カテゴリー

人間環境デザイン学科

2024.06.21

学生が竹テント制作で関わった明日香スタンドが「場を生むデザイン賞」最優秀賞に選出!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ

人間環境デザイン学科の陳ゼミでは、2・3回生対象の「プロジェクトゼミ」として、2023年9月19日~21日までの3日間、明日香村にて竹テントワークショップ活動を行いました。本活動は、明日香村商工会、商工会青年部が中心となり、使われなくなった古民家を修復し新たな活動拠点の創造を目的とする「明日香スタンド(旧岡本邸プロジェクト)」の一環として行われたものです。この度、「明日香スタンド」が一般社団法人奈良県建築士会主催「場を生むデザイン賞2023」最優秀賞(知事賞)を受賞しました。「明日香スタンド」に関わり、人々のつながりと居場所づくりをめざして竹テント制作に携わった陳先生と代表学生2名より喜びのコメントが届きました。   ▶竹テント制作の記事はこちら(準備編、1日目、2日目、3日目、完成編) ▶明日香スタンド Instagram: asukastand (本学学生が制作した竹テントと竹ベンチをご紹介いただいています) 私たちも制作に携わった明日香スタンドをこのように評価していただき、大変嬉しく感じています。去年制作した竹テントも商工会の方々や林業家の方など、色んな人の力があり完成した作品なので、たくさんの方の居場所となり愛される休憩場所になれば幸いです。 人間環境デザイン学科 陳ゼミ 4回生 川端 ひより 作業は数日間でしたが、たくさんの思い出があります。汗だくになりながら作業をしたり、雨の影響で地盤が緩み新しい問題が起こったりもしました。ですが、みんなで試行錯誤を繰り返しながら無事組み立てることができて良かったです。現在も様々な方々に利用していただいていますが、これからも地域の皆さんの居場所であり続けてほしいと思います。学生時代に貴重な経験をすることができてとても良かったです。ありがとうございました! 人間環境デザイン学科 陳ゼミ 4回生 吉田 香葉 去年の竹テントワークショップは、明日香スタンドの一環として行われ、「結び」のテーマで、竹とロープの結びだけではなく、人々の繋がり及び居場所の形成を目指しています。学生は竹テントの設計段階から関わり、試作および現地制作・設置を実践しました。これまで、竹テントは明日香スタンドの休憩場所や屋外飲食スペースとして使われており、今後、明日香村に訪ねる皆さん及び地域住民の方々が気軽に利用できる交流場所になるように期待しております。 人間環境デザイン学科 准教授 陳 建中       学生自身が意見を出し合い計画を立て、自分たちの手を動かして制作した竹テントが、地域住民の方々の居場所となり、そのように学生が関わった「明日香スタンド」が場を生むデザイン賞を受賞されたことは大変喜ばしいことですね。今後もフィールドワークや学生相互の話し合い、地域の方々との関わりにより、地域の具体的な課題を発見し解決策を考えることで、新たな学びや経験を重ねてほしいと思います。       人間環境デザイン学科 陳ゼミ     【関連記事】 2023年明日香村竹テントワークショップvol.5 【完成編】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2023年明日香村竹テントワークショップvol.4【最終日】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2023年明日香村竹テントワークショップvol.3【2日目】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2023年明日香村竹テントワークショップvol.2【1日目】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2023年明日香村竹テントワークショップvol.1【準備編】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?④】4大学合同で「奈良きたまち」の地域課題に取り組む!~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?①】明日香村八釣地区「妙法寺」の実測調査Vol.1~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?②】SDGsの視点で地場産業を盛り上げよう~人間環境デザイン学科 村田ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?③】建物の歴史的価値を活かして保存再生へ~人間環境デザイン学科 前川ゼミ 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.4~活性化案を発表しました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.3~現地調査や意見交換を進めました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.2~課題への取組がスタート! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.1~台湾から大学生・教員が到着!

2024.06.19

【プロジェクトゼミって何するの?④】4大学合同で「奈良きたまち」の地域課題に取り組む!~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ

人間環境デザイン学科では2回生後期から3回生の1年半の間、少人数のゼミにわかれて活動を行う科目「プロジェクトゼミ」があります。「プロジェクトゼミ」では、建築、インテリア、アパレルのコースに準じた様々な地域課題の発見と解決に取り組んでいます。このブログでは、各ゼミの取り組みを紹介し、卒業研究や就職に活かせる実践力を学生がどのように身につけることができるかをご紹介します。 建築・まちづくりコースの学生が多く在籍する三井田ゼミでは、2024年8月9日(金)開催の「インターカレッジフォーラム2024 in奈良きたまち 」に向けて準備を進めています。   奈良市の旧市街地である「奈良町」の北側、近鉄奈良駅より北の「きたまち」を対象に、畿央大学、同志社女子大学、奈良学園大学、奈良県立大学の学生や教員、地元まちづくり団体や地域住民、行政が関わりながら、まち歩きを実施し、地域に入って調査を行い、地域課題に取り組む課題解決型のプログラムです。   ▶インターカレッジフォーラム2024 in奈良きたまち 過去ブログはこちら   三井田ゼミからは下記の2チームが参加します。 Aチーム:奈良きたまちの歴史資産の魅力再発見~きたまちの文化財の魅力をみんなで味わうためにできることは!?   Bチーム:路地裏の魅力~路地裏の隠れた魅力を物語にして知ってもらおう!     5月24日(金)のゼミでは学生も教員も一緒になって企画の検討を行いました。ゼミ生が注目したのは「奈良きたまちエリアの路地」。きたまちには細い小道や吉城川の静かな流れ等の魅力的なスポットがたくさんあります。近年、観光スポットとして取り上げられるようになった「きたまちエリア」ですが、地域住民の高齢化や生活必需品を取り扱う商店の不足等の課題を抱えています。Bチームの学生からは路地でのスタンプラリーなどの活用が挙がっています。   学生「提灯を吊り下げてSNS映えを狙う」   学生「スタンプラリーは?路地の景色をスタンプにして設置するとか…」   学生「地図に(スタンプを)押してもらって…最後に景品と交換!」   三井田先生「スタンプは誰が管理する?君たちの力でできることを考えなあかん」   学生「・・・」   和気あいあいとした雰囲気の中で学生は自由に意見交換しています。   一方のAチームではもっときたまちエリアの魅力を知ってもらおうと、歴史ある場所や建築文化財を絵本や紙芝居で紹介する案を考えています。   続く6月7日(金)のゼミでは、翌日に行われる中間発表会のプレゼンの準備の最中でした。三井田ゼミから参加する2チームはそれぞれチームに分かれて意見を出し合い、最終的な成果発表を見据えての準備を進めていました。       途中、三井田先生からの提案で気分転換もかねて場所を移動しました。移動先は着々と作業が進められている「みんなで考える学び舎:階段状のスペース」です。 ▶みんなで考える学び舎についての過去ブログ ①企画紹介編 ②応募編 ③審査編 ④表彰編 ⑤制作開始編   すでに枠組みができ、これから補強作業に入る段階のようですが、フロア全体に木材の良い香りが広がっています。     まだ作業途中ですが、柱や横架材の傾き対策や、人が歩いても床がたわまないように、各所に補強を入れる工夫が施されており、丁寧に作られていることが分かります。各フロアでは、座ったり寝転んだりできるので自由なアイデアが浮かんできそうな空間です。     今回は、プレゼン準備の様子をご紹介しました。終始和やかな雰囲気で進んでいるようでしたが、中間発表前日の焦りも入り混じった真剣な空気がありました。先生から指導を受けながらも、自分たちで案を出し合い作成したパワーポイントや紙芝居など、中間発表の手ごたえはどうだったのでしょうか。 参加学生の感想 ●他のチームの中間発表を聞いて、自分たちとは違う考え方や視点をもっていたので、良い刺激になりました。最終発表での仕上がりが楽しみです。(3回生 松尾 紅葉)   ●提案方針を決めて地域の方にインタビューをした後に、改めてきたまちを歩くとまた視点が違って、より魅力的に感じました。中間発表でアドバイスや質疑応答を経て、必ず良いものを提案したいと強く思いました。(3回生 後藤 克)     次回は、中間発表を終え成果発表に向けて動き出しているところをご紹介します。   プロゼミ紹介プロジェクト   【関連記事】 【プロジェクトゼミって何するの?①】明日香村八釣地区「妙法寺」の実測調査Vol.1~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?②】SDGsの視点で地場産業を盛り上げよう~人間環境デザイン学科 村田ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?③】建物の歴史的価値を活かして保存再生へ~人間環境デザイン学科 前川ゼミ ABCテレビ「やすとものいたって真剣です」に本学教員が設計した住宅が登場!~人間環境デザイン学科 【20周年記念】人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.1~応募が完了! 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.2~全審査が終了! 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.3~表彰式を実施!| 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.4~製作開始! 地域住民と4大学が参加!「インターカレッジフォーラム2024 in 奈良きたまち」を開催します!~人間環境デザイン学科

2024.06.11

【プロジェクトゼミって何するの?③】建物の歴史的価値を活かして保存再生へ~人間環境デザイン学科 前川ゼミ

人間環境デザイン学科では2回生後期から3回生の1年半の間、少人数のゼミにわかれて様々な課題に取り組みます。それぞれの課題は、建築、インテリア、アパレルデザインのコースに準じた学びであることはもちろん、地域連携、歴史的建造物の保存再生、SDGs等多岐にわたる課題解決にも取り組みます。 このブログでは、各ゼミの取り組みを紹介し、卒業研究や就職に活かせる実践力を学生がどのように身につけることができるかをご紹介します。 前川 歩先生のゼミにはインテリアデザインコースの学生が多く在籍し、現在、以下の3つの建築物について、その歴史的価値を見出しながら保存再生デザインする方法を模索しています。   1.河合町 旧豆山荘 大正時代に建てられた建物を地域の方が利用できるコミュニティスペースとして活用できるよう、河合町へプレゼンを準備中。地域の方とともに、DIYでリノベーションしつつ、建物の歴史的価値を活かす提案を検討しています。産官学連携の取り組みです。 ▶旧豆山荘に関する以前の記事はこちら   2.田原本町 聖公会田原本聖救主教会 建物の調査を終え、再生活用方法を検討中です。   3.生駒市 近代建築 生駒市の所在する複数の近代建築の実測調査、資料調査を進めています。   本日のゼミは1と2のプロジェクトについて5人ずつのグループにわかれ、準備を進めていました。各プロジェクトの様子を少しご紹介します。 河合町 旧豆山荘グループ 河合町にプレゼンをするための準備を進めていました。5人はさらに「中庭の提案・住民とともに実施するワークショップ・内装インテリアを検討するグループ①」と「資料館となる離れの提案を進めるグループ②」に、3人と2人ずつにわかれて、話し合いながら細かな部分の作業を進めていきます。   グループ①の会話をご紹介します!   学生A:この机の枠、15mmくらいで大丈夫?   学生B:ちょっと薄すぎない?強度的にもう少しあったほうがいいかも…   学生A:25mmくらいかな?(図面の修正を加える)   という具合に、実際に使用することを想像しながら作業を進めています。3Dモデルの作成には「スケッチアップ」というアプリを使用し、慣れた手つきで修正をしていました。   グループ②に職員からも質問をしてみました!   職員:このプレゼン用のパワーポイントはとても分かりやすくてよくできていますが、作成方法はどのようにして学びましたか?   学生C:旧豆山荘のプロジェクトは去年から実施していて、この資料は昨年の3回生と作成しました。私たちはこのプロジェクトを先輩から引き継いで進めています。この資料すごくよくできていますよね。この資料をもとにさらに河合町との打ち合わせで指摘された事項を反映し、プレゼン内容を修正していっています。   先輩からも多くのことを学んでいるようです。7月の提案に向けて少しずつ準備が進んでいます。 田原本町 聖公会田原本聖救主教会グループ 1つのグループで外構やインテリア等の役割分担をして教会のリノベーション案を作成していました。   先生と学生の会話をご紹介します!   前川先生:外構に設置予定のタイニーハウスの試作模型を見せてください。   学生:教会の小屋組みを参考に、この登り梁と斜材をつなげてこのような架構を考えました。   前川先生:んー、ココが安定しないね。どうしたらいいだろう。   学生:そうですね。安定するようにこれを入れたのですが…。   前川先生:なるほど。それなら、こうしたほうが安定するんじゃないかな。       このように、学生の考えを聞きながら「なぜこうしたのか」「どうしたらいいと思う?」と問いかけながら学生と先生が一緒に課題を解決していました。   また、別のタイミングでは…   前川先生:これを組み立てる時、どうやって建てるつもりなの?   学生:このように先にフレームを組み立ててから建てれば2人くらいで建てられるかと思っています。   前川先生:組み立てるとグラグラで安定していないから建てられるかなぁ。   と、現場で組み立てることも想定した確認もしていました。模型では軽々と動かすことができますが、現場の資材ではそうはいかないため、模型と現場の違いについて学生に指導していました。     ▼完成した模型   他にも、図面を確認し、使い勝手や現場の施工を想定した素材の確認や維持管理方法について確認し、「なぜ現状(朽ちている、砂利をしいているなど)のようになったのか」という背景や歴史を理解し、どうすればいいかを考えるようにしていました。   地域のことを考え、実践に即して学べるのが、プロジェクトゼミの魅力ですね!     プロゼミ紹介プロジェクト     【関連記事】 【プロジェクトゼミって何するの?①】明日香村八釣地区「妙法寺」の実測調査Vol.1~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?②】SDGsの視点で地場産業を盛り上げよう~人間環境デザイン学科 村田ゼミ ABCテレビ「やすとものいたって真剣です」に本学教員が設計した住宅が登場!~人間環境デザイン学科 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.4~製作開始! 地域住民と4大学が参加!「インターカレッジフォーラム2024 in 奈良きたまち」を開催します!~人間環境デザイン学科 2024年度 新入学生研修 学科別レポートvol.5~人間環境デザイン学科 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.1~台湾から大学生・教員が到着! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.2~課題への取組がスタート! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.3~現地調査や意見交換を進めました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.4~活性化案を発表しました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました!

2024.06.06

【プロジェクトゼミって何するの?②】SDGsの視点で地場産業を盛り上げよう~人間環境デザイン学科 村田ゼミ

人間環境デザイン学科では2回生後期から3回生の1年半の間、少人数のゼミにわかれて活動を行う科目「プロジェクトゼミ」があります。「プロジェクトゼミ」では、建築、インテリア、アパレルのコースに準じた様々な地域課題の発見と解決に取り組んでいます。このブログでは、各ゼミの取り組みを紹介し、卒業研究や就職に活かせる実践力を学生がどのように身につけることができるかをご紹介します。 村田浩子先生のゼミにはアパレル・造形コースの学生が多く在籍し、地元広陵町の地場産業である靴下製造に関わっています。生産量の減少により縮小している靴下産業を盛り上げようと、その方法をゼミで検討しています。 残糸の活用 靴下の製造の過程では「残糸」が発生します。靴下工場ではメーカーの依頼により靴下の製造を行いますが、その商品を作製するために購入した糸が大量に残ります。これを「残糸」と呼びます。村田ゼミではこの「残糸」をSDGsの観点から活かす取り組みを行っています。   例えば2024年11月末に大学隣の商業施設「エコール・マミ」で、近隣住民を対象に残糸を使ったワークショップの実施を予定しています。7月には広陵町に残糸を使ったラグやバッグの提案をするため、ゼミ生が作品づくりに取り組みます。糸のことを知り、初心者でも扱いやすい作品を目標に、相談しながら黙々と作業を進めています。   本日のゼミでは、残糸を束ね、ラグを試作していました。試作の次は実際にラグやバッグを作っていきます。「残糸」はとても細くきれいな糸です。この「残糸」がどのような作品に生まれ変わるのか、乞うご期待!       デザイン実習室には糸や布をつくる道具がたくさんあり、今日はその一部をご紹介します。綿を手紡ぎで糸にする「糸車」や半機械的に糸にする「ガラ紡機」など、今では製造されていないモノや使える職人さんがいなくなってしまったモノ、使う機会がなくなり譲っていただいたモノも多くあります。   ▼糸車     ▼ガラ紡機     村田ゼミではこれらを活用し、糸紡ぎ、染色、織り、縫製まですべての行程を経験します。木枠には、卒業研究で学生がつくった糸が残っています。   ▼木枠       人間環境デザイン学科では、これらを卒業研究で実際に使用して作品を作ることができます。前述の通り、今年の11月末には「エコール・マミ」にて「残糸」を使ったものつくりワークショップを開催予定です。「織り機」の出番もあるようです。興味のある方は、ぜひお立ち寄りください。   ▼織り機     プロゼミ紹介プロジェクト   【関連記事】 【人間環境デザイン学科】プロジェクトゼミって何するの?① 明日香村 八釣地区 「妙法寺」の実測調査Vol.1 -プロジェクトゼミ三井田研究室- ABCテレビ「やすとものいたって真剣です」に本学教員が設計した住宅が登場!~人間環境デザイン学科 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.4~製作開始! 地域住民と4大学が参加!「インターカレッジフォーラム2024 in 奈良きたまち」を開催します!~人間環境デザイン学科 2024年度 新入学生研修 学科別レポートvol.5~人間環境デザイン学科 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.1~台湾から大学生・教員が到着! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.2~課題への取組がスタート! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.3~現地調査や意見交換を進めました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.4~活性化案を発表しました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました!  

2024.06.06

【プロジェクトゼミって何するの?①】明日香村八釣地区「妙法寺」の実測調査Vol.1~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ

人間環境デザイン学科では2回生後期から3回生の1年半の間、少人数のゼミにわかれて活動を行う科目「プロジェクトゼミ」があります。「プロジェクトゼミ」では、建築、インテリア、アパレルのコースに準じた様々な地域課題の発見と解決に取り組んでいます。このブログでは、各ゼミの取り組みを紹介し、卒業研究や就職に活かせる実践力を学生がどのように身につけることができるかをご紹介します。 三井田ゼミでは、建築・まちづくりコースの学生が多く在籍し、地域の課題解決、環境教育等の課題に取り組みます。今回は、今年3月に行われた明日香村国際ワークショップ2024の対象地 明日香村八釣地区にある「妙法寺」を実測しました。   妙法寺は、享保15年(1730年)頃に建立されたお寺です。あるポスターには、日本の原風景として妙法寺や周囲の農家が写されています。しかし、現在は無住職のお寺となり、梁や柱も傾いてしまい建具を動かすこともできません。地域の方たちも一度は取り壊しを検討しましたが、やはりこれからも日本の原風景として、後世に残していきたいという思いをもたれています。   ▼立派な石垣の上に建つ妙法寺     ▼梁が沈んでしまい閉ざされたままの戸     梁や柱の傾きをどのようにして解消していくのかを検討するには、現況図面が必要です。しかし、当時の資料も図面も残念ながら残っていません。そこで、三井田ゼミに所属する学生たちの手で妙法寺を実測し、現況図面を作成することにしました。   実測1日目 平面図(間取り)、断面図(建物を垂直に切断した面を横から眺めた図)、立面図(建物の外観)などのチームに2人1組で分かれて実測します。主にこのような道具を使用し、建物を方眼紙に描き写したものに寸法を記載していきます。   ▼「①下げ振り(傾きを計測)」「②レーザー測距計」「コンベックス」などを使い寸法や傾きを測ります。     ▼高い箇所も脚立を用いて正確に測ります。     ▼下げ振りは、円錐型の重りを下ろし、上部と下部で紐と柱との距離を比較し、柱の傾きを計測します。     ▼屋根裏へも登り、小屋組み(屋根裏の構造)を確認します。     ▼お寺の隣には調理場が併設されており、当時は餅つきや炊き出しなども行われにぎわっていたようです。     ▼おいしい苺を差し入れしてくださり、実測後にいただきました。     1日では測りきれないので、次回の実測日までに手書きの図面はCADを使ってデータ化しておきます。不明な箇所や図り忘れた箇所が必ずでてくるので、それらは次回に再度確認します。 実測に参加した学生のコメント ●柱の傾き具合に驚きました。「下げ振り」も初めて使い、とても勉強になりました。(人間環境デザイン学科3回生 上田 葵生)   ●実際に実測をしてみると、建物は小さいが間取りが分かれていて壁など骨組みがたくさんあり大変でした。やりがいがあって楽しかったです。(人間環境デザイン学科3回生 角矢 奈央樹)   今回は、実測風景をご紹介しました。自分の目で見て、自分の手で建物を測ることにより、柱の太さや、柱の間隔など様々な寸法や構造を把握することができ、教科書や写真では決して得られない学びがあったと思います。次回のブログでは、実測後にCAD化したデータをご紹介します。   人間環境デザイン学科 助手 中井 千織   【参考記事】 ABCテレビ「やすとものいたって真剣です」に本学教員が設計した住宅が登場!~人間環境デザイン学科 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.4~製作開始! 地域住民と4大学が参加!「インターカレッジフォーラム2024 in 奈良きたまち」を開催します!~人間環境デザイン学科 2024年度 新入学生研修 学科別レポートvol.5~人間環境デザイン学科 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.1~台湾から大学生・教員が到着! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.2~課題への取組がスタート! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.3~現地調査や意見交換を進めました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.4~活性化案を発表しました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました! 旧豆山荘(旧河合町役場)の保存再生デザイン報告会〜人間環境デザイン学科前川ゼミ

2024.05.24

ABCテレビ「やすとものいたって真剣です」に本学教員が設計した住宅が登場!~人間環境デザイン学科

ABCテレビの毎週木曜日23:17~放送されている「やすとものいたって真剣です」の番組内のコーナーで人間環境デザイン学科講師の吉永先生が設計した住宅が紹介されました。   藤崎マーケットの田崎さんがマイホーム購入のために勉強するコーナー「いつかは家を買いたい田崎」の中で、一流建築士の名刺代わりになるような代表的な注文住宅を見学する中の一つとして紹介されました。   撮影当日は吉永先生が紹介し、「安くてカッコよくして」というご友人の要望に対して、元々プレハブ小屋だったものを木のぬくもりあふれる一軒家に生まれ変わらせたものです。 また吉永先生が設計する上での一番苦労した要望や、リフォームするうえでのポイント、住人が住んでみてわかったプチ後悔など、これから注文住宅をオーダーしたいと考える人にとって参考になることも含めて、余すことなく紹介いただきました。   ▼画像クリックで吉永先生のHPにリンクします       TVerやABEMAでも見逃し配信中ですので、ぜひご覧ください!     番組ホームページ   吉永講師プロフィール

2024.05.14

人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.4~製作開始!

  昨年度畿央大学は開学20周年を迎え、人間環境デザイン学科では開学20周年記念事業として、「みんなで考える学び舎」をテーマに学内コンペを開催しました。   最優秀賞に選ばれた、学生による学生のための居場所 -A place for students, by students- の提案の一つである階段状スペースの制作を、3月末より行っています。       まずは造形実習室で木材をカットし、計画地であるH棟B1階記念ギャラリーに木材を運びました。         次に記念ギャラリーの設置する場所にポイントを打ち、カットした木材を組み合わせ、実際のサイズに合わせて、余分な部分をのこぎりでカットしたり、のみで削ったりしました。         そして、組み立てた土台の固定と板張りを行いました。         少しですが私も作業に参加させていただき、木材の良い香りが漂う中、作業の大変さと協力して作業を進める楽しさを実感しました。また私にとって、先輩とコミュニケーションを取ることができる貴重な機会となりました。三井田ゼミを中心に3・4回生のみなさんが作業を進めてくださり、5月2日(木)現在、作業は以下まで進んでいます!           このようにして見ると、少しずつ完成に近づいているのがわかりますね! 引き続き作業を進めていきますので、ぜひ友達を誘って、みなさんも作業に参加してください!!   人間環境デザイン学科 2回生 岩野 萌   【関連記事】 【20周年記念】人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」 | 畿央大学 (kio.ac.jp) 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.1~応募が完了!|KIO Smile Blog 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.2~全審査が終了!|KIO Smile Blog 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.3~表彰式を実施!|KIO Smile Blog

2024.04.24

地域住民と4大学が参加!「インターカレッジフォーラム2024 in 奈良きたまち」を開催します!~人間環境デザイン学科

今年で4年目を迎えた「奈良きたまちインターカレッジコンペティション」。今年からは、より親しみやすく、地域住民の皆さまをはじめ、多くの方に興味をもっていただけることを期待し、新たに「インターカレッジフォーラム2024in奈良きたまち 」と名称変更を行い開催します。畿央大学からは学生10名が参加し、同志社女子大学、奈良学園大学、奈良県立大学の学生含め、合計33名の学生が集まりました。   「インターカレッジフォーラム2024 in奈良きたまち」は、奈良市の旧市街地である「奈良町」の北側、近鉄奈良駅より北の「きたまち」というフィールドを対象に、複数の大学の学生や教員、地元まちづくり団体や地域住民、行政が関わりながら、まち歩きを実施し、地域に入って調査を行い、地域課題に取り組む、課題解決型のプログラムです。   まずは4月20日(土)に、地域のまちづくり団体にご協力いただき、奈良県立大学でオリエンテーションとして、奈良きたまちの歴史や成り立ちについて教えていただきました。   ▼まずはグループに分かれ自己紹介。すぐに打ち解けていました。     ▼きたまちの成り立ちや景観、地域の暮らしなどについて話していただきました。     その後、グループに分かれ「まち歩き」を行いました。まち歩きのグループには、「空き家」「店舗」「歴史」などそれぞれテーマがあります。グループごとに異なる視点から、奈良きたまちについて知る事ができました。   ▼きたまちの昔の写真を見ながら、たくさんのスポットを巡りました。       8月9日(金)には、奈良公園バスターミナルにて、各グループがまとめた成果を発表・提案します。発表の様子は、次回ブログでお伝えします!   人間環境デザイン学科 助手 中井千織   【関連記事】 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました! 旧豆山荘(旧河合町役場)の保存再生デザイン報告会〜人間環境デザイン学科前川ゼミ 2023年明日香村竹テントワークショップvol.5 【完成編】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 河合町佐味田の居場所「佐味田みんなの縁側」の活用状況調査~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 「奈良きたまちインターカレッジコンペティション2022」を開催!~人間環境デザイン学科「フィールドワーク演習」 地域住民と5大学が参加!「奈良きたまちインターカレッジコンペティション2022」を今年度も開催します!~人間環境デザイン学科「フィールドワーク演習」  

2024.04.19

学生広報スタッフblog vol.251~オープンキャンパススタッフの活動を紹介!

こんにちは、理学療法学科3回生の呑原魅です。オープンキャンパススタッフのリーダーを務めているので、今日はオープンキャンパススタッフの活動について紹介します! オープンキャンパススタッフの一日 私たちリーダーは他のスタッフが集まる前に大学に来て、職員の方と当日の注意事項を確認しています。その後オープンキャンパススタッフ全体の打ち合わせをした後、各配置に分かれていきます。 受付で配布資料等を配ることもあれば、通路の誘導など様々です。スタッフのシフトは決まっていますが、リーダーとして受付状況など全体の状況を見つつ、人の配置変更など臨機応変に対応しています。     オープンキャンパスが始まると、各会場のプログラムに関わります。キャンパスツアーの誘導やフリートーク、次のプログラムの教室への誘導、体験授業などのサポートをしています。 中には学科ガイダンスなどでは前で先生からインタビューを受けることもあり、人前で話す経験を積むこともできます。     オープンキャンパスが終わったらスタッフ同士で一日の振り返りをしています。 リーダーとして意識しているのは、初めて来てくれる学生スタッフが不安に思いそうな時、場所、場面を予測し見て回ること、畿央大学に来てくださった参加者が困っていたら声をかけ、その場所に一緒に行くなどの対応をして、オープンキャンパスがスムーズに進むよう心がけています。 オープンキャンパススタッフの立場として許される範囲での「来場者ファースト」の精神でリーダーとして活動しています。   オープンキャンパススタッフの魅力 一番の魅力ははたくさんの方と交流できることだと思います。来場者の方とお話するなかで、受験に対しての悩み事などを一緒に悩みアドバイスしたり、行き先を迷う人に声をかけて少しでも安心してもらえたりすることで、手助けができるところです。   来場者だけでなく、オープンキャンパススタッフ同士で交流する機会もあるので、時間割などの相談できる先輩や同級生が増えることも良いなと思います。   ▲オープンキャンパス当日に、教採の勉強に来ていたオープンキャンパスリーダーの先輩です 最後に 私が高校生だったときオープンキャンパススタッフをしている先輩方が楽しそうにしていたので、自分も大学に入ったらしてみたいなと思って参加しました。オープンキャンパススタッフをしてたくさんの繋がりが持てたことが私の中で一番良かったことです。 他にも、来場者さんと話す機会があり、それをキッカケに「畿央いいところですね!受験しようかな!」と言ってもらえた時は、私の中でめちゃくちゃ嬉しい経験でした。 新入生の皆さんも一回でもいいので、是非スタッフ申込んでみてください!待ってます!!     理学療法学科 3回生 吞原 魁

2024.04.16

2024年度 新入学生研修 学科別レポートvol.5~人間環境デザイン学科

文化財である展示物や民家を自由にスケッチ!   2024年4月5日(金)、人間環境デザイン学科新入学生研修を実施しました。新入生58名が以下の5つの目的をもって参加しました。 大学での新たな友達づくり 教員とのふれあい 大学生活へのモチベーションを高める 美しい環境の中ではぐくまれたまちや建築に触れることにより、まちと人々の生活とのつながりを考える 見学やレクリエーションを通して、自身のキャリアを考える 研修当日は、クラス担任を含む教員7名、2回生および3回生5名がサポート役で同行しました。   研修の行先は、奈良県立民俗博物館、奈良公園です。奈良県立民俗博物館は、奈良に暮らす人々が改良と工夫を重ねながら伝えてきた、大正から昭和初期の生活用具や農具、国重要有形民俗文化財の「吉野林業用具と林産加工用具」などがわかりやすく展示されています。また、博物館が立地する大和民俗公園には、県内各地から移築・復元した江戸時代の民家など15棟があり、うち3棟は国指定重要文化財、10棟は県指定有形文化財となっています。   行きのバスでは、教員、学生全員が自己紹介をしました。個性豊かな自己紹介で、楽しい1日が始まりました。   奈良県立民俗博物館では、展示物の見学だけでなく、それぞれが関心を持ったものを自由にスケッチしてもらいました。             同じ民家を見ていても、建物全体をスケッチしている学生、屋根や家具をスケッチしている学生、一部の構造に焦点を当ててスケッチしている学生など、見る視点は様々です。後の研修でそのスケッチを見せ合い、各班でまとめ、発表をしてもらいました。自分と違う視点を持っていることの気づきを得ることができたのではないかと思います。           サポートとして参加した私たち上回生は、一回生に声をかけてみたりするうちに少しずつ仲良くなりました。午後からは、一緒に奈良公園を探索しました。大学生活の様子、授業や履修登録のアドバイスなど、入学してすぐの不安な気持ちを少しでも取り除くことができたなら嬉しいです。     新入生研修は新入生同士だけでなく教職員とのつながりを持つきっかけとなったはずです。これからの大学での学びに良い影響を与えてくれる経験になったのではないでしょうか。これからどんなアイディアや作品、提案が生まれるのかとても楽しみです。新入生の今後の活躍を期待しています!     人間環境デザイン学科2回生 熊井 想 助手 中井 千織、小松 智菜美