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理学療法学科

2013.09.25

理学療法学科で「全学年症例検討会」が行われました。

4回生が下級生に向けて語る「症例報告会」を開催!     理学療法学科では4回生になると、4月から7月まで8週間の「総合臨床実習」を2回、病院を変えて計16週間行います。実習を引き受けて下さっている病院の理学療法士(実習指導者)の指導のもと、理学療法士の卵として様々な疾患を呈する患者さんを対象に基本的な評価を行い、その結果に基づいて基本的な治療プログラムを立案し、実施していきます。3回生までに学んだ知識、技術を総動員して患者さんと直接向き合う経験の中で4回生たちは大きく成長して帰ってきますが、その経験から学んだことを下級生たちに伝える「全学年症例検討会」が9月18日(水)に行われました。     4回生にとっては基本的な知識を再確認し、下級生に説明できる能力を高めることをねらいとし、1~3回生にとっては理学療法士の仕事を身近に感じたり、現在学んでいる科目(基礎医学)と臨床との関係を理解することで勉強へのモチベーションを高めることがねらいです。何よりも学年を超えた縦のつながりを強め、気軽に質問、相談できる人間関係を作ることで、学生生活、実習に対する不安解消につなげることをめざしています。   当日は各学年3名前後、全部で12名前後のグループに分かれて司会進行は4回生が担当、教員はファシリテーター役に徹して見守ります。4回生が準備したレジュメや資料をもとに活発な質疑応答も行われ、この症例検討会のねらいは達成できたようです。学生たちの声を紹介します。   ●理学療法学科4回生 宮村 佑 長期実習が終わり、2ヶ月が経ちます。就職活動、卒業研究、国家試験に気持ちが切り替わりつつあるこの時期に、後輩に向けての症例報告会が行われることで、もう一度実習中の気持ちが思い出されました。しかし実際に発表するだけでなく、分かりやすく説明するとなるとなかなか上手くいかず、改めて伝えることの難しさを感じました。 また、今回は実習の話が中心となりましたが、他にもたくさん、後輩に伝えたいことはあります。後輩、特に1.2回生には面識のない人が多かったですが、この症例報告会をきっかけに交流の場が増え、縦のつながりが強くなれば良いと思います。     ●3回生 赤山 加惠 今回、症例発表で4回生の長期実習の話を聞かせていただきました。実習での参考になる話はもちろん、辛かった話や苦労した話も聞かせていただきました。話を聞く中で、今後の実習に不安を感じると共に、「もっと頑張らなくては」と再度自分を奮い立たせる良い機会となりました。せっかくのこのような機会なので、同じ種類の症例でなく、整形と脳卒中など違う種類の話を聞くことができれば、より一層考えや興味が深まるのではないかと思いました。今回聞かせていただいた話を活かし、今後の授業や元気塾に、臨床に出た時の事も考えながら取り組んでいきたいと思います。     ●2回生 麻野 紗也加 今回4回生の先輩方による症例発表を聞いて、実際の現場を体験してこられた先輩方のお話は、とても興味深く、勉強になることばかりでした。難しい内容は絵などを使って細かく説明してくださり、わかりやすかったです。去年のこの発表会ではほとんどわからなかった内容が、2回生になった今では大分理解できるようになっていて、自分でも驚きました。今授業で習っている内容が直接将来に結びついていることを、改めて感じました。先生から聞くのとはまた違う視点があり、今後も上級生の方と交流する機会を持てればよいなと思いました。     ●1回生 伊與田 一輝 この症例検討会が始まる前までは、1回生の僕たちには難しい話ばかりで全然理解できないのではないかと少し心配していましたが、4回生の方々は僕たちの知らない専門用語をその都度説明し、庄本先生も出てきた疾患についての動画を見せてくださったので、しっかり理解しながら話を聞くことができました。1番印象に残ったことは、「実習を終えて考え方が変わったことはありますか?」という質問に対して、「患者さんに目標を聞くときに、ただ歩けるようになりたいだけじゃなくて、~するために歩けるようになりたいなどと具体的な目標を持ってもらうことが大事だと思った」とおっしゃっていたことです。先日の卒業生のシンポジウムでも旅行するためにリハビリをずっと続けている患者さんの話があったので、高いモチベーションの中でリハビリしてもらうには具体的な目標が大事なのだと学びました。僕も4回生になったときに後輩たちにわかりやすく伝えられるように、まずは今の勉強をしっかり頑張ろうと思いました。  

2013.09.16

院生が『日本ペインリハビリテーション学会学術大会』で優秀賞を受賞!

2013年8月31日9月1日に、福岡の九州ビルディングにおいて、『日本ペインリハビリテーション学会学術大会』が開催されました。   今学会のテーマは、「痛みの医療におけるリハビリテーションの可能性」でした。プログラムの中には、術後痛から慢性痛を対象とした臨床研究のみならず、動物実験などの基礎研究も多くありました。臨床家として、テーマ通り、痛みに対するリハビリテーション可能性を考えさせられ、大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。   基調講演では、沖田実教授(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻リハビリテーション科学講座運動障害リハビリテーション学分野)が痛みの教育の現状と課題について、理学・作業療法士の卒前教育を中心にお話されました。シンポジウムでは、「慢性痛医療の最前線―チーム医療の各領域から―」というタイトルで行われました。その中では、池本竜則先生(愛知医科大学運動療育センター・学際的痛みセンター)が、運動器外科の視点から、細井昌子先生(九州大学病院心療内科)が、心療内科の視点から、川久保宏美先生(九州大学病院看護部心療内科)が、看護の視点から、松原貴子先生(日本福祉大学健康科学部リハビリテーション学科)が、リハビリテーションの視点からお話されました。どれも非常に興味深い内容であり、その中でも特に、川久保宏美先生がお話された、心療内科の看護の視点からでは、患者の現象の捉え方や対応の仕方など、セラピストとしても非常に多くのことを学ばせて頂きました。     一般演題では、口述発表が5演題、ポスター発表が19演題あり、基礎から臨床まで多岐にわたる領域からの発表がありました。その中から今回、私が発表した「撓骨遠位端骨折後のギプス固定期間中に腱振動刺激による運動錯覚の介入がギプス除去後の痛みに及ぼす影響-1症例による検討-」が優秀賞に選出されました。     この研究は私が本学大学院修士課程で行っている臨床研究であります。発表や質疑応答では不十分な点が多かったため、私の演題が日本ペインリハビリテーション学会歌術大会にてこのような素晴らしい賞に選出していただけるとは全く思ってもおりませんでした。また今回の演題では、1症例による検討であり、課題が多くみられます。そのため今後解明するために、よりいっそう研究に励んでいきたいと思っております。この場を借りて、この研究を御指導してくださった森岡周教授ならびに本学神経リハビリテーション学研究室のメンバーに心から感謝いたします。   健康科学研究科 健康科学専攻修士課程1回生 今井亮太 (理学療法学科5期卒業生)

2013.09.11

畿央大学短期語学留学プログラム 現地リポートNo.10

こんにちは。理学療法学科2回の佐々木紀奈子です。 8月中頃からイギリスのレスターに留学して3週間目が終わりました。英語はもちろんのこと様々なことを経験し、肌で感じています。今まで英語を話すことはなく、留学当初は非常に緊張し上手く言えないことも多々ありましたが、積極的にコミュニケーションをとるように心がけた結果、少しずつですが上達を実感するようになりました。 理学療法学科として初めてこの留学プログラムに参加しているということなので、医療福祉関係で気づいたことについて書きたいと思います。       こちらの写真を見たことがあるでしょうか?わたしはイギリスで初めて見ました。ちなみに二階建てバスの最前列から撮った写真です。 恐らくですが、近くに福祉施設があるのだと思います。お年寄りへの配慮が見られます。この夫婦のイラストは心がホッとします。 理学療法士の地位は日本よりイギリスが先に確立されたと言われています。歴史の深さがあるがゆえに、この国はすべての人が共生する社会で日本ではなかなか見ることができないと感じました。 その代表例として、ホストファミリーとドッグショーに出かけたときの話です。このショーは飼い主と犬がともに歩きその美しさや信頼性を見るものです。イギリスでは車椅子を見かけないかわりに電動車椅子をよく見かけます。そのショーの出場者として電動車椅子にのった女性がいました。その女性は電動車椅子にのったまま、リードをもちウォーキングをして見せました。曲がり角も自由自在に犬と電動車椅子をコントロールされていました。その姿は素敵でした。 女性の姿から、すべての人が自分の意志を持っており、趣味や仕事を楽しんでいるように感じました。日本人である私と違い、周りのことなんて意識しないのです。住みよい国と言われる理由がなんとなく分かった気がしました。   最後の1週間はロンドン観光をしたり、ミュージカルを観たりと予定いっぱいです!あらゆることを吸収し、大きく成長して帰国したいと思っています。   ▲ドッグショーです     ▲とても親切にして頂いたホストファミリーとの一枚です。   【関連記事】 短期語学留学プログラム現地リポート1 短期語学留学プログラム現地リポート2 短期語学留学プログラム現地リポート3 短期語学留学プログラム現地リポート4 短期語学留学プログラム現地リポート5 短期語学留学プログラム現地リポート6 短期語学留学プログラム現地リポート7 短期語学留学プログラム現地リポート8 短期語学留学プログラム現地リポート9

2013.09.09

卒業生が「総合リハビリテーション賞」を受賞しました!

2013年7月31日に第21回「総合リハビリテーション賞」授賞式が医学書院にて開催されました。     本賞は、「総合リハビリテーション」誌編集顧問の上田敏先生が東京大学を退官される折(1993年)に金原一郎記念医学医療振興財団に寄付された基金を原資として発足されたものです。今回、2012年に掲載された投稿論文45本のなかから、私が発表した「足底知覚学習課題が高齢者の歩行安定性に与える効果―ランダム化比較対照試験」(「研究と報告」40巻10号掲載)が本賞に選出されました。 本研究は、私が本学大学院博士後期課程在学中に行った研究であり、足底の知覚誤差が減少することによって高齢者の歩行中の姿勢バランスが向上することを明らかにした研究になります。 授賞式では、上田敏先生から賞状と激励のお言葉をいただき、大変緊張すると同時に嬉しい気持ちでいっぱいでした。 この場を借りて、本研究を御指導してくださった森岡周教授ならびに本学神経リハビリテーション学研究室の皆さんに深謝いたします。   畿央大学大学院健康科学研究科 客員研究員 日本学術振興会 特別研究員 中野 英樹

2013.09.04

学生広報スタッフBlog vol.89~理学療法学科シンポジウムレポート!

学生広報スタッフ、理学療法学科4回生の山野です。   8月24日(土)に開催された理学療法学科の開学10周年記念事業に参加しました。在学生に加えて1期生から7期生の卒業された先輩方、総勢300人以上が冬木記念ホールに集まりました。       午前の部では、松田輝先生による「プロフェッショナルとしての理学療法士への処方箋」の基調講演がありました。臓器移植に対する理学療法の重要性、他職種連携、生涯教育などの内容で、大変興味深く考えさせられる講演会でした。最後は、畿央大学の建学の精神である「知・徳・美」の融合がプロフェッショナルへの道である、と締めていただきました。   お昼休憩、卒業生は食堂にて懇親会が行われました。(私は参加していませんが、、、) ▼親睦会の様子はこちらから!  開学10周年記念 理学療法特別講演会を開催しました。      午後の部では、「理学療法士として道を拓く」というテーマでのシンポジウムが行われました。       司会は三ツ川拓治さん(1期生、西大和リハビリテ−ション病院)、シンポジストは、千賀恵さん(1期生、喜馬病院)、吉田陽亮さん(1期生、大和橿原病院)、尾川達也さん(3期生、西大和リハビリテ−ション病院)、石垣智也さん(4期生、東生駒病院)、加藤美奈さん(5期生、愛仁会リハビリテ−ション病院)、貴島みのりさん(5期生、藤井会リハビリテーション病院)、峯耕太郎さん(6期生、徳島赤十字ひのみね総合療育センター)、上田和輝さん(6期生、ポシブル株式会社)です。シンポジウムを進めていく中で、「スペシャリスト」「プロフェッショナル」がキーワードとなっており、様々な視点から先生方の考えを聴き、理学療法士の今後を考える貴重な機会となりました。   4回生である現在、理想の理学療法士像を思い浮かべていますが、社会に出ると現実ではうまくいかないことも多々あると思います。しかし、そんなときに一緒に考えることのできる先生、先輩、同級生、後輩がいるんだなと再確認しました。こういった環境で日々過ごしていることを誇りに思います。 久しぶりにお会いする先輩方も多く、とても有意義な時間を過ごすことができました。4回生前期からスタートした4ヶ月にわたる長期実習も終わり、残すは就職活動・卒業研究・模試、そして来年2月にある国家試験となりました。   あと少しの残された学生生活を楽しみながら、切磋琢磨し頑張っていきたいと思います!

2013.09.03

開学10周年記念 理学療法特別講演会に参加して~卒業生レポート

2013年8月24日、畿央大学開学10周年記念事業の一環である、理学療法学科企画の特別講演会に参加しました。 当日は、特別講演会に始まり、昼食の懇親会を挟んで、最後に、「理学療法士として道を拓く」というテーマに対するシン ポジウムで終了するという進行でした。 講師は大阪大学名誉教授の松田暉先生でした。 心臓外科として臓器移植や、再生医療の推進事業に尽力された先生です。     ご自分の臨床医としての経験や臓器移植に対する知見から、専門職としてよりよく差別化していくべき理学療法士への道しるべ、コンピテンシーと生涯教育、等、「プロフェッショナルとしての理学療法士への処方箋」というテーマについて、多岐に渡ってご講演いただきました。 普段であれば到底聞けないような濃密な講演を聞かせていただき、充実した時間を過ごすことが出来ました。 理学療法士のプロフェッショナルを目指す上で、その基盤になるものは何か、という命題に対する先生の答えは、理学療法士の仕事に限らず、もっと全人的とも言うべきものでした。 生涯学習の姿勢やコンピテンシー、科学的知識に裏打ちされた信頼される技術と技能、相互理解の中で責任ある仕事の達成、探究心、人への思い遣り、自己への振り返り。 これら先生が訴えた答えは、理学療法士という仕事をする以前に、人間として、社会人としてまず基盤となるものであり、活かされるものであると感じました。 これらの要素を持ち合わせられるような人はいつでもどの場面でも、どのような業界においても、その場所でのプロフェッショナルになっているだろうと容易に想像出来るからです。 そしてこれらの要素を保持することを常に念頭に置きながら、それが普遍的に持っていられるものとなった時、周りの同僚や人を巻き込んで、その集団や場所がより良く潤滑で快活に、機能するだろうと感じました。 そんなことを考えていると、医療の業界で常に最先端に立ちながら積み上げた松田先生のその知識と経験、人生観というのは凄いなあと感動しました。 そして、最終的には畿央大学の建学の精神、「徳・知・美」と融合する事で、更に洗練されるといったお話をされるのを聞いて、また感銘を受けたとともに、畿央大学の卒業生だからこそ時には建学の精神を思い起こし、社会に融合させていかないといけないなと思いました。 午前の講演会を終えると、昼食兼懇親会は、お馴染みの食堂で開かれました。       くじ引きによって割り振られた席では、まさにランダムが故の初対面っぷりでした(^^;; 1~7期生の理学療法学科同窓生が、皆顔を合わしました。 ちらほらと先生方も、その歓談の席に同席して昼食を食べておられ、それぞれ懐かしみに浸りました。 そしてそのくじ引きで割り振られた席こそが、後の景品交換のチケットになるわけでした。 懇親会では、前座的に、席番のくじを用いて自己紹介コーナーがありました。 こういう時に当たったらこんなこと言おうとか、考えてる時には当たらないものですね(笑)(^^;; 懇親会も終了し、午後からは理学療法学科卒業生7名のプレゼンテーションを皮切りとしたシンポジウムが開かれました。 恐らく何度も顔合わせを行って綿密に、着実に当日のシンポジウムを完成させたのでしょう、非常に流動的で白熱した討論が開かれていました。       同窓生の先輩方だけでなく、同期の同窓生からも活気ある意見が発表されていたのを聴いて、何か昂ぶるものがありました。 シンポジウムに参加することは出来ませんでしたが、様々な位置の様々な立場から発表される意見や提案に、色々と考えを巡らせることが出来ました。 一見すれば非常にお堅く、緊迫した内容のシンポジウムでしたが、畿央大学で理学療法学を専攻した1~7期生が一同に会し、それぞれの立場からもう一度自分達の仕事に真剣に向き合い、討論する画は非常に素敵なものでありました。 また、そのような真剣な画を、同席した現役の畿央大学生が観覧できた事は、現役大学生の将来像の設計にも役立ったでしょうし、その縦の代が横一文字になるような画に、畿央大学の10年の濃さを感じました。 盛況のうちにシンポジウムが終われば、残されたのは席番くじによる景品交換だけになりました。 まあ、まさか当たることはないやろうし適当に楽しんどこうかな。 と、思ってる時に当たるものですね(笑)(^^;; 約70名の卒業生参加者に対して、用意されたのは3つのiPad miniでしたが、なんと3番目の当選者に選ばれてしまいました(笑)     それも1番目、2番目の当選者が松尾ゼミ出身者で繋いでの、3番目の僕も松尾ゼミ出身者で締めくくるという快挙でした(笑)\(^^)/ 懇親会では、当たった時に備えてユーモアを含ませた無難な挨拶を用意してたのですが、 iPad miniの当選時には、あっけらかんと傍観していただけなので、舞台に上げられても特に気の利いたコメントを残せず、見事に滑ってみせました(笑) その節は運営・企画の方や先生方に謝辞の一つも申し上げることができなかったことを、ひどく反省しておりますのでここで頭を下げておきますm(__)m 普段の生活で、毎日仕事をしていると、色々な事に頭を悩ましながら、この仕事や自分の人生について考える機会があります。 ですが、たまにこうして帰ってこれる母校の存在というのは本当に大きいものです。 そして建学の精神によるものなのか、この大学を卒業して、同期や同窓生の方々とお会いしても、自分を高めてくれる立派な人が多いのが本当に救いであるというか、そういう人たちと顔を合わせられる事がまた楽しみでもあります。 この大学を、ただ卒業した一つの学校と思うのではなく、帰属意識に近いものを持って、建学の精神を持ち続ける事で社会に貢献しながら、いつでも気軽に立ち寄れるような場所として思いたいですね(^^) 畿央大学、開学10周年、万歳!\(^^)/   理学療法学科6期生 小西 佑

2013.08.29

チーム医療ふれあい実習発表会(健康科学部1回生)を開催しました。

健康科学部1回生の『チーム医療ふれあい実習』が、8月19日(月)~23日(金)に実施されました。 最終日(8/23)には施設側の担当者をお招きして、本学にて実践発表会を開催し、関係者全員で実習の学びを共有しました。     各学科それぞれの学びの様子をレポートを掲載します。   【理学療法学科】 私たちは、この実習を通し医療の世界を肌で感じることで、座学で学んだ知識をより深い理解へと繋げることができました。実際の医療現場を見させていただいたことで新たな気づきがありました。一つは、医療従事者が他職種間で相手の職種を尊重し、また自分の専門分野に誇りを持って仕事をされていたこと。二つ目に、医療従事者だれもが「患者中心の医療」を基に行動されていたこと。どちらもチーム医療に欠かせない要素であり、医療の軸であると思いました。今後、私たちがその要素を育てていくためには、相手を思いやる気持ちや専門職としての知識を、より深く追求することが必要となるでしょう。そのためにも、今教わっていることをしっかり押さえなければならない、と再認識しました。 理学療法学科の学生として、やはりリハビリテーション室の見学は大きな刺激がありました。理学療法士の方の患者さんと常に笑顔で接する様子や、リハビリの様子を見させていただき、患者さんとの信頼関係を築く大切さと、適切な理学療法を提供できる知識の必要性を感じ、自分自身のコミュニケーションや知識の未熟さを知りました。さらに、この実習において患者さんと触れ合い感じたことは、理学療法士になりたいという気持ちをより強くさせてくれました。 最後となりましたが、忙しい中私たちに時間を割いていただき、院内での丁寧な説明のみならず、より多くの学びを与えてくださるよう実習内容を組んでくださった病院の皆様に心からお礼申しあげます。  理学療法学科 1回生  塩谷 純朗   【看護医療学科】 まだまだ専門知識が少ない段階での短期間の実習でしたが、この実習を通して新たな視点や今後の課題が見つかり、今まで学習してきたことがより深まりました。 実習では病棟見学だけでなく、院長先生の貴重なお時間をいただいての座談会や、学校ではあまり深く学習することのない看護師以外の医療従事者の方のお話を聞かせていただいたり、合同カンファレンスの様子を見学させていただいたり、また実際に自分たちでカンファレンスをする機会をいただきました。学校の授業だけではあまりイメージできなかった多職種間の連携や各医療職のチーム医療における役割、チーム医療を実践することの難しさ、そして医療従事者としていつも大切にしなければならいことを学ぶことができました。 また医療従事者としての視点からの学習だけでなく、実際の患者さんとのふれあいや、疑似体験などから患者さんの気持ちや、医療従事者として患者さんとコミュニケーションをとることの難しさが身をもってわかりました。私が一番印象に残ったのは、看護師さんが処置をする時やバイタルチェックを行う時、看護師さんが必ず挨拶していたことです。するとそれまでぼんやりとした表情だった患者さんの顔が明るくなり、やる気を出して痛くてつらそうな治療にも暴れたりせず、じっと耐えていました。その時、挨拶などの何気ないことでも重要なコミュニケーションであること、そしてその積み重ねが信頼関係を築くために大切であること、看護の持つ力の大きさに改めて気づかされました。 今回の実習で入学当初の看護師になりたいという気持ちがより具体的なかたちで心によみがえりました。この実習で得た学びや気づきを今後の学習に活かし、自分の中で育てていきたいと思います。   看護医療学科 1回生      森 知玲   【健康栄養学科】 今回「チーム医療ふれあい実習」で私は市立奈良病院に行き、たくさんのことを学ばせていただきました。 この実習の最終的な目標は、実際にチーム医療が実践されている医療の現場を見学することで、チーム医療を担っているさまざまな職種の役割や機能を理解することでした。3日間という短い間でしたが、さまざまな事を体験し、初めて気づいたこと、勉強になったことがたくさんありました。患者さんに元気になってもらいたいという同じ思いを抱く多種多様な医療スタッフが連携し、チームとして医療を行なっているということ、目的と情報を共有し合い、患者さんの状況に適切な医療を提供しているということを、改めて実感することができました。大学で学んだことと現実が直結した瞬間でした。 また、現場で働く管理栄養士の方からもお話を伺い、実際に患者さんに提供している献立も見せていただきました。具体的な業務や役割をより明確にイメージすることができました。 実習を通して、学んだこと・新たに発見したことは多く、自分自身にとっての課題も見つかりました。すべてを今後の勉学に活かしていきたいです。   健康栄養学科  1回生 寺尾  幸   この実習での学びは、学生の将来に大きく役立つものとなったようです。 実習病院の指導者・スタッフの皆様、そして患者様、実習期間中は大変お世話になり、有り難うございました。    

2013.08.27

奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)と共同で第一回スマートライフケアコミュニティワークショップを開催!

情報通信技術(ICT)により医療と患者をつなぐ仕組みの開発と実証実験   超高齢社会に突入にしている我が国において高齢者や患者、障がい者のライフケアの充実とその継続は喫緊の課題です。そして様々な病気や障害を持つ方々の医療や生活の質(QOL)向上を実現するために必須なのが、コミュニテイです。 スマートライフケアコミュニティとは,情報通信技術(ICT)をうまく活用するライフケア(スマートライフケア)を持続的に機能させるためのコミュニティのことです。  奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)の柴田智広准教授の研究グループはMedictome(メデイクトーム)というソフトウェアを開発されました。 超高齢社会の我が国において、在宅での医療介護は極めて重要な役割を担っています。 しかし、医療従事者が在宅での患者の様子を定量的に知る手段はほとんどありません。 また、ケアを受ける人々自身も、自分の能力や障がいの程度を定量的に知る手段がほとんどなく,自分の困っている状態を医療従事者に伝えることがなかなかできません。これらの問題をICTで解決することを目的として開発したのがMedictomeです。Medictomeとは、Medical, ICT, Homeを融合した造語です。現在は,マーカーレスで身体姿勢を簡単に取得できるKinectをMedictomeと連動させることにより,医療従事者が在宅における患者さんの姿勢や動作の状態を知り,患者さんが自身の身体の状態を知ることが可能になりました。                      ▲Medictomeの概念図                         ▲Kinectによる姿勢検査   現在NAISTの柴田智広准教授の研究グループと畿央大学健康科学部理学療法学科,ニューロリハビリテーション研究センター の岡田洋平は共同で,パーキンソン病の在宅ケアの充実をめざして,Medictome,Kinectをパーキンソン病患者さんの自宅に導入して,その効果の実証実験を実施しています。   2013年8月25日に,スマートライフケアコミュニティづくり,今回の成果の発表のため,奈良経済倶楽部にて第一回スマートライフケアコミュニティワークショップを開催しました。   当日は日曜日で大雨であったにもかかわらず,全国パーキンソン病友の会奈良県支部の役員の方々とその支援者,全国から有志の理学療法士,作業療法士の先生方と学生,神経内科医師,リハビリテーション専門病院医師,行政,企業と多分野から計55名参加いただきました。今回のような取り組みを本当に実現していくには,このように多分野からの参加が欠かせないと思います。ご参加いただきました皆様、ご支援いただいた皆様本当にありがとうございました。今後も開催しますのでどうぞよろしくお願いいたします。   ▼産経新聞WEB版に今回のワークショップが掲載されていました。  http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130826/wlf13082609560007-n1.htm       ▲ワークショップ風景   畿央大学健康科学部理学療法学科助教 ニューロリハビリテーション研究センター研究員 岡田 洋平

2013.08.13

第15回KSM(卒業生の理学療法勉強会)を開催しました!

畿央大学理学療法学科4期生の松波です。 8月4日(日)に、第15回KSM(kio study meeting)を開催しました。   今回のテーマは、以下の通りです。 ①胸部X線、CTのみかた 臨床で役立つレントゲン、CTのみかたを再確認し、どのような治療手段を選択すれば良いか、どのようなリスクがあるかを再確認しました。 授業でも学んだはずですが、やはり細かいところは忘れていたため、日々の勉強の大切さも再確認することができました。     ②Stroke rehabilitation~in pursuit of "recovery"~ 「脳卒中のリハビリ」という壮大なテーマの下、今わかっていること、わかっていないこと、臨床でそれぞれが悩んでいることを出し合い、我々理学療法士が、どのような治療手段を提供できるかについてディスカッションしました。今回のディスカッションで出た疑問点について再び調べ、再度発表してくれるとのことなので、第2回にも期待です。       ③起業について 自分たちの今後について、どのような道があるかを考える機会となりました。「今」だけを見つめるのではなく、「未来」を見据えることの必要性を再確認しました。     今回はみんなの予定が合わず、少人数での開催となりましたが、その分フランクな雰囲気の中、言いたいことを言える会になったと思います。 少人数だったため、ディスカッションがメインとなった発表も多く、同じ学び舎で学んだ同期の悩みには共感し、将来の考え方について刺激を受けたりと、非常に濃い内容になった会でした。 医療系の知識を詰め込むだけの勉強会ではなく、仲間とディスカッションする中で、たくさんの刺激を受けることができるのがこの会の強みだと感 じます。 今後も、様々な角度から刺激を与えあえるような会にしていきたいと思います。 よろしくお願い致します。       【過去の勉強会の様子】 ▼第1回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/04/post-502.html ▼第2回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/05/2ksm.html ▼第3回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/06/3ksm.html ▼第4回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/07/4ksm.html ▼第5回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/08/4ksm-1.html ▼第6回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/10/6ksm.html ▼第7回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/11/7ksm.html ▼第8回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/12/8ksm.html ▼第9回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/02/ksm.html ▼第10回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/03/post-636.html ▼第11回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/04/10-1-2.html ▼第12回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/04/24-7.html ▼第13回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/06/25-1.html ▼第14回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/08/01ksm14.html

2013.08.09

畿央大学 呼吸・循環呼吸リハビリテーション研究大会-大学院:田平研究室-

第4回 呼吸・循環リハビリテーション研究大会が2013年7月27日から28日にかけ三重県にあるオテル・ド・マロニエ湯の山温泉にて開催されました。   年々参加人数、演題数も多くなり本年は15名(田平教授、在学生6名、卒業生8名)、演題数も16演題の発表となりました。 午後2時から田平一行教授による開会の挨拶に続きM2の久保、森田、山下、山本、M3の平山(敬称省略)による中間発表に向けた発表があり、田平教授を始め卒業生の先生から暖かいご指導、アドバイスを頂く事が出来ました。 今回の発表でM3、M2のメンバーは現在の研究内容について足りない所や今後必要な所等の整理が出来とても有意義な時間になったと思います。   その後にはM1高さんの研究計画内容についての発表、卒業された先生の現在行われている研究計画、研究結果発表と続いていきました。 卒業された先生の発表内容はとても濃いもので、田平研究室の幅の広さを改めて感じる事が出来ました。 研究大会は二日を通し約8時間と長時間となりましたが、時間の経過が短く感じる程充実した時間を過ごす事が出来たと思います。       今回の研究大会では普段会えない研究室メンバーが集まる数少ない機会でもあり、田平教授を囲んだ懇親会では何気ない会話や現在の近況、今後の研究等について話し合う事が出来、研究室の暖かい雰囲気、結束力を感じる事が出来る会であったと思います。 また、2日間を通し畿央大学の建学の精神にふさわしい「徳をのばす」「知をみがく」「美をつくる」の3つの精神がギュッと凝縮された内容になったと思います。今後も研究生一人一人が更に上をめざし、成果を出して行く事の重要性を確認出来た2日間であったと思います。       研究大会後には研究大会参加メンバー全員で景勝地である御在所岳に登山ではなくロープウェイで登ってきました。とてもいい天気で最高な登山日和でした。         (M2久保貴嗣) ※  M;Master(修士課程)