2021年7月の記事

2021.07.07

畿友会(学生自治会)だよりvol.71~畿友会主催『緊急対応講習会』を開催!

こんにちは!学生自治会「畿友会運営委員会」です! 令和3年7月1日(木)の昼休みに、全クラブ(運動系・文化系)及び運動系サークルを対象とした緊急対応講習会を開催しました。コロナ禍での開催のため、完全対面ではなく登学している方は対面で講義室のスクリーンを通して、また遠隔参加の方はZoomを使って開催しましたので、報告させていただきます。   ▼対面の方は、E104講義室で参加しました   今年度の緊急対応講習会では、以下の6つの内容を扱いました。 ◎健康支援センターからの講習  ①怪我発生時の初期対応  ②救命処置の流れ  ③過呼吸の対処  ④熱中症の対処・対策 ◎学生支援センターからの講習  ⑤課外活動中に急病・怪我をしたとき  ⑥スポーツ安全保険について     ▼当日はスライド資料をもとに説明がありました   関西圏でも緊急事態宣言が解除され、課外活動を再開する団体も多いと思います。とても嬉しいことですが、まだまだ油断はできないため、感染予防対策は忘れずに行いましょう! また、暑さも厳しくなっているため、熱中症や脱水症対策をしっかり行ってくださいね!! 本日の講習会は全体の8割以上の団体の参加がありました。 代表者の方々、参加いただきありがとうございました!!   畿友会広報部 現代教育学科3回生 下岸あすか   ▶畿友会に関連するブログ記事 KIO Smile Blog

2021.07.05

手遊びと紙人形劇の動画を公開!~2021年度「マミポコ・親子ひろば」前期第2回活動

「マミポコ・親子ひろば」は、近隣の未就園児とその保護者の皆さんに遊びと交流の場を提供する取り組みです。親・子・大学生のコミュニケーションの場として、自由遊び、手遊び、絵本の読み聞かせ、体操遊びなどを提供し、元気いっぱい活動をしてきました。   現在はコロナ禍により対面での実施が難しいため、「おうちでできる簡単な遊び」を企画・製作しました。今回は七夕にちなんで、セリフや動きも自分たちで考え、きらきら星の手遊びと彦星と織姫の出会いの物語をペープサート(紙人形劇)で演じました。是非おうちでお子様と一緒に楽しんでください! 親子一緒にお家で楽しめる遊びを考え、動画配信することになりました。まだまだ皆さんと会うことが難しい中で、少しでも明るく楽しい気持ちになっていただければと思います。   【第2回:7/1(木)】 〇手遊び「きらきら星」 〇ペープサート(紙人形劇)「彦星と織姫の出会い」     〈準備の様子〉  ※感染対策を徹底したうえで、練習や準備作業をしています。   〈撮影の様子〉   これからも、より安心・安全に楽しく活動できるような内容を考えていきたいと思います。 子ども達や保護者の方々の笑顔を見られることを楽しみにしています! 動画は順次配信していく予定ですので、チェックしてください!   現代教育学科3回生 荒井斗子 岡村遥佳   【関連記事】 親子で簡単にできる手あそび動画を公開!~2021年度「マミポコ・親子ひろば」前期第1回活動

2021.07.05

離島・へき地医療体験実習(川上村)で応急手当ポケットカードを作成!~看護医療学科

看護医療学科4回生の必修科目である「離島・へき地医療体験実習」では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため学生が現地を訪れることができませんでしたが、5月にインターネット等様々な方法を活用して、へき地で生活されている方々や、保健・医療・福祉を支えている方々と交流をし、多くの学びを得ることができました。 吉野郡川上村での実習では、学生が「母子」「学校」「成人」「高齢者」「包括」と5つのグループにわかれて活動をし、各発達段階における健康課題に着目して媒体作成を行いました。   成人グループは、一般社団法人 吉野かわかみ社中の上田一仁様にインタビューを行い、林業に携わる方々の業務の実状についてお話を伺いました。その中で、作業中に緊急性の高い傷病者が発生した場合には防災ヘリコプターでの救助を要請されることと、作業している場所によっては携帯電話が使用できず、救助までに時間を要することを知りました。 そこで、救助を待つ間に林業従事者の方々自身で傷病者への対応ができることを目的に「安心!応急手当てポケットカード~命を守ろう~」という媒体を作成しました。インタビューで、林業従事者の方々が受傷される原因として、伐採した木に脚を挟まれることによる骨折が多いということをお聞きし、媒体では骨折・出血への対処方法と心肺蘇生法に関する内容を取り上げました。   また、上田様からのアドバイスで、山林での作業に携帯していただけるようなサイズとし、防水のためのラミネート加工を施しました。内容のわかりやすさ、文字やイラストの見やすさについても林業従事者の方々に確認していただき、完成することができました。     完成したポケットカードは、吉野かわかみ社中を通じて、川上村で働くすべての林業従事者の方々に配付していただきました。さらにご希望をいただき、令和3年7月1日(木)開催の全国労働安全週間イベントで、村内の土木建築事業所や製造事業所にもポケットカードを配付していただくことになりました。     上田様からは以下のような感想をいただきました。   「多くの林業従事者は日常作業の一貫として、立木伐採などの業務を行っておられるので、危険を伴う作業であるという認識が薄れがちになります。加えて、村内で重篤な林業事故が発生する頻度も高くないことから、突発的なアクシデントが発生した際に、自身の知識だけで冷静に対処できるかは未知数です。そのような場面で、このカードを携帯していれば手順に従って適切に処置できるので、現場での安心感は高まると思います。このカードを使う機会が訪れず、お守り代わりにカバンに入ったままというのが理想ですが…。」   また、ポケットカードを作成した学生からは以下のような感想がありました。   ポケットカードを作成時は、どのような場面、場所で活用するのかを想像し、より必要性のあるものになるように心がけました。緊急時に活用していただきたいです。   看護医療学科4回生 青木千春   ポケットカードを作成してみて、看護職だけでなく労働者の方が自分たちで救命措置を行うことができることは、とても重要なことであると考えました。初めてポケットカードを見る方でも、救命措置を行うことができるよう、絵や詳しい手順を記載することができたと思います。緊急時に活用していただきたいと思います。   看護医療学科4回生 板谷彩夏   ポケットカードを作成するにあたって、使用者のことを思いながら作成することがとても大切だとわかりました。緊急時に活用していただきたいです。 看護医療学科4回生 羽柿和也   緊急時に誰が見てもすぐに理解でき、実践できるようなわかりやすいパンフレット作成ができたと思います。林業従事者の方々が安全に働けるような環境づくりの一部に少しでも力になれて嬉しいと感じています。 看護医療学科4回生 安井優奈   今回の媒体作成では、山林での傷病者への対処ということを念頭に置き、どのような内容であれば林業従事者の方々に実践していただけるのかということを重視して作成しました。学生にとって、これまで学修した知識を、一般論ではなく対象となる方々の状況や個別性にあわせて活用することの重要性を学ぶ機会となりました。「安心!応急手当てポケットカード~命を守ろう~」が林業や建設業・製造業に携わる皆様方にとって安全のお守りとなることを願っています。   最後になりましたが、お忙しい中、離島へき地医療体験実習にご協力を賜りました皆様方に、心から感謝申し上げます。   看護医療学科 教授 松本泉美 講師 中西恵理 特任助教 松川真葵 助手 山本広大   【関連記事】 離島・へき地医療体験実習(山添村)レポート~看護医療学科 離島・へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)レポート~看護医療学科 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポートvol.2~看護医療学科 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポートvol.1~看護医療学科

2021.07.02

逝去時の看護を学ぶ-エンゼルケア演習 ~看護医療学科「終末期ケア論」

「終末期ケア論」は、看護医療学科3回生前期に必修科目として開講しています。 授業では、「がん患者を看取った遺族の体験を聴く」「ホスピス実習を終えた4年生からホスピス緩和ケアについて学ぶ」など終末期ケアの現場で求められている看護師の役割について考える力を養うための内容を盛り込んでいます。 今年度は、5月以降オンデマンド型の授業を行っていましたが、大阪府に発出されていた緊急事態宣言の解除後は、対面型授業を再開しました。     今回は、令和3年6月25日(金)の授業で行った「エンゼルケア演習」の様子を報告します。 この演習は、臨死期に出現する症状や逝去時のケアを理解する授業のなかで行われています。   ▲学生は、ユニフォームを着用し身だしなみを整えて演習に臨みました   エンゼルケア(逝去時に身体や頭髪をきれいに整え、故人の生前の表情や血色に近いメイクを施し、「旅立ちにむけた整え」を行うこと)は、逝去時の看護技術であり残されたご遺族への心のケアにつながるといわれています。 授業では、闘病による苦しみから解放された方の表情を柔らかくするためのマッサージや汚れを除去し血色の良いお顔になっていただくためのエンゼルメイクを実施しました。   ▲フェイスマネキンを使って、表情を柔らかくするマッサージをする様子   学生のなかには、毎日化粧をする習慣のある人と習慣のない人、また男子学生もおり、化粧への関心や思いは様々です。しかし、共通していたのはご遺体を想定したメイクには微妙な色合わせや表情のなかに生前の面影を残すなど、これまでに触れたことが無い対象を思い浮かべながら、メイクすることの難しさでした。 実際に、死の直後から経時的にご遺体に起こる変化を具体的にイメージしながら、「顎関節が硬直しないうちに義歯を装着して、口が閉じられるように頭部を挙上する」「死後硬直がすすまないうちに旅立ちの衣装に着替える」「エンゼルケアを行って葬儀を終えて出棺するときまでには2日程度の時間があるので、そのときに最高の表情で旅立てるようにメイクをする」などの学びがあったようです。   ▲逝去後の経時的な変化を予測して表情を作っていきます   ▲日ごろはメイクをしない男子学生も慣れない手つきで丁寧なメイクを施します   授業の中では、実際ご遺体をきれいに清拭し旅立ちの準備をする動画も視聴しましたが、学生は「いのちが終わってからも生前と同じように声をかけたり、プライバシーに配慮しながら、旅立ちの準備をすることが大切と感じました」と逝去後も対象を大切にケアすることの重要性を学んでいたようです。 また、エンゼルケアの目的の一つとしてご遺体の感染予防があります。感染を予防するために体液や排せつ物が漏れ出さないような処置を行うときに用いる物品なども手にとってみました。 感染予防という視点から「COVID-19 」によって逝去された対象のご遺体の扱いについてとりあげ、ご遺体と対面することができない遺族の苦悩について考えました。   ▲エンゼルケアの実際を動画で学ぶ様子   先輩たちは、この演習の経験を活かして、病院実習の場で逝去された患者さんへのエンゼルケアをさせていただいたことがあります。卒業後どのような領域で看護師として働いた場合にも必ず看取りの場に直面する機会があります。そのようなときに、「ご遺体に尊厳を持った態度でケアする」姿勢を忘れないでほしいと思います。   ▲同じ顔をしたマネキンへのメイクですがグループによって少しずつ表情が違っています   「最期の数時間に起こったことは、残された者の記憶に留まりつづける」といわれているように、お別れの時に穏やかな表情で送ることは、遺族ケアの第一段階であることを学生と共有できた貴重な演習となりました。                       看護医療学科 講師 大友絵利香   【関連記事】 看取りを体験した遺族に対する看護の課題~看護医療学科「終末期ケア論」 第15回 奈良県認知症ケア専門士会オンラインセミナー「〜コロナ時代におけるこれからの看取り〜」参加者レポート~看護医療学科 国保中央病院「緩和ケアホーム飛鳥」での見学実習!~看護医療学科「終末期ケア論」