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理学療法学科

2018.02.16

平成29年度神経リハビリテーション研究大会を開催!

平成30年1月27・28日(土・日)に、信貴山観光ホテルにて神経リハビリテーション研究大会が開催されました。この研究大会は今年で12年目を迎え、本年度はニューロリハビリテーション研究センターの教員と大学院博士後期課程・修士課程のメンバーに加え、大学院修了生の植田耕造さん(平成26年度博士課程修了生、ニューロリハビリテーション研究センター客員研究員)と辻本憲吾さん(平成25年度修士課程修了生)をお招きし、総勢31名での開催となりました。   初日は森岡教授の開会の挨拶から始まり、修士および博士課程の院生より研究進捗の報告と修了生の研究紹介が行われました。修了生の植田さんからは、Lateropulsionに対する直流前庭電気刺激の効果について、辻本さんからは、半側空間無視や運動機能障害に対するリハビリテーションについて、実際の介入場面の動画を提示しながらとても分かりやすく説明をして頂きました。それぞれの研究テーマにおける検証手続きや病態解釈に対し、様々な視点から活発な意見が飛び交い、タイムスケジュールを超過する場面もありました。大学院を修了されてからも研究を続けておられる修了生のお二人や先輩方の姿を見て、私もより一層頑張っていかなければならないと身の引き締まる思いでした。     夕方には7グループに分かれて、修士課程1年の研究計画に対するディスカッションが行われました。皆それぞれが、細かな研究手続きを確認しつつ、実験途中のデータを提示させて頂き、先輩方や同期メンバーから意見やアドバイスを頂きました。私自身はデータの解釈の仕方など貴重な意見を多く頂くことができ、大変貴重な時間を過ごすことができました。 1日目終了後の懇親会でもディスカッションは続き、日が変わるまで議論が行われました。   2日目は朝から修士課程の学位審査に向けた予演会が行われた後、森岡教授による閉会の挨拶で無事に全日程を終えました。森岡教授からは、自らが研究を実践するにあたり、他者の研究に対しても興味を持つことが自分の研究をより良いものにするために大切であるというお言葉を頂きました。普段は自分の研究をどのようにプレゼンテーションするかということを考えるだけで精一杯でしたが、発信することだけでなく、聞く力を養い、他の研究室メンバーの研究に対しても興味・疑問を持ち、意見を取り交わしながら切磋琢磨していきたいと感じました。   今後も継続する努力を怠らず、リハビリテーションの対象者、さらには社会に貢献することができるように、研究室一同ますます精進していきたいと考えております。     最後になりましたが,このような機会を与えてくださった森岡教授をはじめとする研究センターの皆様、神経リハビリテーション研究大会の開催にご尽力頂きました関係者の方々に深く感謝を申し上げます。   畿央大学大学院 健康科学研究科 修士課程1年 寺田萌     【関連サイト】 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター  【関連記事】 ●「平成28年度   畿央大学神経リハビリテーション研究大会」 ●「平成27年度   畿央大学神経リハビリテーション研究大会」 ●「平成26年度   畿央大学神経リハビリテーション研究大会」 ●「平成25年度   畿央大学神経リハビリテーション研究大会」 ●「平成24年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」 ●「平成23年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」 ●「平成21年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」 ●「平成20年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」

2018.02.14

海外インターンシップ先の中国医薬大学(CMU)の教員・学生が来学!~理学療法学科

理学療法学科の学生が2017年9月6日(水)~12日(火)に海外インターンシップで訪れた中国医薬大学(CMU)から2018年2月2日(金)に教員が、2月10日(土)には学生が畿央大学を訪問してくれました!     2月2日(金) 教員のYu-Jung Cheng先生は本学に来学し、海外インターンシップのメンバーである今北先生、福本先生、宮本先生、梶原先生たちと昼食を共にして、近況報告や次回のインターンシップなどについて話し合いました。その後は、今北先生のラボに来訪し、ラボメンバーと今後の研究の展開や今までのデータについてディスカッションし、かなり込み入った話題まで共有しました。将来的には共同研究に発展できないかをお互いに模索していこうとなりました。   また認知症患者への運動療法についての研究をされているYu-Hsiu Chu先生は、新たに台湾で理学療法クリニックを開業しているWu先生とともに、松本先生と神戸にある老人介護保健施設へ見学に行きました。台湾の高齢化率は12~3%と日本の半分程度ですが急激に増加しており、これから日本を参考に介護保険制度に近いものが進められるとのこともあり、非常に関心が高く多くの質問をされていました.また、台湾での取り組みを施設のスタッフの方々に紹介してくださいました。   2月10日(土) 現地で交流したJerry、Hung-Ren、Eason、Peggieの4人が来てくれました!畿央大学が実習でお世話になっている西大和リハビリテーション病院の見学に行き、技師長の徳久先生から、日本の回復期リハビリテーション病院やデイケアについての施設案内と紹介をいただきました。 その後大学に戻り、まずは森岡先生にニューロリハビリテーション研究センターの研究室や機器など丁寧に説明していたただき、ニューロリハビリテーションに関する研究の紹介もしてくださいました。       一通り案内が済んだところで、今度はCMUの学生らが、台湾の理学療法で特に病院外での新たな分野について発表してくれました!妊産婦のクリニックやスポーツ現場やジムなどでもPTが保険外で働いているようで、私たちは興味深く聞いていました。     その後, 全員でレクリエーションとして、ジェスチャーゲームをしました!とても盛り上がり、ここでもCMUの学生達のノリと元気の良さが溢れており、楽しく過ごすことができました。       今回はインターンシップでお世話になった3年生だけでなく,前回参加の4年生や次回海外インターンシップに参加する予定の2年生も参加しました。みんなでお菓子を食べながら日本での病院実習や観光のことなどを話し、交流することができました。最後は私たちからCMUの学生へ、大学のパンフレットやスタンプなどをプレゼントしました!スタンプもかわいいと言ってくれていました!     私たちが台湾で台中の街を案内してもらったお礼を込めて、今度は私たちが大阪の街を案内し、お好み焼きを食べました!喜んでくれて嬉しかったです!久しぶりに英語で会話するということもあり、聞き取りや会話に少しあたふたする場面もありました。しかしそれ以上に海外の友達と、私たちがめざす理学療法という共通の話題について英語で会話することがとても貴重な経験で、楽しかったです。     CMU学生達とまた会うことが出来て本当に嬉しかったです!こうしてさらに仲良くなることができて、また海外の学生の友達ができてSNSなどで連絡を取り合うことができるのも、海外インターンシップという機会があったからだと思います。 海外インターンシップで得たつながりを大切にし、これからも同じ夢に向かって成長していきたいと思います.また、海外インターンシップがこれからも続き、海外の学生達との輪が広がっていくことをこれからも願っています!   理学療法学科3年 高橋良太 理学療法学科 助教 松本大輔   【関連記事】 理学療法学科 海外インターンシップ2017 in 台湾 帰国後に報告会を開催! 理学療法学科 海外インターンシップ2017 in 台湾 現地リポートvol.8 理学療法学科 海外インターンシップ2017 in 台湾 現地リポートvol.7 理学療法学科 海外インターンシップ2017 in 台湾 現地リポートvol.6 理学療法学科 海外インターンシップ2017 in 台湾 現地リポートvol.5 理学療法学科 海外インターンシップ2017 in 台湾 現地リポートvol.4 理学療法学科 海外インターンシップ2017 in 台湾 現地リポートvol.3 理学療法学科 海外インターンシップ2017 in 台湾 現地リポートvol.2 理学療法学科 海外インターンシップ2017 in 台湾 現地リポートvol.1 過去の理学療法学科の海外インターンシップの記事はコチラから

2018.01.12

「第8回呼吸・循環リハビリテーション研究大会」を開催!~田平研究室

皆様こんにちは、田平研究室(大学院)健康科学研究科修士課程の阿部です。2017年12月23日(土)・24日(日)の2日間で「第8回呼吸・循環リハビリテーション研究大会」を愛知県蒲郡市のホテル龍城で開催いたしました。     本研究大会は毎年、田平教授をはじめとした研究室の在学生と卒業生で行っておりますが、今年は初の試みで静岡県の聖隷クリストファー大学の有薗研究室メンバーも参加して、22名という大所帯での開催となりました。 参加者全員が現在進めている研究を持ち寄って進捗を報告しあったのですが、どの研究も興味深く非常に刺激を受けるものばかりでした。 また、本年度に修士課程へ入学した私を含む4名の研究テーマについても、学会ではなかなか経験できないような手厳しくも暖かい助言をいただくことができる貴重な場となり、今後研究を進めていく上で大きく参考となるものでした。     夜は楽しく会食した後に、遅くまでざっくばらんに各自の研究の課題や展望について語り合い、ところどころで職場やプライベートでの悩みの相談なども聞こえてくる和気あいあいとした雰囲気は、研究大会の雰囲気とは異なる良さがありました。 研究活動というものは非常にパワーを必要とするもので、時に折れてしまいそうになるときもありますが、グループで同じような目標に向かって取り組むことは大きな力になります。今後も研究室の一員として恥ずかしくないように、またしっかりと研究を形にしていけるように頑張っていきたいと思います。     健康科学研究科 修士課程 阿部 司   【関連記事】 「第7回呼吸・循環リハビリテーション研究大会」を開催!~田平研究室 田平研究室で第6回呼吸・循環呼吸リハビリテーション研究大会開催~健康科学研究科 第5回呼吸・循環呼吸リハビリテーション研究大会-大学院:田平研究室- 畿央大学 呼吸・循環呼吸リハビリテーション研究大会-大学院:田平研究室- 畿央大学呼吸・循環リハビリテーション研究大会 -大学院:田平研究室-

2017.12.31

第6回ポジティブサイコロジー医学会学術集会でKAGUYAプロジェクトの研究成果を発表!~理学療法学科教員

平成29年11月25日(土)、慶應義塾大学日吉キャンパスで行われた第6回ポジティブサイコロジー医学会学術集会にて広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクトの研究成果に関するポスター発表を行いました。学会名称の通り、精神・心理系の学術集会であり、マインドフルネスやWell-Being、さらには禅といった非常に幅広い領域から心身への影響を医学的に捉えていくというものでした。   ※広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクトは、地元広陵町と畿央大学が連携して地域住民の健康を支援しながら「元気のヒケツ」を探る地域密着型研究プロジェクトです。詳細はホームページをご覧ください。   ▲慶應義塾大学日吉キャンパス正面。非常に綺麗です。   私は「地域高齢者の運動習慣形成に影響する心理的要因の検討:KAGUYAプロジェクト」というタイトルで発表をおこないました。内容は地域高齢者の中で一定の運動習慣形成がなされている方は主要5因子による性格分類で外向性・開放性性格を有しており、主観的健康感(自分自身を健康と感じる強さ)が高く、ある程度転倒に対して恐怖感を抱いている方々であるというものです。学会の主要テーマからはやや離れていることからディスカッションが活発にできるかやや心配でしたが、様々な職種の方から質問やアドバイスを頂きました。     ▲発表で用いたポスター   特別講演では「公衆衛生とポジティブサイコロジー」というテーマもあり、ソーシャルキャピタル(地域とのつながり)と要介護リスクとの関係性についてのお話など、本プロジェクトに関係の深い話も多くなされていました。普段参加するリハビリテーション関連や老年医学系の学会とは少し異色な学術集会でしたが,新しい研究に参考になるヒントなども得る事ができ有意義な時間でした。     理学療法学科准教授 高取克彦 ●広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」ホームページ KAGUYAプロジェクトに関する記事はコチラから!

2017.12.27

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.52~12月勉強会は「家庭内事故を防ぐ住まいづくり」!

こんにちは!健康支援学生チームTASK※人間環境デザイン学科2回生の竹葉海翔です。 2017年12月21日(木)に「家庭内事故を防ぐための住まいづくりの工夫」をテーマに勉強会を行いました。   ※TASKはThink, Action, Support for Health by Kio Universityの略称で、学科の枠を越えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。   今回は人間環境デザイン学科の学生が中心になって、 ・玄関・アプローチ ・階段廻り ・お風呂場 ・キッチン の4つの場所について、グループごとに事故が起こりやすい場所の問題点とそれに対する改善点を話し合ってもらうグループディスカッションをしました。     ディスカッション後に発表してもらい、解決案や内装のデザインの工夫などを説明して理解してもらいました。家の内装は誰にとっても身近なことなので、今回の内容が今後自分の知識の一つとして活用してもらえたらなと思います。   ▲最後は全員でTASKのT!!   人間環境デザイン学科2回生 竹葉 海翔   ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。

2017.12.23

大学院生が第41回日本高次脳機能障害学会学術集会で発表!~健康科学研究科

畿央大学大学院健康科学研究科博士後期課程の大松です。 2017年12月15日~16日と第41回日本高次脳機能障害学会学術集会に参加してきましたので、報告させて頂きます。本学会は医師や心理、作業療法士、言語聴覚士が多く参加されており、特に症例報告で丁寧な観察が目立ちました。 今回の学会テーマは「わかりあうを科学する」でした。パッと見ではわかりにくい高次脳機能障害を科学の知見から少しでも探求し理解できるように学び合い、症例をどのように読み解き、対応していくかについてのディスカッションが飛び交っていました。また、実際に関わった特異な症例と類似する症例報告などもあり、病態解釈するうえで大変勉強になりました。     本研究室からは、客員教授の河島則天さん、博士課程の高村優作さん、藤井慎太郎さん、大松が参加し、半側空間無視に関する演題発表を行いました。共同研究チームで口述4演題、ポスター4演題、計8演題行いました。 無視症状を注意ネットワークの障害として捉え、200名を超える症例から特徴的な症例をピックアップし脳画像と症状特性から考察した報告や、動画、3D空間などより実際的な視空間情報処理に対する新たな評価手法を取り入れた報告、無視症状に随伴する全般性注意障害との関係やその縦断的報告、病態に合わせた介入報告など、病態分析から介入まで一貫して報告することができたため、多くの方々に聞いていただき、ディスカッションできて有意義な時間を過ごすことができました。     今回の経験を生かして、症例の病態解釈や研究につなげていきたいと思います。   健康科学研究科 博士後期課程 大松聡子   ●畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターHP ●畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターFacebook 【関連記事】 大学院生が第22回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で優秀賞をW受賞!~健康科学研究科 大学院生が第10回欧州疼痛学会でポスター発表!~健康科学研究科 大学院生が第41回日本神経心理学会学術集会で発表!~健康科学研究科

2017.12.19

日本理学療法学生協会(JPTSA)「畿央大学主催 関西支部大会」2017 活動報告!

こんにちは!日本理学療法学生協会(JPTSA) 畿央大学運営委員広報部、理学療法学科2回生の入川 桂一です。 先日、2017(平成29)年12月10日(日)に畿央大学で行われた日本理学療法学生協会 畿央大学主催 関西支部大会について報告させていただきます。よろしくお願いします。 ※日本理学療法学生協会についてはこちらをご参照下さい。   テーマ「痛みと理学療法~知らなきゃ損する痛みの真実~」   関東・中部・近畿・中四国・九州の大学から理学療法士をめざす学生約80名が集まってくれました。   ▼受付の様子   今回の講演は、次の2名の先生方をお招きいたしました。   「Pain Scienceから考える情報リテラシー -だまされないために-」 甲南女子大学に所属し、大阪大学医学部附属病院疼痛医療センターでお勤めの西上先生には、痛みについて正しい知識を持つことが適切な情報を選択できることにつながることから、痛みの発生・抑制のメカニズムと痛みに影響する因子などについて講演していただきました。     「難治性疼痛のリハビリテーション」 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターに所属されている大住先生には、「難治性疼痛のリハビリテーション」をテーマに「複合性局所疼痛群(CRPS)」の特徴とそのリハビリ効果を専門分野である脳の研究を用いて講演していただきました。     また講演の他に「痛みを知るために」という題で学生発表も行いました。     ディスカッションは午前と午後の2回に分けて行いました。午前のディスカッションでは、痛みを表す表現で多い「ズキッ」以外に、どのような表現があるかを学ぶために症例別に比喩・擬音語を使って意見を出してもらいました。午後のディスカッションでは、「態度によって良い印象悪い印象かの捉え方は、患者と健常者では違う事」を学んでいただきました。皆それぞれ違った意見を持っており、お互いを刺激し合えたディスカッションになったと思います。     すべてのプログラムが終わった後は、食堂で懇親会を行いました。「聖徳太子ゲーム」というゲームをグループ対抗で行い、参加者全員で盛り上がることができたと思います。     畿央大学の運営委員で2年間広報部として活動したことで、他大学の友達や畿央大学の先輩・後輩と出会い、たくさんのつながりを持つことができました。今回の先生のお話を聞いて、このつながりを卒業してからも大切にし、同じ医療者として協力し合える仲であり続けたいと強く感じました。     来年も畿央大学にて支部大会を開催する予定です。次は自分たちが主体となり運営していくため、少しばかり不安がありますが来年も皆さんが楽しんでいただけるような支部大会を作りあげていきたいと思っています! 最後になりましたが、開催にあたりご協力してくださった方々、参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました!      日本理学療法学生協会 畿央大学運営委員広報部 理学療法学科2回生 入川 桂一   【関連記事】 12/10(日)日本理学療法学生協会(JPTSA)畿央大学主催関西支部大会のご案内! 日本理学療法学生協会(JPTSA)が開催したJapan Study Tourに参加!~理学療法学科 日本理学療法学生協会「畿央大学主催 関西支部大会」2016 活動報告!

2017.12.15

脳科学×特別支援教育で教員特別対談!~現代教育学科「発達障害教育特論」

特別支援教育に関する3回生後期の配当科目「発達障害教育特論」(担当教員:理学療法学科・ニューロリハビリテーション研究センター長森岡周教授)では、12月13日(水)の授業で、昨年に引き続き、現代教育学科の大久保先生に来ていただき、森岡先生と大久保先生の対談形式の講義になりました。   本年度のテーマは、「社会性がないという位置づけは必要なのか?社会的いじめとは?」です。 発達障害児に特性がありますが、発達障害児から見れば、定型発達児にも「社会性がある」という特性があります。その特性があるからこそ起こる問題が「いじめ問題」であるのではないか?と大久保先生から投げかけられました。     今まで、定型発達の目線から発達障害の特性ばかりを見ていた私たちからすると、大久保先生の発達障害の目線から定型発達の特性を見る、という考えはとても斬新なものに感じました。しかし、定型発達した人が発達障害のある人に対し、自分たちとの違いを感じることと同様に、発達障害のある人も定型発達した人に対し違いを感じることは当然のことだと思います。今までそのことに気付いていなかったという事実に衝撃を受けると同時に、とても興味深く感じました。   まず「定型発達特性」について、対談が始まりました。内容は、「①利己的な選択に基づいて利他的な行動が行われているのではないか?」「②定型発達の社会性に対する意識の方向性は?」「③文脈力があるからこそ残虐になれるということがあるのではないか?」の順で進められました。   どの話も考え深いものばかりでしたが、その中でも私たちが特に印象に残ったことは、「いじめる側の脳のメカニズム」です。達成することを目標にする学級目標を立てることは、集団の統率を取ることには有効的ですが、反対に集団の中での圧力が強まり、逸脱すると排除しやすくなります。人間の、集団から一部を排除しようとする行動は、アンフェアな存在に対し嫌悪感を抱き、その嫌悪感が理由づけになり、行動するといった脳の認知能力が起こしています。このような脳のメカニズムが、いじめに関係しており、発達障害がある子の逸脱行動は、定型発達児にとってアンフェアな存在という認識のきっかけになり、いじめへとつながると考えられます。   先生方のお話から、教育を行う立場である教師が、「障害」という言葉をマイナスなイメージで広げていくのではなく、プラスなイメージで広げていけるようにするためにも、私たち自身が障害特性についてきちんと理解しておくことが大事だと思いました。また、発達障害児の目線にも立ち、定型発達児の考え方を必要に応じて教えていくことも大切だと思いました。そして、共通して大切なことは、定型発達児も発達障害児もお互いが「アンフェアな存在」と認識しない説明ができるようになることだと感じました。また、達成することを目標とする学級目標ではなく、学級を一定の方向に向けるための方向的な目標を設定することも重要なことだと思いました。   この対談で私たちが感じたことは、将来教員をめざす身として、発達障害児の特性だけでなく、定型発達児の特性も踏まえて、これからの教育の仕方や学級経営の仕方を考えていくことが重要だということです。定型発達児の、社会性があるからこそ起こる問題に対する完璧な解決策は、今の私たちには考えつくことはできません。しかし、この対談で発達障害児から見た視点やいじめと脳機能の関係性について知ることができ、このような課題を考えるきっかけになり、発達障害の特性のみに焦点を向けるのではなく、定型発達だからこそ起こり得ることにも焦点を置き、両方の視点から子どもたちを見ていくことが大切だと感じました。   現代教育学科3回生 西田 昌樹・前田 祐果 【関連記事】 「発達障害教育特論」で理学療法学科と現代教育学科の教員が特別対談!~現代教育学科(2016年)

2017.12.14

同窓会レポート~「チーム橿原市で働く理学療法士」同窓会!

平成29年11月30日(木)に近鉄大和八木駅近くにあるcafé&barを貸し切り、奈良県橿原市で働く畿央生の理学療法士で親睦会兼忘年会を開催しました。 急性期病院、回復期病院に勤務している理学療法士だけではなく、通所介護施設や介護老人保健施設で働く理学療法士が20名集まりました(うち畿央大学の卒業生は10名が参加)。また、リハビリテーション専門医の先生にも2名お越しいただき、これからのリハビリテーションを盛り上げるべく、楽しい会になりました。     オープニングとして弾き語りとダンスのコラボで始まり、ビュッフェ形式の食事とお酒を交わしつつ、各施設や個人の研究発表やディスカッションをしました。 2010年度卒の田口先生「当院でのブレースカンファレンスと装具療法に対しての提案」の発表後、畿央1期生~11期生のディスカッションはリハビリテーション専門医も出席して頂いていたこともあり、時間が足りないほどに盛り上がりました。また即興歌サプライズでは全員で合唱し賑やかな場面もありました。     他施設、様々な分野の先生、畿央生の先輩後輩と、患者様についての相談や情報交換、プライベートの話などで深く交流でき有意義な親睦会兼忘年会であったと実感しています。今後も畿央大学が位置する広陵町の近くの橿原市に勤務する畿央生が奈良県の中心としていろいろと交流し、発信していきたいと思います。 2017年、お疲れ様でした。皆さん、良いお年を♪   理学療法学科10期生 青木美紗子   ●畿桜会(畿央大学・畿央大学大学院・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)は、一定人数以上の同窓会開催を支援しています。詳細は大学ホームページ「同窓会開催の補助」をご覧下さい。

2017.12.05

科学教育ボランティア研究大会に参加!~畿央大学サイエンスコミュニケーションサークル

こんにちは!KSCC(畿央サイエンスコミュニケーションサークル)新代表の現代教育学科3回生齊藤舞子です。私たちKSCCは、12月2日(土)、3日(日)に京都女子大学で開かれた科学教育ボランティア研究大会に参加しました。   この全国科学教育ボランティア研究大会は、「実験教室等の科学教育ボランティア活動についてその目的や方法、思いや期待、理想と現状、成功や失敗の経験などを話し合い、今後の発展につなげていくとともに参加者同士互いの親睦を深めようという集まりです。」(大会HPより)     今回イベントへの参加は実践発表を打診されたことがきっかけでした。昨年のサイエンスアゴラでいただいたJST賞とフジテレビ賞が、私たちに新たな出会いをもたらせてくれたと思います。   分科会2「学生の科ボ活~私たちのチャレンジ!」で、前代表の宮武さんが「子供を科学にいざなう科学イベント」と題して、日ごろのサークル活動について発表しました。 学校教員を目指す私たちは、科学を教えることよりも科学することに対する意欲を持ってもらうことを重視しています。そのための工夫として、解決したいという気持ちを引き出すためのマジック仕立ての展開や、問題解決に主体的に取り組める適度な難易度設定について紹介しました。     また、同じ分科会で発表された金沢大学や京都大学など他大学の発表に触発され、活動意欲が高まりました。   ポスターセッション「私の科ボ活」では、東京大学や山形大学、岡山理科大学などのポスター展示や園児実験を拝見し、素晴らしい実践と様々な工夫を学びました。   そして、分科会3では、実際に近隣の小学生を招いて行われた、現役の先生によるサイエンスショー「モーレツ!逆さコップ教室」を拝見しました。「さかさコップ」の実験をジョークを交えて行うことで、科学の面白さを伝えながら大気圧について紹介されていました。サイエンスショー終了後、講師の方からサイエンスショーを行う際に気をつけていることをなどのご講演を聞きました。       ガリレオ工房の滝川先生など著名な実践家の方々に直接お話を聞くことができ、学ぶことがたくさんあり、とても有意義な時間を過ごすことができました。   学んだことをしっかり吸収して、私たちも実践していきたいと思いました。今回の活動で頂いたアイデアを活用して子どもに科学の面白さを伝えられるサークルを目指します。 KSCCは科学に興味のある人だけでなく、子どもが好きな人が活躍できます。随時、メンバー募集中です!(twitterもfollowしてくださいね!)   現代教育学科3回生 齊藤 舞子 【関連記事】 バンビシャス奈良の公式キャラクター「シカッチェ」と科学実験!~畿央サイエンスコミュニケーションサークル 小学校での学習支援ボランティア&天体観測レポート!~畿央大学サイエンスコミュニケーションサークル ホタル&天体観測会を開催!~畿央大学サイエンスコミュニケーションサークル サイエンスコミュニケーションサークルが橿原市「サイエンスフェスティバル」に出展参加!