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看護医療学科

2015.03.06

災害に強い地域づくりへの大学の貢献を考える-DMAT訓練を通して-

本学の在学生、卒業生、教員が参加・協力した近畿ブロックDMAT訓練について、看護医療学科堀内准教授からレポートが届きました。   【近畿ブロックDMAT訓練の開催】 2月14日、近畿ブロックDMAT(Disaster Medical Assistance Team災害派遣医療チーム)訓練が奈良県下で行われました。 2府4県58医療機関からDMATが参集、奈良県下の医療機関としては、災害基幹病院である奈良県立医科大学病院をはじめ、大和高田市立病院、済生会中和病院、土庫病院という実習でお世話になっている病院、平成23年の紀伊半島南部水害で大きな被害を受けた十津川村の診療所、南部水害の被災地へいち早く医療班を送った県立五條病院など7施設が訓練に参加しました。また、医大や県立の看護学校の学生、総勢400名も傷病者役として参加し、1000人規模の大規模訓練となりました。   ▲橿原運動公園とかしはら安心パークにDMAT本部や活動拠点本部、そしてSCU広域搬送拠点臨時医療施設が置かれ、災害医療(訓練)の中心的役割を担いました。   【DMATとは】 DMATの説明を少しだけします。「ディーマット」と呼ばれています。 「救える命を見逃さない、ひとりでも多くの命を救う」ことをミッションとしています。1995年の阪神淡路大震災で亡くなられた6425名の方のうち、少なくとも500名は、適切な初期医療が施されていたら救えたと報告されており、DMATはそうした苦い経験の中、構想が練られ、議論が繰り返され、厚生労働省の元、平成17年4月に発足しました。 3年前より、ブロックごとの訓練が行われるようになり、今年の近畿ブロック訓練の担当が奈良県でした。まず、2月14日の訓練の様子をご覧ください。   ▲DMATの車両もいろいろ、仮設診療所が開設できるほどの物品を積んだ車両もあります。奈良県は…地味?(笑)   ▲続々と運ばれてくる傷病者(グレーのウインドブレーカー:奈良医大の学生さんたち)のトリアージが行われます。トリアージとは、治療の優先順位念頭に「治療に緊急を要す:赤」「治療を数時間は待つことはできる:黄色」「治療の必要はない(自力で病院を受診してもらうことで対応できる、など):緑」「救命の可能性はない:黒」の振り分けです。   ▲治療は要すが緊急性はない「黄色」の判定で、テント内で待機する傷病者と付き添いの家族役、治療優先群「赤」で、搬送を待つ傷病者たち(すべて奈良医大学生)   ▲訓練の傷病者にムラージュを施しているのは…そう裏方も頑張っています。ピンクのウインドブレーカーを着ているのはボランティアスタッフ、橿原運動公園に配置されたムラージュ応援隊、畿央大学看護医療学科1回生6人もそのメンバーです。   ▲こちらは、かしはら安心パークに配属されたボランティアスタッフ、教育学部、理学療法学科のボランティア学生が配属されました。しかし、突然、欠席した学生の代わりに傷病者役を演じることになって、メイク、演技を確認、打ち合わせ中。   ▲誰の足でしょうか?家屋の下敷きになって足が挟まれた、という設定。「赤」から「黒」へ、つまり生存が厳しい、という病状悪化を演技することになりました。答え:ムラージュ指導者講習会から参加してくださった看護医療学科の文先生の足です。   ▲ムラージュ応援隊から傷病者へ。担架に固定され「赤」エリアに運ばれた教育学部の学生さん。   ▲ド派手な演出、時間が経過すると退色するので、濃めのメイクで準備します。ひどい顔になってしまいましたが結構楽しんでいた「災害に強い大和の町づくりネットワーク」(詳細は後ほど)のメンバー。   ▲看護医療学科の卒業生も応援に駆け付けてくれました。あんしんパーク組の2人。橿原運動公園組の2人共に、ムラージュだけではなく、後輩たちのサポートもしっかり行ってくれました。文先生とは初めてお目にかかる卒業生たちです。   (さらに…)

2015.03.04

国際学会「18th EAFONS」Poster Session参加レポート~看護医療学科教員

18th East Asian Forum of Nursing Scholar (EAFONS)が、平成27年2月5日(木)・6日(金)に、台湾にある国立台湾大学病院の国際会議場(TAIWAN, NTUH International Convention Center)で開催されました。   この国際フォーラムには、本学の看護医療学科では鷲尾先生が参加されていますが、私は堀江先生と参加させていただきました。フォーラムの詳しい内容は鷲尾先生が書かれていたので、私は海外における異文化交流について少し触れてみたいと思います。     国際フォーラムに参加することの目的のひとつとして、異文化交流が挙げられます。 このフォーラムでは、Welcome Dinnerがあり、隣に座った方が、タイランドから来られている大学教員で、大阪に以前留学していたことがあると話されていました。広いようで狭い世界であると痛感するとともに、もっと語学力をつけ、スムーズに交流できるようにならなければいけないなと感じました。   語学力について、フォーラムでは英語が通じましたが、国際会議場から足を踏み出すと、驚くほど英語が通じず、コミュニケーションに苦労しました。中国語が母国語である国への渡航は初めてで、漢字で書いてあっても見たことのない漢字や解釈の違いからほとんど理解ができませんでした。 しかし、屋台のおばさんが紙に漢字を書いて話しかけてくれたり、待っている間に豆乳をサービスしてくれたりと異文化の方々との交流で、心温まる経験もできました。     また、台湾では地下鉄(MRT)で会場まで移動していましたが、料金が安いので驚きました。1区間20NT$で、日本円にすると約80円です。ホテルから会場までの交通費が往復200円程度でした。日本では考えられないです。     これらの経験から、看護教育における研究では広い視野をもって続けていくことと、広い視野をもつためには様々なことを経験することが必要であると思いました。そして語学力をつけること、海外への学会参加を続けていくことは必要であると感じました。今後も継続していきたいと思います。   看護医療学科講師 對中 百合

2015.03.02

初めての「戴帽式」を行いました~看護医療学科4期生

2015年3月1日(日)、畿央大学で第1回目となる「戴帽式」を行いました。 看護医療学科4回生の有志61名が参加し、看護師となる決意を新たにしました。     ナースキャップは看護師の情熱と責任、意欲の象徴とも言われています。 そのため教員から学生がキャップをいただくということは、教員から同じ看護師だと認めていただくことを 意味しているのではないかと考えています。   しかし近年は、臨床現場でナースキャップを使用しなくなっており、看護師がナースキャップから遠ざかり、 戴帽式を行う看護学校も少なくなっています。 そのような中で今回の戴帽式は、私たちがかけがえのない命に携わるという責任と、看護を学び続けたいという意欲の 再確認のための機会と考え、企画をし始めました。     企画中、準備中は本当に成功するのだろうか、お粗末な式にはならないだろうかと毎日不安でしたが、 たくさんの先生方、学生の皆さんのご協力のおかげで、初めての戴帽式にも関わらず学生にも保護者の皆さんからも「感動した」「涙がとまらなかった」「この日を一生忘れない」といったお言葉をいただくことができました。 協力してくださった皆様に心から感謝を申し上げたいと思います。   この式がこれからも看護医療学科に受け継がれ、後輩の皆さんにも同じ感動を胸に看護師をめざしていただくことを、 畿央大学から素敵な看護師が続々と生まれることを願っています。     私たちはこの感動とナイチンゲールに誓った言葉を胸に、それぞれが理想の看護師をめざし看護の道を進んでいきます。   看護医療学科4期生代表 平 晏奈、中川 香里       ナイチンゲール誓詞 われはここに集いたる人々の前に厳かに神に誓わんーーー わが生涯を清く過ごし、わが任務を忠実に尽くさんことを。 われはすべて毒あるもの、害あるものを絶ち、 悪しき薬を用いることなく、また知りつつこれをすすめざるべし。 われはわが力の限りわが任務の標準を高くせんことを努むべし。 わが任務にあたりて、取り扱える人々の私事のすべて、 わが知り得たる一家の内事のすべて、われは人に洩らさざるべし。 われは心より医師を助け、わが手に託されたる人々の幸のために身を捧げん。     【関連記事】 学生広報スタッフBlog vol.163~看護医療学科4回生による「戴帽式」レポート! 学生広報スタッフBlog vol.162~看護医療学科初めての「戴帽式」、準備進行中!

2015.03.02

学生広報スタッフBlog vol.163~看護医療学科4回生による「戴帽式」レポート!

こんにちは☆ 学生広報スタッフの、きーさんです♪ 前回の記事でもお伝えした看護医療学科初めての「戴帽式」! その続編をお届け致します(^^)   【2月27日(金)2回目のリハーサル】 この日、戴帽生が立つ舞台や照明機材等がホールに設置されました。    ▲この舞台上に戴帽生が並びます               ▲本格的な照明機材!   ▲入場の練習                           ▲ナースキャップを実際にかぶってみよう!   【3月1日(日)戴帽式当日】 <9:00~> 当日も朝からリハーサルが続きます。   ▲式の流れを一通りおさらい                    ▲先生方もリハーサル   <13:00~> いよいよ開場です☆ あいにくの雨の中、ご家族や先生方、在学生の皆さんが参列して下さいました♪    ▲受付の様子☆ 担当は3人とも看護医療学科3回生です   <13:30~> 司会の開式宣言に続き、戴帽生入場☆ 続いて、伊藤学科長による親火の点火です。 照明が落とされ、厳粛な雰囲気の中に響くマッチを擦る音。 ナイチンゲール像が持つ蝋燭に火が灯りました☆     戴帽生代表の中川香里さんが開式の辞を述べ、いよいよ戴帽が始まります。     河野先生が一人一人の氏名を読み上げ、伊藤学科長と小林先生が戴帽を実施。 続いてナイチンゲール像の前まで移動し、キャンドルに火を灯しました。     全員の戴帽が終了すると、会場はキャンドルの淡い明かりのみに☆ とても幻想的な雰囲気の中、静かにナイチンゲール誓詞斉唱。 厳粛な雰囲気と相まって、言葉の一つ一つに重みのようなものが感じられました。   ▲伊藤学科長式辞                     ▲戴帽生代表 平晏奈さんの閉式の辞   ▲戴帽生退場                                ▲代表の2人に花束のサプライズ♪   厳かな雰囲気や音楽による演出等で、きーさんも他の3回生スタッフも皆感動していました☆ 記念すべき第1回目の戴帽式、参列した皆さんが同感だった事と思います。 国家試験に向けての勉強をしながらも、こうした素晴らしい式典を企画した先輩方を見習い自分達もこの伝統を受け継いでいければ思います(^^) 皆さん、本当にお疲れ様でした!司会として式典に携わる事が出来て光栄です♪   式典終了後は写真撮影タイム! 皆さん、自由にご家族や仲間同士での撮影を楽しんでおられました☆ その時に撮影した集合写真にて、本稿を締めくくらせて頂きます! また、戴帽式を企画した4回生の先輩からもブログ記事が上がってくる予定ですので、ご期待ください!     【関連記事】 学生広報スタッフBlog vol.162~看護医療学科初めての「戴帽式」、準備進行中!

2015.02.25

学生広報スタッフBlog vol.162~看護医療学科初めての「戴帽式」、準備進行中!

こんにちは(^^) 学生広報スタッフ・きーさんです! 今年の看護師・保健師の国家試験も終了しましたね☆ 来年はいよいよきーさんらの学年が受験!遂に残り1年を切りました。   さて、今回は国家試験を無事乗り越えた4回生の先輩方が企画している戴帽式について♪ 戴帽式とは、広辞苑第六版によれば「一定期間の履修を終えた看護学生が、看護帽を戴く儀式」とされています。 看護帽(ナースキャップ)は近年、臨床現場では使用されなくなって来ています。 しかし、戴帽式でナイチンゲール誓詞を読み上げたり看護帽を被ったりする事で、看護師として働くに当たっての意欲や責任を各々が再認識出来、学生から社会人になる為の気持ちの切り替えが出来ると考え、先輩方がこの記念すべき畿央大学看護医療学科第1回目の戴帽式を企画しました(^^)   ▲女子用ナースキャップ                   ▲こちらはレアな(?)男子用!   さて、この戴帽式ですが、学生主体で以下のとおり企画されています! きーさんはもう一人の3回生おゆりとともに、司会として参加させて頂きます☆   【日 時】平成27年3月1日(日) 【開 式】13:30(開場13:00) 【閉 式】14:30頃 【場 所】畿央大学 冬木記念ホール 【その他】どなたでもご自由に参列頂けます。   2月25日には初回のリハーサルが行われました。 その様子も是非ご覧ください!   ▲K棟2階に鎮座するナイチンゲール像♡         ▲冬木ホールに出張です♪   この親火に火を灯すのは、伊藤学科長です!   ▲代表の中川さん(左)と平さん(右)        ▲戴帽の要領を実演!河野先生も来て下さいました♪     ▲キャンドルに火を灯す                ▲ナイチンゲール誓詞斉唱!   ちょっと舞台裏にも入らせてもらいました↓↓(笑)   ▲折る前のキャップ。Kioのロゴ入り♪           ▲式までに覚えよう、ナイチンゲール誓詞!   保護者の皆様や先生方等のご来賓、そして在学生も参列する予定の戴帽式! 記念すべき第1回目の式典が素晴らしいものとなるよう、きーさんも微力ながら司会としてお手伝い出来ればと思います♪

2015.02.23

「認知症高齢者グループホームの終末期ケア研修会」を開催しました。

2月21日(土) 13時30分より、畿央大学のL101講義室・L302講義室・L303講義室において「認知症高齢者グループホームの終末期ケア研修会」(文部科学省科研費助成基盤研究C:25593457 代表:畿央大学看護医療学科 山崎尚美教授)が行われました。   認知症の人をケアする看護職・介護職の参加者80人が、奈良県下および大阪府、宮城県、岡山県の病院、グループホームや高齢者ケア施設から来校され、盛大に開催いたしました。 スタッフとして、畿央大学看護医療学科の南部・松原・島岡・菊本・小川の各教員、愛知県立大学の老年看護学領域から4人、天理医療大学から1人の教員がご協力くださいました。   ▲山﨑教授による講義                     ▲実践報告者によるプレゼン   前半は、看護医療学科 山崎教授による「グループホームで看取りを実施する際の一般的な知識」、「介護職と看護職の連携を促進するためのケア体制の整備」に関する講義、中半は奈良県のグループホーム管理者・大阪府のグループホームで働く看護師・宮城県のグループホーム管理者の方からそれぞれの地域の特性を示した医療連携体制や看取りの実際についての事例を用いた実践報告、後半は自施設の連携に関する現状や課題についてグループワークを企画・実施しました。   ▲グループワークでの意見交換   皆さん熱心に聴講され、またグループワークでは活発な意見交換がなされ、充実した熱気の中で閉会となりました。

2015.02.20

本学教員が国際学会で示説発表しました~看護医療学科

第18回EAFONS(18th East Asian Forum Of Nursing Scholars)が、平成27年2月5日(木)・6日(金)に、台湾にある国立台湾大学病院の国際会議場(TAIWAN, NTUH International Convention Center)で開催されました。     EAFONSは、日本、台湾、タイ、フィリピン、シンガポール、韓国、香港のアジア7つの国が参加する看護系の博士課程の学生や教員のために毎年開催され、今回で18回目になります。     今回、私は看護医療学科の教員としてだけではなく、本学の健康科学研究科博士後期課程で研究している大学院生として、このEAFONSでの研究発表を薦められ、初めて参加し、研究成果の一部ではありますが、「Autonomic nervus activity before and after lavor(出産前後の自律神経活動)」というテーマで、ポスターによる発表をさせていただきました。     私の発表は1日目(2月5日)の午後で、30分のディスカッションの時間がありました。 看護の研究発表は、看護教育や看護の実践報告が多く、質問紙や面接法などによる結果報告が多く見受けられます。アジア地域において私と同じような研究をされている方はほとんど見受けられませんでした。 興味深く見てくださった方はおられたのですが、やはり同じような研究をしている方に対して意見交換をしている方が多く、質疑応答に備えて準備してはおりましたが、意見や質問を受けることはなく、あっという間に発表時間は終了いたしました。 しかしながら、やはり国際学会での発表は世界への発信の場であり、帰国後、私の発表を他大学で見つけて興味を持って下さったアジア以外の国(ドイツ)の方から何度もメールをいただき、英文発表の凄さを感じています。   本学の大学院である健康科学研究科では、看護を「健康科学」の一つとしてとらえ、看護の対象である「人」をいろいろな角度から理解するために、看護分野の先生だけでなく、健康栄養学分野、リハビリテーション・運動行動学分野や環境デザイン学分野の先生方が、学科を超えて「人」の健康を探求することができるようにサポート体制が整っています。 看護の分野では、まだまだそのような研究は少なく、本学の「健康科学」研究は、今後の看護分野の研究を拡大していくためにより一層重要になると再認識いたしました。   このたびは、海外での学会発表に参加させていただく機会をいただき、ありがとうございました。 看護医療学科 講師 鷲尾 弘枝 【昨年の学会の様子】 East Asian Forum of Nursing Scholars参加レポート~看護医療学科教員  

2015.02.17

学生広報スタッフBlog vol.161~合格者向け「プレエントランスセミナー」レポート2

こんにちは! 学生広報スタッフの、きーさんです☆ 立春は過ぎたものの、まだまだ寒さの厳しい日も続いていますね。   きーさんは小児看護学実習を終え、領域別実習もあとは在宅看護学分野を残すのみ! ここまで一度も休まず乗り越えて来られました(ちなみに授業でも無遅刻無欠席の皆勤を続けてます♪)。 保育園実習(小児)では幼児期の子ども達と思いっ切り遊んで楽しんだり、一緒に給食を食べたりと、楽しい時間を過ごせました♪(もちろん、記録はしっかり書かないといけませんが!)   さて、今回は前回の続編!2月のプレエントランスセミナーにスタッフとして参加しました☆ 看護医療学科からのスタッフは前回と同じ、きーさんと小堀さん。     前回と違うところは、保護者説明会の会場でインタビューを受けたこと(^^)   社会人の頃は、仕事関係での付き合いが多く、視野が狭くなりがちだったこと。その経験から、医療関係以外の学部もある畿央大学を志望し、入学後も様々な課外活動を通して学科を超えた交友関係を築き、視野を広げる事につながっていった事など、畿央大学を志望して入学に至る経緯や入学してからの事を話させて頂きました☆ 他のプログラムはほぼ前回と同じで、今回は15名の合格者の皆さんに畿央大学看護医療学科を知ってもらうお手伝いをしました。   ▲在学生インタビュー                       ▲伊藤学科長のウォームアップ授業   ▲言語によるコミュニケーション               ▲非言語によるコミュニケーション   ▲懇親会♪こちらは優勝チーム               ▲第2位のチーム☆   実習体験を話させて頂く機会も前回に続いて与えて頂きました。 きーさんは小児看護学実習(病棟実習)での子どもとの関わりを、小堀さんは老年看護学実習での、うまく言葉で意思疎通が出来ない方との関わりをそれぞれお話しました。 これから看護を学ぼうとする合格者の皆さんに、少しでも響くものがあれば幸いです!   そして、何より今回も、学科スタッフとオープンキャンパススタッフが協力してこのセミナーの運営協力をし、活動を通して交友関係が広がりました。 保護者説明会で話させて頂いたとおり、課外活動って本当にいいもんですね!   ▲誘導スタッフ集合~♪

2015.02.10

看護医療学科の学生が日本公衆衛生看護学会で発表しました!

看護医療学科4年生 亀田さとみさんが、平成27年1月10日(土)~11日(日)に 神戸市国際会議場で開催された第3回日本公衆衛生看護学会で、卒業研究の成果を示説(ポスター)発表しました。   テーマは、「わが国における在宅難病療養者に対する災害対策の現状と課題」で、先行研究および自治体の公表資料から難病療養者の災害対策の現状と課題を明らかにし、今後の難病療養者に対する支援や防災対策のあり方について検討しました。     研究を始めた動機は、3年次の在宅看護学実習で訪問看護ステーションの看護師と難病療養者の訪問をした際に、対象者の方と家族は災害に被災されたときにどうなるのだろうと考えたことでした。   このことは、4年次の保健師の実習である地域看護活動論実習の実習施設が難病者支援を行う保健所設置市となったこともあり、実習のテーマにも設定して難病者に対する保健医療福祉の対策の実際を学び、災害時対策について積極的に聞き取りをするなど、学ぼうとする意欲と姿勢が一貫していました。   日本は地震を筆頭に自然災害の多い国であり、平常時から災害発生時の地域住民の生命保護のための対策が重要です。そのため災害対策基本法では、都道府県や市町村の責務が明確化されており、避難する際に支援を必要とする「要援護者」名簿の作成が義務づけられています。一方で難病療養者の実態については,保健所や在宅医療で関わる職種にしか把握されていない状況が考えられ、その状況を示す先行研究も限られていました。   今回の亀田さんの発表の特徴は、文献検討だけでなく、全ての都道府県のホームページに公開されている災害時要援護者ガイドラインの対象者に「難病」と明記されているか、一県ずつ確認してリスト化し、さらに日本地図上に示してその分布がひと目でわかるように可視化したことです。また近い将来に起こると予想されている東海地震被災地域の状況も保健所管轄別に可視化し、都道府県および市町村における難病者の災害対策については地域格差があることが明確になりました。 このことは、日本の災害対策の中でも、支援が必要な「要援護者」に対する対策について、東日本大震災後3年を経た現状を示すもので大変意義のあるものです。阪神・淡路大震災後20年を迎える被災地の神戸で開催されるこの学会で、ぜひ多くの地域保健医療福祉関係者に伝えるべき内容だと思い、発表への後押しをしました。   演題登録のための抄録作成、ポスター作製と国家試験の勉強に追われる中での作業でしたが、ヒントを示すと非常に短時間ですいすいと作っていけるので、指導する私がびっくりした次第です。 発表日が保健師の国家試験模試の翌日ということもあり、発表準備に思うような時間がとれない状況でしたが、当日は落ち着いて発表し、座長からの質問にも適切に答えることができました。多くの学会参加者が立ち止ってポスターを見てくださり、また大学等の研究者からも声をかけられ、用意した配布資料も全てなくなりました。   これから卒業後臨床で看護を実践していくうえで、支援を必要とする人々に対してケアを行う者としてきちんと状況を把握し、何をすべきかという視点を持ち続けていける看護者になってくれるものと多いに期待しています。 研究ゼミ担当教員 看護医療学科准教授 松本  泉美   [本人の感想] 在宅看護実習で生まれた疑問を地域から全国まで視点を広げて調査をすることで、日本の災害対策の現状や各都道府県・市町村での取り組みを学ぶことができました。災害時要援護者については明確に記載されていますが、難病についてはまだ病気や生活の困難さなどに対する認知度も低く支援も難しい状況です。 先行研究論文や難病者が書かれた手記を読んでいく中で、難病療養者の方々が自分の病気について知られたくないという思いがある実態なども見えました。このような方々を支援するためにも私たちは難病療養者の方々だけではなく、一般の方を含めた地域全体への働きかけが必要であることに気づきました。  今回初めて学会発表させていただき、発表を通して伝えたいことを人に伝える難しさを感じました。これから卒業後臨床で看護研究を行うにあたって、とても良い経験をさせていただきました。きっかけを与えてくださった松本先生に感謝いたします。 看護医療学科4回生 亀田  さとみ

2015.02.03

看護医療学科の学生が作った”しもいちーず”が下市町観光展で展示されました!

看護医療学科4回生の地域看護活動論実習でお世話になっている奈良県吉野郡下市町の保健師さんから、「実習中に学生さんが作った“しもいちーず”が,大和八木駅に隣接する施設に展示されます!」と電話をいただきました。     “しもいちーず”は、『下市』と『地図』をもじり、実習学生4名でが命名したマップです。 実習させていただく地域や住民の方々の生活を知るために行った地区踏査から実習中2週間の間に4人で回った集落、訪問した施設などから得た情報を書き込んでいます。 この模造紙2枚分の手づくりマップは、「なかなかの出来栄え」と実習指導者さんや下市町地域づくり推進課の職員の方にお褒めの言葉を頂き、要望があったので、学生たちの承諾を得て贈呈しました。 そして今回、1月28日(水)から2月2日(月)まで、かしはらナビプラザ2階イベントスペースで開催しているDEEP YOSHINO下市~下市町観光展~ に展示されました。     実習最終日、保健師さんと地域づくり推進課にお披露目に行って記念写真。「このマップを頂いたりできないですよね?」「何かお役に立つことがあるなら喜んで!」という風に贈呈が決まりました。 この地図作成への取り組みは保健師さんの提案で始めたものでしたが、時間を見つけては地域に出かけるうちに、「下市町への親しみ感が増し、もっと知りたいと思うようになりました。また保健事業に参加される住民の方々の生活もイメージしやすくなって、そうした事が功を奏し、会話も弾んで、さらに下市町への理解が深まったと思います。」と学生たちは振り返りました。 ご指導頂いた保健師さんをはじめ下市町職員の皆様、唐突な学生の声かけや訪問に応じてくださいました住民の皆様、各施設の方々に深く感謝致します。ありがとうございました。      看護医療学科准教授 堀内 美由紀