健康科学研究科
2009年7月3日(金)
リハビリテーションの学術活動に関連した権威ある雑誌 『Clinical Rehabilitation 』 第23巻の6月号に本学の理学療法学科教員の論文が2つ掲載されました!
6月号には9論文が掲載されていますが、そのうち2論文が本学教員によるものです。
別々の論文が国際学術雑誌の同じ号に掲載されることは、まさに「運」でもありますが、「快挙」でもあります。今回の論文の受理掲載は、畿央大学が博士後期課程開設とともに掲げた“健康科学という学問領域を確立し、畿央大学を世界に発信する” という目標を達成するための口火になる画期的な出来事でした。
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一つ目の論文は、森岡 周 教授を筆頭とする “Effects of plantar hardness discrimination training on standing postural balance in the elderly: a randomized controlled trial (Authors: Shu Morioka, Makoto Hiyamizu, Takahiko Fukumoto, Yasunori Kataoka, and Fumio Yagi)” で、共著者のうち福本 貴彦 准教授と冷水 誠 助教は畿央大学の教員です。
もう一つの論文は、高取 克彦 准教授を筆頭とする”Does assessing error in perceiving postural limits by testing functional reach predict likelihood of falls in hospitalized stroke patients? (Authors: Katsuhiko Takatori, Yohei Okada, Koji Shomoto, and Tomoaki Shimada)”で、共著者のうち庄本 康治 教授と岡田 洋平 助手は畿央大学の教員です。
論文について詳しく知りたい方は、下記の「Clinical Rehabilitation」のホームページをご参照ください。
2009年6月16日(火)
「理学療法MOOK」シリーズの一冊として、このほど『脳科学と理学療法』(三輪書店、税込4,410円)が発刊されました。責任編集者2人のうちの一人が畿央大学健康科学部理学療法学科の森岡周先生で、他に5人の畿央大学の先生方、1人の大学院生が執筆に関わっているので紹介したいと思います。
本書は、脳科学の最新のトピックスと臨床に役に立つ内容を収録しています。序論「脳科学の進歩に期待するもの」によると、理学療法の世界では「できるADL(日常生活活動)」と「しているADL」の差を少なくすることが強調されるようになり、脳の機能を科学的に明らかにしていく必要があること、理学療法士の対象疾患で脳血管障害が最も多いということから脳科学の知見が必要であり、脳の損傷部位とその部位の脳機能が明らかになることで、より科学的な予測に基づく理学療法が可能となるということです。そこで本書が生まれたわけです。
2009年6月15日(月)
第44回日本理学療法学術大会で、本学大学院1期生の増田崇さん(奈良県立五條病院勤務)が学術大会の優秀賞を受賞されました。
これは、増田さんが大学院在学中に修士論文の一部を昨年の学術大会で発表したものです。 タイトルは『腹部外科手術後の咳嗽時最大呼気流速と術創部痛の関係』で、内容は手術後の咳の力と痛みとの関係を調査したものです。
▼受賞された増田崇さんのコメント
今回の受賞は正直驚きました。
お世話になった皆様方に改めて御礼申し上げます。
今後も引き続き、理学療法の発展に少しでも寄与できるよう、がんばっていきたいと思います。
ありがとうございました。
▼理学療法学科 田平一行教授からのコメント
私も共同研究者として、増田さんの研究に関わっており、理学療法士の学会として最も大きな学術大会で認められたことは本当に嬉しく思います。今後も患者様に有用な知見が得られるように、大学院生,ゼミ生,本学教員とともに研究に励みたいと思っています。
2009年1月29日(木)
1月24~25日に
大学院 神経リハビリテーション研究室(森岡研究室) 研究発表会を開催しました。
初日は、大学から程良く離れた情緒あふれる「信貴山観光ホテル」で行われました。
当日は粉雪舞う厳しい寒さとなりましたが、会場からは発表者の熱気が伝わってくるようでした。
2008年12月11日(木)
11月19日(土)、20日(日)に愛媛県松山市の愛媛県県民文化会館で開催された第32回日本高次脳機能障害学会「メインテーマ:臨床の技(スキル)」にて、本学大学院2回生の谷口博さん(森岡研究室)の発表「姿勢変化によるプリズム順応課題の効果について-シングルスタディでの検討-」が、新知見ならびに独創性の優れた研究として、優秀ポスター発表賞に選ばれました。