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現代教育学科

2022.07.28

畿央大学付属広陵こども園「ミニ体験説明会」を看護医療学科教員が担当!

令和5年4月開園予定の畿央大学付属広陵こども園について、保護者の皆様に本園の教育・保育活動を知っていただくため、ミニ体験説明会を実施しました。 畿央大学付属広陵こども園は、大学が運営する公私連携幼保連携型こども園としては奈良県で初、地元広陵町と連携しながら本学の持つ教育および研究のノウハウを生かした新しいこども園です。   ▼こども園完成イメージ(変更になる可能性があります)     本園では「大学付属」である特長を最大限活かし、教育・保育・医療・健康・デザイン分野のスペシャリストである畿央大学の教員陣がさまざまな形で連携・サポートを広げていきます。それを実感いただくための「ミニ体験説明会」がはじまりました。 2022年7月26日(火)に開催された第2回は、畿央大学看護医療学科の岡いくよ先生によるミニトーク会「未来の子どもと子どもの未来ー妊娠・出産・産後の育児支援」を行いました。岡先生は各地での子育て支援等にかかわる中で感じてこられたことを写真もまじえて紹介され、参加した子どもたちには手遊びなども披露していっしょに楽しみながら、子どもの成長を楽しみながら育てるかかわり方などについてお話ししてくださいました。ミニトーク会終了後はE棟2Fオープン教室横に設置されたモデルルームで、子どもたちが楽しそうにおもちゃで遊んでいました。     畿央大学付属広陵こども園がめざしていることのひとつに、地域全体で子育てをする仕組みをみんなで作りあげることがあります。今回講師を務めた岡先生は看護医療学科で母性看護学を担当し、助産師として長く地域での妊娠、出産、産後にわたる時期の育児支援活動を行ってきました。現在も奈良、大阪、京都の各地でマタニティクラスやベビークラス、パパと赤ちゃんのクラスなどに関わって、様々なユニークな取組みを続けています。今後は定期的にこども園に関わって、妊娠中、出産後乳児期の育児にも力を貸していただけることになっています。   子どもは地域で生まれ、地域で育っていきます。子どもの未来は地域の未来でもあります。そして、未だこの世に生を受けていない子ども=未来の子どもも、また、地域の一員として温かく迎えたいと思います。   次回は8月2日(火)、現代教育学科のランディ・ムース准教授より「異文化との出会いについて」をテーマに実施します。ご期待ください!     【関連記事】 畿央大学付属広陵こども園「ミニ体験説明会」がスタート! 畿央大学付属広陵こども園開園プレイベント「みんなで愉しもう!tupera tuperaの絵本の世界」開催しました。 畿央大学付属広陵こども園の「地鎮祭」が執り行われました。 令和5年4月「畿央大学付属広陵こども園」を開設予定です。 奈良県内大学初の「公私連携幼保連携型認定こども園」設置に向けて広陵町と協定締結式を行いました。 畿央大学付属広陵こども園の園児のためのスツール(椅子)完成!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」     畿央大学付属広陵こども園 ホームページへ  

2022.07.21

大阪教育大学附属池田小学校で学ぶ「安全で安心できる学校づくり」~現代教育学科

2022年6月30日(火)、教育学部1年次の必修科目「ベーシックセミナー」と「現代教育論」の拡大授業として、教育学部現代教育学科1回生が大阪教育大学附属池田小学校を訪問しました。日ごろ大学内で学習を進める学生達にとって、実際の教育現場を見学させて頂けることは大変貴重な経験で、今年度も非常に大きな学びを得ることができました。   2001年6月8日、刃物を持った男が校内に侵入し、幼い児童と教員を殺傷する事件が起こりました。事件後、附属池田小学校では安全で安心な学校づくりを目指し、教職員が中心となって保護者や大学関係者が連携しながら様々な努力が積み重ねられてきました。これらの取組は、2010年に日本で初めてWHO(世界保健機構)のInternational Safe Schoolに認証、さらに2015年に日本セーフティプロモーションスクール協議会のSafety Promotion Schoolにも認証されました。   今回の訪問では、教育学を学ぶ学生達が、学校における安全・安心の意味をあらためて考え直すと共に、学校を安全で安心できる学びの場とする附属池田小学校の取り組みから、その実現をめざす方法について学びました。また、授業参観を通じて教員の児童への学習及び生活指導の在り方を学ぶことを目標としました。       当日は、新型コロナウイルス感染の拡大防止のため、2つのグループに分かれました。1つのグループは3時間目に授業の参観を、もう1つのグループは体育館で「安全で安心できる学校づくり」について、前畿央大学現代教育学科長/現附属池田小学校事件対策コーディネーターの安井先生より講義を受けました。4限はグループが入れ替わっての学修です。   授業参観では、1年生から6年生まで、さまざまな授業を参観いたしました。学生達はフレンドリーに接してくれる児童達との関わりや先生方の授業から、学校教育の実際についてさまざまな事を学びました。また、廊下側の壁がなく、開閉式のドアのみのオープン教室となっている教室の構造からも、安全で安心な学校教育のあり方についても学びを得ることができました。   講義では、体育館で安全教育について学ぶとともに、体育館を出て実際の侵入経路を歩き、事件の概要について学びました。当時のお話をお聞きし、事件で犠牲になった児童8人の名前が刻まれた「祈りと誓いの塔」に献花し、学生の代表が鳴鐘し全員で黙祷をささげました。           学校訪問後、学生は各自で事後レポートとして学びについてまとめました。そのうちのいくつかを以下に紹介いたします。   ● 池田小学校に訪問してまず驚いたのが学校の構造でした。教室の扉が全てスライド式のドアになっていたり、廊下がすごく広かったり、先生がいる机が廊下にむき出しにあったりしたのは全て不審者が来た時のための構造になっていて逃げやすいように逃げ道を広く作っていて先生が直ぐに駆けつけて来れる構造がすごいなと思いました。広々していて自由にいれるなと思ったけど先生方がしっかり考えた構造になっていて、事件があった教室は極力見なくていいような構造にしていたりして児童ができる限り思い出さなくていいように考えられていてすごいと思いました。   ● 大教大付属池田小学校を実際に歩いてみて全てが開放的だと感じました。廊下を歩いているときに図書館が見えたり、プールが見えたりと児童が集まる場所が見えやすくなっていたり、教室の戸や壁は透明なガラスで何も張っておらず、教室の外からでも中の状況が明確に分かるようになったりしていました。また、1番素晴らしい発想だと思ったのは先生の休憩場所が壁もなく、児童と簡単にコミュニケーションが取れるようになっているところです。緊急事態が起きてもすぐに対応できるような配慮をしていて児童も安全に過ごすことができますし、保護者も安心して預けることができると思いました。   ● 私は、今回の訪問の事前学習をするまでこの事件のことを全く知りませんでした。私が今までニュースで事件について報道されていたのにも関わらず、事件のことを知らなかったのは、報道されていても自分には関係ないだろうと報道に耳を傾けていなかったからです。このように考えている若者は多いと思います。そして、今回実際に学校に訪れて事件現場や犯人が通った道を見て、非常に胸が痛みました。そして、私が到底想像できないような怖い思いを子供たちはしたと思います。今、教師をめざしている私ができることは、2度と子供たちが同じような怖い思いをしないように安全な学校づくりには何が必要なのか日々考え続けることだと考えました。そして、今は主流となっているインターネットでこれから社会を担っていく若者にも事件について伝えていく必要があると考えました。   ● 私が施設面以外にも防犯意識の高さが表れていると思ったのは、児童の挨拶だ。校舎内の移動中や授業参観の教室前で待っていると、先生方や私たちに大きな声で挨拶をしてくれる児童が沢山いた。挨拶をすることによって相互認知やまわりとのコミュニケーションのきっかけとなり犯罪の予防になるため、学校側だけでなく児童側にも防犯意識を持たせる指導をしている点が良いと思った。21年前の事件で犯人が犯行前に1人の先生と会っていたということを聞き、不審と思ったら声を掛けることや行き先を見るだけでも何かアクションを起こすことの重要性を学んだ。   ● 授業を見学させてもらって、この方法がいいなと思ったところが三つありました。一つ目は、先生が授業中に問いかけをたくさんしていたことです。子どもたちは積極的に手を挙げ、主体的に取り組んでいるように見えました。そんな風に主体性を育むというのはすごく大切だと思いました。二つ目は、あてた回数を手で表しながら手を挙げることです。まだ当たっていない子は、手をグーにして、一回、二回と当たった子は一、二と指で手を挙げていました。こうすることで、同じ子ばっかり当ててしまうことがなくなり、わかりやすいと思いました。三つ目は、発表をするときに教室の対角線を向かって話すことです。その対角線の端にいる子が、声の大きさを五段階で、手で表していました。そんな風にみんなに聞こえるような工夫がされているのがすごく良かったと思います。   ● 生徒が考えやすいように問いかけたり「クスクスってどんな感じ?」「じゃあゲラゲラってどんな感じ?」と生徒が実際に行ってそれぞれの違いに気づくきっかけになったりと、気づけることがたくさんあり、どのような授業を行えば生徒に理解してもらえるのかを学ぶことができたと思います。   ● 授業参観では、私が大学の授業で学んでいる主体的・対話的な深い学びが実現されていました。今まで理想的だと感じていたこの学びが、間近で見られたことに、感謝です。私は、算数の授業を参観しました。主体的・対話的な深い学びの具体例として、先生は答えを言わず、先に児童に考えてもらっていました。その児童が考えたことを発表する際も、正解なのか不正解なのかを言うわけではなく、児童の解答に「ふんふん」と頷き、なぜそう思うのかを児童に問いかけていました。先生が問いかけた問いに対して、児童はまた考えるので、学びがますます広がっていることに気づきました。   ● 児童が笑顔で楽しく学校生活を送れるように、先生がその環境を作ってあげることがとても大切だと感じました。安全面でも安全が確証されることで、児童も思いっきり色んなことができるようになると思うので、学校のセキュリティーも先生の信頼感もとても大切だと感じました。   ● 私は、6年生の英語の授業を見学させていただきました。授業の初めのあいさつとしてさまざまな国の挨拶をしました。その後、2冊の教科書のうち、どちらの教科書を今日の授業で使うのかを決めるために、クラスを2チームに分け、ジャンケンをしました。そして勝ったチームの方の教科書を使いました。これは、児童が今日の授業で使いたい方の教科書のチームに入り、ジャンケンをするので児童が今日学ぶことを決めていることに繋がっていると考えました。       最後に、このようなご時世にたくさんの人数での訪問にもかかわらず、訪問を快く受け入れてくださった校長先生ならびに教職員のみなさまに感謝申し上げます。教育における安全と安心について、学生が学ぶ大変貴重な機会となりました。そして学生と楽しく交流していただいた附属小学校の児童の皆様にも心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。     2022年度1回生 担任団   【関連記事】 1年次配当「小学校一日見学」を実施しました~現代教育学科2022年度新入生研修 学科別レポートvol.1~現代教育学科「セメスター留学」が始まります!~現代教育学科    

2022.07.20

小学生向けに「ぴょんぴょん・コップ」動画を公開!~2022年度「マミポコ・キッズ」前期 第1回活動報告!

こんにちは、マミポコ・キッズです!   私たち「マミポコ・キッズ」は、畿央大学に地域の子どもたちを招待して、様々な遊びを行ってきました。しかし、現在は新型コロナウイルス感染症の影響により、対面での活動が難しい状況にあります。そこで、今年度も子どもたちが何か楽しめることを遠隔で提供できないかと考え、子どもたちが1人だけでなく、お友達やお家の方とも楽しめる遊びの第1弾の動画配信を企画・制作しました。   今回の動画では、紙コップと輪ゴムを使った「ぴょんぴょん・コップ」を紹介しています。紙コップ2個と輪ゴム2本で簡単に作ることができます。さらに、折り紙やペンを使うと、カンガルーやウサギ、ロケット等、自分だけの「ぴょんぴょん・コップ」を作ることができます!飛ばし方のコツも詳しく説明しているので、ぜひ動画をご覧になってください!       ▼感染対策を徹底した上で準備を進めています       どんな動画に仕上がっているか、ぜひご覧ください!         次の動画もみんなで遊べる楽しい企画を考えているので、お楽しみに! 子どもたちのたくさんの笑顔があふれる活動を目指して頑張ります! 今後とも、マミポコ・キッズをよろしくお願い致します。   現代教育学科 2年生 長谷川慈(いっちゃん) 三住真弥(おむ)     【関連記事】 小学生向けに「紙皿ゴマ」動画を公開!~2021年度 「マミポコ・キッズ」後期 第2回活動報告 小学生向けに「葉っぱの写し絵」動画を公開!~2021年度 「マミポコ・キッズ」後期 第1回活動報告 小学生向けに「ストロートンボ」動画を公開!~2021年度「マミポコ・キッズ」前期第3回活動 小学生向けに「でんでらりゅうば」動画を公開!~2021年度「マミポコ・キッズ」前期 第2回活動 小学生向けに「切り絵で遊ぼう」動画を公開!~2021年度「マミポコ・キッズ」前期 第1回活動    

2022.07.15

畿央大学付属広陵こども園「ミニ体験説明会」がスタート!

令和5年4月開園予定の畿央大学付属広陵こども園について、保護者の皆様に本園の教育・保育活動を知っていただくため、ミニ体験説明会を実施しました。   大学が運営する公私連携幼保連携型こども園としては奈良県で初、地元広陵町と連携しながら本学の持つ教育および研究のノウハウを生かした新しいこども園です。   ▼こども園完成イメージ(変更になる可能性があります)     本園では「大学付属」である特長を最大限活かし、医療・健康・デザイン・教育・保育のスペシャリストである畿央大学の教員陣がさまざまな形で連携・サポートを広げていきます。それを実感いただくための「ミニ体験説明会」がはじまりました。   2022年7月12日(火)はその第1回として教育学部の永渕准教授に「子どもにおもちゃはなぜ必要か?」をテーマにミニトークと体験活動をしました。永渕先生は奈良県内をはじめとして、大阪や京都で幼児教育の様々な取り組みを一緒に作りあげながら、研究を進めています。先生の今一番大きな関心のひとつは、世界的なムーブメントとなっているイタリアから発信された「レッジョ・エミリア」アプローチの良さを奈良にも伝え、それを実践に移すこと。すでに今年天理市に開設されたばかりの「なら歴史芸術文化村」の芸術文化棟には、先生の発案になるレッジョ・エミリアのアイデアがふんだんに採り入れられています。         おもちゃをめぐるいろいろな疑問について幼児教育の専門家である永渕准教授より話題が提供されました。また、実際に子どもたちと一緒に直接おもちゃに触れて楽しんでもらいました。   子どもにおもちゃを与えるのは当たり前で、そんなことを考えたこともないという人も、一度あらためて考えていただく機会になったと思います。   E棟2Fオープン教室横に設置されたモデルルームで、楽しそうにおもちゃで遊ぶこどもたちの笑顔と笑い声で、キャンパスが賑わいました。         畿央大学付属広陵こども園は、子ども一人ひとりのありのままの姿をたいせつにすることから出発します。ありのまま――そうです。「本物」の自然や文化に触れ、「原体験」という子どもにとって宝物のような思い出をたくさん子ども時代につくって、それを生涯持ち続けていってほしいと願うからです。   次回は7月26日(火)、看護医療学科の岡准教授より「出産前後の母子の健康とケアについて」をテーマに実施します。ご期待ください!     畿央大学付属広陵こども園 ホームページへ     【関連記事】 畿央大学付属広陵こども園開園プレイベント「みんなで愉しもう!tupera tuperaの絵本の世界」開催しました。 畿央大学付属広陵こども園の「地鎮祭」が執り行われました。 令和5年4月「畿央大学付属広陵こども園」を開設予定です。 奈良県内大学初の「公私連携幼保連携型認定こども園」設置に向けて広陵町と協定締結式を行いました。 畿央大学付属広陵こども園の園児のためのスツール(椅子)完成!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」

2022.05.31

開発途上国の子供たち向け「健康紙芝居」を制作!~現代教育学科

現代教育学科の髙田です。2018年度より、科研費の支援を受けて、南太平洋にあるソロモン諸島国の小学校で身体測定や健康教育に取り組んできました。ソロモン諸島国では、マラリアなどの感染症に加え、近年では糖尿病や肥満などの生活習慣病が増加しています。   子供たちは、小学1年生から保健の授業を受け、体の成長や清潔、食事、環境美化、生活安全、トイレ、歯磨き、薬や病気などについて学習しています。しかし、子供たちは、身長や体重を学校で測ったことはなく、レインタンクで手を洗い、歯ブラシの使用はほとんどありません。実体験が乏しいソロモン諸島国の子供たちが、実際に身体測定や手洗い指導、歯磨き指導を体験し、生きる力を身に付けることで、感染症や生活習慣病の予防につながるのではないかと考えました。   そして、体験と合わせて行う健康教育は、子供たちが自分の体や健康に関心を持つことが大切です。そこで、どこでも簡単に、教員が子供とのやり取りを楽しみながら指導できる日本独自の紙芝居に着目し、ソロモン諸島国の健康教育カリキュラムや教員の意見をもとに、体の成長、手洗い、歯科保健について紙芝居を作成しました。紙芝居のタイトルは「How Our Bodies Grow」「Goodbye Bacteria」「My Precious Teeth」で、ソロモン諸島国だけでなく、どの国においても必要とされる内容です。   ▼ゼミ生による紙芝居の様子     また、紙芝居をデジタル化したり、指導マニュアルを掲載した日本型健康教育プログラムの冊子を作成したりして、教員や関係者が指導しやすいように工夫しています。   ▼プロジェクターに投影してデジタル紙芝居も可能       今後は、ソロモン諸島国に限らず様々な国で紙芝居やプログラムを活用いただき、その効果について検証していきたいと思っています。   教育学部 現代教育学科 教授 髙田恵美子   【関連記事】 日本の養護教諭の役割は?~ソロモン諸島の小学校での健康支援を例に考える|KIO Smile Blog

2022.05.18

「セメスター留学」が始まります!~現代教育学科

畿央大学では、2020年度の英語教育コースの設置にあわせて、6か月間英語圏で生活し学ぶ「セメスター留学」を2回生後期の授業として開講しました。本来なら2021年の秋に2回生となった1期生が留学に出発する予定でしたが、パンデミックの影響で延期となっていました。しかし、昨今の世界的な規制緩和の傾向や現地での安全情報を踏まえて、2022年秋に6か月の留学をスタートできるよう準備を進めています。     2022年4月28日(木)には留学を希望する学生を対象に、2022年5月14日(土)には保護者を対象にした留学の説明会を開催しました。昨年、延期になったために、今年度は3回生と2回生の希望者が留学に参加することになります。           説明会では、様々な手配をお願いしているJTBの担当者から、現地の最新情報や保険、危機管理などの安全についてお話がありました。また本学教員からは、現地での学習やホームステイ先についての説明がありました。渡航を予定しているカナダのビクトリアは、畿央大学の「短期語学留学」で2週間の語学研修を行っていたところです。そのプログラムを実施した際の写真や授業の様子などを聞き、学生は留学への気持ちを高めたようです。   ▶短期語学留学の様子はこちらから         とはいえ、パンデミックを経験し、現地がどのように変化したのかは、実感としてはわからないこともあります。そこで、畿央大学では、留学をスタートする前に複数の教員が現地の下見を行い、その結果を留学前のオリエンテーションで学生と共有する予定です。         まだまだ事態は流動的ですが、どのような変化が生じても安全に充実した留学を行うことができるように、出発までに様々な準備を行い万全の体制を整えます。   教育学部 現代教育学科 教授 竹下 幸男

2022.04.12

2022年度新入生研修 学科別レポートvol.1~現代教育学科

畿央大学では入学後の不安を取り除き、担任や同級生との絆を深めるため、学科ごとに新入生宿泊研修を入学式直後に行っています。コロナ禍で一昨年は中止、昨年は感染対策を講じたうえで学内での1日開催となりましたが、今年度は3年ぶりに学外・日帰りで実施しました。新入生研修の第一弾は、現代教育学科の様子をレポートします!   2021年4月7日(木)、3年ぶりとなる学外での新入生研修が実施されました。コロナ禍の状況をふまえて恒例の宿泊はせず日帰りとなりましたが、3年ぶりの研修ということで力の入れようは格別。企画の趣旨は、大学全体で新入生を歓迎して不安の軽減を図るとともに、主として大阪府和泉市のタルイサザンビーチでの砂の造形活動を通じて新入生同士や教員とのよりよい人間関係を形成し、4月12日(火)から本格的に始まる畿央大学での学修を円滑に進めるための「絆」を作るというもの。新入生、学生スタッフ及び教員を合わせた計206人がこの研修に参加しました。風もなく快晴、天気にも恵まれた学外研修となりました。 当日の集合場所は本学第二キャンパス駐車場と大阪なんばの大阪シティエアターミナル(OCAT)、それからりんくうタウンにあるスターゲイトホテル現地集合の3つにわけられ、新入学生は希望する場所に集まりました。9時になると本学第二キャンパス駐車場、OCATからそれぞれ3台のバスがスターゲイトホテルに向けて出発。車中ではこれから始まる研修をまえに席の隣同士で会話がはずんでいました。         10時過ぎには6台のバスが無事にホテルに到着!新入生は壮麗な内装のホテルに驚きながらホテル4階の受付を済ませると、研修会場へと入っていきました。いよいよ開講式です。開講式では学科長の挨拶にはじまり、各教員の自己紹介、それから3回生の学生スタッフによる歓迎の言葉が新入生に送られ、会場は暖かな空気に包まれました。             11時半には新入生は昼食会場へと移動し、ステーキ弁当で腹ごしらえ。「黙食」を終えると、それぞれのテーブルで履修登録や部活動についてなど、様々な情報交換が活発におこなわれました。ホテルでのプログラムが終わると、次は本学外研修の白眉、タルイサザンビーチでの砂の造形活動が始まります。         12時半に再びバスでの移動を開始し、13時には6台のバスがタルイサザンビーチに到着しました。雲一つない青空の下、目の前には関空橋と地平線が広がっています。ビーチの前で活動の趣旨と具体的な内容の説明がおこなわれると、新入生は各担任の教員に引率されてそれぞれの持ち場へと移動し、砂の造形活動に取り組み始めました。大きなシャベルをもって砂を掘る学生、バケツをもって海へ向かう学生、スコップで形を整え造形物を作る学生など、コミュニケーションのなかから自然と役割分担が生まれていきました。お互いまだ十分に知らない学生同士、多少のすれ違いもありましたが、最終的にはすべてのグループが創意をこらした造形物を作り上げることができました。3時前には原状復帰がなされ、ビーチの前で研修参加者全体の記念写真を撮りました。               活動の総括と来週以降の初年次教育の説明が終わると、学外研修も終わりです。15時半には新入生が乗ったバスが出発、帰路に就きました。 振り返ると、新入生にとって本学外研修は新入生同士、そして教員とのよりよい人間関係を形成するための確かなきっかけとなったはずです。みなさん、お疲れさまでした!       現代教育学科 1回生担任 関口 洋平  

2022.04.05

畿央大学付属広陵こども園の「地鎮祭」が執り行われました。

    畿央大学は「広陵町と学校法人冬木学園における公私連携幼保連携型認定こども園設置及び運営に関する協定」を締結し、行政と協力しながら、本学の持つ教育および研究の知見やノウハウを生かし、2023年4月に「畿央大学付属広陵こども園」を開園します。大学が運営する公私連携幼保連携型認定こども園は奈良県では初となります。       2022年3月26日(土)、工事前に神主を招いてその土地の神様に対して工事の安全を祈願する儀式である「地鎮祭」を開催しました。開始当初、小雨だったお天気も、途中から本降りになってきましたが、古来より「雨降って地固まる」と言われているように、地鎮祭で雨が降ることは縁起が良いそうです。 また、天からの恵みである雨によって土地が祓い清められるとされていて、先行きの良いスタートが切れました。 これから無事に園舎が出来上がるのが楽しみです。   こども園設置準備室 篠本千穂   ▼完成予定のパース(今後変更になる場合があります)   【関連記事】 5/15(日)畿央大学付属広陵こども園開園プレイベント「みんなで愉しもう!tupera tuperaの絵本の世界」 令和5年4月「畿央大学付属広陵こども園」を開設予定です。 奈良県内大学初の「公私連携幼保連携型認定こども園」設置に向けて広陵町と協定締結式を行いました。

2022.03.04

1年次配当「小学校一日見学」を実施しました~現代教育学科

今回実施した「小学校一日見学」は畿央大学教育学部が独自に設置し、主に3回生で「小学校教育実習」「養護実習」を履修するための必修の科目で「早い時期に学校の現場を経験すること」をねらいにしています。   平成22年度より新たに開講した「小学校一日見学」は大阪教育大学附属小学校と大阪教育大学のご厚意により、平成30年までは附属天王寺小学校、翌年からは附属平野小学校(以下、平野小学校)で受け入れて頂いてきました。例年は学校を訪問し、午前中4時間の授業参観、午後は副校長先生による教職をめざす学生のための講話、そして1日を振り返るレポート作成というプログラムを実施してきました。一昨年春からの新型コロナ感染拡大に対応するため、昨年は初めてオンライン形式での実施となり、今回も同様の実施となりました。   報道されているように現在は児童生徒への感染が拡大し、どの学校現場でも学級閉鎖や休校せざるを得ない状況が起こり、先生方は児童生徒と先生方ご自身の健康を守りつつ教育活動に取り組んでおられます。平野小学校も例外ではありませんが、大変なご苦労下にも関わらず、今年度も畿央大学の学生のために「小学校一の意を抱きながらこの日を迎えました。 履修学生は実習に臨む身だしなみで9時30分に大学の大教室に集合。距離を取れるよう指定した座席に着席しました。事情により出席がかなわなかった学生にはオンラインで受講できる環境を提供しました。 初めに「小学校一日見学」の目的、流れ、受講についての注意事項の後、動画による授業見学に取り組みました。3年生の算数「間の数」の2時間目です。 45分の授業は「前の時間はどんな学習をしましたか」「どんな問題を解きましたか」との問に児童が答えるやり取りから始まります。そして、先生に席を立って「前に倣え」をするよう促された児童は「並んでいる人数と間の数」の関係を自分たちの身体で感覚的に捉えることにより学習の課題に出合いました。 先生が話す内容は端的で場面は短かめ、児童が考える時間や話し合う機会は十分に取るなど児童主体の学習が進みます。学習の記録や発表にコンピュータや液晶パネルを使う場面も見られ、小学校の現在進行形の授業を参観できました。 後半は平野小学校副校長の岩﨑千佳先生の講話です。 「皆さんにとって『よい教師』とは」との問いかけに学生が考えることから始まりました。岩崎先生はご自身の経験と教育実践から「子どもから学ぶことができる人」「子供を尊重できる人」と話され、平野小学校の1学年が学ぶ姿で解説されました。 平野小学校では文部科学省から研究指定を受け、10年後の教育を見据えて開発している新しい科目「未来そうぞう科」があります。その1年生が、動物を飼うことをめざして、柵をつくることから始まった学習です。 飼いたい動物を子供に聞くと、クマ、アリクイ、ゾウ、ツキノワグマなど思い思いの動物を発表します。子供の素直な思いは大人には無理なことに思えることが多いのですが、それを大人の視点で否定せず、子供が考え、実現可能な計画を検討し、ポニー(ミニチュアホース)の飼育を実行するに至るプロセスを画像や動画を使って解説して頂きました。もちろん1年の児童と担任の先生だけでできるわけではなく、担当教員による検討、職員会議での状況報告、保護者の理解と協力、必要な業者の方の力も得て進む学習は全て児童が自分の思いを実現するために必要な活動を自ら考え実行すること、その過程で自分たちの力になってくれる大人がいることを実感できるようにすることをめざして進みます。 児童主体の学習は児童が自分の思いだけで進むのではなく、子供を取り巻くたくさんの大人の陰の支えによって実現することを学生は実感できたことと思います。 ■報告の最後に、学生による振り返りのレポートを抜粋して紹介します。 (文章には言葉の使い方などで、やや訂正を加えているものがあります) ・印象的だったのは、問題を解くときに友達と話しながら考える子もいれば、一人でする子もいて、それを先生が注意しなかった点です。子どもたちが真剣に取り組んでいれば、方法はある程度自由でいいのだと考えました。 ・子どもたちが授業の内容に興味関心をもてるようにするには、実際に体験したり身近な話題と結びつけて授業を行うことを学んだ。子供たちに「前に倣え」を急にさせることで、なぜ「前に倣え」をさせられたのか、今日の授業とどんな関係があるのかなど子どもが関心を高めている姿が見られた。 ・今回の小学校一日見学は、私が想像していた小学校とは異なることが多いと感じた。まず、授業では「めあて」や「まとめ」を子どもたちの意見を反映させていることや話し合う機会が多くとられていることだ。私は「めあて」や「まとめ」は先生が決めていて、発表の機会はあっても話し合いの時間はあまりないというのが小学校の授業の印象だった。しかし、視聴した授業では、常に子どもたちの考えが飛び交っていて活発な授業だと感じた。 ・今回のお話の中の「ポニー」を飼うというのは不可能なことで、最終的には飼えなかったというお話かなと思っていたのですが、子どもの意見を尊重して、きっと様々な大人の事情があった中で、実現させていたのが、とてもすごいなと思いました。小学校の先生のお話を聞くという機会は今までにあまりなかったため、授業で学んでいることを実践することがどういうことなのか、具体的に想像することができました。 ・岩﨑先生が仰った「自分自身を磨く」「あなたがあなたらしくいる」ことの重要性は、文字だけでは分からなかったのですが「自分で自分を信じられないのに子供に信じられるわけがない」という言葉がすごく染みました。 ・講話を聞いて、もう一度理想のよい教師について考えてみようと思った「誰のため」なのか、「誰にとって」なのかを考えていなかった。実際に教師になった時に、きちんと「子どもから学ぶ」ということができるのかも不安だ。しかし、今日の学校一日見学で見せてもらった授業や、講話から「子どもの意見を尊重する」ということを大切にしようと思った。 【関連記事】 小学校1日見学、2020年度はオンラインで開催!~現代教育学科 小学校1日見学に145名が参加!~現代教育学科 大阪教育大学附属池田小学校を訪問し、「安全で安心できる学校づくり」を考える~現代教育学科 小学校1日見学に159名が参加!~現代教育学科 1回生が大阪教育大学附属池田小学校を訪問!~現代教育学科 小学校1日見学に134名が参加!~現代教育学科

2022.01.14

2021年度「マミポコ・親子ひろば」後期第2回活動報告!

「マミポコ・親子ひろば」は、近隣の未就園児とその保護者の皆さんに遊びと交流の場を提供する取り組みです。親・子・大学生のコミュニケーションの場として、自由遊び、手遊び、絵本の読み聞かせ、体操遊びなどを提供し、元気いっぱい活動をしてきました。   現在、コロナ禍で対面での実施が難しいため、親子一緒にお家で楽しめる遊びを考え、動画配信することになりました。まだまだ皆さんと会うことが難しい中で、少しでも明るく楽しい気持ちになっていただければと思います。 是非ご覧ください!   【第2回:1/14(金)】 〇身体遊び「鬼のパンツ」     今回は節分にちなんで鬼のパンツを踊りました。 皆で好きな振り付けを考えるところもあるので、お家でぜひやってみてください!!!   下の画像をクリックすると、YouTubeの動画にリンクします。     〈準備・撮影の様子〉  ※感染対策を徹底したうえで、練習や準備作業をしています。     ▲今回は鬼さんや豆を付けてみたよ♪     ▲これは何をつくっているでしょ~か?       ▲可愛い鬼さんも出てくるよ~!   これからも、より安心・安全に楽しく活動できるような内容を考えていきたいと思います。 子ども達や保護者の方々の笑顔を見られることを楽しみにしています!   現代教育学科3回生 荒井斗子 岡村遥佳     【関連記事】 「マミポコ親子ひろば」の取り組みはコチラ!!