職活動や国家試験対策と並行しながらの研究だったので、とても大変でした。私のゼミでは5人で2つの研究を行っていたため、意見が食い違うこともありましたが、何度も議論しながら協力して進めていくことができました。5人で研究を行ったことで、うまく役割分担することができ、多くの知識を共有しやすく、みんなで課題を乗り切ることができました。 卒業研究は大変でしたが、振り返るとこの1年間はとてもあっという間でした。この経験を通して、新しいことやまだ誰も分かっていないようなことを追求していく“楽しさ”も感じることができました。研究で得たことを社会に還元しながら、日々の臨床に繋げ、多くの患者様の役に立てるように、これからもみんなで切磋琢磨したいと思います。 理学療法学科4回生/学生広報スタッフ 片岡 あすか
2015.11.16
奈良県立医科大学口腔外科との共同研究!~健康科学研究科・理学療法学科
奈良県立医科大学口腔外科と本学健康科学研究科および理学療法学科の瓜谷大輔助教が『顎関節症と姿勢の関係について』の共同研究を行っています。その内容について、瓜谷助教に解説をお願いしました。 【研究概要】 不良な姿勢は腰の痛みや頸の痛み、腕の痺れなど健康に様々な影響を及ぼしますことが知られていますが、顎関節症との関連も指摘されています。しかし姿勢の測定方法の精度の問題などからその結果については一致した見解が得られていませんでした。私は奈良県立医科大学口腔外科との共同研究で、女性の顎関節症患者さんには体に対して頭が前方に位置する頭部前方位姿勢(いわゆる猫背様の姿勢)が多いことを超音波3次元動作解析装置という精度の高い機器を用いて明らかにしました。顎関節症は様々な要因が複合して発症するといわれていますが、症状を軽減させるためには姿勢の改善も重要な要因の一つであることが示唆されました。 欧米では顎関節症の治療に理学療法士が関わることも珍しくありませんが、日本ではそのような場面はほとんどありません。顎関節症の治療には可逆的な治療(後戻りできる治療)を第一選択とすることが世界的な標準となっており、今回の研究結果は顎関節症に対して理学療法士の関わりが有用であることを示す結果であるともいえるでしょう。 この研究は、医師たちがつくるオンライン病気事典「MEDLEY」でも紹介されています。 顎関節症の人はどのような姿勢をとっているか? ~日本の研究チームが若年女性を分析 【瓜谷助教 関連記事】 WCPT Congress 2015で、本学理学療法学科教員が日本人初受賞! 理学療法学科教員が衣料品メーカーと商品開発の共同研究! 足趾の機能に関する研究論文が国際学術誌に掲載!~理学療法学科教員
2015.11.16
11/29(日) 日本理学療法学生協会「畿央大学主催 関西支部大会」の紹介【申込受付中】
今回のテーマは「予防理学療法~幸せと健康を広げませんか~」 こんにちは!日本理学療法学生協会 畿央大学運営委員広報部 理学療法学科3回生の河村優奈です。 今回は、11月29日(日)に畿央大学冬木記念ホールにて開催される『畿央大学主催 関西支部大会』について紹介いたします。 日本理学療法学生協会は、学生同士の情報交換、視野の拡大、モチベーションの維持・向上などを目的に活動している学生団体です。【詳しくはコチラ】 主な活動として支部大会を全国各地で年に数回開催しています。内容は講師をお呼びしての講演会や学生同士のディスカッション、最後には懇親会といった参加者同士が仲良くなれるような時間も設けています。他大学にたくさんの友達ができ、たて・よこ・ななめのつながりが生まれることも支部大会の醍醐味となっています。 今年度の畿央大学の運営委員は理学療法学科1~3回生の36名で構成されており、それぞれ総務、企画、広報、会計の4つの部署に分かれ、運営に携わっています。 私は広報部に所属し、一人でも多くの理学療法を学ぶ学生さん達に来ていただけるようにするために、SNSやHPを用いて、また他大学へ直接出向き支部大会の宣伝を行っています。 ツイッター:日本理学療法学生協会(@JPTSA) フェイスブック:日本理学療法学生協会 今年の畿央大学主催関西支部大会の要綱です。 【日時】 平成27年11月29日(日)10:00~(受付9:30~) 【場所】 畿央大学 冬木記念ホール 【内容】 講演、ディスカッション、学生発表、懇親会など 【会費】 2,000円(懇親会参加は別途500円) 私たちが目指す理学療法士は、何か障害を患った患者様に対して、理学療法を行うことで、基本的動作能力の回復に貢献しています。 しかし、理学療法を使えるのは障害が起こった後の回復だけでしょうか?健康な状態の維持や、障害の予防に理学療法士が特に専門的に学ぶ知識を生かすことができると考えられます。 今回は次の講師により講演をいただきます。 ① 認知症予防について、国立長寿医療研究センターに所属し認知症予防のためのプログラム作成をされている土井剛彦先生 ② 産業分野における予防については、京都大学大学院に所属し、理学療法士の企業進出など幅広い分野でもご活躍されている福谷直人先生 他にも、他大学・他学年の学生とのアイスブレーキングやディスカッション、最後には懇親会も予定しております。 一人でも多くの理学療法学生に参加していただきたいと思っております! 当日参加も大丈夫です!運営委員一同、たくさんのご参加心からお待ちしております! 詳細と申し込みはコチラから ▼会議の様子 日本理学療法学生協会 畿央大学運営委員広報部 理学療法学科3回生 河村優奈
2015.11.05
TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.16~10月勉強会(色の見え方の違い)
10月28日(水)にTASKの勉強会を開催! テーマは、~高齢者と若い人の色の見え方の違い~ こんにちは!TASK(健康支援チーム)、理学療法学科2回生の古谷理紗です! ※TASKはThink,Action,Support for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 10月は人間環境デザイン学科の学生による「視覚」をテーマにした勉強会でした。五感には視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚があり、私たちは視覚での情報が8割以上を占めていて、視覚情報がほとんどであることを学びました。 次に、視力検査表と高齢者を体験できる眼鏡を使って、見えやすさの違いを体験しました。白背景に黒字、黄字や黒背景に白字、黄字、青字などを使い、また、部屋を暗くして、明るい時と暗い時の見えやすさの違いも体験しました。 視力検査表を使うことが日常ではあまりないので、みんな楽しそうでした(笑) 実際に体験してみると、黒背景に青字など私たちでも見えにくい文字の時、眼鏡をつけて見てみると、もっと見えにくく感じ、白背景に黄字では、私たちには見えにくいけど、眼鏡をつけて見ると、少し見やすくなると感じました。私たちが見えにくいと感じる色でも高齢者の方は見やすくなることにびっくりでした!! 今回の勉強会で、料理の彩りを見え方によって変えたほうがいいかも!と考えてくれていた子もいました(^^) 初めて人間環境デザイン学科メインの視覚や色の勉強会をしてみて、何気ない日常生活の色が視覚を考えて使われていることがわかりました。これからももっと学科の枠を越え、色々な知識を得て、みんなで今以上に向上出来たら良いなと思います!! 勉強会の最後にみんなでお決まりのTASKの“T~!!”\(^o^)/ 理学療法学科2回生 古谷理紗
2015.10.27
ニューロリハビリテーションセミナー機能編Bが開催されました~ニューロリハビリテーション研究センター
2015年10月24・25日にニューロリハビリテーションセミナー機能編Bが開催されました。 ニューロリハビリテーションを応用するための基礎となる様々な人間が持つ機能の神経機構について学ぶために、全国各地から300名以上の方々にお越し頂きました。 せっかくですので、今回のセミナー内容を簡潔にまとめてご紹介いたします。 【1日目】 「共感の神経機構」(ニューロリハビリテーション研究センター教授 松尾篤) あくびの伝搬や日常の「あるある」について話題提供され、ミラーニューロンシステム、痛みの共感の神経機構、共感と心の理論との関係をネットワークの視点から解説されました。 「ボディイメージの神経機構」(ニューロリハビリテーション研究センター特任助教 大住倫弘) 従来からの身体図式や身体表象のみならず、身体所有感や運動主体感といった身体性に関わる神経科学的知見を非常に平易に紹介させて頂きました。また、ボディイメージを客観的かつ定量的に測定する新たな評価手法も紹介させて頂きました。 「道具使用の神経機構」(ニューロリハビリテーション研究センター特任助教 信迫悟志) 操作に関する知識・機能に関する知識などの神経機構ついて、道具のさまざまな制約(機械的・時間的・空間的・労力的制約)を解決しながら道具を使用しているヒトの高次な神経機構についても解説してくれました。 「歩行の神経機構」(ニューロリハビリテーション研究センター助教 岡田洋平) 歩き始めから歩行停止するまでの神経機構、脊髄CPGが機能するために必要な要素などを解説してくれ、歩行に関する皮質下から大脳皮質までの機能が十分に網羅された内容になっていました。 ナイトセミナー 「注意と歩行」ニューロリハビリテーション研究センター客員教授 樋口貴広先生(首都大学東京人間科学研究所准教授) 1日目の夕方はナイトセミナーとして、本研究センター客員教授の樋口貴広先生(首都大学東京人間健康科学研究科准教授)に「注意と歩行」について講義して頂きました。大変ご多忙な先生ですが、受講していただいている皆さんと共感しながら、情報の選択と処理資源の観点から様々な日常生活における注意と歩行の関連する事象について、多彩な実験動画や面白動画などを交えて解説して頂きました。リハビリテーションにおける「指導的関わり」においても大変重要な視点であることを伝えて頂きました。スマートな樋口貴広先生がときに自虐的なネタも交えながら、楽しい講義を展開して頂き、受講者を飽きさせない講義でした。本当に有難うございました。 【2日目】 「ワーキングメモリの神経機構」(ニューロリハビリテーション研究センター准教授 冷水誠) ヒトの円滑な生活に不可欠なワーキングメモリの各要素とその神経機構について、日常生活の中での事象を通して解説して頂きました。 「運動イメージの神経機構」(ニューロリハビリテーション研究センター長・教授 森岡周) オフラインで運動をイメージする際に運動実行時と等価の脳活動が生じることがよく知られていますが、運動実行時より運動準備時に特に等価な活動が得られること、現在の自己の身体表象によって運動イメージが干渉されることが解説されました。 「痛みの神経機構」(ニューロリハビリテーション研究センター助教 前岡浩) 痛みの神経生理学的機序、疼痛抑制機構、3つの側面(感覚的側面,認知的側面,情動的側面)とその神経機構、痛みの共感、異常疼痛、慢性疼痛患者の脳の構造的、機能的変化と広範な範囲について、丁寧に解説して頂きました。 「社会性の神経機構」(ニューロリハビリテーション研究センター教授 松尾篤) そのヒトがそのヒトらしくいるためには、他者とのコミュニケーション(言語・非言語)を通して社会的に調和することの重要性について解説して頂きました。 今回の機能編Bも多くの情報を提供できたと思います。参加された方々の臨床現場が少しでも良いものとなるようにさらに工夫を凝らしていきますので、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターを今後とも宜しくお願い致します。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 特任助教 大住倫弘
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