2024.07.01 

【プロジェクトゼミって何するの?⑤】旧豆山荘 保存再生プロジェクト~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.2

人間環境デザイン学科では2回生後期から3回生の1年半の間、少人数のゼミにわかれて様々な課題に取り組みます。それぞれの課題は、建築、インテリア、アパレルデザインのコースに準じた学びであることはもちろん、地域連携、歴史保存、SDGs等多岐にわたる課題解決にも取り組みます。
このブログでは、各ゼミの取り組みを紹介し、卒業研究や就職に活かせる実践力を学生がどのように身につけることができるかをご紹介します。

前川 歩先生のゼミにはインテリアデザインコースの学生が多く在籍し、現在3つの建築物についてその歴史的価値を見出しながら保存再生デザインする方法を模索しています。

 

▶前川ゼミ プロジェクトゼミの前回記事はこちら

 

本日の前川ゼミは河合町にある旧豆山荘(旧河合町役場)プロジェクトから始まりました。歴史的建造物の保存再生は研究者や専門家主導で進み、価値付けや修復を経て行政が管理、一般公開されることが一般的ですが、このサイクルには「建物」と「地域社会・住民」との乖離を生むという側面があります。この課題に対し、前川ゼミでは保存再生の過程に地域住民を巻き込むことで、旧豆山荘が地域の人々にとって「まちの文化遺産」「愛着のある建物」となることをめざし、その方法を検討しています。

 

 

 

今回ゼミ生が検討しているのは「保存再生ワークショップ」。1回きりの保存再生ではなく持続可能な企画にするという目的のため、5つのSTEPを用意しています。その様子を少し見せてもらいました!

 

STEP1 : 『みんなで価値を見つける!』
STEP2 : 『みんなで壊れたところを探す!』
STEP3 : 『みんなで片付ける!』
STEP4 : 『みんなでデザインする! リノベーション提案』
STEP5 : 『みんなでつくる!』

 

ゼミ生はこのワークショップのファシリテーターを務めます。

ワークショップの掴みとなりそうなのが、STEP1 : 『みんなで価値を見つける!』。ワークショップの参加者(地域住民や学生)ならではの視点で旧豆山荘の価値探しをするようです。

 

先生:「参加者は見込めると思う?」

学生:「STEP1の価値探しはピンとこないのでは…? STEP4が1番楽しいからメインにするならここではないか」

先生:「興味を持たせるにはどうしたら良いかな?」

 

先生からは終始『どうする?』『どうすれば良い?』と問いが続きます。

 

学生:「子どもなら『いいとこメガネ』はどうかな。この眼鏡をかけて旧豆山荘の良いところを探すというのは」

 

学生ならではのアイデアも出始めたようです。

 

 

次週は河合町役場にて経過報告を行うとのことです。良い提案はできるでしょうか。ご期待ください!

 

プロゼミ紹介プロジェクト

 

【プロジェクトゼミって何するの?①】明日香村八釣地区「妙法寺」の実測調査Vol.1~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ

【プロジェクトゼミって何するの?②】SDGsの視点で地場産業を盛り上げよう~人間環境デザイン学科 村田ゼミ

【プロジェクトゼミって何するの?③】建物の歴史的価値を活かして保存再生へ~人間環境デザイン学科 前川ゼミ

【プロジェクトゼミって何するの?④】4大学合同で「奈良きたまち」の地域課題に取り組む!~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ

学生が竹テント制作で関わった明日香スタンドが「場を生むデザイン賞」最優秀賞に選出!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ

ABCテレビ「やすとものいたって真剣です」に本学教員が設計した住宅が登場!~人間環境デザイン学科

【20周年記念】人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」

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