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現代教育学科
2013.04.16
11th International Meeting of Physical Therapy Science in Shanghai 出張報告
表記の学術大会(会期:3月22-24日)が中国・上海市東亜体育賓館で開催され、研究発表を行いました。 題目は、“Reliability and Validity of the Athletic Injury Psychological Acceptance Scale (AIPAS)”であり、当方が代表担当させて頂いている本学健康科学研究所プロジェクト研究部門(森岡教授統括)の課題研究では、コアな部分を扱っています。今回の研究発表の内容は、既に受理され、近刊予定にある学会誌の論文に基づきます。本研究のサンプルは、十数年前に提出した修士論文のものでほぼ全体を占めています。私的な感情を付与するなら、十数年前の負傷データがようやく陽のあたる場所に近づいたという点に安堵感を覚えています。 初日は、上海への移動。日本からの参加者は、国際医療福祉大学の教員・学生やOBのメンバーで占めており、関西国際空港から出国したのは、私だけでした。上海浦東国際空港で全員が合流し、龍陽路駅までの約30kmをリニアモーターカーで移動。 そこから送迎バスにて、会議場近くのホテルへと再び移動。このリニアモーターカーは、最高速度430km/hを計測するとのこと。この時は、300km/hで走行していました。 二日目の午前には、上海市内の新天地の街を散策し、中国共産党の第1回会議が催された記念館を参観しました。 午後には、上海中医薬大学の附属病院を訪問し、リハビリテーション施設を見学しました。 私がかつて勤務していた医療機関は、患者さんのリハビリテーションに係る運動処方・指導もありましたが、主として体性疼痛の緩和を目的とした施術に力を入れていました。そこでは、急性期反応や慢性・固定期、回復期における患者さんの反応の特異さと反応に応じた心理的支援の重要性を強く認識しました。また、研究課題の性格から、アスレチック・リハビリテーション現場のスタッフが集う症例報告会に参加していた時期もありました。しかし、今回のようにリハビリテーションの器具や装具を意識して拝見したのは、恥ずかしながら初めてのこと。理学療法の専門家であられる先生方は口々に、「懐かしい!」と仰せられていましたので、その晩にホテルへ帰ってから、ここで撮影した写真の一部を研究協力者である本学理学療法学科の先生にメール添付で送ることにしました。この視察を通し、日本の理学療法の中国進出への気運を感じ、中国の理学療法界もまた、日本の動向にいかに追随してきたのかを肌で感じることができました。 三日目は、学術会議でした。企画当初は太倉市第一人民病院での開催が予定されていましたが、渡航直前になり、冒頭に述べた会場に変更されました。午前中に基調講演が催され、午後にポスター発表及び口頭発表が企画されました。なお、私はポスター発表に参加しました。研究発表は計17演題あり、さすがに心理学領域の研究発表は6演題と少なかったです。臨床・応用系の発表は私以外にはなく、知覚-運動や生理心理系を扱う実験心理学的な研究が3件、理学療法士養成に係る教育心理学的な研究が2件認められました。個人的に関心が持てたのは、Charcot-Marie-Tooth病患者さんを対象とした介入研究でした。この病は下腿部が筋萎縮し、歩行障害他を伴うというもの。この研究では、療法評価を扱う変数に自覚的疲労感とEMG(筋電図)を用い、双方の指標から介入効果を検討されていました。指標の選択・開発、実験・調査の環境条件やサンプル確保に苦心されている点に共有できる感覚を覚えました。他方、患者さんにとっての出来事のもつ意味への無条件的関心という心の臨床の視点に立った時、このレベルの心の層を扱う研究を成立させていくことへの大きな壁を再認した次第です。 最後になりますが、所属や専門を異にする私に対し、ご配慮下さいました丸山仁司学会長や霍明先生をはじめとする国際医療福祉大学関係各位のご厚誼に厚く感謝し、御礼申し上げます。 なお、この度の海外出張は、畿央大学開学10周年記念事業の一つである健康科学研究所プロジェクト研究助成を受けて行われました。記して御礼申し上げ、今後の本学での教育・研究活動に反映させたく存じます。 教育学部准教授 辰巳智則
2013.04.12
平成25年度 『教育学部 新入生宿泊研修』を開催しました
教育学部では、4月4日(木)・5日(金)、1泊2日の新入生宿泊研修を南紀白浜で行いました。 新入生が安心して大学生活を始めることができるように、新入生同士が知り合い、先輩や先生方からアドバイスをいただけるような交流活動とともに、将来教育現場で実施する校外学習の企画力や指導力につながる体験的な研修を行うのが目的です。 ≪1日目≫ 昼食はとれとれ市場でいただきました。教育学部の宿泊研修では、「食事の挨拶は手遊びで」というのが伝統になりつつあります。2・3回生の学生スタッフが前に出て手遊びを紹介すると、新入生は驚きと戸惑いの表情に包まれましたが、すぐに覚えて、元気な「いただきます」の声が響きました。 昼食後、観光地としても有名な千畳敷と三段壁を見学し、千畳敷では、紀州博物館学芸員の玉田さんから白浜の地形と歴史についての解説をしていただき何百万年も前につくられた地層の中で自然の雄大さを実感することができました。 宿泊場所であるリゾートホテルラフォーレ南紀白浜に到着後は、開講式を行い、安井学科長からの講話、ホテルの八田支配人からの挨拶、引率スタッフからの新入生へのメッセージと続き、宿泊研修のテーマソング「ガンガン」を、上回生サポーターのギター演奏で歌って開講式を締めくくりました。 その後、プリントでいただいた冬木学長からのメッセージを読んで、畿央大学を受験しようと思った理由や合格したときの気持ちを思い出し、4年間の大学生活をどのように過ごしていくのか考え、「夢をチカラに」と題して自分の決意を文章に表しました。 夕食もみんな一緒にいただきます。昼食で始めて出会った手遊びの「いただきます」も覚えることができた人が多く、元気よくいただきますができました。そのとき、ホテルのスタッフの人が見せてくれた笑顔がとても印象的でした。 夕食後、「爆笑!星のお兄さんプラネタリウムショー」という季節の星座を楽しく解説するDVDを、ホテルのロビーを真っ暗にして座布団を引いて見ました。(ホテルを貸し切りで使わせていただいているからこそできる荒技です。ホテルの皆さんに感謝です。) 実は、このDVDの解説者、星のお兄さんは、ホテルラフォーレ琵琶湖にお勤めの田端英樹さんなのです。そこで、無理をお願いして琵琶湖から出張していただき、お話を聞かせていただきました。田端さんは、体育大学を卒業後、ホテルラフォーレ琵琶湖のスポーツセンターで働くつもりで入社されたのですが、スポーツセンターにあるプラネタリウムの仕事を任せられたそうです。思ってもいなかった状況でも、前向きに考え自分の長所を生かすことで、日本でただ一人の「爆笑プラネタリウム」解説員として有名になり、CDのリリースまで実現されました。さらに、「飲食しながらライブも楽しめる新しいタイプのプラネタリウムをつくることが夢」と語られる姿から、これから人生を歩んでいく学生は勇気をいただくことができました。 ≪2日目≫ 宿泊先近くの体育館をお借りして、コミュニケーションゲームを行いました。眠そうな学生も体を動かすことで、だんだん活気づいてきます。個人からグループへと徐々に大きな集団になっていくゲームを進め、輪を作って後ろの人の膝に座るなど、協力や信頼をテーマにしたコミュニケーションゲームも行いました。 最後は、小学校で多く取り組まれている大縄飛びの組対抗戦で締めくくりました。 いよいよ2日間の集大成、砂の造形です。 天候に恵まれ、青と白のすばらしいコントラストにみんなのテンションが一気に上がります。 西尾教授から指導を受け、作品作りが始まります。この2日間で育まれた人間関係をもとに、みんなで協力して作品を仕上げ、達成感を共有するのです。 砂を積み上げたり、水を運んで砂を固めたり、大変な作業から始まります。みんなで協力しながら砂を積み上げていくとともに、作品をどのように仕上げていくのかについてメンバーの話し合いが続きます。アドバイスを受け、表現を工夫して最後の仕上げにはいります。仕上げの段階に入ると、微妙な作業に真剣な面持ちで取り組んでいました。 完成したグループから記念撮影をします。一つの作品を作り上げる中で、お互いの距離が近くなり、作品が完成した達成感とともにメンバー同士の連帯感が生まれました。 2日間通じて行った企画「シークレットフレンド」。 出発時に配られたカードに書いてある名前の人に、2日間で感じたその人のいいところをメッセージにして渡します。思っていなかった人からもらった、思いもよらないメッセージに、みんなの笑顔がはじけました。 閉校式で再び歌ったテーマソング「ガンガン」。 その歌声は開講式のときの歌声とは違う力強さを感じました。そして、出発前ロビーでホテルの方に集合写真を撮っていただきました。美しい白浜の海とともに、宿泊研修の思い出は深く心に残るものとなりました。 ホテルのスタッフの皆様、準備段階から裏方としてがんばってくれた上回生スタッフ、引率の教職員、そして、不安の中でも前向きに取り組んでくれた新入生、すべての人で作った素晴らしい宿泊研修でした。
2013.04.10
奈良県立奈良養護学校の公開研究会に学生と参加しました
一昨年度末から、特別支援教育のディジタルコンテンツ開発で共同研究させていただいている「奈良県立奈良養護学校」の公開研究会に、実際にコンテンツを開発している喜多智大君(4回生)と参加しました。 すべての学級で公開授業が行われており、いつも授業に入らせていただいている澤井先生のクラスや、タブレットPCを使った授業を展開しておられる先生の授業を拝見させていただきました。 そのほか、全体会会場では、学校オリジナルのさまざまな教材や教具が展示されており、喜多君も興味津々で体験していました。 全国からおよそ200名の先生方が参加されていました。 全体会の質疑で、沖縄県から来られた先生が 「ディジタルコンテンツはどのように作成されているのですか?」 という質問があがり、司会の先生が 「畿央大学の先生と学生さんに作っていただいています。一番後ろにおられます。」 とご紹介いただきました。 その後、その先生と名刺交換をさせていただき、喜多君も交えて、コンテンツ開発の難しさについて議論しました。 「貴重な取り組みだ。沖縄でもやっていきたい」 と言っていただいたのは、私たちにとって大変ありがたいお言葉でした。 来年度も研究室を挙げて、特別支援教育のディジタルコンテンツの開発に取り組みたいと思っております。 (教育学部 現代教育学科 西端律子)
2013.04.09
twitterやUSTREAMなどSNSを活用した授業と学外演習に参加しました。
教育学部の授業科目「ネットコミュニケーション」では、twitter(短文投稿)やUSTREAM(映像配信)などSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を活用した授業がおこなれています。 学生自身が情報発信者になることで、新たな教育の可能性について考えることができました。 USTREAMを使った演習では、カメラの前で、学生一人ひとりが自らの特技を解説しながら実演する様子を「生放送」し、視聴者はSNSを通して質問をすることにより、双方向のコミュニケーションが可能になりました。 ↓ 写真は、段ボール工作の様子です。 また、大阪市内(日本橋)での学外演習では、「twitterかくれんぼ」が行われました。twitterかくれんぼのルールは、 ①1人が先に移動し、居場所の周辺をtwitterにて写真付きでツイート(投稿)する。 ②残りの学生が写真付きのツイートを確認し、どこにいるのか探す というものです。 数年前から学内では行われていたのですが、学外は初めての試みとのこと。受講生には当日の集合時間のみ知らされており集合場所もtwitterの情報頼りでした! 「隠れる」場所は、大阪日本橋にある店舗に限定され、それぞれの趣味が反映されたオススメのお店(電子部品、プラモデル、ウィッグ等)に隠れていました。全員が集まってからは、店内を見学したり、お勧めのポイントを聞いたりして、楽しく過ごしました。 フィールドは思った以上に広く、写真とツイートのみという情報の少なさから非常に難度の高い活動になりました。学生によっては「大阪日本橋は庭のようなもの!」と豪語する学生もおり、少ない手がかりから居場所を特定する姿はさながら名(迷?) 探偵のようでした。 参加者一同、楽しみながらも、肖像権、著作権、個人情報など情報を扱う難しさや、気軽にコミュニケーションできるというSNSの特徴にも触れ、それぞれの学習へとつなげていました。 SNSは利用の仕方によっては便利なコミュニケーションツールとして、また今回のようなtwitterかくれんぼのように情報発信を基にしたさまざまな教育活動に活かすことができます。 しかし、SNSの種類によっては知り合いだけではなく不特定多数に情報発信するものがあり、情報を取り扱う際のマナーやモラルについて考えなければならないことが多くあり、このようなことを将来子どもたちに教えなくてはと改めて思いました。 情報活用の多様化や情報モラル等をSNSの実践を交え楽しみながら学ぶことのできる「ネットコミュニケーション」の授業は非常に価値あるものでした。 (教育学部 4回生 岩田侑一郎)
2013.04.03
現代教育学科1回生 小学校一日見学をレポート!
3月7日(木)午前・午後と、今年も、小学校一日見学を実施しました。毎年、大阪教育大学のご配慮により、同大学附属天王寺小学校でお世話になっています。今年度の参加者は、65名でした。 ご存知のように、教員養成大学である大阪教育大学の附属小学校は、多くの教育実習生の指導をされています。また、教育研究校として、各教科等の指導や教材開発等の研究に積極的に取り組まれ、全国から多くの教員が研修に来られる学校です。 将来、教員をめざす1回生にとっては、先進的な教育や指導の実際を拝見し、多くの知識や技術、教育観を体中で吸収できるチャンスです。 8時30分から附属小学校の先生によるオリエンテーションを受け、午前中に「4時間の授業参観、昼食をはさんで清掃指導の参観、午後2時からは同校副校長である八木義仁先生から将来教員をめざす学生へのご講話を頂くという、学び多い、充実した一日となりました。 学生の学びを、学生の文章からいくつか紹介します。なお、文章は、数人の学生の文章をまとめた部分もあります。 まず、多くの学生が驚いたのは、子どもたちの主体的な姿勢や子どもたちに考えさせる授業です。 …… 算数「大きな数の計算をしよう」では、これまでの学習に比べて、数が大きくなったにもかかわらず、子どもたちが式を立てることができたことに対して、先生が、「数が大きくなったのに、どうして分かるのでしょうか。」と投げかけただけで、子どもたちは次々と挙手をし、自分の意見を堂々と述べていました。 また、友達の考えのよさを指摘しながら、さらに自分の意見を付け足そうとしている姿にも驚きました。 …… 子どもたちが実験内容を自ら決めていることに驚き、担当の先生に質問しました。すると、子どもたちには、1、2学期を通じてずっと磁石の勉強の中で、こうしたらこうなるという法則を教え続け、子どもたちの考えの足りないところなどに気づかせてきたからだと教えてくださいました。他の授業でも言えますが、しっかりと理解を深めることで、自ら思考できる力がつくのだと分かりました。 授業の流れの作り方にも、学生は感動したようです。 …… 音楽の授業で、大半の児童が準備できた時点で、先生は、前奏を弾き始めました。すると、準備のできている児童は早速弾きはじめ、その人数が次第に増えていき、一曲が終わるときには全員の準備がそろい、その後の班練習にスムーズにつながっていきました。 …… 国語の時間に、全員で本読みをするとき、先生は、「どうしてその読み方をしたの」と尋ねられました。そして、それを基に、登場人物の心情をみんなで考える授業になりました。 また、子どもへの接し方や注意の仕方についても、多くの学びをしたようです。 …… 先生は、とにかく、児童の質問や話をしっかりと聞き、丁寧に答えておられました。特に、児童全員の目を見て話しておられたことに、私はとても感動しました。私も、この先生のような教師になりたいと強く思いました。 …… どの授業でも心に残っていることが、先生と子どもたちとのコミュニケーションの活発さです。先生が問いかけることで、子どもたちは一生懸命に考え、自分の考えをもつことができていました。そして、みんなの前で自分の考えを発表し、それが自信となって、さらに積極的になっているように思いました。 …… テストを返しているとき、テストの点数を他の人と比べて教室がざわつき始めたのに対して、先生は、「自分のできなかったところを見直すことがいちばん大切なんだよ。」「どこをどのように間違えたかが分かると、自分というスポンジが大きくなっていくんだよ。」と言われました。教室は、すっと静かになりました。一瞬一瞬のチャンスを逃さず、子どもたちに伝えていける教師になりたいと思いました。 また、このほかにも、親しく声を掛けてくれる子どもたちの笑顔、ノートの取り方、教室の中での教師の立ち位置、学年の段階の違い、子どもたちとの信頼関係の築き方など、多くの感動や学び、気づきがあったようです。 さらに、異なる学年を参観できる機会を与えてくださったこと、学生の質問に快く答えてくださったことなど、心より感謝申し上げます。 午後は、八木副校長先生による講話でした。大村はま先生の紹介などを交えながら、「子どもへの愛情と熱意だけでは、教師は絶対にやっていけない。」「教師は人を育てる能力・技術を持っていなければならない。」といったお話をしてくださいました。多くの学生が心を打たれたようで、これからの自分の姿を想像し、勉強への意欲を高めることができました。 …… 八木先生のお話をうかがい、初めて気づくことや納得することが多いでした。でも、まだまだこの発見は、自分にとっては氷山の一角にしか過ぎず、私の想像以上に、教育について知らないことが多くあると思います。専門職としての技術をしっかりと持って、子どもの前に立とうと思いました。これからの三年間の大学生活で、教師として生きていくことの意味や責任をしっかりと踏まえ、勉強するべきだと思いました。 …… 教師は、熱意だけではだめだと教えていただきました。決して、熱意をなくすのではなく、熱意を持ち、求められる能力を持った教師にならなければならないと思いました。そのために、大学生の内に身に付けておくべき知識や技能、能力を、大学の講義やボランティア活動などから得て定着させ、子どもの「できない」を「できる」に変えられるような教師になりたいと思いました。 最後に、この一日を代表するような言葉です。 …… 今日の一日見学で、「本当に教師としてやっていけるだろうか」という不安と「いや、教師になってみせる」という二つの気持ちがさらに深くなった。しかし、後者の気持ちのほうが強くなった、よい経験だったと思う。 大阪教育大学、並びに、同大学附属天王寺小学校の先生方や子どもさんたちに、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
2013.03.31
現代教育学科卒業生が「公立幼・保対策ゼミ同窓会」を開催!
公立幼稚園教諭・保育士になった教育学部の卒業生が、学年を超えて集合! 2013年3月23日(土)、今年度の公立幼稚園・保育園採用試験をくぐり抜けた現代教育学科4期生(2013年3月卒)と私たちの先輩である1~3期生による「公立幼・保対策ゼミ同窓会」が大阪市内で行われました。 仕事がお忙しい中でたくさんの卒業生に参加していただいた結果、20名近い人数となり、この日のためにわざわざ遠方から駆けつけて下さった人もいらっしゃいました。先輩方は働き始めるとなかなか会えない同期の友人達との久々の再会ということもあり、日々の仕事の疲れもこの時間の間は忘れ、さまざまな会話や写真撮影を楽しんでおられました。中には時間を忘れて保育について熱く語っていた先輩もおられ、私たち新卒業生は少しでも多くの情報や考え方を学ぼうと真剣に耳を傾けていました。他にも4月から社会人となり働くうえで気になっていたことや質問も先輩方からたくさん教えていただき、本当に充実した時間となりました。 またこの同窓会には、卒業生だけでなく在学中や卒業後もお世話になっている先生にも参加していただいているため、苦しかった採用試験勉強中に生まれたネタや、思い出話もたくさん出てきて、あっという間に楽しかった時間が過ぎ去ったように感じました。 今回の同窓会は去年に続いて2回目の開催で、先輩との関係作りや同期との近況報告が行えるこのような素晴らしい機会をこれからも大切にしていきたいと、強く感じました。 今年の採用試験を受ける学生の皆さんも、今はしんどいことがたくさんあると思いますが、その先にはそんな辛かった日々を超える楽しさやわくわくが待っています。来年の第3回の同窓会で皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!がんばってください! 現代教育学科 卒業生 岩本 翔太
2013.03.28
平成24年度学校インターンシップ最終報告会を行いました。
平成24年度後期は広陵町9名、香芝市28名、大和高田市14名、八尾市20名、上牧町・宇陀市・斑鳩町・田原本町・奈良市・堺市あわせて16名、計87名が活動に参加し、3月13日(水)にその最終報告会を開催しました。 全体会では学生へ本時ご助言頂く香芝市、大和高田市、上牧町の各教育委員会の先生方の紹介があり、その後、教員から最終報告会のねらいと本時の流れについて、説明がなされました。 全体会終了後、各分科会に分かれて、学生が自身の活動について発表し、成果と課題を共有し、意見交換がなされました。また、教育委員会の先生方からご講評とご助言頂きました。 ここでは,学生の報告から学校インターンシップの成果と課題についてまとめたものを紹介します。 1 学生にとっての成果 ○ 現場の先生方からの学べたこと ・ 教師教育現場で子どもと真摯に向き合う教師の姿勢を間近に見ることができた。 ・ 高学年・低学年によって教師の指導や指示の方法が違い、今後に活かしたい。 ・ 子どものいないときの教師の仕事がわかった。 ○ 子ども達とのかかわりから学べたこと ・ 子どもの立場になって会話することが大切と気付かされた。 ・ 1年を通して子どもたちの成長を実感できた。 ・ 子どもが興味・関心から発揮する力を知った。 ・ 年齢から幼いと考えていた子どもが、実際にはとてもしっかりしていて印象が変わった。 ○ 今後の学生生活への活用 ・小学校でみた授業を模擬授業でも活かしていきたい。 ○ その他 ・ 初めの頃は自分のためにインターンシップに通うという意識であったが、気がついてみると、子どもたちのために通うインターンシップへと変化していた。 ・ 途中から、学びたいこと、研修したい事を担任の先生にお願いできるようになった。 ・ 教師になりたいという意識が高まった。 2 学生にとっての課題 ○ 子どもとのかかわりについて ・ 始めは自分から近付いてくる子どもにしか関われなかった。子どもと関わるタイミングをつかむことが難しかった。 ・ けんかが起こった場面や蹴ってきたりものを投げてきたりする子どもを叱ることの難しさと大切さを感じた。 ・ どうしても友だちのような距離感で接してしまい、子どもとの距離のとり方が難しかった。 ○ 自分自身について ・ 人前で話すことが苦手・緊張することを克服したい。 3 指導助言の先生方より ・ 学校・園から,インターンシップの学生はよくやっていると報告を聞いており、引き続き来てほしいと声がある。 ・ 最終報告会での学生の悩みは、どの学生にもいえる悩みである。(昨年もほぼ同様) ・ インターンシップでは20日ほどしか学校に入っていないし、教育実習でもやはり20日ほどしか学校に入らない。しかし学校は200日ある。皆さんが経験したのは学校の日常のごく一部に過ぎない。現場は若い力を求めている。インターンシップが終わった後も時間を見つけて積極的に学校に入って行ってほしい。そして学校のことをもっとたくさん知ってほしい。 ・ 学校や幼稚園は大規模・小規模で変わってくるが、今後のインターンシップやボランティア、ディアティーチャープログラム等の多くの経験を積み重ねていく中で理解するように。 ・ 子どもは教師の一挙手一投足をよくみているので、自分から関わっていくにはまず挨拶をすることからが効果的である。しかし、行動の全てを無理に意識することはない。 ・ 子ども同士のトラブルの関わりが曖昧だといじめに発展することがあるので、子どもの声をよく聞くこと。 ・ 特別支援学級の子どもを担当した学生が多かったようだが、特別支援学級の子どもにうまく対応できるようになれば普通学級の子どもにはさらにうまく対応できるようになるので、よい経験になったと思う。 ・ 現場に出れば教育業務以外の仕事も任せられることが多いが、事務の経験的な仕事や雑務も含めて教師の仕事と考え、大切にしてほしい。 ・ 子どもへの対応力だけでなく、大人(保護者)への対応力も身に付けてほしい。 ・ 現場に出ると毎日が新しい経験の連続で、インターンシップ報告会のようにそれらの経験を振り返る時間はなかなか取れない。しかし教師としての成長のためには、忙しい中でも反省の時間を持つことが大事である。 ・ 教師の醍醐味は子どもとの心の交流を通じた充実感にある。それはお金には替えられないものである。皆さんの発表を聞いていてそのことを感じた。「こんなクラスにしたい」「こんな子どもに育てたい」という気持ちを持った教師になってほしい。
2013.03.25
被災地支援~現代教育学科 古川ゼミ 宮城県の気仙沼を訪問
こんにちは。教育学部現代教育学科3回生、古川ゼミの玉木佑果です。 3月8日(金)から12日(火)まで、宮城県の気仙沼へ行ってきました。 今回で三度目の訪問となりました。(一度目2012年2月、二度目2012年8月) <今回気仙沼へ行った目的> ①小学校・高等学校・特別支援学校の先生方の話を聞くこと ②お母さん方の話を聞くこと ③震災から2年目の3月11日を肌で感じること 学校には、ご自身が被災者である先生もたくさんいらっしゃいます。 家が津波で流されたり、ご家族を亡くされたり、勤務していた学校が被害にあったりと、非常に辛い経験をしながらも毎日がんばっておられます。 今年は極寒だったこともあり、運動場が使えない、体育館も使えないことで、子どもたちはストレスが溜まり、苦しい状況だそうです。 2013年3月11日14時46分 宮城県気仙沼向洋高等学校 仮設校舎の職員室で先生方と一緒に黙祷させていただきました。 下記は、11日の午前中、私に授業を見学させてくださった先生から、夜にいただいたメールです。 「2年前の今、学校から3㌔内陸の中学校に避難し、真っ暗で寒い中、大勢の生徒たちといました。情報もあまりなく、信じられないことが、起こったらしいしか分からず、長い夜を過ごしました…。大きい余震が頻繁で、とにかく寒く、トイレも大変でした…。今夜もあの日みたいに、寒いですね。」 気仙沼へ行くと、毎回感じること、思うことがたくさんあります。 テレビでは決して伝わらないことばかりです。 古川先生と一緒に行動することで、分かったことがあります。 支援は信頼関係がない上では成立しないということ。 信頼関係を築くためには、継続的に足を運ぶことが必要なのだということを学びました(先生は毎月訪問しています)。 私も、気仙沼で出会い、話をしてくださった先生方や子どもたち、地域の人々に会いに、必ずまた行きたいと思います。 ▼気仙沼復興商店街 南町紫市場 「揚げたてコロッケ屋」さんの中で。 緊急派遣カウンセラーの国重先生、気仙沼市内の高等学校の養護教諭の先生、古川先生、私。 是非一度、皆さんも気仙沼へ足を運んでみてほしいです。 ▼気仙沼の有志が行っている追悼イベント「3月11日からのヒカリ2013」 光の柱には、震災の記憶を刻んでいく「いしぶみ」になってほしいという思い、未来を照らす光になってほしいという思いも込められています。 現代教育学科3回生 被災地支援サークル「HOPEFUL」 玉木 佑果 【関連ブログ】 ▼被災地支援~教育学部生有志が、宮城県南気仙沼小学校へボランティアに! https://www.kio.ac.jp/information/2012/04/post-492.html
2013.02.28
2012年度後期「マミポコ親子ひろば」1月・2月の活動報告!
近隣の未就園児の親子を対象に、毎週月曜日の午前10:00~、大学の和室を親・子・大学生のコミュニケーションの場として提供している「マミポコ親子ひろば」。 1月は普段の自由遊び、絵本の読み聞かせ、体操遊びなどの活動をしました。 後期に入って子どもたちも親子ひろばの環境に慣れ、大学生と一緒に遊んだり、体操遊びでは体をおもいきり動かして楽しく活動している姿が多く見られました。 2月は後期最後の活動として、お楽しみ会を開きました。普段の自由遊びを少しした後、「たまごをパカッ」という親子で出来る触れあい遊びをしました。親子で出来る遊びなので、子どもはもちろん保護者の方もとても楽しそうにしていました。 活動終了後には学生スタッフ一同感謝の気持ち等を含め、ひよこのストラップをプレゼントしました。子どもたちはすぐに身に付けたりしてくれ、とても嬉しかったです。 お楽しみ会は普段の自由遊びだけでなく、学生が主体となって遊びをすることでまたいつもとは違う雰囲気の親子ひろばになり、学生スタッフも良い経験になりました。 2012年度の親子ひろばの活動が終了しました。1年間子どもたちの成長を見ることで、多くのことを学び、感じることが出来ました。来期も親子ひろばがより良いものになるように頑張っていきますので、よろしくお願いします。 マミポコ親子ひろば 広報 秋田真奈美 中川麻美 【マミポコ親子広場関連ブログ】 ▼2012年後期マミポコ親子広場 10月の活動報告! https://www.kio.ac.jp/information/2012/11/201210-1.html ▼2012年前期マミポコ親子ひろば 7月の活動! https://www.kio.ac.jp/information/2012/07/2012-2.html ▼2012年前期マミポコ親子ひろば 5・6月の活動報告! https://www.kio.ac.jp/information/2012/07/201256.html ▼2012年後期マミポコ親子ひろば11月・12月の活動報告! https://www.kio.ac.jp/information/2012/12/post-612.html
2013.02.27
第3回 養護教諭の勉強会を行いました。
畿央大学教育学部卒業生(1期生)の廣田有加です。 平成25年2月16日(土)に、現役の養護教諭をメイン対象に「第3回養護教諭の勉強会」を行いました。 この勉強会は、平成23年11月に第1回目を実施し、教育、心理、医療など幅広い分野に携わる養護教諭として、卒業後も常に最新の知識を習得すること、様々な地域・校種の養護教諭の情報交換の場となることを目的として開催してきました。 今回の勉強会では大和高田市の山根整形外科医院長である山根先生より「救急処置」の講義、畿央大学教育学部教授の岡本先生より「養護教諭のコーディネーション」の講義と演習をしていただきました。 「救急処置」では、外傷の基本から、分かりやすく、笑いも交えながら、講義をしていただき、様々な症例写真より今後同じような事象が起こったときどのように動くか、学ぶことができました。 「養護教諭のコーディネーション」では、コーディネーションの定義、また実際にどんなところでコーディネーションが行われているか、これからどのような視点でコーディネーションしていくかを講義していただきました。学校内外を問わず組織で連携することが求められる中、養護教諭としてどのようにコーディネートしていくかを学ぶことが出来ました。 また、学生時代に授業を受けていた岡本先生の講義を久しぶりに聴けてとっても嬉しかったです。 勉強会の後は五位堂駅近くのおしゃれカフェbrarivaにて懇親会を開催しました!! 男性の参加者はひとりだけ。ほとんど女子会状態で、あんなことやこんなこと、話しもかなり盛り上がりました。 卒業後もみんなと勉強できて意欲が高まり、また同じ職種の人たちと現場での楽しいエピソードから悩みまで色々と話し合えたことで、仲間がいることを再確認できました。みんな仕事柄でしょうか・・・とても聴き上手、しゃべり上手です(笑) これからは、グループワークや討議など、形式ももっと工夫しながらみんなで勉強し高め合っていきたいと思います。畿央大学の卒業生以外の参加も可能としていますので、また新たな出会いがあることも楽しみにしにしています。
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