2023年3月の記事
2023.03.02
英語教育コース「セメスター留学2022」現地リポートvol.11~高校でカナダの教育を体感!
2020年度に開設された現代教育学科英語教育コースでは、6か月間英語圏で生活し語学や異なる文化・価値観を学ぶ「セメスター留学」を2回生後期に開講。コロナ禍の影響で延期になっていた3回生と2回生あわせて11名が、2022年9月17日(土)にカナダのビクトリアに出発しました。ブログ第11弾では、ビクトリア高校を訪問した様子を現代教育学科の福島先生が報告してくれました。 いよいよセメスター留学も残り2週間弱です。2月22日(水)午後は、ビクトリア市内の高校を訪問しました。 カナダで一番気候が温暖と言われるビクトリア市の本日の天気は摂氏マイナス2度。冷たい風が吹きつけます。 ビクトリア高校はカナダ西海岸の公立高校では歴史が古く、由緒ある高校です。実際の校舎は改装中で、現在は仮の校舎で運営されているそうです。 ▼エントランスの様子 訪問した2月22日は「ピンクシャツデー」でした。日本でも取り扱われるようになった「いじめ反対」の意思表示をするキャンペーン、実はカナダの高校での出来事がきっかけです。校内では、ピンク色のものを身につけた先生と生徒、そしてピンク色の掲示物が目立ちました。 以下、2つの授業を見学させていただきました。 English Language Support 最初はMcKay 先生のEnglish Language Support のクラスです。英語教師をめざす学生のために、Teaching Proficiency through Reading and Storytelling (TPRS)を用いた授業実践を見せていただきました。 授業では、McKay先生と生徒たちが話をする過程を経て、文法事項や新しい単語が紹介されていきます。雑談のように見える会話も、McKay先生のテンポの良い語りで知らぬまに学習の一部に結びつきます。 French Immersion class 続いて向かったのは Morrison先生のFrench Immersion classです。英語と仏語の二言語を公用語 とするカナダでは、母語とは違う第2言語で通常教科の全て(又は一部)を教えるイマージョン教育という試みが多くの学校で行われています。 授業では生徒が即興で「トラブル解決のために議論をする」という場面を演じていました。フランス語が分からなくても先生のダイナミックな授業運営に引きつけられます。先生からは「外国語を教えるのは母語話者でないといけないということはないのです。私自身がフランス語母語話者ではなくても、自信を持って話すことが大切だと思っています。」と教えていただきました。 多くのクラスでは、授業開始前にこちらに携帯電話を預けるルールのようでした。 学校案内では、さまざまな状況の生徒に対応する学校の仕組みを教えていただきました。カウンセリングルームは複数設置されています。 図書館は、本を探すだけでなく、英語を母語としない生徒、授業進度に困難を抱える生徒、さらには、授業準備で大変な先生方へのサポート体制が整っています。 英語学習者の私たちのために役立つ学習資料も紹介してくださいました。 こちらは地域に根差しつつ、様々な背景を持つ人たちと共生することをテーマとした、地元のアーティストと生徒の共同作品だそうです。 最後は教頭先生と英語の先生を交え、学生からの様々な質問に答えていただきました。カナダの学校の現状や、カリキュラムの基になるコア能力(Core Competencies)、教員としての職場環境、さらには実際に教壇に立つ時に参考になるアドバイスも多くいただき、これからもいつでも質問があれば教えてね、と心強いお言葉をいただきました。 セメスター留学期間中に色々な苦労を乗り切ってきた学生たちは、英語のディスカッションにも積極的に参加しており、予定時間をオーバーしてしまうほどでした。 日本と異なる学校の様子に、驚きや新たな発見、そして参考になる部分も多かったようです。本日の学びが日本の教育現場でどのように応用できるのかを振り返り、指導案作成や実習における教育実践に活かしてくれることを期待しています。 現代教育学科 講師 福島 玲枝 【関連記事】 英語教育コース「セメスター留学2022」現地リポートvol.10~カナダならではのアクティビティを紹介! 英語教育コース「セメスター留学2022」現地リポートvol.9~有名レストランとワイナリーが集まるイベントに参加! 英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.8~New Year in Canada! 英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.7~HAPPY HOLIDAY!! from Canada 英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.6~カナダでFIFAワールドカップを観戦! 英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.5~ホストファミリーとライブへ! 英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.4~11月のビクトリアとナイアガラの滝! 英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.3~ビクトリアとトロントへ! 英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.2~ロッキー山脈ツアーとサンクスギビングデイを体験! 英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.1~ホームステイ先に到着! セメスター留学1期生、カナダへ出発!~現代教育学科 英語教育コース 「セメスター留学」が始まります!~現代教育学科
2023.03.01
本学教員の編集した「エビデンスから身につける物理療法」第2版が発行!
理学療法学科の庄本康治学科長が編集した「エビデンスから身につける物理療法」第2版が2月17日、羊土社から発行されました。発行にあたり、庄本学科長からコメントをいただきました。 左から中村潤二さん(理学療法学科1期生)、大住倫弘准教授(同3期生)、庄本康治学科長、瀧口述弘助教(同5期生) 理学療法学科 庄本康治学科長 コメント 2017年8月に第1版を出版してから5年経過しましたが、物理療法においても日進月歩の進化が起こっています。中でも、超音波や電気刺激による迷走神経刺激に代表されるbioelectric medicine、電気刺激療法、体外衝撃波療法などの基礎・臨床研究が顕著に増加しています。さらに、国際疼痛学会による疼痛の定義が改変され、新たな疼痛評価方法なども数多く報告されています。 そこで、第2版では、新たな物理療法として体外衝撃波療法を追加し、その中でもセラピストが実施可能な拡散型圧力波療法について、最新の理論はもちろん、技術的解説も含めて、中村 潤二先生(畿央大学大学院健康科学研究科 客員研究員/西大和リハビリテ−ション病院)に論述して頂きました。拡散型圧力波療法は、様々な疾患や障害に対する効果が報告されていて、新たな物理療法として学修、臨床実践して欲しいと考えています。 国際疼痛学会が2020年に新たな疼痛の定義を発表していますが、第2版でもこれを反映させ、さらに、「リハビリテ−ション現場における痛みの評価」を加え、単なる痛みの強弱のみならず、多次元的評価を学修可能にしています。痛みの専門家として高名な大住 倫弘先生(畿央大学ニューロリハビリテ−ション研究センター)に最先端の情報も含めて解説頂きました。 第1版から論述している物理療法については、新たな研究報告や最新情報を追加しています。さらに、臨床場面や健常人によるデモンストレーションなどの新たな画像、動画を加え、学習効果を上げやすいように工夫しています。 本書によって、エビデンスに基づいて物理療法を適切に実施可能な臨床家や物理療法の研究者が増加し、機器開発メーカーを含めた協働活動がさかんになり、結果的にさまざまなクライエントによい影響があることを祈念しています。 執筆に関わった本学関係者 庄本 康治(本学理学療法学科 教授・学科長) 大住 倫弘(本学健康科学研究科 准教授) 瀧口 述弘(本学理学療法学科 助教) 生野 公貴(本学客員准教授、博士後期課程修了) 徳田 光紀(本学客員准教授、博士後期課程修了、理学療法学科1期生) 中村 潤二(本学客員准教授、博士後期課程修了、理学療法学科1期生) 吉田 陽亮(本学客員准教授、博士後期課程修了、理学療法学科1期生) 肥田 光正(本学修士課程修了) 箕島 佑太(本学理学療法学科4期生) 関連リンク 書評:理学療法学科教員陣が執筆「理学療法概論:課題・動画を使ってエッセンスを学びとる」 書評~庄本康治教授執筆「エビデンスから身につける物理療法」
よく読まれている記事
カテゴリ
タグ
キーワード検索
アーカイブ