2015年の記事
2015.08.27
チーム医療ふれあい実習実践発表会を開催しました!
理学療法学科1回生、看護医療学科1回生、健康栄養学科臨床栄養コース2回生の学生たちが学科の枠をこえたグループを編成し、実際にチーム医療が実践されている医療現場(病院・施設)を訪れて、チーム医療を担う専門職としての資質や態度を養うのが本校の特色ある学び「チーム医療ふれあい実習」です。 将来医療にかかわる職業を希望している学生がヘルスケアチームを構成する専門職の役割と機能を学びます。 今年の「チーム医療ふれあい実習」は、8月17日(月)に学内での事前研修、18日(火)~20日(木)の3日間、下記の10の病院施設に分かれ、チーム医療の在り方や患者さんに携わる様々な職種・施設設備などを実習を通じて学び、これらの学びのまとめと今後の学生生活にどう活かしていきたいかを8月21日(金)14:00から冬木記念ホールにて各病院施設ごとに発表いたしました。 実践発表会には、各病院施設でお世話になったご担当者の方々の多数ご参加いただきました。 ご参加いただきました各病院施設のご担当者様にお忙しい中、ご来校いただき感謝申し上げます。 今回、お世話になった病院施設 市立奈良病院、市立岸和田市民病院、奈良医療センター、西大和リハビリテーション病院、奈良西和医療センター 健生会土庫病院、平成記念病院、済生会中和病院、奈良東病院、ベルランド総合病院 今回参加した学生さんの体験レポート 健康栄養学科2回生 私たちのグループでは、 ①他の職種と自分たちが目指す職種とがどういったところでつながっているのか、それぞれの職種の役割について学ぶ。 ②患者さんや医療従事者とのコミュニケーションを積極的にとる。 ③病院と地域のつながりについて知る。 ④今、大学で学んでいることがどのように現場で生かされているのか確かめる。 ⑤自分自身の課題を発見し、今後に生かす。 と、5つの目標を決めて実習に挑みました。 【1日目】 午前中は、施設見学でした。テレビでしか見たことのないような救急室を見せていただいたり、カテーテル室では実際に患者さんの治療が行われていて医療従事者の方がたくさんいて緊張しました。カテーテル検査では、患者さん一人に対して医師、看護師、放射線技師、臨床検査技師の最低6人体制で進められていました。ここではしっかり声出しすることによる確かな情報伝達、日頃からのコミュニケーションの大切さなどを学びました。ICUも見学させていただきました。ICUにつながる手術室は医療の高度化に合わせて機械を導入できるようとても広いつくりになっていました。 産科や小児科など見学したすべての病棟が患者さんのことを考えた環境づくり、無駄のないような動線作りをされていました。その中でも緩和ケア病棟は、ファミリーキッチンや家族用の控室、あとガーデンがあったり、患者さんだけでなくその家族への配慮もしっかりなされていました。 午後には薬剤部、栄養管理室、検査科の見学をしました。医療に携わる様々な職種の仕事内容について知ることができ、それぞれの人たちがどのようにして連携し、チーム医療が成り立っているのか学生なりに理解がとても深まったのではないかと思います。病院で働く看護師さんでさえ見たことがないようなところも見学でき、本当に貴重な経験をさせていただいているのだなと感じました。 【2日目】 病棟に入り、入院患者さんの日常生活の様子、患者さんに関わる各職種の役割と機能及び連携について学びました。嚥下(食べ物を飲み込みこと)困難な患者さんにゼリーを食べさせていたのは言語聴覚士さんでした。患者さんの喉の動きをしっかり見て、実際に栄養指導するところも見ることができました。人によって食生活に対する意識が全く違うので、その人の意識レベルに合わせた指導を行っていました。説明も分かりやすく、私もそのように人に伝えられるような知識をつけていかなければいけないと感じました。また、良い面だけでなく、人によっては耳を傾けてくれないという指導の難しさも知りました。 患者さんと1対1でお話もしました。色々なお話ができてとてもい良い時間を過ごせました。患者さんとのコミュニケーションに関しては、相手を理解しようとする気持ちが大切だということを学びました。そのあとのグループでのカンファレンスでは、メンバーそれぞれが体験したこと、感じたこと、学んだことについて話し合いました。他のメンバーの体験や意見を聞けるのはチームのメリットだなと思いました。またカンファレンスでは、日ごとにメンバーの積極性が増していきました。 【3日目】 リハビリテーション、外来診察、入退院支援センターなどの見学をしました。理学療法士さんが、患者さんの希望、日常生活に合わせて細かなリハビリを患者さんとともに行っていたのが印象的でした。入退院支援センターには豊富な知識と経験をもった専門・認定看護師さんがおられ、患者さんにとってとても心強い所であると思います。看護師さんとソーシャルワーカーさんとの連携も大切にしておられました。 この3日間の実習では本当に貴重な経験がたくさんできました。医療が想像以上に様々な人々によって支えられていることを知りました。他学科と合同で実習したことによって視野が広がったと思います。専門知識をさらに深めることやコミュニケーション能力の向上などみんながそれぞれの課題を見つけることができたんじゃないかなと思います。 実習施設のスタッフの方々、患者さん、実習に携わる先生方、本当にありがとうございました。 健康栄養学科2回生 植囿明子 理学療法学科1回生 今回の実習は主にチーム医療を学ぶという目的があり、私が実習に行かせていただいた病院の特徴として、高齢者の方が多いということがありました。 多職種によるカンファレンスやいろいろな職種の方のお話を聞き、お仕事を見学させていただき、チーム医療の大切さや個々の職種の役割、どのように情報交換をしているのかを学び、この実習を通して患者さんを診る上で一番大切なのはコミュニケーション能力だということがわかりました。コミュニケーションが大切なのは何気ない会話から患者さんの情報や体調を聞き出したり信頼関係を築くことはすごく大事だということを知りました。コミュニケーションをとることができないと患者さんから拒絶されることもあるからだそうです。私が見学させていただいた理学療法士の方もリハビリの最中によく会話をしていて、患者さんも楽しそうでした。大学生活において周りの観察やあらゆる人と関わっていくなど、コミュニケーション能力や注意力などを養っていこうと思います。 この病院に来て特に印象に残っているのは、病院全体の明るい雰囲気と働いている方たちや患者さんの笑顔です。食堂には折り紙などで飾り付けがされていてあらゆる壁には魚や花の写真が多く貼られていたりと患者さんが楽しく、自分らしく過ごせるように工夫も多くなされていました。ほかには週に一回開かれる「音楽療法」や毎日お昼に開かれる「喫茶」などがあります。これらの工夫はリハビリへの意欲向上にもつながるそうです。 今回の実習で「理学療法士になりたい」という気持ちが大きくなり、勉強をもっとしなければいけないとモチベーションが上がりました。それは私だけでなく実習に行ったみんながそうだと思います。 この経験を忘れず今後の勉学も頑張っていこうと思っています。 実習を受け入れてくださった病院のスタッフの皆様、本当にありがとうございました。 理学療法学科1回生 来海恵 看護医療学科1回生 私はこの実習で、様々な職種を知り、それぞれの専門性を理解することを目標としていました。各部門の見学をさせていただき、理学療法士や作業療法士、栄養士、薬剤師などの専門性や連携について学ぶことができたことで、目標が達成できたのではないかと感じます。そして私はこの見学から、1人の患者さんに対して多くの医療従事者が関わっていることを学びました。一方、多くの医療従事者が協働するからこそ、ミスを防ぐために何重にも確認を重ねているということも知り、病院全体で患者さんの安全・安楽を守っていることを学びました。 また、言語聴覚士さんの「小学校では“ひらがな”から習うので、どうしても“ひらがな”が1番わかりやすいと思いがちだけど、患者さんによっては漢字の方がわかりやすく感じる方もいる」という話を聞いて、思い込みで判断するのはよくないと感じ、この学びから今後は、科学的根拠に基づいた知識を意識して勉強していこうと思いました。 実習中に、患者さんとお話させていただく機会があり、患者さんの気持ちを知りたいと思った私が「入院生活はどうですか」と尋ねると患者さんは「95歳になって、もう家族も見舞いに来てくれなくなって、孤独です。看護師さんは忙しいから、こんなおじいちゃんには仕方ないけど、若い子には相手してあげてほしいですね。」とおっしゃいました。その言葉に私は頷くだけで何も答えられず、自分のコミュニケーションスキルの未熟さを実感しました。学びの発表で、「話せないから話さないのではなく、話せないからこそ積極的にコミュニケーションをとっていかなければならない」と言っている人がいて、学びの共有からとても大切なことを学ぶことができました。 実習を通して、現場の方々のように患者さん中心の医療をするためには、まだまだたくさんの勉強が必要であると感じました。今後勉強をしていく中で、コミュニケーションスキルを高め、病棟でお話していただいた患者さんにどのような言葉を返すのが適切であったのかを自分なりに見つけていきたいと思います。 看護医療学科1回生 蓮尾夏美 参加した学生さんたちは、「チーム医療ふれあい実習」でそれぞれ、いろいろな”気づき”があったと思います。この”気づき”をこれからの学生生活に生かしてほしいと願います。 看護医療学科 講師 小林 智子
2015.08.27
夏のスポーツ実習2015(in琵琶湖)レポート vol.4
琵琶湖での実習四日目(最終日)がスタート! 畿央大学では教養科目「スポーツ実習」の一環として夏期集中講座が行われています。 学生(1回生)38名、教員5名、学生スタッフ(2回生)5名が、8月22日(土)~25日(火)に琵琶湖BSCウォータースポーツセンターにて、ヨット、カヤック及びウィンドサーフィンに取り組んでいます。レポート第4弾が届きました! 最終日は台風の近づく中でしたが、前日より先生方と現地のBSCの方々とミーティングを重ね、悪天候になりそうならその時点で中止する、という条件付きで実習をスタートしました。 午前の実習は、今までの中で一番風が強く、水温も低かったので、少し早目に終了しました。また、昼食前に野菜たっぷりの温かいスープを作っていただき、体の中から暖かくなりました。 その後、閉校式では”チャレンジすることの大切さ”をBSCの校長先生から語っていただきました。 最後に、今回、スタッフとして、スポーツ実習をサポートしてくれた2回生の学生さんの声を紹介します! この学生さんたちは、昨年スポーツ実習を履修しています。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 最終日は4日間で1番天候が悪く、疲れもたまっていてとても心配でしたが、みんな楽しそうに活動に取り組んでいました。 今回活動班に同行するスタッフとして参加し、昨年とは違った学びがたくさんありました。 まず、どの種目も昨年経験しているので1回生が困っているときにアドバイスをすることができました。これは、1度経験しているという強みからうまれる自信があるからこそできることであり、自分のことで精一杯だった頃から比べると余裕ができたのだと思います。 活動後の講義も、昨年は『理論はわかっているのに実践で生かせない』という感じでしたが、今回は理論を理解したうえで、実践でも生かすことができました。 『そういうことだったのか!』という瞬間が多く、よい学びになりました。 昨年のスポーツ実習とは違った目線で実習に参加できて本当によかったと思います。 初めてのときには気づけなかったBSCのスタッフのみなさんの忙しさや先生方の支えを近くで見て、感じることができたのが特によかったです。 誰一人として欠けることなく、最終日に全員笑顔で実習を終えることができて安心しました! 夏の思い出がまたひとつ増えました(^○^) 現代教育学科2回 徳永有紀 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回メディカルサポートのスタッフとして参加しました。日々の健康チェックや、体調不良や怪我をした1回生の対応や、理学療法学科の先生の手伝いをしました。 この実習に参加したことで、怪我の処置方法などの知識を深めることができました。実習期間中は、筋肉痛や日焼けがひどい人もいましたが、比較的みんな元気にマリンスポーツに励むことができたのではないかと思います。 最終日は天気が悪く気温も低かったので、みんなの体調が心配でしたが、BSCの方が温かいスープを作ってくださったこともあり、最後まで元気に過ごすことができました。 昨年参加しましたが、そのときは寝袋で寝たので4日目には疲れきった状態でした。今年は布団で寝たので、しっかり睡眠が取れていたように思います。そのおかげもあって、実習に全力で取り組めたのではないでしょうか。 特に大きな怪我もなく全員揃って実習を終えることができ、よかったと思います。 理学療法学科2回生 杉谷美由紀 田中瑞起 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 最終日、少し天候は悪くなりましたが、琵琶湖BSCウォータースポーツセンターのスタッフの皆様や学生サポートスタッフの協力もあり、無事にスポーツ実習を終了することができました。ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。 【関連リンク】 夏のスポーツ実習2015(in琵琶湖)レポート vol.1 夏のスポーツ実習2015(in琵琶湖)レポート vol.2 夏のスポーツ実習2015(in琵琶湖)レポート vol.3
2015.08.26
看護医療学科4回生が国立ハンセン病療養所を訪問(2日目)!~「健康学特論」
「健康学特論」(看護医療学科保健師資格必須科目)の主な到達目標は、人権と医療問題に関しての基本的知識や、マイノリティの健康問題、ヘルスプロモーションに関する知識を習得することにあります。保健師資格の指定規則対応科目「健康学特論」では授業の一環として、2015年8月25日(火)より2日間、岡山県にあるハンセン病療養所である国立療養所長島愛生園と邑久光明園を訪ねました。(参加学生29名 引率教員 文鐘聲准教授・松本泉美教授) その2日目の様子をご紹介します。 ハンセン病療養所見学の2日目です。本日は、台風一過の青空となりました。宿泊場所とした岡山いこいの村の屋上からは長島の全景を見ることができます。右手に見えたのが、昨日もご紹介した「人間回復の橋」と呼ばれる邑久長島大橋です。 ▲長島の全景 ▲邑久長島大橋 2日目である26日は、同じ長島にある国立療養所邑久光明園にて研修を行いました。 同じ島に二つの国立ハンセン病療養所があるのはこの長島のみです(2015年8月現在、全国に13の国立ハンセン病療養所があります)。邑久光明園は、もともと公立の「第三区府県立外島保養院」として現在の大阪市西淀川区中島に1909年に開園しました。しかし、1934年の室戸台風により壊滅的被害を受け、その後、長島の地に光明園として復興・開園するに至りました。 邑久光明園園長である青木美憲医師による講話から2日目の研修は始まりました。 青木園長は、ハンセン病療養所に勤める医療従事者としての心構えからお話しくださいました。ハンセン病に関する国賠訴訟は、2001年に国の過失を認め原告勝訴となりましたが、回復者(原告)からすれば、医療従事者も被告の立場にあること、その自覚が我々には必要だということを、静かにお話しくださいました。私はこの一言に心を激しく揺さぶられました。個人的な経験ですが、私は数度となくハンセン病療養所に足を運び、回復者の居宅にもご訪問させていただいたことがあります。そのときは、その回復者の方が私と同じく在日コリアンであったこともあり、実はある種の親近感をも持っていました。医療従事者が加害の立場にあることはままあるやもしれません。ハンセン病の教訓として、このことを自覚しないといけない、と強く思いました。園長先生の穏やかながらも心を打つお話に、学生たちも熱心に聞き入り、積極的に質問もしておりました。 青木園長の講話を終え、私たちは園内の見学へと移りました。園のバスと車を出してくださり移動しました。まず訪れたのは納骨堂です。一同で手を合わせました。その後、2000年まで火葬場として使用されていた場所で現在は慰霊碑が建立されている、しのび塚公園にて手を合わせました。 ▲納骨堂 ▲しのび塚公園 次に、監禁室です。2002年に歴史的建造物として修復し保存されている建物ですが、実際に中に入ることができました。「懲戒検束規定」の現実について、深く考えさせられました。 ▲監禁室 その後、邑久光明園の2つの桟橋(当時。写真右側は患者用、左側は職員用)、旧光明学園校舎を利用した資料展示室に向かいました。ここでも、ハンセン病の歴史と入所者の生活を垣間見ることができました。 ▲2つの桟橋 ▲資料展示室 このようにして、あっという間に邑久光明園での研修を終えることになり、帰路につきました。2日間を通して、学生はもちろん、教員も多くを学ぶ機会となりました。「百聞は一見に如かず」。この現実を目の当たりにすることにより、今後絶対に繰り返してはならない思いと、この事実を伝えていかないという思いにかられています。このブログを読んでくださった方々に少しでも伝われば幸いです。 最後になりましたが、2日目の邑久光明園での研修を充実したものとして下さった、青木美憲園長、庶務課の福井さまをはじめとした職員のみなさまに厚く御礼申し上げます。 看護医療学科 准教授 文鐘聲 【関連ブログ】 看護医療学科4回生が国立ハンセン病療養所を訪問!~「健康学特論」
2015.08.26
第13回畿央祭実行委員Blog vol.5~学内企画部署の紹介!
こんにちは! 今年の畿央祭の学内企画部署長は現代教育学科2回生の米永裕樹と光岡克真が務めさせていただきます。 第1回学内企画ブログは米永が担当します! 今年の学内企画は41人、ひとり一人個性的なメンバーで頑張ります!! ▲昨年の様子 さてさて、今年の企画はですね… みんなでワイワイ ぴったんこかんかん みんなでガヤガヤ 喫茶店 さぁ、探せ! スタンプラリー そして!!! 学内企画恒例のお化け屋敷!!! この4つです! 詳しい内容はお楽しみです☆ 夏休みの活動はすでに2回行いました(^-^) みんな予定がある中、集まってくれる良い子ばかりでとても嬉しいです。 少し頼りない部署長ですが、もっとみんなと仲良くなって全員で協力して楽しい最高の思い出が残る畿央祭にしていきたいです。 第13回畿央祭実行委員学内企画部署長 現代教育学科2回生 米永 裕樹 【関連リンク】 畿央祭(学園祭)実行委員Blog 畿央祭~瞬(またたき~)~イベントページ
2015.08.26
看護医療学科4回生が国立ハンセン病療養所を訪問!~「健康学特論」
8月25日(火)から2日間、岡山県にある国立療養所長島愛生園と邑久光明園を訪問! 「健康学特論」(看護医療学科保健師資格必須科目)の主な到達目標は、人権と医療問題に関しての基本的知識や、マイノリティの健康問題、ヘルスプロモーションに関する知識を習得することにあります。 日本における医療には輝かしい成果がある反面、目を覆いたくなるような現実もあります。その厳しい現実の一つ、人権を徹底的に踏みにじった歴史である「ハンセン病問題」を学び、実際にハンセン病療養所を見学することにより、日本でのハンセン病の「隔離」と「差別」の歴史を直接目で見ることは、一医療従事者としてこの歴史を繰り返さないようにするため重要です。保健師資格の指定規則対応科目「健康学特論」では授業の一環として、2015年8月25日(火)より2日間、岡山県にあるハンセン病療養所である国立療養所長島愛生園と邑久光明園を訪ねました。 初日である25日は、台風15号の影響で雲行きは怪しかったものの、雨に見舞われずに大学を出発することができました。 しかし、途中から雨が降りだし、「人間回復の橋」と呼ばれる邑久長島大橋を渡る頃には結構降っており、おまけにかなり強い風が吹いておりました。 ▲邑久長島大橋(1988年にできた橋。写真奥、バスの中から撮影) 昼食後、この雨と風がどうなることかと思いながら、13時より研修が始まりました。 当初は歴史館の見学からでしたが、幸い雨が降っていなかったこともあり、園内(屋外)の見学から始めることとしました。 現在は使用されていませんが、当時の隔離の歴史を見るべく、見学を開始しました。ガイドはハンセンボランティアゆいの会の羽原敏徳さん。まずはじめに、「収容桟橋」から。この桟橋は、当時のハンセン病患者が島に隔離される際に使われた桟橋です(当時、患者以外の桟橋は別にありました)。そのすぐ近くには回春寮(収容棟)があります。隔離収容されたはじめの1週間ほどはここに入れられ、クレゾール消毒風呂に入れられたそうです。 ▲収容桟橋 ▲回春寮(収容棟) その後、監房跡へ。この監房は、主に逃走しようとした入所者を捕まえ、懲戒検束した場所です。授業では事前に習ったものの、疾病の療養所に監房があったこと、その実物を前に、見学した学生たちは絶句していました。 次に、納骨堂に行きました。学生全員が線香をともし、療養所でお亡くなりになった方々にお祈りをしました。それぞれお墓があるはずなのに、そのお墓に入れない現実について、メモをとりつつ説明を聞き入っていました。 ▲監房跡 ▲納骨堂 なんとか雨の影響を受けずに無事、歴史館(旧事務本館)に到着し、説明を受けました。 ▲歴史館(旧事務本館) 研修の最後には、長島愛生園入所者自治会会長の中尾伸治さんのお話をお伺いすることとなりました。中尾さんは奈良県のご出身で、入所後の生活および今なお残る差別について、語っていただきました。ハンセン病は治る病気であること、現在の入所者でハンセン病の患者はいないこと、しかしながら後遺症に苦しんでいること、今なお強い差別が残っていること。学生も真剣な表情で聞き入っていました。 外は高潮警報が発令される中、少し雨風にはさらされましたが、なんとか無事研修を終えることができました。その後、宿泊施設である岡山いこいの村の研修室にて班ごとのディスカッションを行い、カンファレンスを行いました。カンファレンスでは、学生各々がこの理不尽な差別について熱く語りあいました。 最後になりましたが、本日台風の中、温かく迎えてくださった長島愛生園の方々に厚く感謝申し上げます。 翌日は引き続き、同じく長島にある邑久光明園を見学します。学生一同、実りあるものにしたいと思います。 看護医療学科 准教授 文鐘聲
2015.08.25
夏のスポーツ実習2015(in琵琶湖)レポート vol.3
琵琶湖での実習三日目がスタート! 畿央大学では教養科目「スポーツ実習」の一環として夏期集中講座が行われています。 学生(1回生)38名、教員5名、学生スタッフ(2回生)5名が、8月22日(土)~25日(火)に琵琶湖BSCウォータースポーツセンターにて、ヨット、カヤック及びウィンドサーフィンに取り組んでいます。レポート第3弾が届きました! 実習も3日目となり、いろいろなことが出来るようになってきました。 2回目のヨットは、帆走理論を学んだので、風上にもジグザグに進んだり、風の進行に合わせてシートをゆるめたり、ティラーを調節したりすることができました。初日よりも沖に出ることができたし、コツも掴めていたのですぐに風に乗れて、自分の成長が確認でき、嬉しかったです。 1回目にウインドサーフィンをしたときは、ボードの上に立ててもそのまますぐにこけて何回も水中に入って体力を消耗しましたが、2回目ではボードに立つことが出来て、そして風を受けて進むことができました。進むことができると、とても気持ちが良く優雅に湖上で過ごしましたが、方向転換をするのがやはり難しかったです。 2回目のカヤックは、片道40分こぎ続け、琵琶湖の別の浜に到着。向こうではみんなで水遊びをしました。帰りも40分こがなくてはいけないのですが、お腹がグーグーなって、「バーベキュー、バーベキュー」と二人でかけ声をあわせながら、頑張って帰りました(笑) 夕食は待ちに待ったバーベキュー!!! お肉、ピーマン、キャベツ、玉ねぎ、そして大きな大きなフランクフルトがあり、満腹です! 学科の違う人とグループになり、友達が増えました。 夕食後は全員でレクリエーションをしました。「たこさん」ゲームでは、大きな輪になって、先生が「タコ!」というと隣の人の指をつかみ、反対の隣の人に指をつかまれないようにするゲームです。「タイ!」や「田んぼ」など紛らわしい言葉もあって盛り上がりました。「猛獣ゲーム」では、猛獣の名前の文字数分だけグループになるゲームです。必ず男女が混ざることなどのルールもあり、こちらも楽しかったです。そのほか、「伝言ゲーム」や「連想ゲーム」などをしました。 部屋に戻ってからは、カードゲームやいわゆる女子トークもしながら、実習最後の夜が更けていきました。 現代教育学科1回生 連 麻衣 森下友里加 和田真理子 看護医療学科1回生 高田 咲貴 【関連リンク】 夏のスポーツ実習2015(in琵琶湖)レポート vol.1 夏のスポーツ実習2015(in琵琶湖)レポート vol.2
2015.08.25
福島県いわき市・郡山市ボランティアでの活動レポート!~災害復興ボランティア部HOPEFUL
災害復興ボランティアHOPEFULです。 8/16(日)〜8/19(水)の一泊四日(車中二泊)、HOPEFULのメンバー11人で福島県のいわき市と郡山市へボランティア活動に行ってきました!活動内容として、17日(月)はいわき市で行われている“ふくしまオーガニックコットンの栽培のお手伝いをさせていただきました。 震災から四年と半年が経とうとしている今、風評被害に悩まされ、農作物の生産が難しくなっており、食品ではなく衣類などに使われる無添加のコットンを栽培することで新しい農業を進めていることを教えていただきました。 活動中はあいにくの雨でしたが、現地の方々が優しく丁寧にやり方を教えてくださり、みんなでたのしんで作業することができました♩ これはオーガニックコットンでひとつ一つ手作業で作られた“コットンBABE”という人形です☆ みんなでお土産に頂きました! 収穫は秋〜冬ということで、またみんなで収穫しに行きたいと思います! 18日(火)は、郡山市にある“おだがいさまセンター”というボランティアセンターにて近日行われるお祭りのために外の草刈りをしました!そしてお昼からは仮設住宅に住まれている役員の方々に震災発生当時のお話や、避難生活のお話を聞かせていただきました。ニュースや報道では知ることのできない福島の現状を知ることができて、とてもためになる時間でした。 今回参加してくれた1回生の感想です。 私は現地を訪れたのは今回初めての経験でした。実際の福島には知らなかったことが溢れていて、それを知ることができたのは自分の中で大きな一歩となりました。 言葉を選んでいるうちに現地の方との貴重なコミニュケーションを逃したり、せっかく福島に行ったのに…と反省するところはたくさんありました。自分のことに手いっぱいで、フィードバックの時の先輩方の言葉でやっと気づくこともありました。 最初の動機は軽い気持ちだったけど、『自分の耳でお話を聞いたこと』『自分の目で現地を見れたこと』は福島に行って本当によかったと思いました。 次の機会も行きたいです。というよりまた参加し、たくさんのことを経験しなければいけないと強く思いました。 4日間、福島の方々は勿論、先輩方にたくさん支えていただいてこそ成り立ったボランティアでした。 現代教育学科1回生 松岡紗夜 今回の活動は自分たちにとってとても意味のある一泊四日の福島ボランティアでした。 続けることの大切さ、伝えることの大切さを実感しました。 今後も私たちにできることを考えて行動していこうと思います。 現代教育学科3回生 荒井幸恵
2015.08.24
2015年KDKファッショングランプリコンテストで「京都府知事賞」を受賞!~人間環境デザイン学科村田ゼミ
村田ゼミの学生有志(吉岡俊輔、茶谷千佳、後和伸之介、福原希)その他多くの学生さんの助けを得て、KDKファッショングランプリコンテスト(京都服飾デザイナー協会主催)にチャレンジしました。 5月にデザイン画を提出し、審査通過の連絡を受けてから、二次審査のため夏休み返上で衣装制作に取り組んできました。 そして8月23日(日)京都新聞本社ホールでの二次審査に臨みました。 リハーサルの後、多くの審査員の前で茶谷さんがモデルを務め衣装を披露、吉岡君がコンセプトを発表しました。 今回のテーマは「ひとすじの道」 ボリュームある肩周り飾りは人としての存在感を表し、身頃のスパンコール飾りの輝きは自分の進むべき『ひとすじの道』を照らす。彼らの決意を表現したのでしょう。 1時間後、どきどきしながら結果発表を待ちます。 佳作から発表され賞も残すところ、2つのみになりました。 例年だとすでに呼ばれ舞台に上がっている頃です。 だめだったのか・・・とあきらめかけていたところ「京都府知事賞は畿央大学」と発表されました。 学生共々「やったー」と声をあげ抱き合って喜び合いました。京都府知事賞はすばらしい賞でグランプリの次点の賞です。 村田ゼミ生が12年間チャレンジしてきた中で最高の結果です。 審査員の方々から 「きれいな作品であった。」 「どのように制作されているのか不思議な作品である。」 「コンセプトが素晴らしかった。」 「デザイン画が実物では何倍も魅力的なものになった」 等ありがたい講評をいただきました。 「この勢いを途切れさせることなく走り続けたい」という学生のコメントには、頼もしく感じるとともに目頭が熱くなりました。 人間環境デザイン学科准教授 村田 浩子
2015.08.24
第13回畿央祭実行委員Blog vol.4~広報部署の紹介!
こんにちは! 第13回畿央祭実行委員広報部署長を務めさせていただく中岡彩樹です(*^▽^*) 今回は広報部署の活動について、簡単に説明したいと思います。 主な活動はパンフレット作りで、夏休みにアリーナ・学内・舞台の企画内容やスケジュール、模擬店や展示の紹介などさまざまな情報を集めて、今年の畿央祭のテーマに沿ったパンフレットを作成していきます^^ ▲写真は昨年のパンフレットです! 夏休みで1番大変なのが広告協賛依頼のためのお店回りですが、23人で力を合わせて頑張っていきたいと思います!! どうぞお楽しみに♪ 第13回畿央祭実行委員会広報部署長 理学療法学科2回生 中岡彩樹 【関連リンク】 畿央祭(学園祭)実行委員Blog 畿央祭~瞬(またたき~)~イベントページ
2015.08.24
第13回畿央祭実行委員Blog vol.3~アリーナ企画部署の紹介!
第13回畿央祭実行委員会アリーナ企画部署長は現代教育学科2回弘田真悠・松本千歳の2人で務めさせていただきます! よろしくお願いします!第1回アリーナ企画部署のブログは、弘田が担当します。 アリーナ企画は、体育館で子どもたちにゲームをしたり、工作をしたりと様々な遊びで楽しんでもらう部署です。 毎年、たくさんの子どもたちが遊びに来てくれます。去年も大盛り上がりでした!! ▲昨年の様子 今年の遊び紹介 アリーナ:ストラックアウト・PK・宝探し・わなげ 小体育館:折り紙・ぶんぶんごま・プラバン・牛乳パック制作 他にも、ぞうさん・幼児コーナー・バルーンアートなどに加え 新しい遊びが登場します! 去年、大人気だったビンゴゲームも開催します(^O^)/ 夏休みは、毎週月・水曜日に活動しています。 みんなで協力し、去年より楽しんでもらえるものになるように頑張ります!! ちゃくちゃくと準備も進んでいます。 これからも、みんなでつくり上げていく様子をHPやブログで報告していきます! 第13回畿央祭実行委員会アリーナ企画部署長 現代教育学科2回生 弘田真悠 【関連リンク】 畿央祭(学園祭)実行委員Blog 畿央祭~瞬(またたき~)~イベントページ
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