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看護医療学科

2015.08.07

学生広報スタッフBlog vol.176~離島・へき地医療体験実習レポート♪

こんにちは☆ 学生広報スタッフの、きーさんです(^ω^) 今回は、看護医療学科4回生必修の「離島・へき地医療体験実習」のレポート! この実習は、「地域住民と密着した全人的医療が実践されている離島やへき地を実習場所とし、その現場の保健医療の状況を体験することにより、地域で「生活する人々」の健康問題を統合的に捉え、保健・医療・福祉の連携をふまえた生活の質の向上を目指した看護活動を展開する能力を養うとともに看護の役割を理解する。」という内容です(シラバスより抜粋)。 以前の記事でも紹介しましたが、伊藤明子前学科長がそのご経験を踏まえ、看護医療学科の開設時からカリキュラムに取り入れられた畿央大学の特徴的な科目なんです♪【学生広報スタッフBlog vol.165~看護医療学科伊藤学科長退任記念講演】   実習は、大きく分けて事前学習と臨地実習、そして発表会の3部構成☆ きーさんら14名のグループは、奈良県南西部にある五條市大塔地区へ行く事になりました(^^)   【事前学習】7月13日~17日 学内の事前学習では、文献や自治体のホームページ等から実習地がどんなところなのかを調べます☆ そこから健康課題は何か、実際に現地でどのような活動を行い、どんな情報を得たいか等をまとめていきます。 私たちは、家庭訪問と交流会、健康診断・体力測定を行う事にしました。 ▲主担当の乾先生を交えて打ち合わせ            ▲血糖値測定の練習中♪   ▲健康診断の配置や担当を決めています☆          ▲貼り紙作成中~♪   【臨地実習】7月21日~24日 さあいよいよ現地での実習!3泊4日!! もちろん旅行ではなく実習なのですが、やはりテンションは上がりますね♪♪   ▲移動はバスか徒歩で(^^)                ▲現地は山間部☆ 斜面にも家が立ち並んでいます   大学からバスで約2時間。五條市大塔地区は山あいの集落で、元々は大塔村として独立していました。 高齢化と人口の流出が続き、2005年に五條市に編入。現在は約320人の人口で、地区の高齢化率は60%程度になっています。林業が盛んで、星空が綺麗に見えることを活かした観光施設もありました。 2011年9月の水害では死者7人、行方不明者4人という甚大な被害を受け、今年3月まで仮設住宅に入居していた方もおられました。   <家庭訪問> 事前に五條市役所大塔支所の保健師より情報を頂き、家庭訪問をさせて頂きました。 坂が多く、自動車やバイクが無いと生活が大変であると感じたこの地域で、毎日畑で野菜を作って近所の人と分け合ったり、買い物を頼んだりしながら助け合って生活している様子を聞く事が出来ました。 また、地区は人口が少ない分、ほとんどの人がお互いを知っており、仮設住宅でも周りは知人ばかりで心強かったとも話されていました。 高齢であるにも関わらず、足腰が丈夫な方が多いとの印象を受けました。 坂を毎日上り下りしたり、畑仕事をしたりする事で丈夫になるのかも知れないし、丈夫でなくなるとこの地区に住み続けられなくなる(転出せざるを得なくなる)から、丈夫な方ばかりが残っているのかも知れない。私たちは、そのどちらも可能性として考えました。   ▲アポ無しですが、玄関先で話して下さいました♪      ▲近所付き合いがとても濃厚☆   ▲炎天下の坂道を行く                   ▲雨の中、地図を片手に目的の家を探す     ▲この山肌が削れた部分は、4年前の水害で地すべりが起きた箇所。家庭訪問させて頂いたある人は、地すべりで山が動く瞬間を見たと、またある人はこの地すべりで親族を亡くしたと話して下さいました。   <交流会> 交流会はバーベキュー♪ 家庭訪問で案内チラシを配布して広報した結果、7人が参加して下さいました(^^)   参加者と学生で親睦を深めさせて頂いたのはもちろん、参加者同士でも久しぶりに顔を合わせて近況を話し合う姿も見られ、楽しく過ごして頂けたと自負しています♪   <健康診断・体力測定> 交流会に引き続き、健康診断・体力測定を実施しました☆ 新たに6人が加わり、13人が参加!血圧や血糖値、骨密度を測定した他、歩行速度や握力の計測等も実施。 その結果をそれぞれにフィードバックし、今後の健康増進に役立てて頂きます。   <番外編> 実習時間終了後は、記録を書きつつもグループメンバーで楽しみました♪ ▲宿泊場所「星のくに」は自然豊かな立地♪         ▲大きなヒキガエルと記念撮影!   ▲カンファレンスもしっかり実施!             ▲探検・・いや、地区踏査!(^^) この実習を通して、高齢であったりへき地であったりする事で不自由となる様々な事を、地域の強いつながりでお互いにカバーし合い助け合って生活されている様子が分かりました。 しかし、元々の過疎化に加え、災害をきっかけに地域から出て行かれた方もいて、集落には空き家が点在していました。災害は地域の強いつながりを加速度的に壊す影響をもたらしたのだと考えました。 また、交流会や健康診断・体力測定に快く参加して下さった方が大勢おられた事にとても嬉しく感じました。 訪問看護・介護等の事業者が無い事、救急搬送に時間がかかる事や職業病(林業)である振動障害について、健康課題として見えてもきました。   【報告会】8月5日 実習を通して得られた学びを紹介し、共有するための報告会です☆   ▲他グループの発表を聞き、学びを深める。         ▲河野学科長からの講評☆   ▲私たちの発表の様子♪ 盛りだくさんの実習内容を約20分に凝縮し、お伝えしました(^^) この発表会には、来年この実習に臨む事となる看護医療学科3回生も参加していました。   何人かから感想をもらったのでご紹介します! Aさん 「とても保健師的な内容だと感じました! 保健師をとってない子達は有意差など「?」になってましたが、私は数値化されててとてもわかりやすかったです!(笑) 地域ごとの特徴や郷土と健康問題が結びつけられてて、納得できました! 写真があると雰囲気も感じられてとても良かったです\( ˙▿˙ )/」 Bさん 「どの発表の人も、その地域の写真がたくさん入ってて分かりやすかったです! 発表を聞いて楽しそうという印象しかなく、絶対いきたいなと思いました!」 Cさん 「発表を聞いて、看護師や医療機関の少なさに驚きました。しかし、そういう場での医療者によるサポートは少なく、地域のつながり、インフォーマル的なサポートが大切であると学びました。インフォーマルなサポート、お互いを思いあうことが、高齢者の孤独を防げるのではないかと思いました。」   続いて、私たちのグループの副リーダー、藤原さんからの感想をご紹介 (ちなみに、藤原さんはインターン実習の記事も書いてるんですよ♪) 「五條市大塔地区グループで副リーダーをさせて頂いた藤原です。グループ内での役割としては、リーダーと共に14名をまとめる役割といえます。離島へき地実習では人対人の看護のあり方について学びましたが、わたしはこの実習の中で、グループ内での人対人の関係づくりや協力づくりも学べたと思います。例えば、みんなの意見を聞いたり、時間を調整したり、役割を与えたり、一番に発言し、みんなが意見を言いやすい環境を作ったり…。グループの中心となりながら実習に取り組みました。3泊4日の中で、14名をまとめるのはとても大変でしたが、リーダーと協力しながら無事に実習を終えることができました☆実習が終わってからは「色々動いてくれて本当にありがとう!」とグループのみんなに言われ、自分の中でも達成感を感じることができた実習でした^ ^自分の役割を全うするのはこんなに達成感が得られるものなんだ!!と感じ、看護師になっても自分の役割が与えられた時は、人対人との関係づくり、協力づくりを考えながら自分の役割を全うしていこうと強く思いました。」     この実習を通して私たちは、将来病気をしても大塔地区に残ることができる環境が必要だと考えました。その人らしい健康な生活を守るためには、介護事業や訪問看護などを充実させることが必要です。そして更に、健康な人がより健康に過ごせるよう働きかけることが大事であると考えました。 畿央大学が最初にこの地域で実習させて頂けるようになってから今までの間、先生方や先輩たちと地域の方々との良好な関係が築かれて来たからこそ、私たちがこうした素晴らしい学びを得られたのだと思います☆ 発表会に来てくれていた後輩たちが、これをしっかり受け継いで行ってくれると幸いです(^^)   関係者の皆様、本当にありがとうございました!!

2015.08.07

地域看護学実習報告会~看護医療学科

皆さんこんにちは! 看護医療学科4回生の喜島です☆ 今回は看護医療学科4年次に履修する地域看護学実習(選択制の保健師課程履修生対象)についてご紹介します。 保健師課程は、2回生後期から選択科目の履修が始まり、4回生では現在26名が履修しています。 4回生の4~5月中に公衆衛生看護学方法論Ⅱ、公衆衛生看護学活動論Ⅱ、公衆衛生看護学管理論という保健師必修の3科目を集中講義形式で履修し、講義時間外でのグループワークや課題への取り組みを経て、いよいよ6月から実習がスタートしました! 地域看護学実習の実習期間は2週間で、そのうちの1週間は全員がグループに分かれ、後期に実習する市町村実習の市町村別の管轄である奈良県内3か所の保健所へ行きました。 残りの1週間は、産業保健実習または学校保健実習で、どちらを選択するかは学生の希望によりますが、前者は事業場(工場等)へ、後者は小学校(特別支援学級)と高校で実習をしました。     この地域看護学実習を全て終え、7月8日(水)に学びの報告会が開かれました☆   この発表会の目的は、実習での学びを整理し全体で共有することで、各自が体験できなかった内容についても理解を深め、実習目標の達成を図ることです。学習したことを資料にまとめ、わかりやすく他者に報告できるということも含まれています。 では各実習ごとでの学びをお知らせします!   ○保健所実習 皆さんは保健所がどういう所かご存じですか? 保健所は管轄市町村全体を対象として、広域的、専門的な保健活動を行う機関で、その主要なものとして感染症・精神保健・難病・健康増進の各保健活動や健康危機管理などがあります。 今回の実習では、難病・感染症・精神疾患を持ちながら家庭で療養されている方の家庭訪問を経験させていただきました。 難病を抱えながら自宅で療養されている方は、それぞれに症状の現れ方や進行の早さが全く違います。初期には病気を受け入れることへの援助や病状の進行への不安に対する傾聴を行い、病状が進んで意思疎通が困難になった方に対しては、コミュニケーション機器を用いて、自分の意思を伝えられるよう援助するなど症状の進行状況での関わる時期や介護する家庭の状況によっても保健師の支援内容は異なっていました。 他にも母子や感染症の方への訪問事例など、自分たちが経験できなかった分野についてもこの発表会を通して学ぶことができました。 保健師は様々な状況にある対象者に寄り添い、その人に適用できる様々な制度などのシステムや社会資源、支援する人をつないで、地域でその人らしく生活できるように援助する役割があるのだと学びました。   ○産業保健実習(健康診断事後措置、生活習慣病予防対策、メンタルヘルス対策など) 私は産業保健の分野で、工場で働く労働者を主な対象として、健康診断の結果からその人が疾病に移行することを防止し、より健康となるための個別保健指導をさせて頂きました。学生は健診結果から健康状態と労働や生活の状況の関連を観て保健指導計画を立てますが、準備した計画通りに行おうとしてしまうことが、共通の課題として挙がっていました。事前に必要な支援内容を考えていても、対象者の方が心配していることや知りたいことは異なっているので、まず対象者の方のニーズを把握し、それに沿った支援内容の提案を行うことやそのための知識の引き出しを多く持っておくことが必要なのだと痛感しました。 産業保健では、事業場により労働内容や労働環境や企業が求めるものも異なっていることが発表を通して理解できました。その中で保健師は労働者の健康をまもるために、個人だけでなく組織にも働きかけてその対策の必要性をデータで示し、保健師の活動の必要性を理解してもらうことが必要であり、根拠に基づいた費用対効果を考えた提案をしないと企業側が動きにくいというジレンマを抱える様子が分かりました。     ○学校保健実習(保健管理、安全管理、組織活動、障がいに応じた生活・学習支援など) 学校保健の現場では、養護教諭だけでなく、教職員や学校医、カウンセラーなどの多くの関係者が組織的に学校保健活動を行っている様子が分かりました。場合によっては、支援の必要な児童生徒の主治医や卒業した学校・園の教職員、児童相談所、保健所とも連携を取っていることも知りました。養護教諭は、健康に関する専門家であるとともに教員でもあるという二つの立場を生かして、それらの中心的役割を担い、また、児童生徒だけでなく教職員の健康管理も行うという、産業保健分野に似た役割を担っていることも分かりました。 障がいや疾病を抱えていても、教育を受ける権利は保障されていますが、地域の学校で学び共に育っていきたいという本人や保護者の思いがあります。それを学校保健の現場で、学校内外の多くの関係者が協働し、支援していることを学ぶことが出来ました。 また、発達障害等の障がいは早期発見が大切であり、地域の保健師が専門的療育指導を早期に受けられるよう支援する重要な役割を担っている事も学ぶ事が出来ました。     発表について、先生方からも「実習で体験していないことについても保健活動の目的や活動の実際はどうなってるのかという視点で学んでいくようにしよう」、「健康課題はいつも考えよう」等と温かい(厳しい?)ご指導も頂きました。 発表で共有された学びと、浮き彫りになった自分たちの課題。そして先生方からの助言をしっかりと自分のものに出来るよう、今後も頑張りたいと思います! 実習にご協力いただいた皆様、ありがとうございました!   看護医療学科4回生 喜島一将

2015.07.27

奈良県母性衛生学会に参加し、ゼミ生が卒業研究を発表!~看護医療学科(廣金ゼミ・鷲尾ゼミ)

平成27年7月25日(土)猛暑の中、12:30より、奈良県下の医師、助産師、看護師、看護師・助産師養成所の教員及び学生が集合し、奈良県医師会館にて奈良県母性衛生学会が今年も開催されました。毎年、看護医療学科の鷲尾ゼミでは、卒業研究発表に向けて本学会を聴講させていただいています。今年度は、廣金ゼミとともに、昨年度ゼミ生が行った卒業研究を1題ずつ発表しました。   発表者 藤田 百合恵 看護医療学科平成27年3月卒業・(現)助産学専攻科学生 『児童虐待ハイリスク家庭』について発表させていただきました。発表後には臨床の立場からご意見をいただくこともでき、改めて児童虐待の奥深さと社会全体で取り組んでいくことの重要性を感じました! 初めての経験で緊張も大きかったですが、とてもいい経験となりました!   発表者 竹田 亜柚 看護医療学科3月卒業・(現)助産学専攻科学生 『看護医療学科の時に行った出生前教育の在り方』についての発表をさせていだたきました。無事発表を終え、質問をいただき、研究の難しさや奥深さを感じました。今回の研究にあたって、ゼミの鷲尾先生には、たくさんの指導やアドバイスをいただきました。発表はとても緊張しましたが、学びの多い良い経験になりました。   2人とも緊張しながら発表していましたが、会場からのご意見や質問に、はきはきと答えており、とても頼もしく感じました。発表後には、一般社団法人奈良県助産師会の宮田英子会長(後列 向かって左から5人目)とともに、参加者全員で写真撮影をしていただきました。 参加者 前列 廣金ゼミ学生1名、鷲尾ゼミ学生4名[(現)看護医療学科学生] 後列 助産学専攻科 美甘祥子講師、昨年度の廣金ゼミ学生1名、鷲尾ゼミ学生3名[(現)助産学専攻科学生]、看護医療学科 廣金和枝准教授、私(鷲尾弘枝)   今回参加したゼミ生からの感想です。 「初めて学会に参加させていただき発表を見せていただき、私の興味がある助産分野だったので、すごく楽しく勉強になりました。先輩方の発表は内容も理解しやすく、スライドも見やすかったです。また、研究の内容も現在、問題になってるものばかりで看護師、助産師になった時にこの学会を聞いているか聞いていないかで、対象者に大きく違った関わりができると感じました。助産師の方の発表で難しく十分に理解できない内容もありましたが、学会とはどんな雰囲気かというものを感じ取ることができ、良い学びができたと思います。」 看護医療学科4回生 小畠彩(鷲尾ゼミ)   「初めて学会というものに参加させていただき、発表を聞かせていただくことで、母性看護の向上のため、学生から助産師の方まで幅広く研究されていることを知りました。就職してからも、常に向上心を持ち、しっかりと頑張って行きたい、と思いました。」 看護医療学科4回生 中川由美(鷲尾ゼミ)     現在、看護医療学科のゼミ生は、4年次配当の離島・へき地医療体験実習の真っ最中ですが、10月3日(土)看護医療学科の卒業研究発表会に向けて、これからラストスパートです。今日の学びを活かして頑張っていきましょう! 看護医療学科 講師 鷲尾弘枝

2015.07.24

「日本看護福祉学会学術大会」参加レポート~看護医療学科教員

2015年7月4日(土) 5日(日)に北九州市 産業医科大学ラマツィーニホールにおいて、第28回日本看護福祉学会学術大会『多職種連携から地域ネットワークへ』(大会長:正野逸子/産業医科大学 教授)が開催されました。     基調講演として小笠原文雄先生(小笠原内科 院長 日本在宅ホスピス協会会長)の「最期までその人らしく”をどう支えるか」、シンポジウムとして「生涯を通して、安心した生活のための地域づくり」の講演があり、”在宅で看取るということがいかに患者のQOLを維持しているのか、その人らしい最期を迎えることができるという”内容の発表をはじめとして、口演発表・示説発表を含めて54演題の発表があり、参加者は一般市民も含めて約500人が参加され盛大に終了いたしました。   本学からも、看護医療学科南部講師による「高齢者と幼児の世代間交流の現状と課題-大阪府A市における幼稚園・保育所へのアンケート調査から-」と松原臨床教授による「老年看護学実習における学びの一考察-学生のレポートの内容分析から-」の発表と、そのほか、私と林准教授、健康科学研究科大学院生の川村さんが参加いたしました。     とても内容の濃い発表ばかりで、充実した学会となりました。   次年度は、本学が会場となり、第29回日本看護福祉学会学術大会が開催されます。 皆さまのご協力、多数のご参加をお待ちしています。     看護医療学科 教授 山崎尚美

2015.07.24

離島・へき地医療体験実習がスタートしました!~看護医療学科

「離島・へき地医療体験実習」は、地域住民と密着した医療や看護が実践されている地域に赴き、対象者の生活背景を考慮した全人的医療を体験し、また実際の生活の状況を観察し体験することで「ひとのくらし」を理解し、保健・医療・福祉の望ましいあり方や看護職の役割を学ぶ実習です。今回、奈良県野迫川村に行っている堀内教授からレポートが届きました!   2015年7月22日(水)、今年も村長から歓迎のお言葉を頂き野迫川村での実習がスタートしました。生憎のお天気でしたが、役場でオリエンテーションを受けた後、住民課課長様の案内で村の要所を訪ねました。   鶴姫公園では幸せの鐘「天空の響」を鳴らした後、2011年の大水害で崩れた山の斜面を対面する山から見せて頂きました。 あとアマゴの養殖場についてもお話を伺いました。   3年にわたる仮設住宅での生活を強いられた北股地区の皆さん、ご自宅に戻られて約1年になります。 体力測定など健康度をチェック、その後は交流会を開催しました。郷土料理である芋餅を作ったり、ビンゴゲームをしたり楽しい時間の中にも、水害や避難生活を振り返りながら、貴重なお話を聞かせて頂き、学びや考えることがたくさんありました。       まだまだ工事は途中です。完成した堰堤の上にも、さらにふたつの堰堤を設置するのだそうです。土砂災害で分断された集落をつなぐ橋の建設も急いでいます。   本日の振り返りもしっかりと!  明日は、25日に開催される村の祭りのお手伝いをさせて頂きながら、村や住民の方々の生活について理解を深めていきます。   看護医療学科 教授 堀内美由紀

2015.07.17

JICA関西・WHO神戸センターに訪問!~看護医療学科「国際看護論」

こんにちは!看護医療学科4回生の喜島です( ^ω^ ) いつも学生広報スタッフブログの記事を「きーさん」名で書いていますが、今回はちょっと趣向を変えて、看護医療学科4回生で履修する必修科目「国際看護論」についてご紹介します。   この科目は、「急速な経済成長を遂げた我が国は、国際社会に対する責務として、世界の発展に貢献していくことが要請されている。このような状況の中、看護のプロフェッショナルとしてどのような貢献ができるのか、その役割を世界情勢の中で捉える。 我が国と諸外国との保健医療の課題を比較し、国際看護(国際交流と国際協力)の意義と必要性を理解する。」(シラバスより一部抜粋)という内容で、担当は看護医療学科教授 堀内美由紀先生。   座学だけでなくワークショップや校外学習もあり、7月10日(金)には神戸市中央区にあるJICA関西とWHO神戸センターを訪問させて頂きました! 今回は特に、この訪問の様子をレポートします♪   ▲木々に囲まれたJICA(国際協力機構)関西の建物☆   ▲1階レストランはメニューも国際色豊か♪ ▲月替わりエスニック料理 7月はルワンダ   ・・・と、もともと国際協力に興味があった私はここまでで既にハイテンション(笑) 13時からはいよいよ講堂でのご講演です(^^)   【講演内容】 ○JICA関西 開発教育支援業務担当 赤嶺様 赤嶺様からは、JICA関西の組織や役割などをご紹介頂きました。 世界の約200か国のうち、150か国以上が開発途上国であること。ニュースでよく耳にするODA(政府開発援助)を、JICAが一元的に実施していること。技術協力、有償資金協力、無償資金協力を組み合わせ、相手国に合わせた援助を行っていることなどなど。相手国に主体性を持ってもらうため、有償での資金協力(インフラ整備など)が最も多額なのだそうです☆ 東日本大震災では、174の国・地域や43の国際機関から支援を受け、その中には開発途上国からの支援もあったとのことです。開発途上国の問題は、私たちには関係ないなどとは決して言えないのだと思いました☆   ○神戸市立医療センター看護師 大城様 大城様は、青年海外協力隊員として2年間ベトナムで活動したご経験を話して下さいました。文化や習慣が全く違う国で、日本のように先を予測した医療でなく対症中心であったり、療養上の世話は家族の仕事(下の世話、更衣、食事など)であったり。そこに日本のやり方を「これがいい」と言って持ち込んでも定着しそうにないと思いました。 大城様は、主役は現地の人であって、自分たちは黒子に徹するとおっしゃいます。実際、協力隊では現地語(ベトナム語)を事前に学び、それを使ってコミュニケーションするのだとか。一方、各国から送られた医療機械の説明書が英語で、読める人が少なかったり、使い方が分からなかったり、部品が調達できないなどで活用されていない現状も目の当たりにされたとのこと。 やはり、単にモノを送るだけでなく、それらを自分たちの技術として現地の人が活用できるように人材を育成することも必要なのだと思いました。その為にも、現地へ実際に行き、直接現地の医療者と関わる協力隊の活動がとても大事なのだと感じました。   ○WHO神戸センター 野崎様 続いてJICA関西の隣にあるWHO神戸センターの野崎様にご講演頂きました。 UHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)が今の国際保健のトレンドであるとのこと。これは、WHOの定義で「世界中の人々が適切な医療を適切な費用で享受できるようにすること」を意味します。ある国では気胸になって簡単な手術を受けるだけでも100万円!ある病院では風邪は治せるけど脳溢血は無理。こうした状態は適切な費用、適切な医療と言えないかも知れませんね。そうした不都合を解消していこうというのが今の流れなのだとか。UHCの対策は、答えが一つでなく難しいもので、保健医療にかかるお金をどうカバーするかは大きな課題なのだそうです。特に生活習慣病はお金がかかり、高齢化が進行する日本では深刻な問題。日本には国民皆保険制度が充実しているので、ではタイでも出来ないかと野崎様は当時の首相から聞かれたのだとか。でも、国民のほとんどが農民で、現金で保険料を納められないタイでは難しい。では国の支出(税金)で医療費を負担してはどうか。こうしてほとんど全ての疾患を無料で受診できるようになったそうです。日本の仕組みも一つの成功例。しかし、国が変わるとその国に合った方法を取らないと意味が無い。こうしたUHC実現の過程は、先のお二人のご講演とも通底する考え方があると感じました。一方的な押し付けでなく、相手国に寄り添い、それに合った方法で支援する。主役は相手国(^^)   ご講演に続き、野崎様にWHO神戸センターの内部をご案内頂きました! ご講演ともども、貴重な機会を頂きみんな大喜び♪ ▲マークがかっこいい!                   ▲「Visitor」の札をもらい、テンションも上がる♪   ▲野崎様からのご説明☆ お忙しい中、ありがとうございました!   【私の感想】 「国際貢献」や「海外支援」という言葉がある種ブランドのように使われ、また自分も使っていた中で、この校外授業で実際にその最前線で活躍されている方々のご講演を拝聴し、考え方も変わったように思います☆ 単にお金を送る、モノを送るだけでなく、その国に合ったものを送りそれを扱える人材の育成なども必要であること。主役は現地の人という意識で、文化も習慣も違う国の中で何が出来るのかを考えていかなければならないこと。こうした学びを活かし、自分もできる支援をできる時にしていければいいなと思いました☆      ▲看板の前で野崎様、堀内先生と記念撮影♪   P.S. 7月11日(土)は国際看護論最終講義日☆ この日に研究授業の一環として行われた「貿易ゲーム」もとても楽しかったですよ♪ この詳細は別途、先生からのブログがアップされますのでお楽しみに!   看護医療学科4回生 喜島 一将

2015.07.16

人形を使用した沐浴の実技試験!~看護医療学科「母性看護学援助論Ⅱ」

7/16(木)看護医療学科3年次開講の『母性看護学援助論Ⅱ』では、赤ちゃん人形を使用した「沐浴の実技試験」を行ないました。   今年度の学生には、初めて、母性看護学領域の教員が事前に撮影・制作した「沐浴DVD」を活用して講義をした後、しっかりと自己練習に取り組んでもらいました。   ▲DVD上映中   そして、本番の試験では、みんな緊張ぎみではありましたが、しっかりと本物のベビーのように言葉掛けをしながら、また、愛おしそうに見つめながらお風呂に入れてくれていました。     ▲DVD編集に協力いただいた教育学習基盤センターの安藤さん   8月末から始まる「母性看護学実習」の本番が今から楽しみです。頑張ろうね。 看護医療学科 講師 鷲尾弘枝

2015.07.16

麻薬取締官に学ぶ麻薬と医療用麻薬の現状~看護医療学科「看護倫理」

7月7日(火)の看護医療学科3年次配当の授業「看護倫理」で、現役の麻薬取締官(講師:近畿厚生局麻薬取締部神戸分室 髙橋正氏)をお招きしての講義が行なわれました。助産学専攻科の学生も合わせた合同講義に、約100名の学生が参加しました。 テーマは「医療人に課せられた社会的使命…薬物の怖さを熟知し効能を最大限に活かす」。薬物乱用の種類や怖さについて動画や図表等でわかりやすく説明していただき、「一度でも薬物を乱用すると、依存症は一生治らない」ことを学びました。     現在日本ではマスメディアの影響などで危険ドラックに対する恐怖心や警戒心が先行しており、医療現場での麻薬使用量が諸外国と比較して少ない現状があります。このことは、疼痛で苦しんでおられる患者様が大勢おられる(=外国と比較すると日本人は痛くても我慢する傾向がある)ことを示していること、「医療麻薬は適正に使用すると副作用は出現しない」こと、現在医療用麻薬は、疼痛緩和の目的で患者様の枕元で管理することができることなど、多くのことを学びました。薬剤師でもある麻薬取締官の講義は、メッセージを伝える熱意が伝わるものでした。     終了後には学生からの質問にも快く応じていただきました。また当日取材に来ていた新聞社からの取材に学生が応える場面も見られました。   今後学生の皆さんが臨地実習で麻薬の管理や疼痛緩和の薬剤に関心を持ち、理解をさらに深めていくことを期待したいと思います。 なお、髙橋さんと本学看護医療学科の松本泉美教授および中居は、①麻薬取締官による講義を受けた場合(3回生)②乱用薬物のパンフレットを読んで理解する場合(2回生)、以上2つの方法で麻薬に対する理解や意識がどう変わるのかを比較する研究を進めています。ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。    助産学専攻科 講師/教務主任 中居 由美子

2015.07.15

実習病院の看護師さんたちに来校いただきました!~急性期看護学援助論Ⅱ

看護医療学科3回生の学生は、来月からに迫った臨床実習にむけて様々な実践演習に取り組んでいます。急性期看護学実習では、手術を受ける患者さんへの看護を展開しています。 4月から4か月の間、実際の患者さんを想定した授業でトレーニングを積んできた成果が見え始めています。 先日7月6日・13日の授業(演習)には、周手術期の臨床実習施設である東大阪市立総合病院の看護師さんたちが来てくださいました。   看護師さんたちは、学生が演習する様子を温かい目で見守ってくださり、タイミングを見計らって適切なアドバイスを下さっていました。   ①手術後の患者を想定した演習をする学生たち・・患者役の役作りは女優さながら・・   ②喉頭がんの手術を受けた患者の様子を表現する学生たち・・   ③輸液や膀胱留置カテーテルも実際の患者さんに使っているもので体験しました。   演習が終わるとみんなクタクタに疲れていますが、一つずつ習得していく知識や技術がみんなを大きく成長させてくれます。 両日の演習では、東大阪市立総合病院の看護師さんから「皆さんが大学でこんなに伸び伸びと楽しく学修しているんだな」という感想をいただきました。また「病院実習でも過剰な緊張は不要です。ここで先生方から教わった知識を持って実習を楽しむつもりで頑張ってください」というエールもいただきました。 急性期看護学では、教員と臨床指導者の連携を強化することで、実習を通して学生が「看護することの喜び」を体験してくれることを願っています。

2015.07.14

御所市連携コミュニティカフェ開催レポートvol.27~第4回「認知症カフェ」!

7月10日(金)「金曜日カフェ~つどい~」(御所市連携コミュニティカフェの新名称)では、「認知症カフェ」を開催しました。 梅雨で雨が続いていましたが、この日は久しぶりの晴れ間で、多くの人が参加してくださいました。初めて来られた人や男性も多く、とてもうれしかったです。 この日は、『認知症にならないために気をつけること』をテーマに畿央大学看護医療学科の松原寿美惠先生から糖尿病と認知症とのかかわりについてお話いただきました。 日本の糖尿病患者さんのうち約100万人が認知症を合併していることに驚きました。また、糖尿病が認知症の発症につながりがあることも学びました。     糖尿病の予防のためには、①食事を規則正しく②食べすぎない③適度の運動④禁煙・節酒することです。まったく食べない、1食抜くなどをすると、身体の決まったリズムが変わってしまい、かえって身体に悪いそうです。3食きっちり摂取し、1週間に1回ぐらいは食べ過ぎの日があっても、大丈夫だそうです。 最後に、健康運動指導士の米倉先生による、椅子に座ってできる運動を、音楽に合わせて行いました。こぶしを前に押し出す運動では、みなさんで「やーー」と掛け声をかけながら、楽しく行ない、皆さんの笑顔が見られました。     また、この日は看護医療学科の2回生の学生の皆さんがボランティアとして協力していただきました。ありがとうございました。     今後梅雨が明けるとますます暑くなりますが・・・・・ そんなときこそ!カフェで涼みながら、お茶しながら、イベントに参加してみませんか?毎週金曜日に”金曜日カフェ~つどい~”を開催しておりますので、是非一度お越しください。斎藤ゼミ一同皆様にお会いできるのを心からお待ちしております!   人間環境デザイン学科4回生 山上華奈 【今後のスケジュール】 御所市連携コミュニティカフェ イベントスケジュール