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理学療法学科
2012.04.24
ベトナム国立大学の教授がニューロリハビリテーション研究室を視察に来られました。
4月17日(火)にベトナム国立大学のToi教授が本学のニューロリハビリテーション研究室(森岡研究室)の視察に来られました。 ニューロリハビリテーションとは、神経科学を基盤としたリハビリテーション介入のことを言います。 本学のニューロリハビリテーション研究室は、主に脳機能イメージング機器を用いて、脳機能障害に対するニューロリハビリテーションについて考究し、科学的なニューロリハビリテーション手法の開発を行っています。 当日はまず、お互いの研究室の紹介(Toi教授、森岡教授)を行いました。お二人とも、英語でのスライドで英語でのプレゼン、英語でのディスカッションでした。さすがです。 次に、本研究室が現在行っている研究の紹介(前岡助教、D3中野)を行いました。 前岡先生と私は、英語でのスライドで通訳の人を介してプレゼンとディスカッションを行いました。 ディスカッションでは、お互いに様々な意見交換を行うことができました。 その後、Toi教授は脳機能イメージング機器などを設置している実験室を見学されました。 お話を伺っていると、Toi教授は本学の充実した脳機能イメージング機器の環境に対して大変驚かれていました。 今回のこのような視察をきっかけに、今後は国内の共同研究のみならず海外の共同研究にも発展していきたいと思います。 また、それと同時に本学の充実した脳機能イメージング機器を用いて、世界に向けて数多くの情報を発信していきたいと思います。 (畿央大学大学院 中野英樹)
2012.04.22
総合スポーツクラブNPO法人ポルベニルカシハラとの連携「子ども体力向上プログラム」が始動!
畿央大学、橿原市、ミズノスポーツほかが連携協力して園児の体力測定を実施! 文部科学省の統計によっても近年の小学生児童の体力低下はめだっていますが、中でも奈良県内小学生の運動能力は都道府県別で全国46位になっている現状です。 その原因として「外遊びやスポーツの軽視」、「マイカー使用等の生活の利便化」、「偏った食事等の生活習慣の乱れ」などによって身体を動かす機会が減少していることが考えられます。 そこで総合スポーツクラブNPO法人ポルベニルカシハラと畿央大学は、就学前の幼児年代から運動を好きになり、体力づくりに効果のある運動を楽しく行うことで、子どもの体力向上を図ること、そして何より保護者に、その重要性を理解してもらうことが重要であると考え、本プログラムの実施に踏み切りました。 2012(平成24)年4月20日、畿央大学理学療法学科瓜谷先生、松本先生(福本先生は授業のため欠席)および学部生5名(理学療法学科2名、看護医療学科2名、教育学部1名)、ミズノスポーツより2名、ポルベニルスタッフ9名計18名が橿原市立真菅幼稚園の園児約90名の体力測定を行いました。当日はあいにくの雨模様のため室内での立ち幅跳び、手と足指の握力測定、長座体前屈測定のみで、園庭で予定していたシャトルラン、ボール遠投、25m走などは次回延期とし、終了後は反省会議を開き今後の打合せをしました。 畿央大学では毎年10月下旬の大学祭(畿央祭)で約400名の地域住民の方々に「健康チェック」(骨密度計測・握力測定・体組成の測定・ファンクショナルリーチテスト・30秒椅子立ち上りテストなど)を無料で実施しており、そのノウハウを活かして子どもたちの体力増進につなげようという試みです。 子ども体力向上プログラム(園児の身体能力に合った体操、食事摂取の提案、保護者アンケート、講習会等)を実施する園、実施しない園でのその後の体力測定値との比較を行い、体力向上につながる各種メニューを模索していく壮大な事業です。 小学生以上の年齢児童の体力測定は文科省指導のもと全国で実施されていますが就学前児童については公表値がなく、この取り組みは本学理学療法学科教員の研究テーマとしても、また全国的にも注目に値するものといえます。
2012.04.12
新入生宿泊研修 -理学療法学科-
平成24年4月5・6日の2日間、理学療法学科新入生宿泊研修を大阪リバーサイドホテルにて行いました。 ”建学の精神(徳をのばす・知をみがく・美をつくる)と理学療法士について”をテーマに、初日は5人の4回生の先輩からのプレゼンテーションを聞き、建学の精神を活かした有意義な大学生活を送るにはどうしたら良いかをグループで話し合い、発表してもらいました。 予想していた以上にディスカッションは盛り上がり、新入生グループそれぞれの解釈で建学の精神とこれからの決意を発表してくれました。 新入生同士、グループワークを通じてすぐに打ち解けあった様子で、会場はすぐに賑やかになりました。 4回生の先輩達も積極的にグループワークのファシリテーターとして参加してくれました(ディスカッションよりも授業の事や部活について沢山質問を受けようでしたが・・・)。 研修2日目は、様々な医療現場で活躍している卒業生の先輩方にも建学の精神と理学療法士についてプレゼンをしてもらいました。 リハビリテーション室の様子や治療場面など写真や動画を駆使したプレゼンテーションで、新入生の皆さんには、自分達の将来像・目標をよりリアルにイメージできたんじゃないでしょうか? 今回の研修を通して、「理学療法士になる!」という、将来へのモチベーションがさらに上がり、充実した大学生活を送ってくれるものと確信した2日間でした。 ホテル周辺の桜は七部咲き程度でしたが、とても綺麗でした。 フレッシュな新入生と桜、なんか心が洗われる様な気がしました。 よし、がんばろう!
2012.03.16
社会連携 鳥人間コンテスト常連校「京都大学Shooting Stars」を支援しています!
昨年(2011年度)第34回鳥人間コンテストでは、最高齢のパイロットとして吉本興業の間寛平さんが飛ぶことになり、畿央大学理学療法学科田平先生、福本先生、松本先生らが肺活量や筋力など基礎体力測定や持続力維持のサポートを行いました。 これは、もともと理学療法学科の松本先生が、2009年度32回大会から、京都大学Shooting Starsチームのパイロットをサポートしていた関係で、読売テレビをとおして依頼があったものです。 昨年の京大チームは、伝動装置の不具合があって4位1,629mの記録に止まりましたが、今年こそ大きな期待がかけられています。 ▼下の写真の2人のうち、今年のパイロット島田君(2回生、左)と、来年2013年フライト予定の來山君(1回生、右)の2名が本学で体力測定をするため、訪ねてきてくれました。 來山君は、来年の出場に向けて今から1年以上かけて10キロ減量し、さらに筋力を付け直すという人体改造をして、優勝に望むそうです。 京大Shooting Starsは鳥人間コンテスト出場回数18回を誇る伝統ある古豪チームですので、今年(2012年)7月末頃に予定されている琵琶湖畔での第35回鳥人間コンテストには、ぜひみなさんも応援に行ってくださいね。 【関連記事】 鳥人間コンテスト本番出場で間寛平さんをメディカルサポート https://www.kio.ac.jp/information/2011/08/post-392.html 6月30日に間寛平さんが畿央大学で体力測定! https://www.kio.ac.jp/information/2011/07/post-387.html
2012.02.28
ニューロリハビリテーションセミナー(実践編)を開講しました。
平成24年2月25日(土)、26日(日)に「平成23年度畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー -実践編-」が開講されました。 昨年度から始まりました畿央大学ニューロリハビリテーションセミナーも2年目となりましたが、今回の「実践編」はそれを締めくくるセミナーとなりました。 これまでのセミナーと異なり、「実践編」では脳機能イメージング研究の実際について、講義に加え、実際の機器操作、測定、解析、結果の解釈、プレゼンテーションまでを受講生に経験していただきました。 昨年同様、本学にある機能的近赤外分光法(fNIRS)装置2台と(株)島津製作所のご協力のもとさらに2台を加えた合計4台を準備しました。 そして今回は、昨年度に本学に導入された高機能デジタル脳波計Active Two system(BIOSEMI社製)の脳波計(EEG)も加え、電気生理学的側面からの脳機能測定も体験して頂きました。 「実践編」では少人数でのグループに分かれ、それぞれの装置を1日半存分に体験、装置の限界も含め理解していただけたでしょう。 プレゼンテーションの準備では、考察についてグループ内で様々な議論がなされ、それによりさらに脳機能について理解が深められたことと思います。 また「実践編」はこれまでのセミナーに比べ少人数のため、セミナーおよび懇親会でも非常に距離が近く、良い雰囲気の中、新たな人のつながりもできたと考えます。 すでに、来年度の畿央大学ニューロリハビリテーションセミナーについては、日程の案内を畿央大学ホームページなどに掲載しております。 https://www.kio.ac.jp/event/120217.html 来年度は3年目となり、一つの区切りでもあります。さらに発展したセミナーとなるよう準備をしています。 最後に、今回の実践編を開催するにあたり、測定やデータ処理について島津製作所の皆様にもサポートしていただき、機器についてより詳細な説明を提供できたことを、この場をかりて感謝申し上げます。 畿央大学大学院健康科学研究科の皆様にも2日間、セミナーの運営にご協力いただき、あわせて感謝申し上げます。 【平成23年度畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー関連記事】 ■実践編に向けた「脳波の解析に関する技術指導セミナー」 https://www.kio.ac.jp/information/2011/08/post-396.html ■臨床編 https://www.kio.ac.jp/information/2011/12/23-3.html ■応用編 https://www.kio.ac.jp/information/2011/09/post-413.html ■基礎編 https://www.kio.ac.jp/information/2011/07/23-1.html
2012.02.06
リカレント教育『理学療法特別講演会』を行いました。
「生活習慣病、メタボリックシンドロームを有する患者への リハビリテーションのすすめ ~再発予防、疾病予防、健康増進に向けて~」 リカレント教育講座を実施 2012(平成24)年2月4日(土)に、第5回『畿央大学理学療法特別講演会』が、畿桜会(畿央大学同窓会)主催により、L101講義室において開催されました。 この講演会は卒業生向けのリカレント教育(大学卒業後も幅広い知識、最新の理学療法情報を獲得していただく)を目的に毎年行っているものです。 今回は、本学の理学療法学科助教の松本大輔先生を講師としてお招きし、「生活習慣病、メタボリックシンドロームを有する患者へのリハビリテーションのすすめ ~再発予防、疾病予防、健康増進に向けて~」と題して、お話をしていただきました。先生のご専門は、生活習慣病、メタボリックシンドロームの発症予防・改善、健康増進です。 食習慣・喫煙・飲酒などが原因である生活習慣病は私たちの生活に非常に身近な存在です。死亡・要介護の原因の多くは生活習慣病にあることが分かっています。糖尿病に罹患している方は高齢者に多く、変形性関節症や脳卒中の方のほとんどが糖尿病を合併しておられます。そのような方に必要となってくるのは、適切な運動療法です。身体活動を高く保つことが健康の保持増進に有効であるため、理学療法士が糖尿病の方を適切に評価して、運動療法を提供することは、合併症や再発の予防につながります。 理学療法学科は現在5期生まで卒業生を輩出していますが、卒業後も定期的に同窓生が集まり、理学療法の知識を深めています。また、本学の学部生や地域の病院に勤務されている理学療法士の方、地域住民の方のご参加もあり、50名の聴講者が集いました。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。 (さらに…)
2012.01.30
『平成23年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会』
畿央大学神経リハビリテーション学研究室(大学院:森岡研究室)主催による『平成23年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会』を2012年1月21・22日に、開催しました!! 会場は、毎年恒例で会場をお借りしている「信貴山観光ホテル」での開催となりました。 研究室のメンバーは、香川や岡山、福井など遠方からの参加も多く、年に1度、こうして皆が顔を合わせる機会はとても貴重なものに感じます。 森岡教授から挨拶があり、発表がはじまりました。 第1日目は、(※)D3信迫さんがまず座長を務め、D2の3名の経過報告を含む研究発表が行われました。 その後、D1吉岡さんが座長を務め、M2の2名の研究発表と、M1総勢11名による研究紹介が行われました。 (さらに…)
2012.01.21
第10回畿央大学公開講座を開講しました。
建学の精神『徳をのばす、知をみがく、美をつくる』の『美』にちなみ、 「美しく生きる」をメインテーマとして2講座を開講 2012(平成24)年1月21日(土)午後、第10回畿央大学公開講座に近隣地域の方々のべ約180名に参加していただきました。 冬木学園・畿央大学の建学の精神である『徳をのばす、知をみがく、美をつくる』の『美』にちなんで、『美しく生きる』にはどのような日々を過ごすべきかを畿央大学のもっとも得意分野である健康科学部理学療法学科の運動機能、および健康栄養学科の食生活の見地から考察した研究をもとに講演していただきました。 一つめの講座Aは、理学療法学科福本貴彦准教授による『美しい姿勢と動きで体も心も健康に』と題して、理学療法士から見た美しい体とは美しい姿勢から作られること、お肌のハリを保ちしわができにくくする“顔面筋の筋力トレーニング”とはどのようなものかを解説していただきました。顔面筋トレは、実際に理学療法士が顔面神経マヒの患者さんや美容整形手術後の顔面リハビリテーションとして施術している応用分野です。O脚は骨が曲がっているから治らない?足の親指が小指の方に曲がっていく外反母趾は治らない?など女性の多くが悩んでいるといわれる一種の病気の治療方法についての講義は必見でした。 続いての講座Bは、健康栄養学科岩城啓子教授による『食べることからビューティフルライフへの道筋を探る』と題して、食物の3つの機能(栄養機能:生命維持に必要な栄養素の供給、感覚機能:おいしさ、生体調節機能:健康の維持増進のための生体調節)に着目しての講座。コレステロール値を抑える正しいダイエット方法、世界中で話題となった“シャングリラ・ダイエット”の理論と方法、特定保健用食品(トクホ)の効能などについて解説いただきました。実際に市販されているお弁当(写真)を使った食事バランスの検証は好評でした。正しい知識を身につけ実践することによって、身体の外観・精神ともに若々しさを保ち続けると秘訣を伝授していただきました。 受講後のアンケートには、顔面体操は効くと思ったので実施継続したい、トクホについての知識を得られたので今後は成分表示欄を注視する、大学の先生が熱心に研究していることがよく伝わり次回も受講したいなど、受講者の「美しく生きる」ための意識向上がうかがえました。 畿央大学公開講座は、健康科学部(理学療法学科、看護医療学科、健康栄養学科、人間環境デザイン学科)、教育学部(現代教育学科)の多彩な教員陣が健康や教育に関するタイムリーな情報発信をめざし、地域のみなさまのご要望にお応えするため無料で開催しています。
2012.01.13
3P(理学療法学科3回生)新年会を開催しました!!
2012(H24)年1月5日(木)に、理学療法学科3回生が企画した新年会が開催されました。理学療法学科3回生はこれから、 ・2月(来月)から臨床評価実習(3週間) ・4回生の前期から総合臨床実習1期・2期(8週間×2回) …と、合計19週間(4.5カ月)にわたる実習を控えています。 実習先で患者様と向き合いながら、今まで学んできたもの全てをぶつけていく大きな「試練」を前に、「不安を払拭し、実習に向けて気持ちを一つにしていきたい」…という趣旨で学生が自主的に企画したのが、今回の新年会です。 ※ちなみに「3P」というのは「理学療法学科3回生」のことです。理学療法士は英語では"Physical Therapist"と言い、学年と頭文字のPを合わせて3Pという呼び方をしています。 日 時 平成24年1月5日(金)12時~17時30分 場 所 冬木記念ホール 内 容 ・開会式 ・ネプリーグ ・絵心PTs ・早押しイントロクイズ ・ダンス部 ・漫才&コント ・ハモネプ ・結婚おめでとう動画 ・男装&女装コンテスト ・閉会式 ▼絵心PT'S ▼漫才&コント 【実施を終えて・・・】 現3回生全員で実習の不安を忘れるような楽しい時間を過ごし、改めて自分は「一人ではないと自覚する」という今回の新年会の目標に沿った時間を過ごせたと思います。 漫才やダンス部と軽音部がコラボレーションをする企画など様々な企画があり、みんなで笑って楽しむことができました。冬木記念ホールでの新年会の後は、理学療法学科の先生方と共に話す機会を設け、日ごろの不安や実習に関する思いを話すことで、少しは気持ちが落ち着き、今後の勉強や実習のモチベーションが向上しました。 実習では1人で頑張らないといけないけれど、気持ちはみんなつながっていると再確認できた1日でした。 来年は国家試験の勉強もありますが、息抜き程度でもみんなで集まって第4回新年会を開催したいものですね! 3P代表 津田宏次朗
2011.12.08
平成23年度畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー(臨床編)開催にあたって
平成23年12月3日(土)、4日(日)に「平成23年度畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー」を開催いたしました。 今回はシリーズ第3弾となる「臨床編」です。早いもので、今年の最後のセミナーとなります。「臨床編」ということもあり、日々臨床現場で障害を持つ方々と対面されている参加者の方々にとって興味のあるシリーズではないかと思います。その分、講師陣もできるだけ有益で、臨床現場でのヒントになる情報を提供できるような構成を心がけました。そのために今年度のセミナーでは、毎回各シリーズで内容などに関するアンケート調査を実施し、次のシリーズにその内容を反映して、補足資料を配布するなど少しでも満足していただけるように努めております。 さらに今回の「臨床編」から「カフェ・ニューロン」も始めました。これは休憩時間にコーヒーレディーが飲み物を提供するブースです。コーヒーを飲みながら、国際学会のような雰囲気で気軽に講師と参加者が意見や情報交換ができる場所を提供したいと考えた初めての試みでした。今回のアンケート結果でもその評価は高く、満足していただけたことは非常にうれしく思っております。 「臨床編」においては、情報過多で消化不良となった部分もあるかと思いますが、必要な情報をうまく活用し、臨床で提供していただければと考えます。我々も「おもてなし」の気持ちを大切にして、畿央大学から情報発信と人のネットワークを広げ、障害を有する方々が少しでも幸せになっていただけるように願っています。そして、我々もとどまることなく進んでいきたいと考えています。
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