タグ
現代教育学科
2015.06.28
広陵消防署による救急救命講習~教育学部「キャリア形成セミナー」
畿央大学教育学部現代教育学科の1回生全員が履修する『キャリア形成セミナー』では、大学での学びを豊かなものにするための知識や技能について理解し、主体的に取り組み、自分らしく生きることができる職業選択について考えることをねらいとしています。 この取り組みの一つとして、5月28日、6月4日、6月11日の3日にわたって広陵消防署から救急救命士をはじめ隊員の方々に来ていただき、救急救命講習を行いました。 教師や保育者をめざす学生が救急救命の知識や技能を学び、身につけることで、将来に自分が関わる児童生徒や乳幼児の命を守ることにつながります。 学生たちは教室での講義を受けた後、アリーナでグループに分かれ、AED(自動体外式除細動器)と人形を使って一人ひとりが隊員の指導を受けて熱心に実習しました。知識では分かっていても、実際に人形を使ってみると少し戸惑う場面も最初は見られましたが、次第に慣れ、スムーズに行動できるようになっていきました。 講習で学んだ応急手当の知識を自分のものとし、AEDが必要な事態に直面しても適切に使用して、命を救うことができるようになってほしいと願っています。 現代教育学科1回生担任団 【受講した学生の感想】 まず初めに、消防署の方が用意していただいた心肺蘇生法のムービーを見た後、実習をしました。 消防署の方に“心肺蘇生をする時のポイント”や、“助けを求めるなどの実際の場面で行うべきこと”を教えていただき、1人ずつ人形を使って体験しました。 実際に訓練をして、分かったことがあります。訓練をしていれば、『私たちでも人を助けることができる!』ということです。 私自身が行動することで助かるかもしれない命があると気づいたので、そのような必要な場面に出合った時は勇気を出して行動したいと思います。応急手当についての冊子を忘れないうちに読み返して、しっかりと行動できるようにします。 最後に、とても貴重な体験をさせていただいた広陵消防署の方々に感謝申し上げます。 現代教育学科1回生 岩谷真衣
2015.06.05
教育学部4回生が中学校一日見学実習に参加しました!
こんにちは、教育学部現代教育学科4回生の谷口晴と岩川隆浩です。 私達は、中学校英語科の教員免許取得をめざしています。免許取得のためには、教育実習を中学校で行う必要があります。その教育実習に向けて中学校における学習指導、生徒指導及び生徒の実態を実践的、体験的に学ぶため、畿央大学と包括連携をしている香芝市にある、香芝市立香芝北中学校ならびに香芝中学校で一日見学実習をさせて頂きました。 事前指導や見学実習の内容を、学生目線でその様子を報告します! ①香芝北中学校・富田先生のご講義 4月23日(木) 本学に。現在中学校で教壇に立たれている富田先生にお越しいただき、「授業の作り方」「教師の仕事」について教えていただきました。ご講義で富田先生は、「生徒に納得してもらうことで生徒が勉強を楽しく思い、また授業を熱心に聞くきっかけになる。」「学校での時間の大半を授業を受けて過ごす生徒たちにとって、楽しくない授業は苦痛であり学校が楽しくなくなるかもしれない」など、いかに授業が大切か、またその授業をいかに組み立てるかをわかりやすく、丁寧にお話いただきました。 ▲サイコロを使ったユニークな授業の様子。1が上に向いたサイコロが右に3回、下に2回、そして左に1回転がすと上に出る目の数は? ②一日見学実習の事前打ち合わせ ▲香芝北中学校一日見学実習に参加する学生7名が、担当の先生との顔合わせや配当クラスの確認、教頭先生へ実習のご挨拶の様子です。 ③香芝北中学校・出井先生による模擬授業と質疑応答 5月1日(金) 本学で3・4回生合同で実施された、出井先生の模擬授業の様子です。ペアワークなど生徒が発言する時間がほとんどである授業構成で、声に出して理解することのできる充実した内容で受け身の授業よりもはるかに楽しく学ぶことができました。「教師の話す時間は授業の10%」「人間の集中力が続くのは15分」など、多くの必要なポイントが盛り込まれている授業内容だと感じました。 「本文理解」では、本文を徹底的に覚えることのできるよう、生徒が練習する時間をたっぷりと設けたり、個々の学習レベルに合う工夫されたプリントを用いたりと、英語の授業理解に必要な多くのことを学びました。また”All English”のテンポのよい授業で、現場の先生の持っておられるパワーに感銘を受けました。 質疑応答の時間には、不安を抱えている学生や疑問を抱いている学生の質問に真摯にお答えいただきました。出井先生、ありがとうございました。 ④香芝北中学校での一日見学実習 ▲控え室での最終打ち合わせのときの写真です。ドキドキ、どんな中学生たちに会えるのか、緊張しています。 打ち合わせが終わると、朝の会の見学に各配当クラスへと向かいます。そして、1・2・4・5限目は授業見学です。1年生から3年生まで見学させていただき、学年やクラスの雰囲気はさまざまであると感じました。 ▼授業参観時の様子です。 ▼昼食や清掃活動時には、生徒と楽しくコミュニケーションをとることができました。 3限目は、吉川先生のご講話でした。「英語の教師になるための心構え」「生徒を巻き込む授業の指導方法(例えば「エレクトリカルパレード」をチャンツに使用するなど)」「ワークシートの工夫の仕方」など、幅広い知識を教えていただきました。質疑応答の時間も設けていただき、私たちの不安な気持ちが和らぎました。 放課後は、中学生とともに中学校付近の清掃活動に行きました。一緒に活動する中で、様々な生徒と触れ合うことができ、清掃活動を通して授業参観だけではできない交流ができた素晴らしい時間でした。 ④香芝中学校での一日見学実習 5月7日(木) 本学の学生3名で香芝中学校に一日見学実習をさせていただきました。香芝中学校は生徒と先生との距離がとても近く、朝の校門での挨拶運動を見学させていただいたときには、どの生徒も元気に挨拶をしていました。 私たちは、1時間目から3時間目を1年生から3年生の各学年の英語の授業を見学させていただきました。1年生では、ゲームを取り入れ楽しく英語を学ぼうとしていたり、3年生では、難しい文法事項の授業をしていたりと、各学年のそれぞれの工夫を見学させていただき、英語の授業の難しさを学ばせていただきました。 給食の時間では1年生のクラスにそれぞれ入らせていただき、生徒とのふれあいを楽しませていただきました。次の時間がスポーツテストであることもあってか、会話の内容がスポーツテストの話をしている生徒が多く、懐かしく思いました。 スポーツテストの時間では、香芝中学校の先生方の指導の様子を見学させていただきました。はじめは、ばらばらに並ばずにいた生徒たちも先生の指示があると、出席番号順に並び、スムーズに測定することができました。日ごろから信頼関係が築けているからこそ、生徒が先生の言っていることを聞いているのだと思いました。 それでは、この実習に参加した学生の声を紹介します。 「見学実習に行かせていただいて、まず1日を通して現場の教員の方々がとても過密なスケジュールの下で働かれていらっしゃることに気づきました。そして、その中でも、教員目線での生徒への配慮、考え方、授業内での様々な工夫や、自身が中学生だった頃にはわからなかった新しい”気づき”がたくさん見つけられた。」 現代教育学科3回生 卯城 「まず、教室に入って英語の教材がデジタル教科書だったことに驚きました。私が中学生の時、デジタル教科書はもちろん教室にパソコンもなかったので、中学校の現場の教具の変化をひしひしと感じました。授業の中心はペアワークで、学校でしかできないペアワークやロールプレイを重要視しているようでした。」 現代教育学科3回生 板倉 「吉川先生もおっしゃっていたように生徒を知ろうとする努力が良い授業、教師と生徒の信頼関係を築く上でとても大切なことだと感じた。」 現代教育学科4回生 岸川 「今回の実習では多くのことを学ばせていただきましたが、一番感じたことは”生徒理解の大切さ”です。授業を考えるにも、学校の行事を行うことや指導をするにも、まずは生徒のことを考えなければいけないことを、この実習で深く思いました。このような大学の授業では学べない現場の学校のことを知れたことは、今回の実習で本当に勉強になりました。今回のことを生かせるように努力しようと思います。」 現代教育学科4回生 岩川 「中学校一日見学実習を終えて、自分の中で英語教員になるという夢がまた一段と大きくなりました。自分はまだまだ未熟ですが、英語教員として大切にしたいことを発見できたような気がします。それは『楽しさを伝える』ということです。一見単純で、簡単に見えるかもしれないこの言葉ですが、その重みや意味を自分なりに持って、今後、英語の楽しさを子どもたちに伝えていきたいと思いました。」 現代教育学科4回生 大東 いよいよこれから、中学校への英語科教育実習が始まります。畿央大学で得たこと、学んだことを糧に、中学校でさらにたくさんのことに気づき、学んできます! 現代教育学科4回生 谷口晴、岩川隆浩
2015.05.20
「夏の学習キャンプ」実行委員会、本格始動!
夏の学習キャンプ2015、始動! 『学習キャンプ』とは、学生が主体となって考えた学びのある企画や野外活動を通じて他学科・他学年の人達と関わって、将来に人と関わる際に役立つスキルや能力、コミュニケーション力等を養うことを目的としたキャンプです。例年夏と秋に開催される、畿友会(学生自治会)の公式な行事です。 3回目となる5月18日の会議では、これからの学習キャンプを作っていくための担当部署を決めました♪ 部署は、「統括」「副統括」「当日進行」「広報しおりドキュメント」「炊事健康」「企画」にわかれています。第1希望の部署にいけなかった学生もいますが、どの部署にもやりがい、良いところがあるので、「自分の部署でしたい!」と思えることを見つけて、最後にはこの部署でよかったと思ってほしいと思います! 部署が決まったここからが、当日に向けての本格的なスタートです。 所属部署に関係なくスタッフ全員で一つの素晴らしい「学習キャンプ」を作っていきたいと思います!今年のスタッフは27人と今までよりも多い人数でつくっていきますが、全員で力を合わせていきたいと思います! 学習キャンプ統括:現代教育学科2回生 田中 光 【参考記事】 在学生有志が企画・運営する「冬の学習キャンプ2014」を開催しました! 在学生有志による「夏の学習キャンプ2014」を開催しました!
2015.04.20
「マミポコ親子広場」チームでボランティア活動!
マミポコ親子広場の現代教育学科3回生のゆっきーです! 3月25日(水)に五位堂幼稚園で行われた子育て支援イベント【ハッピースプリング】にボランティアとして参加させていただきました! 今回主催されたのは"かしまま"という自宅から歩いていける場所にママ&子どもたちのつながる場所づくりを進めていて、奈良県香芝市で子育てママたちが自主運営する子育て支援サークルです。 私たち畿央大学生はあらかじめ"花咲じいさん"というお題をいただいていたので、簡単な手遊びや絵本の読み聞かせ、そして親子の触れ合い遊びなどを花咲じいさんのイメージに絡めて、子ども達と楽しみました。 子ども達の年齢はさまざまでしたが、みんなとても楽しそうに伸び伸びと遊んでいました。 保護者の方々も普段このような機会がないようで、他の保護者の方々と育児について話し合ったり、共感されていたりする様子を見て、子ども達だけの憩いの場ではなく、保護者の方々にとっても有意義な時間だったのかなと思いました。 私たち「マミポコ親子広場」でも、子どもと学生の関わりはもちろん、保護者の方々同士の交流も充実してほしいなと思って活動しています! 現代教育学科 3回生 荒井章恵
2015.04.17
平成27年度 新入生宿泊研修レポートvol.5~現代教育学科
2015年4月6日(月)、7日(火)の両日、和歌山県の南紀白浜にて現代教育学科の平成27年度新入生宿泊研修が実施されました。 【1日目】 一行は6台のバスに分乗し、予定通り9:00に本学第2キャンパスを出発しました。途中渋滞などにみまわれることもなく、これも予定通り12:00に「とれとれ市場」に到着、おいしい昼食をいただきました。2・3回生の学生スタッフが教えてくれるユニークな「いただきますコール」は新入生にも大ウケでした。バス移動の疲れも少しとれたのではないでしょうか。 昼食後は名勝の千畳敷と三段壁をしばし見学。その後、研修会場となるホテルラフォーレ南紀白浜に移動しました。 各部屋に荷物を置いた後2階宴会場に全員集合し、開講式をとりおこないました。安井学科長から新入生に向けた開講の言葉として、長州藩の藩校である萩明倫館の講堂に掲げられた「守・破・離」の文字の意味についてお話がありました。大学時代は「守・破・離」でいうとまさに「破」の時期であり、高校までの教えを土台としつつ大学で学び続ける中で、ぜひ既存の型を破り自らの型を見つけていってほしいと新入生を激励されました。その後、新入生たちは大学での夢や希望、意気込みをつづった「夢をチカラに」を作成し、各担任に提出しました。 夕食をとった後も研修は続きました。今度は学校教育コース、幼児教育コース、保健教育コースのコースごとに10名前後のグループを作り、各グループによる自己紹介をおこないました。壇上に昇ってのグループ紹介では個性的なパフォーマンスが続き、会場は笑いと拍手に包まれました。 【2日目】 2日目は、朝食後に白浜町総合体育館に移動し、生野先生の指導のもとでコミュニケーションゲームをおこないました。チーム対抗の大なわとびでは集中力と団結力が試されましたが、連続100回を超えるチームも出るなど大盛り上がりでした。 2日目はあいにく朝から雨が降ったり止んだりのお天気で、風も強く気温も低いという状況でした。そこで予定していた白良浜での「砂の造形活動」を変更し、西尾先生の指導のもと引き続き白浜町総合体育館で「ダンボールの造形活動」をおこなうことになりました。西尾先生から示された共通の条件はただ1つ、「背丈を超える高さの作品を作ること」でしたが、 ひたむきに高さを追求するチーム、キャラクターの造形に力を入れるチーム、組み立て方の構造に凝るチームなど各チームの個性が光る作品ができあがりました。撤収の際はせっかく作った作品を解体しなければならず新入生たちは少し名残惜しそうでしたが、皆てきぱきと協調しながら動いてくれたおかげで素早く後片付けができました。 その後、再びホテルに戻り昼食を終えた後、ホテルのロビーで閉講式をおこないました。新入生の胸には様々な思いが去来したことと思います。帰路も渋滞等に巻き込まれることなくスムーズでした。大きな怪我や事故もなく2日間の日程を無事終えることができたことに安堵しております。新入生のみなさんには、宿泊研修を通して考えたことや得られたものをぜひ今後の大学生活で活かし、自らの夢をかなえていってくれることを期待しています。 文末ながら、活動全体を率先して引っ張ってくれた12名の学生スタッフ、素晴らしい活動環境をご提供いただいたホテルラフォーレ南紀白浜のスタッフの方々をはじめ、今回の宿泊研修にご理解とご支援をいただいた皆様に感謝申し上げます。 現代教育学科 准教授 石川裕之 ※研修会の様子はホテルのfacebookからもご覧になれます。
2015.04.03
2014年度「マミポコ・キッズ」後期活動報告!~現代教育学科
こんにちは、マミポコ・キッズです。私たちは畿央大学に地域の子どもたちを招待して、様々な遊びを行っています。 今回は2014年後期の活動内容を振り返ってご紹介します。 第3回は、畿央大学のグラウンドでの活動でした。 この日はとてもいい天気でした。一番盛り上がったのは“無限しっぽ取り”というゲームです。このゲームは自分のしっぽを取られても自分のグループの陣地にある箱の中から新しいしっぽをつけてまたゲームに参加することができます。子どもたちは楽しそうに走りまわっていました! 私もゲームに参加していたのですが、普段のアリーナでの活動とはまた違った子どもたちの表情を見ることができてよかったです。 第4回では地域の皆様に来ていただき、伝統的な遊びである“あやとり”や“お手玉”などを子ども達に教えていただきました。初めて遊ぶ子ども達は、興味津々で地域の皆様の説明を真剣に聞いていました。経験がある子ども達は、慣れた手つきを大学生に見せたり、他の友達に教えたりする姿が見られました。 第5回は“宝探し”をテーマに活動しました。これは、地図を頼りに子ども達が協力しながら、いろんなゲームをクリアしていきます。そしてすべてクリアすると宝箱を発見! 宝箱には子どもたちにプレゼントとして手作りの筆立てが入っていました! 子ども達はとても喜んでくれたので、1つ1つ心をこめて作ってよかったと思いました。 最後、お別れするのが寂しかったのですが、子どもたちが半年間楽しく活動できてよかったです! また、4回生の先輩が3月で卒業! 3回生は新4回生となり、教員採用試験に向けての勉強や、就職活動が始まります! この4月からは、新2.3回生と新入生スタッフで力を合わせて頑張っていきます!!! すでに、新年度の第1回の活動準備に取り組んでいます。 どのような活動になるのか楽しみです!! これからも子どもたちと一緒に楽しく活動しながら大学生スタッフも成長していきます!(^^)! マミポコ・キッズ広報 3回生 土山小梅、2回生 萩野聖香
2015.03.28
御所市連携コミュニティカフェ開催レポートvol.14~「わらべ歌を一緒に歌って遊びませんか」を開催!
3月13日(金)「金曜日カフェ~つどい~」(御所市連携コミュニティカフェの新名称)では、現代教育学科の衛藤先生、横山先生、そして学生の皆による「わらべ歌を一緒に歌って遊びませんか」を開催しました。 カフェは人間環境デザイン学科の学生スタッフが中心となって運営していますが、4回生が卒業して、この日が3回生メインになって初めての運営でした。不安がある中、いつもよりたくさんの方に参加していただき、とても嬉しかったです。 みんなで輪を作り、わらべ歌4曲を手や膝など身体を使って動かしながら歌いました。途中には木魚や鈴、小太鼓などを使い、歌に合わせたリズム遊びも行いました。 また、歌と一緒にお手玉を使ったゲームを交えたり、みなさん楽しそうに和気あいあいと楽しんでおられました。 隣の人とはもちろん、たくさんの人と交流できる会でした。 参加していただいた方からは、「楽しかった、来てよかった」という声をたくさんいただきました。 歌うと自然に身体が動いたり、楽しくなったり、元気になったり、みんなで音楽を楽しむことのすばらしさを体感しました。 人間環境デザイン学科3回生 山上 華奈 【今後のスケジュール】 御所市連携コミュニティカフェ イベントスケジュール
2015.03.09
小学校一日見学を実施しました!~現代教育学科
2015年2月26日(木)に小学校一日見学を行いました。 大阪教育大学のご配慮により、平成22年度より同大学附属天王寺小学校でお世話になっています。 今年度の参加者は、115名です。 ご存知のように、教員養成大学である大阪教育大学の附属小学校は、多くの教育実習生の指導をされています。また、教育研究校としても各教科等の指導や教材開発等の研究に積極的に取り組まれ、全国から多くの教員が研修に来られる学校です。 将来、教員を目指す1回生にとっては、先進的な教育や指導の実際を拝見し、多くの知識や技術、教育観を体中で学習できる機会です。 当日はあいにくの雨の朝でしたが、一人の遅刻者もなく8時25分に、出席者全員がオリエンテーションの席についていました。 8時30分から附属小学校の教育実習指導担当の先生による諸注意、変更点等の講話をうかがった後、午前中4時間の授業参観、昼食をはさんで清掃指導の参観、午後2時からは同校副校長である山手隆文先生から将来教員をめざす学生へのご講話を頂くという、学び多い充実した一日となりました。 教師になることを夢見て畿央大学に入学後1年を終えた学生達は、教師を目指す意識をもちつつあります。小学校1日見学でえた学びを近い将来の自分の力に結びつくよう、私たち大学教員も指導に努力していきたいと考えています。 参加した学生のレポートから、見学の感想や学んだことなどを紹介します。 多かったのは学習指導についてです。どの学生も、子ども主体の指導を実感しています。 ●どの教科においても、児童の意見を大切にしているということが感じられた。児童が話し合っているときは、先生は見守るだけ。児童の主張、意見については、クラス全体で考え、比べ、さらに学習のレベルを高めていく。児童の要求にはできる限り応えるなど、まさに授業は先生が進めていくものではなく、子どもたちが主体となって進められていくということが感じられた。 ●学習参観の際、毎時限、特に国語の時間に教師と児童のやりとりの重要性を感じた。なぜならそれは、前回からの続きとして,練習している音読の場面で、児童一人一人が順番に読んでいく中、一人の児童が読み終わる度、教師が何かひとこと言い、それに対しての児童の反応が違ったからである。ある児童の発言に対し、教師がほめると他の児童もほめられようと同じような行動をとったり、自分のアピールをしたりしようと行動をとることが多く見られた。 ●どの教科も先に教師がある程度導いてから考えさせるのではなく、本当に必要最低限のところまでしか先に言わず、児童たちが少し悩み、考えなければならないような状態を多くつくっているなという印象を受けました。また、ちょっとしたことでも取り上げて意見を言わせるという機会も多いなと思いました。間違っていてもいいので、まずは自身をもって自分の意見を堂々と言わせると言うことを大切にしているのだなと感じました。特に算数は、式と答えだけでなくなぜそのような式や答えになったのかがわかるように、図なども書かせ、またその書いたものを正しいものだけでなく間違っているものも説明させて、どこで間違ったのかがはっきりとわかるようにしていたのがすごいなと思いました。 ●児童が楽しめるように、リズムに乗ったり手拍子をして覚えやすくしたり、音読でも間の取り方、ペース、声の大きさがよい児童には、一人一人「上手」「大きい」とほめ、できてない子どもには「おそい」「もう少し」など的確にアドバイスをしていた。算数では、児童が発表する前と後で、「聞いてください」「ありがとう」という言葉のルールを決め、児童の話を聞くことができる環境づくりができていた。また、似ている考え方をしている児童を前に出し、より理解を深めるためにの工夫が多くあった。 子どもたちの様子では、どの学生にも心を開いて接しようする親しみやすさ、元気に遊ぶ時間としっかり学習する時間の切り替えのよさ、先生方のご指導の成果が子どもたちからうかがえることにも着目しています。 ●実習生がぞろぞろと入っていったにも関わらず、児童があまりざわつかず、しっかり先生の話を聞いている、という教室全体の雰囲気に驚きました。1時間目は体育だったので、すぐに移動にも関わらずきちんと列に並んで体育館に移動、しかし体育館に入ると子どもらしい様子で走り回ったり、活動をのびのび楽しんだりする様子から、とてもメリハリのある学級経営を行っているのだろうということを感じました。 ●自分から積極的に関わってきてくれる子や反対に全く自分からは関わってこようとしない子までさまざまですが、どの子も話しかけると嬉しそうに楽しそうにしゃべってくれ、みんながそれぞれいろいろな子に声をかけながらコミュニケーションをとろうとしているのがとてもよく分かりました。授業中も自分一人でわからないことがあれば、隣の子と自分の意見を言い合いながら、なぜそうなるのか理解していってる姿もあり、2年生でこのようなことをしているのに驚きました。 ●先生方にも驚きましたが、子どもたちの表情にも驚きました。休み時間に「先生,先生」と言いながら甘えてきたり遊んでいたりするのに、チャイムが鳴ると「戻らないと」といって席へ戻っていく気持ちの切り替えができていることに感心しました。 先生方と子どもたちの関わりから、教師という職業の大切なポイントに気づいた学生もいます。 ●授業の目標を明確にすることや、教師は答えを教えるのではなく、子どもたちに考えさせ少しずつヒントを出していく、子どもどうしでの意見の交換など、子どもたちとの関わり合いを大切にし、授業は教師と児童のコミュニケーションによって成り立つものだということを改めて学べたように思います。 ●担任の先生は児童に対して礼儀や態度に厳しく、初めは2年生にそこまで厳しく教える必要があるのか、無理があるのではないかと思っていましたが、だんだん授業を受けていると、児童は礼儀正しく、私たちに対する態度もとてもていねいで、2年生とは思えませんでした。しかし、授業以外での担任の先生にはいつも笑顔で児童と楽しく接する姿が見られました。このような切り替えが児童の指導にとても重要だと思いました。 ●3時間目の授業が終わった後、担任の先生がある児童のノートを見せて下さいました。そのノートの初めは四角のマスに収まらない文字やぐちゃぐちゃな図などとてもわかりにくいものでした。しかし、数ヶ月後の今日のページではとてもきれいな文字でまとめられていました、そのことから先生は、児童が1日1日でとても成長することを教えて下さいました。同時に、たった1日の授業で手を抜くだけで、大きな差が生まれてしまうことも教えて下さいました。先生という職業は、子どもの成長に大きく関わることをわかっていたけれど、今回実際に見て感じたことで、より責任感を感じることができました。また、叱り方や褒め方や全員と平等に接することの難しさを感じたので、これからの大学の授業の中でしっかり学んでいきたいと思いました。 ご協力いただきました大阪教育大学附属天王寺小学校の皆様、ありがとうございました。 現代教育学科 教授 西尾 正寛
2015.02.19
ボランティアレポート~奈良県で開催されたDMAT訓練(災害医療訓練)に参加!
こんにちは!教育学部養護教諭志望の2回生、大川由華と大竹晴子です。 2月14日(土)に近畿ブロックDMAT訓練(災害医療訓練)があり、ボランティアとして参加してきました。 この訓練は「奈良県内で震度7の地震が発生し、近畿2府4県に応援を要請した」という想定で行われました。場所は、橿原運動公園、かしはら安心パークで行われ、県警や県広域消防組合、県内外の医療機関など14団体、約800人が参加しました。 ※DMAT(Disaster Medical Assistant Teamの略)/災害派遣医療チーム(災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム) 私たちはこの訓練に「ムラージュサポーター」として参加しました。 「ムラージュ」とは、患者役の身体に特殊メイクで模造された外傷や血液のことをいいます。奈良医大の看護学生がお互いに災害特殊メイクをするのを手助けする、といったボランティアでした。 しかし、当日患者役の欠席者が出たため、急遽私たちも患者役をすることになりました。 患者役は、重症度によって黒、赤、黄、緑の4段階に分けられており、自分の病態やバイタルサイン(血圧、脈拍などの数値)、どのような演技をするかを記憶し、訓練に臨みました。 私たちは、タンカーに乗って敷地内に設けられた医療用テントに運ばれ、DMATの医師に診断され、重症度に合わせて搬送されました。 大川は喘息の子ども役で、大竹は息ができない役だったため、演技がとても難しかったですが、実際に、タンカーに運ばれたり、救急車に乗ったりといった貴重な体験をすることができました。また、特殊メイクではありますが、リアリティのある怪我の様子や処置を見ることができ、養護実習で活かしたいと思いました。 教育学部現代教育学科2回生 大川 由華・大竹 晴子
2015.02.16
卒業生による養護教諭勉強会・同窓会を開催しました。
こんにちは 教育学部現代教育学科の1期卒業生の深井有伽です。 2月1日(土)に、畿央大学養護教諭勉強会・同窓会を開催しました! 養護教諭勉強会は2011年に第1回目を実施し、養護教諭として卒業後も常に研鑽していきたいという卒業生みんなの思いから現在も継続して開催しています。 今回は前半に現代教育学科の細越先生に『「記録の取り方」について~認知行動療法のアプローチ~』の講義・演習をしていただきました。 私たち養護教諭は、学校現場で子どもたちの相談を聴く機会が多々あります。 内容も多岐に渡り、また子どもによってはあまり話せない子もいれば、色々なことに話がそれながらもたくさん話してくれる子もいます。その子ども一人ひとりに合わせて、聞き漏らしが無いように話を聴いていくことは簡単ではありません。 細越先生には質問の種類や使い分けなどの聴き方のポイントや、聴き取りから分かったことを視覚化し、質問者も子ども自身も本人のこころの中をとらえやすくする方法など、演習を交えながらご教授していただきました。 翌日からすぐに実践に活かせる、まさに私たちが求めていた内容でした。 後半では大阪女子短期大学の古角先生に「保健室経営に活かす記録」を講義していただきました。 養護教諭のご経験も交えながら講義してくださり、講義を聴いているみんなが実際の職場の現状や関わっている子どもたちに関連させながらより学びを深めることが出来ました。 また、保健室経営計画を立案する重要性を理解していても、どのように目標を設定し、内容を決め、評価していくのか、これで良いのかと感じながら進めている養護教諭も少なくないと思います。古角先生はそんな不安を一つひとつ解いていくように、先生や学生さんのエピソードを加え、分かりやすく説明してくださいました。 このように「養護教諭勉強会」は“今私たちが学びたいこと”を勉強出来る場となっています。 そして、この勉強会の合間に同窓会を開催!! 岡本啓子先生、古川恵美先生、講師の古角先生、卒業生17名、学部生9名が参加し、奈良で食べたいお弁当で知事賞を受賞したお弁当をみんなでいただきました。 美味しいお弁当を食べながら、各学校の工夫を教えてもらったり、相談にのってもらったり、仕事の話に限らず、恋愛の話やそれぞれのライフステージの話まで、話は止まる所を知りません。 養護教諭は学校内で1~3人の少数職種であるため、仕事のやりがいや大変さをわかり合える仲間との会話はどこか安心感があります。また、在校生も養護教諭をめざす中で不安は出てきますが、卒業生に相談してアドバイスをもらうことで、不安の解消にもなり、先輩である私たちは大学生のとき私たちもそんな思いだったなと初心に帰る機会になります。 良い相互関係が築けており、同窓会は得るものが多い時間となりました。 大切な仲間と卒業してもこうして関わり合える機会があり、そんな仲間と出会わせてくれた畿央大学に感謝しています。次の機会を心待ちにして、これからもお互いに頑張って行きます。 教育学部現代教育学科1期生 深井有伽(旧姓:廣田) ●畿桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)は、一定人数以上の同窓会開催を支援しています。 詳細は大学ホームページ「同窓会開催の補助」をご覧下さい。
よく読まれている記事
カテゴリ
タグ
キーワード検索
アーカイブ