2018年9月の記事

2018.09.10

畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.4(ホームステイ編2)

9月1日(土)から20日間、 イギリスで行われる夏期短期語学留学プログラムに参加!   畿央大学の短期語学留学プログラムは、毎年夏休み期間中に行われます。英語学習はもちろんのこと、英国文化に触れることができ、博物館見学や美術館での美術鑑賞、サッカー観戦、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、イギリスでの生活を満喫することもできます。 【畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018概要】 場  所:イギリスのカンタベリー(ロンドンの南、車で2時間程の場所にあります) 研修場所:コンコルドインターナショナルスクール 期  間:2018年9月1日から20日間 内  容:2週間英語学習(ホームステイ滞在)、その後5日間のロンドン文化体験(観光等) では、夏期短期語学留学の日々の様子を参加学生にリポートしていただきます。     2018年9月2日(日)の現地オリエンテーションの後、昼食に向かいました。昼食が終わると、ホテルに戻りバスに乗り込みました。バスに揺られること約2時間。今回2週間滞在するカンタベリーに到着。ここで皆と各ホームステイ先に分かれました。     ホストファミリーとの顔合わせはかなり緊張しましたが、とても優しく応じてくれました。学校までのバスルートを確認したのち、いよいよホストファミリーのお宅へ。広いお庭に小さな小屋がある素敵なおうちでした。日本から持ってきたお土産を渡すと、とても喜んでいただけました。そして、一緒に折り紙で鶴を折りました。少々難しかったようですが、なんとか完成することができました。 そうこうしているうちに、ディナータイムになりました。その日の夕食のメニューは、スパイシーなチキンとライス、そしてサラダです。慣れないフォークとナイフでの食事はかなり時間が掛かってしまいましたが、とても美味しい食事でした。行ったことのない国での食事は味が自分に合うか不安でしたが、美味しい食事ばかりで安心しました。 まだまだうまく英語では会話できませんが、日本に帰るまでに今よりも何倍も上達できるように日々頑張りたいと思います!     人間環境デザイン学科2回生 橋本菜緒   【関連記事】 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol. 3 (ホームステイ編) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol. 2(現地オリエンテーション編) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.1 (イギリス出発編) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.0(事前オリエンテーション編)

2018.09.10

畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.3(ホームステイ編)

9月1日(土)から20日間、 イギリスで行われる夏期短期語学留学プログラムに参加!   畿央大学の短期語学留学プログラムは、毎年夏休み期間中に行われます。英語学習はもちろんのこと、英国文化に触れることができ、博物館見学や美術館での美術鑑賞、サッカー観戦、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、イギリスでの生活を満喫することもできます。 【畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018概要】 場  所:イギリスのカンタベリー(ロンドンの南、車で2時間程の場所にあります) 研修場所:コンコルドインターナショナルスクール 期  間:2018年9月1日から20日間 内  容:2週間英語学習(ホームステイ滞在)、その後5日間のロンドン文化体験(観光等) では、夏期短期語学留学の日々の様子を参加学生にリポートしていただきます。     こんにちは、現代教育学科2回生の國近良太郎です。今日で実際にイギリスに足を踏み入れてから2日が経ちました。今日はロンドン市内のホテルからバスで約1時間のところに位置するカンタベリーという町に移動し、いよいよ明日からは学校が始まります。 そして何より今日からはホームステイが始まりました。ホームステイ先の人はどんな人だろうとドキドキする中でホストファミリーと初めて対面した時に、向こうから「コンニチハ」と挨拶をしてくださったので、自分の中にあった緊張が少しほぐれた気がしました。しかし、挨拶の時に向こうの方が手を合わせていたので、それはタイのスタイルだと強く主張しました。その時に自分は、日本人としての自覚やアイデンティティのようなものを海外に来て初めて感じました。 また、夕食まで少し時間があったのでホームマザーやホームファザーと少し話そうと思い色々話しかけたり話しかけられたりしたのですが、ホームマザー・ファザーの話している英語が全く聞き取れなかったり、使っている単語が今まで勉強してきた英語の単語と全然違ったりしたので自分の実際の英語力のなさを痛感し、心が折れることがありました。 しかし、このイギリスでの3週間での経験が自分のこれからのきっかけになり、目標への一歩になると信じれば、これから経験していくことがより一層大きなものに感じられ、日本では感じられなかったものも感じられると思います。     ルームメイトとして一緒になった2人のイタリア人の留学生とはすぐに親しくなり、共通の趣味の話で盛り上がりました。2週間はとても充実したものになると信じています!! 現代教育学科2回生 國近良太郎   【関連記事】 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.2 (現地オリエンテーション編) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol. 1(イギリス出発編) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.0(事前オリエンテーション編)

2018.09.10

畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.2(現地オリエンテーション編)

9月1日(土)から20日間、 イギリスで行われる夏期短期語学留学プログラムに参加!   畿央大学の短期語学留学プログラムは、毎年夏休み期間中に行われます。英語学習はもちろんのこと、英国文化に触れることができ、博物館見学や美術館での美術鑑賞、サッカー観戦、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、イギリスでの生活を満喫することもできます。   【畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018概要】 場  所:イギリスのカンタベリー(ロンドンの南、車で2時間程の場所にあります) 研修場所:コンコルドインターナショナルスクール 期  間:2018年9月1日から20日間 内  容:2週間英語学習(ホームステイ滞在)、その後5日間のロンドン文化体験(観光等) では、夏期短期語学留学の日々の様子を参加学生にリポートしていただきます。     2018年9月2日(日)  こんにちは。教育学部1回生の田邉愛実です。私たちは9月1日の夕方にロンドンに着き、そのままロンドン市内のホテルに宿泊しました。 夜が明けて、9月2日。この日は、畿央大学の2年前の卒業生の西川実輝さん、ロンドン在住の田代さん、そして、その旦那さんのアラン先生(ロンドン大学の教員)がわざわざ私達の泊まっているホテルまで足を運んで、現地オリエンテーションをしてくださいました。 ホテル近くのラッセルスクエアという緑あふれる公園に行き、田代さんから、英国での生活や注意点などについて詳しく説明していただきました。     その後、アラン先生と英語で自己紹介する時間が設けられ、私達の今持っている知識を使って自分の好きなこと、学んでいることなどを伝えました。 でも、実際に話してみて思ったことは、単語や文法がある程度わかっていても、いざ話すとなった時、頭の中で組み立てることが難しく、結局文法がバラバラになってしまったり、単語が出てこなかったり、ということが頻繁にあるということです。 聞き取ることも難しく、普段のリスニングではわかるような単語も焦ってしまってうまく聞き取れないこともありました。     まぁ、そんなこんなで、アラン先生との自己紹介が終わり、全員で公園近くのパブに行き、昼食を取ることになりました。パブと聞くと日本の居酒屋さんを連想されるかもしれませんが、お酒を飲むわけではなく、食事を摂ることもできます。連れて行ってくださったパブには様々な食べ物があり、私達はみんなで分け合ってイギリス料理、“フィッシュアンドチップス”を食べました!白身魚のフライはパリパリしていてとても美味しかったです。     そして、食後はパブにて卒業生である西川さんにお話を伺うことが出来ました。西川さんは2年前に卒業して、1年間ワーキングホリデーを使ってニュージーランドで過ごされ、その後、こちらに来られたそうです。今は、シェアハウスをしながらブランドBURBERRYで働いていて、面接の時の話やなぜBURBERRYで働くことになったか、など詳しく話して頂きました。今、学んでいることだけに囚われるのではなく、外国で働くという選択もあるなぁ、といい刺激を受けることが出来ました。     そして、今日からはホームステイです!     こちらは私のホストファミリーのLindaとPaulです。日本からのお土産を渡すととても喜んでくれました。これからの生活が楽しみです!!!   現代教育学科1回生 田邉愛実   【関連記事】 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol. 1 (イギリス出発編) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.0(事前オリエンテーション編)

2018.09.07

同窓会レポート~健康栄養学科永澤ゼミ

畿桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)では、卒業後の同窓生のつながりを活性化することを目的に、一定数以上集まる同窓会の開催を補助しています。 ▶同窓会開催にかかわる補助について(大学ホームページ)   今回は、健康栄養学科永澤ゼミから届いた同窓会レポートをお届けします!     8月25日(土)に健康栄養学科、永澤研究室の同窓会を開催しました。 今回は近鉄大和八木駅のビアガーデンで開催しました!! 私たち永澤研究室1期生(2014年3月卒業)が卒業してから毎年恒例になっている同窓会兼4回生テストお疲れ様会ですが、今年で4回目を迎えました。永澤先生が畿央大学に来られて6年。永澤研究室からの卒業生も33人に増え、参加人数も最多となりました。 卒業生は全国へ散り散りになり、なかなかみんなが集まれることは少なくなってきましたが、年に一回の集まりということで、はるばる遠くの東京、広島、島根から卒業生が集まってきてくれました。 卒業生同士の絆もさることながら、永澤先生の愛され具合も感じることができました。 1期生が初めて永澤先生と親睦を深めたビアガーデンのことを思い出し、感慨深い気持ちになりました。     私たちの同期もちらほら既婚者が増えつつあり、今後は毎年参加ということは難しくなってくるかもしれませんが、家族が増えても、ふらっと子供を連れて参加してくれると思っています。皆様、来年また会いましょう♪   健康栄養学科8期生 島田実佳

2018.09.06

「夏の学習キャンプ2018」を開催しました!

奈良県立野外活動センターで、1泊2日のキャンプ!   こんにちは!「夏の学習キャンプ2018」統括、現代教育学科2回生の長あかりです。 学習キャンプは学習という名前ですが、ペンを手にして勉強するのではなく!様々な経験や活動を楽しみながらも、自然と学びを得ることができるキャンプです。その企画・運営は1・2回生の学生スタッフが行っています。     今年は平成30年8月16日(木)〜17日(金)に奈良県立野外活動センターにて学習キャンプを行いました。参加者の人数は例年ほど伸びなかったのですが、10人の参加者と26人の学生スタッフの合計36人で、例年よりも深い関わりができたキャンプとなりました。   今年のテーマは「colorful」! 学習キャンプを通してスタッフも含め36名それぞれの個性=色を見つけようという意味が込められています。    〈1日目〉入所式・アイスブレイク・昼食・サンセット・夕食・キャンプファイヤー 入所式で施設の使い方についての説明を受けた後はアイスブレイクを行いました。アイスブレイクでは、緊張をほぐしてお互いのことを知り、楽しめる活動をしました。     その後、昼食にお弁当を食べ、午後の活動のサンセットへ! サンセットでは班に分かれ、自然に触れたり仲を深めたりしながらお題をクリアしてビンゴを目指しました。     そして、野外炊飯!焼きそばを作りました。どの班もおいしくできました。     夕食後には、前日が雨だったためプレイホールでキャンドルサービスをおこないました! このときには、いつも学習キャンプがお世話になっている野外活動のプロ!吉藤先生のギターで歌を歌ったりゲームをしたり、そして統括・副統括のお話を聞いたりと…。     外に出ると、テーマ「カラフル」を漢字にした「彩」の火文字が…     〈2日目〉朝食・朝プロ・昼食・昼プロ・退所式 2日目は朝食前にテーマソングを歌い元気よく始まりました! 朝食後は朝プロで昼食の食材をかけて様々なゲームをしました。朝からかなり盛り上がり、さらに仲も深まりました。     昼食は朝プロで勝ち取った食材を使って野外炊飯です。オクラ入りのハヤシライス、トマト入りのシチュー、ナス入りのカレーと面白い組み合わせになりましたが、意外とおいしい!? 加えて、1日目の野外炊飯で作って冷やしていたカラフルゼリーも映え、おいしくいただきました。       お腹がいっぱいになったあとは、最後の企画、昼プロ! 前半は紙でステンドグラスを作りました。完成した作品を太陽にかざすと…     後半は腰につけた風船の数でバトル! 最後に全力で走りまわって楽しくすべての企画が終わりました。 全ての企画を終えた後は退所式で2日間の活動を振り返るムービーをみんなで見ました。 そして!!1日目のサンセットのお題で参加者の皆さんに押してもらった手形が… こうなりました! 参加者皆さんの手形と活動の様子をカラフルに詰め込んだパネルの完成です。2日間を通して、自分の色を見つけることはできたでしょうか?     最後になりましたが、学習キャンプに参加していただいた皆さん、2日間ありがとうございました。また、学習キャンプのために協力していただいた先生方、学生支援センターの職員の方々、施設の方々にも本当にお世話になりました。たくさんの方々のおかげで学習キャンプを行うことができているのだと統括をさせていただいて強く感じることができました。そして、約3カ月間準備をしてきた26名のスタッフの皆さん、お疲れ様でした。 参加者の皆さんもスタッフも、学習キャンプで感じたことや学んだことをこれからにつなげていってください。これからの学習キャンプもよろしくお願いします。   夏の学習キャンプ実行委員会 統括 現代教育学科2回生 長あかり   【関連記事】 夏の学習キャンプ2017 in 国立曽爾青少年自然の家 レポート! 夏の学習キャンプ2016 in 吐山 レポート! 畿友会主催「冬の学習キャンプ2015」を開催しました!

2018.09.04

同窓会レポート~初代ソフトボール部

畿桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)では、卒業後の同窓生のつながりを活性化することを目的に、一定数以上集まる同窓会の開催を補助しています。 ▶同窓会開催にかかわる補助について(大学ホームページ)   今回は、初代ソフトボール部メンバーから届いた同窓会レポートをお届けします!     ソフトボール部を立ち上げた初期メンバーで久しぶりに集まりました! 10名しか集まりませんでしたが、10年以上も前の昔話で盛り上がり、あの頃と変わらず、ビールジョッキを倒し、服がビールまみれになりました(笑) 滋賀からも駆けつけてくれたり、3日後に法人化をするほど忙しい中わざわざ来てくれたりと、集まってくれたみんなに感謝です。 理学療法学科2期生がメインでしたが、在学中は1組vs2組で毎週試合をしていました。勝利数はどっちが上かもう良くわかりませんが、あの頃が懐かしいですね。 次にこのメンバーで集まるときはソフトボール+飲み会で昼から集まろうと決めました♪ ちなみに、この写真の中にソフトボール部を立ち上げようと言い出した当時のキャプテンは私用で欠席でしたが、次はキャプテンを中心に集まれればと思います。そして、カンボジアからの参加も待っています。     今回参加の10人中、ほぼ全員が次の日二日酔いでダウンしていました(笑) みんな、老けましたね(笑)   理学療法学科2期生 唄大輔

2018.09.03

畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol. 1 (イギリス出発編)

9月1日(土)から20日間、 イギリスで行われる夏期短期語学留学プログラムに参加!   畿央大学の短期語学留学プログラムは、毎年夏休み期間中に行われます。英語学習はもちろんのこと、英国文化に触れることができ、博物館見学や美術館での美術鑑賞、サッカー観戦、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、イギリスでの生活を満喫することもできます。   【畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018概要】 場  所:イギリスのカンタベリー(ロンドンの南、車で2時間程の場所にあります) 研修場所:コンコルドインターナショナルスクール 期  間:2018年9月1日から20日間 内  容:2週間英語学習(ホームステイ滞在)、その後5日間のロンドン文化体験(観光等) では、夏期短期語学留学の日々の様子を参加学生にリポートしていただきます。   2018年9月1日(土) 多くの保護者の方々やJTBの方のお見送りのもと韓国行きの飛行機に乗り込みました。 台風の影響もあり雨風が強く、9時に出発するはずが11時出発になってしまいました。無事に韓国に着いたはいいものの、イギリス行きの飛行機への乗り継ぎ時間が少なく全力で走り、なんとか乗ることができました。韓国に行くときは、あまり海外に行っているという実感がなかったですが、イギリス行きの飛行機に乗ったときは、周りに外国人の方が多くなり、いよいよこれから始まるんだと緊張しました。   ▲出発時の写真(関西空港にて)   イギリス行きの飛行機の中では、かなり揺れ、なかなかできない経験をすることができました。機内に赤ちゃんがいましたが、ずっと大きな声で泣いていました。大人には感じることのできない不安があるのかもしれないなと思いました。 機内食は、日本から韓国行きの時に軽食が一度、韓国からイギリス行きの時に昼食、間食、夕食と2時間おきに出てきました。気圧の関係で袋に詰められたものは、パンパンに膨れ上がり開けるときに中身が飛び出るといった苦労がありました(^-^; 機内食は、韓国料理が主で味付けが辛く、日本食よりも塩分が多めの料理が多かったです。でも美味しく最後のアジア料理を惜しみながら完食しました。   ▲午後6時のイギリス(ロンドンヒースロー空港、夕焼け越しのユニオンジャック)     日本時間午前5時頃(現地21時頃)無事にロンドンに到着しました。 空港から出た時は少し肌寒く感じました。匂いも日本とは違い、海外に来たことを実感しました。空港からホテル行きバスの中ではイギリスの街並みを楽しみながらも、くたくたで寝ている方が多かったです。 日本との時差は8時間あり時差ぼけを感じますが、本日よりいよいよオリエンテーションなどがあり活動開始です!   健康栄養学科1回生 秋山愛奈 現代教育学科1回生 谷口由唯   【関連記事】 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.0(事前オリエンテーション編)

2018.09.03

教育学部教員による書評~森岡周教授著「コミュニケーションを学ぶーひとと共生の生物学ー」

畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター長の森岡周教授が執筆した「コミュニケーションを学ぶ -ひとの共生の生物学-」について、森岡教授が担当する教育学部3年次後期配当「発達障害教育特論」で対談形式の授業を行っている教育学部現代教育学科大久保賢一准教授より書評が届きました。     本書の目的は「人間」を理解することである。人と人との間で繰り広げられるコミュニケーションを主題としながら、社会の成り立ちや有り様を描き、「人間らしさ」とは何かということに迫る。著者は、様々なレベルにおける「相互作用」にフォーカスし、重要な先行研究を引用しつつ、巧みにそれらの知見について解説していく。   まずフォーカスされるのは、神経細胞間の相互作用である。細胞同士がシナプスによって結ばれることによって神経システムが形成され、様々な神経伝達物質や電気信号のやり取りが絶えず行われ、それが感覚や運動の基盤となっていることを理解することができる。つまり、「細胞間のコミュニケーション」が我々のあらゆる活動の土台となっているのである。専門外の読者には、一見取っ付きにくい内容に思えるかもしれないが、美しいイラストや様々な具体例が用いられ、わかりやすく解説されている。本書は、優れた生物学、あるいは生理学のテキストとしての側面を持つといえる。   次にフォーカスされるのは、人と人との相互作用である。本書においては、その基盤となる言語、メタ認知、記憶、共同注意、心の理論、共感、アフォーダンスといった重要な事項について、様々なトピックの中で、その基盤となるメカニズムについて解説されている。本書は、基礎的な心理学のテキストとしての側面を持つといえる。   フォーカスの対象は「集団」へと拡げられる。それは個人と集団の相互作用、集団内における個人間の相互作用、あるいは集団間の相互作用である。著者はアリを例にあげ、捕食されるリスクと餓死リスクを同時に最小化するために社会的分業を生み出した超個体(super organism)としての組織プロセスについて解説している。集団内において個体同士が相互作用し、連携・連動・分業を行いながらある目的を共有して組織として機能している様子は、個体内における神経システムのそれによく似ていると感じられる。本書は、先駆的な社会学のテキストとしての側面を持つといえるであろう。   皮膚の内側、対人関係、そして社会や組織といった様々な次元における「コミュニケーション」について分析し、「わたし」という自己に対する意識、「あなた」という他者の理解、そして人間社会の有り様を描き出し、さらにそれぞれが相互作用をしているというダイナミズムを体感することができる。さらに本書においては、より発展的なコミュニケーション論として、ゴシップ、文学、儀式、芸術、SNS、拡張現実、AI、機械学習などにも触れられており、現代的なトピックについても「コミュニケーション」という切り口から分析されている。   さらに本書の特徴としてあげられるのは、一見「コミュニケーション」という主題との関連性が見えづらい「身体」の役割について重点的に取り上げられている点である。これは著者の理学療法士としての経歴が影響しているのかもしれない。例えば「共感」といわれるプロセスにおいて、表情、姿勢、動きの同調が影響しており、乳幼児期における手さしや指さしといった身体の動きが、共同注意(joint attention)において重要な役割を果たしていることが指摘されている。   友人、家族、恋人など様々な対象において、あるいは学校や職場など様々な状況において「コミュニケーション」は重要な役割を果たしており、また同時にそれは我々の重大な悩みの種でもある。本書はそのようなコミュニケーションに関わる悩みに対して具体的に指南をしてくれるようないわゆる「ハウツー本」ではない。本書は「自然現象」としてのコミュニケーションを科学的に解説したものである。それは「なぜ人々がそのように行動するのか?」を知るための材料となり、様々な問題を抱える者の困難性を科学的に理解し、効果的に支援するための材料となるだろう。 現代教育学科 准教授 大久保賢一 【関連記事】 脳科学×特別支援教育で教員特別対談!~現代教育学科「発達障害教育特論」(2017年) 「発達障害教育特論」で理学療法学科と現代教育学科の教員が特別対談!~現代教育学科(2016年)