タグ

理学療法学科

2023.02.03

日本物理療法合同学術大会2023で本学教員、修了生、院生が多数登壇!~健康科学研究科

  2023年2月18日(土)、19日(日)に日本物理療法合同学術大会2023が対面・Webのハイブリッドで開催されます。「日本物理療法学会」と「日本理学療法学会連合 日本物理療法研究会」が初めて合同で実施するもので、それぞれの理事長を本学理学療法学科の庄本康治学科長と生野公貴さん(健康科学研究科博士後期課程修了)が務めています。学会では本学教員、修了生、院生が多数講演を行い、一般演題においても本学の卒業生、大学院生も発表する予定です。       「物理療法の評価と治療‐測る・理解する・変える‐」と題して、物理療法を正しく選択・活用するための評価と治療に焦点を当てた内容となっています。ご関心のある方は是非ご参加ください。 主な登壇者(本学関係者)は以下の通りです。 1日目:2/18(土) 17:10~17:40  エキスパートレビュー1 「物理療法全般の最前線」 中村 潤二さん 西大和リハビリテーション病院 勤務 健康科学研究科 博士後期課程修了 理学療法学科1期生     17:10~17:40  エキスパートレビュー2 「疼痛への物理療法最前線」 瀧口 述弘さん 畿央大学理学療法学科 助教 健康科学研究科 博士後期課程修了 理学療法学科5期生   2日目:2/19(日) 10:10~11:20 教育講演3「疼痛の評価と治療」 徳田 光紀さん 平成記念病院 勤務 健康科学研究科 博士後期課程修了 理学療法学科1期生     11:00~12:00 企業協賛ハンズオンセミナー1「痙縮に対する新たな物理療法-拡散型ショックウェーブの臨床活用-」 中村 潤二さん 西大和リハビリテーション病院 健康科学研究科 博士後期課程修了 理学療法学科1期生   13:00~14:30 シンポジウム「物理療法をどのように使うのか・使わないのか」 尾川 達也さん 西大和リハビリテーション病院 勤務 健康科学研究科 博士後期課程 理学療法学科3期生     関連記事 (尾川さん登壇)卒業生に学ぶチーム医療のリアル~理学療法学科 第3回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 (徳田さん登壇)第1回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催! 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part1~「学生時代」編

2023.01.31

大学院生2名が4週にわたってラジオ出演!~FM大阪「マクセルmeetsカレッジナレッジ」

現役大学生で元AKB48の山本 瑠香さん(写真左)がDJを務め、月替わりで様々な大学の『未来につながる研究』を紹介するラジオ番組「マクセル meets カレッジナレッジ」。2月の放送では4週にわたって、本学健康科学研究科博士後期課程の井川 祐樹さん(右)と修士課程の木下 栞さん(中央)が出演することに!臨床と研究を両立するお二人の研究内容や目標などが紹介されます。 番組スポンサーを務めるマクセル株式会社に数年前からニューロリハビリテーション研究センターへの研究計測支援をしていただいているご縁で、今回大学院生2名が出演することになりました。収録は同研究センターで行われ、和やかな雰囲気の中、DJを務める山本 瑠香さんのリードで取材が進みました。 仕事と研究の両立や研究内容、大学院で学ぶ理由やモチベーションなど、いろんな視点で深堀りしていただきました。ぜひ視聴ください! 【2/5・12放送】健康科学研究科 博士後期課程2年 井川 祐樹さん 西大和リハビリテーション病院 勤務/理学療法士 【研究内容】脳卒中後疼痛について 第20回日本神経理学療法学会学術大会の公募シンポジウムⅥ「中枢性疼痛ー中枢性疼痛の脳内メカニズムとリハビリテーション」シンポジストを担当   【2/19・26放送】健康科学研究科 修士課程1年 木下 栞さん 星ヶ丘医療センター 勤務/理学療法士 【研究内容】脳卒中後の感覚運動システムについて   放送予定 2/5・12・19・26(日)13:55~14:00放送 ▶番組ホームページ ▶radiko    

2022.12.26

「臨床・教育・研究」が揃ったスポーツ理学療法士の魅力~理学療法学科 第5回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」

最前線で活躍する卒業生が隔月で講演! 第5回テーマは「スポーツ理学療法士の魅力」 理学療法学科では今年度から新たに「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催しています。 リーダーシップをもった次世代の理学療法士育成を目的にし、臨床現場はもちろん、スポーツ現場や地域リハ、教育機関など幅広い分野の第一線で活躍する卒業生がその魅力や想いを後輩のためだけに語ります。在学生にとっては入学後早期から職業理解を深め、自らのキャリアを考えることやモチベーション向上へとつなげる絶好の機会になります。 他大学に先駆けて理学療法学科を開設した畿央大学にしかできない先進的な取り組みです。 第1回の徳田‎光紀さん(1期生/平成記念病院)、第2回の飛田良さん(4期生/滋賀医科大学医学部附属病院)、第3回の尾川達也さん(3期生/西大和リハビリテーション病院リハビリテーション部主任)に続き、第4回の吉田李沙さん(1期生/salon Fluffy経営)に講演いただきました。 第5回は唄大輔さん(2期生/横浜市スポーツ医科学センター)を講師に迎え、「臨床、教育、研究の3本柱が整ったスポーツ理学療法士の魅力」をテーマに講演いただきました。卒業後は平成記念病院で勤務された後、今年の春から横浜市スポーツ医科学センターで勤務されています。また、畿桜会(同窓会)の会長も長く務めています。         唄さんが卒業後のキャリアをどのように積み重ねてこられたかを説明いただく中で、臨床、教育、研究それぞれの側面で、ご講演いただきました。スポーツとの関わりをより深めていく中で、認定理学療法士の上位資格である専門理学療法士(スポーツ)の取得や、大学院への進学。平成記念病院でのスポーツ選手のリハビリや各種大会への帯同等の経験も紹介。特に、2020東京オリンピック・パラリンピックの理学療法サービス部門で「TOKYO2020MEDスタッフ」として帯同された話は、スポーツに関心のある学生にとっては非常に興味深い中身になったのではないでしょうか?   【関連記事】 東京五輪に理学療法士として本学教員・卒業生4名が参加します。         学生にとっても卒業後の臨床現場のことだけでなく、教育、研究それぞれの経験を踏まえた上での話は今後のキャリア形成を考える上でとても内容の濃い講演になったかと思います。唄さん今回はありがとうございました。       唄さんから後輩の皆さんへのメッセージ   参加してくださった皆様、ありがとうございました。改めて、スポーツ理学療法士を志すキッカケになったでしょうか?そして、スポーツが好きになりましたか? スポーツで働く理学療法士のイメージは間違いなく、現場だと思います。しかしながら、それだけでは通用しません。臨床(現場)はもちろんですが、何のためのトレーニングか?何のためのコンディショニング・リコンデショニング調整なのか?といった科学的根拠がないと腕の良いスポーツ理学療法士にはなれないと思います。また、アスリートをはじめ指導者やその他の関係者からの信用・信頼を得ることができないと思います。スポーツ理学療法士にとっても、臨床・教育・研究の3本柱はもちろん必要です。それは理学療法士だからこその3本柱だと思います。 硬い表現にはなりましたが、学生時代から志すうえで、大事なことは熱いハートを持つことだと思います。理学療法士をめざすキッカケの一つがスポーツでしたら、その熱いハートを変わらず持ち続けてください。スポーツの分野において、理学療法士の需要はかなり増えてきています。国際大会を始め、プロスポーツでの採用募集も理学療法士の資格が必要となっております。学生時代からそのような未来に向けて、熱いハートを持ち続け、そして、貪欲に行動してください。学生時代にもっともっとがんばりたいと思っている皆様、私で良ければ横浜から手助けしますよ!そして、女性の皆様、女性のスポーツ理学療法士はまだまだ不足しておりますし、需要がたくさんあります。女性の方も是非ともよろしくお願いします。 当施設はいつでも見学を受け入れております。気軽にご連絡していただき、旅行気分?でお越しください。     次回は2月10日(金)13:00~14:30、中田耕平さん(4期生/株式会社P5代表、津市議会議員)を講師に迎え「自分らしさ×理学療法士」をテーマに講演いただきます。     後期に入っても「畿央生限定」のスペシャルトークをお届けします!   【関連リンク】 理学療法学科 大学院健康科学研究科 東京五輪に参加する理学療法士4人に聞きました!#2~唄さん編 女性理学療法士が活躍できる場所~理学療法学科 第4回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 卒業生に学ぶチーム医療のリアル~理学療法学科 第3回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 大学病院で働くということ~理学療法学科 第2回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催 第1回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part1~「学生時代」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part2~「臨床現場・大学院」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part3~「教員」編

2022.12.14

修了生が学術大会長賞に!第9回日本予防理学療法学会学術大会・第9回地域理学療法学術大会参加レポート~健康科学研究科

2022年11月19(土)〜20日(日)に第9回日本予防理学療法学会学術大会、12月3日(金)~4日(日)にかけて第9回日本地域理学療法学術大会が開催されました。昨年に引き続き、コロナウイルス感染症の影響により、シンポジウム、特別講演などは現地からのライブ配信、一般演題は事前に録画した発表資料を登録するという形で行われました。   畿央大学地域リハビリテーション研究室からは、第9回日本予防理学療法学会学術大会では一般演題として高取克彦教授(畿央大学健康科学研究科)が発表されました。 また、第9回日本地域理学療法学術大会では客員研究員の仲村渠亮先生(修士課程修了/淀川キリスト教病院)、私 山本泰忠(博士後期課程1年/宝塚リハビリテーション病院)、武田広道助教(博士後期課程修了/京都橘大学)が一般演題(セレクション演題を含む)として発表し、松本大輔准教授(畿央大学)がシンポジストとして発表されました。 特に武田広道先生の発表演題は本学術大会にて学術大会長賞を受賞されました。         <高取克彦> 「地域高齢者におけるsubjective ageと運動定着および新規要介護発生との関係〜KAGUYAプロジェクト〜」 本研究は高齢者の主観的年齢(subjective age)を評価し、3年後の新規要介護認定発生との関係を調べたもので、主観的年齢が若いと感じる高齢者は、そうでない者と比較して、週一回以上の運動定着率が高く、要介護発生が少ないことを明らかにしたものです。         学術大会長賞受賞演題 <武田広道> 「要支援・要介護高齢者のアパシーが在宅運動プログラムのアドヒアランスに及ぼす影響」   本研究は要支援・要介護高齢者を対象にアパシー(やる気がなくなったり無気力になること)が運動継続性に及ぼす影響を検討したものです。その結果、ベースライン時にアパシーのある高齢者は在宅運動プログラムの実施頻度が少ないことが明らかになりました。在宅運動を処方する際は、心理面にも着目して行動変容介入をする必要があると考えられます。     <松本大輔> 「知っておきたい 地域理学療法(学)のエビデンス」     松本先生は地域理学療法ガイドラインの作成に関わられており、その中で訪問理学療法のエビデンスについて紹介されておりました。わが国のエビデンス構築に向けて、まずはガイドラインを知ること、丁寧な評価と介入を記録すること、研究スキルを磨くことを強調されておりました。地域理学療法では、研究を行う上で困難なハードルがいくつかあると思いますが、学術大会を通じて私たちの共通認識を再確認させていただくことができました。     <仲村渠亮> 「転倒により大腿骨近位部骨折を呈した地域在住高齢者の家屋種類と骨密度に着目した比較分析」     本研究は大腿骨近位部骨折を呈した地域在住高齢者を対象に家屋種類と骨密度の関係性を検討したものです。その結果、市営住宅在住高齢者のみ骨密度に関係なく、年齢が低い時期に転倒による骨折が多いことが明らかになりました。転倒予防を検討する際には家屋環境などの外的要因に着目する必要があると考えられます。     <山本泰忠> 「地域在住高齢者の通いの場におけるオピニオンリーダーの存在と参加者の身体的健康度との関連について」   本研究は地域在住高齢者を対象にオピニオンリーダーが身体的フレイルに及ぼす影響を検討したものです。その結果オピニオンリーダーがいる通いの場グループでは身体的フレイルに該当する高齢者が多いことが明らかとなりました。本研究において、オピニオンリーダーのいるグループでは、そうでないグループと比較し女性が多いことや居住年数が高いことも明らかとなりました。オピニオンリーダーのいるグループでは、地域のより虚弱で介入が必要な高齢者を通いの場へ参加を促しているという可能性が考えられました。     第9回地域理学療法学術大会は「社会課題解決のための地域理学療法実践と技術の発展」というテーマで開催されました。同学術大会では年々演題のテーマが集約されつつある印象を持っており、臨床現場での課題が共通認識として捉えられてきている印象を持ちました。そして、高取研究室の修了生である武田広道先生(京都橘大学)が学術大会長賞を受賞されました。改めまして、おめでとうございました!私もより一層研究活動に取り組んで参りたいと思います。学術大会に引き続き参加し、偏った知識、考えにならないように情報をアップデート&発信していきたいと思います。   畿央大学大学院博士後期課程 山本泰忠 畿央大学 地域リハビリテーション研究室HP     【関連記事】 令和4年度 広陵町・香芝市・畿央大学 介護予防リーダー養成講座を開催しました~理学療法学科 生駒市の地域リハビリテーション活動支援事業に向けて卒業生が集結!~地域リハビリテーション研究室with TASK 第64回日本老年医学会学術集会で教員が発表!~健康科学研究科 香芝市政施行30周年記念事業の一環として本学教員監修の「フレイル予防体操」がリリースされました〜理学療法学科 第8回日本予防理学療法学会学術大会で大学院生と客員研究員が発表!~健康科学研究科 第63回日本老年医学会学術集会で大学院生と教員が発表!~理学療法学科・健康科学研究科  

2022.11.17

令和4年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート

2022年11月4日(金)に開催された理学療法学科卒業研究発表会を梶原先生が教員視点でレポートします! ▶学生レポートはこちら 今年度の理学療法学科の卒業研究発表会は計25演題の発表が行われました。研究テーマは運動器や脳科学、呼吸器系、物理療法、動物実験による基礎研究、コミュニケーション、高齢者、ウィメンズヘルス、統計など多岐にわたりました。         理学療法学科では3年次に各教員のゼミへ配属されると、そこから4年次の11月に行われる「卒業研究発表会」に向けて、先行研究を調べたり、ゼミ生同士で相談をしたり教員の指導を仰ぎながら研究計画を立てていきます。昨年、一昨年はコロナ禍の影響もあり学外でデータを取る研究はほとんどありませんでした。しかし、今年はコロナ禍以前と同等とはいかないまでも学内だけでなく地域の方に協力いただいてデータを取っている研究も増えており、感染対策をしっかりとった上で徐々に出来ることが増えてきているのを実感しました。全体として今年もよくまとまった発表だったと思いますが、個人的にはウシガエルの心臓を用いた生理学実習の項目の検討についての発表を興味深く聞きました(理学療法学科には獣医の教員がいます)。         今年度も感染対策を行った上で、無事に卒業研究発表会を開催することが出来て良かったと感じています。普段は「聞く」側であることが多い学生たちにとって、冬木記念ホールという大きなホールに立って発表することは大いに緊張することだったと思いますが、同時に貴重な経験になったことと思います。   7分間という発表時間は準備の前には長いように感じたかもしれませんが、実際に発表する段階になると思いの外短く、伝えたいことを時間内にまとめるのに苦労した学生も少なくなかったと思います。3分間の質疑応答では、教員からの鋭い質問に緊張しながらも自分たちの考えを述べることが出来ていました。さらに、今年度は聴講していた3回生からも例年より質問のための挙手が多かった姿が印象的でした。         今回の発表が満足のいくものだった学生もいれば、心残りがある学生もいるかもしれません。しかし、卒業研究を立案、実施していく中で分からないことを深く探求したこと、まだまだ感染対策などで制限も残る状況で今出来る範囲で最大限のことをする為に工夫をしたことは、きっと臨床に出た時に患者さんにより良い医療、より良い理学療法を提供し学び続ける力になると思います。   卒業研究は終わりましたが、すぐに国家試験の対策が待ち受けています。   今年も合格100%をめざして頑張りましょう!!         理学療法学科 助教 梶原由布   【関連記事】 令和3年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート 令和3年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート 令和2年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート 令和2年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート

2022.11.17

令和4年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート

2022年11月4日(金)に開催された理学療法学科卒業研究発表会を、梶原ゼミ4回生が紹介します! ▶教員レポートはこちら   理学療法学科4回生、梶原ゼミの松井文香と溝口菜々です。理学療法学科卒業研究発表会についてレポートさせていただきます。   発表当日までの活動 3回生前期の「理学療法研究法」で論文の探し方や読み方を学びました。その後、先生や興味のある分野などからそれぞれが考え、各々希望のゼミを選択しました。   3回生後期では「理学療法研究法演習」にて本格的なゼミ活動を始めました。自分達で論文を探し、紹介した上で内容について皆で議論をする抄読会を行った上で研究のテーマをそれぞれ決定していきました。その後、本格的に実験へ取り組み、発表へ向けて準備を進めました。   私達が所属する梶原ゼミでは、産後女性の手や手首の痛みが日常生活動作に及ぼす影響に焦点を当て、疼痛部位や痛みの強さだけではなく子どもの抱き方や月経の再開状況などを調査し、痛みに関連する要因を検討しました。アンケート作成などは、先生から指導を受けながらメンバー全員で協力して準備を進めました。解析結果、考察を分かりやすい言葉で説明することや、見やすい発表スライドを作成することが難しく、時間を費やしました。   発表当日 今年度は17ゼミから全25演題の発表が行われました。1演題につき、7分の発表と3分の質疑応答がありました。私たちのゼミは発表内容が多く、制限時間内に収め、なおかつ聞きやすいスピードで発表するように努めました。         去年に引き続きコロナ禍ということもあり様々な制限がありました。そんな中、研究内容や方法について、ゼミの仲間や担当の先生と試行錯誤を繰り返し、無事に発表会を迎えることが出来ました。それぞれ分野の異なる発表は、非常に興味深いものばかりでした。質疑応答では4回生や先生方だけでなく、3回生からも様々な視点からの意見・質問があり、発表内容をより深く理解することにつながりました。         今回の研究で得られた経験や知識を4月から始まるそれぞれの舞台で存分に発揮し、日々精進していきたいと思います。最後にご協力いただいた方々並びにご指導頂きました先生方に厚く御礼申し上げます。         理学療法学科4回生 松井文香・溝口菜々   【関連記事】 令和4年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート 令和3年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート 令和3年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート 令和2年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート 令和2年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート  

2022.11.04

女性理学療法士が活躍できる場所~理学療法学科 第4回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」

最前線で活躍する卒業生が隔月で講演! 第4回テーマは、「女性理学療法士が活躍できる場所」 理学療法学科では今年度から新たに「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催しています。 リーダーシップをもった次世代の理学療法士育成を目的にし、臨床現場はもちろん、スポーツ現場や地域リハ、教育機関など幅広い分野の第一線で活躍する卒業生がその魅力や想いを後輩のためだけに語ります。在学生にとっては入学後早期から職業理解を深め、自らのキャリアを考えることやモチベーション向上へとつなげる絶好の機会になります。 他大学に先駆けて理学療法学科を開設した畿央大学にしかできない先進的な取り組みです。 第1回の徳田‎光紀さん(1期生/平成記念病院)、第2回の飛田良さん(4期生/滋賀医科大学医学部附属病院)、第3回の尾川達也さん(3期生/西大和リハビリテーション病院リハビリテーション部主任)に続き、第4回は吉田李沙さん(1期生/salon Fluffy経営)を講師に迎え、「女性理学療法士が活躍できる場所 ~自分らしく働く~」をテーマに講演いただきました。卒業後は奈良県総合リハビリテーションセンターで理学療法士として勤務した後、現在は独立し、産前産後ケアを中心としたsalon Fluffyをオープン。その他にも自治体の母子保健事業や婦人科と連携したデイサービス施設でのトレーニングにも携わっています。 講演では、女性のライフステージの変化に伴うマイナートラブルに対して、理学療法士による介入ができる内容や、出産後に身体症状の変化に気づくものの、小さい子がいると病院に行けないことや痛みが出るのが当たり前と思う人が多いという産後女性ならではの悩みという部分についてまで多岐にわたる内容をお話しいただきました。   吉田さん自身も、妊娠・結婚・出産を経てライフステージの変化とともにウィメンズヘルス分野に興味を持ち、出産後の悩みを抱える中で理学療法士として関わりたい想いを実現させるために独立。日本では出産後1ヵ月健診が終われば、母親の体を診てくれる場所はほとんどなく、海外と比較すると十分でないことから、産前産後に不調の出にくい体づくりを目的に予防理学療法を展開されています。   講演後は質疑応答の時間がありましたが、男子学生からの質問も多くあったのが印象的でした。ウィメンズヘルスに関心を持っただけでなく、理学療法士として活躍できる場所を自ら創った吉田さんの想いやエネルギーに感化されたのではないでしょうか。     吉田さんから後輩の皆さんへのメッセージ   “女性理学療法士が活躍できる場所”というセミナータイトルであったにも関わらず、女子学生さんと同じくらい、男子学生さんもたくさんご参加くださり、正直驚きました。興味を持ってご参加いただき、積極的な質問もしてくださり、ありがとうございました。   私自身の大学生活を思い返せば、恥ずかしながら勉強は苦手な方でした。理学療法士になって臨床現場に出て初めて、畿央大学の教員の先生方が、各分野において第一線でご活躍されている先生方だったということがわかり、学生時代にもっとお話をうかがったり、学ばせていただければよかった、と今でもよく思います。 また、ウィメンズヘルス理学療法に携わっている者としては、助産学専攻科の先生方にも、ご意見をうかがえる機会を設けさせていただけたらと思っております。学科を超えた学びができる点も畿央大学の魅力だと感じております。 理学療法士として働く中で、患者さんの身体機能の向上やADL(日常生活動作)能力の改善には、とても喜びを感じます。そして私自身にとって「理学療法士として役に立ちたい」と、最も心が動いた分野が「産前産後の理学療法」でした。身近では、産前産後女性へ理学療法を提供している病院や施設がなかったため、個人事業として、自分自身が実践可能なことから形作っていきました。独立当初から現在も、行き詰まることはあるのですが、初心が原動力となって事業を進めていくことができます。目標である「リハビリ型の産前産後ケア施設の設立」をめざして、今後も研鑽を積みたいと思います。 理学療法士は、基本的には身体面にアプローチを行なうことが業務内容ですが、結果として、精神面にも好影響をもたらすことができる素晴らしい職業だと感じています。学生生活の間に、いろんな人と出会ったり、さまざまな経験をすることによって、自分自身が感動したり、心を動かされる経験をたくさんしてください。その豊かな心がご自身を動かす力になると思います。   そして最後に、お願いがあります。電車やお店などで、小さな子どもを連れた親御さんを見かけることがあると思います。泣いたり騒いでしまうと周りの方に迷惑がかかる、と親御さんはかなり気を張っています。そのような方に、直接手を差し伸べて手助けすることは難しかったとしても、子どもさんに笑いかけてあげてほしいと思います。たったそれだけで、親御さんは安心感を得て、暖かい人に出会えて支えてもらったと感じます。地域の子育てに少しだけお手伝いしてもらえると嬉しいです。 また畿央生の皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。ありがとうございました。     ▼左から学科長の庄本先生、吉田さん、教務主任の田平先生     次回は12月17日(土)13:00~14:30、唄大輔さん(2期生/横浜市スポーツ協会 横浜市スポーツ医科学センター リハビリテーション科)を講師に迎え「臨床、教育、研究の3本柱が整ったスポーツ理学療法士の魅力」をテーマに講演いただきます。唄さんは2020東京オリンピック・パラリンピックの理学療法サービス部門で「TOKYO2020MEDスタッフ」として奈良県から参加された方です。(関連記事)   後期に入っても「畿央生限定」のスペシャルトークをお届けします!     【関連リンク】 理学療法学科 大学院健康科学研究科 東京五輪に参加する理学療法士4人に聞きました!#2~唄さん編 卒業生に学ぶチーム医療のリアル~理学療法学科 第3回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 大学病院で働くということ~理学療法学科 第2回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催 第1回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part1~「学生時代」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part2~「臨床現場・大学院」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part3~「教員」編

2022.11.01

瓜谷准教授の研究成果が2年連続で学会表彰されました!~健康科学研究科

理学療法学科・健康科学研究科の瓜谷です。 昨年度開催された第9回日本運動器理学療法学会学術大会で発表した演題が優秀賞に選ばれ、10月22日~23日に開催された第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会 で表彰していただきました!         受賞した演題は「Arthritis Self-Efficacy Scale日本語8項目版の信頼性・妥当性の検証」というタイトルの研究発表です。海外で用いられている関節炎患者さんの自己効力感を評価するアンケートの日本語版を作成し、変形性膝関節症の患者さんにおける信頼性と妥当性を調査した研究です。       また第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会で発表した演題も優秀賞に選んでいただきました! こちらは「変形性膝関節症患者の主観的Stiffnessの関連因子:システマティックレビュー」というタイトルの研究発表です。変形性膝関節症の患者さんがよく訴える、膝のこわばりに関連する因子は何かを、これまでに発表されている先行研究を網羅的に調査することによって明らかにした研究です。         大変光栄なことに、2年連続で発表演題を優秀賞に選んでいただきました!         研究にご協力いただいた被験者の方々、共同研究者の方々や様々な形で研究にご協力いただいた方々に、心から感謝申し上げます。 現在は大学院生の指導に占める時間が大きくなってきていますが、私自身も引き続き、質の高い、人々の役に立つ研究を進めていきたいと思います。   理学療法学科 瓜谷大輔   【関連記事】 「第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会」に教員・大学院生が参加!~健康科学研究科 変形性膝関節症の患者さんは自らの病状とどのように向き合っているのか?~理学療法学科教員 患者教育プログラムは変形性膝関節症患者さんの自己効力感の向上に有効か?~理学療法学科教員 変形性膝関節症に関する研究の途中経過が学会誌に掲載されました~理学療法学科教員 第26回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で客員研究員が奨励賞を受賞!~健康科学研究科 第64回日本老年医学会学術集会で教員が発表!~健康科学研究科 第61回近畿理学療法学術大会で大学院生が優秀賞と奨励賞を受賞!~健康科学研究科  

2022.10.27

「第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会」に教員・大学院生が参加!~健康科学研究科

2022年10月22日~23日に第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会が東京工科大学蒲田キャンパスでハイブリッド開催されました。   畿央大学からは瓜谷大輔准教授と瓜谷研究室の粕渕賢志さん(博士後期課程3年)、佐々木紀奈子さん(修士課程2年)、熊部翔さん(修士課程2年)、座間味栄治さん(修士課程1年)、私、山藤滉己(修士課程1年)が口述・ポスター発表をしてきましたので報告させていただきます。     本学会では「徒手理学療法のエビデンスと技術 “Cutting Edge”」をテーマで行われました。特別講演、教育講演、シンポジウム、口述・ポスター発表において、日々の臨床における新たな取り組みや評価治療における問題点・研究手法などを提示して活発な議論がなされました。   シンポジウムでは瓜谷大輔准教授が「徒手理学療法と研究法」をテーマに、徒手理学療法領域における研究において科学性を担保する徒手理学療法研究の科学性を高めるための内容についてご講演をされました。   大学院生の発表に対しては症例報告・研究内容に対する多くの意見・アドバイスを頂き、我々の今後の研究テーマを発展させるための知識を得る事ができた良い学会発表となりました。     また、瓜谷大輔准教授が昨年度の第9回日本運動器理学療法学会学術大会で優秀賞に選ばれた演題が本学会で表彰され、さらに第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会でも大会優秀賞を受賞されました。   今回の発表演題名は以下になります。 発表演題 ●瓜谷大輔准教授 「変形性膝関節症患者の主観的stiffnessの関連因子:システマティックレビュー」(口述) 「徒手理学療法と研究法」(シンポジウム)   ●粕渕 賢志(博士後期課程3年) 「慢性足関節不安定性を有する者における足関節同時活動と運動力学的動態の関係」(ポスター)   ●熊部 翔(修士課程2年) 「外側広筋における筋疲労に伴う筋浮腫の変化について」(ポスター)   ●佐々木 紀奈子(修士課程2年) 「筋電図評価を用いて可動域運動方法を工夫した橈骨頭骨折の一症例」(ポスター)   ●山藤 滉己(修士課程1年) 「人工膝関節置換術後の QOL に関わる複合的な要因の探索」(口述)   ●座間味 栄治(修士課程1年) 「外傷性左示指伸筋腱損傷で握力に支障が生じた症例」(口述)     最後になりましたが、今回の学会発表をするにあたり、瓜谷大輔准教授をはじめとする多くの先生方・先輩方のご指導と畿央大学のご支援・ご協力があってのものです。この場を借りて深く感謝申し上げます。   畿央大学大学院健康科学研究科修士課程1年 山藤滉己     【関連記事】 変形性膝関節症の患者さんは自らの病状とどのように向き合っているのか?~理学療法学科教員 患者教育プログラムは変形性膝関節症患者さんの自己効力感の向上に有効か?~理学療法学科教員 変形性膝関節症に関する研究の途中経過が学会誌に掲載されました~理学療法学科教員 第26回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で客員研究員が奨励賞を受賞!~健康科学研究科 第64回日本老年医学会学術集会で教員が発表!~健康科学研究科 第61回近畿理学療法学術大会で大学院生が優秀賞と奨励賞を受賞!~健康科学研究科  

2022.10.21

令和4年度 広陵町・香芝市・畿央大学 介護予防リーダー養成講座を開催しました~理学療法学科

地域における住民主体の介護予防を支え活躍する「介護予防リーダー:KEEP」の養成講座が2022年9月5日(月)から10月17日(月)にかけて実施されました。   畿央大学からは理学療法学科の私(高取)と松本准教授が講師として参加し、受講者の方々へ「高齢者の心と体」「高齢者に対する運動の基礎」をテーマに講義と実技を実施しました。   この官学連携の取り組みは畿央大学✕広陵町「KAGUYAプロジェクト」(畿央大学と地元広陵町が協働して健康づくり、まちづくりを進める取り組み)の期間を含み9年目を迎え、現在も多くの方々が地域の「通いの場」において運動指導、レクレーションによる交流を軸に活躍しておられます。     ▼KEEPは「Koryo/Kashiba Elderly Encouragement Project」の略称です     現在、国が進める地域包括ケアシステムにおける介護予防では「自助:セルフケア」「互助:助け合い」を活かした住民主体の取り組みが中心となっており、KEEPさんの活躍は多くの地域から注目を集めています。2015年には「奈良介護大賞」にも選出されました。   現在の養成カリキュラムでは講義の一部をKEEPさん自身が担うこともあり、新たな担い手の育成にも活躍されています。   ▼広陵町長、香芝市長から認定書を授与される受講者の方々         KEEPの活動は新規要介護認定率の低下にも寄与していると考えられており、今後も継続して養成講座は開催される予定です。広陵町では来年度10周年を迎えることから、協力してイベント的な取り組みで、さらに地域を盛り上げることができないか考えていければと期待しています。   今回、新たに加わった方々のご活躍を期待し、これからもリハビリテーション専門職として関わらせていただきたいと思います。また研究を通じて、住民主体の介護予防の効果に関する検証も進めていきます!   理学療法学科 高取克彦 地域リハビリテーション研究室ホームページ   【関連記事】   広陵町連携 介護予防リーダー養成講座の取り組みが「奈良介護大賞2015」に選ばれました。 介護予防リーダー養成講座3期生のフォローアップ講座を開催しました~広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」 TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.67~「広陵町・香芝市介護予防リーダー養成講座」の健康チェックに協力! 近隣のウォーカビリティが低い地域の女性は社会参加が少ないことを明らかに~広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクトでの2750名の調査結果から 香芝市市政施行30周年記念事業の一環として本学教員監修の「フレイル予防体操」がリリースされました〜理学療法学科 ヘルスプロモーションセンター