2012年4月の記事

2012.04.19

健康栄養学科 山本隆先生が『はなまるマーケット』にパネル出演!

山本隆先生がTBS系列『はなまるマーケット』で、質問に答えてくれました! TBSでは、『未来を担う子どもたち元気であってほしい』そんな願いをこめて、3/20日(火)~4/8(日)を“こども元気ウィーク”と銘打ったキャンペーンを展開していました。 TBS系列の生活情報番組 『はなまるマーケット』(月~金曜日8:30 - 9:55)でも“こども元気ウィーク”を展開し、FAXで届いた子どもたちの素朴な疑問に番組内で答えていました。 3月26日(月)にオープニングで放送された“こども元気ウィーク”の質問は、「どうして大人でも辛いのが好きな人と苦手な人がいるのですか?」というものでした。 本学健康栄養学科 山本隆先生がこの質問の回答者としてパネル出演されました! 山本先生は脳と味覚の研究をされています。 食べ物を食べた時の味は、舌を通じて脳がこれは「しょっぱい」これは「甘い」と判断しています。 この脳の働きが違うと、味の感じ方が違うのです。 辛いものを食べたとき、脳は「辛い」ではなく「痛い」「熱い」と判断してしまうそうです。なので、辛い食べ物が好きな人は痛みや熱さにも強いと言えます。 また逆に辛いのが苦手な人は痛みや熱さに弱いと言えます。 今後も山本先生のご活躍にご期待ください!

2012.04.18

学生広報スタッフblog vol.14~看護の技術

~看護の技術~ 看護医療学科の清水です。 他学科の方から、看護の技術を知りたいというリクエストを頂いたので、今回は車椅子による移動について説明します。 自力で動くことが難しい患者さんを移乗する時などに用います。 臨床ではよく使われる技術です。 取材に協力してくださったのは畿央大学看護医療学科を今春卒業した1期生の先輩3人です。 着任後、現場ですぐ役立つようにと、入職前に実習室を利用して練習されていました。 ▼左から順にナース役、観察役、患者さん役です。 需要品:車椅子、膝掛け、履物、クッション   ① 車椅子を患者さんが座りやすい角度に置き、ストッパーを掛ける。フットプレートは上げる。         ② ベッドに座る姿勢にする。         ③ 座る姿勢⇒立つ姿勢にする。 ・ナースは腰を下げ、患者さんに両腕をナースの肩に回してもらう。     ④ 立つ姿勢⇒車椅子へ移動する。 ・ナースは患者さんの腰に両腕を回し、脇をしっかり締めて背中で手を組む。 ・患者さんを引き寄せて患者さんと共に立ち上がる。     ・ナースは両腕で患者さんのお腹をしっかり持ち、体を車椅子の方向へ回転する。 ・車椅子の座る部分を確認し、患者さんを座らせる。   ⑤ 座る位置を安定する。 ・座席の前方に座るとずり落ちるので、患者さんの後方に回り、両腕をお腹の前で組んでもらい、ナース側に上に引き上げるように引きよせる。 ・両足をフットプレートに置き、膝掛けをする。   練習終了後、先輩方は笑顔になっていました。 ところで、一般的に看護師というと女性のイメージが強く、男性のイメージはあまり抱いていないかもしれません。 ところが、近年では男性看護師は現場で大変必要とされています。 1948年に制定された「保健婦助産婦看護婦法」では「看護婦」と表記されていましたが、2001年全文改正にともない、「保健師助産師看護師法」に改題、「看護婦」⇒「看護師」となりました。男性看護師の地位が確立されてきたことの証です。 男子高校生の皆さん!この3人の先輩方のように、ぜひ男性も畿央大学にきて、私たちと一緒に看護師の道をめざしましょう! 看護医療学科新3回生 学生広報スタッフ 清水恵里

2012.04.18

産学連携 橿原商工会議所コラボ『かしはらスイーツレシピ・プロジェクト』始動!

2012年度『かしはらスイーツレシピ』PJ参加学生向け説明会を行いました。 4月17日午後6時から橿原商工会議所iチャレンジ委員会(代表:岡橋孟利行氏ら)、健康栄養学科指導教員:浅野先生、新谷先生による2012年度コラボ企画『かしはらスイーツレシピ』プロジェクトの説明会が行われました。 この日の説明会に参加した学生数は20数名でしたが、授業があって参加できなかった学生も多数おり、最終的には50名程度になる見込みです! 2009年度は「古代弁当」、2010年度は「食の土産物」、2011年度は「土産物(食および工芸)」、そして今年は「スイーツレシピ」で、いずれも奈良県橿原市にちなんだものを創作し、最終的には業者の方々との打ち合わせを重ね商品化をめざすという、学生には大変興味のあるプロジェクトです。 過去3年間の活動を記録したパネルと、実際に商品化されて今も販売されている見本品を並べ、この事業のおもしろさをアピールしました。 ▲最前列に置かれているのが、それぞれの年度ごとに印刷された小冊子と、今まで商品化・販売されている見本品です。 この産学連携事業は単に学生参加型というだけではなく、橿原にちなんだ文化歴史の講義、バスツアーでの現地視察、和洋菓子職人さんによる調理実習と相談会、作品の特長をネーミング・味・話術等でしっかり審査員に伝える学内コンペティション、グランプリ賞等の受賞後は実際に売れる商品を作るにはどのようにしたらよいかを業者の方を交えて議論する、などさまざまな体験と工夫を凝らしている点で、参加する学生のみなさんにとっては貴重な経験となること請け合いです。 今後の予定は、 1) 第1回勉強会 4月24日(火)18:00~「橿原の観光名所について(仮題)」L203教室 2) 第2回勉強会 5月8日(火)18:00~「スイーツづくり(仮題)」調理実習室 3) 「橿原市内見学会バスツアー」 5月20日(日)9:00~夕方まで 4) 第3回勉強会 6月5日(火)18:00~「焼き菓子づくり(仮題)」調理実習室 5) レシピ相談会 6月19日(火)18:00~ L203教室 6) 学内コンペ 7月7日(日)15:00~調理実習室他、などとなっています。 健康栄養学科のみなさん、ふるってご参加ください。きっと学生時代の楽しい思い出づくりになりますよ!

2012.04.17

新入生宿泊研修 ―看護医療学科―

看護医療学科は、4月5日~4月6日に、世界遺産に登録されている「高野山」にある宿坊・普賢院にて宿泊研修を行いました。高野山はまだ肌寒く、厚着をしてちょうどよいくらいでした。 <1日目> 最初に学科長の伊藤先生が「空気が違うと心も違うのではないか。目で見るのではなく、心で見てほしい。そして看護の一番大きな仕事である『命を生きること』について今回の研修で土台を作ってほしい」と挨拶されました。 クラス会では自己紹介を行った後、2回生の支援学生のリードでゲームなどが行われ、広い広間も参加者の熱気で一杯になりました。目標の親睦も一挙に図れ、クラスの団結も固まったようです。 セッションⅠでは2回生の実習体験の学びを初めとした『いのちと心』について話し合いを行いました。 看護師をめざそうと思った理由の発表では涙ぐむ学生もおり、少しずつ自分たちが命に関わる仕事をめざしていることが実感されたようです。 また2回生の実習体験や学びを聞いて、そのたくましさや成長また苦労に圧倒されたようでした。 <2日目> 朝、宿坊のお勤めがあり、学生や教員数名が参加しました。 セッションⅡは高野山大学 室寺義仁先生・山脇雅先生に講演をしていただきました。 室寺先生 「柔らかな心で人を看る」というテーマで、仏教の立場から話をされました。その中で『いのち』とは、私が今生きている行為、そして生きていこうとする行為の源底にある一番大事なもの。こころは、私の存在にとって、今瞬時の自己存在、そして未来の自己存在へと作り為しているもの。しかし人は「生意気」になったり「独りよがり」なってしまう。それに気づくことが大切である。「腑に落ちる」という言葉や「琴線に触れる」という言葉があるが、体で感じ、琴線に触れたものを自分のものとして大切に育てていってほしい。今の自分の夢を形にするには、いつくしみ、いとおしむ、心を調べ合う柔らかな心が必要なのだと述べられました。       山脇先生 「悲しみながら学ぶ」というテーマで哲学の立場から話をされました。看護という仕事は悲しみの場面に立つことが多い仕事であるが、悲しみにも意義がある。できれば避けたいものであるが、悲しみにより学び・成長するきっかけになることも多い。また正解があることばかりが学習ではない。人生の意味やこころについて学ぶことも大切である。先入観や都合のいいように看ることが多い。大切なことを看ていないこともある。慣れすぎると看えないもので、離れてみると看えることがある。苦しみ・悲しみに遭ったり無くしたりして、初めてその大切さに気づくものである。しかしそのことから多くのことを学び・知ることができる、と述べられました。   学生からもお2人の話に対し、多くの意見がでました。それぞれ自分の中で咀嚼し実感できたようで、自分の意見をしっかり述べていました。   最後に伊藤先生が「この研修でそれぞれの看護師になりたい動機に加え、水と肥やしをもらえた。今後種をまいてしっかり育ててほしい」と挨拶され、2日間の研修は終了しました。

2012.04.16

新入生宿泊研修 ―健康栄養学科―

全国から入学した志を同じくする学友と仲間作りをしよう!奈良の歴史や文化を学ぼう!などを主な目的として、4月5~6日にかけて奈良市内で健康栄養学科の新入生宿泊研修を行いました。 1日目は暖かい春の陽気に包まれ、奈良散策にぴったりの1日となりました。 残念ながら、今年は宿泊ホテル近くの佐保川の桜はまだほとんど咲いていませんでしたが、氷室神社や奈良公園では、満開に咲いている桜を見ることができました。 ◆研修1 自己紹介 研修前に作成した班新聞を用いて、自己紹介をしました。 自己紹介後に質問をする学生も多く、まだ出会って間もない皆さんでしたが、緊張した発表というよりは和やかな雰囲気でした。これから4年間一緒に学ぶ仲間の話にしっかりと耳を傾けていました。 ◆研修2  奈良散策 それぞれの班に分かれて、奈良公園や奈良まち、平城宮跡を自由に散策しました。東大寺や春日大社、若草山、朱雀門など、様々な場所に訪れて、奈良の歴史と文化を堪能したようです。 また、散策途中にカフェで一休みしたり、ソフトクリームや有名店の草もちを食べてお腹を満たしつつ、たくさん歩いて惜しみなく奈良を満喫していました。 ◆研修3 テーブルマナー研修 ホテルでは、洋食フルコースのテーブルマナー研修をしました。マナーを習得しながら、おいしい料理を食べて、皆さんの会話も弾んでいました。 ◆研修4 奈良散策発表会 2日目は奈良散策途中に撮った写真とともに散策を振り返って発表を行いました。 見学してきた文化財の説明なども交えながら、楽しそうに散策を振り返っていました。 また今年は、学長先生が冬木学園建学の精神である「徳をのばす・知をみがく・美をつくる」を歌詞に織り込まれた学歌をスクリーンに写し、曲を流しました。皆さん真剣に聞き入っていました。 この研修会は自分を見つめることで他者をも理解し、高校生活とは一味違った学生生活を送ろうとする期待を胸いっぱいに抱いた瞬間でもありました。これから4年間、たくさんのことを学んで大きく成長してください。

2012.04.16

新入生宿泊研修  -教育学部-

教育学部では、4月5日(木)・6日(金)、1泊2日の新入生宿泊研修を南紀白浜で行いました。 新入生が安心して大学生活を始めることができるように、新入生同士が知り合い、先輩や先生方からアドバイスをいただけるような交流活動とともに、将来教育現場で実施する校外学習の企画力や指導力につながる体験的な研修を行うのが目的です。 ≪1日目≫ 白浜では、日本列島形成の歴史を物語る地形を多く見ることができます。千畳敷で、紀州博物館学芸員の玉田さんから白浜の地形と歴史についての解説をしていただきました。玉田さんは、見物で終わるのではなく、自然を感じたり考えたりする校外学習の推進に尽力されており、「目を閉じて風と光を感じてください」という言葉がとても印象的でした。 宿泊場所であるリゾートホテルラフォーレ南紀白浜に到着後は、開会式を行い、安井学科長から講話をいただきました。 また、宿泊研修のテーマソング「ガンガン」を、上回生サポーターのギター演奏で歌いました。 その後、4年間の大学生活の重要性を確認した上で、「夢をチカラに」と題して自分の決意を文章に表しました。 教員となった場合の実践力育成という観点から、上回生が新入生のために企画を考え実践することも、教育学部では大切だと考えています。今回は、「白い砂浜で新入生に花火の演出を」というものでした。花火の発射準備をして、新入生を迎え、さぁ打ち上げというところで、風がさらに強くなり、始まってすぐ断念することになりました。 ホテルに戻り、新入生が先輩や先生と気軽に話せるようにと、自分で作った自己紹介カードを首にかけてフリートークを行いました。12名の上回生のもとに新入生が自由に集まって話が弾みました。中にはゲームを始めるグループもあり、賑やかな時間となりました。 (さらに…)

2012.04.12

新入生宿泊研修  -理学療法学科-

平成24年4月5・6日の2日間、理学療法学科新入生宿泊研修を大阪リバーサイドホテルにて行いました。 ”建学の精神(徳をのばす・知をみがく・美をつくる)と理学療法士について”をテーマに、初日は5人の4回生の先輩からのプレゼンテーションを聞き、建学の精神を活かした有意義な大学生活を送るにはどうしたら良いかをグループで話し合い、発表してもらいました。 予想していた以上にディスカッションは盛り上がり、新入生グループそれぞれの解釈で建学の精神とこれからの決意を発表してくれました。 新入生同士、グループワークを通じてすぐに打ち解けあった様子で、会場はすぐに賑やかになりました。 4回生の先輩達も積極的にグループワークのファシリテーターとして参加してくれました(ディスカッションよりも授業の事や部活について沢山質問を受けようでしたが・・・)。 研修2日目は、様々な医療現場で活躍している卒業生の先輩方にも建学の精神と理学療法士についてプレゼンをしてもらいました。 リハビリテーション室の様子や治療場面など写真や動画を駆使したプレゼンテーションで、新入生の皆さんには、自分達の将来像・目標をよりリアルにイメージできたんじゃないでしょうか? 今回の研修を通して、「理学療法士になる!」という、将来へのモチベーションがさらに上がり、充実した大学生活を送ってくれるものと確信した2日間でした。 ホテル周辺の桜は七部咲き程度でしたが、とても綺麗でした。 フレッシュな新入生と桜、なんか心が洗われる様な気がしました。 よし、がんばろう!

2012.04.10

新入生宿泊研修  -人間環境デザイン学科- 

かやぶきの里(美山町)と舟屋群(伊根町)を見学! 人間環境デザイン学科「新入生宿泊研修」では、4月4日(木)・5日(金)新入生全員と教職員がバスに乗り京北・丹後方面に行きました。人間環境デザイン学科の新入生は54名。これから4年間ともに学ぶ仲間との友好を深め、一緒に『建築』や『まちなみ』を学ぶ第一歩となりました。 1日目は、京都府南丹市美山町に行きました。美山町北村地区には、平成5年に国の重要伝統的建造物群保存地区(※1)に選ばれた『かやぶき屋根』の集落があります。 まちなみ散策では、グループ毎に分かれ、ガイドさんに案内をしていただきました。 郷土資料館では実際に民家に入り、屋内を見学。 みんな真剣に聞いて、メモを取っています。 茅(かや)は、ススキのことです。美山には茅葺屋根民家が38戸あり、北山型といわれる屋根の4面が茅葺の「入母屋造り(いりもやづくり)」が特徴です。 屋根の茅は20年~30年に一度の葺き替えが必要で、地域には茅場が設けられています。 茅葺屋根建築物には、釘1本使われていません。火災対策として『放水銃』が配備されています。 宿泊先は、天橋立に近い、京都府宮津市にあるホテル。 ホテルに帰ってからはすぐに、美山町『かやぶきの里』で学んだことなどを、グループ毎で意見をまとめ、最後に模造紙を使ってプレゼンテーションをしました。 出会ったばかりの仲間と初めてのプレゼンテーション。緊張もありましたが、初めてにしてはどの班もうまくまとめられており、充実した内容でした。 これから4年間期待できそうです! 2日目は、今回の宿泊研修の1番の目的でもある、伊根町の舟屋群めぐりをしました。 こちらも重要伝統建造物群保存地区にも指定されており、日本全国古い町並みの中でも、湾に面して海の真上に建ち並ぶこの風景はなかなかありません。舟屋はおよそ230軒。 今回の見学は実際に舟に乗って湾内を1周するコースと、建造物内見学コース、2班に分かれて巡回しました。 伊根湾は穏やかな水面でしたが、気温が低く風が冷たい上、転覆しないかドキドキしながら船頭さんのお話を聞きました。 実際に舟屋づくりがどのようになっているか中を見学させていただき、舟屋の歴史、漁業と共に生きてきた伊根の人々の暮らしなど細部にわたって教えて頂きました。 今回は美山町と伊根町の2つの町並みを散策し、建築様式や歴史を学び、大学生活の第一歩としてすばらしい体験でスタートを切りました。 この研修で学んだことは、1回生必修授業である「景観・まちづくり演習」に活かし、課題に取り組んでいくことになります。 また、新入生には、建学の精神である「美をつくる」にちなみ、「ベストショットコンテスト」と題した写真撮影の課題を出しています。この課題に対する発表・コンテストも授業で行われます! (引き続きレポートしていきますので、ご期待ください。) (※1)重要伝統的建造物群保存地区とは、市町村が条例等により決定した「伝統的建造物群保存地区」のうち日本の文化財保護法第144条の規定に基づき、特に価値が高いものとして国(文部科学大臣)が選定したものを指す。

2012.04.06

被災地支援~教育学部生有志が、宮城県南気仙沼小学校へボランティアに!

2012年2月、私たち教育学部現代教育学科4名は2011年3月11日に起きた東日本大震災の被害にあった気仙沼市にボランティアに行きました。まず今回の活動内容を紹介します。   【日時】2012年2月20日(月)~2月25日(土) 【場所】気仙沼市立南気仙沼小学校(宮城県) 【内容】主に休み時間を利用して事前に用意したゲームで子どもたちと遊ぶ 【目的】子どもたちと一緒に遊ぶことを通して「奈良県の大学生のお兄さんお姉さんとこんなことをした」「たくさん遊べて楽しかった」という子どもたちの思い出作りになること。   このボランティアでたくさんの事を経験し、たくさんのことを感じました。今回は気仙沼で目にしたこと、聞いたこと、感じたことを4人それぞれの目線で書きます。     今回のボランティアで、「自分の目で見たこと・現地のたくさんの人から聞いたこと・感じたことを私は忘れてはいけない。そしてたくさんの人に伝えていく。」と強く思いました。 気仙沼市の人々は皆さんとても優しく、お互いがお互いを支え合っていました。「震災から1年間たくさんの人に助けられてきたから、これからは恩返しをしていきたい。」とおっしゃっていました。南気仙沼小学校の児童もすごく心優しく、ボランティアに行っているのに、私の方が気仙沼市の皆さんからたくさんの優しさを頂きました。 震災から1年が経って、ボランティアの数も減少してきて、このまま震災のことを皆が忘れていくのが一番つらいことだと思います。みんなが忘れないために私やボランティアに行った人間がこれから出会う人々に伝えていくのが行った人間の使命だと思います。私はこれからボランティアで見たこと・聞いたこと・感じたことを伝え続けていきます。 教育学部現代教育学科3期生(2012年3月卒) 田仲 由佳     この4日間を通して僕が一番感じたことは、当たり前が当たり前でなくなることの怖さです。それまで遊んでいた場所が無くなり、それまで自分が通っていた学校に行けなくなり、それまで毎日のように話していた人が遠くに行ってしまいました。すると今まで普通にできていたことが全くできなくなってしまうのです。 今まで、気にせず走り回っていたグランドもそこから先には行ってはいけない、という範囲が設けられてしまいました。子ども達は、それを気にしながら遊ばなくてはいけないため、全力で楽しむことができないように感じられました。せっかく遊んでいても「そっちはだめ、戻ってきなさい」という注意によって、さっきまでの楽しい気持ちは半減してしまいます。一緒に遊んでいた僕自身も、範囲を気にしながら遊ぶことに不自由さを感じました。 このような生活を送るため、我慢できる子どもは多いと感じます。しかし、その反面で「自分の話を聞いてほしい」「ねぇ、聞いて!」と言ってくる子どもや、はしゃいだりふざけたりする子どもは少ないように感じました。発言、態度、反応を遠慮したり、隠したりしているようにも見えました。当たり前の反応や態度が見えない子どもたちを見て、僕は子どもらしさがないと感じ、とても悲しくなりました。この現状を見て、子どもが自分のやりたい事をのびのびとやれる環境の大切さを学びました。将来教師になった時には、そういったクラスづくりを目指したいと考えます。 今回のボランティアではたくさんの学びがありました。しかし、それら全てを整理しきれていないように感じます。今後は身の回りにいる人に伝えながら、自分自身の中での整理をしていきたいと思います。 教育学部現代教育学科3回生 細川 知憲   (さらに…)

2012.04.05

海外インターンシッププログラム終了!

2012年2月29日(水)、本学初の海外インターンシップとして、現代教育学科の2回生4名がロサンゼルスへ向けて出発しました。3月19日の帰国まで、「アシスタントティーチャー」として、現地の小学校でのプログラムに参加しました。 参加者が送ってくれた写真を紹介します。 ロサンゼルス到着後、現地のスタッフに案内されて全員でサンタモニカを観光。左から寺田宇晃君、丹下真理子さん、古川朋樹君。(港尚紀君撮影)この日のロサンゼルスの海は、日本の5月頃の太平洋のような感じでした。 インターン受け入れ先の1つである、Anza elementary schoolです。jog-a-thonという走った分だけ親からお小遣いがもらえる行事があり、子どもたちはみんな頑張って走っていたそうです。他にもtalent showという子どもたちが特技を披露する行事もあります。 こちらは受け入れ先の1つ、Washington elementary schoolの教室の様子です。ここで学生は子どもたちと一緒に過ごします。 sentence builder kitといって、一文の空欄に正しい単語カードをあてはめる教材を使っているところです。 実習最後の日に子どもたちと一緒に粘土で好きなものを作りました。子どもたちは楽しそうに活動していました。何を作るかとても迷ったそうですが、学生が作った作品はどれかわかりますか? 学生の報告から、学校での子どもたちとの交流を楽しんでいること、それがよい刺激になっていることが伝わってきました。また、ホームステイ先での交流、ロサンゼルスの文化、自然も存分に楽しんだようです。最後の実習を終えて「まだ帰りたくない!」と名残惜しそうでしたが、19日の夜には帰国して海外インターンシップを終えます。このインターンシップでの経験を、今後の進路に活かしてくれることを期待しています。 学生が何を感じ、何を考え、何を学んだか、後日行われる報告会を待ちたいと思います。